前々回にて、「和食系飲食店が『withコロナ時代』を生き抜く方法！」について、語らせていただいたがやけんど、今回はその内容をベースにさらに間口を広げ、「新時代を生き抜くために、『系』が見える人間になる！」っちゅうタイトルで、お届けしたいと思うがやき。
これからの新時代は、「withコロナ時代」であり、「価格上昇時代」であり、「人口減少・少子高齢化時代」であり、「経済縮小時代」であり……あらゆる環境が年々さらに厳しいもんになっていくこたぁ間違いないがよ。
そんな時代を生き抜き、皆さんのあらゆる仕事、皆さんのあらゆる組織、皆さんのあらゆる人間関係を、維持・発展させていくためにゃあ、一言で言やあ「『系』が見える人間になる」ことが最重要やと、ワシゃあ考えちゅうがやき。
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【日本酒メーカーの商品流通の「系」】
ほいたら、「『系』が見える」たぁどういうことながか、日本酒メーカーのビジネスを事例として取り上げてみたいがよ。
「図➀」を参照しもってご覧いただきたいがやき。
日本酒メーカーの商品流通は、「日本酒メーカー→卸問屋(1次問屋・2次問屋)→酒販店→(料飲店)→顧客(一般消費者)」っちゅう流れを基本としちゅうがよ。
その基本の流れ以外にも、図にあるようないろんな流れがあり、このような一連の流れは、「商品流通の『系』」であるといえるがやき。
つまり、「系」たぁ「システム」であり、世の中はいろんな物事がつながって、ひとつの「系」として存在しちょって、そこで連鎖や循環が起きゆうっちゆうことながよ。
【日本酒メーカーの価値伝道の「系」】
けんど、この「商品流通の『系』」だっけで、ビジネスが成り立っちゅうわけやないがやき。
なんぼモノがスムーズに流れたとしたち、そのモノの「価値」が「系」を通して伝わっていかにゃあ、喜んでおカネを払ってもらえん、「おカネの『系』」が循環せん、モノは売れんっちゅうことながよ。
つまり、この「価値伝道の『系』」がこぢゃんと重要であり、これが見えてなけりゃあお話しにならんっちゅうことながやき。
ほいたら、その伝道すべき「価値」たぁ何ながやろか？
「価値」にゃあ、「認知的価値」と「情緒的価値」の2つがあるがよ。
「認知的価値」たぁ、効果・効能・機能性であり、頭で理解できる価値のことながやき。
一方「情緒的価値」たぁ、感性価値とも言われ、「買いたい！」「この店が好き！」らあの気持ちを生むような、人の感性に訴える価値のことながよ。
「感性」っちゅうたら美的・芸術的な感覚で捉えられがちやけんど、そういう意味の「感性」じゃあないがやき。
ほんで、「買いたい！」らあのポジィティブな情動を伴う感性にいかに働きかけるかは、どのような情報を与えるかがポイントになるがよ。
近年は消費者の求めるもんが、「モノの豊かさ」よりか「心の豊かさ」にますますシフトしていく傾向があるがやき。
モノが売れんなるっちゅう意味やのうて、モノを買う理由も、心の豊かさを求めて買うようになるっちゅいう意味ながよ。
「モノの豊かさ」は「認知的価値」に、「心の豊かさ」は「情緒的価値」に対応しちゅうといえるき、今後はどんな業界であったち、「認知的価値」のみじゃあ「買いたい！」っちゅう気持ちはますます生まれにくうなっていき、「情緒的価値」がますます重要になっていくはずながやき。
ほんで、そんな「情緒的価値」をしっかりと「価値伝道」していくためにゃあ、「心を動かす」ことと、「特別な存在になる」っちゅうことの両面から考えていくことが重要になるがよ。
「心を動かす」たぁ、「買いたい！」っちゅう気持ちになってもらう、つまりお客様を「動機づけ」するっちゅうことながやき。
