今回は、ワシが創始して立ち上げさいてもうた、日本酒を媒介とした「もうひとつの道」、「酒道 黒金流」ホームページ(https://shudo-kurogane.jp )の「門前編 其の弐」に、新しいコンテンツとして「入門者外に奥義初公開!五感と表現力が磨かれる『共感覚唎酒法』!」を、先日の11月25日にアップさいていただきましたきに、動画も文章も無料で観ることができますき、是非たくさんの皆さんにご覧いただきたいがよ。
「酒道 黒金流」が創始されて入門者を募集し始めてから、もう2年近くになるっちゅうことで、これまで入門者の方々だっけにしか公開しちょらんかった、「酒道 黒金流」ならではの奥義のひとつといえる「共感覚唎酒法」を、入門者外に初公開さいてもうちゅうがやき!
この「共感覚唎酒法」を学びゃあ、唎酒能力が高まることのみならず、五感や表現力が磨かれ、さらにコミュニケーション能力も高められるっちゅうもんながよ。
https://shudo-kurogane.jp/shudo/gate02/gate02_21.html
【「共感覚」とは?】
「共感覚」たぁ、「文字に色が見える」とか「色に音が聞こえる」とか、五感のうちの2つの感覚が同時に働く知覚様式のことながやき。
たとえば、赤色の「8」っちゅう数字が何千個も1つのモニターに表示されちゅう中に、1個だけ赤色の「9」っちゅう数字が混ざっちゅう場合、普通の人にゃあこれを見つけ出すがは至難の業ながよ。
けんど「文字から音が聞こえる」っちゅうタイプの「共感覚」保持者は、一瞬にして見つけ出すことができるがやき。
なんでかっちゅうたら彼らあは、「9」からは「8」たぁ違う音が出ゆうっちゅうて言うがよ。
このような「共感覚」保持者は、実は何千人に1人程度の割合で存在しちょって、優れた芸術家らあに多いと言われゆうがやき。
ほんで、このような限られた天才しか持ってないと思われちょった「共感覚」やけんど、実は鍛えりゃあ誰にやち備わってくる能力やと語っちゅう研究者の方もおるがよ。
さらに、実は日本人は古来からこの能力を保持しちょったがやないかと語る研究者もおるがやき。
日本語にゃあ「黄色い声」(視覚+聴覚)、「渋い声」(味覚+聴覚)、「甘いマスク」(味覚+視覚)らあの表現が昔から数多く存在しちゅうことが、何よりの証拠やっちゅうがよ。
ほんで、日本人はこの「共感覚」のお陰で、もともと優れたコミュニケーション感覚を持っちょったっちゅうがぜよ。
【「共感覚唎酒法」とは?】
「共感覚唎酒法」たぁ、日本酒を唎酒する際に、その日本酒の香り(嗅覚)や味わい(味覚)を、カタチや色や風景(視覚)、擬音語・擬声語や音や音楽(聴覚)、手触りや身体感覚や擬態語(触覚)で表現してみるっちゅう、これまでになかった唎酒法ながやき。
このトレーニングを重ねていくことにより、唎酒能力がアップするばあやのうて、嗅覚や味覚が鋭敏になり、あらゆる感覚が研ぎ澄まされていき、五感や表現力が磨かれていくがよ。
さらにトレーニングを重ねていきゃあ、第六感までも磨かれ、相手の言葉に惑わされんと本心を一発で見抜くことらあも可能になり、コミュニケーションの達人になれるっちゅうばあのもんながやき!
