ほんで最初に、高知大学の小先生から、ちくとプレゼンがあったがよ。

高知大学理工学部の小先生と司牡丹酒造との共同研究である、「小規模酒造でも実施可能な超短期的かつ自在な新酒開発事業の創出」は、令和3年度高知県産学官連携産業創出支援事業に採択され、令和3年10月からスタートした2年間の研究により、それなりに成果を残すことができたがやき。


簡単に言やあ、醸造条件の異なる54通りの小仕込試験醸造を実施し、小先生の開発した「様々な酒質成分をいっぺんに分析できる方法」(MFS-IC)を使うて、新規酵母の発酵特性を迅速に理解することにより、自在な新商品開発を可能にするっちゅうことながよ。
これにより、新規酵母「AC95-80」を使うた、試験醸造酒が司牡丹酒造にて仕込まれ、6月あたりから試験販売もスタートする予定ながやき。

ほんであらためて、今後はこの研究成果をさらに進めて、それを高知県酒造組合全蔵元に公開し共有するっちゅうんを最終目標に設定し、実用化研究型「県内酒造の自在な新酒開発を目指す醸造支援クラウドデータベース『土佐(TOSA)』の構築と実装」を、令和6年度高知県産学官連携産業創出支援事業費補助金に、申請さいていただきたいっちゅうことながよ。
そのためにゃあ、高知県酒造組合にも加わってもらわにゃいかんき、今回の理事会にて説明さいてもうたっちゅうわけながやき。
高知県酒造組合と土佐酒蔵元にとっちゃあ何の負担ものうて、逆に組合技術顧問の上東先生に対して手当てが支給されるし、さらに新たな高知酵母の発酵特性らあも明らかになって共有されるっちゅうことやき、こりゃあ得することしかないっちゅうことながよ。
こうして、理事メンバーの皆さんから、無事承認をいただいたがやき。
小先生、お忙しい中でのプレゼン、まっことありがとうございました!
14時半過ぎにゃあ小先生は帰られ、こっからは通常の理事会となったがよ。

まずは、令和5年度決算収支見込みについてで、現時点での「高知県酒造組合」と「高知県酒造協同組合」の収支計算書(概算)について、事務局の秋久さんから説明があったがやき。

続いては、「酒米価格について」の報告と打ち合わせ、JA全農米穀部からの「原材料米穀をめぐる物流上の課題と今後の対応方向について」の報告と打ち合わせ、全農西日本米穀販売事業所からの「令和6年産以降の原材料米穀の物流改善の取組へのご協力について」の報告と打ち合わせがあったがよ。
お次は、「第16回全国日本酒フェア」(7月5日〜6日)についての報告と、ちくと打ち合わせがあったがやき。

続いては、今後のスケジュール(6月・7月)についてらあの報告があったがよ。
お次は、高知県酒造組合18蔵元の動画修正と、ホームページの画像修正の見積りについての報告と打ち合わせがあったがやき。
続いては理事長のワシから、「日本の伝統的なこうじ菌を使った酒造り技術の保存会」のホームページに、ベテラン杜氏への「聞き書き調査」<|羯囲沙(能登杜氏組合)、中倉恒政氏(能登杜氏組合)、小島喜代輝氏(丹波杜氏組合)、っ單跳鮖併(広島杜氏組合)、ス饅店位聖(広島杜氏組合)>が掲載されちょって、その内容はなかなか素晴らしいきに、是非皆さんご覧いただいた方がえいっちゅうて、報告さいてもうたがよ。
「日本の伝統的なこうじ菌を使った酒造り技術の保存会」
https://note.com/koji_sakezukuri
さらにワシから、NPO法人「土佐伝統お座敷文化を守る会」の資料を配らいてもうて、簡単に説明さいてもうて、皆さんに入会のお願いをさいてもうたがやき。
お次は、技術顧問の上東先生から、「こうち酒米精米工場初回出荷分析結果」について、「全国新酒鑑評会」ついて、「SAKE COMPETITION 2024」について、「全米日本酒歓評会」について、「製麹研修」(7月17〜19日)について、「夏期酒造講習会」(8月30日予定)について、「モロミの分析データ」について、「酒米名人」候補者について……らあの報告があったがよ。
最後に、高松国税局高知派遣酒類業調整官さんから、「伝統的酒造り」のユネスコ無形文化遺産登録についてのアピールを兼ねた、外国語指導助手(ALT)らあの方々を対象とした酒蔵見学会についての報告があり、今年度は高知県にて開催したいきに、宜しゅうお願いしますっちゅうお話があったがやき。
こうして17時過ぎばあにゃあ、高知県酒造組合理事会は、無事終了したがよ。
ご参加いただきました理事・監事・事務局・国税局の皆さん、長時間お疲れ様でしたぜよ!
さて、続いてその翌日の5月21日(火)は、栃木県鹿沼市の「嶋田屋鹿沼本店」(http://xn--ogtx2a9wd57d5e6a.com/ )さんの嶋田社長さんご夫妻が、14時過ぎばあに司牡丹酒造にお越しになり、ワシが酒蔵見学のご案内をさいてもうたがやき。
嶋田屋さんは、昨年10月13日(金)に、「秋の日本酒会」として「司牡丹の会」を開催してくださったばっかしながよ。
大正元年創業っちゅう老舗の酒屋さんで、サザエさんに出てくる三河屋のサブちゃんの御用聞きこそが原点やっちゅうて語られる、生粋の酒屋さんながやき。
また、「重い酒」を運ぶだっけが嶋田屋の仕事やのうて、お酒っちゅう商品をきっかけに行われる人間同士の出会い、ふれあい、活かしあいが重要で、そん時「重い酒」が「思い酒」に変わるっちゅうて、アツうに語られる方ながよ。
お店はなかなか広うて立派な店舗で、巨大な看板にゃあ「伝えたい酒がある 伝える想いがある」っちゅうて柱に記載されちゅうがやき。
さらに、お店の裏手にゃあ問屋並みの広い倉庫があり、マイナス5℃で日本酒を保存管理できる冷蔵庫まで完備しちゅうっちゅうき、まっこと凄いことながよ。
ほんで、店内に「Sake Cafe」っちゅう角打ちコーナー(椅子あり)も設置されちょって、こちらにてほぼ毎月のように、全国各地の蔵元を招いての日本酒の会を開催されよって、昨年10月に初の「司牡丹の会」を開催してくださり、大好評を博したがやき。
そんな流れもあって、嶋田社長さんご夫妻が、初の高知県に上陸されたっちゅうわけながよ。
まずは応接室にて、ちくと四方山話をしてから、玄関の酒林、江戸時代末期建築の白壁の一号蔵、瓶詰め工場、朝ドラ「らんまん」の撮影場所となった「酒蔵の道」らあをワシの解説付きにてご案内し、他の町内施設「名教館」や「旧浜口邸」や「うえまち駅」らあも、ザッとご案内さいてもうたがやき。

