2月27日(月)は、16時から葬祭会館「大蔵」さんにて、今年2回目の「土佐伝統お座敷文化を守る会」設立に向けた準備会が開催されたがよ。
「土佐経済同友会・人づくり委員会」の、委員長の中田さんと、副委員長の吉本さんとワシ、「濱長」さんの実佐子女将さんっちゅうメンバーに、「得月楼」さんの松岡社長さんと、高知県中小企業団体中央会の古木さんにもご参加いただいての開催ながやけんど、松岡社長さんは都合がつかんなって欠席っちゅうことで、5人での開催やったがやき。
ちなみに「人づくり委員会」は、中田委員長さんを中心に、全く新しい基本方針を掲げて活動しゆうがよ。
その基本方針は、以下の通りながやき。
「人づくり委員会では、委員会の活性化に繋がるよう『見える化』を図りながら、運営方針にもある『土佐文化の継承人材の育成支援』をテーマとして取り上げる。なかでも高知県ならではのウリになり、かつ今後の継承が危ぶまれている『土佐の伝統文化』について、その種類や歴史等を調査・研究し、現状把握。それぞれの『土佐の伝統文化』が抱えている、『継承人材の育成』についての問題点を炙り出す。その上で、県・市町村にも参画していただき、『土佐の伝統文化』の人づくりを支援する団体の設立を提言できるように努める。このような『土佐の伝統文化』が持続可能となれば、より魅力的な高知県となり、必ずや経済発展にも繋がるものと考える。」
ほんで、これまでの委員会の流れとしちゃあ、以下のとおりながよ。
令和2年度の1年間は、様々な「土佐の伝統文化」について調査・研究した結果、ほとんどの「土佐の伝統文化」は既に様々な支援の施策等が実施されよったけんど、「土佐のおきゃく文化」を支えてきた「土佐のお座敷遊び文化」や「土佐芸妓文化」らあについちゃあ、何の支援の施策も行われてないことに気づいたがやき。
令和3年度にゃあ、このテーマに絞り込み、他の都府県のお座敷文化や芸妓文化について調査・研究を進め、どこの事例も、地元の経済人らあが中心となって都府県らあとともに、地元のお座敷文化や芸妓文化等の団体を支援しゆうことが判明したがよ。
ほんじゃき令和4年度にゃあ、「得月楼」さんと「濱長」さんに集まってもうて、「土佐伝統お座敷文化を守る会」設立準備会を立ち上げ、これまでに13回ばあ開催し、NPO法人「土佐伝統お座敷文化を守る会」を設立に導くための活動を実施しゆうがぜよ。
今までの経緯は、だいたいこんな感じながやき。
ちなみにワシが書かいてもうた「設立に向けての思い」は、以下のとおりながよ。
【NPO法人「土佐伝統お座敷文化を守る会」設立に向けての思い】
「土佐伝統お座敷文化を守る会」設立準備会 代表 竹村昭彦 (高知県酒造組合理事長・土佐学協会理事長・司牡丹酒造社長)
【趣旨】
県外や海外のお客様らあが土佐にお越しになった際、土佐ならではの「おきゃく(土佐流宴席)」を催し、土佐伝統のお座敷文化を体験していただきゃあ、皆さん必ず口を揃えて「こんな楽しい宴席は初めて!」っちゅうて大悦びで語られるがやき。
土佐の高知の一番のウリである、「食が美味しい!酒が旨い!人が明るい!そして世界一宴が楽しい酒国土佐!」の全てがいっぺんに体験できたがやき、当然といえるがよ。
けんど、そんな一番のウリの基礎となる世界一楽しい宴が、消え去ってしまうかもしれんがやき。
コロナ禍となっての約3年、返杯・献杯も、宴会での席の移動も、皿鉢料理の取り分けも、可杯や箸拳などのお座敷遊びも、土佐らしい密な宴席は何ひとつ実践できんなってしもうて、このまんまじゃあホンマに絶滅してしまうかもしれんがよ。
ほんで、もしホンマに絶滅してしもうたら、そりゃあ土佐の高知の一番のウリをいっぺんに体験できる場が無いなってしまうっちゅうことを意味しちゅうがやき。
コロナ禍により、今や世界中で会議はもちろん、集いや飲み会もオンラインで済まされるようになり、世の中は「非接触型社会」にまっしぐらに進みゆうかのようながよ。
けんど、多くの身体心理学者の方々は、「触れ合い」や「寄り添う」ことは人間にとって極めて重要であり、皮膚の交流は本来欠かせないもんやっちゅうて語っちゅうがやき。
さらに、「非接触型社会」を選ぶっちゅうことは、ディストピア(逆ユートピア)の未来を選ぶことになるっちゅうて語る哲学者もおるばあながよ。
ほんで、ワシらあがより多くの仲間らあと心を許して触れ合うたり寄り添い合うたりっちゅうシーンは、日常の中のどこにあるかっちゅうたら、そりゃあリアルで密な宴席の中ながやき。
コロナ禍もいつかは必ず終息するけんど、終息後も「非接触型社会」を目指すっちゅう流れは、確実に残るがよ。
けんど、そんな流れは世の中をディストピアに導くことになるがやっちゅうて誰かが発信し、伝え続けにゃあならんがやないろうか。
つまり、土佐伝統のお座敷文化を守り育てていくっちゅうことは、高知県の一番のウリを守り育てていくっちゅうことにつながり、そりゃあ高知県の発展にとって最も欠かせん、大切なキモやっちゅうことであり、さらにそりゃあ、世界中に広がりつつある「非接触型社会」を目指す流れを押し留める抑止力にもなり、ある意味そりゃあ「世界一楽しい宴のあるユートピア」をこの国に、この世界に残すことでもあるっちゅうことながやき。
