8月28日(月)は、2年先まで予約が取れんっちゅうばあ人気の、滋賀県は余呉湖畔の和風オーベルジュで、唯一無二の発酵料理で知られちゅう「徳山鮓(とくやまずし)」さんにて、ちくとスペシャルな集いが1泊にて開催されたがやき。
高知県の食やお酒の大ファンで、しょっちゅう高知に来られゆう、京都にお住まいの伊藤さんは、滋賀の「徳山鮓」さんの常連さんで、徳山社長さんとこぢゃんと懇意にされゆう方やって、今年の2月28日に徳山社長さんと共に高知に来られ、ワシゃあファーム・ベジコの長崎さんも一緒に、「ゆう喜屋」さんにて飲まいてもうたがよ。
徳山社長さんは、県内各地の高知県ならではの食文化らあを訪ねる目的があるらしゅうて、高知県貿易協会の水谷さんのナビゲーションにてアチコチ回る予定の中、翌日の3月1日にゃあ、伊藤さんもご一緒に司牡丹の酒蔵見学にもお越しいただいたがやき。
そんな経緯もあって、伊藤さんから「是非『徳山鮓』さんに泊まって、唯一無二の発酵料理のフルコースを堪能してみませんか?」っちゅう提案があり、ワシゃあ二つ返事でOKさいてもうたがよ。
徳山社長さんからも、「2年先まで予約でいっぱいっちゅうて言いもって、たまにゃあ空いちゅう日はあるき、是非司牡丹のお酒と共にお越しください!」っちゅうことやったがやき。
そんなこんなで、8月28日(月)やったら大丈夫やっちゅうて伊藤さんから連絡があり、このチャンスを逃いたら二度と行けんかもしれんっちゅうことで、ワシゃあ即決さいてもうたがよ。
ほんで、伊藤さんからも、ファーム・ベジコの長崎さんにも声かけしちゅうし、他に誘いたい方がおられたら10人程度までやったら大丈夫やっちゅうことやったき、日本名門酒会本部・株式会社岡永の飯田社長さんと、高知県ファンで食ツウの永野さんにも声かけしたら、お2人ともに「一度行ってみたかった!是非!」っちゅうて、即決やったがやき。
長崎さんの方も、葉山庵の和田さんと井上糀店の井上さんと、福岡在住の郷土寿司研究家・岡田さんらあを誘われたようやったがよ。
さらに伊藤さんが、高砂市で「高知家の魚応援の店」でもある「和創作 典」を経営されゆう浅見さんご夫妻を誘われ、高知県貿易協会の水谷さんも加わり、アッちゅう間に総勢11名となったっちゅう流れながやき。
さて、ワシゃあ前日泊の福岡から新幹線で米原にて乗り換え、北陸本線に乗ったら飯田社長さんと永野さんに遭遇し、15時29分に余呉駅に到着したがよ。
余呉駅にて下車したら、岡田さんと水谷さんも同じ電車やったようで、まずは5人で、余呉駅にて田舎の田んぼの匂い混じりの風を感じさいてもうたがやき。
徳山社長さんの奥様がお迎えに来てくださっちょって、5人で一路「徳山鮓」さんに向こうたがよ。
到着後は部屋に入り、荷物を置いてから、余呉湖まで散歩したり、お風呂に入ったりして、ちくとユックリさいてもうたがよ。
他のメンバーも次々に到着され11名が揃い、さあいよいよ18時にゃあ、唯一無二の発酵料理とジビエ料理のスペシャルフルコースの集いが、窓から余呉湖が臨める部屋にてスタートしたがやき!
まずは、伊藤さんが用意されたロゼのスパークリングワインにて乾杯し、1品目のお料理が登場したがよ。
●「熊肉と鹿肉のテリーヌ&猪肉のハム」
徳山社長さんもご挨拶に駆けつけてくださったがやき。
ちなみにこちらの料理の器は、余呉湖の形やっちゅうことで、みんなあ気がつかんかったもんやき、いきなり感心しきりやったがよ。
さてお料理は、この熊も、鹿も、猪も、まっこと臭みらあも全くのうて、何とも絶妙な滋味あふれる味わいやって、いきなり皆さんガッチリ胃袋を掴まれてしもうたようやったがやき。
1品目の感動が覚めやらぬうちに、2品目が登場したがよ。
●「鹿肉のゴマ和え 枝豆塩」
こちらにゃあ、ワシが用意さいてもうた「司牡丹・槽掛け雫酒」(純米大吟醸原酒)を合わせらいてもうたがやき。
皆さんのグラスにゃあ、ワシが注いでサービスさいてもうたがよ。
この料理がコレまた、絶品中の絶品!
