「ワシらあは、他人はみんなあ実際以上に、自分よりか幸福やと思い込んじゅうがぜよ。」(モンテスキュー)
フランスの哲学者で、政治学者の顔も持ち、権力を「立法」「行政」「司法」の3つに分けた「三権分立」を、その著書「法の精神」で提唱した、シャルル・ド・モンテスキュー(1689〜1755)さんの言の葉ながやき。
「隣の芝生は青う見える」っちゅう言葉もあるとおり、自分以外の他人は、みんなあこぢゃんと幸福に見えるもんながよ。
けんど、よう考えてみりゃあ分かるはずやけんど、どればあ幸福そうに見える人やち、実は他人にゃあ言えんような悩みや不満や不幸を抱えたまんまで、一所懸命に生きていきゆうもんながやき。
結局のところ人間はみんなあ誰しもが、悩みや不満や不幸を抱えて人生を送りもって、そんな中でたまにあるささやかな幸福を噛みしめて生きていきゆうっちゅうことながよ。
けんど、そんな自分の人生の全てをいとおしいと思うて、全部丸ごと抱きしめることができるようになりゃあ、じんわりと湧き出すように、幸福感がにじみ出してくるがやき。
そんな幸福感こそが、ホンマもんの幸福であって、そこに到達できた時、他人の幸不幸もおんなじように、こぢゃんといとおしいと思えるようになるがぜよ。