2025年10月28日

「司牡丹酒造・第111期始業式」第1部「藤崎アナ講演」ぜよ!

10月23日(木)は14時半から、司牡丹酒造の第111期の始業式が開催されたがやき。
2025.10.28写真1  開会

ウチは9月末が決算やき、そこで第110期が終わって、10月から新しい第111期がスタートしちゅうがよ。


ちなみにウチの創業は1603年で、会社設立は1918年やき、今年は会社設立107年目ながやけんど、設立当初は半年が1期やった時期が何年かあったみたいで、ほんじゃき今期が第111期になるがやき。


ほんで、新たな期のスタートにあたって、今年は初めて2部制として、第1部は外部の講師の方をお招きしての講演で、第2部は経営方針らあの話をさいてもらうっちゅうことで、社内にて始業式を開催したがよ。


まずは第1部の講演で、フリーアナウンサーであり「土佐酒アドバイザー」の資格も取得されちゅう、藤崎靖啓さんをお招きし、「人に好かれる話し方」っちゅうタイトルで、司牡丹酒造の全社員(蔵人&醸造部社員は酒造り作業の関係で第2部より参加)の前でご講演いただいたがやき。
写真2  藤崎さん講演スタート

その内容は、「人前で堂々と話すコツ」、「好感度を高める挨拶とは」、「話す姿勢について」、「聞く姿勢について」っちゅうような感じやったがよ。










そん中で何点か、ワシがこぢゃんと学びになった内容を、ちくとご紹介さいていただきますぜよ。
写真3  アツく語る藤崎さん写真4  アツく語る藤崎さん2












「人に好かれる3つの条件」たあ、藤崎さん曰く、「受けこたえが爽やか」「清潔感がある」「挨拶がきちんとできる」やっちゅうがやき。


ほんで、挨拶のコツについちゃあ、<あ>明るく、<い>生き生きと、<さ>さきに、<つ>つづけてひと言、やっちゅうがよ。


特に「つづけてひと言」は、挨拶でさらに好感度を上げることになるっちゅうがやき。


たとえば、「はじめまして藤崎と申します」の後に、「お会いできてとてもうれしいです」とか、「今日はとても有意義な会議でした」の後に、「このあと社内に持ち帰り前向きに検討します」とかっちゅう、つづけてのひと言を加えるっちゅうんは、確かにナルホドやったがよ。
写真5  人に好かれる3つの条件写真6 信頼を勝ちとる5ステップ














また、「人に好かれる前向きな会話術」として、「話し方を変える」っちゅうんも、まっことナルホドやったがやき。


その事例は4つあり、.ッションワードを使う(・申し訳ございませんが ・大変恐縮ですが ・お手数ですが ・お忙しいところ ・恐れ入りますが ・差し支えなければ)、∧絃呂僚わりを肯定的にする(・今、いません→社内におりますが席をはずしています ・Aはございますが、Bはございません→Bはございませんが、Aならございます)、プラスの言い方に変える(・半分しか進んでいないですね→半分も進みましたね ・まだですか、早くしてください→もうひと息ですね!あと少しですので頑張りましょう)、ぬ仁畄舛任呂覆依頼形にする(〜してください→〜していただけますでしょうか)、やっちゅうがよ。


さらに、聞く姿勢がこぢゃんと大事やっちゅうことで、そのポイントは、表情、姿勢、頷き(肯き)、相づち、感嘆、共感、称賛、メモやっちゅうがやき。


中でも特に「相づち」について、基本は「へぇ〜」「なるほど」「ふぅん」で、応用としちゃあ<さ>さすが、サイコー、<し>信じられない、<す>ステキ、素晴らしい、<せ>ぜひ、<そ>そうですか、らあがあるっちゅうことで、これまたこぢゃんとナルホドやったがよ。


ほんで締め括りにゃあ、相手の心をつかむ、信頼を勝ちとるステップっちゅうことで、「警戒」→「疑心」→「親和」→「信用」→「信頼」っちゅう5つのステップについて、お話いただいたがやき。


「表情」や「言葉の使い方」次第で、「人の印象」は大きゅう変わるがじゃっちゅうて、締め括られたがよ。


その後は質問タイムがあり、ウチの社員のつたない質問に対して、真摯に応えてくださったがやき。
写真7  質問タイム












こうして、1時間20分ばあにて、第1部の講演&質問タイムが終了し、拍手喝采やったがよ。


藤崎さん、まっことありがとうございました!
写真8  藤崎さんと竹村












さて、この後の「始業式」のメインである第2部についちゃあ、明日のblog&Facebookに譲らいていただきますぜよ。














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Posted by tsukasabotan at 09:31Comments(0)

2025年01月10日

高知食品業界賀詞交歓会と小阪先生のLive配信「新年のメッセージ」ぜよ!

1月8日(水)は、まずは14時半から三翠園さんにて、令和7年の第13回高知食品流通業界賀詞交歓会が開催されたがやき。


会場にゃあ200社以上、400人を超える参加者が一堂に会し、なかなか壮観やったがよ。
2025.1.10写真2  開会写真1  会場に集まる













もっとも、旭食品さんの取引先の中四国の食品メーカーの方々が大半を占めちゅうき、ちくとワシらあの知らんような顔ぶれだらけやったがやけんど。


司会の方から開会の辞があり、代表世話人の旭食品株式会社・竹内孝久社長さんから、開会のご挨拶があったがやき。
写真3  竹内社長












続いては、ご来賓の霤直併聞眞慮知事さんからご挨拶があったがよ。
写真4  霤鎮了













お次は、桑名龍吾高知市長さんからのご挨拶があったがやき。
写真5  桑名市長













続いては、株式会社高知放送の山由幸社長さんのご挨拶とご発声で乾杯し、賀詞交歓会がスタートしたがよ。
写真6  乾杯発声写真7   乾杯














さて宴席じゃあ、ほとんどの方々は昼間でまだこの後に仕事があるようで、ウーロン茶やノンアルビールやったようながやき。


本物のビールが一部あるだっけで、残念ながら今年も日本酒がまったくなかったがよ。


ワシゃあ、あちこち移動しもってお料理をつまみ、高知県メンバーを見つけちゃあ新年のご挨拶をして、ビールやノンアルビールを注ぎ合うたがやき。
2025.1.10写真8  料理














それを繰り返しゆううちに、次第に人数も減ってきて、15時半ばあにゃあ、中締めなしに流れ解散のお開きとなったがよ。
写真9  交歓会風景写真10  交歓会風景2












写真11   交歓会風景3写真12   交歓会風景4












写真13   交歓会風景5











高知県の食品流通業界の皆様と関連する食品業界の皆様、本年も何とぞ宜しゅうお願い申し上げますぜよ!


ほんで、ワシゃあその後は、高知県酒造組合の事務所に行って、事務局の3名の方々らあに新年のご挨拶をして、ちくといろいろ打ち合わせをさいてもうたがやき。
写真14  酒造組合













今後のイベントらあについてや、次回開催の理事会らあについて、打ち合わせせにゃあいかんことが足るばああって、17時ちょい過ぎばあまでかかってしもうたがよ。


ほんでその晩は、自宅にて20時から、小阪裕司先生(https://kosakayuji.com/ )の無料Live配信セミナー「新年のメッセージ〜2025年 大切にしてほしいたった一つのこと〜」を視聴さいてもうたがやき。


1時間半ばあのZoomウェビナーでの、小阪先生が語り弟子の肥前さんが聞き役っちゅうライブセミナーやったがやけんど、ワシにとっちゃあメチャクチャタイムリーで、ぼっちり今考えゆうことについてのヒントや答えらあが満載の内容やって、まっことこぢゃんと学びになったがよ。
写真15 ライブセミナータイトル写真16 小阪先生と肥前さん











その内容をかいつまんでお伝えすりゃあ、まず今年大切にしてほしいたった一つのことたぁ、「目に見えんもんが主役」っちゅうんが今年のテーマやっちゅうがやき。


いま、デジタル化社会があまりに急激に進展しゆうきにこそ、もはや完全に「目に見えんもん」が主役の座についたっちゅうがよ。


ほいたらその「目に見えんもん」たぁ何かっちゅうたら、まずは「つながり」やっちゅうがやき。
写真17 「目に見えんもん」が主役










お客さんとの「つながり」らあて、この何十年間も軽視されてきちゅうけんど、いままさに主役中の主役に躍り出たっちゅうがよ。


お客さんとしっかり「つながり」を持って、お客さんに「ありがとう」と言われるような商いこそが、長い目でみりゃあ業績にもつながるっちゅうがやき。


お次は、「信用・信頼」やっちゅうがよ。


この「つながり」×「信用・信頼」は、いまや「社会関係資本」と言われよって、どればあお金を持っちゅうからあよりか、どればあ信用されちゅうからあの方が価値を持つ時代になっちゅうっちゅうがやき。


ほんじゃき、創業何十年とかっちゅうんだけやち、大きな信用になるがやき、そんな信用・信頼できるようなネタを、全部「見える化」することが重要やっちゅうがよ。


ほいたら、起業したばっかしとか開店したばっかしの人は、どうすりゃあえいがかっちゅうたら、3つ目に「人となり」を挙げるがやき。


つまり、「人となり」をしっかり出していくことを通じて、「信用・信頼」は得られていくし、「つながり」もできていくっちゅうがよ。


続いて4つ目は、「空気感」やっちゅうがやき。


初めて会社やお店を訪れたお客さんがまず無意識に感じ取るがは、その会社やお店の「空気感」やっちゅうがよ。


ほんじゃき、いかにえい「空気感」を醸成するかがこぢゃんと大事やっちゅうがやき。


ちなみに、通販の会社やち、たとえば届いた商品の箱を開けた時、そこに一筆箋に手書きでたった一言の感謝の言葉が添えられちゅうだっけでも、お客さんはえい「空気感」を感じ取るっちゅうがよ。


お次の5つ目は、「個の魅力」やっちゅうがやき。


個人と企業を比べりゃあ、個人っちゅうたら非力な感じがするかもしれんけんど、いまやもはや力の源は「個」になっちょって、世界やち席巻できるばあの時代になっちゅうっちゅうがよ。


ほんで、「つながり」「信用・信頼」「人となり」「空気感」「個の魅力」っちゅう「目に見えんもんが主役」であり、これらあが複雑に絡み合うて、目に見える売上や業績になるっちゅうがやき。


これを小阪先生は、「系」っちゅうて表現するがよ。


これからの時代は、商売を「系」として見えるようにならにゃあいかんっちゅうがやき。


……だいたいこんなようなお話をされたがよ。


しかし、今回のライブセミナーの内容を聴いて、ワシゃあまっことあまりのシンクロにビックリしたがやき。


実は今年の元旦から7日にかけて、ワシがズーッと考えてメモしてきた内容に対するヒントや答えが満載やったきながよ。


ワシの走り書きのメモは、以下のようなもんやったがやき。


「モノが『売れる』たぁ、様々な『因果』がからみ合うた上での出来事。」


「そりゃあ人と人との関係性やつながり。」


「野球にたとえりゃあ、いろんな因果で、ランナーが1塁に行ったり、2塁に行ったりする。けんど、3塁に行ってさらにホームベースにランナーが帰らにゃあ点は入らん、つまり売上にゃあならん。」


「問題は、野球と違うて、今ランナーがどこまで行っちゅうかが目に見えんっちゅうこと。」


「ほんじゃき、常に『いまランナーが3塁におる』と思うて、コツコツとちんまい面倒なことをやり続けて、もう一押しにするしかない。」


「かのイチローさんの言葉にも、『ちんまいことを積み重ねることが、とんでもないところに行くただひとの道』っちゅうんがある。」


「結局、売上アップの秘策は、一発逆転の秘策らあてないっちゅうことに気づくことやき、コツコツとちんまいことをやり続けるしかないっちゅうこと。」


「ランナーをホームベースに帰すためのもう一押しは、たった一枚のPOPかもしれん。たった一言の感謝の言葉かもしれん。たった一本の気持ちのえい電話対応かもしれん……そう思うて全社員が全行動を起こしゃあ、様々な因果がつながって売上になっていく!」


こんな走り書きに対しての大きなヒントや答えを、ワシゃあ今回のライブセミナーでいただくことができたがよ。


小阪先生、まっことありがとうございましたぜよ!














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Posted by tsukasabotan at 09:29Comments(1)

2024年09月11日

「価値創造」セミナーで日本名門酒会「製販三層」講演ぜよ!【後編】

9月3日(火)は、小阪裕司先生(https://kosakayuji.com/ )から依頼を受け、「モノづくり日本会議」(https://www.cho-monodzukuri.jp/ )主催の「『共鳴価値』『集団的知性』による価値創造〜サプライチェーン全体でいかに価値創造・市場創造を成し遂げるか〜」セミナーにて、日本名門酒会(https://www.meimonshu.jp/ )本部・(株)岡永さんの飯田社長さん(卸)と、メーカーのワシ(製)と、日本名門酒会加盟酒販店の(株)朝日山千葉悦三商店の千葉社長さん(販)と、3人で講演を担当することになったがやき。


ほんで今回は、その「後編」で、昨日のblog&Facebookの続きながよ。


セミナーは、リアル&オンラインのハイブリッド開催っちゅうことで、会場にゃあ20人ほど、オンラインにゃあ100人超の方々が参加してくださったようながやき。


ほんで、「『共鳴価値』『集団的知性』で築く価値創造型のサプライチェーンとは」っちゅうタイトルで、まず30分ばあ小阪先生の基調講演があり、続いて飯田社長さんから、「日本酒における価値創造型サプライチェーンはいかに構築されたか」っちゅうタイトルで、1時間の講演があったがよ。


その後、質疑応答があり、ちくと休憩タイムをはさんで、30分のワシの講演が「メーカーは、あらゆるネタをソソる価値に変換して、 サプライチェーンに伝え続けよう!」っちゅうタイトルにてスタートしたがやき。
写真1  竹村講演スタート












まずツカミとして、「『日本酒?ウィスキーですか?』の衝撃!」っちゅうトピックからお話しさいてもうたがよ。
写真2 竹村講演表紙写真3 日本酒に無関心












昨年東京の某有名ホテルで開催された大懇親会にて、ホテルの若い女性スタッフに「日本酒はありますか?」と訊ねたところ、「日本酒?ウィスキーですか?」っちゅう衝撃的な返事が返ってきたがやき!


その女性は、もちろんアルバイトかもしれんけんど、衝撃的ながは、その女性にとっちゃあ「日本酒」っちゅう言葉が何を意味するか分からんかったっちゅう事実ながよ。


もしかしたらワシらあ業界全体が、根本的に考え方をあらためにゃあならんがやないろうか?


これまでワシらあは、「日本酒はくさい」「日本酒はオヤジの飲み物」っちゅう、マイナスイメージの払拭に尽力してきたけんど、こりゃあ「嫌い」を「好き」に変換しょうとする戦略で、実は「嫌い」を「好き」に変換させるこたぁ比較的容易ながやき。


ところが、「日本酒」っちゅう言葉の意味すら分からん人っちゅうんは、別に日本酒が「嫌い」なわけやあない、けんど「好き」でもない、ほいたらどう思うちゅうかっちゅうたら、何ちゃあ思うてない…つまり「無関心」っちゅうことながよ!


この「無関心」な人の増加が、日本酒減少が止まらん根本原因やとすりゃあ、ワシらあ業界人はみんなあ、根本的に考え方をあらためにゃあいかんっちゅうことになるがやき。


ほいたら、無関心な人をいかに動機づけるか?っちゅうことになるがやけんど、ここで小阪先生の言葉を挙げさいてもうたがよ。


そりゃあ、「モノにフォーカス→ヒトにフォーカス」っちゅう言葉で、つまりワシらあは、日本酒っちゅう「モノ」ばっかしにフォーカスしてき過ぎたっちゅうことながやき。
写真4 ヒトにフォーカス

これからの時代、ますます日本酒っちゅう「モノ」自体に無関心な人が増加するっちゅうことは、「モノ」にフォーカスした伝え方やとまったく響かんっちゅうことながよ。


「モノ」へのこだわりや様々なストーリーをそのまんま伝えるがやのうて、それらあを「ヒト」にフォーカスした言葉に変換して伝えにゃあならんっちゅうことながやき。


さらに、無関心な人をいかに動機づけるか?の2つ目の小阪先生の言葉は、「『売る』→お客様に『買いたい!』と思うてもらう!」ながよ。


あらためるべき考え方は、自分が感じる価値をそのまんま伝えてモノを「売ろう」とするっちゅうことで、商売やビジネスをその本質から捉え直すやったら、「ヒト」にフォーカスすべきで、「自分自身が感じる価値」やのうて、「お客様が感じる価値」っちゅう視点に切り替えにゃあいかんがやき。
写真5 買いたいと思ってもらう












さらに、お客様に「売る」やのうて、お客様に「買いたい」と思うてもらうっちゅうことながよ。


つまり、タイトルの「あらゆるネタをソソる価値に変換する」たぁ、 伝えるべき「モノ」の価値を、自分視点やのうてお客様視点で捉え直して伝え、お客様に「売ろう」とするがやのうて、お客様に「買いたい」っちゅう気持ちが起こるように働きかけるっちゅうことながやき!
写真6 つまり……タイトルの意味













さて、「日本名門酒会」は業界唯一の「価値創造型サプライチェーン」であり、名門酒会本部も、日本酒のあらゆるネタをソソる価値に変換して伝える企画を準備しゆうがよ。


例えば、その代表的な活動の「立春朝搾り」は、今年は全国35都道府県43ヶ所の蔵元で実施され、約27万本(720ml)を出荷っちゅう大人気イベントとなっちゅうがやき。


こりゃあ、全国の蔵元(メーカー)・名門酒会本部(大卸)・支部(地方卸)・加盟店(小売店)が一丸となって、「立春朝搾り」を造り、製品化し、神事をし、出荷し、お客様に届けるっちゅうイベントながよ。


もともと立春に日本酒を飲む習慣らあ無かったはずやに、なんで売れたがかっちゅうたら、つまり、旧来は1年の始まりの立春に「無病息災」等の神事を行うてその日のうちに届く縁起のえい酒っちゅう、お客様視点の価値に変換して伝え、お客様に「買いたい!」っちゅう気持ちが起こるように一丸となって働きかけたきやっちゅうことながぜよ!


けんど……メーカーは待ちよっちゃあダメながやき。


どればあ素晴らしい「価値創造型サプライチェーン」が構築されちょったとしたち…たとえば「日本名門酒会」やったら全国に日本酒蔵元だっけで約100社ばあもあるきながよ。


最も古うからの蔵元の司牡丹は、飽きられてしまう可能性やちあるがやき、絶対に飽きさせん、もう一度惚れ直させるっちゅうばあの覚悟が必要ながやき。


つまり、あらゆるネタをソソる価値に変換して伝え続けるっちゅうことながよ。


そのお陰で、名門酒会本部からも「司牡丹さんはネタが豊富でありがたい!」の声が、よう聞こえてくるがやき。


ちなみに、司牡丹酒造のサプライチェーンへの情報発信は、「司牡丹時報(ボタンタイムス)」っちゅうアナログの隔月刊の情報紙をメインに使いゆうがよ。
写真7 ボタンタイムス













毎月上旬に全国の支部(地方卸)・加盟店(小売店)、およびメーカーにも届けられる、名門酒会本部制作の「日本名門酒会・情報誌」に、チラシらあが割安で同封できるき、ここに入れさいてもらいゆうがやき。


他メーカーは大半が新商品チラシ等の封入のみやけんど、司牡丹はあらゆるネタをソソる価値に変換して伝え続ける、隔月刊情報紙「司牡丹時報(ボタンタイムス)」を同封しゆうっちゅうことながよ。



A3判1枚(2ツ折り)で主に表は竹村の「提言」、裏は「商品情報」っちゅう構成で、情報発信を名門酒会本部だっけに頼らんっちゅうことで、本部や加盟店が「売ってくれん!」とかやのうて、本部や加盟店に「売りたい!」と思わせるっちゅうことながやき。


続いては、「あらゆるネタをソソる価値に変換して伝え続ける・事例」について、いろいろ紹介さいてもうたがよ。
写真8 ソソる価値に変換して伝え続ける事例











たとえば、「平成22年1月よりNHK大河ドラマ『龍馬伝』放送開始」っちゅう「ネタ」やったら、龍馬ブームが起きたち司牡丹を買う理由にはならんがやき、仕掛けにゃあ売上にゃあ繋がらんがよ。


ほんじゃき、「ボタンタイムス」にまずは「龍馬といえば司牡丹!」っちゅうて掲載し、お次に「なんで司牡丹は龍馬が飲んだ酒と言われるがか?」(「竜馬がゆく」提案)っちゅうて掲載したり、さらに「龍馬コーナーコンテスト」(優秀店に鰹のタタキをプレゼント!)を提案し、「優秀店」を発表したり…etc.、さらにさらに、ワシが龍馬コスプレで全国行脚したりと、やれるこたぁ全てやって、結果としちゃあ上々の成果が上がったがやき。
写真9 成果は×でも失敗ではない














また、他にも「あらゆるネタをソソる価値に変換して伝え続ける・事例」をいろいろ紹介さいてもうたがやけんど、成果がよかった事例だけやのうて、ほとんど成果があがらんかった事例らあも紹介さいてもうたがよ。


たとえば、平成24年は植物学者牧野富太郎博士生誕150年っちゅうことで、平成24年4月号にて、博士の実家の酒蔵を引き継いだ司牡丹から「ハナトコイシテ」(特別純米酒)新発売!っちゅうて提案さいてもうたけんど、成果はイマイチやったがやき。


種を蒔かにゃあ芽も、花も、実もないがやき、たとえ成果はダメやったちそりゃあ失敗やあないがよ。


ネタはある!なけりゃあ探して創るっちゅうことで、種を蒔きゃあ、芽が出るがはごく一部ながは当たり前で、しかもたとえ成果はバツやちそりゃあ「失敗」やあないっちゅう意味は、後々「成功」につながることもあるっちゅうことながやき。


たとえば前出の「成果バツ」の「ハナトコイシテ」(H24)を一つのきっかけとして、平成30年に「『朝ドラに牧野富太郎を』の会」が発足し、約3年の活動で署名4万筆を集めNHKに提出することになり、さらに令和2年に友人バーテンダーの依頼で高知県初のクラフトジン「マキノジン」蒸留を快諾し、令和4年2/17「マキノジン」の発売が決定したがやけんど、そのちょい前の2/2に、朝ドラに牧野富太郎が決定(令和5年前期「らんまん」)っちゅう報が流れたがよ!


これにより、牧野博士関連商品が大ヒットし、コロナ禍からのV字回復につながったがやき。


周りの方々らあからは、こぢゃんとラッキーやったにゃあっちゅうて言われるけんど、こりゃあ果たして「ラッキー」だけのことやろか???


ちなみに、令和7年の朝ドラ「あんぱん」はラッキーやけんど……。


その後は、最新ネタとして、日本名門酒会加盟酒販店を対象に、名門酒会本部と共に仕掛けた「司牡丹・百花展」(令和6年6月13日東京開催・7月17日大阪開催)について、紹介さいてもうたがよ。
写真10 司牡丹・百花展














こりゃあ、「日本名門酒会」やからこそ実現できたイベントながやき。


内容は、2つのセミナーと意見交換会と、「司牡丹・大試飲会」(司牡丹主力商品全35アイテムが試飲可能)っちゅう、豪華な内容やって、大好評を博したがよ。


「司牡丹大試飲会」じゃあ、全商品に「価値メッセージ」を記載したPOPを付け、さらにその「価値メッセージ」を記載した「商品リスト」も、参加者全員に配布さいてもうたがやき。
写真11 価値メッセージ













たとえば、こんな感じながよ。


●「司牡丹・土佐宇宙深海酒」(純米吟醸酒):宇宙も深海も旅した酵母で仕込んだ世界初の宇宙深海酒!宇宙のように果てしない香り、深海のように深い味わい!


●「船中八策」(超辛口・純米酒):司牡丹不動の人気癸院口中でうま味が膨らみ、後口は抜群にキレる!新鮮魚介の美味しさを引き出す効果は絶大!


●「金凰司牡丹」(本醸造酒):地元高知で普通に出回る大定番のこの酒は、かの吉田類さんが「無人島に持って行きたい一本」に選んだ美味しさ!


最後に、「未来への布石!『NPO法人土佐伝統お座敷文化を守る会』設立!」っちゅうお話をさいてもうたがやき。
写真12  未来への布石!NPO設立!写真13 未来への布石!NPO設立!2














このNPO法人「土佐伝統お座敷文化を守る会」(竹村昭彦理事長)の「MISSION(使命)」は、「『土佐伝統お座敷文化』の力で、飲める者も飲めない者もみんな『なかま』になれる『宴のユートピア』を土佐の高知に実現する。」ながよ。


日本酒っちゅうモノだっけじゃあ、未来はますます本当の価値が伝えきれいで、衰退していくだっけになるがやき。


けんど、地酒本来の価値は「地域性」であり、土佐の高知の一番のウリは、「食が美味しい!酒が旨い!人が明るい!そして世界一宴が楽しい酒国土佐!」ながよ。


コロナ禍で絶滅危惧となりつつある、この土佐の伝統的な「食」と「酒」と「人」と「宴」のそれぞれを現代化し、さらにそれらあを融合化すりゃあ、大復活することになるろうし、さらに国内外からの観光客らあにとったち、他にゃあない最大の魅力となるはずながやき。


そうなりゃあ、土佐の高知がサン・セバスチャンを超える日も夢やないっちゅうことながよ!
写真14  サンセバスチャンを超える日写真15 未来での名門酒会でも…














ほんで、近未来の日本名門酒会は、全国各地の日本酒っちゅうモノのみならず、地域ならではの酒文化、地域ならではの食文化、地域ならではの県民性、地域ならではの宴文化……らあも含んだカタチで、より一層進化した価値創造型サプライチェーンへと変貌していくと、ワシゃあ想像するがやき。


そん時、NPO法人「土佐伝統お座敷文化を守る会」の活動や実践が、こぢゃんと役に立つことになるはずで、ほいたら、未来の日本名門酒会においてやち、司牡丹はメイン銘柄であり続けるろうっちゅうことながぜよ!


