2月21日(火)は、フランスの日本酒コンクール「Kusa Master」審査員の一流ソムリエの皆さんが、高知県産業振興推進部地産地消・外商課さんからのご招待により、土佐の高知に酒文化研修旅行に来られたがやき。
当初は、審査員6名と運営委員3名の9名の方々がフランスから来られる予定やったがやけんど、審査員6名のうち4名の方々が、フランスの航空会社のストライキによる遅延のため、高知入りが丸1日遅れることになり、ちくと残念やけんど、研修旅行1日目は審査員2名と運営委員3名の5名の方々のみとなってしもうたがよ。
まずはワシゃあ朝8時半ばあに、皆さんが宿泊されちゅう「ホテル日航高知旭ロイヤル」さんのロビーにうかごうて、高知県の方々らあと待ち合わせ、フランスからの皆さんをお出迎えさいてもうたがやき。
審査員のお2人、ドミニク・ラポルトさんは、2004年フランス最優秀ソムリエとM.O.F.(フランス国家最優秀職人賞)ソムリエを受賞された方で、マルコ・ペルティエさんは、パリ11区のレストラン「Vantre Paris」オーナーソムリエで、ワインドメーヌ「Galouchey」オーナーでもあるっちゅう、とにかく凄い方らあやったがよ。
運営委員長の宮川圭一郎さんと、運営委員のペコン倫子さんと高馬真理子さんと、パリにおける高知県食品海外ビジネスサポーターの奥本智恵美さんも、皆さんと一緒に来られちょったがやき。
また、通訳のお1人として、堺市産業振興センターのエリック・シュヴァリエさんも来てくださっちょったがよ。
早速みんなあでバスに乗り込み、司牡丹に向こうて出発。
まずバス内にて、奥本さんからフランス語にて、高知県のご紹介セミナーがあったがやき。
続いてはワシから、「土佐の風土と司牡丹のSTORY」の英訳資料を元に説明さいてもうて、エリックさんに英語に通訳してもうたがよ。
ワシのレクチャーが終わった頃、ぼっちり佐川町に到着。
まずは司牡丹の玄関の酒林や、180年ばあ前に建造された白壁の一号蔵らあをご案内しよったら、マスコミの皆さんが既に待機されちょって、ゾロゾロとついて来られたがやき。
さらに酒蔵の道を歩き、見学&解説希望のあった昔ながらの「麹室(こうじむろ)」にご案内したがよ。
こっからは、浅野杜氏が解説さいてもうたがやき。
大吟醸用に手づくりの蓋麹法にて製麹するための「麹室」は、本来はあんまり大勢での見学はお断りするがやけんど、ぼっちり製麹が終わったばっかしで、室内にゃあ麹は無かったき、高知県の皆さんやマスコミの皆さんらあも入室することができたがよ。
ソムリエの皆さんからは、とにかく質問がガンガンやって、浅野杜氏も通訳のエリックさんも、なかなか答えるがに大変やったがやき。
とにかくあまりに質問が多いもんやき、ドンドン時間が経ち、こりゃあ「平成蔵」内に入ったら大変なことになるっちゅうことで、急遽「平成蔵」はカットし、「吟醸蔵」にて純米吟醸酒や大吟醸酒らあのモロミ見学と、昔ながらの圧搾機「酒槽(さかぶね)」らあをご案内したら、またまた質問がガンガンやって、これにて50分ばあの見学の時間はタイムアップとなったがよ。
この後は、約45分間のテイスティングタイムながやき。
「船中八策・槽搾り黒」(超辛口・槽搾り純米酒)、「司牡丹・二割の麹が八割の味を決める」(純米酒)、「司牡丹・AMAOTO」(純米酒)、「司牡丹・槽掛け雫酒」(純米大吟醸原酒)、「司牡丹・山柚子搾り」(リキュール)っちゅう5アイテムを、ワイングラスにてテイスティングしていただいたがよ。
皆さん真剣にテイスティングしていただき、あらかじめ用意されちょったテイスティングシートに、コメントらあを書いていただいたがやき。
そんな合間にも、質問らあがガンガン飛び出したがよ。
ちなみにテイスティングシートに書いていただいた内容は、後日日本語に翻訳されて届けていただける予定やき、まっこと楽しみながやき。
マスコミの皆さんのインタビューもあり、結局テイスティングタイムも1時間近うかかったがよ。
これにて、司牡丹の酒蔵見学とテイスティングは終了。
続いてはみんなあで、鰻料理の名店「大正軒」さんにてのランチタイムながやき。
「うざく」と「鰻重」と「きも吸い」らあをいただきもって、テイスティングに使うた5アイテムの司牡丹を皆さんにご堪能いただいたがよ。
司牡丹は、基本食中酒やき、料理をいただきもって飲んでこそ、本領を発揮するっちゅうことを、ソムリエの皆さんにご理解いただけたがやないろうかのう。
ちなみにワシゃあ、プレミアムの「船中八策・槽搾り黒」(超辛口・槽搾り純米酒)を飲みもって、「うざく」らあをいただいたがやけんど、料理の味わいをこの酒が出汁のように下から支えて押し上げ、美味しさがさらに引き立てられたがやき。
