9月26日(金)は、高知県酒造組合会議室にてまずは13時から、令和6年酒米生産計画会議が開催されたがやき。
高知県農業振興部、JA高知県、酒米生産者代表の方々らあと、高知県酒造組合の理事・監事・酒米研究会委員メンバーらあが集まったがよ。
ほんで、まずはJA高知県の方から、令和6年産酒米情勢(作況・価格)についての報告があったがやき。
令和6年産米の価格についちゃあ、全国的な値上げ幅は1俵あたり0円〜1000円程度が多いっちゅうことやったがよ。
ちなみに、主食米が何で今こぢゃんと高うなっちゅうかっちゅうたら、令和5年産が主産地(新潟等)の不作が原因で在庫が少なかったきで、加えて地震らあやマスコミ報道の加熱らあによって、極端な買いだめらあがあったきながやき。
一方、酒造用米の全国的な価格設定の考え方は、既存の高知県同様(「5中3」=過去5年中の中庸3年平均)で、安定した価格と契約栽培制度に基づき販売価格を主食用米の相場が変動したち据え置いてきちゅうがよ。
けんど、この点についちゃあ、酒造用米の栽培コストを鑑みて、主食用米と比べて価格が高うに設定されちゅうっちゅう前提に基づくもんやったがやき。
続いて、酒米生産者代表の方々からのお話があったがよ。
確かに「5中3」方式じゃあ、たとえ一般米の価格が極端に値下がりしたち、高うに買うてもらえるき、こぢゃんとありがたいことやったけんど、この方式やといつまで経ったち実は価格は上がらんっちゅうがやき。
しかも近年は、電気代じゃあ肥料代じゃあ農薬代じゃあ何じゃっちゅうて、経費は上がりっぱなしで、農家の手取りを見りゃあ下がりっぱなしになっちゅうっちゅうがよ。
さらに加えて、気候変動らあによる高温障害らあに対するリスクも増大しちょって、その対策にもお金がかかるっちゅうがやき。
こんな状況の中で、今回「吟の夢」の特等よりか「ヒノヒカリ」の価格が高いらあっちゅう地域もあるもんやき、もう来年から酒米らあ作らんっちゅう農家が、あちこちで現れはじめたっちゅうがよ。
さて、これらあを踏まえての高知県酒造組合としての回答は、あくまで単年度やのうて長い目で見て、「良質な酒米が安定した価格で安定した量が入手できること」が重要ながやき、「安定した量が入手できん」なってしもうちゃあ、ナンボ今年の酒米が安うに入手できたち、意味がないっちゅうことながやき。
今年の酒米の価格についちゃあ、JA高知県さんから「5中3」の価格での提示があってOKしたっちゅうだっけのことであって、安うに買い叩こうらあっちゅう意図らあは全くないがよ。
そればあ経費やリスクが上がっちゅうらあてワシらあは知らんかったし、そのことらあを取り纏めてワシらあと交渉するががJA高知県さんの役割やないがかよっちゅうことながやき。
ちゅうことで、「来年から酒米らあ作らん!」っちゅうような農家が現れんような価格設定に変えるとか、何らかの対策をJA高知県さんとしてシッカリ考えて今一度提案してほしいっちゅうことで、一応の決着となったがよ。
さてその後は15時から、高知県酒造組合メンバーだっけが残って、理事会が開催されたがやき。
まずは、令和6年産酒米価格らあについての報告があったがよ。
お次は、高知県産学官連携産業創出支援事業に係る経費の承認についてで、8月末に開催された総会の支出の部分に一部修正が入るっちゅうことになり、皆さんに承認をいただいたがやき。
続いては、その他当面の諸問題についてで、まずは「四国×酒国 2025」イベントについて、第1回実行委員会の議事録が報告されたがよ。
2019年に開催して以来中止となっちょった、大好評の大阪でのイベント「四国×酒国」〜酒蔵ワンダーランドon大阪〜」が、装いも新たに来年復活できそうやっちゅうことやったがやき。
今んところ、5月後半あたりに、京セラドーム大阪にて開催を計画しちゅうっちゅうことやったがよ。
お次は、10月1日の日本酒の日に開催予定の「全国一斉 日本酒で乾杯 in 高知 2024」について、参加者は112名の予定やっちゅうことで、出役の皆さんの集合時間は16時やっちゅうことやったがやき。
続いては、10月4日開催の「第56回土佐はし拳全日本選手権大会」についてで、こちらの出役者は朝9時に高知県酒造組合集合者と、朝9時に会場集合者に分かれるっちゅうことやったがよ。
お次は16時半ばあに、高知県中小企業団体中央会の小澤さんのご紹介で、東京海上日動火災保険株式会社高知支店の灰谷支店長さんらあが来られたがやき。
東京海上日動火災保険さんが提携先企業となっちゅう、株式会社スタンデージさんが実施されゆうクラウド型貿易代行サービス「まるなげ貿易」(https://boueki.standage.co.jp/digitrad/ )について、説明会があったがよ。
灰谷支店長さんから、ちくとご挨拶があり、続いてはZoomを使うて、株式会社スタンデージさんの方から、詳しい説明があったがやき。
要は、貿易クラウドを活用し、輸出・販路拡大・販路開拓等々の貿易業務をワンストップで支援してくれて、簡単に確実に貿易を始めることができるっちゅう、貿易代行サービスやっちゅうことながよ。
愛媛県の水口酒造さんらあの具体的な事例らあも紹介され、詳しゅうに紹介してくださったがやき。
ワシからは、これから輸出を始めろうとしゆう会社やったら、嬉しいサービスかもしれんけんど、高知県酒造組合としちゃあ18社中既に15社が輸出をしよって、輸出額についちゃあ四国四県の80%以上を占めちゅうばあやき、ちくと難しいかもしれんっちゅうお話をさいてもうたがよ。
もしかしたら、まだ輸出をしてない地域に限りゃあ可能性があるかもしれんっちゅうことで、理事会に出席してない他の蔵元らあに、ご案内だけはさいていただくっちゅうことになったがやき。
こうして17時過ぎばあにゃあ、理事会はお開きとなったがよ。
灰谷支店長さん、わざわざお越しいただき、新サービスをご紹介いただき、まっことありがとうございました。
そして理事メンバーの皆さん、長時間にわたる会議、まっことお疲れ様でしたぜよ!
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司牡丹酒造株式会社