だいたいこんなお話をさいてもうて、ワシの講演は終了したがよ。


続いては、日本名門酒会加盟酒販店の(株)朝日山千葉悦三商店の千葉社長さんの、30分の講演ながやき。


千葉社長さんは、ちくと緊張しもって、まずは_礎佑料和ぁ↓∋埔譴料和ぁ↓6μ腸礎諭↓そ乎津知性において、消費者との接点である当店が行いゆうことを発表したいっちゅうて、語り始めたがよ。
写真16  千葉社長写真17  千葉社長講演スタート










まず自己紹介で、埼玉県川口市で、家族3人(千葉社長、奥さん、息子さん)で経営されゆう酒屋さんで、昭和11年創業の老舗で、息子さんは四代目になるっちゅうがやき。


ほんで、10坪ばあのお店の外観や内観らあをご紹介し、特にPOPにゃあ力を入れちゅうっちゅうて、何点かのPOPを紹介されたがよ。


こんな感じの、ソソるPOPをつくるにゃあ、情報の収集が不可欠やっちゅうがやき。


そのためにゃあ、毎月届く日本名門酒会の情報誌や、そこに封入されちゅう資料や、司牡丹さんの「ボタンタイムス」らあが、こぢゃんと重要やっちゅうがよ。


特に、「一年52週の生活提案・基本シート」は、いま何を準備して、いま何を仕掛けて、いま何を提案すべきからあについて、俯瞰的に眺めて理解できるき、こぢゃんと大切な有り難いシートやっちゅうがやき。


これらあの情報収集によって、POPやDMやニューズレターやイベント開催……等々、しっかりしたもんが出来上がるっちゅうがよ。
写真18  お店外観写真19  POP事例













写真20  情報誌など写真21  基本シート












このことを千葉社長さんは、「価値創造」やないかと思うちゅうっちゅうがやき。


続いて千葉社長さんは、毎年2月に高知に行きゆうっちゅうお話をされたがよ。


そりゃあもちろん、司牡丹の「立春朝搾り」のためながやき。
写真22  司牡丹立春写真23  立春PR











ほんで当然、高知じゃあ必ず、絶品の鰹のタタキをいただくがよ。


ちなみに当店にとっちゃあ「立春朝搾り」の取り組みはゼロからのスタートやったき、当初はちくと大変やったけんど、今じゃあ大きな売上の商品(150本!)になっちゅうっちゅうがやき。


こりゃあ、当店にとっちゃあ、当店の商圏にとっちゃあ、市場創造やといえるっちゅうがよ。


また、ある時お客様から、「お酒だけやのうて、鰹も食べたい!」っちゅう声が挙がり、「司牡丹・立春朝搾り・鰹のたたきセット」を企画したところ大好評やって、いまじゃあ年に3回、司牡丹商品と鰹のたたきセットを発売しよって、人気セット商材になっちゅうっちゅうがやき。
写真24  カツオセット写真25  カツオセット年3回













お次は、その他の取り組みについて、店内にて様々なテーマで、いろんなイベントらあを開催しよって、いまじゃあスッとお客様に集まっていただけるがは、当店の活動にお客様が共鳴してくださったから(共鳴価値)やと思うっちゅうがよ。


続いて、日本名門酒会じゃあ、全国のメーカー・本部・支部・加盟店のみんなあが年に1回一堂に会す「全国大会」が開催されゆうけんど、千葉社長さんは、小阪先生が主宰されゆう「ワクワク系マーケティング実践会」の「さいたま勉強の場」の幹事も担当されちゅうっちゅうがやき。


こちらの場にゃあ、写真屋さんやギフト店さんや干し芋農家さん等々、まったく業種の違う経営者の方々がズラリやっちゅうがよ。
写真26  取り組みいろいろ










そんなみんなあで、最近取り組んだ事例発表やとか、それらあに対する意見交換やとか、はたまた悩み事の相談等々があり、とにかく皆さん、帰る頃にゃあ目がキラキラ輝いちゅうっちゅうがやき。
写真27  勉強の場

この場が、千葉社長さんらあにとっちゃあ、「集団的知性」の場になっちゅうがやないかっちゅうがよ。


日本名門酒会さんやち、この7月に、こうした場をつくる活動をスタートされたっちゅうことで、嬉しいかぎりやっちゅうがやき。


ほんで最後に、生産者、卸問屋、小売店、仲間らあで相互に関係し合うて、価値をともに創り上げていきましょうっちゅうて、締め括られたがよ。
写真28  ともに創り上げる

こうして、千葉社長さんの講演も終了したがやき。


最後に小阪先生から、簡単な総括があったがよ。


3名の方々が、それぞれの立場からともに語られた「立春朝搾り」の事例は、まさに「価値のバトン」が繋がっていく典型例であり、これこそ美しいビジネスの世界であり、そしてそりゃあ間違いのう、あらゆる業種、あらゆる業界に「還流」していくっちゅうがやき。


小阪先生は、そんな「還流」の事例を山ほど目の当たりにしてきたっちゅうがよ。
写真29  小阪先生総括

つまりそりゃあ、理想論でも何でものうて、まごうことなき現実やっちゅうて力強いうに語られ、総括とされたがやき。


会場にゃあ、割れんばかりの拍手が鳴り響いたがよ。


ワシもまっこと、こぢゃんと新たな学びを得ることができたがやき。


小阪先生、飯田社長、千葉社長、「モノづくり日本会議」の皆さん、そしてご聴講いただきました皆さん、まっことありがとうございましたぜよ!
















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2024年09月10日

「価値創造」セミナーで日本名門酒会「製販三層」講演ぜよ!【前編】

9月3日(火)は、小阪裕司先生(https://kosakayuji.com/ )から依頼を受け、「モノづくり日本会議」(https://www.cho-monodzukuri.jp/ )主催の「『共鳴価値』『集団的知性』による価値創造〜サプライチェーン全体でいかに価値創造・市場創造を成し遂げるか〜」セミナーにて、日本名門酒会(https://www.meimonshu.jp/ )本部・(株)岡永さんの飯田社長さん(卸)と、メーカーのワシ(製)と、日本名門酒会加盟酒販店の(株)朝日山千葉悦三商店の千葉社長さん(販)と、3人で講演を担当することになったがやき。

実は、ぼっちり10年前の2014年9月2日にも、小阪先生からの依頼で飯田社長さんとワシが、「モノづくり日本会議」の「価値創造型サプライチェーンの構築」セミナーにて事例講演をさいてもうちょって、実に10年ぶりにこちらのセミナー講師として登壇となるがよ。


ワシゃあ会場の「東京証券会館」に、開催1時間前の13時に入らいてもうたら、既に小阪先生と千葉社長さんが入られちょって、準備されよったがやき。


飯田社長さんも到着され、会場参加者の皆さんも続々と来場されたがよ。
写真1  会場に聴講者












ちなみに今回はリアル&オンラインのハイブリッド開催っちゅうことで、会場にゃあ20人ほど、オンラインにゃあ100人超の方々が参加してくださったようながやき。
2024.9.10写真2  開会











さて14時から開会し、まずは小阪先生から本日のテーマとプログラムについての説明があり、「『共鳴価値』『集団的知性』で築く価値創造型のサプライチェーンとは」っちゅうタイトルで、30分ばあの基調講演があったがよ。
写真3  小阪先生基調講演










まずは小阪先生と、先生が主宰されゆう「ワクワク系マーケティング実践会」らあの活動全体についての紹介があったがやき。
写真4  プロフィール











小阪先生の活動は、「感性科学マーケティング」と呼ばれ、そこにゃあ「実践」と「科学」が不可欠やっちゅうがよ。


「実践」の部分についちゃあ、2000年から主宰されゆう「ワクワク系マーケティング実践会」に常時1500社の企業会員がおり、さらに2017年からは経産省の認定を受けて地域金融らあと連携した活動も展開しゆうっちゅうがやき。


ほんで、彼らあがビジネスの現場で実践された実例が現在2万件ばあデータとして蓄積されちょって、月に約150〜200件ばあ増加しゆうっちゅうがよ。


科学による裏付けについちゃあ、小阪先生は情報学博士で、主な専門分野は「人の心と行動の科学」、「社会システム科学」、「システムダイナミクス」、「シミュレーション」らあであり、九州大学招聘講師、政策研究大学院大学講師、日本感性工学会理事、経営情報学会正会員らあを務められゆうっちゅうことながやき。


ほんで、これらあの知見を、「価格上昇時代のマーケティング」「顧客消滅時代のマーケティング」っちゅう2冊の新書本として近年出版されちゅうがよ。


さらに、来月10月17日にゃあ「顧客の『数』だけ、見ればいい」(PHP研究所)っちゅう書籍が出版されるっちゅうき、まっこと楽しみながやき。


続いて小阪先生は、「共鳴価値」っちゅう概念について、詳しゅう紹介されるがよ。
写真5  共鳴価値

【共鳴価値とは】
●顧客と、企業やお店、ブランドや商品・サービスとの間に生まれる感情的な共感。
●往々にして、驚きや感心、感動を伴って受け入れられる価値。
●それまで意識していなかったものの、そこに共鳴できる価値観を感じられたとき、共鳴価値が生まれる。


たとえば、お店のメニューに「ぼたん鍋 4680円」っちゅうて書いちゃあったち、何の共鳴価値も生まれやあせんがやき。


ところが、次のように書いちゃあったら、どうやろかっちゅうがよ。


【みかんをたらふく食べてフルーティー。みかん畑で駆除された「みかん猪のぼたん鍋」】
 僕たちプロの間では前から果樹を食べてた動物は美味しい!と話題になっています。今回入荷したのは広島県生口島、レモンで有名な瀬戸田のみかん猪です。みかん畑の頑丈な柵を乗り越え侵入している猪は農家さんにとって深刻な問題です。今回は鉄砲で駆除されました。みかんを食べすぎて皮まで黄色、脂もうっすら黄色がかっています。さっぱりとした甘い脂。極上品「みかん猪のぼたん鍋」間違いなく御馳走です。


それまでは「ぼたん鍋」っちゅうたち、何とも思うてなかった人やったち、この文章を読んだ途端、こぢゃんと興味が湧いてくるし、共鳴できる価値観が感じられるようになるっちゅうがやき。
写真6  ぼたん鍋











続いて小阪先生は唐突に、「モビールって知っちょりますか?」っちゅうて投げかけるがよ。
写真7  モビールの価値

天井から吊るして風でユラユラ揺れる、あのモビールに興味があるっちゅう人は少ないかもしれんけんど、次の文章を読んだ後にゃあ、皆さんはどう感じられるやろうかっちゅうがやき。


●人には、動いているものを目で追う「追視」という習性がある。モビールのようにゆっくり動くものを追視する運動は「追従性眼球運動」と呼ばれ、眼球の筋肉を動かすことになり、目の周りや脳の血流がよくなることがわかっている。
●スマホに代表されるように、近くを見ることが多い現代の生活では、少し遠くの動くものを眺めることで、目の筋肉もほぐれ、リフレッシュすることもできる。
●わずかな風で動くモビールは、目には見えない風や重力を感じさせてくれる。不規則な動きと相まって、自律神経系を安静モードにし、リラックスさせる効果があることも、わかっている。
写真8  サプライチェーンの図写真9  サプライチェーンを価値創造型のエコシステムに














ワシも「モビール??それが何か?」っちゅう感じで、興味らあ皆無やったけんど、この文章を読んだ途端に、こぢゃんと興味が湧き出してきたがよ。


たとえばドラッグストアやメガネ屋さんらあで、この文章を付けてモビールを置いたら売れそうなし、まっと言やあ酒屋さんやち、この文章を付けてモビールを販売し、「モビール眺め飲みで超リラックス!」っちゅう提案やち可能やっちゅうことながやき!


つまり、顧客が「共鳴価値」を感じてくれさえすりゃあ、そりゃあ「売上」に繋げられ、さらに顧客は「◯◯好き」になっていくっちゅうことで、これが「顧客を生む」っちゅうことながよ。


ほんで、流通の世界じゃあ川上から川下へ、つまり「メーカー→卸→小売→顧客」っちゅう、サプライチェーンのモノの流れがあって、確かに「モノの流れ」はそのとおりかもしれんけんど、「価値の創造」や「価値の流れ」についちゃあ、サプライチェーン全域で「共鳴価値」が生み出されるように取り組まにゃあいかんっちゅうて、小阪先生は強うに訴えるがやき。


そりゃあつまり、お取引先らあと値引き交渉らあの綱引きをやりゆう場合やのうて、「サプライチェーンを価値創造型のエコシステムに!」っちゅうことながよ。


その図は、「川上から川下へ」みたいな一方通行の流れやなしに、メーカーも卸も小売もサプライチェーン全体で顧客を囲んで価値を伝えるっちゅう、そんな図になるっちゅうがやき。


こりゃあまさに、日本名門酒会の発足当時から語られてきた「ペンタゴン」の図、そのものながよ!


ほんで、そんな中で生まれてくるがが「集団的知性」やっちゅうて語り、小阪先生は「集団的知性」について解説するがやき。
写真10  集団的知性













【「集団的知性」とは】
●他人と関わり、彼らから学び、お互いにアイデアを共有して検討することで生み出される、集団の知性。
●集団的知性は、個々の構成員が持つ知性とはほとんど関係ない。あるグループに集団的知性が生まれれば、それはメンバー個々の知性を上回り、孤立して行動している場合よりも優れた意思決定を行えるようになる。
●特に、皆から多様なアイデアを引き出し、共有を促す交流のパターン、アイデアを精査してふるい分け、合意を形成するプロセスがその中核となる。
(マサチューセッツ工科大学教授/スタンフォード大学フェロー アレックス・ペントランド )
写真11  集団的知性が生まれるには写真12  集団的知性が生まれるには2














写真13  集団的知性が生まれるには3


ただ集まっただっけじゃあ「集団的知性」は生まれんっちゅうことで、そこにみんなあから引き出された多様な「アイデア≒事例」が集まり、共有を促す交流を実施し、「アイデア≒事例」を精査したりふるい分けたりしもって、みんなあの合意の上で実践に使うていくっちゅうことの繰り返しによって、生まれるっちゅうことながよ。


ほんで、これによって「集団的知性」が生まれりゃあ、ちくと極端に言やあ、組織の中に天才や秀才が1人もおらん凡人の集まりやったとしたち、天才カリスマ経営者が率いるワンマン企業に勝つことができるっちゅうことながやき。


そんな「集団的知性」が生まれるにゃあ、〔軌媼韻亮匆馘学習、⊆囲の模範的行動の模倣、8朕妖考察と実践、ちゅう3つが必要やっちゅうがよ。


この3つを、もうちくと簡単な言葉に言い換えりゃあ、〔軌媼韻房りから吸収する、△Δ泙い海箸笋譴罎人をまねる、自分でも考えてやってみる、ちゅう3つになるっちゅうがやき。


小阪先生いわく、「肥満も伝染する」っちゅうばあ、人っちゅうんは無意識に周りの影響を受ける存在やき、「集団的知性」が生まれりゃあ、皮膚呼吸みたいに無意識に学べる環境やち生まれ得るっちゅうがよ。


また、まったく異なる業界や業種らあの事例やったち、「抽象度を上げる」ことで「まねぶ」(≒学ぶ)ことができるっちゅうがやき。


さらに、「まねる」×「周りの影響」のスゴいパワーについて、小阪先生は語るがよ。


【「まねる」×「周りの影響」】
●複雑な環境における学習を数学的モデルで確認したところ、最善の学習戦略は、エネルギーの90%を探求行為(うまく行動していると思われる人を見つけてそれを真似する)に割くことだった。
●(周りに接することで受ける無意識の影響)その力の大きさは、遺伝子が行動に及ぼす影響や、IQが学業成績に及ぼす影響に等しい。
(マサチューセッツ工科大学教授/スタンフォード大学フェロー アレックス・ペントランド )
写真14  まねる×周りの影響

この部分のインパクトは、まっことワシにとっちゃあまさに衝撃的やったがやき。


つまり、自分が仕事で使いゆうエネルギーの90%を、〔軌媼韻房りから吸収する、△Δ泙い海箸笋譴罎人をまねる、自分でも考えてやってみる、ちゅう3つに充てることで、天才の遺伝子や天才のIQに等しいばあの、最善の結果を生み出すことができるっちゅう意味ながぜよ!


もはやビジネスでやるべきことの9割は、これやっちゅうことながよ!


小阪先生は、これをあらゆる業界でやってほしいっちゅうがやき。


ほんで、これから語る3人(飯田社長、ワシ、千葉社長)のお話を、決してハウツーとして捉えんと、この小阪先生の話を軸にして、しっかり聴いていただきたいっちゅうて、締め括られたがよ。


小阪先生!まっこと背筋が凛とのびるような、こぢゃんと学びになる基調講演、まっことありがとうございました!


続いては、日本名門酒会本部長・株式会社岡永さんの飯田社長さんから、「日本酒における価値創造型サプライチェーンはいかに構築されたか」っちゅうタイトルで、1時間の講演があったがやき。
写真15  飯田社長講演















まずは講師プロフィールの紹介があり、高度経済成長終焉の1975年に、日本名門酒会が発足したっちゅうお話や、「日本名門酒会・半世紀の活動」についてのお話があったがよ。
写真16  発足















また、発足から5年後の1980年12月時点で、小阪先生のお話に登場した「サプライチェーンを価値創造型のエコシステムに」の図とおんなじ、日本名門酒会の組織を表現した「ペンタゴン」が使われよったっちゅうんが、まっことこぢゃんと画期的なことながやき!
写真17  半世紀の活動写真18  初期からペンタゴン















そっから後は、「日本名門酒会・全国大会」、「店頭試飲会」、「加盟時研修会」、「情報誌」、「品質管理委員会」、「メーカー技術交流会」……ちゅう、「日本名門酒会」の様々な活動のひとつひとつについての紹介があったがよ。
写真19  全国大会写真20  店頭試飲会















お次は、現在最もメインとなる活動、「一年52週の生活提案」(「モノ」から「コト」へ)のお話があったがやき。


「一年52週の生活提案・基本シート」も紹介されたがやけんど、こちらをスーパーチェーンらあでようある「販促カレンダー」たぁ、似て非なるもんやと捉えにゃあいかんっちゅうんが、こぢゃんと重要ながよ。
写真21  一年52週の生活提案写真22  基本シート













特に、「一年を通した日本酒の販売、売上のヤマを意識的・計画的に連続して作り出し、それぞれのヤマを更に高いものにしていく」っちゅう点が、最大のポイントになるがやき。


ここがまさに、日本名門酒会が業界唯一の「価値創造型サプライチェーン」じゃっちゅう、証しになるっちゅうことながよ。


その後は、「季節商品の試飲会」、「季節商品試飲会・人気速報」らあのお話があり、続いては最も日本名門酒会らしい、最も「価値創造型サプライチェーン」らしい活動、「立春朝搾り」についての紹介があったがやき。


「立春朝搾り」は、「地域共感イベント」(地域性・季節性)じゃっちゅうお話から始まり、本部(一次卸)、支部(二次卸)、加盟店(小売)が、その地域のメーカーに集い、作業や神事らあを実施して、商品化し、車に積み込み、顧客にお届けするっちゅう、その一連の流れが紹介されたがよ。
写真23  立春朝搾り写真24  立春神事













写真25  立春売り場写真26  立春売り場2















さらに、それぞれの加盟店店頭にて行われゆう様々な販促事例らあも紹介されたがやけんど、これぞまさに「共鳴価値」が生まれる現場やと、あらためて実感さいてもうたがやき。


その後も、「定番の革新」、「日本酒の価値創造(足許にある価値の掘り起こし)」(品質的な価値、情緒的な価値、新・価値、社会的な価値、日本としての価値)らあについてが、語られたがよ。


ほんで、あらためて「卸し=価値創造型サプライチェーン」やっちゅうて、「価値の見直しと概念化・言語化」、「目的を同じくする人たちの同志化」、「点から線へ、線から面へ、面から…」、「卸しの役割…標準化」、「標準化…すべては現場から」、「集団的知性…環境の力」っちゅうお話があり、「価値をカタチにして広めていく」っちゅうお話があったがやき。


その後もさらに、「逆風下の機会創出」(アフターコロナ)、「新たな需要を創り出す」(売り場の編集力、SNSの活用、イベント)、「価値創造アカデミー」(小阪先生セミナー)、「公式ホームページ」、「発注システム」、「食品の展開」、「公式YouTube」、「公式X(旧Twitter)」、「公式Instagram」、「海外活動」、「直営カクウチ店」、「お台場 肉フェス2024」への挑戦……ちゅうお話らあがあり、飯田社長さんの講演は終了したがよ。
写真28  価値創造アカデミー写真29  X、Instagram














写真30  海外


その後は、小阪先生が加わりちくと質疑応答や解説があったがやき。








会場の参加者の方からの「立春朝搾り」に関した質問に対する飯田社長さんの答えの中に、3蔵で「立春朝搾り」を開催した2年目の時に、ある蔵で初めて地元の神官さんを招いて神事を実施したことがきっかけで、4年目からは神事が標準化し、「縁起のえい酒」っちゅう新たな価値が追加されたっちゅうお話があったがよ。
写真31  質疑応答

つまり「立春朝搾り」は、アチコチの地域地域のアイデアが年々積み重なり、一歩一歩ちびっとずつ進化していったっちゅうことで、まさに「集団的知性」の賜物やっちゅうことながやき。


小阪先生からは、ブラックスワン(予想外の出来事が発生すりゃあ経験や常識が通用せんき、社会や市場にこぢゃんと衝撃を与えるっちゅう理論)の研究者の方が残した、「物事を成し遂げるにゃあ、いじくりまわさにゃあいかん」っちゅう言葉が紹介され、まさに「立春朝搾り」は、「いじくりまわし」によって「価値創造」と「市場創造」が行われた、典型例やっちゅうて、締め括られたがよ。


ワシも、小阪先生の基調講演をベースに、飯田社長さんの講演を聴かいてもうて、日本名門酒会は最強の「価値創造型サプライチェーン」やと、あらためて実感さいてもうたがやき。


小阪先生、飯田社長、まっこと素晴らしい講演を、ありがとうございました!


さて、この後はワシの講演ながやけんど、こぢゃんと長うなったき、続きは明日のblog&Facebookに譲らいていただきますぜよ。
















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2023年06月19日

「第3回新規客獲得実践プロジェクト説明会」と「中小清酒製造業者の事業変革」講演ぜよ!

6月8日(木)は20時から、ワシの昔からの盟友・増田健治先生が主宰する「酒販ビジネス実践会」(http://syuhan-business.com/ )の、「第3回 酒販店 新規客獲得実践プロジェクト・無料オンライン説明会」が、Zoomにて開催されたき、参加さいてもうたがやき。
写真1 タイトル

まず増田先生は、人は売り手の商品自慢やアピールにウンザリしちゅうがやき、いったん商品自慢や店自慢らあはやめろうっちゅうがよ。


ほんで、聞かれてもない説明は単なる商品自慢やっちゅうて語り、多くの売り手が商品説明の順序を間違うちゅうっちゅうがやき。


そりゃあ何かっちゅうたら、まず質問の主語を正すことやっちゅうがよ。
写真2 質問の主語を正す

主語が自分・自店・商品やったら、「どうすりゃあ売れるか?」っちゅうような質問になるき、答えが出てこんがやき。


けんど、この主語をお客さんにすりゃあ、「どうすりゃあ商品を手に取ってくれるか?」っちゅうようなお客さん目線の質問になるき、答えの出る質問になるっちゅうがよ。


ほんで増田先生は、「酒のプロ」と「酒売りのプロ」は違うっちゅうて、おまさんはどっちぜよっちゅうて問いかけるがやき。


そんな「酒売りのプロ」が絶対に口にしちゃあいかん言葉が、「この酒は売れん」っちゅう言葉やっちゅうがよ。


増田先生が酒類卸の営業マン時代、実演販売の巨匠マーフィー岡田氏との出会いが大きな転機になったっちゅうがやき。
写真3 マーフィー岡田

岡田氏は、実演販売で包丁をガンガン売られゆうけんど、包丁の作り方らあについちゃあ何ちゃあ知らんとちゅうがよ。


ほんじゃき岡田氏は、酒造りのことらあ何ちゃあ知らんけんど、包丁とおんなじように酒やち、ガンガン売る自信があるっちゅうがやき。


ちゅうことで増田先生は、酒売りのプロを育てる、「SAKEマーケッター育成制度」がいま必要とされちゅうがじゃっちゅうがよ。


SAKEマーケッターたぁ、どんな酒やち売ることができる酒販売のプロフェッショナル、酒売りの職人やっちゅうて語り、品質の優れたえい商品を扱いゆう業者こそ、マーケティングをしっかり勉強して、実践すべきやっちゅうがやき。
写真4 SAKEマーケッターとは








さらに増田先生は、商品を売るっちゅうことは、お客さんを助けるっちゅうことやっちゅうがよ。
写真5 お客を助ける

ほんで、お客さんを助けるためにゃあ、見込み客を獲得せにゃあいかんけんど、そのためにゃあ、まずは振り向かせること、店の前を素通りさせんことやっちゅうがやき。


人が立ち止まらん、振り向かん原因は、ありふれたもん、普通のもんやっちゅうがよ。


ここで、切り口を変えること、つまり売り方を変化させるイノベーションが必要やっちゅうて、イノベーションで成功した2つの商品事例を挙げるがやき。
写真6 イノベーション事例

ポカリスエットは、新発売時にゃあ、スポーツの後で飲むもんっちゅう切り口で売りよったけんど、売上が頭打ちになった時、風呂上がりに飲むっちゅう切り口に変えて、さらに成功したっちゅうがよ。


次にカップヌードルは、お湯を注ぐだっけで食べれる日本初のカップ入りラーメンとして日本で成功し、同様の切り口じゃあそもそもラーメンを食べる文化のなかった米国じゃあ売れんかったき、「具だくさんのスープ」っちゅう切り口に変えて初めて、米国でも大ヒットしたっちゅうがやき。


酒販ビジネス実践会は、「モテるフェロモン」とかっちゅう、胡散臭い広告を活用するき、それが誤解されやすい理由になっちゅうけんど、商品をマネるがやのうて、あくまで売り方とその仕組みを徹底的に研究し、実践に活用するがやっちゅうがよ。


自己流でやるがやのうて、すでにうまいこといきゆうもんを模倣し、活用するがやっちゅうがやき。
写真7 仕組みをマネる


もっとも重要ながは商品やなうて「仕組み」やっちゅうて断言し、「仕組み」たぁ、ちくと悪い言葉でいやあ「仕掛け」やっちゅうがよ。




うもういきゆうもんにゃあ、うもういく「ワケ」があるっちゅうがやき。
写真8 うまくいくにはワケがある

増田先生は、通販番組を録画したDVDが620本、ダイレクトメールが550通、男性週刊誌に掲載されちゅう広告は数百媒体も保管しちょって、これらあの「仕組み」を徹底的に分析し、戦略に活用しゆうっちゅうがよ。


さらに、もはや需要の喚起・創造は単一業界や単一商品じゃあ不可能な時代になっちゅうがやき、次世代成功の秘訣は、異業種とのコラボやと増田先生は断言するがやき。
写真9 コラボ

介護施設と保育園、旅行会社とお土産物屋みたいに、「酒販店と○○○」っちゅうことながよ。


日本酒についてやち、数十年前から切り口がまったく変わってないっちゅうて指摘し、次世代酒屋の3つのキーワードは、“酵食品、▲灰好瓠θ容、7鮃食品っちゅう、万人が持っちゅう共通のニーズの切り口に切り替える必要があるっちゅうがやき。
写真10 3つのキーワード








ほんで、有力なコラボ先として、ウコン・薬草研究トップクラスの会社、(有)沖縄長生生薬草本社の「酒豪伝説」を紹介され、社長さんがZoomに登場され、ちくと語られたがよ。
写真11 酒豪伝説写真12 社長の話









酒販ビジネス実践会としちゃあ、マージンを取らんで、この「酒豪伝説」の取り扱いを紹介してくれるっちゅうがやき。


ちゅうことで、「酒販ビジネス実践会」じゃあ、業界初の新プロジェクト、「酒販店 新規顧客獲得実践プロジェクト」をスタートさせることにしたっちゅて、まずは毎月1回オンラインによるリモートワークショップを実施するっちゅうて、増田先生は語られたがよ。
写真13 ワークショップの件

これにて、「第3回 酒販店 新規顧客獲得実践プロジェクト・説明会」は終了したがやき。






この後は、質疑応答タイムやったがよ。
写真14 質疑応答

19名の参加者の皆さんから、いくつかの質問や意見らあが出されたがやき。


こうして21時半ばあにゃあ、「第3回 酒販店 新規顧客獲得実践プロジェクト」は、お開きとなったがよ。


増田先生、素晴らしいプロジェクトを立ち上げていただき、まっことありがとうございますぜよ!


