2月18日(金)は、世界初・前代未聞のエンターテインメント日本酒、「司牡丹・袋吊り搾りセット」のクラウドファンディング(https://shopping.nikkei.co.jp/projects/tsukasabotan )にご支援いただいた、ワシの出身大学の後輩でもある高橋さんから依頼があり、高橋さんの会社にて「袋吊り搾りイベント」を開催するきに、ワシにサプライズでオンライン参加をお願いしますっちゅうことやって、悦んで引き受けさいてもうたがやき。
19時から30分〜1時間ばあっちゅうことやったき、ワシが今回用意さいてもうたおつまみは、昨日の残り「四万十川青さのり入りつまみのり」やったがよ。
お酒の方も昨日の残りで、先日発売されたばっかしの「船中八策・吉田類櫂入れ」(超辛口・純米酒)っちゅう、かの吉田類さんが「櫂入れ」したスペシャルバージョンの「船中」やったがやき。
さて、ワシゃあ19時前にゃあスタンバイしちょったら、高橋さんから「袋を吊るすがに手間取り、ちくと遅れてます」っちゅう連絡があったがよ。
19時10分ばあに、ワシがZoomに入ったら、「袋吊り搾り」の回りに10人ばあの方々が集まられちょって、ワシが画面に登場した瞬間、「え?!え!?司牡丹さんの社長さん?!」っちゅうて、皆さん一瞬驚きの表情を浮かべられ、その後一気に盛り上がっていただけたがやき。
ほんで、高橋さんからワシの紹介があり、ワシから皆さんに、あらためましての御礼と、「司牡丹・袋吊り搾りセット」誕生までの経緯らあについて、詳しゅうに説明さいてもうたがよ。
日本酒を搾る場合、通常は「連続式圧搾機」らあの機械で搾るがやけんど、吟醸酒らあの特別な日本酒は、昔ながらの「槽(ふね)」と呼ばれる「圧搾機」らあを使うて、あんまり圧力をかけんと搾るがやき。
ほんでさらに、鑑評会らあに出品する最高ランクの大吟醸酒らあは、「袋吊り搾り」っちゅう究極の搾り方で搾られるがよ。
こりゃあ、モロミを小さい袋に詰め分け、紐でしばって吊るすだっけっちゅう最も原始的な搾り方ながやき。
圧力は全く加えられんと、「もろみ」自らの重みと自然の重力ばあで、ポトリポトリと貴重な酒の雫がしたたり落ちてくるがよ。
余分な圧力が全く加わらんきに、雑味成分の少ないこぢゃんとキレイなお酒が搾られる方法ながやけんど、ごくごく少量しか採れんきに、通常はその蔵元の最高ランクの大吟醸らあでしか行われてないっちゅう、こぢゃんと貴重な搾り方ながやき。
本来、酒造期間中の酒蔵を訪ねたとしたち、滅多にお目にかかれんっちゅうばあ珍しい「袋吊り搾り」。
想像してくださいや。吊るされた袋から、華やかな吟醸新酒の香りとともにポトリポトリと貴重な酒の雫がしたたり落ち、それをグラスで受けて口に運ぶ…。
ピチピチとしたフレッシュで芳醇な香りと、生命力あふれる豊かな味わいが、圧倒的ボリューム感で口中に膨らんでいくがよ!
その感動体験は、まさに至福のひとときと言うたち過言やないでしょう!…飲んでみとうなっつろうか…?
そんな夢が叶うっちゅうんが、「司牡丹・純米吟醸酒・袋吊り搾りセット」ながやき!
