「苦しい時やちとにかく笑いよりや。笑える余裕、ゆとりがなけりゃあ判断を間違えるぜよ。」(藤森正路)
住友金属鉱山の社長、会長を歴任し名誉顧問も務めた、藤森正路(1922〜2018)さんの言の葉ながやき。
ホンマに苦しい時にゃあ、誰やち苦虫を噛み潰したみたいな表情になってしもうて、なかなか笑えるような余裕がないなってしまうもんながよ。
けんど、ホンマに苦しい時に、しかめっ面をしちょったら、結果として余裕もゆとりも、まったくないっちゅう気分が一層増大するきに、いざっちゅう時に判断を間違えてしもうたりしやすうなってしまうがやき。
ほんじゃき、ホンマに苦しい時こそ、とにかく笑顔でおるっちゅうことが、実はこぢゃんと大事なことながよ。
どればあ苦しゅうて余裕もゆとりも全然なかったとしたち、とにかく笑顔でさえおりゃあ、その笑顔が余裕やゆとりがあるような気分を生み出し、実際に余裕やゆとりが立ち現れてくるもんながやき。
その状態で物事を判断すりゃあ、まず間違えることらあないがよ。
正しい判断ができりゃあ、またここで余裕やゆとりが現れてくるがやき。
ほいたら、また笑顔でおれる時間が増えてくるがよ。
ほいたらまた、余裕やゆとりが増えてくるき、さらに正しい判断ができやすうなるがやき。
つまり、苦しい時やち笑顔でおるっちゅうだっけのことが、その苦しみから抜け出いて好循環を生み出すきっかけになるっちゅうことながぜよ。