2024年09月12日

日本名門酒会「製販三層」講演後の懇親会ぜよ!

9月3日(火)は、一昨日&昨日のblog&Facebookのとおり、小阪裕司先生(https://kosakayuji.com/ )から依頼を受け、「モノづくり日本会議」(https://www.cho-monodzukuri.jp/ )主催の「『共鳴価値』『集団的知性』による価値創造〜サプライチェーン全体でいかに価値創造・市場創造を成し遂げるか〜」セミナーにて、日本名門酒会(https://www.meimonshu.jp/ )本部・(株)岡永さんの飯田社長さん(卸)と、メーカーのワシ(製)と、日本名門酒会加盟酒販店の(株)朝日山千葉悦三商店の千葉社長さん(販)と、3人で講演を担当さいてもうたがやき。


ちなみにこのセミナーは、リアル&オンラインのハイブリッド開催っちゅうことで、会場にゃあ20人ほど、オンラインにゃあ100人超の方々が参加してくださったがよ。


ほんで、小阪先生の基調講演があり、続いて飯田社長さんの講演(卸)があり、お次はワシの講演(メーカー)があり、ラストに千葉社長さんの講演(小売)があったがやき。


セミナー全体としちゃあ、なかなか好評やったようで、終了後も会場参加者の皆さんがワシらあんところに名刺交換に来られ、ワシらあは15分ばあ会場を出れんかったがよ。


17時過ぎばあに、やっと会場を出れて、小阪先生と飯田社長さんと千葉社長さんとワシの4名でタクシーに乗って、東京国際フォーラムの「酒蔵レストラン 宝」に向こうて、17時半ばあから打ち上げ懇親会やったがやき。


ワシゃあ小阪先生たぁ、何度か少人数あるいは2人で飲んだことがあって、宴席での小阪先生のお話は、実際のセミナーや講演会以上に学びになるもんやき、実はこぢゃんと楽しみにしちょったがよ。


まずは、ワシが用意さいてもうた、「司牡丹 Delight」(瓶内二次発酵・スパークリング純米吟醸酒)にて、みんなあでねぎらい合うて、乾杯したがやき。
写真1  ディライトと前菜

やっぱし、こういう時の乾杯にゃあ、スパークリング日本酒は最高やって、皆さんにこぢゃんと悦んでいただけたがよ。










さあそっから後は、「前菜」や「お浸し」や「ゴーヤチップス」や「枝豆」らあをいただきもって、「司牡丹 Delight」を酌み交わし酌み交わし、盛り上がったがやき。
写真2  お浸し写真3  ゴーヤチップス、枝豆













アッちゅう間に「司牡丹 Delight」はカラになって、続いては飯田社長さんの指示でワシが高知から手持ちさいてもうた、まだ一般にゃあ出荷されてない、今年の「船中八策・ひやおろし」(超辛口・純米原酒)を出さいてもうて、今度はコチラを酌み交わしまくって盛り上がったがよ。


「サラダ」や「お造り盛り合わせ」らあが登場し、「船中ひやおろし」が進むこと進むこと!
写真4  船中ひやおろしとサラダ写真5  お造り盛り














特に「厚切り鰹の塩タタキ」と「船中ひやおろし」の相性がまっことタマランばあバッチリやって、皆さんお酒が進みまくって、止まらんなったがやき。


飲んで食べて語り合うて、飲んで食べて語り合うて、大盛り上がりに盛り上がったがよ。


さて、このあたりからが、小阪先生の真骨頂で、講演じゃあ聴けんようなネタや裏バナシらあが次々に飛び出し、これがまたこぢゃんと学びになるもんやき、ワシゃあガンガン飲みもって、メモりまくらいてもうたがやき。


ただし、後半あたりからの文字はミミズがのたくったような文字で、もはや解読不能やったがやけんど……。


実は小阪先生は、10月17日に「顧客の『数』だけ見ればいい」(PHP研究所)っちゅう新著を出版されるがやけんど、そんな関係もあってか、出版業界やいろんな著者の裏バナシらあが次々に飛び出し、こぢゃんと面白かったがよ。


小阪先生も何度かお世話になっちゅう、フォレスト出版の太田社長さんの言葉らしいがやけんど、「自分が書きたいことを書きたいように書く著者は三流」で、「自分が書きたいことを読者が読みたいように書く著者は二流」で、「読者が読みたいことを読者が読みたいように書く著者は一流」やっちゅうがやき。