続いて、翌日の6月9日(金)は、【関西PMセミナー2023】「輝く未来へトランスフォーム〜創発を生み出す新たな挑戦〜」がリアル&オンラインにて開催され、ワシゃあそん中の「特別講演」のひとつ、「中小清酒製造業者の事業変革〜競争と協同で持続的発展を目指す〜」っちゅう、国立大学法人滋賀大学経済学部の小野善生教授の講演を、オンラインにて聴かせてもうたがやき。
写真15 PMセミナー










実は、特定非営利活動法人日本プロジェクトマネジメント協会(PMAJ)が主催する、【PMシンポジウム2023】「未来に備える〜次世代のプログラム・プロジェクトマネジメントについて共に考える」っちゅうシンポジウムが、9月7日〜8日リアル(タワーホール船橋)&オンラインにて開催される予定で、ここの特別講演に「食・酒・人・宴で土佐の未来を創る!〜食が美味しい!酒が旨い!人が明るい!宴が楽しい!」(9月7日15:30〜16:30)っちゅうタイトルにて、ワシが登場する予定ながよ。
写真16 9月のシンポジウム内容

そんな関係で、今回の小野教授の講演を、オンラインにて聴かいていただくことになったがやき。


講演は13時からスタートし、小野教授はまず「清酒の生産量」のグラフを挙げ、完全な右肩下がりの状況を説明し、次に「特定名称酒生産数量」についちゃあ、コロナ禍がなけりゃあ微減っちゅう状況を説明し、続いて「清酒の輸出量」についちゃあ、コロナ禍じゃあ落ちたけんど、2021年にゃあ復活し増加しちゅうっちゅう状況を説明されたがよ。
写真17 司会者写真18 講演スタート










また、2018年清酒の出荷数量の上位10銘柄じゃあ、灘・伏見のNB清酒銘柄が大半やけんど、2018年純米吟醸酒出荷数量じゃあ、÷楮(山口)、久保田(新潟)、上善如水(新潟)、ほ(福井)……っちゅうふうに、有名地酒銘柄が上位やっちゅうがやき。


次に、「清酒の起源」、「江戸時代の清酒製造業」、「明治・大正期の清酒製造業」、「科学技術の導入・政府主導のイノベーション」、「民間の酒造改良家によるイノベーション」、「昭和期における清酒製造業」、「現在における事業環境の変化」、「独自色を出す中小清酒製造業者」……ちゅう話らあをされたがよ。


ほんで、いよいよ本題で、高知県と滋賀県の清酒製造業の比較の話ながやき。


まず小野教授は、「成人1人あたり酒類消費数量が多い都道府県」の2位が高知県やっちゅうて、逆に「成人1人あたり酒類消費数量が少ない都道府県」のほぼ1位が滋賀県やっちゅうて紹介されたがやき。


続いては、「滋賀県における清酒製成数量と課税移出数量」を見ると、前者じゃあ過去7年間全国で20位〜25位あたり、後者じゃあ33位〜36位あたりやっちゅうがよ。


お次は、「高知県における清酒製成数量と課税移出数量」を見ると、前者じゃあ過去7年間全国で15位〜19位あたり、後者じゃあ17位〜18位あたりやっちゅうがやき。


滋賀県が高知県と比べて前者と後者の順位に差が大きいがは、大手蔵に未納税移出(いわゆる桶売り)しゆう小規模な蔵がいまだに多いからやっちゅうがよ。


続いては、「高知県における協調的側面〜産官学のスクラムによる技術開発・技術向上と酒造組合主導の『TOSA NAKAMA SAKE』活動〜」について、詳しゅうに語られたがやき。


お次は、「滋賀県における協調的側面〜酒造組合を軸とした需要開発〜」について、詳しゅうに語られたがよ。


続いては、「高知県における各清酒製造業の事業展開の特徴」についてと、「滋賀県における各清酒製造業の事業展開の特徴」についてを語られ、さらに「高知と滋賀で共通する事業転換の特徴」として、「ブランド地酒への事業転換」と「地域色を全面に出した製品戦略」の2点を挙げ、詳しゅうに解説されたがやき。


ほんで、全体のまとめとして、「中小清酒製造業におけるマネジメント」として以下の内容を語られたがよ。


まず「高級酒の競争激化」として、全国の多くの中小清酒製造業者が、高級酒路線に転換しちょって競争が激化しちゅうことと、彼らあは事業規模が小そうて、独自の戦略展開にゃあ限界があるっちゅうて、語られたがやき。


ほんで「中小清酒製造業者の事業展開策」として、|楼茱譽戰襪妊優奪肇錙璽を組んで合従連衡型の営業活動を行いゆうこと、地酒に強うて品質管理が徹底されちゅう酒販卸や酒販店との連携によるブランド価値を維持した流通戦略を展開すること、3こ暗験に関しちゃあ清酒製造業者によって進展のレベルが異なるけんど、本格化する傾向にあること、っ羮酒造業の多くは、分不相応な事業拡大はせんと、伝統を守りゴーイングコンサーンを維持する全社戦略を取っちゅうこと、らあを挙げられたがよ。


こうして14時半にゃあ講演は終了したがやき。


小野教授、まずは高知県酒造組合の事例を詳しゅうに取り上げていただき、まっことありがとうございました!


そして、高知県と滋賀県の事例を重ねることで新たに見えてくるもんがあるっちゅうこと等々、いくつかの気づきを得ることができ、まっこと学びになったがよ。


心から感謝感謝ながぜよ!















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2023年05月30日

「坂本龍馬と牧野富太郎」講演と第2回「新規客獲得実践プロジェクト説明会」ぜよ!

5月25日(木)は、まず14時から佐川町のキリン館において、「アトリエよくばり子リス」の松田雅子さんと同館らあの主催にて、高知県立坂本龍馬記念館の学芸員、前田由紀枝さんの講演会「坂本龍馬と牧野富太郎」が開催されたがやき。


ワシの他にも、ウチのご本家の竹村脩さんご夫婦や、クラフトジン「マキノジン」開発者「クラップス」のオーナーバーテンダー塩田さんも参加され、総勢20名ばあの聴講者やったがよ。
写真1  塩田さん、竹村、脩さん












まずは主催者の松田さんからのご挨拶と、キリン館の岡崎さんのご挨拶があり、いよいよ前田さんの講演ながやき。
写真2  松田さん挨拶写真3  岡崎さん挨拶











まず前田さんは、お母様が佐川町の出身やっちゅうことで、佐川町にゃあこぢゃんと思い出や思い入れがあるっちゅうて語られたがよ。
写真4  前田さん講演写真5  前田さん講演2












ほんで、朝ドラ「らんまん」の主人公のモデルとして今話題の、高知県佐川町出身の植物学者・牧野富太郎博士と坂本龍馬や坂本家とのつながりらあについて、家系図や写真らあを回覧しもって、詳しゅう解説してくださったがやき。
写真6  講演風景写真7  坂本家家系図











「らんまん」じゃあ、幼少期の富太郎が龍馬に出会うシーンがあるけんど、実際にゃあ出会うちゅう確率は極めて低いっちゅうがよ。


けんど、龍馬の甥の坂本直寛やったら、ハッキリと牧野博士と近しい関係やったっちゅうがやき!


牧野博士が自由民権運動にはまった頃にゃあ、龍馬を主人公にした新聞小説「汗血千里の駒」が大ヒットしちょったし、当時の民権家らあから龍馬の話は当然聞いちょったはずやっちゅうて語られたがよ。

ほんで、龍馬の甥であり民権家の坂本直寛が佐川を遊説した際にゃあ、牧野博士が手伝いをしよったっちゅう話が、坂本一族に伝わっちゅうっちゅうがやき!


また、「らんまん」に登場した民権家の早川逸馬は、この坂本直寛がモデルやないろうかっちゅうて、前田さんは語られたがよ。


さらに、この坂本直寛の姉の娘婿で民権家の土居磯之助っちゅう坂本一族の1人がおるけんど、この磯之助と牧野博士は盟友っちゅうてえいばあこぢゃんと仲良しやって、若い頃の2人の写真が残っちゅうっちゅうて、ワシらあにその写真を披露してくださったがやき。


他にも、朝ドラ「らんまん」にからめた様々な史実らあを詳しゅうに語ってくださり、まっこと面白うてこぢゃんと学びにもなったがよ。


前田さん、素晴らしいお話を、まっことありがとうございました!


また松田さん、ナイスタイミングの講演企画を、まっことありがとうございましたぜよ!


さてその晩は20時から、ワシの昔からの盟友・増田健治先生が主宰する「酒販ビジネス実践会」(http://syuhan-business.com/ )の、「第2回 酒販店 新規客獲得実践プロジェクト・無料オンライン説明会」が、Zoomにて開催されたき、参加さいてもうたがやき。


まず増田先生は、事業の目的は「顧客の創造である」っちゅうピーター・ドラッカーさんの言葉を挙げられたがよ。
写真8 事業の目的

続いて、1週間前の前回、第1回のおさらいを語られ、ほとんどの酒販店は酒のつくり方は知っちょってもお客さんのつくり方は知らんっちゅうて語るがやき。


お客さんをつくる、つまり新規顧客を集めにゃあいかんがやけんど、新規顧客づくりは既存客フォローの、通常は10倍のコストがかかるっちゅうき、ここを如何に低コストでやれるかが重要やっちゅうがよ。
写真9 お客さんのつくり方は写真10 新規顧客づくりのコストは








低コストで新規顧客を集めるにゃあ、「価値」と「魅力」を伝えることが重要になるっちゅうがやき。
写真11 価値と魅力








また、売上の定義は、「売上=(A)顧客数×(B)購買単価×(C)購買回数」やけんど、実はこの(A)を増やしゃあ(B)と(C)は自動的に上がるっちゅうがよ。
写真12 売上の定義

けんど特に酒販店は、一般客から見たらまるで檻(おり)みたいなもんで、見知らん人がフラッと入るがは、まず不可能なことが問題やっちゅうがやき。







たとえば、「どうぞご自由にお入りください。入口はコチラ→」みたいな看板らあを付けるだっけやち、かなり違うはずやっちゅうがよ。
写真13 ご自由にお入りください








また、人間が基本的に持っちゅうニーズとして、「ヒューバン8」を挙げ、この8つのニーズ全て、実は酒類で満たすことが可能やっちゅうがやき。
写真14 ヒューバン8 全て酒に










さらに、ベネフィットを理解することが大事やと語り、酒を買うた結果、得られるもんが欲しいがやっちゅうがよ。
写真15 ベネフィットを理解する写真16 特長と特徴とベネフィット









「顧客はドリルが欲しいがやない!穴を開けたいがや!」っちゅう名言も紹介されたがやき。


ベネフィットたぁ、「それを購入したら、どんなえいことがあるが?」っちゅう質問に対する答えやっちゅうがよ。


ほんじゃき、今後イベントを開催する際にゃあ、目的を新規顧客の獲得にすることやっちゅうて語り、「CPI」と「CPO」の算出法を紹介されたがやき。
写真17 イベントの目的を新規客獲得に写真18 CPIとCPOの算出法








写真19 CPIとCPO2









また、一見反応がありそうなチラシの事例を紹介し、これが何で反応が悪かったかについてを、語られたがよ。
写真20 一見反応良さそうなチラシ









このチラシを見た顧客に、どう動いてもらいたいか、何をどうしてほしいがかが、まったく書かれてないことが問題ながやっちゅうがやき。
写真21 何をどうしてほしいかを書く









続いては、参加者のマルシメ平野酒店さんが、5月12日の「醸界タイムズ」にも掲載された、「夏の生酒選定試飲会(助けて下さいの会)」の成功事例について、語られたがよ。
写真22 参加者の皆さん








平野さんは、夏の生酒を仕入れたいけんど、何を仕入れるか迷いゆうき、お客さんに対して、「皆さんの舌を貸してくれませんか?」っちゅうて助けを求めたっちゅうがやき。
写真23 平野さん事例解説

ほいたらこれが、驚くばあ反響があって、試飲会は大成功で、新規顧客も獲得できたっちゅうがよ。


平野さん、素晴らしい事例を発表していただき、まっことありがとうございましたぜよ!


ちゅうことで、「酒販ビジネス実践会」じゃあ、業界初の新プロジェクト、「酒販店 新規顧客獲得実践プロジェクト」をスタートさせることにしたっちゅて、増田先生は語られたがやき。


こうして、「第2回 酒販店 新規顧客獲得実践プロジェクト・説明会」は終了し、次回第3回説明会の日程の発表があったがよ。


この後は、質疑応答タイムやったがやき。


19名の参加者の皆さんから、いくつかの質問や意見らあが出されたがよ。


こうして21時半ばあにゃあ、「第2回 酒販店 新規顧客獲得実践プロジェクト」は、お開きとなったがやき。


増田先生、素晴らしいプロジェクトを立ち上げていただき、まっことありがとうございますぜよ!

















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2023年05月23日

高知県酒造組合理事会と「新規客獲得実践プロジェクト説明会」ぜよ!

5月18日(木)は、まずは14時から高知県酒造組合にて理事会が開催されたがやき。


理事長のワシの司会にて開会し、まずは「高知県酒造組合」の「令和4年度収支計算書(概算)」について、続いて「高知県酒造協同組合」の「令和4年度収支計算書(概算)」について、事務局より報告があったがよ。
写真1  酒造組合理事会風景写真2  酒造組合理事会風景2













お次の議題は、「令和5年度の都市・地域イベントについて」ながやき。


まずは6月16日(金)〜17日(土)にかけて、池袋サンシャインシティにて、日本酒業界最大のイベントである「日本酒フェア」が開催される予定で、高知県酒造組合としてもブース出展するき、その内容らあについて打ち合わせしたがよ。


また、10月1日(日)の「土佐酒で乾杯!」イベントについてと、「土佐はし拳大会」についてらあも、打ち合わせしたがやき。


続いては、その他当面の諸問題で、まずは「土佐宇宙深海酒」のポスターの在庫がないなったっちゅうことで、技術顧問の上東先生から追加注文の提案があり、デザイナーの迫田さんに200枚のポスターをお願いすることに決まったがよ。


お次は、酒造組合のホームページの画像についてで、この「TOSA NAKAMA 18」のメンバーが既にかなり変わっちゅうきに、顔をすげ替えにゃあいかんっちゅう件らあについて、ワシから説明さいてもうて、今後進めていくことになったがやき。

続いては、「酔うちゅう部」の動画についても、現在はストップしちゅうがやけんど、こちらの修正らあについても、今後進めていくことになったがよ。


お次は、海外イベント関係について、高知県からの依頼で、技術顧問の上東先生が、5月25日〜29日に台湾でのイベント、6月11日から10日間米国でのイベントに、出張予定やっちゅう報告があったがやき。


また、8月25日〜9月2日は、「全米日本酒歓評会」の審査員として、上東先生がハワイに出張されるっちゅう報告もあったがよ。


続いては、高木副理事長から、酒米搗精工場問題について、現在の進捗状況らあについて、報告があったがやき。


最後に、高松国税局高知派遣酒類業調整官さんから、「アルコールが体から抜けるまでの時間」についての資料説明や、「台湾からのチャーター便」情報らあについてのお話があったがよ。


こうして17時前ばあにゃあ、理事会は無事終了したがやき。


皆さん、まっことお疲れ様でしたぜよ!


さてその晩は20時から、ワシの昔からの盟友・増田健治先生が主宰する「酒販ビジネス実践会」(http://syuhan-business.com/ )の、「第1回 酒販店 新規客獲得実践プロジェクト・無料オンライン説明会」が、Zoomにて開催されたき、参加さいてもうたがよ。
写真3 タイトル写真4 データ









まず増田先生は、「どうにかせんと、この業界、マジでヤバイぜよ!」っちゅうがやき。


何でかっちゅうたら、日本酒全体で30年前の73%減、特定名称酒やち25年前の53%減で、この減り方は異常やっちゅうがよ。


ほんで、全国の地酒蔵元は、売れるもんだっけを売るっちゅう酒販店の姿勢と販売力の低下にシビレを切らしだいて、別の販路を独自に模索しだす蔵元が続出しゆうちゅうがやき。
写真5 蔵元はシビレ…









ところで、99%の酒類業経営者が誤解しちゅうがは、マーケティングを言葉巧みに売り込むことやと思うちゅうっちゅうがよ。
写真6 マーケティングとは

けんどホンマはマーケティングたぁ、商品を売るための事前準備作業、まっというたら、商品を売りやすうするための事前準備作業のことやっちゅうがやき。






商品を売るこたぁセールス、マーケティングたぁ商品を売る前の準備作業やっちゅうこたぁ、つまりマーケティングをせんかったら、商品を売り込みせにゃあいかんなるがよ。
写真7 役割

かつては、大手メーカーが代行でマーケティングをやってくれたき、酒屋は商品を仕入れて並べちょくだっけでモノが売れたきに、酒屋にマーケティングの知識は必要なかったけんど、価格の自由化と免許の自由化っちゅう激変により、酒屋は商品の差別化(つまり中小地酒)に方向転換せざるを得んなったがやき。



ところが、中小地酒メーカーは、大手みたいに莫大なコストをかけたマーケティングらあてできるわきゃあないがよ。


蔵元の役割はえい酒を造ること、酒販店の役割はそのえい酒を売ることやっちゅう役割分担をしっかり認識すべきやっちゅうがやき。


そのために酒販店に今後必要なスキルは、マーケティングスキルやっちゅうがよ。
写真8 スキルの習得

つまり、これまでの酒販店(特に専門店)にもっとも不足しちょったもんたぁ、マーケティングスキルの習得やっちゅうがやき。






人は、商品そのもんを買うがが最終的な目的やぁないがやきに、目的の奥にあるもんと、おまさんの商品を結びつけちゃるががマーケティングやっちゅうがよ。
写真9 買う目的








ほいたら酒販店のまずやるべきこたぁ、まずは顧客名簿を増やすことで、目標は2倍やっちゅうがやき。
写真10 名簿を増やす

何でかっちゅうたら、「2:6:2の法則」があるきに、優良顧客を増やすにゃあ、全体のパイを増やすしか方法はないきながよ。






酒屋は、これからは「酒のプロ」から「酒売りのプロ」にならにゃあいかん、「SAKEマーケッター」の養成が急務やっちゅうがやき。
写真11 SAKEマーケッター









ほんで、今この業界にもっとも不足しちゅうんは、商品の価値と魅力を、飲み手(見込み客)の目線で伝える伝達力(→マーケティングスキル)やっちゅうがよ。
写真12 不足しているもの

えい酒やったら、価値と魅力が自然に伝わるわけやないっちゅうがやき。


ちゅうことで、「酒販ビジネス実践会」じゃあ、業界初の新プロジェクト、「酒販店 新規顧客獲得実践プロジェクト」をスタートさせることにしたっちゅうがよ。


こうして、「第1回 酒販店 新規顧客獲得実践プロジェクト・説明会」は終了し、次回第2回説明会の日程の発表があったがやき。


この後は、質疑応答タイムやったがよ。
写真13 参加者質疑応答

20名の参加者の皆さんから、いくつかの質問や意見らあが出されたがやき。


実はこの説明会は、おんなじ内容をこの日と前日の2回開催しちょって、前日は異業種の方や蔵元も数名参加されちょったらしいがやけんど、この日の蔵元の参加は、ワシだっけやったがよ。


ちゅうことで、蔵元代表としてワシから、酒販店の皆さんがマーケティングスキルを身につけていただくことが如何に大切かっちゅうことを、ちくと強調さいてもうたがやき。


こうして21時半ばあにゃあ、「第1回 酒販店 新規顧客獲得実践プロジェクト」は、お開きとなったがよ。


増田先生、素晴らしいプロジェクトを立ち上げていただき、まっことありがとうございますぜよ!

















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2022年04月19日

令和4年度「高知親公会」第1回幹事会ぜよ!

4月14日(木)は、お昼の12時〜13時半まで「土佐御苑」さんにて、令和4年度の「高知親公会」第1回幹事会が開催されたがやき。
写真1 幹事の皆さん











日本政策金融公庫・高知支店・中小企業事業の取引先企業経営者の集まりである「高知親公会」の、幹事の皆さんが集まられたがよ。
写真2 公庫の皆さん

ワシゃあ幹事となって初めての出席で、「高知親公会」の皆さんともまっこと久々にお会いし、皆さんにご挨拶さいてもうたがやき。









まずは12時からは昼食タイムで、なかなか豪華なお弁当と、一人鍋やデザートとコーヒーまで出され、ワシゃあお腹いっぱいになってしもうたがよ。
写真3 豪華な弁当写真4 一人鍋と味噌汁写真5 コーヒーとデザート












さて、12時半過ぎからは幹事会がスタートしたがやき。


まず、公庫さんの中小企業事業統括さんと、「親公会」の代表幹事さんらあから簡単なご挨拶があり、最初の議題は「令和4年度定期総会及び講演会について」ながよ。
写真6 幹事会風景

6月8日(水)15時半から三翠園さんにて開催される予定で、総会開催後は講演会が開催され、懇親会も開催される予定ながやき。








懇親会についちゃあ、コロナ禍次第じゃああるけんど、今のところは開催する方向で進めていくっちゅうことになったがよ。
写真8 幹事会風景2

ほんで、司会や講師に対する謝辞や中締めの挨拶らあについての役割分担を決めるっちゅうことで、ワシゃあ懇親会の中締めの役に任じられたがやき。








なお、今回の講演会の講師は、外交ジャーナリスト・作家の手嶋龍一氏やっちゅうことで、プロフィールの紹介が事務局からあったがよ。
写真7 講師プロフィール

演題は、「リーダーのインテリジェンス感覚を磨くために〜コロナ後の国際情勢を読み解く〜」やっちゅうがやき。


続いての議題は「令和3年度事業報告並びに同決算報告について」で、事務局から報告があり、無事承認されたがよ。


お次は、「令和4年度事業計画(案)並びに同予算(案)について」で、事務局より報告があり、無事承認されたがやき。


最後の議題は、「令和4年度四国ブロック懇話会交流大会について」で、こちらは10月27日(木)に徳島市に開催される予定で、詳細は未定やっちゅうことやったがよ。


こうして13時半にゃあ、令和4年度「高知親公会」第1回幹事会は、お開きとなったがやき。


日本政策金融公庫高知支店の皆さん、そして「高知親公会」幹事の皆さん、まっことお疲れ様でした!


今後とも、何とぞ宜しゅうお願い申し上げますぜよ。















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2022年04月12日

牛丼屋客単価アップのアイデアと高知県中小企業団体中央会で打ち合わせぜよ!

4月7日(木)は、佐川町の司牡丹酒造を11時半ばあに出発し、移動途中の牛丼屋「すき家・大原町店」さんにて、ランチをいただいたがやき。
写真1 すき家

久々に牛丼屋に入ったがやけんど、カウンターに座ったら目の前にタッチパネルが!
写真2 タッチパネル

つまり、このタッチパネルで注文するがやと初めて知って、ちょっとビックリしたがよ。


いろいろタッチしまくり、いろんなメニューをチェックさいてもうたがやけんど、結局ノーマルな牛丼とサラダと味噌汁のセットにしょうとしたら、オプションボタンがいっぱい出てきたがやき。


オプション好きのワシとしちゃあ、やっぱしここはオプションボタンを押しまくりとうなってしまうっちゅうもんながよ。


まず牛丼自体は大盛りのツユダクに、サラダはオクラサラダにバージョンアップ、味噌汁も豚汁にバージョンアップしてしもうたがやき。
写真3 牛丼、オクラサラダ、豚汁

けんど、こればあバージョンアップして880円(税込)っちゅうがやき、まっこと牛丼屋は今でも庶民の味方やと、あらためて実感さいてもうたがよ。


七味と紅ショウガを乗せた牛丼をかきこみもって、オクラサラダと豚汁をいただき、あらためて久々に牛丼の美味しさを堪能さいてもうたがやけんど、大盛りはご飯が多いもんやき牛肉が足りいで、後半にゃあご飯がちくと余ってしもうて、ちょっと寂しい思いをしたがやき。


ここでふと、牛丼屋のさらなる客単価アップのアイデアが降ってきたがよ。


つまり、もし今ワシの目の前にあるタッチパネルに、「具材ちょい足しおかわりはいかが?!」っちゅうPRが流れたとすりゃあ、ワシゃあ迷わず追加注文しちょったろうっちゅうことながやき。


さらに、「牛丼」の具材のちょい足しおかわりだけやのうて、「すき家」さんにゃあ「カレー」も「四川風麻婆丼」もあるがやき、それらあの「具材ちょい足しおかわり」がありゃあ、ワシゃあおそらくいろいろ変えもって毎回たのんでしまうがやないろうか。
写真4 パネルに四川風麻婆丼

今回は「牛丼」の「ちょい足しおかわり」、次は「カレー」の「ちょい足しおかわり」、そん次は「四川風麻婆」の「ちょい足しおかわり」ちゅう具合に……ちゅうて考えただっけで、ワクワクしてくるっちゅうもんながよ。


その「ちょい足しおかわり」の量は、ホンマに「ちょい」の少ない量でも、「いろいろ食べれた!」っちゅう満足感があるがやき、できりゃあ150円、可能なら100円になりゃあ、メッチャ嬉しいがやき!