このセットは、そんな究極の「袋吊り搾り」が、ご自宅で堪能できるっちゅう、世界に類を見ん日本酒エンターテインメント商材ながよ!(※酒税法違反にならん方法で搾ります。)
ところでワシゃあ、土佐の高知で創業400年を超える老舗日本酒メーカー、司牡丹酒造社長を務めゆうけんど、今から30年以上前に自社に入社した際、この「袋吊り搾り」を生まれて初めて目の前で見て大感動し、この感動をまっとたくさんの方々に伝えたいと思うたがやき。
けんど、日本酒を搾るっちゅう行為は、酒造行為となるきに、酒造免許がない場所じゃあ搾ることができんがよ。
考えに考え抜き、あるとき遂に酒税法違反にならん方法で、どこでじゃち搾ることができる方法を発見したがやき。
これをイベントで披露したところ、大好評で行列ができるほどやったがよ。
ところが、「袋吊り搾り」はすんぐに袋の目が詰まり、袋にモロミ(実際、酒税法上は「にごり酒」です。)がたくさん残ってしもうてムダになってしまうがやき。
そこで次のイベントじゃあ、搾った酒を堪能いただいた後、袋の中身を開けてトロトロのモロミ酒をもう一度堪能していただいたところ、再び行列ができるほど好評を得たがよ。
それから20年以上にわたり、あらゆるイベントにて、この「袋吊り搾り」と「モロミ酒」を二度楽しんでいただく方法を実演してきたがやき。
地元高知じゃあもちろん、東京や大阪、京都、福岡等々…200回を優に超えて実演し、どこでじゃち二度行列ができるばあ大好評を博し、お客様から大絶賛をいただいたがよ。
これぞまさに、日本酒エンターテインメントぜよ!
ところが…コロナ禍でイベントの開催が不可能となってしもうたがやき。
イベントが開催できんがやったら、家飲みや少人数のホームパーティらあで、お客様がご自宅で楽しめるような「袋吊り搾りセット」はできんもんじゃろかと、再び考え抜いたがよ。
そこで、ワシらあ蔵元がおらいじゃち、どなたでも簡単に「袋吊り搾り」をセッティングし、日本酒エンターテインメントとして楽しめるように、そのやり方や盛り上げ方の動画を撮影し、解説DVDを付けることにしたがやき。
そのDVDじゃあ、吊るす道具はハンガーラックや椅子らあの、どこのご家庭じゃちある道具が使えることを紹介するようにしたがよ。
これまで様々な会場で実演してきた経験が役に立ったがやき。
また、搾られたお酒を下で受ける「受け樽」を購入していただくがは高額になるきに、レンタルか、もしくはご家庭にある道具で代用する方法も紹介するようにしたがよ。
こうしてやっと、「司牡丹・純米吟醸酒・袋吊り搾りセット」が誕生することになったがやき。
けんど…吊るすために手間のかかる「袋吊り搾り」を、ご自宅で実際にやってみたいらあてと思う方が、果たしてどればあいらっしゃるがか、皆目見当もつかんかったがよ。
ほんじゃき、初めてのクラウドファンディングに挑戦することとなったっちゅう流れながやき。
その後は質問タイムで、皆さんからいろんな質問が飛び出し、ワシがそれらあの質問に答えさいてもうたがよ。
ところで、実はこの高橋さんの会社にて実施された「袋吊り搾りイベント」は、コロナ禍やっちゅうことで、社内にての飲酒は禁止っちゅう中で開催されたっちゅうがやき。
目の前で、司牡丹の純米吟醸酒が「袋吊り搾り」されゆうに、それをその場じゃあ飲むことができいで、参加者の皆さんそれぞれが持ち帰り容器を持参されちょって、その容器に取って持ち帰ってから飲むっちゅうことながよ。
そんな環境にも関わらず、参加者の皆さんは「袋吊り搾り」をエンターテインメントとして心から楽しんでいただけ、さらにワシの登場にこぢゃんと悦んでいただけ、質疑応答らあも盛り上がり…まっことワシゃあジーンときてしもうたがやき。
高橋さん!コロナが去ったら、ワシゃあ東京出張にうかがわいてもうて、あらためて今回のご参加者の皆さんと、美味しい日本酒を酌み交わさいていただきたいがよ!
ほんでラストにワシから、コロナ禍は非接触社会を招き寄せ、人と人との接触が遠ざけられ、「集う」ことも「酒を酌み交わす」こともストップしてしもうちゅうけんど、この「集いの中で酒を酌み交わす」っちゅう文化は、絶対に無くしてしもうちゃあいかんと強う思うちゅうっちゅうて、語らいてもうたがやき。
「集いの中で酒を酌み交わす」っちゅう文化を無くしてしもうたら、その社会は絶対におかしいもんになるっちゅうことながよ。
締め括りに、そんなお話を伝えさいてもうたがやき。
こうして20時前ばあにゃあ、ワシのサプライズ出演タイムは終了したがやき。
高橋さん、そしてご参加いただきました皆さん、まっことありがとうございましたぜよ!
土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
司牡丹酒造株式会社