さらに太田社長さんにゃあ、「くちびるが乾くほど語りたいことがある人しか、著者になってはいけない」っちゅう言葉もあるっちゅうがよ。


ほんで小阪先生はここで、「著者っちゅうんはメーカーや」っちゅう言葉を語られたがやけんど、まっことワシゃあハッと胸を突かれたような気がしたがやき。


つまり、「自分がつくりたいもんをつくりたいようにつくるメーカーは三流」で、「自分がつくりたいもんを顧客が買いたいようにつくるメーカーは二流」で、「顧客が買いたいもんを顧客が買いたいようにつくるメーカーは一流」やっちゅうことになりゃあせんろうかっちゅうて、ワシゃあ捉えたがよ。


こりゃあ「プロダクトアウト」か「マーケットイン」かっちゅう話につながるわけで、4人の中でそんな話題になったがやき。


確かに、日本酒メーカーの場合、特にワシらあみたいな地酒メーカーの場合は、自社に「つくりたいもん」がないまんま、市場調査らあをして「顧客が買いたいもんを顧客が買いたいようにつくる」っちゅうような、単純に「マーケットイン」がえいたぁ言いきれんがよ。


それじゃあ自社らしさのある「熱」や「哲学」が感じられんがやき。


けんど、顧客を無視して「自分がつくりたいもんをつくりたいようにつくる」っちゅうんも、また問題があり、単純に「プロダクトアウト」がえいたぁ言いきれんがよ。


それじゃあ、顧客に受け入れられんような、無駄な商品ばっかしになってしまいかねんがやき。


小阪先生は、ニコニコしもって静かにワシらあの話を聴きよったけんど、こん時ゃあ特に結論は出んかったがよ。


ワシゃあ後になってこの話題を思い出し、今じゃあちくと結論らしきもんが見えてきたように思うがやき。


つまり、地酒メーカーは、自社ならではの自社らしさを生かしもって、 自社の熱や哲学をベースにしてつくりたいもんをつくるっちゅうを基本に置くべきやけんど、その上で顧客の声をよう聴きもって、世の中の流れや市場の変化らあをシッカリと見据えもって、顧客の「声なき声」を聴き、つまり顧客の潜在的な願望まで把握するようつとめて、顧客自身が気づいてないような潜在的に求めちゅうと思われるような、自社のつくりたいもんをつくるっちゅうことながよ。


ここにおいて、「プロダクトアウト」と「マーケットイン」は、融合するっちゅうことながやないろうかのう!


その後は、「船中ひやおろし」もカラになったき、「宝」さんの「船中八策・槽搾り黒」(超辛口・槽搾り純米酒)を注文し、「イナワの塩焼き」らあをいただきもって、このお酒を酌み交わしまくって、さらにさらに盛り上がったがやき。
写真6  イワナ塩焼き

小阪先生からは、かのキリスト教思想家の内村鑑三さんが、「一番尊いのは、お金を稼ぐこと」やっちゅう言葉を遺しちゅうっちゅうお話があり、商人は稼ぐことから逃げちゃあいかん、しっかりお金を稼ぐことを躊躇しちゃあいかんっちゅうて語られたがよ。


さらにいろんなお話を語ってくださったがやけんど、ある大学教授の言葉で、「基本性善説やけんど、人は人によって(態度が)変わる」っちゅうようなことを語られちゅうっちゅうがやき。


近年は、カスタマーハラスメントっちゅう言葉が語られるようになり、顧客の劣化が指摘されるようになったけんど、「カスハラ」をするような人やち、いつじゃち誰に対してやち、そうしゆうわけやないっちゅうことながよ。


つまり、商人の側が、すべての顧客に対して、彼らあのえい面が出るように、そういう応対ができるようになりゃあ、少のうたち、おまさんのお店じゃあ「カスハラ」的なこたぁ起きんっちゅうことながやき。


また、人材育成についての話題になった際に小阪先生は、次の斎藤一人さんの言葉を挙げられたがよ。


「どうすりゃあ人が育成できるかっちゅう質問が間違うちゅう。環境を整えちゃるだけでえい。それが自然の摂理や。」


つまり、人材育成のキモは、ちくと「引いて見る」っちゅうことで、結局自分から求めてない人にゃあ何を教えたち何ちゃあ通じんがやき、求めてきた人にゃあ応えちゃるっちゅうことで、そういう環境を整えることが重要やっちゅうことながやき。


ほんで、そんな環境の中にこそ、「集団的知性」が育まれるっちゅうことながよ。


小阪先生、こぢゃんと学びになるたくさんのお話を、まっことありがとうございました!


そして小阪先生、飯田社長さん、千葉社長さん、素晴らしいひとときをご一緒さいていただき、まっことありがとうございましたぜよ!
















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司牡丹酒造株式会社

Posted by tsukasabotan at 14:07│Comments(0)