2022年10月08日

幸せの言の葉<1636>

「『豊か』たぁ個々の心の中にあるもんやって『これが豊かや』っちゅう決まった形らあないがぜよ。」(有馬頼底)


日本の禅僧で、臨済宗相国寺派管長の、有馬頼底(1933〜)さんの言の葉ながやき。


日本の内閣府が毎年実施しゆう「国民生活に関する世論調査」じゃあ、これからは「心の豊かさ」か、それともまだ「物の豊かさ」かっちゅう質問に、現代の日本人は圧倒的多数の人が「心の豊かさ」やと答えちゅうがよ。


さらに、これからは「貯蓄や投資など、将来に備えたい」か、「毎日の生活を充実させて楽しみたい」かっちゅう質問にゃあ、これまた大多数が「毎日の生活を充実させて楽しみたい」と答えちゅうがやき。


いま日本じゃあ、消費者のニーズやウォンツが見えんなって、求めちゅうもんが分からんきモノやサービスが売れんと言われゆうけんど、そんなこたぁないっちゅうことながよ。


現代の日本人が求めちゅうもんは、ハッキリとこの世論調査に出ちゅうがやき。


つまりそりゃあ、「心の豊かさ」を求めちょって、「毎日の生活を充実させたい」っちゅうことながよ。


確かに、有馬さんの言の葉のとおり、「豊か」たぁ個々の心の中にあるもんで、決まった形らあないけんど、それに応えるこたぁできるっちゅうことながやき。


ワシらあ商人は自分の商売を通じて、「これが、おまさんの心を豊かにする方法やないろうか?」っちゅうて、さらに「これがおまさんの毎日の生活を充実させる方法やないろうか?」っちゅうて伝えちゃることで、本来は決まった形らあないもんに、ワシらあ商人は形を与えることができるっちゅうことながぜよ。




Posted by tsukasabotan at 09:00│Comments(0)