ほいたら、土佐伝統お座敷文化を守り育てていく活動が実を結びゃあ、「世界一楽しい宴のあるユートピア」を体験するために、全国各地から、世界中から、土佐の高知にたくさんの人々がやってくることになるがよ。
ほんでそのためにゃあ、NPO法人「土佐伝統お座敷文化を守る会」の設立が必須やと考えちゅうがやき。
ちなみに、この団体の目指す究極の姿は、土佐の高知がサン・セバスチャンを超えるっちゅう姿ながよ。
サン・セバスチャンたぁ、スペインはバスク地方の人口18万人ばあのちんまい街やけんど、世界一の美食の街と言われ、このこぢゃんと交通の便の悪い街に世界中から観光客が押し寄せゆうがやき。(※コロナ禍の現状は分からんけんど。)
今はまだ、土佐の高知はサン・セバスチャンにゃあおよばんがよ。
けんど、NPO法人「土佐伝統お座敷文化を守る会」が設立され、その活動が活性化されていきゃあ、土佐の高知が憧れの地として世界中の国から仰ぎ見られ、世界一楽しい宴を求めて日本中から世界中から観光客が殺到し、サン・セバスチャンを超える日は、そう遠うないやろうと、ワシゃあ確信しちゅうがぜよ。
【当会が守り育てていく「土佐伝統お座敷文化」とは?】
食:皿鉢料理文化、土佐の酢みかん文化、土佐寿司文化など、土佐ならではの伝統的食文化。
酒:伝統的な土佐の食の美味しさを引き立てる、淡麗辛口の伝統的土佐酒文化。
人:全て「なかま」(共有)にして人を楽しませる、土佐ならではの伝統的おもてなし「なかま」文化。(杯を「なかま」にする返杯・献杯、宴会での自由な席の移動、皿鉢の自由な取り分け、老若男女や他人まで皆「なかま」!)※土佐弁で「なかま」たぁ、一般的な同士の意味に加え、共有・シェアの意味もある。
宴:箸拳・可杯など、土佐ならではの伝統的お座敷遊び文化。土佐ならではの家庭における伝統的「おきゃく(土佐流宴席)」文化。料亭などにおける伝統的土佐芸妓文化。
ほんで今回は、以前「得月楼」さんの番頭さんが書かれた「定款案」らあを参考に、古木さんが新たに「定款案」の叩き台を作成してくださったき、その内容について、みんなあで1つひとつ精査していったがやき。
まず、ワシも初めて知ったがやけんど、特定非営利活動法人の場合、20の活動の種類が決まっちょって、その中から何点かを選ぶようになっちゅうっちゅうがよ。
古木さんの案じゃあその中の4点やったがやけんど、もう2点追加して6点にさいてもうたがやき。
定款案は、第54条まであるき、1条1条精査していくがは、なかなかに時間もかかり、難儀な作業やったがよ。
また、ワシらあがバンバン質問を投げかけたがやけんど、古木さんにも分からん点らあがいくつかあり、そのあたりについちゃあ、次回にNPOセンターの方をお招きして、詳しゅうに聞かいてもらおうっちゅうことになったがやき。
さらに、次回の「土佐経済同友会」の「人づくり委員会」に、古木さんにも出席していただくっちゅうことに決まったがよ。
こうして18時過ぎばあにゃあ、「土佐伝統お座敷文化を守る会」設立に向けた準備会は、お開きとなったがやき。
ほんでその後は、みんなあで「いつものところ 十刻(ととき)」さんに移動し、18時半ばあから懇親会やったがやけんど、急遽吉本さんが参加できんなって、さらに実佐子女将さんはスッカリ忘れてしもうちょって別件を入れてしもうちょったがよ。
その別件っちゅうんは、フリーアナウンサーの藤崎さんと打ち合わせを兼ねて飲むことになっちゅうっちゅうことやったき、藤崎さんは実はワシも3月10日の「藍綬褒章祝賀会」の司会を依頼しちゅう方やきボッチリやっちゅうことになり、ワシらあと合流してもうて一緒に飲もうっちゅうことになったがやき。
ちゅうことで、中田委員長さんとワシと古木さんと、実佐子女将さんと藤崎さんの、5人で飲むことになったがよ。
まずは生ビールで乾杯の練習をして、「つきだし」や「アンチョビキャベツ」をいただき、さらに「船中八策・しぼりたて」(超辛口・純米生原酒)にて正式な乾杯をして、「ウツボ唐揚げ」や「牛スジ煮込み」らあをいただいたがやき。
ほいたら、激辛好きの中田委員長さんが、「四川麻婆豆腐」の「激辛」と、さらに上の「鬼辛」を注文したもんやき、ワシらあももう一杯ビールを頼んで、ヒーヒー言いもって汗だくになりもっていただいたがよ。
何とか平らげて汗だくも収まり、お次は「裏司牡丹・しぼりたて」(純米生酒)を酌み交わしもって、「タコウインナー」や「ブリ刺身・ニンニク葉のヌタ掛け」らあをいただいたがやき。
鬼辛麻婆で味覚が覚醒したかしらん、お酒もお料理もいっつも以上にさらに美味しゅう感じて、飲んで食べて語り合うてが止まらんなって、ガンガンに盛り上がったがよ。
さらに、「司牡丹・なかま酒」(純米酒)を注文し、このお酒を酌み交わしまくりもって、「フキノトウの天ぷら」や「鰹のタタキ」や「ホルモン野菜炒め」らあをいただき、さらにさらに大盛り上がりに盛り上がっていったがは当然やったがやき。
とにもかくにも、皆さん今回も、まっことありがとうございました!今後とも宜しゅうお願い申し上げますぜよ!
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司牡丹酒造株式会社