


この翌日の10月1日(日)に13時から、佐川町立「桜座」にて、「脚本家・長田育恵さんが語る牧野富太郎博士への思い」っちゅう講演会があり、長田さんの前座としてワシも講演さいていただく予定ながやけんど、この日はちょうど「日本酒の日」でもあり、ワシゃあ自分の講演が終わったら長田さんの講演を聴かんと、高知市内に向こうて「土佐酒で乾杯!」イベントの準備をせにゃあならんがよ。
ほんじゃき、そんな失礼なことらあできんき、最初はワシゃあ講演をお断りしよったがやけんど、ほいたら前夜に長田さんとの懇親会があるき、そちらでご一緒して、長田さんにあらかじめその旨をお伝えしたらえいっちゅうことになったっちゅうわけながやき。
懇親会に集まったメンバーは、脚本家・長田育恵さん、長田さんの所属されちゅうノート株式会社の立川浩久社長さん、高知新聞社の記者の竹内一さん、同社の前佐川支局長楠瀬健太さん、一般社団法人さかわ観光協会事務局長の松田昭彦さん、そしてワシっちゅう6人やったがよ。
長田さんは、残念ながらほとんどお酒は飲めんっちゅうことで、ウーロン茶を注文し、他のメンバーはまずは生ビールを注文して、乾杯の練習をして「つきだし」らあをいただいたがやき。
ほいたら、「モンズマガツオの新子」や「イサキの刺身」や「鰹の塩タタキ」らあが登場したき、こりゃあ日本酒しかないっちゅうことで、「船中八策・ひやおろし」(超辛口・純米原酒)を注文し、このお酒で正式な乾杯をしたがよ。




長田さんも舐める程度やったらっちゅうことで、一口分ばあ注がいてもうたら、「あ、おいしいっ!」っちゅうて微笑んでくださり、まっこと嬉しいかぎりやったがやき。
ほんで早速、長田さんにお願いし、「モンズマガツオの新子」にブシュカンをギュギュッと搾りかけてもうたがよ。
ほんでその新子を一口パクリといただき、「これは初めての味!すごく美味しい!」っちゅうて、長田さんは満面の笑顔になられたがやき。
さあそっから後は、飲んで食べて語り合うて、飲んで食べて語り合うて、盛り上がったがよ。
竹内さんと楠瀬さんは、この懇親会の前に高知新聞社にてインタビュー取材をされちょったき、ワシと松田さんが、長田さんに質問しまくりになったがやき。
特にワシゃあ、この翌日の長田さんの講演が聴けんっちゅうことで、こぢゃんといろいろ質問さいてもうたがよ。
ワシゃあ「らんまん」の脚本を、最初っから最後まで読まいてもうちょって、とにかく脚本がメチャクチャ素晴らしいっちゅうて、誉めちぎらいてもうたがやき。
長田さんは、劇作家井上ひさしさんの最後の研修生やっちゅうことで、井上さんの「人が人生で一度だけ言うような、言葉に本当の意味が宿る瞬間を、必ず劇のなかに書き込みなさい」っちゅう言葉を、今もこぢゃんと大切にしちゅうっちゅうがよ。
峰屋を廃業することが決まった際に、分家のバカ息子が綾と竹雄にかけた言葉、「たっしゃでな!たっしゃでな!」っちゅうんが、まさに「人が人生で一度だけ言うような、言葉に本当の意味が宿る瞬間」やったっちゅうことながやき。
まっこと「らんまん」は、脇役と思えるような出演者1人ひとりの言葉らあにも、本当の意味が宿っちゅうっちゅうことながよ。
ちなみに、「らんまん」の前々作にあたる朝ドラ「ちむどんどん」は、あまりに成長せん主人公が嫌われてしもうたらしゅうて、ネットらあで叩かれまくられたらしいがやき。
そういう意味じゃあ「らんまん」の主人公の槇野万太郎も、自分じゃあ一切働かんと、竹雄の稼ぎと峰屋のお金を頼り、峰屋が潰れたら妻・寿恵子の稼ぎに頼り、さらに子供が大きゅうなったら子供の稼ぎにまで頼り……ちゅう具合で、「働かん、金づかいがあらい、借金する、家を空けまくる」っちゅう、ある意味成長せん主人公なもんやき、「らんまん」も「ちむどんどん」以上にボロカスに叩かれる可能性もあったっちゅうことながよ。
それが一切叩かれんと、名作と言われる朝ドラとなったがは、ひとえに長田さんの脚本の言葉の力と、天才俳優神木隆之介さんの力やといえるがやないろうかのう!
中盤にゃあ、ワシらあ周りのメンバーが、お料理をいただきもって、あまりに美味しそうに「船中ひやおろし」をガンガン飲みまくりゆうもんやき、長田さんもつられたかしらん、もう一口おかわりしてくださり、美味しそうに嗜まれたがが、まっこと嬉しかったがやき。
さらに後半にゃあ、「裏司牡丹・ひやおろし」(純米酒)を酌み交わし、「十刻」さんのオーナー坂本さんからの差し入れの「キュウリとリュウキュウの揚げもの」や「マコモタケの天ぷら」らあをいただき、さらに盛り上がりまくったがよ。


