「絶盲目であるこたぁ悲しいことながよ。けんど、目が見えるに見ろうとせんがはまっと悲しいことながやき。」(ヘレン・ケラー)
視覚と聴覚の重複障がい者でありもって、世界各地を歴訪し、障がい者の教育・福祉の発展に尽くしたアメリカ合衆国の教育者、社会福祉活動家、作家の、ヘレン・ケラー(1880〜1968)さんの言の葉ながよ。
目も見えん、耳も聞こえんっちゅうヘレン・ケラーさんが、自分よりかまっと悲しいことがあるっちゅうがやき。
そりゃあ、実際は目が見えるに、見ろうとせんことやっちゅうがよ。
つまり、現実や真実に薄々は気づいちゅうはずやに、その本質を見ろうとせんとそっから目をそらしちゅう人が、世の中にゃあ多いがやないかよっちゅうことながやき。
最近ニュースに取り上げられるような企業の不祥事らあも、その根本原因にゃあ、この問題が横たわっちゅうがやないろうか。
薄々気づいちゅうに指摘せんまんまの真実、面倒くさいき放ったらかしにしちゅう問題、変えることができるはずやにそのまんまにしちゅう慣習……このようなことらあは誰にやち1つ2つはあるはずながよ。
けんど、時代はドンドン変わっていきゆうに、その問題をいつまでもそのまんま放ったらかしにしちょいて、見えんふりをしよって、ホンマにえいがやろうか。
「目が見えるに見えてないふり、耳が聞こえるに聞こえてないふり……五体満足やに、いったい何をしゆうが??」
ヘレン・ケラーさんの叫びが聞こえてくるがぜよ!