ワシみたいに最近牛丼屋にあんまり行ってなかったっちゅう客の復活にもつながるろうし、何より客単価アップにこぢゃんと貢献するはずながよ。


たとえば今回のワシの場合やったら、ちくと残ったご飯に「ちょい足しカレー」を100円(税込で110円)追加すりゃあ、合計金額は消費税込みで990円っちゅうことになり、この金額でこの内容やったら、その満足度の高さはハンパないがやき!


「すき家」さんでも、「吉野家」さんでも、どちらかの牛丼屋さんにて、是非是非この「ちょい足しおかわり」のアイデア、実現さいていただけましたら幸いながぜよ!


さて、昼食をいただいた後は、料亭「濱長」さんに向こうたがよ。


こちらにて、女将さんの娘の由喜千代さんを車に乗せて、高知県中小企業団体中央会の事務所に向こうたがやき。


ワシゃあ、土佐経済同友会の「人づくり委員会」に所属し、副委員長を務めさいていただきゆうがやけんど、「人づくり委員会」は、中田委員長さんを中心に、この2年ばあはまったく新しい基本方針を掲げて活動しゆうがよ。
写真5 高知県中小企業団体中央会パンフ

その基本方針は、以下の通りながやき。


「人づくり委員会では、委員会の活性化に繋がるよう『見える化』を図りながら、運営方針にもある『土佐文化の継承人材の育成支援』をテーマとして取り上げる。なかでも高知県ならではのウリになり、かつ今後の継承が危ぶまれている『土佐の伝統文化』について、その種類や歴史等を調査・研究し、現状把握。それぞれの『土佐の伝統文化』が抱えている、『継承人材の育成』についての問題点を炙り出す。その上で、県・市町村にも参画していただき、『土佐の伝統文化』の人づくりを支援する団体の設立を提言できるように努める。このような『土佐の伝統文化』が持続可能となれば、より魅力的な高知県となり、必ずや経済発展にも繋がるものと考える。」


ほんで、これまでの委員会の流れとしちゃあ、以下のとおりながよ。


委員会メンバーの「濱長」女将の濱口さんから、これまで土佐の「おきゃく文化」を支えてきた「土佐芸妓」は、現在「濱長」に1人(女将の娘の由喜千代さん)おるだっけで、いまやその継承は風前の灯火やっちゅうお話があったがやき。


高知県にとっちゃあ、最大のウリの1つやといえるもんは間違いのう、土佐の「おきゃく文化」ながやき、それを支える大きな柱であるはずの「土佐芸妓」に、支援も補助も何ちゃあないっちゅうんは、確かにちくとおかしいがやないかっちゅうて、皆さん感じはじめたがよ。


ほんで、ワシから、近年他県の芸妓組合らあで、消え去りかけちょったもんが復活したっちゅう事例についての資料を皆さんに配らいてもうて、ちくと説明さいてもうたがやき。
写真6 パンフ組織形態別比較一覧

どこの事例も、だいたい地元の経済人らあが応援して、減り続けよった地元の芸妓文化を復活さいたっちゅうパターンやったがよ。


ちゅうことで、委員会メンバーみんなあで、全国の事例を調べてこうっちゅうことになって、それらあの報告やまとめらあがあったがやき。


そんな中で、やっぱし「土佐芸妓」の団体を創らにゃあお話にならんっちゅうことで、「得月楼」さんの松岡番頭さんと「濱長」さんの由喜千代さんに集まってもうて、団体設立に向けた準備の会を、これまでに7回ばあ開催したきたがよ。


ほんで、その団体の正式な名称として、「土佐伝統お座敷文化の会」っちゅう提案があり、当面はこの名称でいこうっちゅうことになったがやき。


だいたい今までの経緯はこんな感じで、この日はワシと「濱長」さんの由喜千代さんと「得月楼」さんの松岡番頭さんの3人で、高知県中小企業団体中央会にうかごうて、団体設立に向けての最初のレクチャーを受けたっちゅうわけながよ。


ほんで、まずはワシからこれまでの経緯らあについて話さいてもうて、高知県中小企業団体中央会の古木さんと松村さんから、いろいろ詳しいレクチャーをいただいたがやき。


ワシらあは、まずは定款や事業計画らあが必要やろうと思いよったがやけんど、その前に団体にゃあいくつかの形態があり、それを「協同組合」にするか、「企業組合」にするか、「NPO法人」にするか、「一般社団法人」にするか……をまず決めにゃあいかんっちゅうことに気づかいてもうたがよ。


それぞれの団体の形態によって一長一短があるもんやき、ここはもういっぺんちくとジックリ話し合わにゃあいかんっちゅうことになったがやき。


古木さん、松村さん、まっことありがとうございましたぜよ!















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2022年04月05日

「酒販ビジネス実践会」リモートプチセミナー「アフターコロナ時代におけるWeb戦略の重要性」ぜよ!

3月24日(木)の20時〜22時は、「酒販ビジネス実践会」(http://syuhan-business.com/ )のリモートプチセミナー、「アフターコロナ時代におけるWeb戦略の重要性〜ランディングページが今後の明暗を分ける理由〜」がZoom上にて開催されたがやき。


ちなみに「酒販ビジネス実践会」たぁ、ワシの長年の盟友で、街の酒屋の繁盛コンサルタントである増田健治先生が主宰の、日本の酒屋を元気にする、少予算収益増大の通信制コンサルティング実践塾ながよ。


ほんで、今回のテーマはWeb戦略の中でも主に「ランディングページ」についてで、その入口として、重要性についてを伝えるっちゅう意味でのプチセミナーやったがやき。
2022.4.5写真1 セミナースタート

「ランディングページ」たぁ、まず広義の意味じゃあ、検索結果や広告らあを経由して訪問者が最初にアクセスするページのことながよ。


訪問者がホームページに着地する(land)イメージから、この名がついちゅうがやき。


次に狭義の意味じゃあ、訪問者のアクションを誘導することに特化したページのことで、Webマーケティングにおいちゃあ大抵はこちらの意味で使われゆうがよ。


ほんじゃき今回は、狭義の意味での「ランディングページ」やっちゅうことながやき。


ちなみにご参考までに、「酒販ビジネス実践会」のホームページにおける現在のランディングページは、以下のURLをクリックすりゃあご覧いただけるがよ。


http://syuhan-business.com/seminar_p.htm


さて、今回のプチセミナーの講師は、インターネットの専門家である株式会社ネクシンの佐藤真人社長で、進行を増田先生が務められたがやき。
写真2 セミナー風景

増田先生いわく、この度のコロナ禍がもたらしたもんはネット人口の膨大な増加やっちゅうがよ。


ヤマト便の方に聞いたら、目が回るばあ忙しいっちゅうし、町内会で聞いたら、これまでネットらあまったく無縁やった高齢者の方らあが、「ネットを使うて買い物してみたら、こぢゃんと便利!これからはネットで買う!」っちゅう声があちこちから上がったっちゅうがやき。


つまり、もはや「Webは苦手やき…」じゃあ、通用せん時代になったっちゅうことながよ。


また、「うちはホームページを持っちゅうき、大丈夫!」っちゅう方やち、これまで様々な酒類業界のホームページを見てきた増田先生に言わせりゃあ、「確かにホームページはあっても、大切なランディングページがまったくできてない!」っちゅうがやき。
写真3 セミナー風景2

現在、酒類販売業のサイトの95%にゃあ、ランディングページがないっちゅうがよ。


そりゃあつまり、マーケティング戦略がまったく構築されてないっちゅうことながやき。


ほとんどのホームページが、たんなる店の紹介やたんなる商品の紹介で終わってしもうちゅうっちゅうがよ。


こういうホームページを、増田先生は「パンフレット・ページ」と呼びゆうっちゅうがやき。


店や会社のパンフレットのようなページっちゅう意味ながよ。


サイト訪問者が知りたいがは、皆さんの店や会社の歴史や沿革や、取り扱い商品らあじゃあ決してのうて、「自分にとってトクするこたぁ何か?」っちゅうことながやき。


つまり、ホームページの中に訪問者の興味を惹く「ダイレクト・メール」みたいなページを作るっちゅうこと、それが「ランディングページ」やっちゅうがよ。
写真4 セミナー風景3

ほんで、講師の佐藤社長のお話があったがやき。


まず、もしまだ何のWeb対策もされてない酒販店の方がおったとしたら、プライベートで楽しみもってメルカリをやってみることが、実はこぢゃんと勉強になるっちゅうがよ。


その他にも、佐藤社長さんからは、いろんなお話を聞かいていただき、また参加された酒販店の方々らあからの質問や、それぞれのお店のWeb対策の現状や問題点らあを聞かいていただき、まっこと学びになったがやき。


特に、「ランディングページ」っちゅうキーワードを念頭に据えて、酒販店の皆さんの現状や問題点らあを聞かいていただきゆううちに、ワシの頭ん中で、何かが化学変化を起こしたような、そんな感じになったがよ。


そりゃあつまり、酒販店が「酒」で集客しょうとするきいかんがであって、考えてみりゃあ実は「酒」っちゅう素材は、特に「日本酒」っちゅう素材は、「訪問者の興味を惹く切り口」が、他にもナンボやち考えられるっちゅうことながやき。


「日本酒」っちゅうもんは、たとえば「食」っちゅう切り口やったり、「健康」っちゅう切り口やったり、「季節感・旬」っちゅう切り口やったり、「歴史」っちゅう切り口やったり、「旅」っちゅう切り口やったり、「文学・芸術」っちゅう切り口やったり……様々な切り口が考えられるがよ。


ほいたら、そういう切り口でランディングページを作り、それを中心にWeb戦略を構築すりゃあ、「食」に関心がある人やち、「健康」に関心がある人やち、「季節感・旬」に関心がある人やち、「歴史」に関心がある人やち、「旅」に関心がある人やち、「文学・芸術」に関心がある人やち……たいていの人やったら惹き付けることができるっちゅうことながやき!


ほんで、実はワシゃあ既に、「酒道 黒金流」(https://shudo-kurogane.jp/ )のサイトにおいて、そんなコンテンツを山盛り用意しちゅっちゅうことに、あらためて気づいたがよ。


これらあのコンテンツのひとつひとつを切り口にしたランディングページを作り、それらあ中心にWeb戦略を構築すりゃあえいっちゅうことながやき。


今回のセミナーの中じゃあ、まだ頭ん中がまとまってなかったき、このあたりのことを参加者の皆さんにお伝えするこたぁできざったけんど、もしこのblog&Facebookをご覧になった酒販店の方で、ランディングページに使えるようなアイデアを探しゆう方がおられたら、是非「酒道 黒金流」のサイトをご覧いただきたいがよ。


ほんで、もし「これや!」っちゅうコンテンツを見つけられたなら、それをご活用いただき、是非ランディングページづくりにご使用いただきたいがやき。


ご報告さえいただけりゃあ、無料にてご使用をOKさいていただきますぜよ!


⚫️「酒道 黒金流」(https://shudo-kurogane.jp/ )


増田先生、佐藤社長、あらためての気づきをいただき、まっことありがとうございましたぜよ!














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2022年02月15日

「社長のアカデミー賞カーニバル2021」オンライン参加【後編】ぜよ!

今回は、昨日のblog & Facebookの続きで、2月7日(月)にジャズの殿堂「ブルーノート東京」(http://www.bluenote.co.jp/)で17時半からリアル&オンラインにて開催された、小阪裕司先生(http://www.kosakayuji.com/)が主宰する「ワクワク系マーケティング実践会」最大のイベント、年に1度の「社長のアカデミー賞カーニバル2021」の【後編】をご紹介さいていただくがやき。


今回の「社長のアカデミー賞ノミネート」は12名で、その方々が6名ずつ壇上に上がり、小阪先生から1人ずつ紹介とインタビューがあり、賞が贈られたがよ。
写真1 ノミネート前半6名

そん中で、ワシの感性にビビッと響いた内容をちくとピックアップして、以下にご紹介さいていただきますぜよ。


まず、マルコ水産有限会社の兼田さんは、定置網漁業をされゆうがやけんど、近年魚が減って、水揚げは3割減やっちゅうがやき。


こりゃあ自然が相手なもんやき、人の力じゃあどうにもならんことで、そこ以外の「人の力でどうにかなること」に徹底的にフォーカスして、自身でコントロールできる領域を増やしていったことで、何とか売上を伸ばすことができたっちゅうがよ。


また、宝木石材有限会社の宝木さんは、一生に一度しか顧客にならんと言われる墓石屋でありながら、そんな業界の常識を破り、顧客リストをつくり、その顧客に対して毎月ニューズレターを出し、絆づくりをしていったっちゅうがやき。
写真2 ノミネート後半6名1

これにより、応援してくれるファンのお客様が生まれ、そんなお客様らあからの紹介が増え、このコロナ禍において、営業せいじゃち前年を大きゅう超える売上を達成したっちゅうがよ。


小阪先生は、「宝木さんは、セールステクニックらあ一切使うてないけんど、誠意あふれる丁寧な仕事っちゅうんが、しっかりお客様に伝わることで、お客様の脳の中で墓石に対しての価値が切り替わった!」っちゅうがやき。


さらに小阪先生は、しっかりと絆づくりをしていきゃあ必ず伝わるき、その部分は効率抜きで与えていくことやっちゅうがよ。


その行為はもはやアートであり、アーティストは効率らあて考えんろうがよっちゅうがやき。


次に、有限会社ティナズダイニングの林さんは、ジビエ料理の飲食店ながやけんど、ただ単にジビエ料理を提供するだけやのうて、お客様がまっとまっと楽しゅうなるような切り口で、それらあを提案し続けることで、どんどんサービスが体験型になり、客単価は5000円台やったがが10000円台になったっちゅうがよ。


お陰で、コロナ禍でソーシャルディスタンスを取って入店者数を減らしたち、売上はアップしたっちゅうがやき。


続いて、バーキースの山本さんは、コロナ禍においちゃあ最も厳しい業界ともいえるバーでありながら、お店を開けれん状態の中でも、大切なお客様に対して絆づくりをし続け、つながり続けたっちゅうがよ。
写真3 ノミネート後半6名2

たとえば、「ウーバーキース」っちゅう企画で、お客様のご自宅に料理らあを届けるっちゅうんは、周りの他のバーから見たら、そんな儲けにもならんことを何のためにしゆうがか、全く意味不明やっちゅうがやき。


小阪先生は、「こりゃあ商い全体の『系』が見えてないと分からん!」っちゅうがよ。


さらに、商売を中長期的に見りゃあ、顧客リストが売上の源泉ながやき、「ウーバーキース」を実行に移すことにより、その時点じゃあ赤字かもしれんけんど、「大好きなバーキースが、ここまでやってくれるがや!」っちゅうインパクトが、コロナ禍が去った後のお客様の来店殺到につながったっちゅうがやき。


こういった「系」が見えちゅうかどうかが分かれ目で、山本さんはハッキリと見えちゅうき、未来のお客様の来店を信じて自信を持って行動に移すことができたっちゅうがよ。


「これをやることで、何が動くか?」っちゅうことが見えてない人にゃあ、全く意味が分からんき、見えてない人にゃあ絶対にできんことやっちゅうがやき。


さて、「社長のアカデミー賞ノミネート」者の紹介とインタビューが終わり、いよいよ「社長のアカデミー賞授賞式」ながよ。


まず、入会1年以内の方しか受賞できん、「ルーキーオブザイヤー」は、有限会社大塚製茶の大塚さん!
写真4 ルーキーオブザイヤー

ウツでダウンしちょった時期もあるっちゅう大塚さんが、この賞を受賞された意味は、まっこと大きいがやき。


おめでとうございます!


続いての、「動機づけ大賞」は、有限会社ティナズダイニングの林さん!


あらためての小阪先生のインタビューで林さんは、「猟師さんらあのお話を聞いて、かつてやったらスルーしちょったような内容らあについても、今はしっかりと価値を受けとれるようになった!」っちゅうがよ。


さらに、「かつて、猟師さんのお話から価値をキャッチできんかった頃は、お客様を見てなかった!」っちゅうがやき。


ほんで、小阪先生から「お客様を動機づけしゆうっちゅう意識はあるかえ?」っちゅう質問に林さんは、「楽しさを大きゅうしていきゆうっちゅう感覚」やっちゅうがよ。
写真5 動機づけ大賞
小阪先生は、原価によらん価値の価格がつけられる理由、客単価5000円台を10000円台にできた秘密は、まさにここにあるっちゅうがやき!


林さん、おめでとうございます!


お次の「絆づくり大賞」は、株式会社マルシンフーズの飯沼さん!
写真6 絆づくり大賞


難しい食品業界でのBtoBで、お父様に大反対されもっても、食品バイヤーの方々に向けたニューズレターを出し続け、彼らの心を掴み、結果として過去最高の収益を上げたっちゅうんは、まっこと凄いことで、BtoBの鏡ながよ!


「小阪先生は、本質を教えてくださる。間違いないと信じて行動できた。」っちゅう飯沼さんのコメントは、まっことジーンと沁みるがやき。


飯沼さん、おめでとうございます!


続いての「実践大賞」は、有限会社たこ梅の岡田さん!
写真7 実践大賞

社員全員で一丸となっての取り組みが、評価されての受賞ながよ。


岡田さんは、「学習する組織〜システム思考で未来を創造する〜」(ピーター・M・センゲ 他2名 英治出版)らあも読まれて経営の参考にされちゅうそうで、まっことここまでできる「おでん屋」さんは、他にゃあおらんがやないろかのう!


岡田さん、おめでとうございます!


お次は、「準グランプリ」で、今年の受賞者は2名の方々ながやき。
写真8 準グランプリ 

宝木石材有限会社の宝木さんと、バーキースの山本さん!


宝木さんについちゃあ、小阪先生から、「その誠意あふれる丁寧な仕事は、マーケティングを超えた!」っちゅうて評されたがよ。


宝木さんも、実は最初は、まさか墓石屋で、小阪先生のいう絆づくりが通用するらあて、信じることができんかったっちゅうがやき。


それが今は、絆のできたお客様から、次々と新規客の紹介があり、営業せいじゃち前年の売上を超えることができたもんやき、周りの同業者からは「お客さんに魔法をかけゆうがか?」っちゅうて驚かれゆうっちゅうがよ。


宝木さんの、「変化球やなしに、王道を歩きゆうっちゅう自覚があるき、毎日が楽しい!」っちゅうコメントは、まさに王道のコメントながやき!


宝木さん、まっことおめでとうございます!


またバーキースの山本さんは、同業者の他のバーは、みんなあコロナ禍で思考停止になってしもうちゅうっちゅうがよ。


たとえコロナが直撃の大阪のバーやったち、たとえ繁華街に人がおらんなったとしたち、たとえ店を閉めざるを得んかったとしたち、お客様のためにできること、やれることはあるがやき、経営はやっていけるっちゅうて、山本さんは胸を張るがやき。


山本さん、まっことおめでとうございます!


さて、いよいよ「社長のアカデミー賞2021グランプリ」の発表ながよ!
写真9 グランプリは?








「社長のアカデミー賞2021グランプリ」は……「京西陣 菓匠 宗禅」の山本宗禅さん!!
写真10 グランプリ山本さん

宗禅さんの近年の取り組みは、もはや自社だけやのうて、同業他社までも巻き込んでの大きな取り組みで、小阪先生も「実践会の仲間に、一段上の次の世界を見せてくれゆう!」っちゅうて評されたがやき。


さらに、これまでにない特別なアラレ、二粒で10万円!!っちゅう究極のアラレまで発売され、こりゃあまさに菓子やのうてもはやアートやっちゅうて、小阪先生も驚きを隠せんがよ。


宗禅さんは、匠の技をふんだんに盛り込んで、アラレを世界一のお菓子にするっちゅう域に到達したかったっちゅうて語られたがやき。


さらに小阪先生いわく、これまでモノやのうてヒトにフォーカスせえっちゅうて常々語ってきたけんど、いったんヒトにフォーカスし、そっから突き抜けてあらためてモノにフォーカスすることで、全てのモノがアートになる!…宗禅さんの実践を見て、そんな時代が来つつあることを実感したっちゅうて語られたがよ。


ほんで小阪先生は、桑田佳祐さんの「SMILE〜晴れ渡る空のように〜」にも、「次の世代に何を渡そうか」っちゅう歌詞があるとおり、ワシらあは次の時代に何が渡せるか、後世に何が残せるかじゃっちゅうて、締め括りに語られたがやき。
写真11 フィナーレ写真12 フィナーレ会場










こうして、「社長のアカデミー賞カーニバル2021」は、大団円のお開きとなったがよ。


山本宗禅さん!まっことおめでとうございます!


そして、受賞者の皆さん、あらためまして、まっことおめでとうございます!


また、小阪先生、青野さん、スタッフ&ゲストの皆さん、まっことありがとうございました!


また明日から、地道な実践活動に携わる元気を、ワシらあみんなあに足るばあいただきましたこと、心から感謝申し上げますぜよ!














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司牡丹酒造株式会社
  
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2022年02月14日

「社長のアカデミー賞カーニバル2021」オンライン参加【前編】ぜよ!

2月7日(月)は、ジャズの殿堂「ブルーノート東京」(http://www.bluenote.co.jp/)にて17時半から、小阪裕司先生(http://www.kosakayuji.com/)が主宰する「ワクワク系マーケティング実践会」最大のイベント、年に1度の「社長のアカデミー賞カーニバル2021」が、リアル&オンラインにて開催されたがやき。


この「社長のアカデミー賞」たぁ、「ワクワク系マーケティング実践会」の会員さんに月刊で送られてくる情報紙に実践報告をエントリーした会員さんの中から、毎年10人ばあがノミネートされ、そん中からその年のグランプリが決定されるっちゅう一大イベントながよ。


ほんじゃき年度が「2021」になっちょって、今回が22回目の開催となり、コロナ禍で昨年はオンラインのみやったけんど、今年はリアル&オンラインにての開催ながやき。


ちなみにもちろんワシも古うからの「ワクワク系マーケティング実践会」の会員ながやけんど、決して怪しい団体とかやのうて、それどころか今や小阪先生は、「ワクワク系」をさらに進化さいて科学とされ、情報学の博士号も取得され、日本感性工学会理事にも就任され、九州大学や静岡大学の客員教授にもなられちょって、さらに「ワクワク系」を全国展開する事業が経済産業省の認定を受けて進行中やっちゅうばあながよ。


ほんでホンマやったら今年も、例年通り満員の150名ばあの会員さんが「ブルーノート東京」に正装や盛装や仮装らあで集まられ、熱気ムンムンのはずやったがやけんど、リアル会場はかなり人数を絞っての開催で、多くの方々がワシ同様オンライン参加やったがやき。


さて、開会時間の17時半にゃあ、実践会事務局の青野さんの司会で前座がスタートしたがよ。


ほんで、いよいよ小阪先生の登場ながよ。


プロのバンドをバックにミニライブが開催され、今回はシティポップを代表する大瀧詠一さんの曲らあを歌い上げられたがやき。
写真1小阪先生歌う

ほんで小阪先生が開会宣言を告げられ、続いては乾杯で、ご発声は毎年前年度のグランプリホルダーながよ。






2019年度グランプリホルダー「株式会社森下実業」の森下さんから、2020年度グランプリホルダー「一般社団法人うちナース」の銭谷さんに、「乾杯ご発声カップ」が手渡されたがやき。
写真2 会場風景写真3 乾杯ご発声カップ授与










ちなみにワシゃあ乾杯用に、「司牡丹・立春朝搾り」(純米吟醸しぼりたて薄にごり生原酒)を用意さいてもうちょったがよ。
写真4 立春朝搾り

ほんで、昨年はオンラインでのご発声やった森下さんと、今年の銭谷さんのお2人のご発声にて、心の中で声高らかに(コロナ禍のため)乾杯したがやき!
2022.2.14写真5 乾杯!










「司牡丹・立春朝搾り」、一段とウマイぜよ!


さて、続いては「未来予測対談」で、スペシャルゲストの登場ながよ。
写真6 未来予測対談写真7 未来予測対談2









今年のゲストは、横浜美術館の襟川文恵さんやったがやき。


小阪先生は常々、「商売はアートや!」っちゅうて語られゆうがやけんど、まっと商人の皆さんも、日常的にアートに触れることが大事やっちゅうがよ。


ほんで襟川さんは、かのスティーブ・ジョブズさんは、アートをブレインにして成功したっちゅうがやき。


ジョブズさんが28歳のとき、1984年のアップル社の総会にて、Macintoshの1号機を発表したっちゅうがよ。


この頃までのコンピュータグラフィックスは、まだまだ粒子が粗うて、綺麗な曲線らあ描けいで、曲線が階段みたいにガタガタやったっちゅうがやき。


そんな時代に、Macintosh1号機を発表する際に、ジョブズさんは、日本の大正時代の木版画家・橋口五葉の「髪梳ける女」をコンピュータで模写した画像をドーンと登場さいて、世界に衝撃を与えたっちゅうがよ。


Macintoshの素晴らしさを百万言費やして語るよりか、「髪梳ける女」の流れるように美しい黒髪を見事に模写した画像をたった一枚見せただっけで、全てが一瞬にして、言語なしで世界中に伝わるっちゅうがやき。


ちなみにこの「髪梳ける女」の木版画は、横浜美術館にも所蔵されちゅうっちゅうがよ。


また、アップル社じゃあ、そんなジョブズさんの美意識を学ぶためのアップル大学を創設して、「シンプルは美しい」を社内に浸透させゆうっちゅうがやき。


小阪先生は、いまDXの世の中で、中小企業やスモールカンパニーは、テクノロジー的な価値じゃあ大企業にかなわんかもしれんけんど、このジョブズさんのようなアート的な価値やったら、大企業も中小企業もないがやき、中小はそこを目指すべきやないかっちゅうがよ。


また襟川さんは、横浜美術館のファンクラブづくりを担当されちゅうがやけんど、同美術館のサポーターの方々と語り合う中で、大きく2つのタイプに分かれることに気づいたっちゅうがやき。


そりゃあ「コスパを求めるタイプ」と「特別な体験を求めるタイプ」で、あまりにマインドが違うこの2タイプの方々を、同じひとつのファンクラブに入れるがは違うがやないかと気づいたっちゅうがよ。


ほんで、ファンクラブ組織を2つに分けたっちゅうがやき。


ほいたら、意外にも後者の「特別な体験を求めるタイプ」の組織の方が、大きゅう広がったっちゅうがよ。


確かに、美術館に対して、何か特別な体験を期待しちゅう人っちゅうんは、潜在的におったとしたち、どうしたらそんな関係を結べるかが分からんき、そういうファンクラブができりゃあ、「そうそう!こんなファンクラブに入りたかった!」っちゅうて気づくはずながやき。


このあたりのファンクラブづくりの話は、日本酒業界にも同じように使えるがやないかと、大きな気づきを得ることができたがよ。


日本酒に対して、消費者も飲食店も酒販店も、「コスパを求めるタイプ」と「特別な体験を求めるタイプ」がおるはずながやき。


それを、同じようなくくりで扱うたり、同じような言葉で価値を伝えたりしたち、反応は全く違うことになるがよ。


もちろん、「コスパを求めるタイプ」も、大切なお客様やき、大事にせにゃあいかんがは当たり前やけんど、これからの時代に大きな財産となるがは、「特別な体験を求めるタイプ」のファンの方々であり、彼らを如何に組織化して育んでいくかが大事やっちゅうことながやき。


襟川さんは、この「特別な体験を求めるタイプ」のファンを組織化できたことで、今後人口減らあで市の税収が下がり、美術館に対する予算がカットされたらどうしょうっちゅう恐怖を感じることがないなったっちゅうがよ。


襟川さん、小阪先生、こぢゃんと学びになるお話を、まっことありがとうございましたぜよ!


