「苦労を語る前に、ワシゃあまず自分自身の幸運に感謝したいぜよ。」(松下幸之助)
パナソニックホールディングスを一代で築き上げた、「経営の神様」の異名を持つ実業家、松下幸之助(1894〜1989)さんの言の葉ながやき。
この言の葉は、かの松下幸之助さんが成功を収めた理由を、見事に表現しちゅうがよ。
幸之助さんは、自分が経営で成功した理由は3つあるっちゅうて語り、次の3つを挙げちゅうがやき。
�＿箸�貧乏やったこと。
��学歴がなかったこと。
�Ｉ袖い�ちやったこと。
この3つとも、普通の人やったら逆に、「成功できんかった理由」にしがちな3つながよ。
「家が貧乏やったせいで勉強ができんかった」とか、「学歴がなかったせいでえい会社に入れんかった」とか、「病気がちやったせいでチャンスを失うた」とかっちゅうて、普通は考えるはずながやき。
けんど幸之助さんは、次のように考えたがよ。
�＿箸�貧乏やったおかげで、物を大切にできた。
��学歴がなかったおかげで、人に何じゃち聞けた。
�Ｉ袖い�ちやったおかげで、人に任せて、人が育った。
つまり、普通の人やったら成功できんかった理由に挙げるような不幸な境遇を、そのおかげで成功できたっちゅうて、全部幸運に変換してしもうちゅうがやき。
不幸な境遇を、本心から幸運やと思うて、苦労を語る前に、まずそれに感謝したいっちゅうがよ。
たとえ、どればあ不幸な境遇に置かれちょったとしたち、この幸之助さんみたいな考え方ができりゃあ、そりゃあ成功せんはずはないっちゅうことながぜよ！
