
実はこの会は、坂本龍馬さんの誕生日であり命日でもある11月15日の近辺の土曜日に毎年開催しよったがやけんど、コロナ禍でズ〜ッと見送りになっちょったき2019年以来5年ぶりの開催で、今年で確か16回目ばあになるがよ。
司牡丹は龍馬さんと最も縁の深い蔵元やし、シャモ鍋は龍馬さんの好物で、亡くなる直前にも食べろうとしよって食べ損ねちゅうっちゅうことで有名なし、さらに「酒蔵レストラン 宝」のある東京国際フォーラムは元土佐藩邸やし、こぢゃんと意味が深いがやき。
しかも毎回ゲストとして、龍馬さんの子孫でチーズプロフェッショナルの坂本嵩さんや、勝海舟さんの子孫の高山みな子さんにもお越しいただき、一緒に杯を酌み交わすことができるっちゅう、何とも凄い会ながぜよ!
以前に日経新聞の「交遊抄」にもワシがこの会のことを書かいてもうたき、ご存じの方もいらっしゃるろう。
さて今年は、ワシと坂本さんと高山さんを含め23名の参加者にて18時より開催やったがよ。
まずはご来場いただいた方から順番に、ウエルカムドリンクの「マキノジン」のソーダ割を提供さいてもうたがやき。
★ウエルカムドリンク:「マキノジン」(クラフトジン:45度)のソーダ割

ほいたら、「コレはおいしい!」っちゅう声がアチコチから上がったがよ。
開会時間の18時にゃあ23名がほぼ集まり、いよいよ開会ながやき。
まずはワシから、乾杯酒の「司牡丹・Delight Sparkling」(瓶内二次発酵・発泡性純米吟醸酒)を皆さんのグラスに注いで回らいてもうたがよ。
続いては、ワシから開会のご挨拶をさいてもうて、早速坂本崇さんに乾杯のご挨拶とご発声をお願したがやき。
★「司牡丹・Delight Sparkling」(瓶内二次発酵・発泡性純米吟醸酒)


みんなあで声高らかに「かんぱ〜い!」の後は、あちこちから「こりゃあうまいっ!」「フルーティー!」っちゅう感嘆の声が、聞こえてきたがよ。
ワシからは、「司牡丹・Delight Sparkling」について、「Kura Master 2024」にて「プラチナ賞」を受賞したとか……簡単に説明さいてもうたがやき。
続いては、先付のスープと「全国新酒鑑評会」金賞受賞酒の「黒金屋」が提供されたがよ。
★「司牡丹・黒金屋」(金賞受賞・大吟醸原酒)
⚫️先付:「軍鶏スープ」

軍鶏の出汁がしっかり沁み出されたスープに、柚子胡椒の辛味と風味が加わり、まっことお腹に優しゅうに沁みこんでいくがやき。
そこに「黒金屋」をキュッとやりゃあ、このお酒の品格のある華やかな香りと比類ないばあまろやかに膨らむ味わいが、軍鶏スープの美味しの格を1ランクも2ランクもアップさいて、口中に至高の調和をもたらしてくれるがよ。
そんな、「黒金屋」の芳香とスープとのマッチングの妙に、アチコチから感動のため息が漏れよったがやき。
お次は、佐川町出身の人気声優・小野大輔さん完全プロデュースの純米酒「AMAOTO」と、前菜の酒肴4品+坂本さん持ち込みのチーズの組み合わせながよ。
★「司牡丹・AMAOTO」(純米酒)
⚫️前菜:「トンゴロイワシ唐揚げ」「翡翠茄子胡麻酒盗かけ」「チャンバラ貝旨煮」「はちきん地鶏の焼き物」「坂本さん持ち込みのチーズ2種」

トンゴロイワシの独特の旨苦味、茄子胡麻酒盗かけの旨辛味、チャンバラ貝の旨甘味、はちきん地鶏と坂本さん持ち込みのチーズの旨旨味に、この酒を合わせりゃあ、この酒の包容力でそれぞれの酒肴のポテンシャルがさらに引き上げられて、美味しさ倍増やって、皆さん交互にやりゃあ箸も杯も止まらんなっちょったがやき。
皆さんの表情も、どんどん満面の笑顔になり、会場全体の盛り上がりも、ヒートアップしていったがよ。

さあ続いては、いよいよメインの「ワラ焼き戻り鰹のタタキ」と「船中・ひやおろし」の登場ながやき。
★「船中八策・ひやおろし」(超辛口・純米原酒)
⚫️鮮魚:「ワラ焼き戻り鰹の厚切り塩タタキ」

前日の朝獲れたての鮮度抜群の戻り鰹を即さばいてワラ焼きにし、冷凍せんと冷蔵で直送した戻り鰹のタタキを、スダチとニンニクと田野屋塩二郎さんの完全天日塩でいただき、うま味たっぷりに熟成した「船中ひやおろし」を合わせりゃあ、あちこちから「こりゃあうまいっ!」、「最高の組み合わせ!」、「止まらんなる!」っちゅう声があがりまくったがよ。
この酒と肴の最強タッグに、皆さん杯も箸も止まらんなって、会場全体が満面全身満開笑顔が咲き乱れまくり、ガンガンに盛り上がっていったがやき。

