高知県酒造組合としちゃあ、理事長のワシと高木副理事長と、技術顧問の上東先生と事務局の秋久さんっちゅうメンバーが集まって、全11名にてミーティングが開催されたがよ。

今年の3月7日にNHK高知放送局さんにて、「酒米を磨く高知県内で唯一の工場 老朽化のため今月末で閉鎖へ」っちゅうニュースが流れ、さらに3月9日にゃあ高知新聞さんにも「JA酒用精米工場 月末閉鎖〜県内唯一 13蔵利用 ブランド化影響懸念も〜」っちゅう記事が掲載されたがやけんど、以来この精米工場問題についちゃあ、高知県酒造組合(&高知県酒造協同組合)にとっても高知県にとっても、最大の懸案事項となっちょったがやき。
高知県にとったち、「土佐酒輸出拡大プロジェクト」らあをベースにした今後の体制や取り組み内容や目指す姿らあがあり、とにかく高知県産酒米の使用比率が長期的にも下がることがないよう、何とか対応策を考えていかにゃあっちゅうことやったがよ。
高知県酒造協同組合としても、その後3月20日に理事会と全体会議を開催し、そこでみんなあにこの問題について共有さいていただき、さらにその後も、5月1日に臨時総会、6月13日にも臨時総会、6月29日にも臨時総会、7月14日にゃあ全体会議、8月21日にゃあ通常総会、9月6日にも臨時総会を開催し、この半年ばあはとにかく会議だらけやって、結論も二転三転してなかなか大変やったがやけんど、何とか9月6日の臨時総会にて、理想とする最高の形で決着がついたがやき。
その形たぁ、高知銀行さんの100%子会社「株式会社地域商社こうち」さんが、老朽化らあを理由に閉鎖しちょった南国市のJA高知県の精米工場を引き継ぎ、来年度から酒米の精米事業に乗り出してくださるっちゅうことながよ!
まっこと信じられんばあ有り難い話で、高知銀行さんと地域商社こうちさんは、土佐酒にとっちゃあまさに救いの女神であり、救世主ながやき!
まっこと、まっこと有り難うございますぜよ!
ちゅうことで、10月16日(月)にゃあ、高知県庁の応接室にて、株式会社地域商社こうち、高知県酒造協同組合、高知県農業協同組合、そして高知県の四者による、「高知県内における酒米の精米事業に関する協定」の締結式が開催されたがやき。
ほんで、精米機についちゃあ、その後株式会社サタケさんの精米機を導入することに決定したがやけんど、それらあも全て知った上で、飯田グループの綾菊酒造の岸本社長さんから、新中野工業株式会社(飯田グループ)の精米機についてのお話を、是非皆さんに聞いていただきたいっちゅう依頼があり、今回のミーティングが決まったっちゅう流れながよ。
まずはみんなあで名刺交換らあをし合うて、自己紹介し合うたがやき。
ほんで、新中野工業株式会社の社長も兼任されちゅうグループトップの飯田社長さんから直々に、「委託精米業者に求められるもの」っちゅうタイトルにて、パワーポイントを使うてお話していただいたがよ。


まずは、「酒米精米業界を取り巻く環境」について、「原料米使用状況」や「全国委託搗精業者の現状」らあについてのお話があったがやき。
そっから後は、以下のような内容のお話があったがよ。
飯田グループとして新中野工業の経営を継承した経緯について、事業定義の変更(酒米搗精機の販売→最適な醸造用精米の提供)について、委託精米事業の本格始動について、業界を揺るがす大スキャンダル(2008年三笠フーズの事故米不正転売事件)について、精米工程管理システムについて、「酒米精米研究会」の運営について、「精米業界への問いかけ」(日本醸造協会最新酒造読本P65〜66)について、飯田グループの精米事業について(取引社数・搗精数量推移・平均精米歩合推移)、経営の観点から考える委託精米所について、四国全体での搗精事業について、真精米歩合を上げることについて(従来型精米工場・多品種小ロット対応精米所・精米品質向上への取り組み・新潟酒米精米納品形態推移・酒造りに貢献できる精米品質の追求・酒米生産者との取り組み)……ちゅうような内容やったがやき。
飯田社長さんいわく、もちろん精米機の能力らあも大事やけんど、「酒造りに貢献できる精米品質の追求」を考えりゃあ、結局原料米自体を「適期に刈る」ことと「乾燥(枯らし)」が一番大事やっちゅうことやったがよ。
ほんで、「持続可能な強い日本酒産業を作る」っちゅうて力強う語られ、16時50分ばあにゃあお話を締め括られたがやき。
飯田社長さん、今のワシらあにとってこぢゃんと学びになるお話を、まっことありがとうございましたぜよ!
そっから後は、質疑応答があったり、意見交換があったりっちゅう、熱心なディスカッションが成されたがよ。

