「牛はのろのろと歩くがよ。どこまでやち歩くがよ。自然に身をまかいて、遅れたち、先になったち、自分の道を自分で行くがぜよ。」(高村光太郎)
詩人であり、歌人、彫刻家、画家でもある、高村光太郎(1883〜1956)さんの言の葉ながやき。
ビジネスにおいちゃあ、今やスピードが命っちゅう部分があるがは事実やろうけんど、ほいたら何じゃちスピードが大事ながかっちゅうたら、そうやないっちゅうことながよ。
むしろ、人生全般で考えりゃあ、スピードよりか大事なことがあるがやき。
そりゃあ何かっちゅうたら、たとえノロノロ歩きやったち、「どこまでも」……つまり歩みを止めんと継続すること、「自然に身をまかいて」……つまりヘタな人為に走らんとあるがままに、「遅れたち、先になったち」……つまり一時の勝ち負けや順位らあに執着せんと、「自分の道を」……つまり自身の内面から沸き上がる成すべきことを、「自分で行く」……つまり自身の足で歩み続けるっちゅうことながよ。
人生全般で考えりゃあ、スピードよりかこれらあの方が大事で、結果としてそっちの方が、早うに理想の状態にたどり着くことができるっちゅうことながぜよ。