2月14日(火)は18時半から、東京海上日動火災保険株式会社高知支店の会議室にて、「土佐経済同友会・人づくり委員会」の令和5年度第1回委員会が開催されたがやき。
ちなみに「人づくり委員会」は、中田委員長さんを中心に、全く新しい基本方針を掲げて活動しゆうがよ。
その基本方針は、以下の通りながやき。
「人づくり委員会では、委員会の活性化に繋がるよう『見える化』を図りながら、運営方針にもある『土佐文化の継承人材の育成支援』をテーマとして取り上げる。なかでも高知県ならではのウリになり、かつ今後の継承が危ぶまれている『土佐の伝統文化』について、その種類や歴史等を調査・研究し、現状把握。それぞれの『土佐の伝統文化』が抱えている、『継承人材の育成』についての問題点を炙り出す。その上で、県・市町村にも参画していただき、『土佐の伝統文化』の人づくりを支援する団体の設立を提言できるように努める。このような『土佐の伝統文化』が持続可能となれば、より魅力的な高知県となり、必ずや経済発展にも繋がるものと考える。」
ほんで、これまでの委員会の流れとしちゃあ、以下のとおりながよ。
委員会メンバーの「濱長」女将の濱口さんから、これまで土佐の「おきゃく文化」を支えてきた「土佐芸妓」は、現在「濱長」に1人(女将の娘さん)おるだっけで、いまやその継承は風前の灯火やっちゅうお話があったがやき。
高知県にとっちゃあ、最大のウリの1つやといえるもんは間違いのう、土佐の「おきゃく文化」ながやき、それを支える大きな柱であるはずの「土佐芸妓」に、支援も補助も何ちゃあないっちゅうんは、確かにちくとおかしいがやないかっちゅうて、皆さん感じはじめたがよ。
ほんで、ワシから、近年他県の芸妓組合らあで、消え去りかけちょったもんが復活したっちゅう事例についての資料を皆さんに配らいてもうて、ちくと説明さいてもうたがやき。
どこの事例も、だいたい地元の経済人らあが応援して、減り続けよった地元の芸妓文化を復活さいたっちゅうパターンやったがよ。
ちゅうことで、委員会メンバーみんなあで、全国の事例を調べてこうっちゅうことになって、それらあの報告やまとめらあがあったがやき。
そんな中で、やっぱし「土佐芸妓」を中心とした「土佐伝統お座敷文化」を守る団体を創らにゃあお話にならんっちゅうことで、「得月楼」さんと「濱長」さんに集まってもうて、団体設立に向けた準備の懇親会を、これまでに10数回ばあ開催してきたがよ。
今までの経緯は、だいたいこんな感じながやき。
ほんで今回の委員会は、まずワシから、NPO法人「土佐伝統お座敷文化を守る会」の仲間を募るがに使う、「設立に向けての思い」の資料を配らいてもうて、説明さいてもうたがよ。
【NPO法人「土佐伝統お座敷文化を守る会」設立に向けての思い】
「土佐伝統お座敷文化を守る会」設立準備会 代表 竹村昭彦 (高知県酒造組合理事長・土佐学協会理事長・司牡丹酒造社長)
【趣旨】
県外や海外のお客様らあが土佐にお越しになった際、土佐ならではの「おきゃく(土佐流宴席)」を催し、土佐伝統のお座敷文化を体験していただきゃあ、皆さん必ず口を揃えて「こんな楽しい宴席は初めて!」っちゅうて大悦びで語られるがやき。
土佐の高知の一番のウリである、「食が美味しい!酒が旨い!人が明るい!そして世界一宴が楽しい酒国土佐!」の全てがいっぺんに体験できたがやき、当然といえるがよ。
けんど、そんな一番のウリの基礎となる世界一楽しい宴が、消え去ってしまうかもしれんがやき。
コロナ禍となっての約3年、返杯・献杯も、宴会での席の移動も、皿鉢料理の取り分けも、可杯や箸拳などのお座敷遊びも、土佐らしい密な宴席は何ひとつ実践できんなってしもうて、このまんまじゃあホンマに絶滅してしまうかもしれんがよ。
ほんで、もしホンマに絶滅してしもうたら、そりゃあ土佐の高知の一番のウリをいっぺんに体験できる場が無いなってしまうっちゅうことを意味しちゅうがやき。
コロナ禍により、今や世界中で会議はもちろん、集いや飲み会もオンラインで済まされるようになり、世の中は「非接触型社会」にまっしぐらに進みゆうかのようながよ。
けんど、多くの身体心理学者の方々は、「触れ合い」や「寄り添う」ことは人間にとって極めて重要であり、皮膚の交流は本来欠かせないもんやっちゅうて語っちゅうがやき。
さらに、「非接触型社会」を選ぶっちゅうことは、ディストピア(逆ユートピア)の未来を選ぶことになるっちゅうて語る哲学者もおるばあながよ。
ほんで、ワシらあがより多くの仲間らあと心を許して触れ合うたり寄り添い合うたりっちゅうシーンは、日常の中のどこにあるかっちゅうたら、そりゃあリアルで密な宴席の中ながやき。
コロナ禍もいつかは必ず終息するけんど、終息後も「非接触型社会」を目指すっちゅう流れは、確実に残るがよ。
けんど、そんな流れは世の中をディストピアに導くことになるがやっちゅうて誰かが発信し、伝え続けにゃあならんがやないろうか。