どう表現すりゃあえいがじゃろうか、なめらかで繊細なうま味の超高級コンビーフっちゅうたら伝わるろうか、とにかく旨いの何の!
「雫酒」と合わせりゃあ、料理とお酒の繊細さが絶妙に調和して、さらにお互いのうま味成分も引き立て合うっちゅうイメージながやき!
さて、またまた2品目の興奮覚めやらぬうちに、3品目が登場したがよ。
●「一本釣り琵琶マス刺身 ミョウガの花添え」
こりゃあ「司牡丹・花と恋して」(純米吟醸酒)やっちゅうことで、再びワシが皆さんのグラスにお酒をサービスさいてもうたがやき。
この琵琶マス刺身が、これまた臭みも全くのうて、独特のうま味があふれ、コレガタマルカっちゅうばあ旨いこと旨いこと!
「花恋・純吟」の香味と見事に融合し、お互いの美味しさが倍増し、飲んで食べてが止まらんなるっちゅうもんながよ。
当然のごとく、皆さんの会話も弾みまくり、一気に盛り上がっていったがやき。
4品目は、いよいよ唯一無二の発酵料理っちゅうことで、ここは「徳山鮓」さんにこの料理とバッチリの、サーブされちゅう地酒をお願いしたがよ。
●「イワナの燻製 米の発酵ソース」
徳山社長さんの息子さんが用意してくださったお酒は、滋賀の「七本鎗・純米大吟醸・玉栄」やったがやき。
イワナの燻製の香ばしい風味に、米の発酵ソース独特の高級なヨーグルトみたいな上品な酸味とうま味が加わり、何とも旨いこと旨いこと!
あらためて発酵のチカラっちゅうんを、体感さいてもうたがよ。
そこに「七本鎗」をキュッとやりゃあ、口中にゃあ摩訶不思議な発酵世界が現出したような、そんな感覚になって、飲んで食べてが止まらんなってしまうがやき。
こりゃまっこと旨いぜよ!
発酵世界の感動に浸るがも束の間、5品目はバルコニーにて作られるっちゅうことで、みんなあでバルコニーに出たら、余呉湖と美しい月が眺められ、その幻想的な風景にしばしウットリながよ。
さて、バルコニーに備えつけられちゅう釜を使うて、マキで炊いたピザ生地に、何とウナギとチーズが乗せられちょったがやき!
●「ウナギの釜焼きピザ チーズと山椒」
これまた見た目も映える、初体験のお料理ながよ。
このあたりで、再び伊藤さんの用意した白ワインも出されたがやき。
ワシゃあ、ワインもいただいたけんど、こりゃあ日本酒、それも生酛仕込みやっちゅうことで、常温の「かまわぬ」(生酛仕込純米酒)を合わせていただいたがよ。
ウナギと山椒とチーズとピザ生地が、こればあ絶妙にマッチするたぁ、まっこと想像を超えてくる美味しさやって、そこに「かまわぬ」を合わせりゃあ、こりゃまっことお見事と言うほかないばあ、素敵なマリアージュが全身に沁みわたっていくような感動やったがやき。
そんな感動に浸りゆう合間に、6品目が登場したがよ。
●「熊肉の包み焼き 黄身かけ」
続いては、熊肉の包み焼きに黄身をかけて、ぐちゃぐちゃにしていただくがやき。
これまたやっぱし旨すぎるっ!
黄身がワイルドな熊肉を包みこむようにマイルドに仕上げてきて、超高級なハンバーグに目玉焼きを乗せたっちゅうイメージを、3ランクばあアップさいたような美味しさやったがよ。
ワシゃあこちらも、「かまわぬ」を合わせていただき、これまた箸も杯も止まらんなってしもうたがやき。
7品目は、発酵料理のひとつが登場ながよ。
●「鮒寿司の飯(いい) ニンジンの素揚げ オクラの花のつぼみ 出汁餡掛け」
なんじゃこりゃあ!?これまたスゲエ!美味しすぎるっ!
