2023年01月26日

【永久保存版】旧暦正月に「おきゃくを作ろう!」ぜよ!【前編】

1月22日(日)の旧暦正月の日は、「株式会社わらびの」の畠中智子さんが企画された「おきゃくを作ろう!」っちゅう、土佐の食文化の歴史に残るであろう一大イベントが、智子さんの妹さんの大家家、「民泊MAREYA」さんにて開催されたがやき。
写真1  MAREYA

ほんまは朝9時ばあから集合して、餅つきやら「鯛蒸し」づくりやらをお手伝いせにゃあいかんかったがやけんど、ワシゃあ前日に記憶がアヤフヤになるばあ飲んでしもうて、到着したがはお昼の12時ちょい前ばあやったがよ。








お庭にゃあ、片付けられる直前の餅つきの臼があり、お餅もズラリ完成しちょって、「鯛蒸し」も蒸されゆう真っ最中やったがやき。
写真2 臼写真3  お餅











写真4  鯛蒸し中写真5  鯛蒸しづくり中











邸内に入りゃあ、既に皆さん台所にて、「おきゃく」料理の準備の真っ只中やって、ちくとワシみたいなシロウトが入る余地はなさそうやったがよ。
写真6  台所風景












柚子酢を使うた酢飯づくりやニンニク葉を使うたヌタづくりや、昆布寿司用の昆布の下準備やらが、智子さんの指揮の元、オーケストラのようにテキパキと行われよったがやき。
写真7  葉にんにくヌタ、柚子酢飯写真8  白板昆布、黒板昆布












さらに、捕れたてのサバを柚子酢に浸ける作業や、巻き寿司の具を切る作業やらも次々と手際よう行われよったがよ。
写真9  おおわらわの台所写真10  サバに柚子酢













写真11  柚子酢でひたひたのサバ写真12  柚子酢でひたひたのサバ2











しばし、見守りよったら、柚子酢に浸けたサバの骨抜きっちゅう仕事にありつけたがやき。


サバの骨を抜くばあのこたぁまかいちょきっちゅうて思いよったけんど、身を崩さんように毛抜きで骨をはさんで引き抜くっちゅうんが、なかなかにシンドイ作業やったがよ。


特に老眼の還暦オヤジは目が見えんうえに、次第に握力もないなってくるもんやき、まっこと情けないもんながやき。


いよいよ「鯛蒸し」が蒸しあがるっちゅうことで、みんなあで見にいったがよ。


モウモウと立ち上がる湯気の中から、立派な鯛が出現し、「おお〜っ!」っちゅう歓声があがったがやき。


皿鉢の上にドカンと乗せりゃあ、まっことメデタイ、「鯛蒸し」の完成ながよ!


鯛の中にはさみ込まれちゅうがはオカラながやけんど、智子さんくの実家バージョンは、オカラの具材は葉ニンニクだっけやっちゅうき、ワシの故郷佐川町の「蒸し鯛」たぁ、ちくと違うがやき。


ちなみに今回の「おきゃく」は智子さんの実家、香美市(旧香美郡)香北町蕨野集落の西野家で代々行われゆう「正月おきゃく」の再現やっちゅうがやき、まっこと楽しみながよ。


続いては、白板昆布巻き寿司や黒板昆布巻き寿司を作る作業や、柚子酢に浸けて小骨を抜いたサバを姿寿司に仕上げる作業らあが行われたがやき。
写真13  巻き寿司の具写真14  サバの骨抜き











写真15  サバの骨抜き2写真16  鯛蒸しあがる












写真17  鯛蒸し完成!写真18  鯛蒸しを皿鉢に












さらに、ひっつけサバ寿司づくりや、巻き寿司づくり、追加の酢飯づくりや栗きんとんづくりらあが行われたがよ。
写真19  白板昆布巻き寿司写真21  サバに酢飯詰める












写真22  サバ姿寿司一本完成!写真23  ひっつけサバ寿司も














写真24  巻き寿司づくり写真25  追加酢飯づくり写真26  きんとんづくり











ふと台所を見りゃあ、「すごいメンツが揃うちゅう!」っちゅうて、「土佐学協会」から撮影係をお願いしちゅうマンボが、興奮気味に声をあげたがやき。
写真27  台所に凄いメンバー












総指揮の智子さんに加え、「旅する料理人」三上奈緒さん、大型バスのキッチンカーで四国四県にて屋外パーティーらあを手掛けゆう「The traveling kitchen YUM」(株式会社味菜)の川西史宏さん、葉山庵の和田亜紀 さん、郷土寿司研究家で寿司職人で寿司作家の「酢飯屋」岡田大介 さんっちゅう、食の専門家だらけのメンバーやって、確かにこの方々が同じ台所に立っちゅう姿は、こぢゃんと貴重ながよ!


さて、「おきゃく作り」はドンドン進み、「鯨の煮物」も煮えてきて、追加の「散らし寿司」も完成し、いよいよメインの「皿鉢」の盛り付けに入るっちゅうことで、ここで智子さんの「ハランの飾り切り教室」がスタートしたがやき。
写真28  鯨の煮物写真29  ちらし寿司とハラン












写真30  いろいろ完成写真31  ハラン飾り切り教室












写真32  ハランの飾り切り


「皿鉢」にゃあ欠かせんハランの葉っぱを飾り切りにして作るがやけんど、智子さんの指導で、何名かの方々が挑戦されたがやき。


寿司職人の岡田さんも、最近は作ったことないっちゅうて言いもって、海老の形の飾り切りを披露され、皆さんから「おお〜っ!」っちゅう歓声があがったがよ。


いよいよ「皿鉢」のメインとなる「サバの姿寿司」を、切り分けて盛りつける段階に入ったがやき。
写真33  サバ姿寿司を切る

「サバの姿寿司」は、智子さんいわく奇数に切らにゃあいかんけんど、9も13も縁起がようないき、11切れに切らにゃあいかんっちゅうことやったがよ。









また、寿司を切る際にゃあ、包丁で丸の柑橘(今回はダイダイを使用)をチョコッと切って湿らせりゃあ酢飯が包丁にくっつきにくうなるっちゅうことやって、周りの皆さんも「へぇ〜っ!」「なるほど!」っちゅうて、感心されちょったがやき。
写真34  包丁を柑橘で湿らせる

さあ、「サバの姿寿司」を智子さんの指導どおりに美しゅうに皿鉢の真ん中に盛りつけ、ハランの飾り切りをはさみもって、その周りにいろいろ盛りつけていくがよ。
写真35  サバの姿寿司を盛る













「サバのひっつけ寿司」「巻き寿司」「昆布巻き」「酢カブ」「大丸」「魚卵煮付け」「貝」「海老」「きんとん」「羊羮」……見事に盛りつけられた「組物皿鉢」の完成ながやき!
写真36  皿鉢組物盛る写真37  おきゃくのしつらえ

そんな合間に、西野家から借りてきたっちゅう、昔ながらの「物据え」や「お膳」や「取り皿」や「赤箸」らあを並べて、伝統の「おきゃくしつらえ」のセッティングも完了ながよ。


この時点で15時やって、ワシが到着してから3時間が経過しちょったがやき。


計画じゃあ16時にゃあすべての準備を終えて、「おきゃく」(土佐流宴会)がスタートする予定ながやけんど、果たしてどうなるやろか?


さて、【前編】はここまでで、この続きの【後編】は、明日のワシのblog & Facebookを、楽しみにお待ちいただきたいがぜよ!














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Posted by tsukasabotan at 13:12│Comments(0)