「生まれ変われるやったら、おんなじ人生をもういっぺん繰り返したいがよ。そう思うがは、過去を悔やまんと、未来を恐れんきやろう。」(ミシェル・ド・モンテーニュ)
16世紀フランスを代表する哲学者、ミシェル・ド・モンテーニュ(1533〜1592)さんの言の葉ながやき。
果たして皆さんは、生まれ変われるとしたら、おんなじ人生をもういっぺん度繰り返したいと思えるろうか?
ワシゃあ、確かにこれまでの人生にゃあ、繰り返しとうない嫌な思い出や失敗らあが、それこそ山盛りあるがやけんど、全体として眺めてみりゃあ、おんなじ人生をもういっぺん繰り返すがも悪うないかなと思えるがよ。
何でそう思えるかっちゅうて、ようよう考えてみたら、山盛りの過去の嫌な思い出や失敗らあは、確かに消せるもんやったら消し去ってしまいたいたぁ思うけんど、それらあが今の自分をつくっちゅうとも思えるきに、そんな過去を悔やんだりはしやあせんがやき。
また、そんな過去がつくりあげた今の自分が、これから積み重ねていくことによって、未来はつくり上げられていくもんじゃとワシゃあ思うちゅうきに、未来を恐れることらあないがよ。
ほんじゃきワシゃあ、おんなじ人生をもういっぺん繰り返すがも、悪うないかなと思えるがぜよ。