「ある程度孤独を愛するこたぁ、静かな精神の発展のためにも、またおよそ真実の幸福のためにも、絶対に必要ながぜよ。」(カール・ヒルティ)
スイスの下院議員を務め、法学者・哲学者・著名な文筆家としても知られちょって、日本じゃあ「幸福論」や「眠られぬ夜のために」の著者として有名な、カール・ヒルティ(1833〜1909)さんの言の葉ながやき。
人間は、決して独りじゃあ生きていけんっちゅうんは、そりゃあ間違いのう真実ながよ。
けんど、そりゃあ常に孤独を忌み嫌うて、自分の人生の中から孤独を排除するっちゅうことじゃあないがやき。
人間の真の幸福について深うに考え続け、貪欲に追い求め続けた、かの「幸福論」の著者であるカール・ヒルティさんは、自身の幸福のためにゃあ、ある程度孤独を愛することが絶対に必要やと断言しちゅうがよ。
ヒルティさんは、誰か他の人と一緒におるときに楽しいがは当たり前で、けんど真の幸福は孤独を愛することで初めて得られるもんじゃっちゅうて喝破するがやき。
人と人との和や触れあいや、つながりや絆は、人間の幸福にとって絶対に必要なもんやけんど、それと同時に、孤独を愛することもまた、人間の幸福にとって絶対に必要やっちゅうことながぜよ。