ちなみに「立春朝搾り」たぁ、立春の日の早朝搾り上がったばっかしの新酒を、その日のうちに飲んでもらおうっちゅう企画で、今年で28年目になるがよ。
ほんで今年は、司牡丹も含めて全国35都道府県41ヶ所の日本酒蔵元で実施され、今年も約27万本(720ml)の新酒が、立春(今年は2月3日)のたった1日で出荷されるっちゅうがやき、こりゃスゴイことながやき。


10年以上前あたりからマスコミ各社の記事らあにゃあ、「日本酒が世界一売れる日」っちゅうセンセーショナルなキャッチで紹介されたりしゆうがも、決して大袈裟やないがよ。
立春たぁ二十四節気のひとつで、初めて春の気配が現れてくる日。
前日の節分に豆まきで邪気を祓うて、新たな気持ちで春の到来を悦び幸福を願う日とされちょって、旧来はこの日がお正月、1年の始まりの日ながやき。
そんな立春の早朝に搾り上がったばっかしのケガレのない純米吟醸生の新酒を、各地の神社にて「無病息災」「家運(社運)向上」、そして今年も特別に「疫病退散」も祈願していただくがよ。
ほんじゃき、こぢゃんと縁起がえいっちゅうて全国で大人気で、このお酒の一口めを恵方(今年は西南西)を向いて飲みゃあ、願いが叶うっちゅう現象まで起きゆうっちゅうがやき。
そんな縁起酒の「立春朝搾り」の、司牡丹以外の40蔵分を各1本ずつ、「日本名門酒会」本部から購入さいてもうちょって、この日9時からの営業会議の前に、営業のみんなあらあと唎酒したっちゅうわけながよ。
その銘柄は、以下の40銘柄やったがやき。
「男山」(北海道)、「如空」(青森)、「一ノ蔵」(宮城)、「天寿」(秋田)、「大山」(山形)、「千代寿」(山形)、「榮川」(福島)、「月の井」(茨城)、「開華」(栃木)、「仙禽」(栃木)、「天覧山」(埼玉)、「甲子」(千葉)、「多摩自慢」(東京)、「盛升」(神奈川)、「越の誉」(新潟)、「萬歳楽」(石川)、「春鶯囀」(山梨)、「信濃錦」(長野)、「大雪渓」(長野)、「若竹」(静岡)、「開運」(静岡)、「蓬莱泉」(愛知)、「若戎」(三重)、「旭日」(滋賀)、「月の桂」(京都)、「酒呑童子」(京都)、「富久錦」(兵庫)、「春鹿」(奈良)、「超久」(和歌山)、「豊の秋」(島根)、「七冠馬」(島根)、「嘉美心」(岡山)、「賀茂泉」(広島)、「五橋」(山口)、「鳴門鯛」(徳島)、「梅錦」(愛媛)、「萬代」(福岡)、「香露」(熊本)、「西の関」(大分)


これらあに加えて、もちろん「司牡丹・立春朝搾り」も、1本用意さいてもうたがよ。

しばしみんなあで無言になって、「ジュルジュル、ペッ」を繰り返し繰り返し、真剣に唎酒したがやき。
ワシの総括としちゃあ、総じてどれもフレッシュでフルーティでジューシーで、縁起物の「立春朝搾り」として恥ずかしゅうない美味しさやったがよ。
まあ、ごく一部にゃあ、生ヒネ、ヤブタ臭、甘過ぎ(搾りが早かった)、辛過ぎ(搾りが遅かった)……ちゅうんもあったけんど、一般の方にゃあ分からん程度やったき、全体のレベルとしちゃあハイレベルやといえるがやき。
そんな中で、自分くやき当然っちゃあ当然やけんど、「司牡丹・立春朝搾り」が、やっぱしワシにとっちゃあ一番美味しかったがよ。
ちなみに他の蔵じゃあ、西やったら「五橋」、東やったら「開華」が、頭一つ抜けちゅうバランスのえい美味しさやと感じたがやき。
さてさて、あらためまして、全国の「立春朝搾り」参加蔵元の皆さん、深夜から早朝までの大変な作業を経ての「立春朝搾り」の出荷、まっことご苦労様でしたぜよ!
続いて翌日の2月12日(水)は、高知商工会議所の西山会頭さんから直々に依頼があり、フィリピンからのお客様2名とご一緒に来社され、11時からワシが司牡丹の酒蔵見学のご案内をさいてもうたがよ。
12時からは、佐川の鰻料理の名店「大正軒」さんにて昼食っちゅうことやったき、1時間しか時間がないき、到着されてスッと見学案内を開始さいてもうたがやき。
まずは、司牡丹の玄関前にて、伝統の酒林をご紹介し、約190年ばあ前の江戸時代末期建造の白壁の酒蔵・貯蔵庫、一号蔵をご案内し、司牡丹の煙突らあもご覧いただき、ご紹介さいてもうたがよ。
お次はちくと「酒蔵の道」を歩いて、朝ドラ「らんまん」の撮影を実施した、司牡丹「焼酎蔵」の前にて、いろいろ紹介さいてもうたがやき。
続いては、司牡丹以外の町内施設、「名教館」や「旧浜口邸」や「うえまち駅」らあも、簡単にご案内さいてもうたがよ。
お次はいよいよ、司牡丹の「平成蔵」ながやき。
あちこちワシの解説付きでご案内さいてもうたがよ。
蒸米機、放冷機、洗米機、製麹機、麹ストック室、酒母室と、ご覧いただいたがやき。
酒母室じゃあ、ぼっちり「山卸し(やまおろし)」と呼ばれる「酛摺り(もとすり)」の作業が行われよったがよ。
この作業は、司牡丹の酒蔵見学でお目にかかれるこたぁまず滅多にないばあ、超超貴重な作業やっちゅうて紹介さいてもうたら、大の日本酒ファンやっちゅうフィリピンからのお客様は、興味津々で見学されよったがやき。
ちなみに「山卸し」(酛摺り)たぁ、「生酛(きもと)造り」の作業の一つながよ。