ランチタイムの後は、ちくと佐川町内散策タイムがあったき、ワシが皆さんをちくとご案内さいてもうたがよ。
「司牡丹・酒ギャラリーほてい」にては、土佐のお座敷遊び「可杯(べくはい)」の遊び方らあを説明さいてもうたがやき。
こうして14時前ばあにゃあ、皆さんは再びバスに乗って移動。
次の見学先である土佐酒造「桂月」の松本社長さんが来られちょって、バス内にてレクチャーしもって、土佐町に向こうたがよ。
さてその晩は、皆さんとの懇親会が19時から、料亭「濱長」さんにて開催されたがやき。
ワシゃあ18時半過ぎにゃあ会場に到着したがやけんど、高知県産業振興推進部の皆さんが用意してくださった土佐酒が、ズラリと並べられちょったがよ。
ちなみに司牡丹は、新たに「船中八策・しぼりたて」(超辛口・純米生原酒)も用意されちょったがやき。
ちくとしよったら、「Kura Master」の皆さんが到着され、高知県産業振興推進部の沖本部長さんも到着され、皆さんと名刺交換をされご挨拶をされたがよ。
ちなみに土佐酒蔵元は、ワシと「桂月」の松本社長さんに加え、「亀泉」の西原会長さんも出席されちょったがやき。
19時ちょい前にゃあ、濱田高知県知事さんも到着され、皆さんにご挨拶され、名刺交換をされたがよ。
皆さん着座され、まずは濱田知事さんが通訳付きでご挨拶のスピーチをされたがやき。
続いては、「Kura Master」を代表して、ドミニク・ラポルトさんが通訳付きでご挨拶のスピーチをされたがよ。
さあ、山川海の幸が豪華に盛り付けられた皿鉢料理(生・組物)がドカンと登場し、ソムリエの皆さんは「おおっ!」っちゅう感嘆の声をあげて、写真を撮りまくりやったがやき。
お次は、皆さん土佐酒を注ぎ合うて、高知県酒造組合理事長としてのワシの音頭にて、声高らかに乾杯したがよ。
これにて濱田知事さんはお帰りになられ、「濱長」さんのスタッフの皆さんが、皿鉢料理を取り分けてくださり、そっから後は飲んで食べて語り合うて、ワイワイの「おきゃく」となったがやき。
皿鉢料理の「ウツボの唐揚げ」や「チャンバラ貝」や「亀の手」らあの海の幸や、「鮎の甘露煮」や「アオサノリの天ぷら」らあの川の幸や、野菜の和え物らあの野山の幸らあについて、ちくとワシが説明さいてもうたりして、盛り上がったがよ。
20時前ばあにゃあ、唯一の土佐芸妓由喜千代さんが登場し、舞いを披露されたがやき。
「Kura Master」の皆さんは、食い入るように見つめもって、写真を撮りまくりやったがよ。
さらに引き続き、「よさこい祭り」のチーム「濱長・花神楽」の皆さんによる、「よさこい鳴子踊り」の披露もあったがやき。
「Kura Master」の皆さんはさらにかぶり付きになって、写真を撮りまくりやったがよ。
さて、「鍋物」も登場し、再び「おきゃく」の再開ながやき。
そこに由喜千代さんや他の着物姿のスタッフの方々も加わり、一層盛り上がったがよ。
しばし盛り上がってから、いよいよ土佐のお座敷遊びの披露ながやき。
まずは由喜千代さんが、通訳付きで「可杯」遊びの説明をされ、「可杯」遊びのスタートながよ。
「ベロベロの神様の歌」を歌いもって、みんなあで囃し立て、コマを回したがやき。
当然のように、由喜千代さんの仕込みで、まずはドミニクさんに天狗杯が当たり、お次はマルコさんに天狗杯が当たり、お2人とも楽しそうに土佐酒をグイッと飲み干され、拍手喝采やったがよ。
その後は、しばしヤラセなしの「可杯」遊びが続き、大爆笑の大盛り上がりとなったがやき。
さらに続いては、キョーフの土佐流ロシアンルーレット「菊の花」遊びが披露されたがよ。
「菊の花〜菊の花〜♪」っちゅう歌と手拍子と共に、人数分の杯を伏せたお盆が順番に回され、1人ずつ杯を開けていくがやき。
結構な数の杯が開いた状態で、運営委員長の宮川さんが菊の花の入った当たりの杯を開け、会場は沸きに沸いたがよ。
みんなあで囃し立てもって、宮川さんはかなりの数の杯を飲み干され、拍手喝采やったがやき。
その後も、しばし「菊の花」遊びは続き、「亀泉」の西原会長さんや奥本さんらあにも当たり、大盛り上がりに盛り上がったがよ。
こうして大盛り上がりのうちに、21時ばあにゃあ沖本部長さんの中締めのご挨拶があり、大団円のお開きとなったがやき。
「Kura Master」の皆さん、高知県産業振興推進部の皆さん、そして料亭「濱長」の皆さん、まっことありがとうございましたぜよ!
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司牡丹酒造株式会社