この後小阪先生は、「この歌を聞いたとき、こりゃあ商人への応援歌やと思うた!」っちゅう、桑田佳祐さんの「SMILE〜晴れ渡る空のように〜」を披露してくださったがやき。
写真8 小阪先生「SMILE」








東京オリンピックの際によう聞いた曲に乗せてのこの歌詞が、ワシらあ商人の心にも、ジーンと響いてくるがよ。


「SMILE〜晴れ渡る空のように〜」(桑田佳祐)

長きこの地球の 歴史の一幕に
立ち会う事を 奇跡と呼ぶのだろう

永遠(とわ)に星は流れ 瞬くその間に
人類(ひと)が織りなす 夢と希望の舞台

私とあなたが 逢うところ
ここから未来を 始めよう

栄光に満ちた孤独なHERO
夢追う人達の歌
情熱を消さないで
歩みを止めないで

この世に生まれた以上

愛情に満ちた神の魔法も
悪戯な運命(さだめ)にも
心折れないで
でなきゃ勝利は無いじゃん!!

素晴らしき哉 Your Smile(あなたの笑顔)

街のざわめきが 歓喜の叫びへと変わる
時代(とき)がまたひとつ 動いた事を知る

命の限りに 幸せに
敬(うやま)いし友と 闘え

栄光に満ちた者の陰で
夢追う人達がいる
いつも側(そば)に居て
共にゴール目指して

その命燃やしてるんだ

世の中は今日この瞬間(とき)も
悲しみの声がする
次の世代に
何を渡そうか!?

今この時代(とき)を生きて

Woh oh oh oh…

栄光に満ちた孤独なHERO
夢追う人達の歌
情熱を消さないで
一人背負わないで

晴れ渡る空のように

愛情に満ちた神の魔法も
気まぐれな運命(さだめ)にも
心折れないで
でなきゃモテないじゃん!!

素晴らしき哉 Your Smile(あなたの笑顔)

あなたがいて I'm So Proud(私の誇り)

愛しい友への歌


あらためて、桑田佳祐さんの歌詞が沁みるがやき!


写真9 ベストドレッサー賞
さて、この後は休憩タイム(会場は懇談タイム)があり、後半はまずベストドレッサー賞の発表があり、いよいよ「社長のアカデミー賞ノミネート」紹介と「社長のアカデミー賞授賞式」ながやけんど、まだまだ長うなりそうなき、この続きは明日のblog & Facebookの【後編】に譲らいていただきますぜよ。






















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2022年02月04日

壇直仕祇萓犬離ンライン講演「2030年に至るビジネスチャンス大全」ぜよ!

1月28日(金)は18時30分から、壇直仕祇萓犬2022年までに世界に輝くあなたと日本を創るプロジェクト「2022全国縦断講演」のファイナル講演、「多種多様な業種・業界すべてに通用する2030年に至るビジネスチャンス大全」が、リアル&オンラインにて開催されたき、ワシゃあオンラインにて参加さいてもうたがやき。


「2022−これから10年、活躍できる人の条件」っちゅう壇沈萓犬僚饑劼2012年に上梓されて以来、毎年1月に開催され今回で11回目のファイナルとなる大講演会であり、壇沈萓犬肇好織奪佞粒Г気鵑蓮⇔稠通り「神田明神ホール」からの生中継やったがよ。


司会の方の速報値によりゃあ、全国各地や海外からも、何と2000人を超える方々が聴講されゆうっちゅうことやったがやき!


さて、その2時間半にわたるこぢゃんと中身の濃い講演を、ここで全てご紹介するこたぁ不可能やきに、そん中からワシに特にビビッと響いた部分だっけを、ちくとピックアップしてご紹介さいていただきますぜよ。


まず、「大きな未来への潮流!SDGsの真実」っちゅうテーマながよ。
2022.2.4写真1 タイトル写真2 タイトル2









「SDGs」の17の目標は、はっきり言うたら、普通に考えて、こんな理想郷を2030年に実現するらあて、あ・り・え・な・いがやき。
写真3 会場と各地の仲間2022.2.4写真4 神田先生登場











けんど…驚くべきことに、「SDGs」を真顔で語る民衆が全世界で増殖しゆうっちゅうがよ。
写真5 なぜSDGs?

ちなみにキーワード検索で、「SDGs」と逆相関するキーワードは何かっちゅうたら、そりゃあ「コロナ」やっちゅうがやき。


また、江戸時代末期にゃあ世直し運動として「ええじゃないか」があったけんど、ある意味「SDGs」は、令和の世直し運動やっちゅうがよ。


さらに、第一次産業革命(1784・機械化)にゃあ「ラッダイト運動」(1811)があり、第二次産業革命(1870・工業化)にゃあ「ええじゃないか」(1967)があり、第三次産業革命(1969・情報化)にゃあ「全共闘運動」(1968〜70)があり、現在の第四次産業革命(スマート化・AIの実用)のファンファーレとして、「SDGs」があるっちゅうことながやき。
写真6 第四次産業革命のファンファーレ



ほんで、ポイントは、グローバルな理想を掲げて、子供らあと取り組むことやっちゅうがよ。


たとえば、2025年の大阪万博に向けて、メタバースバザールでブースを構えたりすりゃあ、万博をきっかけにおまさんのビジネスを世界80億人に発信するチャンスになるっちゅうがやき。
写真7 世界80億人に発信のチャンス

ほんで次のポイントは、身近な痛みを解消して収益をあげることやっちゅうがよ。







そのための「夢中になれるプロジェクト発見」の方法が、これまたビビッとくる内容やったがやき。
写真8 新札・夢中になれるプロジェクト

まず壇沈萓犬蓮△海譴らお金を生み出す日本の三大分野は、2024年予定で切り替えられる、日本の新札の3人やっちゅうがよ。


まず1万円札の渋沢栄一は、日本近代資本主義の父と呼ばれ、480以上もの企業の創設に関わり、うち300が今も続き、道徳経済合一を説いたっちゅう、連続・社会起業家ながやき。


千円札の北里柴三郎は、日本近代医学の父と呼ばれ、細菌学の分野で多大な貢献をし、「医の基本は予防にあり」っちゅう信念を持っちょったっちゅうがよ。


五千円札の津田梅子は、教育者であり、日本女性教育の先駆者ながやき。
写真9 津田梅子1

ほんで、新しいお札になる3人の中から、おまさんが親しみを感じる1人の主人公を選び、四コマ漫画の吹き出しを穴埋めしていくだっけで、おまさんが夢中になれるプロジェクトが作れるっちゅうがよ!





その四コマ漫画のセリフたぁ、津田梅子を選んだとすりゃあ以下の通りながやき。
写真10 津田梅子2写真11 津田梅子3









写真12 津田梅子4

⚫️あなた「久しぶり!どうしゆう?」津田梅子「すごいことになったがよ!実は… 帖」


⚫️あなた「え?けんど以前は…」津田梅子「そうながやき、以前は…◆弔如動けんかったがよ。」


⚫️あなた「何がきっかけでそうなったが?」津田梅子「実は……に出会うて、…ぁ帖」


⚫️あなた「あ、もしかして…ァ弔辰舛紊Δ海函」津田梅子「そのとおり!おかげで…Α弔砲發覆蠅修Δ覆やき。」


このセリフに事例を入れてみりゃあ、次のようになるがよ。


⚫️あなた「久しぶり!どうしゆう?」津田梅子「すごいことになったがよ!実は、ヽ慇諺完が希望の仕事につけることになったがやき。」


⚫️あなた「え?けんど以前は…」津田梅子「そうながやき、以前は、企業ブランドへの強いこだわりで、動けんかったがよ。」


⚫️あなた「何がきっかけでそうなったが?」津田梅子「実は、9イな仕事をしゆう先輩に出会うて、2030年の女性が活躍しゆう分野の話を聞いたら、自分が夢中になれる分野が見つかったがやき。」


⚫️あなた「あ、もしかして、10年後を考えりゃあ、正しい選択ができるっちゅうこと?」津田梅子「そのとおり!おかげで、私も自信をもって企業にアピールできるようにもなりそうながやき。」


これにより、世界一シンプルなビジネスモデルが誕生するっちゅうがよ。
写真13 Q1、Q2、Q3写真14 Q4










【Q1】おまさんを助けてくれる人(キーパートナー)は?

9イな仕事をしゆう先輩。


【Q2】おまさんが人に喜ばれること(価値)は?

10年後の正しい選択。


【Q3】おまさんが助ける人、喜ばれる人(顧客)は?

▲屮薀鵐匹砲海世錣辰篤阿韻鷽諭


【Q4】顧客のための新しいプロジェクト(キーパートナー×ゲ礎)は?
〜そっから広がる大きな可能性は?()〜
→ズバリ名付けて、
○○(顧客)のための
◼️◼️▲▲プロジェクト
〜◎◎(可能性)の実現を目指して〜
※◼️◼️▲▲のネーミングで悩んだ際には、はじめの漫画のセリフの中で、一番印象に残った言葉を選んで、それをそのまんま、まずは当てはめてみてください。


これにあてはめりゃあ、たとえばこんな感じになるがやき。


ズバリ名付けて、
ブランドにこだわって動けん人のための
先輩との出会いによる未来の正しい選択プロジェクト
〜いままでの成果に自信をもって、企業にアピール〜


あるいは、こんな感じながよ。


ズバリ名付けて、
10年後、本当に満たされた人生を歩みたい学生のための
JOB探求2030プロジェクト
〜就社やのうて、仕事の楽しさを〜


次に、まだ気づいちゃあせん、おまさんの本当の「SDGs」っちゅうテーマながやき。


実は「SDGs」の17項目は、DNAの二重螺旋構造みたいに、実現するためにそれぞれの協力関係を促進する仕組みになっちょって、補完しあう対極のゴールがあるっちゅうがよ。


ほんで、対極に取り組みゃあより大きく広がったり、対極を理解すりゃあパワフルな協力者が現れたり、連鎖するばあ実現が近うなったりするっちゅうがやき。


たとえば、【1.貧困をなくそう】と、【17.パートナーシップで目標を達成しよう】が補完しあう関係ながやけんど、貧困たぁ、お金がなかったからやのうて、パートナーシップが失われた結果として、引き起こされる病やと捉えることができるっちゅうがよ。


会社が倒産する理由やち同様で、お金が足りんなったからやのうて、パートナーシップが失われた結果としてして、倒産を選ぶことになるっちゅうことながやき。


逆にいやあ、どればあ解決不可能に思える難問やち、そこにパートナーが現れた時、あっけのう解決することが多いがよ。


ほんじゃき、社会が大きな目標の実現に向かうためにゃあ、「協力関係を促進する仕組みや場」のプロ=ファシリテーターが必要になるっちゅうことながやき。


続いては、スリープライス戦略のご紹介ながよ。


2人のプレゼンテーションはどちらも大好評やったけんど、ひとりは拍手をもろうただっけで誰ともつながることがのうて、もうひとりの前にゃあ大行列ができちょった……その違いは?


そりゃあ、MVPがあるかどうか、「Minimum Viable Product」(ミニマム・ヴァイアブル・プロダクト)、つまり「顧客に価値を提供できる最小限のプロダクト」があるかどうかやっちゅうがやき。


ほんで、「MVP」を具体的に表現すりゃあ、そりゃあ「松竹梅」であり、「上位商品・通常商品・体験商品」であり、「スリープライス戦略」やっちゅうがよ。


その鍵は、真ん中から考えることやっちゅうがやき。


ほんで「まとめ」として壇沈萓犬蓮2030年に向けて活躍するためにゃあ、社会課題を解決するワクワクするプロジェクトに取り組み、共感する人らあ同士とのコミュニティを広げていきゃあ、その人らしいビジネスが自然に花開くっちゅうがよ。


ほんで2022年に取り組むこたぁ、まずは「ワシを知ってもらうにゃあ、まずこれ!」っちゅう「MVP」を準備することやっちゅうがやき。


ほんで、「探求マンガ」でテーマを探すっちゅう順番やっちゅうがよ。


さらに、2022年の年間テーマは、「一極集中・全面展開」やっちゅうがやき。


5月10日まで「一極集中」で、10月27日まで「全面展開」で、再び12月20日まで「一極集中」で、その後は翌年5月16日まで「全面展開」やっちゅうがよ。


つまり、今日をきっかけに、発見したプロジェクトに集中するっちゅうことで、2025年までを目指して、今まで積み上げてきたことから大きな結果をあげるにゃあ、最高な1年やっちゅうがやき。


壇沈萓検∈Gもこぢゃんと学びになり、ビジネスヒントが満載の素晴らしい講演を、まっことありがとうございましたぜよ!
















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司牡丹酒造株式会社
  
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2021年10月27日

「酒販ビジネス実践会」にてワシのオンラインセミナーぜよ!

10月14日(木)は、ワシの古うからの盟友で街の酒屋の繁盛コンサルタント、「酒販ビジネス実践会」(http://syuhan-business.com/ )を主宰されゆう増田健冶先生の、Zoomによる「リモート懇親会&事例交換会」やって、そちらにてワシのオンラインセミナーを開催さいてもうたがやき。


今回ワシに与えられたテーマは、「日本酒のグルコース濃度について」ながよ。


この「グルコース濃度」についちゃあ、まだまだ知らん酒屋さんが多いっちゅうことで、増田先生からのたっての希望でお話さいていただくことになったがやき。


今回は、20時半から22時までっちゅう遅い時間での開催で夕食も済まいちょったき、ワシが用意さいてもうたがは軽めのオツマミ、「雪印チーズ・コクとうまみ」を「焼き海苔」で巻いていただくっちゅうもんと、「四万十川青さのり入り・つまみのり」で、用意さいてもうたお酒は、「船中八策・ひやおろし」(超辛口・純米原酒)やったがよ。
写真1 海苔とチーズと「おつまみのり」

実はここ最近、ワシゃあ「海苔」の美味しさにあらためてハマっちょって、特に日本酒のツマミとしちゃあ、「海苔」を超えるツマミはないがやないろうかっちゅうて思いゆうばあながやき。


今回は、飲み食いしもってでOKの会やけんど、ワシゃあ講師やき、飲むこたぁできても食べるがはちくとタイミングが難しいろうっちゅうことで、スタート前に一口いただいてしもうたがよ。









「船中八策・ひやおろし」と「コクとうまみ」チーズを海苔で巻いたがを合わせていただき、さらにそこに「追いノリ」として「おつまみのり」も加えていただいたがやけんど、これがホンマにまっこと、こぢゃんと旨いの何の!
写真2 船中八策ひやおろし
















チーズの動物性のグルタミン酸の旨味に、海苔の植物性のグルタミン酸&イノシン酸&グアニル酸らあの旨味が加わり、さらに「おつまみのり」の川のりの旨味も加わり、旨味が倍増しまくり、さらにさらにそこに「船中ひやおろし」の熟成した様々なアミノ酸の旨味が加わりゃあ、もはや旨味のフルオーケストラの交響楽団状態で、幸せ気分満開ながやき!
写真3 船中ひやおろしとツマミ

いかん、いかん、セミナーが始まってしまうぜよ。


ZOOMに入室して増田先生とご挨拶し、ちくと待ちよったら次々に参加者の皆さんも入室され、開会となったがよ。


「酒販ビジネス実践会」に加盟されちゅう全国の酒販店の皆さんらあを中心に、10名ばあの方々が集まられたがやき。


酒販店の皆さんは、この時間でも仕事がある方々が少のうないようで、数名の方々が出たり入ったりがあったがよ。


さて、ワシのセミナーのスタートで、今回お話さいていただくがは、日本酒の「グルコース濃度」についてやけんど、「グルコース濃度」らあっちゅうヤヤコシイ専門知識を、何のために獲得するがかっちゅうたら、そりゃあ「お客様の幸せのため」やっちゅうことを、まず絶対に念頭に置いちょいていただきたいっちゅうお話をさいてもうたがやき。
写真4 オンラインセミナースタート

つまり、これからの酒販店は、特に日本酒に力を入れゆう酒販店やったら絶対に、「グルコース濃度」についての知識を持っちょかにゃあ、日本酒でお客様を幸せにするような提案ができんなるっちゅう意味ながよ。


そんな前置きをさいてもうてから、「グルコース濃度」についての解説をスタートさいたがやき。


近年人気の純米酒や純米吟醸酒らあを飲まれて、「日本酒度はプラスやに、やたら甘いがは何で?」っちゅうて疑問に思われたこたぁないかよ?


これまでは、日本酒度がプラスの酒は辛口、マイナスの酒は甘口と言われよったがよ。


けんど、近年はその考え方が全く通用せんなってきちゅうがやき。


それが、「グルコース濃度」の関係ながよ。


近年流行りの純米酒や純米吟醸酒らあは、この「グルコース濃度」が高いもんが多うて、実は全国のメーカーの間じゃあそういうタイプの酒造りは、もはや数年前から常識となっちゅうがやき。
写真5 オンラインセミナー風景

まず、日本酒度は比重で、本当の甘さや辛さの指標じゃあないがよ。これがまず前提ながやき。


ほんで、お米の「でんぷん」は、液化酵素と糖化酵素の働きによって、以下のように変化していくがよ。


「でんぷん」→「デキストリン」→「オリゴ糖」→「ブドウ糖」


お酒に残っちゅう糖分の組成によって、人が感じる甘みは違うがやき。


「デキストリン」は、「でんぷん」に近いき甘うないがよ。


「オリゴ糖」はほのかな甘さ。


最も甘いがは「ブドウ糖(これがグルコース)」ながやき。


つまり、日本酒度がなんぼプラスやち、残糖の構成がブドウ糖が多けりゃあ甘い酒になるっちゅうことながよ。


このような糖化率の高い酒、「グルコース濃度」が高い酒が最近の流行りやっちゅうことながやき。


糖化率を高うするにゃあ、いくつかの手法があるけんど、近年は、高グルコ菌っちゅう麹を使う(生まれつき糖化酵素を大量生産する麹菌)、酵素剤を入れる(糖化酵素そのものを入れる、最も簡単な方法。)らあの手法が一般的ながよ。


日本酒業界の近年のトレンドは、このような高グルコ菌や酵素剤を使うた「グルコース濃度」の高い甘い酒となっちゅうがやき。


特に、全国新酒鑑評会金賞受賞酒は、年々グルコース濃度は高まり、さらに金賞受賞酒は甘い酒だらけとなっちゅうがよ。


こりゃあ、甘みが欠点をマスキングするためで、「グルコ
ース濃度」の高い酒は欠点が指摘されにくいき金賞を獲りやすうなり、「グルコース濃度」の低い酒は欠点が指摘されやすいき金賞が獲りにくいっちゅうんが現状ながやき。


さらに、「グルコース濃度」が高い酒は、高カプロン酸エチル酵母使用による若干の苦味もマスキングでき、その上、飲み込まんと多数を利き酒する審査会じゃあ、格段に有利やと言われゆうがよ。(グルコの高い酒の後に、グルコの低い酒が並びゃあ、「身薄い」「粗い」「味ノリ悪い」等の低い評価になりがちながやき。)


ほんで、鑑評会らあへの出品酒だけやったらまだしも、市販酒の純米酒や純米吟醸酒や純米大吟醸酒らあも、年々「グルコース濃度」が高うなりゆうがよ。


実はこのようなグルコース濃度の高い酒は、一口で「旨い!」と分かりやすうて、特に若者にゃあ人気があるがやけんど、一方で、量が飲めん、1杯で終わってしまう、料理が進まん、らあの欠点も一部で問題視されちゅうがやき。


一般的に「旨い酒」っちゅうて、一くくりで語られるけんど、実は「旨い酒」にゃあ2通りあるがよ。


すなわち、「一口飲んで旨い酒」と「一口じゃあ物足りんけんど、食が美味しゅうなって、ついつい杯が進む酒」ながやき。


けんど、きき酒審査らあの場合は、少量を口に含んで吐き出し、当然料理は食べんと審査すりき、後者の「旨い酒」を評価するこたぁなかなか難しいがよ。


そのため、「SAKE COMPETITION」らあの審査じゃあ、あらゆるコンテストに先駆けて、世界で初めて「グルコース濃度別審査」を採用しちゅうがやき。


これにより、年々全国的に異常に甘い酒だらけとなる市販酒同質化の傾向に、一定の歯止めをかけるこたぁできたがやないかと言われゆうがよ。


けんど、日本中や世界中に新たな日本酒の品評会や審査会らあがあふれ出いて、それらあのほとんど全てが通常のランダムな順序でのブラインドテイスティングやき、「グルコース濃度」の高い甘い酒が有利な状況は一向に変わってないがやき。


しかも、その甘口化の傾向が市販酒にまで飛び火し、市販酒がどんどん甘うなりよって、さらにそういうタイプだっけがえい酒やっちゅう誤解まで生じはじめゆうがよ。


この傾向は、日本酒最大の魅力である地域の個性が失われる方向性ながやき。


全体の同質化は全体の地盤沈下につながるっちゅうんは当たり前の話ながよ。


ほんじゃきワシゃあ、まずは最も影響力がある全国新酒鑑評会から変えにゃあっちゅうことで、一昨年の日本酒造組合中央会の評議員会にて、高知県酒造組合理事長として、「グルコース濃度別か、濃度順審査」の導入を提言さいてもうて、実は本年の「全国新酒鑑評会」から「グルコース濃度順審査」が実現しちゅうがやき。


けんど、一番の問題は生活者、日本酒を購入してくださりゆう一般の方々は、こんな日本酒業界の事情らあ知らんき、このまんまやと「甘い酒=美味しい酒」と思いこんでしもうて、辛い酒は昔の古いタイプの美味しゅうない酒やと勘違いしてしまいかねんがよ。


しかも、高グルコの甘い酒は食べ物が進まん、特に和食、特に刺身らあにゃああんまり合わんき、箸も杯も進まんなるがやき。


和食や刺身に合わんような甘い日本酒だっけが美味しいお酒やと思いこんじゅう生活者は、そりゃあ不幸せやと言わざるを得んろうがよ。


ほんじゃきワシらあは、酒だけ飲んだらちくと物足りんかもしれんけんど、料理と合わせて飲んだら、その料理の素材の良さを出汁のように下から支えて押し上げてくれ、料理が美味しゅうなり酒も美味しゅうなり、ついつい箸が進みついつい杯が進み、交互にやりゃあ箸も杯も止まらんなるっちゅう、グルコース濃度の低い辛口の酒の良さを、お客様の幸せのために、まっとまっとキチッと伝え広めていかにゃあいかんっちゅうことながやき。


だいたいこんなようなお話をさいてもうて、その後も皆さんからのいろんな質問らあに答えさいてもうたがよ。


こうして、「酒販ビジネス実践会」でのワシのオンラインセミナーは、22時ちょい過ぎばあにゃあ、お開きとなったがやき。


増田先生、そしてご参加いただきました皆さん、まっことありがとうございましたぜよ!















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2021年07月13日

【日本酒関連業者の皆様に拡散希望!】「イベント盛況・売上低迷の真相」無料進呈ぜよ!

さて今回は、ワシの古うからの盟友でもある、街の酒屋の繁盛コンサルタント、「酒販ビジネス実践会」(http://syuhan-business.com/ )を主宰されゆう増田健冶先生が、日本酒関連業者の皆様必読の画期的な小冊子を書き上げられたき、そちらをご紹介さいていただきますぜよ。
写真1 酒販ビジネス実践会ホームページ写真2 小冊子無料進呈サイト

















その小冊子は、「日本酒のイベント大盛況!売上低迷の謎の正体!その真相を暴く!」っちゅうタイトルの電子小冊子(PDFファイル・53ページ)ながやき。
写真3 小冊子

実は日本酒業界にゃあ、コロナ禍以前から、世にも不思議な怪奇現象ともいえる最大の謎があったがよ。


そりゃあ、日本酒イベントを開催すりゃあどこも大盛況の大入満員やに、なぜか日本酒の売上は年々減少しまくりやっちゅう、そんなミステリーながやき。


この日本酒業界最大の謎に、ついに増田先生が斬り込み、名探偵シャーロック・ホームズか、あるいは名探偵コナンのような明解さで真相を暴いたっちゅうんが、この小冊子ながよ。


実は、ワシゃあ一足お先に読まいていただいちゅうがやけんど、日本酒メーカーさんにも、日本酒に力を入れちゅう問屋さんや酒販店さんにも、さらに日本酒に力を入れちゅう飲食店さんにやち、こぢゃんと役に立つ内容がテンコ盛りながやき!


さらに、日本酒業界が今後参考にすべき異業種の事例が3つばあ紹介されちゅうがやけんど、それらあは全て切り口と視点をこれまでと大きゅう変えた結果、V字回復を成し遂げたっちゅう事例ながよ。


これらあの事例は、まさに今真っ只中のコロナ禍の危機から脱出するための切り口や視点をも、読み手に与えてくれるがやき!


ちなみにワシゃあ、この3つの事例を熟読しゆう間に、自社で使えそうな画期的なアイデアのタネが、7つばあ降りてきたがよ。


ほんじゃきワシゃあ正直言うて、この小冊子は1冊数万円で販売したち100冊ばあ楽勝で売れるがやないかと思うちゅうがやけんど、それを何と今回は無料で進呈するっちゅうがやき、何ちゅう太っ腹ぜよ!


