「社交においちゃあ、ワシらあの優れた特性によってよりか、欠点によって気に入られることが、かえって多いがぜよ。」(ラ・ロシュフコー)
フランスの貴族でモラリスト文学者、フランソワ・ド・ラ・ロシュフコー(1613〜1680)さんの言の葉ながやき。
欠点や短所らあて、ない方がえいと思うちゅうかもしれんけんど、そんなこたぁないっちゅうことながよ。
たとえば、こぢゃんと頭の回転が速うて機転が利くっちゅう長所があったとして、そりゃあビジネスにおいちゃあこぢゃんと役に立つき、重宝がられるかもしれんけんど、人と人とのつきあいや友人関係らあにおいちゃあ、そんな長所が仲間に気に入られる理由にゃあならんがやき。
むしろ、天然ボケやとか、忘れ物をしまくるやとか、スーパー音痴やとか、服のセンスが超ダサいやとか……そんな欠点らあによって気に入られたり、愛されたりするもんやっちゅうことながよ。
ほんじゃき、人と人とのつきあいらあにおいちゃあ、自分の長所をひけらかすことらあせんと、むしろ自分の短所をさらけ出いて、そこを可愛がってもらうようにする方が、早いこと打ち解けて仲間入りすることができるっちゅうことながやき。
つまり、欠点はなくすべきもんらあやのうて、おまさんらしいキャラクターの個性であり、魅力のひとつやっちゅうことながぜよ。