「世の中のいざこざの因になるがは、奸策や悪意よりか、むしろ誤解や怠慢ぜよ。」(ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ)
ドイツを代表する文豪で、詩人・劇作家・小説家・自然科学者・政治家・法律家っちゅう多彩な顔を持つ、ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(1749〜1832)さんの作品、「若きウェルテルの悩み」の中にある言の葉ながやき。
世の中にゃあ数多くのいざこざや、人間関係がこじれたりすることが、それこそ星の数ばああるがよ。
ほんで、それらあの原因は何かっちゅうたら、実はどっちかに悪意があったとかっちゅう場合は、実はほとんどないがやき。
つまり、誰かが悪意をもって画策し、それによっていざこざや問題が起こったっちゅうことらあて滅多にのうて、大抵は全く悪意らあないがやけんど、ついうっかり声をかけるがを忘れちょったとか、コミュニケーションをちくと怠けてしもうちょったとか、そういうことが原因になっちゅうがよ。
世の中の大半のいざこざや人間関係の問題っちゅうんは、実はほとんどこんな感じのちんまい誤解や怠慢から生じちゅうっちゅうことながやき。
このような問題を回避する方法は、それほど難しいことやのうて、実はこぢゃんと単純なことながよ。
そりゃあ、「言わんじゃち分かるやろう」とかっちゅう幻想は捨てて、コミュニケーションの手を抜かんこと、誤解らあ生じんようにキチンと丁寧に伝えることながやき。
誰しもが、この単純なことがしっかりできちょりさえすりゃあ、世の中から一体どればあ数多くのいざこざや人間関係のこじれがないなることやろうかのう!