鮒寿司の飯の高級ヨーグルトのような酸味とうま味、餡掛け出汁のうま味に、ニンジンの素揚げの食感がえいアクセントになって……ワシゃあまたまた「かまわぬ」がガンガン進んでしもうたがやき。
このあたりで、ワシゃあかなり立派な酔っぱらいになっちょったがやけんど、さらに8品目が登場したがよ。
●「稚アユの焼き揚げ タケノコのすり流し スッポン出汁」
う〜ん!またまた旨すぎっ!
稚アユの焼き揚げの香ばしさ、タケノコすり流しの生命力あふれる味わい、スッポン出汁のあふれかえるばあのうま味の洪水……コレガタマルカッ!!
ワシゃあさらにさらに「かまわぬ」をガンガンいってしもうて、幸せ感満載のベロベロの神様になってしもうちょったがやき。
ここで9品目が登場したがよ。
●「スッポン肉のタレ焼き スッポンのきもソース」
ああ、もうこりゃあ「コレ絶対ウマイヤツ!」ながやき!
天にも届くかっちゅうばあ飛び散るように感じる、スッポンのうま味のハリケーンが、ワシの口から舌から喉から脳髄から全身まで、襲いかかってくるかのよう!
イカン!イカンちやっ!またまた「かまわぬ」が進み過ぎるっ!!
いよいよメインの10品目が登場したがよ。
●「鮒寿司の夏バージョン ブドウのジュレ 吉田牧場のチーズ」
こちらも、徳山さんの息子さんにバッチリの地酒をお願いしたら、「七本鎗 awaibuki」(瓶内二次発酵スパークリング日本酒)が登場したがやき。
遂に本場モンのキョーレツな鮒寿司の登場かと思いきや、ブドウのジュレとチーズで絶妙にマスキングされた鮒寿司は、全くキョーレツさを潜まいて、かと言うて正統派鮒寿司の美味しさもキチンと表現しちょって、確かにコレやったら、鮒寿司が苦手な人やち、誰でも美味しいと思えるはずながよ。
さらにそこに、「七本鎗 awaibuki」の泡のシュワシュワ感と甘味とうま味が加わり、唯一無二の発酵世界が立ち現れてくるかのような美味しさやったがやき。
ここで11品目が登場したがよ。
●「鱒子飯」「ソバ」「氷魚(ひうお)の佃煮と漬物」
ワシゃあ既にかなりの酔っぱらいになっちょったき、こちらの「お食事」はお酒なしのお茶でいただいたがやき。
鱒の卵の鱒子飯が、旨いの何の!
漬物や氷魚の佃煮らあとともに掻き込みゃあ、こりゃ酔っぱらいやちナンボでも食べてしまいそうな美味しさながよ。
さらにソバも美味しいっ!
お腹いっぱいやに、ついついペロリと食べてしもうたがやき。
ラストの12品目は、デザートながよ。
●「飯(いい)のアイス」
まさかのデザートで、発酵料理っ!!しかも鮒寿司の飯を使うちゅう!!
大丈夫やろかと思うたけんど、これがまた絶妙なバランスの美味しさやって、見事な高級デザートに仕上がっちょったがやき。
まっこと想像を遥かに超えてくる唯一無二の発酵料理とジビエ料理のフルコースに、発酵の奥深さと余呉の食材と風土の奥深さに、みんなあ満面満開全身笑顔になっちょったがよ。
徳山社長さんに、あらためて拍手喝采ながぜよ!
こうして、21時ばあにゃあ、「徳山鮓」の集いは無事終了し、大団円のお開きとなったがやき。
けんど……ここで終わるようなヤワなメンツやないがは当然で、部屋を変えてみんなあで二次会のスタートながよ。
ワシが用意したお酒はまだ3本、「船中八策」(超辛口・純米酒)、「司牡丹・永田農法・純米吟醸酒」(純米吟醸酒)、「司牡丹・二割の麹が八割の味を決める」(純米酒)らあがあったき、これらあをガンガン酌み交わしまくりもって、徳山社長さんが用意してくださった2次会用の「鱒のカルパッチョ・猪肉のハム・チーズ」らあをいただき、こぢゃんと語り合うて盛り上がりまくり、行き抜けてしもうたがはそりゃあ当然ながやき。
徳山社長さんを筆頭の「徳山鮓」の皆さん、そして今回の素晴らしい集いを共有さいていただいた皆さん、まっことまっことありがとうございました!
余呉の夜空に幻想的に輝く月が、ベロベロの酔っぱらいの目にゃあこぢゃんと潤んで見えて、まっことここは極楽浄土かと思うたばあ美しかったがぜよ。
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司牡丹酒造株式会社