9月29日(木)は、土佐経済同友会・人づくり委員会のオープン委員会(無料で一般参加もOK!)として、高知県出身であり、ラーメン激戦区環七を制して「ミスターラーメン」っちゅう異名も持つ、「株式会社せたが屋」前島司社長さんの講演会が開催されたがやき。
委員会メンバーのスタッフは、15時半にゃあ会場の城西館さんに集合したがよ。
受付やら会計やら司会進行やら、みんなあで分担してそれぞれの役割に就いたがやき。
ワシゃあパネルディスカッションにて、前島社長さんと対談せにゃあいかんき、前島社長さんと簡単に打ち合わせらあをさいてもうたがよ。
さて、スタート時間の17時にゃあ、100名をちくと超えるご来場者に集まっていただき、牛田さんの司会にて開会し、まずは「土佐経済同友会」佐竹代表幹事さんの開会のご挨拶があったがやき。
ほんで、いよいよ前島社長さんの登場ながやけんど、入場曲のBGMにレトロなラーメンの歌がかかって、しばらく出て来られんかったき、どういたがやろうと思いよったら、この曲は前島社長さんが出したCDやったがよ。
まっこと、ニクい演出でツカミはOK状態にて入場され、拍手喝采やったがやき。
そんな感じで、前島社長さんにゃあ、「私の履歴書」っちゅう演題で語っていただいたがよ。
まずはプロフィールで、前島社長さんは1962年11月生まれやき、ワシと同学年で、独学でラーメン店を開店されちゅうがやき。
けんど、最初の店「よさこい」は大失敗して、閉店を余儀なくされるがよ。
自宅で1杯の美味しいラーメンを作ることができたち、現実のお店で開店から閉店まで、常に安定して美味しいラーメンを出すことができんかったっちゅうんが、失敗の理由やったっちゅうがやき。
そんな失敗を克服して、2000年10月に「せたが屋」をオープンさいたら、またたく間に人気店になったっちゅうがよ。
その後、2007年にゃあニューヨークにも進出し、世界のラーメンブームの先駆者的存在に。
さらにタイ、韓国、台湾らあにも進出。
多くのブランドを世の中に生み出してきちゅうがやき。
ところが、前島社長さんいわく、海外店舗のほとんどは失敗しちゅうっちゅうがよ。
海外じゃあ、いきなり人気店になったら、スッと人が育たんうちに多店舗展開してしまうパートナーが多いっちゅうがやき。
海外店舗の場合、パートナーに恵まれんと成功はおぼつかんっちゅうて、前島社長さんは語るがよ。
ほんで、多くの失敗を繰り返し、成長してきたけんど、そっから更に成長するためにゃあ何が必要かを考えたっちゅうがやき。
こうして2016年7月、吉野家ホールディングスと資本提携したっちゅうがよ。
こだわりのラーメン店っちゅうんは、とにかく仕込みに時間がかかるき、仕事時間が長時間になり、ブラックになってしまうっちゅうがやき。
そんなラーメン店で、社員教育らあをしっかりやって、従業員が安心して働ける環境をつくるために資本提携したっちゅうがよ。
教育や運営や財務らあは吉野家ホールディングスの力を借りて、前島社長さんはとにかく美味しいラーメンを作ることに集中してっちゅう具合に、お互いのシナジー効果があるっちゅうがやき。
その後は、資本提携もうまいこといって、失敗から学んだ努力も実を結びはじめてきたっちゅうて思いよったら、いきなりコロナ禍で甚大な被害を受けたっちゅうがよ。
羽田空港店らあの商業施設中心の出店戦略が重なり、緊急事態宣言下じゃあ最大85%減の店舗もあったっちゅうがやき。
現在も2019年対比で客数は約半分ばあに減少しちゅうっちゅうがよ。
そんな中、新たな取り組みとして、「せたが屋」(調理技術)×「吉野家」(原材料メリット)で、「大阪牛肉ラーメン わだ」(新ブランド)をオープンさいたっちゅうがやき。
1杯590円っちゅう低価格を実現し、第2の収益モデルとして期待されちゅうっちゅうがよ。
また、東京は銀座と日比谷の間の高架下に、ニューヨークの路地裏を思わせるフードホールをオープンさいたけんど、こちらはコロナ禍で大変やっちゅうがやき。
さらに、永年の構想にあったBYO(Build Your Own)スタイルの「まぜそば」業態店、「mazete」をニューヨークにオープンさいちゅうっちゅうがよ。
さいごに、経営者として、コロナ禍もあり、「我々は未来にどうありたいのか?」を考えたっちゅうがやき。
生き残るがが、それとも未来を創造し続けるがか?
「生き残る」(適応力)と「創造する」(イノベーティブ)は、イコールやないっちゅうがよ。
経営者として、生き残るだけやのうて、どう未来を創るかを絶えず考えにゃあならんっちゅうがやき。
未来を創るために、これからも多くの失敗をしもって学び、未来を創り続ける人間・企業でありたいっちゅうて、前島社長さんは締め括られたがよ。
会場の皆さんからは、万雷の拍手喝采やったがやき。
この後は、ちくと休憩をはさんで、第2部のパネルディスカッションながよ。
「徹子の部屋」みたいなイメージで、ワシが黒柳徹子さん役を担当さいてもうて、前島社長さんからジックリといろいろ聞き出さいていただくがやき。
主催が、「土佐経済同友会」の「人づくり委員会」やき、委員会メンバーが考えて用意された質問事項は、主に「人づくり」に関する質問やったがよ。
けんど、まずはワシがどういたち聞きたかった質問からぶつけさいてもうたがやき。
前島社長さんは、2015年にMBA(経営学修士)を取得されちゅうがよ。
ワシと同い年やき、2015年っちゅうたら52〜3歳っちゅうことで、この年になってMBAを取得されるっちゅうそのパワーは、そりゃ並み大抵のもんやないがやき!