こっから後は、しばし「一般的な日本酒の唎酒方法」について解説しちゅうがやけんど、こちらはここじゃあカットさいていただきますぜよ。
ご覧になりたい方は、下記のサイトをご覧くださいや。
https://shudo-kurogane.jp/shudo/gate02/gate02_21.html
【「共感覚唎酒法」の具体的な方法】
➀「共感覚唎酒法」の必要性
「一般的な日本酒の唎酒方法」をご存じの方は、気づかれちゅう方も少のうないろうけんど、この「唎酒方法」は、プロが日本酒の異臭や異味や劣化らあを発見するため、あるいは欠点らあを指摘するための唎酒方法やきに、実はえい評価の言葉よりか悪い評価の言葉の方が多うなっちゅうがよ。
また、えい評価の言葉やったち、ちくと面白みがないっちゅうか、ワクワクするような表現があんまりないと言えるがやき。
そこで「酒道 黒金流」じゃあ、「共感覚唎酒法」っちゅう新しい唎酒法を創造し、推奨していくことにしたがよ。
日本酒の香り(嗅覚)や味わい(味覚)を、カタチや色や風景(視覚)、擬音語・擬声語や音や音楽(聴覚)、手触りや身体感覚や擬態語(触覚)など、自分の得意な分野の別の五感で表現してみることで、これまでにないワクワクするような愉しい唎酒が可能になると考えちゅうがやき。
尚、この「共感覚唎酒法」は、まだスタートしたばっかしやき、決まりや法則があるわけやないがよ。
ほんじゃき、皆さんのご協力がなけりゃあ、今後の発展はあり得んがやき。
是非とも共に学び、共に育てていっていただけましたら幸いながよ。
➁「共感覚唎酒法」上達のポイント
共感覚唎酒能力は訓練によって上達するけんど、その際、次の点に注意すりゃあ上達が早いと思われるがやき。
●自分の得意な、あるいは好きな五感分野の表現を見つけちょく。(視覚の分野で色の表現が得意、など。)
●自分の得意な、あるいは好きな分野の言葉や表現方法を覚えちょく。(様々な色の名前や楽曲名、擬音語・擬声語や擬態語等を覚える、など。)
●共感覚唎酒表現を記録する。(正解も間違いもないがよ。自身の感覚だっけで、何の制約もない状態で表現し記録するがやき。)
●友人や仲間らあと、共感覚唎酒の表現を情報交換し合う。
●日常の中で、「〇〇みたいな感じ」っちゅうて、五感の中で別の感覚を使うて、様々な言い換えをしてみる。(特に食事の際の香りや味わい。生活の中で目にした物や聞こえた音など。)
➂「共感覚唎酒法」の容器と温度
この部分についちゃあ、ここじゃあカットさいていただきますぜよ。
➃「共感覚唎酒法」の手順
(1) 目でよく観察し、色調、透明度、浮遊物の有無についてチェックし、その様子を、別の五感(味覚、嗅覚、聴覚、触覚)で表現してみるがよ。
※通常は、日本酒の外観の差はあんまりないきに、ここは外観に特徴がある場合のみにして、省いてもOKながやき。
(2)グラスを鼻に近づけ、軽く回して香りの特徴や強さをみるがよ。
その際の上立ち香を、別の五感(視覚、味覚、聴覚、触覚)で表現してみるがやき。
(3)少量(3〜5ml)を口に含み、すするようにして日本酒を舌の上に広げ、味をみるがよ。
同時に口から鼻に抜ける香りもチェックするがやき。
ほんでその含み香を、別の五感(視覚、味覚、聴覚、触覚)で表現してみるがよ。
日本酒を口に含む量は常に一定にし、口中に止めておく時間は2〜5秒くらいが適当ながやき。
(4)日本酒を吐き出し(もちろん唎酒の点数が少なけりゃあ飲み込んだちOK。)、後味をチェックするがよ。
ほんで、味わいを(前味、中味、後味と分けてもえい。)、別の五感(視覚、嗅覚、聴覚、触覚)で表現してみるがやき。
(5)香り、味、外観らあを総合評価し、酒質の特徴、長所、短所らあを含めた全体としてのイメージを、何か別のもんで喩えてみるがよ。
たとえば、女優やアーティスト、絵画や芸術品や楽曲など。
➄「共感覚唎酒法」表現の参考事例
●美しく冴える外観→「風林火山〜月冴ゆ夜〜」の上妻宏光の三味線の音色のように、冴え冴えとした外観(視覚→聴覚)
→キンキンに凍って軒から突き下がる氷柱(つらら)のように、美しく冴える外観(視覚→触覚)
●デリシャスリンゴのような華やかな吟醸香(カプロン酸エチル)→お多福の頬色のように華やかで艶やかな香り(嗅覚→視覚)
→ビバルディ「四季」の「春」のヴァイオリンの音色のような華やかさを持つ香り(嗅覚→聴覚)
●バナナのような甘い果実様のフルーティな吟醸香(酢酸イソアミル) →一面の菜の花畑に佇んでいるかのような甘くフルーティな香り(嗅覚→視覚)
→ミニー・リパートン「ラヴィン・ユー」の歌声のように、胸がキュンとなる甘く切ない香り(嗅覚→聴覚)
●淡麗でなめらかでキレのある辛口→藍染めの瓶覗(かめのぞき:淡い緑みの、薄い藍色)の浴衣ように淡麗爽やかな辛口(味覚→視覚)で、パーカッションのボンゴのようにキレのよい後口(味覚→聴覚)
→さやさやと流れる清流の上流のように淡麗で、土佐の太陽のようにカラリと晴れ渡 るキレのよさ(味覚→触覚&視覚)
まっと多くの表現事例や、まっと詳しい内容らあについて知りたい方は、下記をクリックし、無料のYouTube動画やPDF原稿を、是非ご覧いただきたいがぜよ。
https://shudo-kurogane.jp/shudo/gate02/gate02_21.html
土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
司牡丹酒造株式会社