このあたりの19時半ばあにて、坂本崇さんと高山みな子さんのお席を交替してもうて、皆さんが龍馬さんの子孫と勝海舟さんの子孫と、お話ができるようにさいてもうたがよ。
お次は、「船中・生酛」と「四万十麦酒牛ステーキ」のマッチングながやき。
★「船中八策・生酛」(超辛口・生酛仕込み純米酒)
⚫️逸品:「四万十麦酒牛ステーキ 山椒塩」

あえて冷やさんと常温で出さいてもうた「船中生酛」の独特の酸による幅と膨らみが、四万十麦酒牛のうま味をさらに引き立てまくり、口中いっぱいに膨らみまくらいてくれるがやき。
さらに、後口は潔いばあスパッとキレて、牛肉の濃厚なうま味をキレイに流してくれるもんやき、ほいたらまた牛肉が食べとうなるがよ。
ほんで、牛肉を食べりゃあ、またこの酒が飲みとうなるがやき。
牛肉、船生酛、牛肉、船生酛、牛肉、船生酛……まっこと止まらんなってしまうがぜよ!
続いては、司牡丹の浅野杜氏のポリシーをそのまんま酒名にした、「二割の麹が八割の味を決める」と、蒸物の組み合わせながよ。
★「司牡丹・二割の麹が八割の味を決める」(純米酒)
⚫️蒸物:「鰹饅頭 食べるラー油」

この新時代の食中酒に、「これまた美味しい!」っちゅう感想の声あがったがやき。
この酒を、鰹のうま味が凝縮され、食べるラー油でちょいピリ辛の風味がついた絶妙な美味しさの蒸物に合わせりゃあ、この酒の懐の広さがよう分かり、酒と食のお互いがお互いの美味しさを引き立て合うて、さらに杯も箸も、皆さん進みまくりになったようながよ。
当然会場全体は、さらに大盛り上がりとなったがやき。

お次は、もうひとつのメイン、「龍馬が愛した軍鶏すき鍋」が、1人鍋として提供され、火にかけられたがよ。
★「豊麗司牡丹」(純米酒):ぬる燗(40℃程度)
⚫️お鍋:「龍馬が愛した軍鶏すき鍋」


軍鶏鍋が煮えた頃、「全国燗酒コンテスト2024」の「お値打ちぬる燗部門」にて最上位5%の「最高金賞」に輝いた、「豊麗司牡丹」が、ベストな湯煎ぬる燗で提供されたがやき。
絶妙に煮えた軍鶏のうま味と燗酒のうま味が見事に調和して、さらに振りかけた「仁淀川山椒」の芳香と風味が加わりゃあ、こりゃまっこと「くぅぅぅ〜〜〜っっっ!!」っちゅうて唸ってしまうばあ、うまいの何の!
皆さんも、一層幸せ感満開になり、さらにさらに盛り上がっていったがよ。
またこのあたりで、深谷市で司牡丹と土佐の食材をあつかわれゆう飲食店、「TUBASA」を経営されゆう久保さんが、ちくと自己紹介さいてほしいっちゅうことで、アピールタイムがあったがやき。

さらにもうお1人、西麻布で創業110年の老舗酒屋「長野屋」を経営されゆう林社長さんにも、ちくとアピールをお願いしたがよ。
その後も、とにかく皆さん大盛り上がりに盛り上がりまくり、まるで土佐人みたいにあちこちに席を移動しまくる方らあもおって、ワイワイガヤガヤの大衆酒場の満席状態みたいになっちょったがやき。
⚫️食事:「鍋の〆うどん」

続いての〆のうどんは、先ほどの軍鶏鍋の出汁で煮いちゅうもんやき、うま味とコクがまっこと絶妙で、口中でこぢゃんとバランスよう調和しもって膨らんでいくがよ。
★デザート酒:「司牡丹・山柚子搾り」(リキュール)
⚫️甘味:「ラ・フランス柚子コンポート」

〆のラストのデザートにゃあ、「山柚子搾り」と「ラ・フランス柚子コンポート」のペアリングをご堪能いただいたがやき。
これまた皆さんから、「メッチャ美味しい!」「爽やか!」っちゅうて、こぢゃんとお誉めの言葉をいただいたがよ。
こうして、大大大盛り上がりのまんま、21時過ぎにゃあ、勝海舟さんの子孫高山さんの閉会のご挨拶があり、大団円のお開きとなったがやき。

坂本さん、高山さん、そしてご参加いただきました皆さん、まっことまっことありがとうございました!

ちなみにお開き後は、ご参加者の1人やった三田百花さんが、ホンマはお休みのところを銀座6丁目の隠れ家「ハッピーサルーン」を開けてくださり、有志メンバーにて2次会で、大盛り上がりに盛り上がりまくったがは、そりゃあ当然やったがよ。

百花さん、まっことありがとうございました!
ほいたら最後に、皆さんからいただいたアンケートの中から、悦びの声のごく一部をご紹介さいていただきますぜよ。
●久しぶりの美酒、美味しかった!
●5年ぶりと思えない。
●お酒はもちろん、お料理も美味しく、参加されている方たちも素敵な方々で、楽しかったです。
●共通の話題の方々がいらして、かつ日本酒の話もでき、とても楽しかったです。
●5年ぶりとは!感極まります。
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司牡丹酒造株式会社