10月18日(火)は、16時から三翠園さんにて、令和4年度「高知親公会・西南親公会 秋期講演会」が開催されたがやき。
日本政策金融公庫・高知支店・中小企業事業の取引先企業経営者の集まりである「高知親公会」と「西南親公会」の、合同での「秋期講演会」で、ワシゃあ「高知親公会」の幹事になって、初めての講演会やったがよ。
まずは司会の井澤幹事さんから開会の辞があり、「高知親公会」の角代表幹事さんから、開会のご挨拶があったがやき。
続いては、日本政策金融公庫高知支店中小企業事業大平事業統轄さんから、ご挨拶があったがよ。
ほんで、司会の井澤幹事さんから、この日の講師、ジャーナリストであり日本文藝家協会会員の三神万里子さんのプロフィールのご紹介があったがやき。
さて、16時15分ばあから、「地域経済の活性化と中小企業への期待」っちゅう演題にて、いよいよ三神さんの講演がスタートしたがよ。
講演が始まって直ぐに、三神さんがこぢゃんと頭の回転が速いっちゅうことと、物凄い数の企業の事例と膨大な知識を持っちゅうことと、それらあを時間内にできるだっけたくさんワシらあ聴講者に伝えたいっちゅう思いを持っちゅうことが、ビシビシと伝わってきたがやき。
ほんじゃき、かなりの早口で、しかも様々な事例を次から次に紹介され、ある事例のメモをし始めたばっかしやに、もう次の事例や話題に移っちょったりっちゅうがの繰り返しで、ワシゃあ着いていくががやっとやったがよ。
普通やったら3時間以上ばあかかる講演内容を、半分の1時間45分に凝縮さいたような、そんなイメージやったきなかなか大変やったがやき。
けんど、こぢゃんと学びやヒントになりそうな事例らあが山盛り満載やったもんやき、ワシゃあ講演が終わった頃にゃあ、脳内がパンパンの満腹状態で、チョコッと揺らいたら耳から講演内容がこぼれてきそうな気がしたばあながよ。
ほいたら、そんな凄い講演の内容を、ザッと以下にご紹介さいていただきますぜよ。
まずは、ウクライナ情勢らあによる「2極化」、会社法改正(PBC)や環境規制やSDGs関連らあの「グリーンウォッシュ」、経済制裁長期化や物価上昇や人口動態・パンデミック恒常化や高齢化らあの「時間価値経済・健康経営」、「レジリエンス」、「コーディングブートキャンプ」らあも、みんなあ諸事象は繋がっちゅうっちゅうお話があったがやき。
そんな中で、地方中小企業の直感的反応は、「越境EC進出」や「デジタル化最優先」や「脱炭素と省エネで黒字捻出」等々、たくさんの素晴らしい事例があるっちゅうがよ。
ほんで、「準備には階層がある」っちゅうお話で、日本の人口の年齢別比率が劇的に変化して「超高齢化社会」となり、社会構造や体制が大きな分岐点を迎えるっちゅう「2025年問題」まで、あともう2年ちょいしかないがやき、それまでにこれから語るようなステップを踏んで早うにビジネスモデルを転換しちょかにゃあ、もはや二度と追いつくことができんなるき、生き残るこたぁ厳しいっちゅうがやき。
【Step1】レジリエントになるために…超短期対応
まずは柔軟で速い資金調達で凌ぐっちゅうお話で、売掛金融資・動産担保融資・フィンテック・個人事業主営業譲渡等々の新たな手法が続々と生まれちゅうっちゅうがよ。
【Step2】超現実的DX=ペイポイントカット
「株式会社副社長」の事例は、一言でゆうたら、「事務業務DX駆け込み寺&ロジスティクス最適化」やっちゅうがやき。
また「ファクトリー・サイエンティスト協会」じゃあ、現場DXの現実路線っちゅうことで、5日で研修を終えるっちゅうがよ。
あるいは、「電力消費と労務費縮小=タイムロスから入る」っちゅう事例や、産地や業界、サプライチェーンごと推進室アウトソースっちゅう事例もあるっちゅうがやき。
【Step3】販路をどうするか
「大手との中小企業技術マッチング AIの発展」っちゅうリンカーズ社の事例や、「中小企業向けM&Aマッチング多数出現」っちゅう「TRANBI」の事例や、「越境ECとブランディングによるP上昇」っちゅう「B Corp」の事例らあが挙げられたがよ。
【Step4】振幅に備える面的アプローチ
枚方信用金庫のコロナ時取り組みの事例として、全国信金顧客の在庫情報を全国でデータ化し、パンデミックでの流通ストップに信金顧客間で在庫融通をしおうて商流を死守したっちゅう事例が挙げられたがやき。
また、鹿児島の過疎地で夫婦2人でやりゆうようなチンマイ街の電気屋さんが、商品は共同購入で調達し、家電やパソコンらあの設定サービスをメインに商売をしだいて、お客様の「お困り事」の回数で課金するようにしたら、年間7000万円の売上を上げれるようになったっちゅうがよ!
