元々は、毎年10月1日に開催しよって、9年ばあ前から「日本酒の日」にゃあ「全国一斉 日本酒で乾杯!」イベントが入ったっちゅうことで、「はし拳大会」は別の日の開催に変更になったり、当日に開催したりっちゅう具合に日程が変動しよって、さらにコロナ禍で3年連続中止となっちょって昨年4年ぶりに開催され、今年は10月4日(金)開催となったがよ。
ちなみに「土佐はし拳(はしけん)」たぁ、土佐の宴席でのお座敷遊びのひとつで、対戦者2名が向かい合うて座り、朱塗りの箸を3本ずつ隠し持って、相手に見えんように何本か持って出し合うて、互いの箸の合計を当て合うっちゅうゲームながやき。
ほんで負けた方が土佐酒が注がれた杯を飲み干すがやけんど、通常土佐の宴席じゃあ、宴会の後半に「はし拳」は始まるき、みんなあ既にかなり酔うてからやるもんやき、負けた方が飲むがが罰杯になるがよ。
そのお陰で、土佐の宴席は酒が出るピークの山が2回あるっちゅうて言われるがやき。
そんな「土佐はし拳」は、江戸時代の末ばあから始まったと言われちょって、それを競技大会にしたこの「全日本選手権大会」は、昭和38年から毎年(3回中止+コロナ禍で3回中止)開催されよって、今回で第56回を迎えるがよ。
主催は、高知県酒造組合と(株)高知新聞社のダブル主催ながやき。
さて、酒造組合のメンバーの皆さんらあは朝10時ばあから会場の準備と設営やって、ワシゃあ10時に会場にうかごうたがよ。
ホテルさん側が、会場中央に大土俵を設置し、小土俵も8土俵分を準備してくださっちょって、その各土俵に軍配や箸やお酒らあを用意し、舞台にゃあ土佐酒18銘柄をズラリと並べ、さらに表彰のトロフィーやタテらあもズラリと並べ、お酒の販売コーナーもバッチリで、いよいよ準備万端ながやき。



ちなみに昨年までの優勝者(団体・個人共に)への副賞は、土佐酒18蔵元のレギュラー商品の1升瓶36本やったがやけんど、今年からは量より質やっちゅうことで、土佐酒18蔵元の大吟醸酒18本(720ml)っちゅうことにさいてもうたがよ。

量は減ったけんど、豪華さはグンとアップしたっちゅうことながやき!
さて、ほぼ準備は完了し、スタッフみんなあでお弁当の昼食を済ませ、お昼の12時から受付開始で、ゾロゾロと「拳士」の皆さんらあが県内各地から集まって来られたがよ。

今回のご参加者は、昨年とおんなじ、46チーム138名っちゅう人数やったがやき。
ほんでこれから、先鋒、中堅、大将の3名による団体戦トーナメントと、個人戦トーナメントが開催されるがよ。
ご来賓の方々もお越しになられ、13時にゃあ開会式がスタートしたがやき。
松尾副理事長の司会にて開会したがよ。
ほんで、昨年度の団体優勝チームと個人優勝者から、優勝旗や優勝カップが返還されたがやき。

続いては主催者挨拶ながよ。
高知県酒造組合の理事長であるワシからと、高知新聞社の岡村局長さんからのご挨拶があったがやき。

ちなみにワシのご挨拶の中で、ワシが理事長を務めさいてもらいゆうNPO法人「土佐伝統お座敷文化を守る会」の製作した「酒国土佐人の飲酒美学【宴中八策】」のミニ冊子配布の署名も紹介さいてもうたがよ。
お酒の販売コーナーの隣に場所を作らいてもうて、署名をいただけりゃあミニ冊子をプレゼントさいていただくっちゅうて、PRさいてもうたがやき。
続いてはご来賓の皆様のご紹介があり、お次は桑名高知市長さんからご来賓を代表して、お祝辞をいただいたがよ。