何でその年になって、MBAを取得されたがかを質問さいてもうたがよ。
前島社長さんの答えは、同年代の経営者らあと会話しよって、彼らの話しゆう言葉がチンプンカンプンで全く分からんかったき、それが分かるようになりたかったからやっちゅうて、事も無げに語られたがやき。
それだっけの理由で、実際にMBAを取得されるっちゅう行動力が、やっぱし並みの経営者やないっちゅうことながよ!
次に、人材育成についての質問で、ラーメンの作り方らあは丁寧に教えるがか、見て覚えてもらうがか、またレシピらあは秘伝らあも含めて全部教えたら、盗まれるがやないかっちゅうて、いろいろ質問さいてもうたがやき。
作り方についちゃあ、前島社長さんは、丁寧に教えるタイプやけんど、店長によっちゃあ見て覚えさせるようなタイプもおるっちゅうがよ。
レシピについちゃあ、全て隠すことのう教えるっちゅうがやき。
ほんで、たとえその人が独立して、覚えたレシピで同じラーメンを作ってお店をオープンしたち、いっこうにかまわんっちゅうがよ。
おんなじレシピやったち、別の人が作りゃあ、まったくおんなじにゃあならんっちゅうがやき。
さらに、結局ラーメン屋になりたいような人は、自分の力でカタチにしたいっちゅうタイプが多いき、盗んだレシピのまんまやのうて、必ずアレンジしとうなるもんやっちゅうがよ。
続いては、採用した際に日本人と外国人で違いらあはあるかっちゅう質問をさいてもうたがやき。
前島社長さんは、日本人やち外国人やち、個性以外に違いらあないっちゅうがよ。
むしろ日本におる外国人の方が、日本人よりかずっとハングリーで真面目に働くき、かなり初期の頃から外国人を雇いゆうっちゅうがやき。
次に後継者について、もし娘さんが継ぎたいっちゅうたらどうするかっちゅう質問をさいてもうたがよ。
そん時ゃあ、まずお店に入ってもうて、向いちゅうかどうかを見るっちゅうがやき。
後は本人次第やっちゅうがよ。
その後も、様々な質問をさいてもうたがやけんど、前島社長さんは真摯に分かりやすう、答えてくださったがやき。
特に、経営者にゃあ絶対に片腕となる存在が必要やっちゅうて、力強う断言されたがが、こぢゃんと印象的やったがよ。
会場のお客さんからも、いくつかの質問をいただいたがやき。
大橋通りあたりで「鶏と魚」っちゅうラーメン店を経営されゆう方は、前島社長さんのお弟子さんの一人らしゅうて、いくつかの質問をしてくださったがよ。
最後に、今後のビジョンらあについてお聞きしたら、65歳ばあになったら「せたが屋」を辞めて、そっからまた一人だっけで新たにラーメン屋をやりたいっちゅうがやき。
まっこと、さすがは「ミスターラーメン」やと、感服してしもうたがよ。
ちなみに、前島社長さんのお店についてまっと詳しゅう知りたい方は、次のホームページをご参照くださいや。https://www.setaga-ya.com/
こうして第2部のパネルディスカッションも無事終了し、会場は割れんばかりの拍手喝采やったがやき。
ほんで、「人づくり委員会」の中田委員長さんから、前島社長さんに対しての謝辞があり、さらに拍手喝采にて、オープン委員会は無事お開きとなったがよ。
ご参加いただきました皆さん、そして前島社長さん、まっことありがとうございました!
さてこの後は、一般の方々は帰路につかれ、「土佐経済同友会」メンバーは残って、前島社長さんを囲んでの懇親会ながやき。
横山代表幹事さんのご挨拶と乾杯のご発声があり、宴会がスタートしたがよ。
ちなみに乾杯酒は、「司牡丹・花と恋して」(純米酒)ながやき。
ちくと飲んで食べて語り合うて、飲んで食べて語り合うて盛り上がったがよ。
ほんで、前島社長さんのご好意で、「せたが屋ラーメン」のハーフサイズが、ワシらあに振る舞われたがやき。
高知じゃあ食べれん、煮干しと鰹節と醤油がガツンと効いたパンチのある味わいは、これぞ「せたが屋」の真骨頂ながよ!
この後も、ワシらあはさらに飲んで食べて語り合うて、こぢゃんと盛り上がったがやけんど、前島社長さんのところにゃあ、同友会メンバーが次々にやってくるもんやき、おそらくあんまり食べるヒマがなかったがやないろうか?
まっこと、申し訳ございませんでしたぜよ。
ちなみに20時過ぎばあにゃあ懇親会はお開きとなり、さらにこの後も委員会メンバーでの二次会やって、前島社長さんにゃあこちらでちくとゆっくり食事もしていただき、こぢゃんと盛り上がりまくったがやき。
前島社長さん、あらためまして、まっことありがとうございましたぜよ!
土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
司牡丹酒造株式会社