3月23日(木)は、令和4酒造年度の高知県新酒鑑評会が、高知県酒造組合にて開催されたがよ。
まずは、高知県酒造組合の事務所に午前中から審査員の皆さんが集まり、高知県内12場43点の新酒(大吟醸酒・純米大吟醸酒)を利き酒し、審査が行われたがやき。
12時半ばあからは、審査員以外にも一般公開され、13時過ぎばあにゃあ県内各地の税務署長さんらあも来られるっちゅうことで、ワシゃあ高知県酒造組合理事長として、12時半過ぎばあにうかごうたがよ。
もっとも、新型コロナウイルスの関係で、ホンマの一般公開(酒販店、飲食店の方々)は中止で、メーカーの社員や税務署関係の方々だっけの一般公開となっちゅうがやき。
さて、部屋に入ったら、高知県内12場43点の最高峰の大吟醸新酒がズラリと並んじゅうもんやき、室内は華やかな芳香と熱気がムンムンに満ちあふれちょったがよ。
早速ワシも利き酒さいてもうたがやき。
出品酒43点中、「可」が1、「良」が14点、「優」が14点で、最高評価の「秀」が14点っちゅう結果は、まっこと全体としちゃあ立派な成績ながよ。
とにかく土佐酒は、昨年度にゃあ「全国新酒鑑評会」において金賞受賞率・入賞率ともに日本一っちゅう快挙を成し遂げちゅうばあやき、年々ハイレベルの争いになりゆうっちゅうことを、あらためて実感したがやき。
そんな中での14点の「秀」っちゅう成績は、やっぱし土佐酒のレベルは日本一高いっちゅうことの証明みたいなもんながよ。
ただし、レベルは高いがは確かながやけんど、土佐の酒やにグルコース濃度が高過ぎるかなり甘い酒だらけながが、ワシにゃあちょびっと気に入らんがやき。
まあ、鑑評会らあの場合、グルコース濃度の高い甘い酒やないと上位に入れんっちゅうんはもはや業界じゃあ常識やし、司牡丹やち金賞狙いの本醸造大吟醸は通常よりか甘めに造っちゅうがやき、しゃあないっちゅうたら、しゃあないがけんど……
さて、今回の高知県新酒鑑評会の審査結果を見せてもうたら、司牡丹は9点の出品酒のうち3点が最高評価の「秀」やって、「優」が5点、「良」が1点っちゅう成績で、まあそれなりに悪いこたぁない成績やったがよ。
ちなみに、金賞狙いの本醸造大吟醸は、おんなじ仕込みの斗瓶違いっちゅうだけやに、「秀」もあり「優」もあり「良」まであって、ワシゃあ確認の意味で利き酒さいてもうたがやけんど、それほど差があるたぁまったく思えんかったきに、出品順の影響やきき酒方法(スポイトでプラコップ)の影響かもしれんがやき。
一方、鑑評会の場合は純米は評価が下がるっちゅうんは常識やけんど、今年は純米大吟醸酒が3点ともに「優」で「良」はなかったき、辛口の純米大吟好きのワシにとっちゃあ嬉しいことやったがよ。
昨年度の司牡丹は、「全国新酒鑑評会」にて、本命の本醸造大吟醸に加えて、入賞すら極めて困難な辛口の純米大吟醸でも最高位の金賞を受賞して、W金賞を受賞するっちゅう快挙を成し遂げちゅうがやき。
今年も、「全国新酒鑑評会」にて、Wで金賞を獲れる可能性があるかもしれんっちゅうことながよ!
ブラインド(銘柄を隠したもん)の出品酒を試飲した後は、各蔵元の成績トップの1本がラベルを貼って並べられちょって、あらためてこちらも利き酒さいてもうたがやき。
やっぱしラベルの銘柄を眺めもって飲む方が、ワシにゃあしっくりくるがよ。
また、「宇宙深海酒」の審査も実施されたようで、2点が並べられちょったき、こちらも利き酒さいてもうたがやき。
13時過ぎばあにゃあ、高知県内各税務署の署長さんらあが来られたき、ワシゃあ皆さんにご挨拶さいてもうたがよ。
ほんで、署長さんらあが利き酒されゆう頃に、高松国税局鑑定官室長さんの個別講評があり、何名かが別室にて、順番に講評を受けよったがやき。
続いて14時過ぎばあにゃあ、鑑定官室長さんの全体講評があったがよ。
さらに引き続き室長さんから、秋に開催されゆう「四国清酒鑑評会」について、「燗酒の部」の見直しについてのお話があったがやき。
四国の各社からアンケートを取って、それらあをまとめた資料が配られ、問題点やアンケート結果や、まとめと提言らあについて、語られたがよ。
「冷酒の部」(10℃程度にて利き酒)の希望が多かったようで、今年の秋は「吟醸酒の部」以外に、「燗酒の部」と「冷酒の部」の2部を設定しょうかっちゅう案が有力やっちゅうことやったがやき。
さてこの後は、コロナ禍前やったら引き続き懇親会が開催されるがやけんど、コロナ禍で今年も懇親会はなしっちゅうことやき、この後は後片付けをして、これにて令和4酒造年度高知県新酒鑑評会は、お開きとなったがよ。
審査員の皆さん、まっことお疲れ様でした!
そして、優秀な評価を受けられた組合員の皆さん、まっことおめでとうございましたぜよ!
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司牡丹酒造株式会社