7月26日(火)は、司牡丹社内にて令和3酒造年度の「のみきり」やったがやき。
こりゃあ冬から春にかけて醸造したお酒の保存状態や品質をチェックするために、全てのお酒の貯蔵タンクのノミを切って(タンクの口を開けること)、ひっとつひっとつ夏場に利き酒するっちゅう、酒屋の伝統的な社内行事のひとつながよ。
「ノミ」を「きる」き「のみきり」ながやき。
ちなみに今年は、ワシゃあ朝から高知県酒造組合にて、高知県中小企業団体中央会の方らあとミーティングがあったり、高松国税局の方らあの異動就任のご挨拶があったりしたもんやき、他のみんなあは午前中に「のみきり」の利き酒を済まいたに、ワシだっけ午後1時から利き酒をさいてもうたがよ。
また、今年も昨年に引き続きコロナ禍で出荷量が減っちゅう関係で、前年の令和2酒造年度のお酒もちくと残っちょったき、そちらもタンク貯蔵何本分かが出されちょったがやき。
今年の令和3酒造年度の分は、タンク貯蔵の日本酒(普通酒7本、本醸造酒9本、純米酒13本、特別純米酒16本)が45本やったがやき。
さらに、瓶貯蔵の日本酒(生酒、生貯蔵酒、ひやおろし、吟醸酒、純米吟醸酒、大吟醸酒、純米大吟醸酒など)が24種類と、平成11酒造年度から平成19酒造年度までの長期熟成大古酒用の純米大吟醸酒が8本やったがよ。
これに加えて、焼酎が22本、焼酎ベースの柚子リキュールが7本、日本酒ベースの柚子リキュールが1本やったがやき。
これらあ全てを利き酒してチェックしたがやけんど、数があるだっけに、なかなかこれがシンドイがよ。
まずは、コロナ禍で残ってしもうちゅう令和2酒造年度の日本酒は劣化しちゃあせんかと、ちくと心配しちょったがやけんど、どのお酒も現時点じゃあ全く問題ないレベルやって、まっことホッとしたがやき。
もともとが淡麗でキレイな酒質やき、ちくと熟成感があった方が、むしろ美味しいと感じる方も少のうないがやないろかのう?
令和1〜2酒造年度は、連続でかなり米が溶けにくうて杜氏も苦労したがやけんど、令和3酒造年度は久々に溶けやすかったき、司牡丹全体として素晴らしい出来映えで、スッキリと美しゅうて淡麗な中にも、品格ある膨らみやうま味を感じさいてくれるお酒ばっかしやったがよ。
またここ数年は毎年のことやけんど、精米歩合60%の特別純米酒、「船中八策」になる分が、造りや搾ってから後の品質維持らあのブラッシュアップの成果もあって、際立って美しゅうに感じたがやき。
ここに並べられちゅうがは原酒やき、「船中八策」やったら原酒でアルコール度数17度あるがやけんど、そんな度数の高さを全く感じさせんばあ美しい酒質やって、さらに雑味らあもほとんど無いばあキレイに熟成しちょって、まっこと嬉しい限りやったがよ。
また瓶貯蔵の中じゃあ、「司牡丹・土佐の超辛口本醸造・ひやおろし」と、「船中八策・ひやおろし」と、「二割の麹が八割の味を決める」の美味しさが、例年以上にこぢゃんと光っちょったがやき。
まず「土佐の超辛口本醸造・ひやおろし」と「船中八策・ひやおろし」は、今年の9月から出荷開始となるがやけんど、現時点でも絶妙なバランスで美味しゅうに低温熟成されちょって、まっこと9月の発売がこぢゃんと楽しみながよ。
また「二割の麹が八割の味を決める」は、司牡丹の浅野杜氏のポリシーを酒名にした、杜氏渾身の自信作だけのこたぁあって、これまたえい具合にキレイに低温熟成されちょって、例年以上に品格があって絶品やったがやき。
こりゃあ、司牡丹の未来を感じさせる、新たな食中酒としての美味しさがあり、こぢゃんと料理が欲しゅうなってしまうがよ。
ほんで、とにかく今年の司牡丹も、日本酒(普通酒・本醸造酒・純米酒・吟醸酒・大吟醸酒)にしろ、焼酎にしろ、リキュールにしろ、例年以上に「どれを飲んだちハズレがない!」と言うていただけるはずやき、皆さんも是非安心して、ガンガンお召し上がりいただけましたら幸いながぜよ!(ただし飲み過ぎにゃあ注意ぜよ!)
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司牡丹酒造株式会社