つまり、土佐伝統のお座敷文化を守り育てていくっちゅうことは、高知県の一番のウリを守り育てていくっちゅうことにつながり、そりゃあ高知県の発展にとって最も欠かせん、大切なキモやっちゅうことであり、さらにそりゃあ、世界中に広がりつつある「非接触型社会」を目指す流れを押し留める抑止力にもなり、ある意味そりゃあ「世界一楽しい宴のあるユートピア」をこの国に、この世界に残すことでもあるっちゅうことながやき。
ほいたら、土佐伝統お座敷文化を守り育てていく活動が実を結びゃあ、「世界一楽しい宴のあるユートピア」を体験するために、全国各地から、世界中から、土佐の高知にたくさんの人々がやってくることになるがよ。
ほんでそのためにゃあ、NPO法人「土佐伝統お座敷文化を守る会」の設立が必須やと考えちゅうがやき。
ちなみに、この団体の目指す究極の姿は、土佐の高知がサン・セバスチャンを超えるっちゅう姿ながよ。
サン・セバスチャンたぁ、スペインはバスク地方の人口18万人ばあのちんまい街やけんど、世界一の美食の街と言われ、このこぢゃんと交通の便の悪い街に世界中から観光客が押し寄せゆうがやき。(※コロナ禍の現状は分からんけんど。)
今はまだ、土佐の高知はサン・セバスチャンにゃあおよばんがよ。
けんど、NPO法人「土佐伝統お座敷文化を守る会」が設立され、その活動が活性化されていきゃあ、土佐の高知が憧れの地として世界中の国から仰ぎ見られ、世界一楽しい宴を求めて日本中から世界中から観光客が殺到し、サン・セバスチャンを超える日は、そう遠うないやろうと、ワシゃあ確信しちゅうがぜよ。
【当会が守り育てていく「土佐伝統お座敷文化」とは?】
食:皿鉢料理文化、土佐の酢みかん文化、土佐寿司文化など、土佐ならではの伝統的食文化。
酒:伝統的な土佐の食の美味しさを引き立てる、淡麗辛口の伝統的土佐酒文化。
人:全て「なかま」(共有)にして人を楽しませる、土佐ならではの伝統的おもてなし「なかま」文化。(杯を「なかま」にする返杯・献杯、宴会での自由な席の移動、皿鉢の自由な取り分け、老若男女や他人まで皆「なかま」!)※土佐弁で「なかま」たぁ、一般的な同士の意味に加え、共有・シェアの意味もある。
宴:箸拳・可杯など、土佐ならではの伝統的お座敷遊び文化。土佐ならではの家庭における伝統的「おきゃく(土佐流宴席)」文化。料亭などにおける伝統的土佐芸妓文化。
特に、「土佐伝統お座敷文化」の定義っちゅうか範囲を、どこまでにするかっちゅう点にゃあ、かなり悩んだがやけんど、より土佐の高知の発展に寄与するために、さらによりたくさんの皆さんが応援しとうなる内容にするために、上記のとおりにさいてもうたっちゅうて説明さいてもうたがやき。
委員会メンバーの皆さんも、こぢゃんと賛同してくださり、まっことホッとしたがよ。
続いては、中田委員長さんから、委員会としちゃあこの活動は今年いっぱいで終了するけんど、今後委員会メンバーの皆さんは、このNPOに入っていただき、是非とも理事や役員をやっていただきたいっちゅうお話があったがやき。
また、今回の出席メンバー1人ひとりに、ご意見や感想らあを語っていただいたがよ。
こうして20時前ばあにゃあ、今月の「人づくり委員会」はお開きとなったがやき。
ほんでその後は、有志メンバーにて、いっつものご近所の「居酒屋たけふく」さんにて懇親会を開催したがよ。
まずは生ビールらあで乾杯し、「つきだし」や「焼き鳥」らあをいただきもって、盛り上がったがやき。
「唐揚げ」「玉子焼き」等々、さらに美味しいお料理が次々に登場し、飲んで食べて飲んで食べて語り合うて、一気に盛り上がりまくったがよ。
途中からは、当然「土佐司牡丹・生貯蔵酒」に変えて、そっから後はみんなあこのお酒をガンガンに飲みまくりになったがやき。
「おでん」や「野菜炒め」や「ウインピー」らあをつまみもって、このお酒をガンガン追加して酌み交わしまくり、さらに会話も大盛り上がりになったがよ。
こうして、みんなあが立派な酔っぱらいになって、22時過ぎばあにゃあ懇親会はお開きとなったがやき。
「土佐経済同友会・人づくり委員会」の皆さん、まっことお疲れ様でした、今後とも何とぞ宜しゅうお願いいたしますぜよ。
ちなみにワシゃあこの後、バー「クラップス」さんにうかごうて、「マキノジン」のカクテルをいただきもって、オーナーバーテンダーの塩田さんと、ちくと打ち合わせをさいてもうたがよ。
実は「マキノジン」が、「高知の宝物グランプリ」にて準グランプリを獲得し、2月23日〜24日に東京にて開催される「にっぽんの宝物グランプリ」にエントリーされちょって、塩田さんとワシとで出場してプレゼンせにゃあいかんきに、その打ち合わせにうかがわいてもうたがやき。
かなりの酔っぱらい状態での打ち合わせ、塩田さんにゃあまっこと申し訳ございませんでしたぜよ!
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司牡丹酒造株式会社