8月7日(水)は、令和6年度「日本名門酒会メーカー技術交流会」が、13時15分から東実健保会館6階大ホールにて開催されたがやき。
今年の「メーカー技術交流会」はなかなかの人気で、47蔵元64名(講師蔵元2名含む)っちゅう参加者やって、さらに主催の日本名門酒会本部から17名、報道関係者2名、講師の先生2名、合計85名っちゅうかなりの人数が集まったがよ。
まずは、日本名門酒会企画部の浅川さんの司会にて開会し、ガイダンスがあったがやき。
続いては、日本名門酒会本部長・株式会社岡永の飯田社長さんから、開会のご挨拶があったがよ。
お次は、企画部の森顧問さんから、主旨説明があったがやき。
森顧問さんの語られた主旨を要約すりゃあ、つまり今後は日本酒の低アルコール化は避けて通るこたぁできんき、そのための技術らあを中心に今回は選定したっちゅうことやったがよ。
さて、いよいよ第1部「清酒酵母の新しい選択肢について考える」がスタートし、まずは(独)酒類総合研究所醸造微生物研究部門長の赤尾健先生の、「K7グループ酵母と、それより古い清酒酵母の特性の違い」っちゅう講演やったがやき。
赤尾先生のお話によりゃあ、K7(きょうかい7号)グループ(6号、7号、9号、10号)は相互の識別が容易やないばあ遺伝子的に類似しちょって、現在用いられゆう清酒酵母のほとんどは、その由来をたどりゃあこの6、7、9、10号に行き着くっちゅうがよ。
ところがK1、K2、K3、K4、K5っちゅう初期のきょうかい酵母は、遺伝子的に言うたらK7グループたぁ異なる「非K7グループ」に属する(K8もこちら)やっちゅうがやき。
つまり「非K7グループ」の酵母は、遺伝的多様性が大きいっちゅうことで、保存や歴代によって醸造特性が変化するリスクはあるもんの、酵母が原因で4-VGが生じる心配は無用で、「きもと造り」らあの伝統的酒造りへの回帰のための選択肢として有望やっちゅうがよ。
だいたいこんなお話をしてくださり、その後は質疑応答があったがやき。
ほんで休憩タイムがあり、その合間に、この後の講演に登場される、「非K7グループ」の酵母を使うた清酒の、「天寿」のお酒と「木曽路」のお酒の試飲があったがよ。
続いて15時ばあからは、「K7グループ酵母より古い酵母による酒造りの実践」で、まずは天寿酒造の一関杜氏さんの「きょうかい1号酵母による酒造り」の講演があったがやき。
お次は、「木曽路」醸造元湯川酒造店の湯川杜氏さんから、「きょうかい5号酵母による酒造り」の講演があったがよ。
ほんで、お2人の杜氏さんに対する質疑応答や意見交換があり、16時10分ばあにゃあ、休憩タイムがあったがやき。
続いて16時半ばあからは第2部「現在の酒造りの課題解決へ」に入り、高知県酒造組合技術顧問の上東先生による、「低溶解性原料米対策及び低アルコール原酒醸造への発酵助剤(チアミン)の利用と効果」っちゅう講演があったがよ。
要するに、フランスらあじゃあ広う使われゆう発酵助剤チアミン(ビタミンB1)を使やあ、低アルコール酒の課題であるジアセチル臭らあが出にくいっちゅう、簡単に言やあそんなお話やったがやき。
ほんで、質疑応答があったがよ。
どの講師の先生も醸造や発酵の専門家で、皆さんのお話はかなり専門知識が要求されるネタばっかしやったもんやき、実はワシにゃあほとんどチンプンカンプンやったがやけんど、「非K7グループ」による酒造りの新たな可能性や、現在の酒造りの課題らあが今後はドンドン解決されていくことによる「シン日本酒」への進化が感じられ、こぢゃんとワクワクしたがやき。
まあ司牡丹の場合、浅野杜氏も一緒に参加しちょったき、ワシがチンプンカンプンやち問題はないがやけんど……。
こうして17時50分ばあにゃあ全ての講演が終了し、18時ばあからは、懇親会が開催されたがよ。
上東先生は、残念ながら体調不良により不参加で帰られたがやき。
ほんで、みんなあで持ち込みのお酒を注ぎ合うて、赤尾先生のご発声にて声高らかに「かんぱ〜い!!」したがよ。
さあそっから後は、飲んで食べて語り合うて、盛り上がったがやき。
ワシも、とにかくいろんなお酒を飲まいていただきもって、美味しいお料理も堪能さいていただいたがよ。
後半にゃあ、アチコチ回っていろんな蔵元らあと語り合いもって、こぢゃんと酌み交わさいてもうたがやき。
特に今回は、「メーカー技術交流会」初参加やっちゅう「大七」の太田社長さんに久々にお目にかかったがやけんど、あの「きもと」一筋の我が道を行きゆう太田社長さんが参加されるっちゅうこたぁ、そればあ今回の講演がソソるネタやったっちゅうことながよ。
太田社長さんとも久々にいろんなお話をさいてもうて、盛り上がったがやき。
こうして19時半ばあにゃあ、ワシの中締めにて、懇親会は無事お開きとなったがよ。
日本名門酒会本部の皆様、そして今回の講師の先生および杜氏の皆様、こぢゃんと学びになる技術交流会を、まっことありがとうございましたぜよ!
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司牡丹酒造株式会社