「生きるっちゅうこと。そりゃあつねに誕生の意義を問われ続けるっちゅうことぜよ。」(広瀬杲)
大谷大学名誉教授、同大学学長を歴任した真宗学の仏教学者、広瀬杲(1924〜2011)さんの言の葉ながやき。
人間、自分の一生を本気で生き切ろうと思いだいたら、自分はこの世で何を成すために生まれてきたがやろうっちゅう、誕生の意義を考えだすもんながよ。
つまり、まだこの誕生の意義を考えたことがないやったら、そりゃあまだ自分の一生を本気で生き切ろうとしてないっちゅうことながやき。
さらに広瀬杲さんが、「問われ続けること」っちゅうて表現しちゅうように、自身のそん時の年齢によって、その答えは違うてくるっちゅうことながよ。
10代の時に考える誕生の意義、20代の時に考える誕生の意義、30代の時に考える誕生の意義、40代の時に考える誕生の意義、50代の時に考える誕生の意義、60代の時に考える誕生の意義、70代の時に考える誕生の意義、80代の時に考える誕生の意義……それぞれの年代によって、その答えは全く違うてくるもんながやき。
そりゃあつまり、広瀬さんの言の葉のとおり、生きるっちゅうこたぁ、つねに誕生の意義を問われ続けるっちゅうことながぜよ!