「酒を飲みや、それこそ永遠の生命ながよ、また青春の唯一の効果(しるし)ながやき。花と酒、おまさんも浮かれる春の季節に、楽しみや一瞬(ひととき)を、それこそ真の人生ぜよ。」(ウマル・ハイヤーム)
セルジューク朝の政治家であり学者兼詩人の、ウマル・ハイヤーム(1048〜1131)さんの言の葉ながよ。
こんな言の葉を見りゃあ、単なる酒好きの飲ん兵衛の言の葉やろうと思うかもしれんけんど、実はハイヤームさんは、数学や天文学らあで後世に残る偉業を成し遂げちゅう大学者であり、また大政治家でもあるがやき。
数学の三次方程式の解法を考案した人であり、また天文学じゃあ、ワシらあが今使いゆうグレゴリオ暦よりか正確やったといわれる「ジャラーリー暦」をつくった人やっちゅうき、こりゃあスゴいがよ。
そればあスゴい業績を仕事で遺した偉人が、酒こそが人生やっちゅうて断言しちゅうっちゅう点が、まっことスゴいことながやき。
つまり、おそらくこういうことながよ。
ナンボ仕事の鬼になったとしたち、実は一生の中の割合でいうたら仕事っちゅうんはせいぜい3割に過ぎいで、残りの7割は食べたり飲んだり遊んだり寝えたりっちゅう、仕事以外の生活ながやき。
ほいたら、7割の方をより充実さいて楽しんだ方が、人生は正解やっちゅうことながよ。
しかも、そうやって人生を楽しんだ方が、実は仕事にもよりやり甲斐や張り合いが出てくるし、よりがんばれるようになるし、仕事自体も楽しいもんになるっちゅうことながやき。
人生をこぢゃんと楽しんでこそ、仕事もこぢゃんとがんばれるっちゅうことながぜよ!