「ホンマの人間の幸せはにゃあ、欲望を充足していく方向にあるがやない。欲望を切り捨てていくところにあるがやと思うがぜよ。」(竹中労)
「ケンカ竹中」「反骨のルポライター」らあの異名を持ち、芸能界や政界に斬り込む数々の問題作を世に送り出し、晩年はガンを患うて闘病しもっても活動を続けたっちゅう、ルポライターで評論家の竹中労(1928〜1991)さんの言の葉ながやき。
人間、誰やち若い頃は足らんもんだらけ、持ってないもんだらけなもんやき、アレも欲しい、コレも持ってない、ソレも足らん……ちゅうて、欲望を充足していく方向に突き進み、それらあが手に入りゃあ幸せになれると思うてしまいがちながよ。
けんど、ある程度年をとりゃあ、心ある人やったらふと気づくもんながやき。
何に気づくかっちゅうたら、そんな欲望を充足していく方向らあにゃあ、ホンマの人間の幸せはないっちゅうことに気づくがよ。
ほいたら、ホンマの人間の幸せたぁ、どんな方向にあるがか?
そりゃあ、ちんまい個人的な欲望らあをドンドン切り捨てていって、それでも最後の最後に残る欲望……そりゃあ何かっちゅうたら、自分の生まれてきた意味……つまりはミッション(使命)に生きたいっちゅう欲望ながやき。
ちんまい欲望らあ捨てて、自分の全てを懸けてミッションのみに生きるとき、人間はホンマに充実した幸福感を、全身全霊で堪能することができるっちゅうことながぜよ。