ただし、お申し込み期限は7月末までで、しかも先着100名様限定らしいきに、ご希望の方は今すぐ!下記のURLをクリックし、「申し込みフォーム」からお申し込みくださいや。


http://syuhan-business.com/seminar_p.htm


なお、増田先生に問い合わせたところ、基本的にゃあ日本酒メーカー、酒問屋、酒販店の皆様に読んでいただきたいがやけんど、日本酒に力を入れちゅう飲食店さんでも大丈夫やっちゅうことやったがよ。


ただし、一般消費者の方々、日本酒マニアの皆様にゃあ、ご遠慮いただきたいっちゅうことやき、その点は何とぞご了承をお願い申し上げますぜよ。


http://syuhan-business.com/seminar_p.htm

















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2021年03月31日

「HOTERES」連載「グローバルSAKEマーケットの創造者たち」取材ぜよ!

3月26日(金)は、「酒蔵レストラン 宝」の18周年記念日のイベントで、約半年ぶりの東京出張やったがやけんど、そのイベントの前の昼間に「週刊ホテルレストラン」(通称:HOTERES)隔週連載の「グローバルSAKEマーケットの創造者たち」の取材があったがやき。


この度の取材は、この2月と3月に開催された、オンライン酒蔵見学ツアー「【おうち旅】おうちで乾杯!オトナの酒学旅行」〈高知・司牡丹編〉にてお世話になった、日本酒スタイリストでタレントの島田律子さんからの依頼で、実現したもんながよ。


ほんで、この連載は、島田さんが「世界へ打って出る日本酒」に主眼を置いて、酒蔵の方々らあにインタビューしていくっちゅうシリーズながよ。


また、偶然やけんど、5年ばあ前に「週刊ホテルレストラン」創刊50周年記念パーティが開催された際、同誌の出版社である株式会社オータパブリケイションズさんの創業者であり先代の太田土之助さんが、高知県出身やっちゅうことで、司牡丹に記念パーティの手土産の依頼があり、オリジナルラベルのお酒約700本(720ml)のご注文をいただき、ワシもその凄いパーティに出席さいてもうたことがあったがやき。


約5年ぶりに、再び「つながり」が結びついたような感じがして、まっこと嬉しかったがよ。


さて、取材についちゃあ、14時から銀座のオータパブリケイションズさんの本社にて実施されたがやき。


余裕で到着するつもりやったに、ちくと道を間違うてしもうて数分遅れての到着、まっこと申し訳ございませんでしたぜよ!


汗を拭き拭き、「グローバルSAKEマーケットの創造者たち」の取材に答えさいてもうたがよ。
写真1 取材前風景写真2 取材前風景2













写真3 週刊ホテルレストラン


まず島田さんからの質問は、司牡丹の歴史や由来についてで、坂本龍馬さんとの縁についてらあも含めて、詳しゅうに語らいてもうたがやき。
写真4 グローバルSAKEマーケットの創造者たち

お次の質問は、輸出についてやったがよ。


司牡丹の輸出についちゃあ、昭和59年のアメリカ東海岸からがスタートで、この頃から現在も、日本名門酒会さんのルートにて輸出しゆうがやき。


その初輸出から7年後の平成2年に、ワシゃあ司牡丹酒造に戻んてきちゅうがやけんど、この頃の海外市場は今と比べりゃあまっこと信じられんばあ不毛な状況やったがよ。


日本名門酒会の本部の方々と共に何社かの蔵元とアメリカ大陸を横断しもって、連日取引先飲食店さんらあを回ったりしたことがあったがやけんど、その頃はまだ日本酒は燗酒で飲むもんと思われちょって、しかもチンチンに沸騰するばあ熱い燗酒が出されたりするがは当たり前で、お酒も何年か前のもんやったりして、さらにお客さんも生魚の刺身らあてワサビと醤油をドブ漬けしたスパイシー刺身で食べたりと、とにかく「なんじゃこりゃ」な状態やったがやき。


そんな状態から、それこそ一店一店、取引先を回り回り、正しい日本酒知識や和食知識らあを伝え伝えて、コツコツと日本名門酒会と共に市場を開拓していったっちゅう自負は、今でもしっかりと持っちゅうがよ。


ちなみに、現在のコロナ禍での輸出の好調は、海外におけるECサイト、つまり通販が絶好調のお陰ながやけんど、こりゃあこれまで課題とされちょった海外における家庭需要を開拓したっちゅうことやき、ある意味コロナ禍のプラス面やと言えるがやき。


司牡丹は、日本酒は飲食店メインやき、復活はまだまだやけんど、「司牡丹・山柚子搾り」(リキュール)が海外ECサイトで爆発ヒット中となっちゅうがよ。


続いての質問は、土佐の風土と辛口の関係についてやったがやき。


森林面積比率84%で日本一やっちゅう高知県は、森林だらけで、しかも降雨量も晴天日数もほぼ日本一やき、実は山の幸がこぢゃんと豊富で、当然清流だらけで川の幸もこぢゃんと豊富になるがよ。


さらに、黒潮洗う太平洋に向こうて両腕を広げて受け止めるような地形やき、海の幸も日本一っちゅうてえいばあ豊富ながやき。


しかも、一番の大都会高知市のど真ん中やち、車で30分も行きゃあ、ド山ん中、ド川ん中、ド海ん中に到着するばあ、間近に大自然を擁しちゅうがよ。


ほんじゃき、山の幸も川の幸も海の幸も、鮮度抜群獲れたてピチピチやき、素材そのもんの美味しさを活かしたシンプルな料理が、土佐料理の主流になるがやき。


そんな料理の素材の良さを、出汁のように下から支えて押し上げてくれる辛口の酒が、土佐酒の特徴となったっちゅうことながよ!


さらにさらに、土佐人は底抜けに明るうて人懐っこい気質を持っちゅう上に、土佐の宴席は大人数でガンガンに杯を酌み交わす風習があり、「可杯」「菊の花」っちゅうお座敷遊びまで飛び出して、豪快に飲みまくるっちゅうスタイルながやき。


食が美味しい、酒が旨い、人が明るい、宴が楽しい・・・土佐人がとにかくこぢゃんと酒を飲む理由、ひいては土佐酒が辛口な理由は、こういうことながよ!


お次は、「HOTERES」の読者の皆さんに伝えたいことはっちゅう質問やったがやき。


いま、コロナ禍で、人と人とがこぢゃんと密になって酌み交わす土佐人的な飲み方ができんなってしもうて、さらに世の中は賞を取るためのグルコース濃度の高い甘い酒が大人気となり、日本中の蔵元が本来の地域の個性をかなぐり捨てて、グルコース濃度の高い甘い酒ばっかしを造るようになってしもうちゅうがよ。


確かにグルコース濃度の高い甘い酒は、欠点をマスキングするき賞が取りやすいし、初心者やち一口飲んで「うまいっ!こんな美味しい日本酒、初めてっ!」っちゅうばあやき、ライトユーザーにゃあ最適かもしれんけんど、日本中の蔵元がみんなあそんな酒ばっかしになったら、いったいどうなるがぜよ!?


地域の個性は消え去り、しかも甘過ぎて2杯目に進まん、食も進まん、刺身に合わんっちゅう日本酒だらけになってしもうたら、どうなると思うぜよ?


全体の同質化は、全体の地盤沈下につながるこたぁ、間違いないがやき!


つまり今、日本酒業界は最大の危機を迎えちゅうっちゅうことながよ!


ほんじゃきワシゃあ、「酒道 黒金流」(https://shudo-kurogane.jp )を立ち上げ、開祖となったがぜよ!


まずは日本中に、日本酒本来の豊かさや愉しさをしっかりと伝道し、旨い酒はグルコース濃度の高い甘い酒だっけやないことらあもしっかりと伝え、将来的にゃあもちろん海外普及も目指しちゅうがやき。


日本酒の「きき酒師」や「サケ・デュプロマ」らあは、資格であり職業やろうけんど、そりゃあつまりはワインにおける「ソムリエ」に対抗するためのもんながよ。


一方「酒道」たぁ、資格でも職業でものうて、そりゃあ「道」である以上、つまりは「生き方」ながやき!


海外にゃあない、日本にしかないこの「道」こそが、「酒道」こそが、外国人の方々に憧れを持って仰ぎ見られる存在に、日本酒を押し上げてくれるはずながやき!


今はまだ夢物語かもしれんけんど、50年後、100年後、200年後にゃあ、日本各地に様々な「酒道」流派が百花繚乱咲き乱れ、「酒道家」は世界中から憧れられる存在になっちゅうはずながぜよ!


だいたいこんなようなお話らあを、ちくと熱うに語らいてもうたがよ。


インタビュー終了後は、記念写真らあを撮ったりして、15時半ばあにゃあ取材は終了したがやき。
写真5 島田さんと記念撮影写真6 島田さんと義田Pと記念撮影
















島田さん、「HOTERES」スタッフの皆さん、まっことお世話になりました!ありがとうございましたぜよ!

















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2021年03月30日

コロナ下で必読!小阪裕司先生の「『顧客消滅』時代のマーケティング」ぜよ!

今回のお薦め書籍は、2月末に発刊されたばっかしでベストセラーになり重版となっちゅう、小阪裕司先生(https://kosakayuji.com/)の最新刊「『顧客消滅』時代のマーケティング 〜ファンから始まる『売れるしくみ』の作り方〜」(小阪裕司 著 PHPビジネス新書 2021年3月11日発行 870円+税)を、ご紹介さいていただきますぜよ。
写真1 「顧客消滅」時代のマーケティング2021.3.31写真2 裏表紙
















約8年ぶりの小阪先生のビジネス書に感激し、ワシゃあむさぼるように一晩で、線を引きまくりながら読破してしもうちょったがやき。


その中にゃあ、オビの「成功事例」のキャッチにもあるとおり、「営業自粛でも前年比150%を達成したレストラン」や、「深夜営業NGでも売上を維持したバー」や、他にも「コロナ禍でも好調を維持しちゅう墓石屋」や、「ディズニーランドより楽しいかも」とお客様に言われるミニスーパーの事例らあが多数掲載されちょって、こぢゃんと学びになるがよ。


ほんで、何ちゅうたちこの書籍の最大の価値は、サブタイトルにある「ファンから始まる『売れるしくみ』の作り方」が分かることであり、またオビのキャッチコピーの「コロナ禍でも売上を伸ばし続けるたった一つの方法」が理解できることにあるがやき。


そりゃあ何かっちゅうたら、その答えを一言で言うてしもうたら「ファンダム」を作ることながよ!


熱心なファンらあと、その人らあが作り出す世界のことを「ファンダム」と呼ぶがやき。


ほんで、その「ファンダム」を作るためにゃあ、「お客」ととにかく「つながり」をつくり、「顧客」(リピーター)になってもうて、さらに「ファン」になってもらうっちゅうことながよ。


この書籍にゃあ、そのやり方についてが、具体的に示されちゅうがやき。


しかも、1冊870円(+税)の新書本で、読みやすい平易な文章で書かれちゅうきに、「コロナ禍やち売上を伸ばし続けるたった一つの方法」を知りたいやったら、もはやこの書籍を「買わん」「読まん」っちゅう選択肢は、あり得んと言うたちえいばあながよ!


また、この書籍は、最終顧客と直接接する「B to C」の業種だけやのうて、最終顧客と直接接することの少ない「B to B」の業種にやち、こぢゃんと参考になる事例や手法もしっかり掲載されちゅうきに、飲食業や小売業の方々だけやのうて、卸売業やメーカーの方々にも、強力にお薦めできるがやき。


特に、全国の「日本名門酒会」の加盟店さんにとっちゃあ、「日本名門酒会」が業界唯一最強の「価値創造型サプライチェーン」やと、あらためて気づかされ、何とワシらあは恵まれちゅうことかと、つくづく実感することができるがも、この書籍の大きな魅力であることも付け加えさいていただきますぜよ。


さらに、もう一点、付け加えさいていただくなら、この書籍に掲載されちゅう事例は、ただ単に珍しい成功事例を取り上げて掲載しちゅうようなもんやのうて、重要な点は、「これは科学や!」っちゅうことながよ!


小阪先生は、情報学の博士でもあり、「感性と行動の科学」をもとにしたビジネス理論と実践手法を20年以上にわたって、「ワクワク系マーケティング実践会」会員企業約5000社とともに実践の中で研究開発されてきちゅうきに、つまりは「こういう実践をすりゃあこういう結果が出る」っちゅうことに他ならず、誰やち同じ結果を出すことができるっちゅうことながやき!


ほんじゃき、もし今、おまさんの仕事がコロナ禍で大変やっちゅうがやったら、そりゃあもう絶対に!ご一読をお薦めいたしますぜよ!


さらに、この書籍の終章は「『アフターコロナ時代』に必要なもの」っちゅうタイトルで、「これから一層現実化する三つの未来」が描かれちゅうがよ。


まず、一つめは「業種分類は消滅する」ながやき。


こりゃあ、たとえば美容院なら美容院、酒販店なら酒販店っちゅう縛りがあいまいになっていくっちゅうことながよ。


この動きは、既に明らかに加速しゆうがやき。


書店がえい例ながよ。


かつて「ヴィレッジヴァンガード」のように書籍以外の様々な商品を売る書店は珍しい存在やったけんど、いまや書店店頭で書籍以外のモノを売るこたぁ当たり前となっちょって、カフェ併設の店も増えちゅうがやき。


既に「カフェながか、雑貨屋ながか分からん書店」の時代やっちゅうことながよ。


二つめは「多くのビジネスが『教育産業』になっていく」ながやき。


こりゃあ、たとえば酒屋さんが日本酒教室を開き月謝をいただくっちゅうケースももちろんあるろうけんど、小阪先生の語る「教育産業」たぁ、まっと本質的で、まっとシンプルなことながよ。


たとえば日本酒教室を開けるばあの酒屋やとすりゃあ、そもそも日本酒にゃあ詳しいき、それがどんな料理に合うかも分かるはずながやき。


さらに食べ物にも詳しけりゃあ、この時期は何が旬で、それを食べるやったらどの日本酒を合わせりゃあえいか分かるはずながよ。


それを教え・伝えることを主とするっちゅうんが、小阪先生の語る「教育産業」の本質ながやき。


その結果、旬の食べ物に合わせて毎月決まって日本酒を買う顧客が増えりゃあ、そりゃあ月謝をいただくがと同じやっちゅうことながよ。


さらにその結果、毎月決まった額で旬の食材と旬の日本酒をお届けするやったら、さらに月謝っぽいがやき。


今注目の「サブスクリプションモデル」も、その基本は「定額制・継続課金」っちゅうことやき、こりゃあ「サブスクリプションモデル」であるとも言えるがよ。


三つめは「社交サロンが隆盛する」ながやき。


サロンたぁ、人と人が集う場所のことながよ。


今後特に店舗は、モノを買うための場所やのうて、人々が社交し、交流する場になっていくっちゅうて、小阪先生は語られるがやき。


顧客は店と、あるいはその店に集う人と交流するために、店に足を運ぶようになるっちゅうがよ。


こうなりゃあ、店にゃあ商品すら置かいじゃちえいようになるがやき。


たとえば、自動車販売店らあが「車を置かんショールーム」を作ったりしゆうがも、その例ながよ。


店舗はどんどん「コミュニティの場」に変わっていくやろうっちゅうて小阪先生は語られ、ウィズコロナの時代においちゃあ、リアルとオンラインを併用しもって、「サロン」を作っていくことがますます重要になっていくやろうっちゅうて、補足されちゅうがやき。


この「アフターコロナ時代」に求められる、「三つの未来」を読んで、ワシがスタートさいた「酒道 黒金流」は、まさに「三つの未来」に合致しちゅうと気づいて、こぢゃんと嬉しかったがよ。


ご参考までに、宜しかったら是非以下のホームページをご覧くださいや!


●「酒道 黒金流」ホームページ:https://shudo-kurogane.jp


ちくと脱線したけんど、あらためて最後に強調さいていただきます!


小阪先生の「『顧客消滅』時代のマーケティング」は、コロナ禍やち売上を伸ばし続けるたった一つの方法があるんやったら教えてほしいと思うちゅうビジネスパーソンにゃあ、まさに必読の書籍ながぜよ!
















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2021年02月12日

「社長のアカデミー賞カーニバル2020」無観客・オンライン中継ぜよ!

2月8日(月)は、ジャズの殿堂「ブルーノート東京」(http://www.bluenote.co.jp/)にて18時から、小阪裕司先生(http://www.kosakayuji.com/)が主宰する「ワクワク系マーケティング実践会」最大のイベント、年に1度の「社長のアカデミー賞カーニバル2020」(ワクワク系マーケティング実践会創立20周年記念開催)が、コロナ禍において初のオンラインで開催されたがやき。
写真1 オンライン表紙

この「社長のアカデミー賞」たぁ、「ワクワク系マーケティング実践会」の会員さんに月刊で送られてくる情報紙に実践報告をエントリーした会員さんの中から、毎年10人ばあがノミネートされ、そん中からその年のグランプリが決定されるっちゅう一大イベントながよ。


ほんじゃき年度が「2020」になっちょって、今回が21回目の開催となるがやき。


ちなみにもちろんワシも古うからの「ワクワク系マーケティング実践会」の会員ながやけんど、決して怪しい団体とかやのうて、それどころか今や小阪先生は、「ワクワク系」をさらに進化さいて科学とされ、情報学の博士号も取得され、日本感性工学会理事にも就任され、九州大学や静岡大学の客員教授にもなられちょって、さらに「ワクワク系」を全国展開する事業が経済産業省の認定を受けて進行中やっちゅうばあながよ。


ほんでホンマやったら今年も、例年通り満員の150名ばあの会員さんが「ブルーノート東京」に正装や盛装や仮装らあで集まられ、熱気ムンムンのはずやったがやけんど、まっこと残念ながやき。


けんど、オンラインっちゅうことは人数や距離らあの制約はないき、今回は250名を超える会員の皆さんが集まられたようながよ。


ちなみに「ブルーノート東京」からのライブ中継は、動画配信プラットフォーム「Vimeo」を使うての配信やって、音質や画質はこぢゃんとえいがやけんど、双方向のやり取りらあは難しいようなき、別端末で「ZOOM」を立ち上げりゃあ、歴代グランプリホルダーの皆さんが中心となって運営される「副音声コミュニケーション」の場も、キチンと用意されちゅうがやき。


何ちゅうたち、「社長のアカデミー賞カーニバル」の最大の魅力は、他の会員の皆さんらあとのコミュニケーションにあるがやき、のう!


ワシゃあライブ中継の「Vimeo」はパソコンで、副音声コミュニケーションの「ZOOM」はスマホで立ち上げちょったき、慣れん2端末の操作にバタバタやったがよ。


副音声コミュニケーションの「ZOOM」の方は、18時前から立ち上げられちょって、「20years グランプリ」ホルダーの2人、「すずきや」の鈴木さんと「有限会社シルク」の石井さんが中心になって、いろいろ語ってくださり、なかなか面白かったがやき。
写真2 鈴木さん副音声

さて、開会時間の18時にゃあ「Vimeo」のライブ中継の方も、実践会事務局の青野さんの司会で開会となったがよ。


さて、いよいよ小阪先生の登場ながよ。











例年はプロのバンドをバックにミニライブが開催されるがやけんど、今回はピアノの伴奏のみで、映画「鬼滅の刃」の主題歌「炎」を歌い上げられたがやき。
写真3 ブルーノート東京内写真4 小阪先生ミニライブでスタート









ほんで小阪先生が開会宣言を告げられ、続いては乾杯で、ご発声は毎年前年度のグランプリホルダーながよ。
写真5 乾杯ご発声カップ

2018年度グランプリホルダー「坂井善三商店」の坂井さんから、2019年度グランプリホルダー「株式会社森下実業」の森下さんに、既に宅配便にて「乾杯ご発声カップ」が送られちょって、そのカップ片手に森下さんが会場の画面に登場されたがやき。




ちなみにワシゃあ乾杯用に、「司牡丹・立春朝搾り」(純米吟醸しぼりたて薄にごり生原酒)を用意さいてもうたがよ。
写真6 立春朝搾り












お!「ZOOM 」をスクロールしよったら、浜松の「大村屋酒店」の久米さんが、何と10年ばあ前のワクワク系マーケティング実践会10周年の時に小阪先生らあと共に司牡丹にて仕込んだ、「愛十(めでとう)」(純米吟醸酒)を飲みゆうやいかっ!
写真7 愛十!久米さん

10年モノのお味は、いかがでしたかのう、久米さん!


ほんで森下さんのご発声にて、250名を超える会員の皆さんが、声高らかに(想像やけんど)乾杯したがやき!


「司牡丹・立春朝搾り」、一段とウマイぜよ!








さて、続いては「未来予測対談」で、今年はお2人のスペシャルゲストの登場ながよ。
写真8 未来予測対談!

そのお2人たぁ、株式会社HIROWA代表取締役、ビジネスコンサルタントの和田裕美(https://wadahiromi.com/)さんと、株式会社人財育成JAPAN代表取締役、作家・講演家の永松茂久(https://nagamatsushigehisa.com/)さんっちゅう、何とも凄いメンバーやったがやき!!


しかも何と何と!この超有名なお2人ともに、古うからの小阪先生のご著書の熱心な愛読者で、「ワクワク星人」やっちゅうがやき、凄いことながよ!


この3人の「ワクワク星人」が、タップリと語り合うてくださり、ワシゃあメモを取りまくりやったがやき。


永松さんは、自分の軸を持って生きることやっちゅうて、まっと自分がワクワクできる方向に進んだ方がえいっちゅうお話らあをされたがよ。


和田さんは、ワクワク系の皆さんは、コロナ禍でどればあネガティブなことがあったち、ワクワク系の心の火は消えんかったがやないかっちゅうお話らあをされたがやき。

小阪先生からは、1つひとつのコミュニティは小さいもんでえいき、ただしシッカリとした軸が必要やっちゅうお話があったがよ。


ほんで、これからの時代は「規模の経済」はドンドン小そうなっていくけんど、「質の経済」の方は大きゅうなっていくっちゅうがやき。


和田式営業も、こぢゃんと「ワクワク系」的で、いかにファンをつくっていくかにフォーカスしちょって、ターゲットっちゅうような狩猟的な表現やのうて、みんなあで畑を耕そうみたいな、農耕的な方法論であり、その方が長う続くっちゅうがよ。


ここで小阪先生が、「400年も続いちゅう会社もある!」っちゅうたけんど、そりゃワシんくのことやないかよ?!ありがとうございます!


さらに、海外の方々が一番聞きたいことは、日本の会社の長寿の秘訣についてやっちゅうがやき。


ほんで和田さんは、長いこと続いちゅう会社は、「私、麹としゃべれます!麹の声が聞こえます!」みたいな、魂みたいなもんを引き継いじゅうがやないかっちゅうがよ!


まさに日本酒業界のことやいかっ!ありがとうございます!


永松さんも、本を手にした瞬間に、本の声が聞こえるっちゅうがやき。


念いがこもっちゅう本と何とのう作った本は、すぐに分かるっちゅうがよ。


今は誰やちコンテンツが作れる時代やきこそ、ここが大事やっちゅうがやき。


さて、「未来予測対談」も終了し、いよいよ「社長のアカデミー賞2020」ノミネート者12人のご紹介ながやけんど、小阪先生と共に和田さんも永松さんも壇上に残って、一緒に語り合うてくださるっちゅうがよ。
写真9 エントリー者12名

お1人お1人のノミネート者の方々が順番に大画面に登場され、小阪先生と和田さんと永松さんの3人と語り合われたがやけんど、皆さんそれぞれ、素晴らしい実践内容で、これまでの概念でいうところの「商売」の枠を超えて、新しい時代のモデルを築き上げつつあるっちゅう印象やったがやき。



そんな中に、宝木石材有限会社の宝木さんがおられたがやけんど、墓石屋さんがこのコロナ禍で凄い売り上げを築かれちょって、その結果はまさに7年間に渡る顧客との絆づくりにあるっちゅうがよ。


つまり、絆のできたお客様から次々と紹介が引きも切らんっちゅうがやき。


そんな宝木さんは、永松さんの講演にも参加されたことがあり、そん時のサイン色紙を大画面で紹介されたがよ。


その色紙にゃあ、次の言葉が書かれちょったがやき。


「非効率の中に最高の感動がある。」


小阪先生も、「長い目で見りゃあ、実は非効率が最も効率がえい!」っちゅうて語られたがよ。


また、ノミネート者に、岐阜の日本料理店「千杓」の長縄さんがおられたがやき。


ここで、「ZOOM」の副音声の「すずきや」の鈴木さんが、「長縄さんは、コロナ禍で最も被害の大きい飲食店でありながら、『人口減少らあ関係ない!お客様とのつながりがあれば大丈夫!』っちゅうて語られちょったけんど、まさにそのとおりや!」っちゅうて解説してくださったがよ。


「すずきや」さんも、新潟の過疎地の雪に埋もれるミニスーパーで、大繁盛店を築き上げちゅうがやけんど、結局のところ過疎地やち一人ひとりのお客様と絆づくりがシッカリできちょりゃあ、その一人の後ろにたくさんのお客様(都会で働きゆう子供や孫、その他の親戚や友人・知人等々)がおるき、掛け算で増えていくっちゅうがやき。


結局のところ、どればあ凄い人口減少に見舞われちゅう過疎地の店やち、一人ひとりお客様としっかり絆をつくりゃあ、お店の顧客人口についちゃあ物理的に増やすことができるっちゅうことながよ!


こりゃあ、コロナ禍やち、おんなじことながやないろうかのう!


鈴木さん!淀川長治や水野春郎を超える、素晴らしい解説、まっことありがとうございます!


ノミネート者12名のご紹介が終わり、続いてはもうお一人スペシャルゲストがおられるっちゅうがやき。


ヴァイオリンを携えて現れたその方は、日本を代表する超一流ヴァイオリニスト、高橋宗久(日本センチュリー交響楽団セカンドヴァイオリン副首席奏者)さんやったがよ!


実はそんな高橋さんも、ワクワク系の仲間で会員さんやっちゅうがやき。


さらに後で調べたら、クラシック業界初の「きき酒師」でもあるっちゅうき、まっこと是非ご一緒に仕事をさいていただきたいもんながよ!


