「はじめましてっちゅうて、花は咲くがよ。億年、春を重ねもって。」(新川和江)
こぢゃんと愛情にあふれた詩風が特徴の、現在94歳の詩人、新川和江(1929〜)さんの言の葉ながやき。
今、目の前ではじめましてっちゅうて咲いたその花は、確かにその花だっけでいやあ「はじめまして」ながやけんど、よう考えてみりゃあ、その花の先祖代々のいとなみの中において、今その花が咲くことができちゅうっちゅうことながよ。
ほいたら、その花の先祖代々のいとなみで見りゃあ、そりゃあ何億年もの春を重ねてきて今、目の前に咲いちゅうともいえるっちゅうことながやき。
そりゃあ、花に限らんと、人間やちおんなじことながよ。
今、目の前ではじめましてっちゅうて産まれたその赤ん坊は、確かにその赤ん坊だっけでいやあ「はじめまして」ながやけんど、よう考えてみりゃあ、その赤ん坊の先祖代々のいとなみの中において、今その赤ん坊が産まれることができちゅうっちゅうことながやき。
ほいたら、その赤ん坊の先祖代々のいとなみで見りゃあ、そりゃあ何億年もの春を重ねてきて今、目の前に産まれちゅうともいえるっちゅうことながよ。
つまり、ワシらあ自身も、先祖代々のいとなみで見りゃあ、何億年もの春を重ねてきて、今この世に存在できちゅうっちゅうことながやき。
ほいたら、代々の先祖に対する心からの感謝の念が、真の畏敬の念が、そこに生まれてくるはずながよ。
まっこと、感謝感謝ながぜよ!