9月26日(月)は、13時半から高知県農業技術センター会議室にて、令和4年度「土佐酒振興プラットフォーム」の「第2回酒米部会」が開催されたがよ。
この「プラットフォーム」は、2016年3月14日(月)に「設立準備会」(2016年3月18日のブログ参照)を開催し、同年5月23日(月)にゃあ「土佐酒振興プラットフォーム」の平成28年度第1回全体会としての設立総会(2016年5月26日のブログ参照)を開催し、スタートしちゅうがやき。
ちなみに「土佐酒振興プラットフォーム」たぁ、土佐酒の認知度の向上及びその原料となる本県産の酒米の生産振興に向けた活動を推進するため、産学官の関係者が連携し、土佐酒に新たな価値を生むための方策らあを検討する場として設立されたもんながよ。
ほんで、酒米の品質向上、土佐酒のさらなる品質向上とブランド化、土佐酒の販路拡大と輸出拡大らあを推進し、好循環を実現しょうっちゅう目論見ながやき。
ほんで今回も、高知県酒造組合からは理事長のワシを含めた理事メンバーと事務局が出席し、他にゃあ高知県農業振興部環境農業推進課、高知県農業協同組合農畜産部、高知県工業技術センター、高知県農業技術センター、国立大学法人高知大学等々、12名のメンバーと、オブザーバーとして高知県産業振興推進部地産地消・外商課の方や、県内各地の農業振興センターの方々らあが8名ばあ集まられたがよ。
まずは、高知県農業振興部環境農業推進課の溝渕専門技術員さんの司会にて開会し、「土佐酒振興プラットフォーム」の会長として、ワシから開会のご挨拶をさいてもうたがやき。
続いては協議事項に入り、令和5年産「吟の夢」の生産拡大についてが、話し合われたがよ。
ここ2年ばあは、コロナ禍で生産を減らしてもうちょった「吟の夢」やけんど、令和5年産についちゃあ、輸出の大幅な伸びやコロナの影響減らあにより、高知県酒造組合としちゃあ最低でも昨年度よりか10ヘクタールばあ増やしていただきたいっちゅう要望ながやき。
なかなか現状は厳しいようなけんど、10ヘクタール増を目標にがんばっていただけるっちゅうことやったがよ。
お次は、この度の台風14号による被害状況らあについて、各地の農業振興センターの方々から、報告があったがやき。
各地ともに、品質的にゃあチビッと影響があったくもあったようなけんど、収量的にゃあ特に問題ものうて、被害もほとんどないっちゅうことやって、ホッとしたがよ。
続いては、旭食品(株)地域産業課の窪添課長さんから、「全国の酒米の動向について」のお話があったがやき。
窪添課長さんからは、四国の清酒製造量の推移について、1971年にゃあ愛媛が断トツで、他3県はドングリの背比べやったがが、2019年にゃあ、高知が断トツで、他3県が激減してドングリの背比べになっちゅうっちゅう報告が、まずあったがよ。
さらに、そのタイプ別で見りゃあ、高知県は、普通酒と本醸造酒こそ減っちゅうけんど、純米酒と純米吟醸酒は倍増しちょって、他3県はそれらあすら減っちゅう、もしくはあんまり増えてないっちゅう状況やっちゅうがやき。
さらに、その出荷先についちゃあ、高知県は自県消費から県外出荷に重点を置いて、1976年にゃあ県外出荷が12%ばあやったがを、2019年にゃあ64%にまで伸ばしちょって、他3県についちゃああんまり伸ばせてないっちゅうことやったがよ。
つまり、四国の中じゃあ高知県だっけが、純米酒や純米吟醸酒らあの高級酒を県外に出荷することで成功しちゅうっちゅうことで、そりゃあつまりえい酒米が今後ますます必要になるっちゅうことを意味しちゅうっちゅうことながやき。
ほんで、「品種別酒造好適米の生産量の推移」についてや、「醸造用玄米年産別・都道府県別検査数量」についてらあの報告があったがよ。
令和元年産は、兵庫や新潟、福井や長野らあの主産地が大半を占めちょったがが、令和2年産にゃあ、全国各地が参入しちょって、特にかつてはゼロに等しかった北海道が大きゅう伸ばしちゅうっちゅうがよ。
さらに、かつては生産不可能と言われよった山田錦の栽培も6年がかりで成功さいて、レベルの高いもんを反収9俵も作りゆうっちゅうがやき、こりゃまっことスゴいことながやき。
次に、「酒造好適米に関する変遷」っちゅうことで、1972年にゃあ32都道府県で22品種62銘柄やった酒造好適米が、2021年にゃあ45都道府県で125品種224銘柄が栽培されゆうっちゅうことやったがよ。
また、「自県産酒米の使用割合」について、日本酒の有力産地である東北じゃあ、ほとんどの県が自県産を70%ばあ使いゆうっちゅうことで、高知県はこの点についちゃあ自県産比率26%程度と、出遅れちゅうっちゅう報告があったがやき。
酒造メーカーへのヒアリングらあでも、自県産米を増やしたいっちゅう意見が大半のようやし、高知県としても酒米栽培を団地化し、安定した品質のもんをある程度量産できる体制を組んでいただきたいっちゅうことながよ。
さらに今年も、酒造メーカーへのヒアリング調査を高知大学の大崎先生と窪添課長さんで実施さいていただく予定やっちゅうことやったがやき。
また、優秀な産地はみんなあ、酒米生産者とメーカーがしっかりとした交流をしゆうっちゅう報告もあり、さらに密な交流が必要やっちゅうて、締め括られたがよ。
続いてはワシから、JA高知県さんが、酒米の精米工場を来年3月で閉鎖するっちゅう話しがあったけんど、こりゃあ今後の高知県産米比率にこぢゃんと大きい影響を及ぼす大問題やきに、高知県からの補助金っちゅう考えらあも含めて、もういっぺんしっかりと話し合わいていただきたいっちゅうて、訴えさいてもうたがやき。
その後も、質問や意見交換らあがあり、16時前ばあにゃあ、高知県農業振興部環境農業推進課の山崎課長補佐さんの閉会のご挨拶があり、令和4年度第2回「酒米部会」はお開きとなったがよ。
皆さん、長時間に渡り、まっことお疲れ様でしたぜよ!
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司牡丹酒造株式会社