通常は、入門者の皆さんの特典として、毎月1回Zoomにて、「オンライン質疑応答会&懇親会」が開催されゆうがやけんど、皆さんから是非年に1度ばあはリアル例会もっちゅう要望があり、一昨年は高知にて開催し、昨年は京都にて開催し、今年は入門者である日本酒と食のジャーナリスト・山本洋子さんが、生まれ故郷の境港市に引っ越しされたっちゅうことで、境港にて開催することになったっちゅう流れながよ。
ほんで、今回の<境港編>のコースについちゃあ、洋子さんと旦那さんの博樹さん(発酵醸造ミステリー小説「山田錦の身代金」の著者)のお2人が、全てアテンドしてくださりよって、まっこと有り難いことで、感謝感謝ながやき。
さて、2日目の15時半過ぎばあにゃあ、境港唯一の日本酒蔵「千代むすび酒造」さんに到着したがよ。


こっからは、栃木からお越しの浅田さんご夫婦(足利の飲食店「一蕾」さんの店主)も加わり、博樹さん洋子さんとワシも含め、8名にての訪問ながやき。
まずは角打ちカウンターのあるショップにて、ちくと冷たい飲み物をいただきもって、「千代むすび酒造」さんの岡空社長さんのお話をうかごうたがよ。


続いて、蔵内にてスライドを観覧しもって、「千代むすび酒造」さんについてのお話を、岡空社長さんと小売部の田総さんから、詳しゅう説明していただいたがやき。

まず、「千代むすび酒造」さんは、慶応元年(1865年)創業っちゅうことで、来年が160周年であり、現在は日本酒が72%、焼酎・スピリッツが12%、リキュールが8%、甘酒等が5%、ウイスキーが3%っちゅう商品を製造しよって、日本酒だっけで1200石、全飲料の出荷数で1700石やっちゅうがよ。
この石数でスタッフが45人もおるっちゅうことは、こぢゃんと利益率が高い(直売が多い)っちゅうことで、まっこと羨ましいかぎりながやき。
水木しげるロードは、2018年7月にリニューアルしたらしいがやけんど、年間300万人が来訪するっちゅうき、やっぱし凄いがよ。
直営の小売店を、蔵内以外にももう1店舗持たれちゅうき、この小売部門の売上も結構大きいがやないろかのう。
ちなみに昭和20年に玉栄丸爆発事故が起こり、同社は大変な被害を受けて逆境からのスタートやったっちゅうがやき。
現在は、地元の酒米「強力(ごうりき)」を全体の40%以上使用し、また2024年6月にゃあ、「有機JAS認証」の日本酒製造に着手したっちゅうがよ。

けんど、コロナ禍以前から日本酒業界は縮小傾向にあり、コロナ禍じゃあ大変な痛手を被り、未だに復活できてないっちゅうんが、この業界の現状やっちゅうがやき。
そこで同社じゃあ、コロナ禍から現在に至るまで、立て続けに「再構築7本の矢」を放ったっちゅうがよ。
まず1本目の矢が、蒸留技術を生かした「消毒用アルコール」を2020年4月に発売したっちゅうがやき。
次に2本目は、原料作りからチャレンジっちゅうことで、2020年から米作り、2021年から芋作り(芋焼酎の原料)を始めたっちゅうがよ。
続いて3本目は、地元原料への徹底的なこだわりっちゅうことで、地元の果物(いちご、ブルーベリー)を100%(砂糖不使用)した糀甘酒の製造・販売を開始したっちゅうがやき。

お次の4本目は、SNSの有効活用っちゅうことで、Facebook、Instagram、Twitter(X)、メルマガらあに、日々の投稿を地道に実施し、フォロワー数を伸ばしていきゆうっちゅうがよ。
続いて5本目は、輸出も含めた流通改革やっちゅうがやき。

商社頼みから脱却し、各国の輸入者と対等な関係で交渉し、取引しゆうっちゅうがよ。
むやみに輸出するがやのうて、信頼できるパートナーを各国に1社見つけることが本当の近道やっちゅうがやき。
お次の6本目は、ジン、ウイスキーへのチャレンジやっちゅうがよ。