ほんで、「平成蔵」内を、「蒸米機」「放冷機」「洗米機」「麹室」「酒母室」と、解説付きにてご案内し、さらに「モロミ仕込蔵」、牧野蔵の「蒸留器」、マイナス5℃以下の瓶貯蔵用冷凍庫らあもご案内さいてもうたがよ。
最後に、「司牡丹・酒ギャラリー ほてい」にご案内さいてもうて、司牡丹商品を6アイテムばあ試飲していただいたがやき。

残念ながら嶋田社長さんは、レンタカーの運転があるきに試飲できざったき、奥様に試飲していただいたがよ。
ご夫婦お2人とも、ワシとおんなじ頃の初期に「きき酒師」の資格を取得されちゅうだけあって、奥様のテイスティングコメントは、短いながらもまっこと的確やったがやき。
こうして嶋田社長ご夫妻は、レンタカーにて高知市内のホテルに向こうて出発されたがよ。
ほんでその晩は、18時半から、高知市内の名店「いつものところ十刻(ととき)」さんにて、懇親会やったがやき。
まずは、「船中八策・零下生酒」(超辛口・純米生酒)にて乾杯し、嶋田社長ご夫妻とも初体験のシラスの生「ドロメ」をいただき、飲んで食べて語り合うて、杯も箸も会話も弾んだがよ。

さらに、滅多に入荷せん「昼獲れグビ鰹の刺身」が登場し、コレを「船中零下生」とやりゃあ、ご夫婦お2人とも、そのあまりの美味しさに悶絶しそうなばあ感激されちょって、さらに盛り上がったがやき。

その後は、チェイサー代わりの生ビールもいただきもって、「アンチョビキャベツ」らあもいただき、さらに「土佐あかうしの牛スジ煮込み」らあもいただきもって、アッちゅう間に「船中零下生」が1本カラになっちょったがよ。
お次は、「船中八策・槽搾り黒」(超辛口・槽搾り純米酒)を酌み交わしもって、「沖ウルメの干物」や「ヤケドの干物」らあを堪能し、さらにさらに盛り上がったがやき。

嶋田社長さんは、とにかく様々な情報に敏感に反応される感度の良さをお持ちで、ワシが語る様々な業界バナシや日本名門酒会の創成期の話題らあに、こぢゃんと目を輝かいて反応されるもんやき、思わずいろんなお話をさいてもうて大盛り上がりに盛り上がったがよ。
また、酒蔵の未来についてもシッカリ見据えられちょって、酒蔵の後継者問題の話題らあでも、こぢゃんと盛り上がり、杯も箸も会話も止まらんなって、大盛り上がりやったがやき。
嶋田社長ご夫妻、遠くからわざわざ土佐の高知にお越しいただき、まっことありがとうございましたぜよ!
土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
司牡丹酒造株式会社