「特別な存在になる」たぁ、他社の商品と違うて「特別や！」と感じてもらうことやき、そのためにゃあ「絆づくり」をすることが必須であるっちゅうことながよ。
前々回の「和食系飲食店が『withコロナ時代』を生き抜く方法！」でも、「お客様に対する『動機づけ』と『絆づくり』を徹底することができりゃあ、『withコロナ時代』においたち商売は安泰であるっちゅうたち過言やないろう。」と書いたけんど、これからの時代においちゅあ、あらゆる仕事や組織や人間関係を維持・発展させていくためにゃあ、もはや成すべきこたぁこの道しかない、「動機づけ」と「絆づくり」の徹底しかないと、ワシゃあ確信しちゅうがやき。
さて、ほいたら「日本酒メーカーのビジネスの事例」に戻んて、「価値伝道の『系』」を考えてみたいがよ。
「図➁」を参照しもってご覧いただきたいがやき。
まず日本酒メーカーの価値の伝道は、商品の流通同様、「日本酒メーカー→卸問屋（1次問屋・2次問屋）→酒販店→（料飲店）→顧客→一般消費者」（※「顧客→一般消費者」は、いわゆる口コミ）っちゅう流れを基本としちゅうがよ。
ほんで本来やったら、商品の流通とともに、しっかりと価値が伝道されていかにゃあならんがやけんど、この流れの中で現実にゃあ「伝言ゲーム」のように、次第に価値が減少してしまいゆうっちゅう点が大きな問題ながやき。（※次第に矢印が細うなることでこれを表現。）
日本のあらゆる業界の「いいモノ」を作りゆう中小メーカーが、ドンドン消えていってしまいゆう最大の原因は、「価値」が「系」を通して伝わってないっちゅう、この一点にあるっちゅうたち過言やないがよ。
ほんじゃき日本酒メーカーの価値の伝道は、「日本酒メーカー→卸問屋」のみやのうて、「日本酒メーカー→酒販店」「日本酒メーカー→料飲店」「日本酒メーカー→顧客」「日本酒メーカー→一般消費者」っちゅう、5つの「価値伝道の『系』」を考えにゃあならんっちゅうことになるわけながやき。
ほんで、それぞれで伝道すべき価値は、原料米や造りやスペックらあの「認知的価値」のみやのうて、「買いたい！」っちゅう気持ちを生む感性に訴える「情緒的価値」に重点を置いて伝道せにゃあならんがよ。
さらに、そんな「情緒的価値」をしっかりと伝道していくためにゃあ、「心を動かす」ことと「特別な存在になる」っちゅうことの両面から考えていく、つまり「動機づけ」をすることと「絆づくり」をすることが重要になるっちゅうことながやき。
ほいたらここで、日本酒メーカーの5つの「価値伝道の『系』」を、「動機づけ」と「絆づくり」の観点から見てみるがよ。
まず「日本酒メーカー→卸問屋」やけんど、ここはメーカーの営業マンらあが通常は定期訪問しよったり、自社商品の価値を伝道し、仕入れていただくための「動機づけ」を日々行いゆうことやろうし、卸問屋の様々な部署の方々との「絆づくり」もしっかりと行われゆうことやろう。
ただし、日本酒メーカーの価値伝道は原料米やら造りやらスペックらあの「認知的価値」に偏る傾向があるきに、「買いたい！（＝仕入れたい！or売ってみたい！）」っちゅう気持ちを生む、感性に訴える「情緒的価値」をまっと重視していくべきながやき。
また、「絆づくり」についてやち、単純に「親しゅうなる」っちゅうレベルを超えて、たくさんのメーカーの中で「特別な存在になる」ことを目指して、しっかり意識しもって活動していくべきながよ。
次の「日本酒メーカー→酒販店」についてやち、ほぼこれと同様であるといえるがやき。
けんど、取引先酒販店が増えりゃあ増えるばあ、定期訪問は難しゅうなり、それに伴うて「動機づけ」も「絆づくり」も疎かになってしまうがよ。