事業再構築補助金を活用し、2023年8月10日に、銅製ポットスチルを導入したっちゅうがやき。
さらに、廃棄される酒粕をジンとして蘇らせる、エシカルプロジェクトで開発されたジンは、「IWSC」において「GOLD」を受賞したっちゅうき、こりゃあ凄いことながよ!
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さらにさらに、「シングルモルト・ウイスキー」は、2024年の国内販売を見据えて、熟成の時を待ちゆうっちゅうがやき。
最後の7本目は、リアルイベントの強化で、こりゃあコロナ禍以降オンラインでの商談やイベントらあも増えたけんど、リアルに勝るコミュニケーションはないっちゅうことながよ。
ちなみに東京駅八重洲口の「SAKE ICE」さんじゃあ、「千代むすび純米大吟醸・強力40」を使用したアイスが、よう売れゆうっちゅうがやき。
また、プレミアムのスパークリング酒も発売し、世界の乾杯酒になることも目指しゆうっちゅうがよ。
さて、この時点で既に17時過ぎやったけんど、こっから酒蔵見学のご案内をしていただいたがやき。
まずはネズミ男にネコ娘がお酌しゆう漫画の描かれたタンクの横を通って、蔵内へ。
精米機、圧搾機、蒸米機、麹室らあを見学さいてもうて、ポットスチル(蒸留器)も見学さいてもうたがよ。
さらにウイスキーの発酵中のモロミにもご案内いただき、その香りも匂わいてもうたがやき。
また、最新の機器「ジュール式加熱殺菌装置」まであって、ビックリやったがよ。
通常は、温水を接触さいてお酒の温度を上げるがやけんど、ジュール式は電気でお酒の温度を一気に上げて、二重管で瞬時に冷却するがやき。
ほんじゃき、お酒に熱のストレスがかからんき、生酒のまんまのようなフレッシュな香味を残して火入れが完了するっちゅうて言われゆうがよ。
まっこと、ジュールまで持っちゅうらあて、羨ましいかぎりながやき。
その後は、最初の角打ちカウンターに戻んて、いろいろテイスティングさいてもうたがよ。

まずはピュアモルトウイスキーの原酒をチビッと……。
当然、まだ3年以上寝かしてないき、ジャパニーズウイスキーたぁいえんし、まだまだ若かったけんど、こぢゃんと可能性を感じる味わいで、期待大の美味しさやったがやき。
続いては、果汁25%の「ウルトラゆず」リキュール!

さすがに果汁25%は、キョーレツに柚子の風味が強いがよ!
さらに、エシカルな酒粕原料の「ラストジン・エレガント」で、こちらは何と2021年の「IWSC」で「GOLD」を受賞しちゅうがやき!

チビッといただいてみたけんど、酒粕の風味らあ微塵も感じられいで、ラベンダーの香りがまるで香水のようで、キョーレツな個性やったがよ。
いやあ、日本酒以外にいろんなお酒をやりよったち、どれもこれも片手間やのうて一切手を抜くことのうハイレベルで、かつ個性的で、まっこと感服ながやき!
境港の「千代むすび酒造」、恐るべしぜよ!
さて、18時過ぎばあに「千代むすび酒造」さんを出発し、今夜の懇親会場に向こうたがよ。
途中で、ワシが絶対会いたいと思うちょった「ぬらりひょん」の銅像を、博樹さんが見つけて教えてくださったがやき。
これが妖怪の王様と言われる「ぬらりひょん」!サスガの品格ながよ!

ほんで、18時半から「海鮮料理 殿」さんにて、懇親会やったがやき。

こちらにゃあ、岡空社長夫妻も加わってくださり、またこっから中西さんご家族3人も合流し、13名にてスタートしたがよ。
今回参加の皆さんから、ふぐ料理に合わせて飲みたいっちゅうリクエストを聞いて持ち込みさいてもうた司牡丹は、「船中八策・槽搾り黒」(超辛口・槽搾り純米酒)、「司牡丹・仁淀ブルー」(純米酒)、「金凰司牡丹」(本醸造酒)、「豊麗司牡丹」(純米酒)、「司牡丹 AMAOTO」(純米酒)、「司牡丹・一蕾」(純米吟醸酒)、「司牡丹・永田農法・純米吟醸酒」(純米吟醸酒)、「司牡丹・蒼々」(純米吟醸酒)、「司牡丹 Delight スパークリング」(スパークリング純米吟醸酒)、「マキノジン」っちゅう10本やったがやき。
まずは、「司牡丹 Delight スパークリング」で乾杯し、「つきだし」らあをいただいたがよ。
実は以前オンライン会にて、境港は妖怪の町やき、みんなあで何かの妖怪に仮装して集合しょうっちゅう話題で盛り上がり、浅田さんの奥さんは「一蕾」さんにて割烹着を着て70歳以上のオジサンを手玉にとりゆうき、割烹着妖怪「ジジゴロシ」に仮装して来にゃあイカンっちゅうて、大爆笑やったがやき。
ほいたら浅田さんの奥さんは、実は割烹着を持って来ちゅうがやけんど、荷物の中に入れっぱなしで持って来るがを忘れたっちゅうことやったがよ。
まっこと残念!割烹着妖怪ジジゴロシに殺されたかったぜよ!
ほんで実はワシも、こんなこともあろうかと、土佐を代表する妖怪「しばてん」にサッと扮することができる「しばてん手ぬぐい」を持って来ちょったがやき。