こうして17時20分ばあにゃあ、ミーティングはお開きとなったがやき。
さてその後は、飯田グループの3名と、地域商社こうちの2名と、高知県酒造組合はワシと高木副理事長の2名とで、「蕎麦と酒 湖月」さんにて懇親会が開催されたがよ。
こっからは新たに、高知銀行の森下会長さん(地域商社こうち会長)も参加され、8名にての懇親会が17時45分ばあからスタートしたがやき。

お酒は、ワシが「湖月」のご主人松木さんに依頼しちょった、「綾菊」と「豊能梅」と「司牡丹」で、それぞれ「國重」(純米吟醸酒)と「土佐金蔵・深海酒」(特別純米酒)と「船中八策・しぼりたて」(超辛口・純米生原酒)の1升瓶3本をドカンと並べ、みんなあで注ぎ合うて、森下会長さんのご発声にて乾杯したがよ。
お料理も、まずは日本酒に合いそうな「前菜盛り」が出され、さあ、そっから後はみんなあで、飲んで食べて語り合うて、飲んで食べて語り合うて、盛り上がったがやき。

四万十川上流の川のり「せいらん」、鰹の心臓「ちちこの生姜煮」、「なまこ酢」、「イカの青さ掛け」、「四方竹と豚肉の煮物」らあがまっことどれもこれも美味しゅうて、かつ日本酒が進みまくりやって、いきなり盛り上がりまくったがよ。
さらに、土佐の高知の冬の名物「ブリぬた」が登場!

通常はブリの刺身を使うけんど、こちらはブリの湯引きにニンニク葉のぬたを掛けたもんやって、 これがまたブリのうま味がグッと引き出されちょって、またまた日本酒がガンガン進んだがやき。
お次は、「湖月」さんの生姜佃煮入りの「松原ミート製ソーセージ」が登場!

これまた絶品で、特に「船中しぼりたて」のフレッシュガツンの生原酒ならではの香味と合わせりゃあ、まっことタマラン美味しさやったがやき。
そっから後は、席の移動らあも始まり、アッチでワイワイ、コッチでガヤガヤ、ソッチでゲラゲラ状態となったがよ。

中盤以降も、「ウツボ唐揚げ」「じゃこ天」や、「沖ウルメ干物」「サワラ味醂干し」「漬物」らあっちゅう、日本酒のアテにバッチリのおつまみが次々に出され、盛り上がりに比例して3本の1升瓶はガンガン減っていったがやき。


後半にゃあ、「土佐はし拳全日本選手権大会」に出場して以来、土佐はし拳にハマって専用の箸を常に持ち歩きゆう竹内さんが箸を出し、いきなり「はし拳」合戦がスタートしたがよ。
飯田グループの皆さんも、この「ブリぬた」の美味しさに感激されちょったがよ。
もちろん、飯田グループの3人は、はし拳は知らんもんやき、土佐人がみんなあでレクチャーしたがやき。

そっからはしばし、「いらっしゃい!」「三本!」「五本よっ!」っちゅう威勢のえい掛け声が響き渡り、ちくと他のお客様にゃあウルサかったかもしれんきに、松木さんまっこと申し訳ございませんでしたぜよ。

〆にゃあ、海苔好きのワシが大好物の「花巻蕎麦」が出され、コチラをサカナにさらに酌み交わしまくって盛り上がり、スタートから2時間ちょいの20時にゃあ、見事に3本の1升瓶が全部カラになって、大団円のお開きとなったがよ。

みんなあ立派な酔っぱらい状態でお店を出たあたりで、森下会長さんが「ウチがブースを出しちゅうき、ちくと中央公園へ行こう!」っちゅうて、みんなあ引き連れられて、中央公園にて開催中の「クリスマスマーケット2023 in 高知」に行ったがやき。

「地域商社こうち」さんが出されちゅうブースじゃあ、河合副頭取さんが真っ赤なコートを着て客引きをされよって、ビックリ仰天やったがよ。
カップルや若者だらけのイルミネーションが輝く寒空の下、こぢゃんと場違いな8人のオッサンが「ホット柚子酒」を飲みゆう姿は、ちっくと異様な光景やったかもしれんがやき。


さてさて、飯田グループの皆さん、そして地域商社こうちの皆さん、まっことありがとうございました!
今後とも、何とぞ宜しゅうお願い申し上げますぜよ!
土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
司牡丹酒造株式会社