続いては、秋月審判長による競技方法説明があり、第55代横綱(個人優勝)の渡辺正さんより、三本の箸を高々と掲げての「拳士宣誓」があったがやき。

その後は、料亭「濱長」さんによる「はし拳節」の披露があったがよ。


お次は、最高位の段位を持つ坂本好子拳聖と、高知県酒造組合理事長のワシとで、模範試合が中央の大土俵にて行われたがやき。
昨年も同じ2人での模範試合で、ワシゃあストレート敗けしてしもうたけんど、今年は何とワシが、最高位の「拳聖」保持者勝ったもんやき、メチャクチャ嬉しかったがよ。
さあ、13時半ばあから、いよいよ団体トーナメント戦からのスタートながやき。


会場に設置された8つの土俵に分かれて、46チームが次々と登場し、こぢゃんと威勢よう拳を打ちはじめりゃあ、場内はイッキに熱気ムンムンながよ!
138名の拳士の皆さんと、酒造組合のスタッフや来賓の方々らあも含めりゃあ170名ばあの人数になるき、なかなか壮観ながやき。
「いらっしゃい!」「くるかよ!」「3!」「ウメ(5)よ!」……ちゅう具合に、あちこちで喧嘩腰やったり、また静かな闘志を燃やす戦いがあったりと、熱戦が繰り広げられたがよ。
マスコミ取材らあもあって、ワシゃあ何度も取材インタビュー受けたがやき。
この後、団体戦上位4チームが出揃うて、次は個人戦のトーナメントがあり、個人戦ベスト8が出揃うた次は団体戦準決勝・決勝があり、個人戦準々決勝・準決勝・決勝があるっちゅう流れながよ。


また、観光客向けと敗者の段位取得のための特設土俵も用意されちょって、取材の方とワシも対戦さいてもうたりしたがやき。

こうして16時ばあにゃあ、個人戦もベスト8が決定し、いよいよ名誉ある中央の大土俵を使うた、団体戦準決勝のスタートながよ。


準決勝2試合と3位決定戦が行われ、3位に「料亭濱長」さんの土佐芸妓チームが初入賞してこぢゃんと盛り上がり、さあついに団体戦決勝戦ながやき。
「穴内拳友会6組」対「うめの会Aチーム」での決勝戦となったがよ。
結果は、「穴内拳友会6組」(元久正之さん・江川勲さん・安芸撤さん)が見事勝利し、団体戦優勝を果たしたがやき!

続いては個人戦。
準々決勝4試合と、準決勝2試合が行われ、個人戦決勝戦は、山岡和俊さん(「浜改田黒潮」)と浜田嘉人さん(「稲生河童橋」)との決勝やったがよ。

山岡和俊さん(「浜改田黒潮」)が見事優勝し、「第56回土佐はし拳全日本選手権大会」横綱に輝かれたがやき!
16時半ばあにゃあ全ての試合が終了し、いよいよこぢゃんとめでたい表彰と賞品授与式ながよ。
まずは団体戦4位(敢闘賞)、3位、2位が表彰され、副賞の土佐酒が授与された(4位:純米・純米吟醸酒3本・3位:純米・純米吟醸酒6本・2位:純米・純米吟醸酒18本)がやき。

ほんで見事優勝された「穴内拳友会6組」(元久正之さん・江川勲さん・安芸撤さん)にゃあ、賞状、優勝旗、優勝カップらあに加え、副賞として土佐酒の大吟醸酒36本が授与され、3名の方々は大悦びやったがよ!
続いての個人戦表彰は、小結4名に賞状と副賞の純米・純米吟醸酒3本、関脇2名に賞状と副賞の純米・純米吟醸酒6本、大関1名に賞状と副賞の純米・純米吟醸酒18本が授与され、見事優勝し横綱になられた渡辺正さん(「穴内拳友会2組」)にゃあ、賞状、優勝旗、優勝カップらあに加え、副賞として土佐酒大吟醸18本が授与されたがやき!

入賞、並びに優勝された皆様にゃあ、心からお祝い申し上げます!

そしてご参加いただきました皆様にゃあ、心から厚う感謝申し上げます!
こうして17時ばあにゃあ、「第56回土佐はし拳全日本選手権大会」の全ての行事が終了したがぜよ。
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司牡丹酒造株式会社