そんな高橋さんのヴァイオリン演奏と共に、小阪先生が「天気の子」の主題歌「愛にできることはまだあるかい」を、しっとりと歌い上げられたがやき。
写真10 高橋さんのヴァイオリンで歌う小阪先生

小阪先生は、プロの歌手やないがやき、決してこぢゃんと歌がうまいっちゅうわけやないけんど、念いがこもっちょって、さらにヴァイオリン演奏が素晴らしゅうて、ふと気がついたら、恥ずかしながら感動で涙が頬をつとうちょったがよ。


さて、ここで30分ばあの休憩で、「Vimeo」のオンライン中継じゃあ、過去の映像らあを流し、「ZOOM」の副音声の方をメインに、コミュニケーションタイムとなったがやき。


自動的にいくつかのZOOM部屋に振り分けられ、各部屋にゃあ必ず過去のグランプリホルダーが一人は入るようになっちゅうようで、ワシが振り分けられた部屋のメンバーを眺めてみりゃあ、2010年のグランプリホルダー、和僑商店の葉葺さんがおられたがよ。


葉葺さんは、「カンブリア宮殿」にも出演され、「おむすび屋」「糀屋」「日本酒蔵」「味噌蔵」らあを経営されゆう、凄い方ながやき。


ちなみに日本酒蔵は、新潟の「今代司」っちゅう銘柄で、見事に立て直しされて、今は同社の会長に就任されちゅうがよ。


結局、いつの間にかワシが進行役になって、グランプリホルダーの葉葺さんに、皆さんからの質問らあを募って、ぶつけていくっちゅう流れになったがやき。


こちらの部屋に振り分けられた会員の皆さん、ちったぁお楽しみいただけましたかのう?


さあ、20時10分頃にゃあ、「ZOOM」の部屋割りは解除され、いよいよ「Vimeo」のオンライン中継にて、「社長のアカデミー賞2020」各賞受賞者の発表ながよ!
写真11 受賞者発表!









壇上の映像、ライティング、BGMらあでグッと盛り上げ、まずは「動機づけ大賞」は、「千杓」の長縄さんが受賞されたがやき。
写真12 動機づけ大賞は千杓の長縄さん

まさに「価値創造はテクニックやない!」を体現された長縄さん!まっことおめでとうございます!






お次の「絆づくり大賞」は、「宝木石材有限会社」の宝木さんが受賞されたがよ。
写真13 絆づくり大賞は宝木石材の宝木さん

コツコツと地味な絆づくりを続けてきたことがコロナ禍で大きゅう花開いた宝木さん!まっことおめでとうございます!







続いての「エクセレントカンパニー賞」は、葉葺さん以来約10年ぶりの賞で、株式会社スイコーの澤口さんが受賞されたがやき。
写真14 エクセレントカンパニー賞はスイコーの澤口さん

建設業である同社の社員の方々全員のトータルで、実に1年間で83回っちゅう実践のエントリーは、コロナ禍にあったち揺るがん素晴らしい成果を上げられちゅうがよ。


まっことおめでとうございます!


お次の今年の準グランプリは2名で、「ことわりをはかる店ばんどう」の坂東さんと、「バーキース」の山本さんが受賞されたがやき。
写真15 準グランプリ、坂東さんと山本さん

まず坂東さんは、日本料理店でありながら、コロナ禍の4月5月に前年比150%を達成したのみならず、自店のコアバリューの提供の仕方っちゅうもんを、社会情勢に合わせて変え、高めていくっちゅう、ワクワク系道の真骨頂を見せてくださったがよ。


また山本さんも、バーっちゅう業態でありながら、さらにコロナ禍で夜8時までの時短営業でありながら、売り上げを落とさんっちゅう奇跡は、500人の絆のあるお客様が行動してくれたお陰やっちゅうんは、まさに絆づくりの底力を見せつけてくださったがやき。


お2人とも、まっことおめでとうございます!


副音声にて鈴木さんが、「山本さんの『コロナ禍じゃあバーはしんどいけんど、将来に不安はない。』っちゅう言葉が、まっこと凄いよね!この飲食店の二人は逆境に強い!」っちゅうて語られたけんど、まさに「よっ!やまもとやっ!」みたいな、まっこと見事な合いの手やったがよ。


さあ!いよいよ最も栄えある「社長のアカデミー賞2020」グランプリの発表!


今年は皆さんの予想どおり、「一般社団法人うちナース」の銭谷さんが、グランプリを受賞されたがやき!
写真16 栄えあるグランプリは!写真17 グランプリは一般社団法人うちナースの銭谷さん!









何ちゅうたち銭谷さんは、研究者であり科学者でありながらワクワク系の商いを学ばれだいたっちゅうところが、特筆すべき方ながよ。


科学っちゅうんは、再現性ながやき。


つまり、同じことを同じようにやったら、同じ結果がでるっちゅうことながよ。


小阪先生の言葉、「ワクワク系は科学」やっちゅうがやったら、自分にも再現できるはずやと思うて、これまでやってきたっちゅうて、ちくとウルウルしもって銭谷さんは語られたがやき。


あの雪に埋もれた過疎地のミニスーパーで、鈴木さんが起こしたあの魔法のようなことが、もしかしたら自分にもできるかもしれんと思うたっちゅうがよ。


小阪先生は、この銭谷さんの表現を受けて、後日次のように語られちゅうがやき。


「そう。その理解は正しかった。彼女は今はもう、魔法使いぜよ!」


こうして、受賞者の皆さんの歓喜と感涙と共に、さらに副音声の楽しゅうて的確な学びになる語りと共に、「社長のアカデミー賞2020」は大団円のお開きとなったがよ。
写真18 終了写真19 私たちの心には炎がある。











受賞者の皆さん、あらためましてまっことおめでとうございます!


そして、小阪先生、青野さん、スタッフ&ゲストの皆さん、まっことお疲れ様でした!ありがとうございました!


また、「ZOOM」での副音声コミュニケーションを準備・運営・進行し、盛り上げてくださった歴代グランプリホルダーの皆さん、まっことありがとうございました!


また明日から地道な実践活動に携わる元気を、ワシらあみんなあに足るばあいただきましたこと、あらためまして皆さんに、心から感謝申し上げますぜよ!















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司牡丹酒造株式会社

  
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2021年01月26日

壇直仕祇萓犬離ンライン講演「2021年から飛躍する貴方のビジネスモデルづくり」ぜよ!

1月22日(金)は18時30分から、壇直仕祇萓犬2022年までに世界に輝くあなたと日本を創るプロジェクト「2022全国縦断講演」の、「2021年から飛躍する貴方のビジネスモデルづくり」が、初のオンライン上にて開催されたがやき。


「2022−これから10年、活躍できる人の条件」っちゅう壇沈萓犬僚饑劼2012年に上梓されて以来、毎年1月に開催され今回で10回目となる大講演会であり、壇沈萓犬肇好織奪佞粒Г気鵑蓮⇔稠通り「神田明神ホール」からの生中継やったがよ。
写真1 スタート

司会の方の速報値によりゃあ、全国各地や海外からも、何と2200人が聴講されゆうっちゅうことやったがやき!
写真2 参加者の皆さん









さあ、こぢゃんとカッコえい和風のイントロ画像が流され、いよいよ壇沈萓犬療仂譴覆よ!
写真3 イントロ画像写真4 神田先生登場










画面にゃあ、「大きな未来へ到達する次元上昇エレベーターへようこそ!」っちゅう文字が、大きゅうに映し出されたがやき。


今回壇沈萓犬蓮緊急事態やからこそ、誰もが使える、不変のノウハウを提供さいていただくっちゅうがよ。


ちなみに昨年のテーマは、「変革のクライマックス〜あなたが見たい世界の、変化になりなさい〜」やったらしゅうて、リード・マグネットとして52事例を示したっちゅうがやき。


ほんで、内容としちゃあ「あなたの知識や経験を共有するオンライン講座でリモート・シフト」やったっちゅうがよ。


ほんで、今年2021年のテーマは、「グレートスタート〜新しく生まれる歓びを共に分かち合おう!〜」やっちゅうがやき。
写真5 2021年テーマ

内容は、顧客からの問いをきっかけに、動画をつくりはじめりゃあ、すべてが流れはじめるっちゅうことながよ!


デジタル変革による未来のカンパニーづくりも、独自の優位性を活かした事業モデルも、協力者を巻き込みチームでやり抜く力も、全てが手に入るっちゅうがやき!


ほんで、年商1億円やろうが1000億円やろうが、どの事業規模を目指すとしたち、2021年は何ちゅうたち「ビデオファースト」やっちゅうがよ。


このようなお話を、神田明神に祀られちゅう三神の力をかりて、スムーズに実践できるよう、わかりやすう共有しますっちゅうがやき。


まず、だいこく様は「普段の仕事でデジタル変革」っちゅう意味、次にえびす様は、「未来にモテるビジネス進化」っちゅう意味、ラストのまさかど様は、「最強チームでスピード制覇」っちゅう意味やっちゅうがよ。


ところで雑談やけんど、コロナのおかげで今、あらゆる分野ですごい技術進化が起こっちゅうっちゅうがやき。


たとえば医学の分野やち、いま用意されゆうコロナのワクチンは、メッセンジャーRNAっちゅう技術を使うちょって、体の中で抗原になって免疫をつくるっちゅう、ワクチン革命ともいえるばあのシロモノやっちゅうがよ!


しかもこのワクチンの有効率は95%やっちゅうがやき、今年の後半にゃあコロナ禍は終息するやろうっちゅうがやき!


さらに、このワクチン、コロナにも効くし、コロナが変異したち問題のう効く上に、実はガン治療にも効くっちゅうがよ!


コロナ終息後にゃあ、ガンも駆逐され、病気のない世界が始まるがやないろうかっちゅうがやき!


その他の分野やち、「5G」「リモート革命」「EV」「仮想通貨」「AI」・・・ちゅう具合に、凄まじい勢いで進化しまくりゆうっちゅうがよ。


変わらんがは「50G」・・・50代文系ジジイ(ワシもや!)だっけやっちゅうがやき!


ほんじゃき壇沈萓犬蓮△泙整鼎いΔ舛砲笋襪戮ことがあるっちゅうがよ。


かつて、天照大神が天岩戸にお隠れになって、世界中が暗闇の中に沈んだとき、他の様々な神様が集まって知恵を絞り、みんなあの力を合わせて天岩戸をこじ開け、世の中に光を取り戻したように、2021年は「天岩戸開き宣言」やっちゅうがやき!
写真6 天岩戸開き宣言

ほんで、「あっけらかんで明るく元気にいきましょう!」っちゅうがよ。


さて今回の講演内容をザックリ紹介すりゃあ、テーマは「グレートスタート」であり、,世い海様の力:「普段の仕事でデジタル変革」、「ビデオ・ファーストの時代」、「ソーシャルリスニングで自然集客」、「不変のノウハウ『ASK ME』」、△┐咾考佑領:「未来にモテる(いつの間にか)ビジネス進化」、「ビジネスモデル・クイック診断」、「未来にモテるビジネスモデル改善事例」、まさかど様の力:「最強チーム(騎馬隊)でスピード制覇」、「会社に変わる組織『DAO』」、「緊急事態下だからスピードアップするトレロ・スクラム」、「世界が応援するミッション連動」やっちゅうがやき。


さらに、2021年の四半期テーマは、「10倍目標をやり抜く」やっちゅうがよ。


ほんで壇沈萓犬蓮∈Fの私のゴールは「急激に変化する世界で相矛盾する見解が溢れるなか、あなたが求める未来に迷うことなく到達できるよう、2021年の楽しい成長プロセスを痛快に指し示すこと」やっちゅうがやき。


さらに、今日の貴方のゴールも、例文を参考にして、是非書いてみてくださいっちゅうがよ。


例:「〜という夢や目標の達成をやり抜くために、2021年、明るく元気に実行できるヒントを3つ得ること。」


さて、いよいよ詳しい内容に入って、まずは【経営変革】「お手軽DXの巻」やっちゅうがやき。


ちなみにこのパートの神様であるだいこく様は、農耕・漁業・殖産から医薬の道まで、ワシらあが生きていく上で必要な様々な知恵を授けられ、喜びや悲しみを共にしもって、多くの救いを与え、国づくりをおこのうたっちゅう方やき、いわばCEOやっちゅうがよ。
写真7 視点を変えるだけで

だいこく様は、ワニに毛皮を剥がされたウサギを助けたことで知られちゅうように、ワシらあも今の世の中で助けを必要としちゅう皆さん(=ウサギ)の痛みに答えにゃあいかんっちゅうがやき。


そのために、あらゆる分野に動画を使うことが必要やっちゅうがよ。


会社案内動画、FAQ動画、商品紹介動画、登録お勧め動画、担当紹介動画、成功事例動画、業務・研修動画、イベント動画、ありがとう動画・・・


ほんで、そのための具体的ステップが、「ASK ME」(この5つの頭文字)やっちゅうがやき。


●Answer〈答える→専門家〉社内外の質問に答えることで、「会社」「商品」「顧客」についての知識を深め、貴方の専門的知識を整理・発信していく。

●Socially Listen〈ソーシャル・リスニング→客観化〉回答をSNSへ投稿/反響の確認により、顧客ニーズを理解。貴方の提供価値とをすり合わせる。

●Knowledge〈知識にする→コンテンツ化〉人気投稿を再構成・編集。ホワイトペーパーやウェビナーなどのコンテンツにして拡散。

●Manual〈手続きにする→マニュアル化〉社内向けYouTubeなどで、映像マニュアルを、さくっと共有。

●Engage〈巻き込む→ファン化〉制作した動画のリンク先を広く共有。見込客・新規客・リピート客・新入社員などを巻き込み、貴方の会社への愛着を増していきます。


壇沈萓犬蓮◆崕颪VS話す」やったら、圧倒的に話す方が簡単やし、社内外への情報伝達スピードは格段にアップするっちゅうがよ。


ここで、自社の事例として「FAQ」動画を示されたがやき。


映像からのテキスト化革命で、仕事が大幅に変わるっちゅうがよ。


なんで9歳のYouTuber(日系YouTuberのRyan Kaji君)が年収30億円稼げる時代ながかっちゅうたら、そりゃあ話しゆうことを動画コンテンツにしただけやきやっちゅうがやき。


これからの子供らあは、自己表現を学び稼ぐことで、人間的にも成長していくがやっちゅうがよ。


さて、まず「Answer」の最初は、顧客からの質問に映像で答えることやっちゅうて、「TODO」「NG」「LRN」について語られたがやき。


「Answer」の2番目は、YouTubeに投稿(公開)することやっちゅうて、こちらも「TODO」「NG」「LRN」について語られたがよ。


さらに「Answer」について、「購買判断基準を指南する台本イメージ」や、「手順を簡潔に説明する台本イメージ」らあについて、詳しゅうに語られたがやき。


また、テキスト化された顧客対応マニュアルをチャットボット化すりゃあ、回答すべき質問が劇的に減少するっちゅうがよ。


続いては、「Social」で、まずはSNS拡散のためにテキスト化するっちゅうて、「TODO」「NG」「LRN」について語られたがやき。


また、ソーシャルリスニング・ツールとして、「フートスイート」で反響把握をし、ポジティブコメントとネガティブコメントを、適切にフォローできるようになりゃあ、マーケティング優等生やっちゅうがよ。


さらに、ソーシャルリスニング・ツールとして、「スニップリー」でのリード獲得についても、語られたがやき。


お次は「Know-how」で、 高品質リード獲得のためにコンテンツ化やっちゅうて、「TODO」「NG」「LRN」について語られたがよ。


続いては「Manual」で、 社内向け動画マニュアルをつくることやっちゅうて、「TODO」「NG」「LRN」について語られたがやき。


また、「Manual」は必要最小限の知識を引き出す質問が鍵やっちゅうて、「マニュアル制作のためのシンプル質問案」も示されたがよ。


さらに「Manual」は、社内業務を教えもって収録すりゃあ、そのまま動画マニュアルとして使えるっちゅうがやき。


これらあをYouTubeらあにアップしていきゃあ、いつの間にかノウハウが蓄積していくっちゅうがよ。


最後の「Engage」は、 見込客にゃあ自己紹介動画、新規客にゃあオンボーディング動画、成約客にゃあヒーローインタビューやっちゅうがやき。


さらに、「ヒーローインタビューのためのシンプル質問案」も示されたがよ。


これが、顧客からの問いをきっかけに、動画をつくりはじめりゃあ、すべてが流れはじめるっちゅうことやっちゅうがやき。


デジタル変革による未来のカンパニーづくりも、独自の優位性を活かした事業モデルも、協力者を巻き込みチームでやり抜く力も、全てが完成するっちゅうがよ!


さらに壇沈萓犬蓮▲螢癲璽抜超下で、事業成長の核になるがは、数名の人間とAIが手を組んだ「ヒューマシーン・ユニット」やっちゅうて、お手軽DXは3人からやっちゅうがやき。


お次は、【ビジネスモデル進化】の「クイック診断の巻」やっちゅうて、えびす様について語られたがよ。


えびす様は、商売繁盛、医薬健康、開運招福の神様で、日本に最初にお生まれになった神様のお一人・高皇産霊神(たかみむすひのかみ)のお子さまであり、大海の彼方・常世(とこよ)の国よりいらっしゃり、手のひらに乗るばあの小さなお姿ながら知恵に優れ、だいこく様とともに日本の国づくりをなされた、いわばCMOやっちゅうがやき。


いま、「超がんばりゆうけんど、単価は低いし、ライバルも多いし、これ、いつまで続けられるがやろう?」っちゅうて感じちゅう人が少のうないろうっちゅうことで、「ビジネスモデルクイック診断」を示されたがよ。


こりゃあ、「売れるコピーから逆算したビジネスモデル」やき、ほんじゃき結果に直結するっちゅうがやき!


これまで2万社以上のビジネスを見てきたアルマクリエイションの知見を、16項目の質問に結集したもんやっちゅうがよ。


ほんで、実際に北海道、群馬、徳島の3つのビジネスモデルの事例が示され、3社のビジネスモデルの比較や総評らあが、語られたがやき。


ビジネスモデル・クイック診断にかけりゃあ、PMM(Product Market Matching)が読み取れんケースが多いっちゅうがよ。


素晴らしいビジョンの実現に、マーケティングがお手伝いできる部分は大きいっちゅうがやき。


とにかく、継続したビジネスとして成立させることがポイントで、顧客目線で診断っちゅう観点で、もう一度チャレンジしてみりゃあ、さらに素晴らしいビジネスモデルになるやろうっちゅうがよ。


続いては、【実行変革】で、「スピード制覇の巻」やっちゅうがやき。


こちらのパートの神様は、まさかど様で、除災厄除の神様やっちゅうがよ。


延慶2年(1309)にご奉祀された平将門公は、承平・天慶年間、武士の先駆け「兵(つわもの)」として、関東の政治改革をはかり、命をかけて民衆たちを守ったお方で、合戦においちゃあ所領から産出される豊富な馬を利用して騎馬隊を駆使したっちゅうことで、いわば営業本部長やっちゅうがやき。


2021年「働き方」の違いとして、「副業なんかふざけんな!」が「全国からこんな優秀な人材が集まるなんて!」に変わったっちゅうがよ。


コロナは、1年も経たんと副業解禁を成し遂げたっちゅうことで、こりゃあ凄い実績やっちゅうがやき!


アルマクリエイションでも、日本から地球を半周したところで働く社員がおるっちゅうがよ。


書籍「2022−これから10年、活躍できる人の条件」に書かれちゅうけんど、もはや会社っちゅうコンセプトは最終局面で、まさに進化するか絶滅するかのタイミングであり、こればあ重要な局面にもかかわらず今んところ「これから『会社』っちゅうコンセプト自体を革新していくべき」っちゅう議論は、企業内じゃあほとんどされてない・・・ちゅうことは、生まれ変わるチャンスを逸して、「会社」っちゅう形態が、時代遅れになっていく可能性が大きいっちゅうことやっちゅうがやき。


このままいきゃあ、「会社」のコンセプトがほぼ寿命を終えるがは2024年頃、別の言葉で言やあ、いままでの資本主義のカタチが2024年に終わると考えてえいっちゅうがよ。


言うちょくけんど、このこたぁ2024年になったとたん、目の前から会社が一斉に消えることを意味しちゅうがやのうて、現実はライフサイクルが終わったところで、長い衰退に向かうっちゅうがやき。


CDが発明されたちレコードは残るように、ゆっくりと時間をかけて死んでいくっちゅうがよ。


ほんで、新しい「会社」のカタチは、「DAO」(Decentralized Autonomous Organization)、同じビジョンに向かう仲間が集うチームカンパニーやっちゅうがやき!
写真8 DAO 

どこにそんな副業人材がおるがかっちゅうたら、「WANTEDLY」や「Anotherworks」らあにて見つけることができるっちゅうがよ。


どういたら集められるかっちゅうたら、そりゃあ共感を生むビジョンを掲げることであり、どんなビジョンを掲げりゃあえいがかっちゅうたら、たとえば「SDGs」の17項目やっちゅうがやき。


その後、「目標をスピード制覇するリモート騎馬隊の作り方」や、「デジタル変革(DX)を動かすマネジメント」や、「戦略サマリーシート」や「スクラム」や「トレロ」らあの紹介があったがよ。


さらに、リモートと相性が抜群のノウハウとして、洋書2冊の紹介もあったがやき。


ほんで締め括りとして、次の言葉が掲げられたがよ。


「明るうなってから目覚めるがやない。暗いうちにやらにゃあならんことがあるがやき。」
写真9 暗いうちに・・・










「いまこそ、生まれ持った自らの才能を全力で使うて、大きな未来へ、扉を開け!」
写真10 いまこそ・・・

こうして2時間半を超えるオンライン講演は、大団円のお開きとなったがよ。


壇沈萓検△修靴謄▲襯泪リエイションの皆さん、素晴らしい講演会を開催していただき、まっことありがとうございましたぜよ!












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司牡丹酒造株式会社
  
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2021年01月14日

令和2年度高知県オンライン商談促進事業「オンライン商談セミナー」ぜよ!

1月12日(火)は、13時から「ちより街テラス」にて、令和2年度高知県オンライン商談促進事業「オンライン商談ノウハウ取得セミナー」(農水産物・食品産業向け)が開催されたがやき。
写真1 セミナー開始

主催は、高知県、(一財)高知県地産外商公社、(公社)高知県貿易協会、(公財)高知県産業振興センターの4者っちゅうことで参加費は無料やき、ワシゃあ今後「ZOOM」をまっとうまいこと使いこなしたいと思うて、参加さいてもうたがよ。


コロナ禍っちゅうことで、本来定員20名のところ、座席もソーシャルディスタンスで10名の参加者での開催やったがやき。


まず最初の講師は、ストロングポイント株式会社高知支社長の近藤さんで、「オンライン商談」たぁ何を解決するがかの話題からやったがよ。


そりゃあ次の4つやっちゅうがやき。


【何を解決するがか?】

‖緲店や展示会が機能してない場合の新規開拓。

▲┘螢△鯆兇┐(訪問せん)見込み客をつくる。

1超肇泪鵑稜塾呂離丱薀張を軽減。

け超箸了伝伐修魘化する。


次に、オンライン商談のメリットとデメリットは、次のとおりやっちゅうがよ。


【メリット】

 ̄超閥般海慮率化。(移動時間がないき、商談件数が増加する等。)

▲離Ε魯Δ涼濱僉Χν・活用が容易。(新人でも隣で見て学べるき、人材育成の仕組みもできる!)

8楜劼砲箸辰討離瓮螢奪函(特に社長は時間がないき、喜ばれる。)


【デメリット】

.機璽咼垢寮睫世伝わりにくい場合がある。

▲機璽咼垢離廛譽璽鵑鬚垢觝櫃房楕を見せて紹介できん。

M形商材の場合でも手に取ってもらえんき、魅力を伝えきれん場合がある。

ち蠎蠅らの信頼を獲得しにくい場合がある。

ソ藺侈未らオンラインで商談を行うことに抵抗がある方もおる。


これらあのデメリットについちゃあ、本セミナーで解決できるっちゅうがやき。


次は、「オンライン商談の環境整備」についてやけんど、今回は参加者の皆さんのZOOMのスキルに大きな差があるっちゅうことで、ここは一番後回しになって、続いての「オンライン商談を行うための事前準備」についてながよ。
写真2 事前準備の要素

とにかくオンライン商談は、事前準備で決まると言うたち過言やないっちゅうことで、「商談の成功の8割は、事前準備にあり!!」やっちゅうがやき。


ほんで、「自己紹介(3分)」「自社の商品紹介・商品体感・プレゼン実施(10分)」「条件すり合わせ(3分)」「あまり時間」っちゅうんは、Badな商談時間の使い方やっちゅうがよ。


Goodな商談時間の使い方は、「自己紹介(3分)」「相手からの質疑応答(6分)」「自社商品の魅力の再定義付け(3分)」「相手からの質疑応答(6分)」「条件すり合わせ・次回アポ提案(2分)」やっちゅうがやき。


とにかく、自分が語るよりか相手に語らいて、相手が何を求めちゅうかを知ることやっちゅうがよ。


このあたりは、昨年末にワシのblog & Facebookにて紹介さいてもうたお薦め書籍、「世界一シンプルな増客マシーンの作り方」の哲学、「訊かれたことに答える」とおんなじやき、ナルホドやったがやき。


お次は、何を事前準備すべきかっちゅうたら、「オンライン商談の流れの理解」「商談先の事前情報収集」「魅力が端的に伝わる資料作成」「想定される質問に対する解答作成(FAQ)」の4つの要素が必要やっちゅうがよ。


特に「FAQ」は、「他の商品との違いは?」「導入実績は?」「効果を発揮する食べ方・使い方は?」「購買者への訴求方法で良いPR方法は?」「想定されるクレームは?」っちゅう5つが重要やっちゅうがやき。


ほんで、ここがちくと難しいけんど、最も重要な「魅力が端的に伝わる資料作成」やっちゅうがよ。


ここで、一般的な会社説明資料を使うたらダメやっちゅうがやき。
写真3 会社説明資料じゃあなぜダメ?

