「ワシらあを助けてくれるがは、友人の援助そのもんっちゅうよりは、友人の援助があるっちゅう確信ながぜよ。」(エピクロス)
古代ギリシャのヘレニズム期の哲学者でエピクロス派の始祖、エピクロス(紀元前341〜紀元前270)さんの言の葉ながやき。
ワシらあ人間は、何だかんだ言うたち、人生におけるピンチや苦境を、友人らあの援助によって助けられてきちゅうがよ。
ほんじゃき、友人はありがたい存在やっちゅうことながやけんど、そんな友人の存在の素晴らしさは、実は「援助そのもの」よりか、まっと他にあるっちゅうて、かのエピクロスさんは喝破するがやき。
そりゃあ何かっちゅうたら、「友人の援助があるっちゅう確信」やっちゅうがよ。
ピンチや苦境に陥ったとき、「ホンマに困り果てたら、最後はアイツに助けてもらおう」っちゅうて思える友人がおるっちゅうこと、「アイツは絶対助けてくれる」っちゅう確信が、最大の心の支えとなってワシらあを助けてくれるっちゅうことながやき。
実際に友人に援助を求めて助けてもらうことよりか、むしろ実際にゃあ何ちゃあ助けてもうてないけんど、心の支えとなって助けてもらうことの方が、長い人生においちゃあ圧倒的に数多いっちゅうことながぜよ。