また、長田さんは「らんまん」の登場人物1人ひとりについても、徹底的に調べ尽くされちゅうようで、万太郎の幼なじみの佑一郎くんは、佐川町出身の広井勇がモデルで、彼は日本近代土木の礎を築いたっちゅう偉人やき、ワシから「次は是非、佑一郎くん(広井勇)を主人公にした物語を書いてください!」っちゅうたら、長田さんから「いいですね!書きたいです!」っお言葉をいただけたがやき。
是非是非、よろしゅうお願い申し上げます!
長田さん、たくさんの裏バナシらあもお聴かせいただき、まっことまっことありがとうございましたぜよ!
さて、その翌日の10月1日(日)は、ワシゃあ11時前ばあに会場の「佐川町立桜座」にうかごうたがよ。

こちらにて13時から、「脚本家長田育恵さんが語る牧野富太郎博士への思い」っちゅう講演会が開催されるがやき。
まずは長田さんのリハーサルがあり、続いては日本リードオルガン協会会長の中村証二さんのオルガン演奏のリハーサルがあり、その後はワシの講演のリハーサルがあったがよ。




ほんで、控え室にてお弁当をいただき、スタンバイ。
12時過ぎばあに、ちくと2階から外を眺めてみたら、既に長蛇の行列ができちょったがやき。

ちゅうことで、本来は12時半に開場の予定やったがを早めて、12時20分にゃあ開場となり、来場者の皆さんがドドッと入場されたがよ。



300名を超える来場者の皆さんが席につかれりゃあ、ほぼ満席の会場はまっこと圧巻やったがやき。
12時45分からは、ウェルカムミュージックとして、中村さんのオルガン演奏があったがよ。

懐かしい唱歌「紅葉」らあのオルガン演奏があり、まっことノスタルジックな音色が心に沁みわたったがやき。
ほんで13時にゃあ開会となり、片岡雄司佐川町長さんが開会のご挨拶をされたがよ。

続いては、ワシの講演のスタートながやき。
タイトルは、「司牡丹のSTORY・牧野博士と司牡丹・佐川町の魅力」っちゅうもんやって、パワーポイントを使いもって、以下の内容を20分ばあで語らいてもうたがよ。
まずは「司牡丹のSTORY」っちゅうことで、「司牡丹の歴史や由来」、「日本を創った偉人たちと司牡丹」らあについてや、「司牡丹の水のSTORY」、「司牡丹の米のSTORY」、「司牡丹の技のSTORY」、「司牡丹の心のSTORY」らあについて、それぞれ語らいてもうたがやき。


お次は、「牧野博士と司牡丹」のトピックで、牧野博士の酒蔵(屋号は岸屋で銘柄は「菊の露」)についてや、関連商品らあについて、紹介さいてもうたがよ。

特に、クラフトジンの「マキノジン」は、牧野博士が奥様の名をつけた「スエコザサ」らあのボタニカル原料が入っちょって、さらに元は牧野博士の蔵があった場所に置かれちゅう蒸留機で蒸留されちゅうっちゅうこと、さらにさらに昨年2月の「マキノジン」発売日の1週間前ばあに朝ドラ「らんまん」が決定したっちゅう一報が流れたっちゅうことらあをお話さいてもうたら、会場から「おお〜!」っちゅう驚きの声があがったがやき。
まさに、天の牧野博士が、自身を育んだ酒蔵に、恩返しをしてくれゆうかのようながよ!
続いては、「佐川町の魅力」についてで、まずは位置や気候風土らあについて紹介さいてもうて、お次はワシが思う佐川町の一番の魅力は、たくさんの人材を輩出しちゅうっちゅう点やっちゅうて、語らいてもうたがやき。

牧野博士や田中光顕伯爵を筆頭に、「らんまん」の佑一郎くんのモデルで日本近代土木の先駆者・広井勇、ブラジル移民の父・水野龍、江戸川乱歩や横溝正史らあを育てた日本探偵小説生みの親・森下雨村……等々、将来「朝ドラ」の主人公になったちおかしゅうない偉人だらけやっちゅうて語らいてもうて、是非長田さんに脚本を書いていただきたいっちゅうお願いをさいてもうたがよ。
最後に、なんで佐川町は大量に偉人を輩出しちゅうがかについて、周囲を山に囲まれ、2つの川に挟まれた地で、風水学者が「気」が集まる最高の地やっちゅうて絶賛されたこともあるき、それが大きな要因やないかっちゅうて、ほいたら今後もさらに偉人が輩出され続けるっちゅうことが期待できるっちゅうて、締め括らいてもうたがやき。
拍手喝采をいただき、まっことありがとうございました!
降壇し、ワシゃあこの後の長田さんの講演を聴くことのう高知市内に向こうて、「土佐酒で乾杯!」イベントの準備に向こうたがよ。
長田さんの講演、まっことまっこと聴きたかったぜよ!残念無念!
土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
司牡丹酒造株式会社