せっかくやき、洋子さんにお土産にプレゼントさいてもうたら、早速頭に巻いてしばてんに扮してくださり、皆さん爆笑やったがよ。
さらに、実は博樹さんと洋子さんも、妖怪の仮装を準備しちょって、洋子さんはイッタンモメン、博樹さんはマッドサイエンティスト妖怪(?)っちゅうことで、仮装して披露してくださり、さらに爆笑やったがやき。
そうこうしよったら、開会から20分ばあ過ぎた頃、悪天候による列車の遅れで到着が遅れちょった塩田さん(高知市「Bar Craps」オーナーバーテンダー)がお店に来られたがよ。
ワシから、クラフトジン「マキノジン」の開発者やっちゅうて紹介さいてもうて、あらためて14名にて乾杯したがやき。
さあ、そっから後は、「てっさ(ふぐ刺し)」や「ふぐ茶碗蒸し」らあをいただきもって、いろんな司牡丹を酌み交わしまくって、こぢゃんと盛り上がったがよ。




「千代むすび・純米吟醸・強力50」も出してもうて、こちらも堪能さいてもうたがやき。

土佐の淡麗辛口タイプたぁ一味違う濃醇辛口タイプで、しっかりした美味しさやったがよ。
岡空社長さんご夫婦と、いろんな話題らあで盛り上がらいてもうたがやき。
メインの「てっちり鍋(ふぐちり鍋)」も登場し、とにかくこぢゃんと美味しいもんやき、飲んで食べて語り合うて、飲んで食べて語り合うて、盛り上がりまくったがよ。




ワシも皆さんとガンガン酌み交わして盛り上がらいてもうたがやけんど、前日の飲み過ぎとこの日も昼間っからの飲みっぱなしで、予想以上の酔うたんぼになっちょったようで、「殿」さんでの後半についちゃあ、あんまり記憶が定かやないがやき。
「ふぐ雑炊」も確かにいただいて、こぢゃんと美味しかったはずながやけんど、残念ながらあんまり記憶がないがよ。


22時近うまでガンガンに盛り上がりまくったようで、大団円のお開きとなったようながやき。
その後は、当初の予定じゃあ、博樹さん洋子さんの新居「スナック博樹&洋子」にて2次会やっちゅう計画やったがやけんど、ちくと人数が多いことと時間も遅うて騒がしかったらご近所迷惑になるっちゅうことで、どちらかのお店を探そうっちゅうことになったがよ。
けんど、日曜日やっちゅうこともあり、どこのお店もやってないっちゅうことで、結局岡空社長さんが「ほいたらウチで!」っちゅうことで、ご好意でお店を開けてくださったがやき。
岡空社長さん、奥様、まっことお気遣いいただき、ありがとうごさいます!
こうして、22時過ぎばあから再び「千代むすび酒造」さんのショップにて、2次会がスタートしたが
よ。

このあたりは、ワシゃあちくと記憶が復活しちょって、残った司牡丹のお酒や千代むすびさんのお酒らあを酌み交わして盛り上がり、奥様が出してくださった「炙り鯖ジャーキー」がこぢゃんと美味しかったっちゅうこたぁ覚えちゅうがやき。

さらに、司牡丹の「マキノジン」と千代むすびさんの「ジン」らあを使うて、塩田さんがその場でカクテルを作って、みんなあに振る舞うてくださり、「こりゃうまい!」っちゅうて、こぢゃんと盛り上がったっちゅう記憶もあるがよ。
けんど、それ以外の記憶はあんまり残ってのうて、さらに不覚にも途中で爆睡してしもうちょったようながやき。
ほんじゃき、こっからは画像も撮ってのうて、何時ばあに、どんな感じで2次会が終わったがからあも、全く記憶がないがよ。
まっこと申し訳ございません!
ともあれ、博樹さん洋子さん、そして岡空社長さんと奥様、至れり尽くせりでこぢゃんとお世話になり、まっことまっことありがとうございました!感謝感謝ぜよ!
土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
司牡丹酒造株式会社