「山やち学問やち何事によらんと前人未到の領域へ分け入ることに生き甲斐を感ずるがぜよ。」(今西錦司)
生態学者・文化人類学者であり、登山家としても知られちゅう、京都大学名誉教授・岐阜大学名誉教授の理学博士、今西 錦司(1902〜1992)さんの言の葉ながやき。
今西さんは、日本の霊長類研究の創始者としても有名ながよ。
つまり、日本における霊長類研究の前人未到の領域に、初めて分け入った研究者ながやき。
さらに今西さんは、登山家としても有名やき、当然山登りやち、前人未到の領域に分け入ることに生き甲斐を感じるっちゅうことながよ。
けんどこりゃあ、今西さんほどやなかったとしたち、前人未到っちゅうばあ大袈裟なことやなかったとしたち、誰にやち感じることができる感覚やと、ワシゃあ思うがやき。
たとえば、まだ誰っちゃあ気づいてなかった盲点みたいな切り口やとか、まだ誰っちゃあ指摘できんかった死角みたいなアプローチやとか……そういうレベルやったら、誰やちいっぺんばあは気づいたことがあるはずながよ。
ほんで、そういうことに気づいた瞬間に、こぢゃんと気持ちえいっちゅう感覚を味おうたことがあったはずながやき。
その感覚こそが、今西さんの言う「前人未到の領域へ分け入ることに生き甲斐を感ずる」っちゅう言の葉の意味ながよ。
つまり、歴史に名を残すような偉人やのうて、市井のいち市民やったとしたち、誰にやち、ちんまい領域やったら「前人未到の領域へ分け入ること」ができ、そこに生き甲斐を感じることができるっちゅうことながぜよ。