この事例は、街のチンマイ酒屋さんの生き残りに、こぢゃんと参考になりそうながやき。
次に、英国・豪州全土で退職者男性に人気爆発の「Men's Sheds」は、空き倉庫・施設×高齢者支援の事例やったがよ。
さらに山形の寒河商店街の「たすかるちゃあ」は、「現代のご用聞き・買い物代行」らあの事例やったがやき。
【Step5】X=ビジネスの組み立て直し
日本における「ソリューション先行事例」を、いくつか挙げられたがよ。
元部品下請けの立川の事例は「MVT クロスエフェクト世界最速サービスと利益率連動アプリ」、広島県青河町ブルーリバー社の事例は「超高齢化×MVT×再エネ」ながやき。
また、伊勢のうどん屋「ゑびや」は、経営不振に陥っちょった老舗の商売を建て直したソリューションを小規模小売店向けのDX支援として外販するっちゅうリスキリングDXで、米Microsoft受賞したっちゅうがよ。
さらに、三神さんが尊敬しちゅう会社やっちゅう京西テクノスは、「計測」「医療」「情報/通信」「環境」の分野における電子機器製品へのサポートを、メーカーを問わんと総合的に行うて、お客様の課題を解決するトータルマルチベンダーサービスを展開、つまり「サーキュラーエコノミー×MVT×プレシンギュラリティ×レジリエンス」やっちゅうがやき。
とにかく山盛りの事例を紹介してくださり、なかなかついていけんかったけんど、ひとつ気づいたことは、中小企業が自社で困っちゅうことに真摯に取り組み、DXらあを組み込みもってその困りごとを解決し、最終的にそのソリューションを他社に販売するっちゅうビジネスをスタートさいて成功したっちゅう、そんな事例が多かったようながよ。
三神さん、まっことこぢゃんとたくさんのヒントをいただいたご講演、ありがとうございましたぜよ!
この後は、西南親公会の寺尾副会長さんが、謝辞を述べられ、講演会は閉会となったがやき。
引き続き、18時半ちょい前ばあから、懇親会がスタートしたがよ。
まずは、高知県産業振興推進部の沖本部長さんから、来賓のご挨拶があったがやき。
お次は、日本政策金融公庫中小企業事業本部四国地区統轄の乾さんから、来賓のご挨拶があったがよ。
続いては、西南親公会の中野会長さんのご発声にて乾杯し、宴席がスタートしたがやき。
美味しいお料理が出され、しばしこれらあをいただきもって、同テーブルの方々らあと共に飲みもって語り合うたがよ。
「金凰司牡丹」(本醸造酒)のお燗酒も配られたがやけんど、まだ献杯・返杯はできんき、手酌もしくはお隣の方と注ぎ合う程度でいただいたがやき。
けんど、そこはやっぱし土佐の高知、1時間もせんうちに、だんだん席を立つ人も増えてきて、皆さんアチコチ移動しもって、土佐酒を注ぎ合いだいて盛り上がっていったがよ。
ワシも早速席を立って、講師の三神さんにご挨拶にうかがわいてもうて、講演の御礼を伝えさいてもうたがやき。
お酒を注がいてもらおうと思うたら、飲めんっちゅうことやったき、体質的にまったく飲めんがかっちゅうて訊ねたら、そういうわけやのうて、ほんのチビッとばあやったら飲めんこたぁないけんど、頭が痛うなったりするき、基本飲んでないっちゅうことやったがよ。
また、食べることは大好きで、友達らあからはお酒を飲まんがは人生半分損しちゅうとよう言われるっちゅうことやったき、挑戦してみたい気持ちもあるようやったがやき。
食べもんは何料理が一番好きか訊ねたら、イタリアンやっちゅうことやったき、ワシからちくと提案さいてもうたがよ。
「次回、大好きなイタリアンのお店に行って、大好きな料理を頼んだとき、そこのソムリエに、その料理の美味しさをグンと引き立てるワインを選んでもうて、マリアージュさいて1杯だっけでも、1口だっけでも飲んでみるっちゅうんから、まずはスタートしてみたらえいがやき。
お酒だっけじゃあ美味しいと思えんかっても、大好きなお料理と合わせて飲んだとき、そのお料理の美味しさが増すっちゅうんをまずは体験してみりゃあ、お酒に対する気持ちが変わるかもしれんぜよ。」
三神さんは、まるで少女のようにキラキラした目で、「嬉しいご提案、ありがとうございます!是非やってみます!」っちゅうて、大悦びで受け入れてくださったがよ。
さて、三神さん、ぼちぼち体験されつろうかのう?
その後も、しばしアチコチ回ってお酒を注ぎ合うていろんな方々らあと語り合うて盛り上がったがやき。
こうして20時過ぎばあにゃあ、高知親公会の田村代表幹事さんの中締めにて、懇親会はお開きとなったがよ。
日本政策金融公庫の皆さん、高知親公会・西南親公会の皆さん、そして講師の三神さん、まっことありがとうございましたぜよ!
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