3月21日(木)は、令和5酒造年度の高知県新酒鑑評会が、高知県酒造組合にて開催されたがよ。
高知県酒造組合の事務所に朝9時半にゃあ審査員の皆さんが集まり、高知県内12場43点の新酒(大吟醸酒・純米大吟醸酒)を利き酒し、11時ばあまで審査が行われたがやき。
12時にゃあマスコミの方の取材が入り、12時半ばあからは審査員以外にも一般公開され、また同時刻から「利き酒競技会」も実施され、13時過ぎばあにゃあ県内各地の税務署長さんらあも来られるっちゅうことで、ワシゃあ高知県酒造組合理事長として、11時過ぎばあにうかごうたがよ。
さて、部屋に入ったら、高知県内12場43点の最高峰の大吟醸新酒がズラリと並んじゅうもんやき、室内は華やかな芳香と熱気がムンムンに満ちあふれちょったがやき。
早速ワシも利き酒さいてもうたがよ。
審査終了後、成績順に並べ変えられたがを見りゃあ、出品酒43点中、「可」が3点、「良」が15点、「優」が13点で、最高評価の「秀」が12点っちゅう結果は、まっこと全体としちゃあ立派な成績やったがやき。
とにかく土佐酒は、一昨年度にゃあ「全国新酒鑑評会」において金賞受賞率・入賞率ともに日本一、昨年度は「全米日本酒歓評会」において金賞受賞率日本一をっちゅう快挙を成し遂げちゅうばあやき、年々ハイレベルの争いになりゆうっちゅうことを、あらためて実感したがよ。
そんな中での12点の「秀」っちゅう成績は、やっぱし土佐酒のレベルは日本一高いっちゅうことの証明みたいなもんながやき。
ただし、レベルは高いがは確かながやけんど、土佐の酒やにグルコース濃度が高過ぎるかなり甘い酒だらけながが、ワシにゃあちょびっと気に入らんがよ。
まあ、鑑評会らあの場合、グルコース濃度の高い甘い酒やないと上位に入れんっちゅうんはもはや業界じゃあ常識やし、司牡丹やち金賞狙いの本醸造大吟醸は通常よりか甘めに造っちゅうがやき、しゃあないっちゅうたら、しゃあないがやけんど……
さて、今回の高知県新酒鑑評会の審査結果を見せてもうたら、司牡丹は9点の出品酒のうち5点が最高評価の「秀」やって、しかもそのうちの1点が最高得点やって、その他は「優」が2点、「良」が2点っちゅう成績で、昨年度よりか最高評価の「秀」の数が増えちょって、なかなか素晴らしい成績やったがやき。
ちなみに、金賞狙いの本醸造大吟醸は、おんなじ仕込みの斗瓶違いっちゅうだけで、「秀」が5点、「優」が1点やって、ワシゃあ確認の意味で利き酒さいてもうたがやけんど、「秀」の5点と「優」の1点にそれほど差があるたぁまったく思えんかったきに、出品順の影響やきき酒方法(スポイトでプラコップ)の影響かもしれんがよ。
一方、鑑評会の場合は純米は評価が下がるっちゅうんは常識やけんど、今年の司牡丹の純米大吟醸酒は、「優」が1点、「良」が2点っちゅうことで、ちくと評価が良うなかったき、辛口の純米大吟好きのワシにとっちゃあちくと残念やったがやき。
一昨年度の司牡丹は、「全国新酒鑑評会」にて、本命の本醸造大吟醸に加えて、入賞すら極めて困難な辛口の純米大吟醸でも最高位の金賞を受賞して、W金賞を受賞するっちゅう快挙を成し遂げちゅうがやけんど、やっぱ今年は純米の方はちくと難しいろうかのう。
ブラインド(銘柄を隠したもん)の出品酒を試飲した後は、各蔵元の成績トップの1本がラベルを貼って並べられちょって、あらためてこちらも利き酒さいてもうたがよ。
やっぱしラベルの銘柄を眺めもって飲む方が、ワシにゃあしっくりくるがやき。
また、「宇宙深海酒」の審査も実施されたようで、10点が並べられちょったき、こちらも利き酒さいてもうたがよ。
12時ばあにゃあ、マスコミの取材(高知さんさんテレビ)が入り、今年の高知県の大吟醸新酒の出来映えらあについて、審査員長の高松国税局小濱鑑定官室長さんをご紹介さいてもうて、インタビューに答えてもうたがやき。
また、12時20分ばあからは、「利き酒競技会」が奥の個室にて密かに実施され、そちらにもコッソリ取材カメラが入らいてもうたがよ。
12時40分ばあにゃあ取材の方が帰られたき、ワシゃあ昼食を食べに行って、13時過ぎにゃあ会場に戻んたがやき。
その後は、一般利き酒公開に、高知県小売酒販組合連合会の秋月会長さんや、高知県内各税務署の署長さんらあが来られて、皆さん熱心に利き酒をされよったがよ。
ほんで、署長さんらあが利き酒されゆう頃に、高松国税局鑑定官室長さんの個別講評があり、何名かが別室にて、順番に講評を受けよったがやき。
14時半過ぎにゃあ「利き酒競技会」も終了し、15時ちょい前ばあにゃあ一般公開も終了し、高知県酒審会の浅野杜氏(司牡丹酒造)の進行にて、「全体講評&利き酒競技会表彰」が行われたがよ。
高知県酒造組合理事長のワシの挨拶があり、続いて小濱鑑定官室長さんの全体講評があったがやき。
おおむねのお酒が香味ともに素晴らしいもんやったっちゅうことやって、また今年の全国への出品のポイントは、「熟度」やっちゅうことやったがよ。
つまり、現時点で既にピークが来ちゅうお酒が少のうなかったき、全国の際にピークを過ぎて「過熟」にならんように、ちくと気をつけにゃあいかんっちゅうことながやき。
お次は、「利き酒競技会」の表彰で、高得点の上位3名が今回表彰され、高松で開催される四国大会に出場できるがよ。
3位の方は4名おったき、後日再選考があるっちゅうことで、2位と1位の方らあに、理事長のワシから表彰状が進呈されたがやき。
表彰された皆さん、まっことおめでとうございます!
四国大会でも、こぢゃんと頑張ってくださいや!
さてこの後は、コロナ禍前やったら引き続き懇親会が開催されるがやけんど、今年も懇親会はなしっちゅうことやき、この後は後片付けをして、これにて令和5酒造年度高知県新酒鑑評会は、お開きとなったがよ。
審査員の皆さん、まっことお疲れ様でした!
そして、優秀な評価を受けられた組合員の皆さん、まっことおめでとうございましたぜよ!
土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
司牡丹酒造株式会社