「発明を妨げる最大の障害は、無知やのうて、知っちゅうっちゅう錯覚ながぜよ。」(ダニエル・J・ブーアスティン)
アメリカ合衆国の作家・学者・歴史家で、1974年にピューリッツァー賞を受賞しちゅう、ダニエル・J・ブーアスティン(1914〜2004)さんの言の葉ながやき。
何か新しいことを発見したり発明したりできる人は、知識が豊富な人であり、無知な人にゃあそれができんっちゅうて、一般的にゃあ思われちゅうようながよ。
けんど真実は、無知が新たな発見や発明の障害になるわけやのうて、最大の障害は、実は「自分は知っちゅう」っちゅう錯覚やっちゅうて、かのブーアスティンさんは喝破するがやき。
「コレについちゃあ、自分はもう既に知っちゅう」っちゅうてナンボ自信が満々にあったとしたち、実はまだまだ知らんことが山ばああるもんながよ。
それやに、「あ、コレはもう知り尽くしちゅう!」、「アレについちゃあもうワシの知らんことらあない!」らあて思い込んで、そこをまったく検討せんと、うわべだっけで素通りしてしまう人が後を絶たんがやき。
それが、新たな発見や発明の、最大の障害やっちゅうことながよ。
実は、新たな発見や発明らあの最大のヒントは、「もう知っちゅう」と思い込んじゅうことの中に潜んじゅうもんながぜよ。