ワシらあ高知県酒造組合のメンバー全員の念願やった「こうち酒米精米工場」が、今年の4月15日(月)から操業を開始しちょって、同日に操業記念式典も開催されたがよ。
JA高知県さんが昨春に閉鎖しちょった酒米の精米工場が、この日に再稼働し、経営を引き継いだ高知銀行さんの100%子会社「地域商社こうち」さんが記念式典を開催したっちゅうことながやき。
この精米工場閉鎖についちゃあ、ワシらあ高知県酒造組合の蔵元にとっちゃあ、まっこと大問題中の大問題やったがよ。



もし高知県内に精米工場が無いなったとしたら、高知県産米を精米するためにゃあ、その米を県外(たとえば兵庫県)に送って精米し、再び精米した米を送り返してもらうっちゅうことをせにゃあならんなるき、この運賃高騰の時代にこりゃあ大変なコストアップになってしまうがやき。
ほいたら、わざわざ高知県産米を使うよりか、たとえば兵庫県の米を購入して兵庫県内で精米して高知に送ってもらうっちゅう選択をする蔵元が、間違いのう増えることになるがよ。
そうなりゃあ結果として、これまで品質アップらあに力を注いで育て上げてきた高知県産酒米(「吟の夢」「土佐麗」等)の使用量が、激減することになるがやき。
そりゃあ、高知県の産業振興計画の「県産酒米を使うた県産酒の需要拡大」が実現不可能になることを意味しちゅうし、さらに土佐酒の海外輸出にとったち大問題となるがよ。
海外の取引先のバイヤーらあは、ワイン的な見方で日本酒を見るもんやき、土佐酒やったら土佐の米を使うて造るっちゅうんがどういたちベースになっちゅうきに、県産米を使うた土佐酒が減りゃあ、そりゃあ土佐酒の輸出量が減る可能性が極めて高うなることを意味しちゅうがやき。
ほんじゃき、何としたち高知県内に酒米精米工場を残さにゃあいかんっちゅうことで、高知県酒造組合理事長としてワシゃあ、高知県酒造協同組合が精米工場事業を引き継ぐっちゅう方向で、委員会・理事会・総会らあを何度も何度も開催して検討してきたがやけんど、結局会議はもめまくり、もはや断念するしかないっちゅうところまで追い込まれちょったがよ。
そんなところに、高知銀行さんの森下会長さんから、「子会社の『地域商社こうち』が精米事業を引き受けてもえい」っちゅう、まさかまさかの有り難すぎるお申し出があり、まっことワシらあにとっちゃあ救いの女神、救世主やったがやき。
その後、昨年10月にゃあ「地域商社こうち」「JA高知県」「高知県」「高知県酒造協同組合」の4者が連携協定を結び、トントン拍子に話は進んだがよ。
精米機5台のうちの2台を新型に更新し、3台はメンテナンスするっちゅう、工場改修費の2億2300万円は、高知県さんが1億円を補助してくださり、あとは高知銀行さんと「地域商社こうち」さんが負担してくださるっちゅう、まっことあまりに有り難すぎる夢のような決着となったがやき。
……ちゅうような経緯で稼働開始した「こうち酒米精米工場」に、精米機を導入してくださった(株)サタケさんの方から、この度取材依頼があったっちゅうことながよ。
まずこの日の午前中に、南国市の「こうち酒米精米工場」を取材され、13時半ばあから高知銀行さんにて森下会長さんを取材され、ほんで16時から高知県酒造組合会議室にて、理事長のワシと高木副理事長の取材があったがやき。
会議室にゃあ、土佐酒ブランドコンセプト「TOSA NAKAMA SAKE」の樽とパネル、土佐酒18蔵のお酒もズラリと並べ、取材用の写真撮りの準備らあもバッチリながよ。
さて取材内容は、まず高知県の県民性や農産物についてや、土佐酒の特徴やユニークな取り組みらあについての質問があったき、ワシが講演らあで度々使いよった「食・酒・人・宴で土佐の未来を創る!〜食が美味しい!酒が旨い!人が明るい!宴が楽しい!〜」っちゅうパワポ資料を配らいてもうて、ワシから説明さいてもうたがやき。
いかに土佐の高知が、春夏秋冬・山川海の幸にこぢゃんと恵まれちょって食材が豊富で、且ついかに独特の食文化が現存しちゅうかっちゅう点に、皆さん「知らんことだらけやった!」っちゅうて、目を丸うされちょったがよ。
さらに、「なんで今、土佐酒が一番面白いがか?」について、「風土に密着した辛口酒が頑としてベースにある」ことや、真逆の超甘口酒(CEL-24)も人気っちゅうことや、18蔵のバラエティーが豊富っちゅうことや、分析結果等を共有して全体のレベルの高さ日本一(令和3BY全国新酒鑑評会金賞率日本一等)やっちゅうことや、「土佐酒振興プラットフォーム」を設立して産官学が連携しちゅうことや、土佐酒ブランドコンセプト「TOSA NAKAMA SAKE」が明確やっちゅうことや、世界初の「宇宙酒」「深海酒」「宇宙深海酒」の取り組みや、オンライン酒場「酔うちゅう部」の誕生……等々について語らいてもうたがやき。
そのあまりに多岐に渡るユニークな取り組みらあの数々に、取材陣の皆さんらあも驚嘆されちょったがよ。
さらに、底抜けに明るい「土佐『人』のSTORY」についてや、「土佐の宴のSTORY」らあについても語らいてもうて、それらあ土佐の「食・酒・人・宴」っちゅう伝統を現代化して統合させるため、ワシが理事長となってNPO法人「土佐伝統お座敷文化を守る会」を設立したっちゅうトピックらあについても、語らいてもうたがやき。
引き続き、高知県酒造組合の精米の現状らあについてや、この度の精米機導入にいたった経緯らあについて、高木副理事長をメインに、いろいろ語らいてもうたがよ。
こうして17時過ぎばあにゃあ、無事取材は終了したがやき。
ほんでこの後は、(株)サタケさんのセッティングにて、18時から「天ぷら すぐる」さんにて懇親会が開催されたがよ。

