「一日一日を大切に過ごしてくださいや。ほんで『今日はえい事がある、えい事がやってくる』『今日はやりたい事が最後までできるがやき』、この事を思うて、生活してみてくださいや。」(瀬戸内寂聴)
小説家であり、天台宗の尼僧でもあり、2006年に文化勲章も受賞されちゅう、瀬戸内寂聴(1922〜2021)さんの言の葉ながやき。
一日一日を大切に過ごすっちゅう言葉は、よう聞く言葉じゃああるけんど、ほいたらいったいそりゃあどういう過ごし方かっちゅうたら、意外に分かっちゅう人が少ないもんながよ。
その過ごし方について、かの瀬戸内寂聴さんが明快に答えてくれちゅうがやき。
そりゃあ、「今日はえい事がある、えい事がやってくる」「今日はやりたい事が最後までできるがやき」っちゅうて思いもって、生活するっちゅうことやっちゅうがよ。
たとえどればあツライことや悲しいことがあったとしたち、一日がまだ終わってないやったら、「まだこれから今日はえいことがやってくる!」「やりたい事がこれからやちまだできる!」っちゅうて思いもって、一日を生活するっちゅうことながやき。
言うは易し行うは難しかもしれんけんど、もしこれができりゃあ、そりゃあつまりおまさんの人生にゃあ、一日たりとも無為な日は一切無いなるっちゅうことを意味しちゅうがぜよ!