「生酛造り」たぁ何かっちゅうたら、こぢゃんと簡単に言うたら昔の造り方ながやき。
酒造りの工程の中に、酵母を大量に純粋培養したチンマイ仕込である、「酒母」っちゅう発酵のスターターを造る工程があるがよ。
この時、雑菌らあに汚染されんように、酵母だっけを純粋培養せにゃあいかんきに、まず酒母の中身を強い乳酸酸性状態にさいて、雑菌を死滅させるがやき。
こん時の「乳酸」を得る方法によって、造りの違いがあるがよ。
現代の酒造りの90%以上は、酒母に醸造用乳酸を添加するっちゅう「速醸造り」ながやき。
一方、昔の酒造りはそんな原理らあ知らんきに、自然に乳酸菌がはえるように仕向けて、乳酸を得るっちゅう手法やって、これが「生酛造り」ながよ。
だいたい「速醸造り」の酒母で2週間ばあで、これが「生酛造り」の酒母やったら、約1ヶ月ばあもかかるがやき。
ほんで、「生酛造り」の作業工程の中にゃあ、酒母を半切り桶に小分けして、櫂棒で摺り潰すっちゅう作業があり、この作業のことを「山卸し」(酛摺り)っちゅうがよ。
ちなみに、この「山卸し」の作業を廃止して、酵素の力のみで米を溶かすっちゅう酒母仕込みを、「山廃酛(やまはいもと)」(正式にゃあ、山卸廃止酛)っちゅうて、こちらも「生酛造り」の一種ながやき。
「生酛」も「山廃酛」もその特徴は、どちらも酸が特徴的で、味わいに幅や深みがあるコクがあり、お燗にすりゃあ一層美味しゅう引き立つがよ。
ちなみに司牡丹じゃあ、現在「かまわぬ」(生酛造り純米酒)と「船中八策・生酛」(超辛口・生酛造り純米酒)っちゅう2アイテムがあるがやき。
さて、酒蔵見学の続きは、甘酸っぱい新酒の香りが漂う仕込み蔵へご案内。
フツフツと炭酸ガスを出しもって、元気に発酵しゆう司牡丹のモロミの数々に、皆さん大悦びで鼻を近づけ、その華やかな香りを匂われよったがよ。
さらに、吟醸蔵にもご案内さいてもうたがやき。
大吟醸の「もろみ」のこぢゃんとフルーティーな芳香に、皆さん大感激されちょったがよ。
その後は、お待たせしましたの試飲タイムながやき。
「司牡丹 酒ギャラリー ほてい」にて、司牡丹のお酒を何種類か並べて、ズラリと試飲していただいたがよ。
試飲の後、フィリピンからのお客様が、壁面に展示されちょった高級品「司牡丹・源十」(10年以上長期熟成大古酒・純米大吟醸原酒)の購入を希望されたき、ラベル貼りらあをして製品化せにゃあ在庫がないっちゅうことで、後から「大正軒」さんにお届けすることになったがやき。
2本もご購入いただき、まっことありがとうございます!
ちなみにこの後皆さんは、佐川名物「大正軒」さんの鰻料理のフルコースをタップリ満喫されたようで、さらにその晩は高知市内にて「源十」を堪能されたらしゅうて、「素晴らしい!美味しい!信じられない!」っちゅう絶賛のお言葉のメールをいただいたがよ。
まっこと蔵元冥利に尽きる有り難いお言葉をいただき、ありがとうございましたぜよ!
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司牡丹酒造株式会社