「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言ぜよ。」(二宮尊徳)
江戸時代後期の経世家・農政家・思想家で、経世済民を目指して報徳思想を唱え、報徳仕法と呼ばれる農村復興政策を指導した、二宮尊徳(1787〜1856)さんの言の葉ながやき。
「道徳なき経済」たぁ、極論すりゃあ「麻薬を売って儲ける」っちゅう類いの話で、お金さえ儲かりゃあ何じゃちえいっちゅう発想でビジネスを行うことながよ。
こんなビジネスは犯罪とおんなじやと、かの二宮尊徳さんは断ずるがやき。
新進のIT企業の経営者らあにゃあ、「法律的に許されりゃあ何じゃちやってかまん」っちゅうて思うちゅう経営者がたまにおるようなけんど、なんぼ法律が許したち、人道的にやっちゃあいかんことっちゅうんが世の中にゃああるもんで、そりゃあたとえ法的にゃあ無罪やったとしたち、ほとんど犯罪と一緒やとワシゃあ思うがよ。
一方の「経済なき道徳」たぁ、「強い思い」だっけが先行して、収支計算がまったく甘いビジネスのことながやき。
こんなビジネスは寝言とおんなじやと、かの二宮尊徳さんは断ずるがよ。
夢やロマンだっけで起業したり、NPOを立ち上げたりする人の中にゃあ、思いだっけは強いけんど、収支計算がまったくない人っちゅうんがたまにおって、こりゃあなんぼ素晴らしいことをやりよったとしたち、単なる寝言と変わらんっちゅうことながやき。
つまり道徳と経済は、ビジネスにとっちゃあどっちも欠かすことのできん、車の両輪やっちゅうことながぜよ!