高知銀行さんの森下会長さん、地域商社こうちさんの山本社長さんと竹内さんらあもお越しになり、高知県酒造組合からは理事長のワシと高木副理事長が、司牡丹と豊能梅を3本ずつ持ち込みさいてもうて、(株)サタケさんの皆さんらあとの懇親会がスタートしたがやき。
まずは持ち込みさいてもうた司牡丹と豊能梅をみんなあで注ぎ合うて、森下会長さんのご発声にて乾杯したがよ。
ちなみにワシが持ち込みさいてもうたがは、「司牡丹・酒槽搾り純米大吟醸」(純米大吟醸酒)と「司牡丹・花と恋して」(純米吟醸酒)と「船中八策・零下生酒」(超辛口・純米生酒)の3本やって、まずは「司牡丹・酒槽搾り純米大吟醸」を周りの皆さんに注がいてもうて、乾杯したがやき。

皆さんからは、「こりゃうまいっ!」っちゅう絶賛の言葉をいただけたがよ。
さあそっから後は、絶品のお料理が次々に登場し、飲んで食べて語り合うて盛り上がったがやき。
●花芽ワサビ

●ホタルイカとウドの酢味噌和え
●タビエビ刺身
「花と恋して・純吟」や「船中零下生」らあも、ガンガン酌み交わし、お料理をいただきゃあ、お酒もお料理も旨いもんやき、杯も箸も止まらんなるっちゅうもんながよ!



特に希少な「タビエビ刺身」らあて絶品やって、「船中零下生」がガンガンに進むこと進むこと!
●カツオの焼き切り

さらに「カツオの焼き切り」が登場し、これまた絶品で、さらにさらに「船中零下生」が進みまくりで止まらんなったがやき。
皆さんからは、「やっぱし船中生はうまいっ!ナンボやち飲める!」っちゅう絶賛の言葉をいただいたがよ。
●炙りウネス


●ウツボの白焼き

さらにさらに、「炙りウネス」や「ウツボの白焼き」が登場し、豊能梅のお酒も司牡丹のお酒もガンガン酌み交わしまくって、会話も弾みまくりとなって大盛り上がりながやき。


とにかくみんなあ、この1年ばあかけて、高知県の酒米精米工場を設立に導いた戦友同士みたいなもんやき、そのあたりの話題に花が咲きまくったがよ。
●伊勢エビ天ぷら
●キンメダイ天ぷら

●タラの芽天ぷら
後半にゃあ、メインの天ぷら料理が次々に登場し、これまたどれもこれも絶品なもんやき、司牡丹も豊能梅も一層進みまくりで、飲んで食べて語り合うて飲んで食べて語り合うて、大盛り上がりに盛り上がったがやき。
●トロタク巻き
●タビエビ頭味噌汁
終盤になって、「トロタク巻き」と「タビエビ頭味噌汁」が登場し、これまた「タビエビ頭味噌汁」がタマランっちゅうばあ美味しゅうて、またまた土佐酒がガンガンに進みまくり、さらに盛り上がりだいた頃、6本あった司牡丹も豊能梅も、全てがスッカラカンになっちょったがよ。

こうして21時前ばあにゃあ、みんなあ立派な酔うたんぼになっちょって、大団円のお開きとなったがやき。
サタケさんの皆さん、そして高知銀行さんと地域商社こうちの皆さん、まっことまっことありがとうございました!
ちなみにその後の2次会は、森下会長さんの行きつけのスナックに雪崩れ込んで、さらにさらに大盛り上がりに盛り上がりまくって行き抜けてしもうたがは、そりゃあ当然やったがぜよ!
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司牡丹酒造株式会社