こりゃあ冬から春にかけて醸造したお酒の保存状態や品質をチェックするために、全てのお酒の貯蔵タンクのノミを切って(タンクの口を開けること)、ひっとつひっとつ夏場に利き酒するっちゅう、酒屋の伝統的な社内行事のひとつながよ。
「ノミ」を「きる」き「のみきり」ながやき。
準備ができたっちゅう連絡が醸造部からあり、ワシゃあ10時過ぎばあにゃあ「平成蔵」に行って、利き酒をさいてもうたがよ。


今年の令和6酒造年度は、タンク貯蔵の日本酒(普通酒8本、本醸造酒14本、純米酒20本、特別純米酒23本)が65本やったがやき。


さらに、瓶貯蔵の日本酒(生酒、生貯蔵酒、ひやおろし、吟醸酒、純米吟醸酒、大吟醸酒、純米大吟醸酒、スパークリングなど)が30種類と、平成11酒造年度から平成19酒造年度までの長期熟成大古酒用(「司牡丹・源十」になる大古酒)の純米大吟醸酒が8本やったがよ。


これに加えて、焼酎が21本、焼酎ベースの柚子リキュールが6本、日本酒ベースの柚子リキュールが1本、スピリッツが2本やったがやき。

これらあ全てを利き酒してチェックしたがやけんど、結構な数があるだっけに、なかなかこれがシンドイがよ。
さて、令和1〜2酒造年度は、連続でかなり米が溶けにくうて杜氏も苦労して、令和3酒造年度は久々に溶けやすかったき司牡丹全体として素晴らしい出来映えやったがやけんど、令和4酒造年度も令和5酒造年度もまたまたかなり溶けにくい年で、令和6酒造年度もさらに溶けにくい年やったもんやき、杜氏はかなり苦労したようながやき。
けんど、その苦労の甲斐あって、溶けにくい年にありがちの薄っぺらい酒にゃあならんと、スッキリとした美しさのある酒となり、その中にも品格ある膨らみとはっきりした輪郭の感じられる、上等のお酒ばっかしやったがは、流石はベテラン浅野杜氏ながよ。
またここ数年は毎年のことやけんど、精米歩合60%の特別純米酒、「船中八策」になる分が、造りや搾ってから後の品質維持らあのブラッシュアップの成果もあって、際立って美しゅうに感じたがやき。



ここに並べられちゅうがは原酒やき、「船中八策」やったら原酒でアルコール度数17度あるがやけんど、そんな度数の高さを感じさせんばあ美しい酒質やって、さらに雑味もまったく感じんばあキレイに熟成しちょって、まっこと嬉しい限りやったがよ。
また瓶貯蔵の中じゃあ、「司牡丹・土佐の超辛口本醸造・ひやおろし」と、「船中八策・ひやおろし」の美味しさが、例年以上に特に際立って光っちょったがやき。
2つの「ひやおろし」ともに、今年の9月から出荷開始となるがやけんど、現時点でも絶妙なバランスで美味しゅうに低温熟成されちょって、これが9月になりゃあさらに美しいうま味が増すろうきに、発売がこぢゃんと楽しみながよ。
とにかく今年の司牡丹も、日本酒(普通酒・本醸造酒・純米酒・吟醸酒・大吟醸酒)にしろ、焼酎にしろ、リキュールにしろ、例年以上に「どれを飲んだちハズレがない!」と言うていただけるはずやき、皆さんも是非安心して、ガンガンお召し上がりいただけましたら幸いながやき!(ただし飲み過ぎにゃあ注意!)
ワシゃあ11時ばあにゃあ「のみきり」を終えて、 恒例の昆布茶をいただいたがよ。

大量の利き酒をした後にゃあ何でか知らんけんど、この昆布茶の塩っけが絶妙に美味しいもんやき、口が欲しがってしまうがやき。
浅野杜氏以下醸造部の皆さん、本年度も「のみきり」の準備や後片付けを、まっことありがとうございました。
ご苦労様でしたぜよ!
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司牡丹酒造株式会社