「人生たぁその日その日のことぜよ。」(金子大栄)
明治から昭和初期に活躍した浄土真宗大谷派僧侶で仏教思想家、金子大栄(1881〜1976)さんの言の葉ながやき。
「人生たぁその日その日のこと」……何ちゅう当たり前のことを……と思いもっても、ハッと気づかされる言の葉ながよ。
自分の未来に対して、夢や理想を描いたり、目標を立てたりするがは、もちろん大事なことやけんど、そりゃあややもすりゃあ、未来の方ばっかしに意識が向いてしもうて、「今」をおろそかに扱うてしまいがちになるもんながやき。
けんど、ちくと考えてみりゃあ分かる、あまりに当たり前すぎることやけんど、未来たぁ今の蓄積であり、人生たぁその日その日のことを積み重ねた結果やっちゅうことながよ。
ほいたら、未来に夢や理想を描きもっても、そっちばっかしに引っ張られることのう、どっしりと地に足をつけて、その日その日に全身全霊をこめて生きるがに集中することが、結果として理想の未来を引き寄せることにつながるっちゅうことながぜよ。