定期訪問ができんかったとしたち、「動機づけ」や「絆づくり」の活動ができるような仕組みを考えちょくべきながやき。
続いては「日本酒メーカー→料飲店」やけんど、ここを定期訪問しゆうっちゅう日本酒メーカーは、かなり少のうなるがよ。
こちらについちゃあ、重要取引先については定期訪問をしもって、その他の店についてはやっぱし、訪問せいじゃち「動機づけ」や「絆づくり」の活動ができるような仕組みを考えちょくべきやといえるがやき。
次に「日本酒メーカー→顧客」についちゃあ、様々な日本酒を楽しむ会らあを開催したりしもって、ニュースレターやメルマガやSNSらあで「動機づけ」と「絆づくり」をしっかりと行うことながよ。
ホームページらあでのネット通販も駆使し、直接販売するルートも構築しちょくべきながやき。
「日本酒メーカー→一般消費者」についちゃあ、SNSやホームページでの「動機づけ」を行うて、購入者には直ぐに「絆づくり」活動を行う準備をしちょくべきやといえるがよ。
この後は、【司牡丹酒造の価値伝道の「系」】で司牡丹の事例紹介があり、【「『系』が見える」とは？〜「船中八策」の「首かけミニ冊子」の事例〜】じゃあ、司牡丹の具体的な販促品の事例を紹介さいてもうちゅうがやき。
ほんでラストは、 【「『系』が見える」人間になるために！】 ながよ。
「『系』が見えてない」っちゅうことの恐ろしさは、こぢゃんと優秀な販促品やったり、「動機づけ」のきっかけになる活動やったり、「絆づくり」につながる活動やったりっちゅう重要な存在を、「経費削減」らあの名のもとに、気づかんと平気で切り捨ててしまいかねんっちゅう点にあるがやき。
そうならんためにも、「『系』が見える」目をしっかりと養わにゃあならんがよ。
そのためにゃあ、次の4点が重要ながやき。
まず、�〕諭垢奮萋阿砲弔い董△海粒萋阿蓮崙圧，鼎院廚亡麝燭靴舛紊Δ�か、「絆づくり」に寄与しちゅうがかっちゅう視点を常に持っちょくことながよ。
次に、��因果関係の図で考えるクセをつけちょくことながやき。
ほんで、�Ｆ�々の活動の中で現場の声、お客様の声を聞くことを決して忘れんことながよ。
その上で、�ぅ螢▲襪柄杼�力を働かせることができりゃあ、きっといつの間にか「『系』が見える」目が養われちゅうことやろう。
今回は、日本酒メーカーと司牡丹酒造の事例のみをあげさいていただいたがやけんど、この「『系』が見える」目は、あらゆる仕事、あらゆる組織、あらゆる人間関係において、これからの時代ますます必要となってくる能力ながやき。
あらゆる環境が年々さらに厳しいもんになっていく時代、どんな仕事やち、どんな組織やち、どんな人間関係やち、「動機づけ」の能力は、今後ますます重要視されるもんになるやろうし、「絆づくり」の能力も今後ますます必須のもんとなっていくはずながよ。
「動機づけ」たぁ、相手の心を動かしその気にさせる能力であり、「絆づくり」たぁ、他から抜きんでた特別な存在になる能力ながやき。
相手の心を動かしてその気にさせることができ、他から抜きんでた特別な存在になることができりゃあ、いかなる仕事やち、いかなる組織やち、いかなる人間関係やち、これからの厳しい時代に、それらを維持・発展させていくことができるといえるがよ。
こんな内容について、まっと詳しゅう知りたい方は下記をクリックし、無料のYouTube動画やPDF原稿を、是非ご覧いただきたいがぜよ。
https://shudo-kurogane.jp/shudo/gate02/gate02_20.html
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