何でか言うたら、オンライン商談じゃあストーリーの無い説明は飽きてきてツライし、お客さんは知識や情報(特に他社との「比較」!)を欲しがっちゅうがやし、「売られゆう感」があるがはいかんっちゅうがよ。


ほんじゃき、ストーリーが必要やっちゅうことで、ストーリーのセオリーたぁ、「問題提起」➡「解決策」➡「結論」➡「信頼」➡「安心」➡「行動」やっちゅうがやき。


こりゃあハズキルーペでいやあ、「世の中の文字が小さすぎて読めん!」➡「広い視野・3種類の拡大率・ブルーカット」➡「ハズキルーペをかけりゃあ文字が大きい」➡「メイドインジャパン・有名人CM」➡「お尻で踏んだち壊れん」➡「詳しゅうはWebで」っちゅう流れやっちゅうがよ。


このあたりは、神田昌典先生の「PASONAの法則」と、ほぼおんなじやち、思いっきり納得ながやき。


ほんで、こん中で一番大事ながは、「問題提起」やっちゅうがよ。


ストーリーづくり全体にかける時間の9割ばあは、この問題提起を見つけることに力を注ぐべきやっちゅうがやき。


えい問題提起さえ見つかりゃあ、もはやえいストーリーはできたも同然やっちゅうがよ。


ヒントとして、人間は「好きなもんを得る価値」よりか、「失うもんの価値」が往々にして高いことが多いっちゅうがやき。


ほんじゃき、「○○が得られる!」よりか、「○○を失わんために!」の方が、反応がえいっちゅうがよ。


特にBtoB商材の場合の基本心理は失敗回避やき、リアルな失敗ストーリーを示して、そうなりとうないと思わせることやっちゅうがやき。


リアルな失敗ストーリーが描けるばあ、購買意欲は強うなるっちゅうがよ。


顧客(バイヤー)が心から避けたい失敗たぁ、 崛枋蠅靴舛腓辰慎劼全く買うてくれん」、◆崗ι覆納期までに届かん」、「配送時に荷崩れを起こし、商品がグチャグチャになっちゅう」、ぁ崗ι聞愼者から混入物が入っちゅうらあのクレームがある」、ァ崗ι覆諒欖評魴錣蕕△限定的で扱いにくい」、Α屮僖奪院璽献妊競ぅ鵑サンプルと微妙に違うちゅう」らあやっちゅうがやき。


最初にこの6つを書いた質問ページを見せて、どれに一番興味があるかを訊ねるっちゅうやり方らあも効果的やっちゅうがよ。


特に近年は、「役に立つ」っちゅう商品よりか、「意味がある」っちゅう商品が求められゆうき、「意味がある」のフィールドを自ら創り出すことが大事やっちゅうがやき。


続いては「解決策」で、「解決策に説得力をもたらすポイント」は、「提起された課題を全て解決する」、「解決策は3〜5個以内」、「課題と解決策が繋がっちゅうこと」、「数字を交えて具体的に示す」、「単なるセールスポイントの列挙はやめる」やっちゅうがよ。


次は「結論」で、「結論にゃあ何を書くべきか?」は、「お客が知りたいことを書く」ことと、「以下の3つに答えた結論を書く」(‖昭劼伐燭違う?課題をどう解決する?その結果どうなる?)ことやっちゅうがやき。


続いては「信頼」で、「自画自賛やない、客観的なデータ」、「他社比較を使うて信頼を裏付け」・・・等々やっちゅうがよ。


お次は「安心」で、「お客から疑われそうな情報は何か?裏付けを明確にする」、「トラブルがあり、改善した内容を明確にする」、「意地悪なお客がぶつけてきそうな質問は何か?」らあやっちゅうがやき。


ほんで、ワークショップとして「ストーリーを作成する」が、実施されたがよ。


ちくと休憩をはさんで、講師の方が変わり、続いてはツツク合同会社の瀬戸さんが、「動画を用いたPR資料作成方法」っちゅうテーマで講演されたがやき。
写真4 動画作成方法講演

まずは、動画マーケティングの重要性の話があり、国内の動画広告市場の規模推計予測は、2020年が3289億円で、2023年にゃあ5000億円を超えるろうっちゅうがよ。


また、スマホからの月間動画視聴時間は、2016年は2時間51分やに、2019年は7時間13分になっちゅうっちゅうがやき。


さらに、文字を読んだ際の記憶定着率は10%やに、動画を視聴した場合は20%にアップするっちゅうがよ。


さて、いよいよ参加者みんなあで、実際にスマホやタブレットを使うての動画撮影ながやき。


まずはみんなあで、無料動画編集アプリ「VLLO」をダウンロードしたがよ。
写真5 VLLOについて

ほんで、講師の方の指導で、実際に持ってきた商品サンプルを撮影したがやき。










ちなみにワシゃあ、来月上旬に「永田農法純米酒・日土人(ひとびと)」の「オンライン仕込み体験&交流会」が開催されるき、そのお酒の商品サンプルを持ってきちょったがよ。
写真6 日土人(ひとびと)

まずは表ラベルにズームインする動画と、続いては裏ラベルにズームインする動画を撮影し、それらあをくっつけて、BGMを選んで挿入したり、商品名を書いて挿入したりして、編集したがやき。


確かに予想しちょったよりか簡単に作成できたけんど、短時間に講師の方に習いもってやったもんやき、次回1人でできるっちゅう自信は、まだちょっとないがよ。










その後は、再び講師が近藤さんに変わり、「オンライン商談を成功させるポイントの理解」や、「オンライン商談集客方法」らあについての話があり、最後に後回しになっちょった「オンライン商談の環境整備」についてながやき。
写真7 再び近藤さん講演

ちなみにワシゃあ、今回の参加者の中じゃあ「ZOOM 」熟練者っちゅうことになってしもうて、講師の方と共に教える側に回ることになってしもうたがよ。











今回のセミナーは、ZOOMを「知らん」を「知っちゅう」にするレベルやき、完全に初心者向けやったがやき。
写真8 zoom指導風景

まあけんど、今回ワシが学びたかったひとつが、初心者にいかにうまいこと教えるかやったき、その点はちくと学べて良かったがよ。


結局、終了時間の17時半を過ぎて、他の参加者の皆さんが帰られてから、ちくと30分ばあ居残りして、講師の近藤さんにいろいろ質問しまくり、個別指導をしていただいてしもうたがやき。


予定時間をオーバーしてまで個別にご指導いただき、まっことありがとうございましたぜよ!
















土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
司牡丹酒造株式会社
  
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2020年11月04日

現役外交官が指南!「できるビジネスマンは日本酒を飲む」ぜよ!

今回のお薦め書籍は、現役外交官で「国際きき酒師」の資格も取得されちゅう中條一夫さんの著書、「できるビジネスマンは日本酒を飲む 〜外国人の心をつかむ最強ツール『SAKE』活用術〜」(中條一夫著 時事通信社 1500円+税 2020年10月30日発行)をご紹介さいていただきますぜよ。
写真1 できるビジネスマンは日本酒を飲む2020.11.4写真2 裏表紙

この書籍は、外国人の方に日本酒を説明するための基礎知識らあに加え、国際ビジネスの現場で日本酒をどう活用するかの心構えと実践ノウハウらあを、現役外交官の体験談とアイデアを交えもって、書き上げられたもんながやき。


ほんじゃき、国際ビジネスの現場で働きゆうビジネスパーソンや、海外とのやり取りが多いビジネスパーソンの方々らあや、また海外出張の機会が多い日本酒蔵元の方々らあにゃあ、こぢゃんと役立つ必携の書籍ながよ!


また、実際に読んでみりゃあ、海外らあ何ちゃあ関係ないような、これから日本酒についてちくと知りたいと思うちゅう初心者の方々の入門書としても、さらに既に日本酒ファンの方々にとっても、さらにさらに日本酒マニアの方々や、ワシらあみたいな日本酒のプロのもんにとったち、こぢゃんと役立つ書籍ながやき!


まず日本酒初心者の方々っちゅうんは、ある意味日本酒についちゃあ外国人とおんなじばあしか日本酒知識が無い方々もおられるろうき、専門用語をできるだけ使わんと解説してくれちゅう本書は、結果としてまさに初心者の入門書としてもうってつけの書籍となっちゅうがよ。


次に、日本酒ファンやマニアやプロの方々にとっちゃあ、「なるほど!この場合の説明はこういう表現をした方が、確かに伝わりやすい!」っちゅう、目からウロコの部分がテンコ盛りやき、そういう意味でこぢゃんと学びになるがやき。


海外においちゃあ、ビジネスパーソンやったらある程度ワインの知識を持っちゅうことが常識やけんど、これからの国際社会においちゃあ、日本人やったら当然ある程度日本酒の知識を持っちゅうことが常識となっていく・・・否、既に常識となりつつあるきに、ほいたらこの書籍は全ての日本人が必読の書やと言うたち、決して過言やないがぜよ!


ほいたら内容について、ユニークな表現や特筆すべき部分や、目からウロコの内容等々、いくつかをご紹介さいていただきます。


まず、発酵っちゅう言葉が英語で分からんかったち、「糖がアルコールになる」(シュガー・チェンジ・トゥー・アルコール)っちゅうて表現すりゃあ、意味は伝わるっちゅうがよ。


さらに中條さんは、日本国内やち外国人の長期滞在者や永住者が増え、特に防災分野らあで「やさしいにほんご」の必要性が指摘されよって、「外国人やから外国語で」たぁ限らん時代が来ちゅうっちゅうがやき。


もしかしたら「発酵」よりか、「とうが あるこーるに なる」の方が時代の先をいっちゅうがかもしれんっちゅうがよ!


また、「飲まん人と飲めん人にも対等に接する」「経費に対する目的意識をもつ」「加害者にも被害者にもならん」っちゅう、「日本酒の武器使用三原則」は、外交官ならではのまっことユニークな表現で、思わず膝を打ったがやき。


次に、「外国人にも分かる『サケって何?』」の部分は、確かにワシらあも海外でよう訊かれる質問やけんど、このパートは蔵元が海外出張に行く前に、必ず読んでから出発したい素晴らしい内容で、かつ初心者にもこぢゃんと分かりやすい内容となっちゅうがよ。


実はこの質問は、なかなか答えるがが難しい質問やっちゅうがやき。


難しい理由は、「正しい答えが正解たぁ限らん」「相手によって正解は異なる」「回答時間にゃあ限りがある」の三つがあるきやっちゅうがよ。


ほんじゃき中條さんは、以下の三つの対策を工夫しちゅうっちゅうがやき。


\賁舁儻譴六箸錣

⊆分の定石を決める

新聞記者が記事を書く要領で説明する


ちなみに中條さんの定石は、相手の参考情報がない場合にゃあ、「白ワインに似ちょって、日本のコメで造られちゅう」っちゅう一言で始め、相手の反応に応じていくつかの後続パターンを用意しちゅうっちゅうがよ。


また新聞記者の要領っちゅうんは、最初に結論と要点を述べた上で補足説明を加えていくっちゅう要領ながやき。


日本酒の説明でも、最初の五秒で相手が興味を示してくれたら、相手の反応をみもって、自分の得意分野の範囲内で、ちびっとずつ説明を追加していくようにしゆうっちゅうがよ。


このあたりは、日本人の初心者に対するマーケティングとしても実に利に叶うちょって、まっこと酒のプロ全員が知っちょくべき対策やといえるがやき!


続いて、「世界の酒は二つの法則と三つのオプションからできちゅう」っちゅうパートは、初心者に伝えるにゃあまっこと分かりやすい伝え方で、こりゃあプロの伝え方の世界標準になるがやないかっちゅうばあのもんながよ!


法則 崚がありゃあ酒が造れる」

法則◆崚がのうたちデンプンがありゃあ酒が造れる」

オプション 崔沙瀬スを残すか否か」

オプション◆崗留して強い酒にするか否か」

オプション「風味を加えるか否か」


世界のすべての酒は、この二つの法則と三つのオプションの組み合わせでできちゅうっちゅうがやき。


お次は、「外国人にも分かる『コメがサケになるまで』」の「日本酒造りを『起承転結』で理解する」っちゅうパートは、まっことプロからみたち「なるほど!確かに分かりやすい!」っちゅう内容で、目からウロコやったがよ。


【1】「起」〜日本酒の原料を選ぶ

/紊鯀ぶ

∧討鯀ぶ

9蹐鯀ぶ

す敲譴鯀ぶ

【2】「承」〜日本酒の原料を準備する

/紊僚猗(水質を調整する)

∧討僚猗(蒸し米をつくる)

9蹐僚猗(米麹をつくる)

す敲譴僚猗(酵母を増やす)

【3】「転」〜日本酒を造る

仝粁舛鬟織鵐に入れる(4つの原料を投入する)

▲織鵐内で発酵させる(発酵速度を調整する)

I原料をタンクに入れる(オプション)

ぅ織鵐から出す(日本酒と酒粕に分離する)

【4】「結」〜日本酒を仕上げる

×媛瓩垢(オプション)

加熱する(オプション)

2耽紊垢(オプション)

っ蔵する(オプション)


さらに、「外国人やちたった一字の漢字を覚えりゃあこだわりの日本酒が買える」っちゅう「コラム」じゃあ、「吟」っちゅう文字を覚えちょきゃあえいとか、「ペアリング」(料理と酒を一緒に味わうこと)と「マッチング」(どの料理とどの酒をペアリングするかを決めること)と「マリアージュ」(ペアリングした結果、料理も酒も美味しゅう感じること)の違いらあの紹介もあり、まっこと初心者にもプロにも役立つ内容が目白押しながやき。


「できるビジネスマンは日本酒を飲む 〜外国人の心をつかむ最強ツール『SAKE』活用術〜」・・・中條さん!日本酒業界にとって特にこれからこぢゃんと役立つ書籍を著していただき、まっことありがとうございますぜよ!













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2020年09月08日

【拡散希望!】飲食店さんに伝えてください!コロナ禍長期化に負けない飲食店になる!

2020.9.8写真1 竹村土佐の高知の司牡丹酒造(株)社長の竹村です。

いよいよコロナ禍がかなり長期化することが決定的になったため、これは全国の飲食店さんに何としてもお伝えしなければと思い、急遽長文を書かせていただきました。

今回は読みやすさ重視でいつもの土佐弁も封印させていただいております。

まず、このままの「新しい生活様式」が、しばらく続くと考えなければなりません。

それは今年いっぱいか来年までか、数年続くのかは分かりませんが、間違いなく長期化します。

そして、かつての状態のように、元に戻ることはもはやないと覚悟を決めなければなりません。

と、いうことは、最も大きな影響を受けるであろう全ての飲食店さんが、この流れに至急対応し自らを変容しなければ、生き残れないということです。

私には、全国各地に大好きな飲食店さんがたくさんあります。

そして、それらの1店1店に絶対に生き残ってもらいたいと心から切望しています。

そのためにいま私ができることを考えた結果、この度の大変な長文となってしまいました。

どうか私の意をお汲みいただき、何とぞ、至急この内容を、皆様の大切な飲食店さんにお伝えいただけましたら幸いです。



【コロナ禍に負けない飲食店に必須の2つの「根本づくり」とは?】

誰でも平常時には、「お客様の笑顔のために働いてます!」と自信満々で言えるでしょうし、実際に実践することもできるでしょう。

しかし、この度のコロナ禍のような緊急事態となって、自店が大変な被害に遭っている場合には、そのことが頭から飛んでしまいがちです。

「それどころではない!」という言葉が横行しはじめ、自店のことしか考えられなくなってしまうのです。

しかし、実は逆なのです。

自店が大変だからこそ、他者のため、お客様のためにできることを考え、それを行動に移さなければならない
のです。

大変なのは自店だけではなく、大切なお客様だって大変なのだと気づかなければなりません。

仏教には「托鉢」という行があります。

お坊さんが手に鉢をもって、家々を回りお布施を頂くという行です。

そして、お釈迦様は托鉢に向かう弟子たちに、こう言ったそうです。

「お金持ちの家ではなく、貧しい人たちの家を回って托鉢をしてきなさい。」と。

普通に考えると、お金持ちのところに行くのが当然でしょう。

しかし、お釈迦様の思いは別のところにありました。

貧しい人がなぜ貧しいのか。

それは、自分のことしか考えず、自分のためにしかお金を使わないから
です。

そういう人たちに与える喜びを味わってもらい、貧しさから抜け出す道に一歩踏み出してもらうというのが、実は托鉢の真の目的だったのです。

つまり、逆なのです。

自店が大変だからこそ、他者のため、お客様のためにできることを考え、それを行動に移す。

そこにこそ発展の道がある。


これこそが、コロナ禍に負けない飲食店に必須の2つの「根本づくり」の第1番、「根本精神」なのです。「それどころではない!どころではない!」のです。



 続いては、コロナ禍に負けない飲食店に必須の2つの「根本づくり」の第2番、「根本活動」についてです。

まず真っ先に、絶対にやらなければならない根本活動は、「顧客リストを作り常に更新する」ことです。

確かにかつては、店を開けるだけで行列ができ、常に満席という繁盛店なら、顧客リストの必要性など全く感じなかったでしょう。

しかしいまは、そして今後はどうでしょう。

長期化するコロナ禍の第二波や第三波により、来店客が激減したり、休業を余儀なくさせられたりした場合、顧客リスト無しでは打つ手がないことになります。

何より、お客様の幸せを考えて何かを実践しようとしても、何もできないことになってしまいます。

あらゆるビジネスにとって、顧客リストが無いというのは致命的となるため、顧客リストづくりは必須の根本活動となるのです。

では、もしいま顧客リストが全く無いという飲食店は、どうすればいいのでしょう。

まずは、これまでお客様からいただいた名刺や手紙(年賀状など)などを、とにかく集めることです。

これで何名かの顧客リストはできるでしょう。

さらに、お店に来店された常連のお客様たちに声をかけ、リスト化していくことです。

しかし、いきなり「顧客リストを作りたいので、アドレスを書いてください。」などと言っても嫌がられるだけでしょうから、思わずアドレスを書きたくなるような仕組みが必要でしょう。

「極秘に楽しいイベントを企画中でして、是非そのご案内をお送りしたいので、ご記入いただけませんか?」と言って記入用紙を渡すとか、何らかのお客様の得になるようなお店の情報発信を送るためとか、抽選でお食事券が当たるアンケートに答えてもらうとか・・・様々なやり方があります。

自店のイメージに合ったやり方を選び、とにかく顧客リストを作り、常に意識して増やし続け、更新していくことが必須となるのです。



【「動機づくり」「顧客づくり」「店づくり」の3つの「柱づくり」で結果が出る!】

 2つの「根本づくり」という土台の上に、では実際に何をするのかというと、3つの「柱づくり」の実践です。

それは、「動機づくり」「顧客づくり」「店づくり」という3本柱です。

まず「動機づくり」とは、「お店に行きたい!」「テイクアウト弁当を買いたい!」などとお客様に思ってもらい、来店してもらったり購入してもらったりするという、つまりお客様の気持ちのスイッチを押して、行動を起こしてもらうための実践です。

続いての「顧客づくり」とは、1人1人のお客様との絆を深める「絆づくり」の実践と、お店に対して高い信頼を寄せるお客様の集まり「顧客コミュニティづくり」の実践です。

3つめの「店づくり」とは、「来て良かった!」「この店でならお金を使いたい!」などとお客様に思ってもらえる、毎日でも通いたくなるような店づくり・サービスづくりの実践です。



 2つの「根本づくり」という土台の上に、これら3つの「柱づくり」により3本の柱が立ち上がれば、必ず結果が出ます。

たとえ1つ1つの実践は小さなものであっても、「動機づくり」「顧客づくり」「店づくり」という3本の柱にかなった実践が組み合わされば、折れない3本の矢のごとく、長期化するコロナ禍にも負けない強い飲食店に変容することができるのです。

あとは、3本の柱にかなった実践を、日々お客様の幸せを考えながらバージョンアップを繰り返していくことです。では以下に、3本の柱のそれぞれの代表的な実践事例をご紹介しておきましょう。



【動機づくり:お客様の気持ちのスイッチを押して、行動を起こしてもらうための実践】

 DM(紙媒体)なのか、SNS(ネット)なのか、いずれにしてもコロナ禍では「飛び道具」が必須になります。

離れているお客様の気持ちのスイッチを押して行動を起こしてもらうためには、DMか、SNSかのどちらかの実践が不可欠になるのです

。SNSが苦手なら、顧客リストのお客様にDMを出しましょう。

また、常連のお客様やお取引先酒販店様などにSNSに強い方がいるなら、その方に教えてもらうという方法もあります。

そして、DMでもSNSでも、書き方のコツは同じです。

まず、最初の1行で、お客様が思わず動機づけられるようなキャッチが必要です。

「緊急案内!常連の皆様だけにコッソリご案内!先着〇名様!」などのような書き方です。

その後は、コロナ禍で大変なお客様の気持ちに寄り添うような文章が必要でしょう。

「この店は、私の気持ちが分かっている!」と伝わるような表現で伝えることです。

そんな表現に、お客様は気持ちのスイッチが押され、来店するとか、テイクアウトを注文するなどの行動を起こしてくださるのです。

では、DMかSNSで伝える、「動機づくり」の具体的な内容の事例を、以下に挙げてみましょう。



●「テイクアウト・デリバリー・通販などを始めました!」と伝える

まず、絶対に必要というわけではないですが、コロナ禍では、テイクアウトやデリバリーや通販などを実践した方が圧倒的に有利です。

自店の都合ではなく、お客様の気持ちになって考えてみてください。

会社命令で外食を禁止されたりして、皆様のお店に行きたくても行けない方々にとって、テイクアウトやデリバリーは本当にありがたいものなのです。

料理人の中にはテイクアウトを下に見て、「あんなものはウチの料理じゃない!」と断言する方も少なくないようですが、ならばテイクアウトで冷めても美味しい料理を研究したことはあるのでしょうか?

ある名店のテイクアウト弁当に入っているミニトマトは、生のままでは入れていません。

皮をむき、ヘタを取り、甘めの出汁を含ませていました

。焼肉は、他の香りがつかないように笹の葉で包まれていました。

1品1品に思いやりが込められているそんな料理は、テイクアウトであってもお客様に感動を与えることができるのです。そこにお店の姿勢が明確に表れるのです。

また、「食べログ」や「Retty」などのグルメサイトも、相次ぎ飲食店の料理をお取り寄せできるサービスを始めています。

さらにアイビック食品という会社は、飲食店のテイクアウトや通販ビジネス参入を支援する事業をスタートさせています。

試作用のキッチン貸し出しやデザインの考案にとどまらず、完成商品の売り場まで提供するなどの丸ごと支援です。

今後はこのような飲食店応援サービスも増えてくるでしょうから、アンテナを立てておきましょう。

他にも、「ウーバーイーツ」や「出前館」などのデリバリーサービスを活用したりするのも手ですが、近隣の異業種のお店とグループを作り、独自のデリバリーの仕組みをスタートさせる飲食店も現れはじめています。


●「ケータリング・出張料理などを始めました!」と伝える

 どうしてもテイクアウト・デリバリー・通販は嫌だという方にお薦めなのが、ケータリングや出張料理です。

どちらもお客様の自宅や指定の場所に料理を届けるサービスですが、食材の大半をあらかじめ仕込んでおいて現場で温めたり配膳などをするのがケータリング、訪問場所で大半の調理を行うのが出張料理という違いでしょうか。

これらの方法なら、温かい料理は温かく、冷たい料理は冷たく、目の前ですぐに食べてもらうことが可能になります。常連のお客様には、大いに悦んでいただけることでしょう。

ちなみにバー系のお店なら、カクテルづくりの出張サービスなどが考えられるでしょう。


●「飲めないご家族もOK!貸し切りOK!」を伝える

 これまで家族需要にあまり目を向けていなかった居酒屋などの業態の場合、あらためて家族需要を喚起するという方法があります。

地方の焼肉店などで、普段から家族需要をメインにしていたお店は、コロナ禍でもほとんど売り上げを落とさなかったという事例があるのです。

家族の場合、日常一緒に暮らしていますから、ソーシャルディスタンスの必要はありません(ただし要確認)。たとえば、一般のお客様ならソーシャルディスタンスで4人席に2人しか座ってもらえないところを、4人家族ならそのまま4人席に座ってもらえます。

つまり、これまでお酒を飲まないお子様や奥様を同伴できなかった居酒屋が、「飲めないお子様・奥様用のノンアルドリンクも充実!是非ご家族でご予約を!」という動機づくりの呼びかけをすれば、少しでも席が埋まり、来店客数をアップさせることができるのです。

また同様に、これまで貸し切りを行っていなかった小さな居酒屋店などが、「貸し切りもOKになりました!」という呼びかけをするだけでも、動機づくりになり、来店客数アップにつながるでしょう。


●「オンライン飲み会主催」や「オンライン飲み専用席設置」を伝える

 コロナ禍で増加している「オンライン飲み会」を、自店で主催するという方法もあります。

しかしその場合、テイクアウトやデリバリーなどを行っていないと、自店の売り上げにはなりません。

テイクアウトやデリバリーを購入してくださったお客様と「オンライン飲み会」を開催すれば、自店の売り上げになり、ソーシャルディスタンスは完璧ですし、席数を気にする必要もなく、何人でも参加できますので、やり方によってはかなりの売り上げを上げることも可能でしょう。

しかし、Zoomなどのオンライン会議ツールを使う必要がありますので、その会費(短時間なら無料)が必要になり、それを使いこなせなければなりません。

使いこなせる常連さんや酒販店さんに手伝ってもらうという手もあるでしょう。

また、主催をしなくとも、「オンライン飲み専用席」を設置して、それを伝えれば、来店の動機づくりになります。

自宅での「オンライン飲み会」は、声がうるさいとか様々な理由で家族から嫌がられている場合が、意外に少なくありません。

そういうお客様のために、「オンライン飲み専用席ができました!」と伝えれば、悦んで来店される方が結構いらっしゃることでしょう。

ただし、その場合は自店にフリーWi-Fiを導入する必要があります。

居酒屋チェーンでも「オンライン飲み専用席」を設置し、希望者にタブレット端末を貸し出すサービスを始めたチェーンがあります。

また、テイクアウトで一定額以上の購入者に、Zoomの「2時間分無料権」を進呈する「オンライン飲み会プラン」を始めた居酒屋チェーンまであるのです。



●「レシピ配信・オンラインサロンなどを始めました!」と伝える

 人気メニューの作り方を配信したり、料理教室や日本酒セミナーなどのオンラインサロンを開始するという方法もあります。

ただし、オンラインの知識や能力が必要となります。

得意な常連さんや酒販店さんに手伝ってもらうという手もあるでしょう。

またその場合、「投げ銭」などのオンラインでの課金の仕組みを作っておかないと、売り上げにはつながりません。

また、冷めても美味しいテイクアウト弁当の開発経緯をお客様に事前に配信することで話題になり、テイクアウト弁当が大人気になったという事例もあります。



●「店に行くことが社会に対して良いことをすることにつながる」ことを伝える

コロナ禍において、多くの人々がお金の使い道を真剣に吟味するようになり、「どうせ使うなら、社会に対して何か良いことをすることにつながるように使いたい。」と考える方々が増加しています。

つまり、あなたのお店で食事することやテイクアウト弁当を買うことが、社会に対して良いことをすることにもつながるなら、あなたのお店は選ばれやすくなるということです。

社会に対して良いこととは、以下のように数多くありますので、あなたのお店にふさわしいものを選び、それを推進することを掲げ、お客様に伝えましょう。

フードロス(賞味期限切れ間近の食品の廃棄)を減らす、「SDGs」(持続可能な開発目標。

貧困や飢餓、環境問題など)の実現、フェアトレード(公正な取引。発展途上国の貧困な生産者や労働者の生活改善と自立を支援する運動のスローガン)商品の積極的活用、フードマイレージ(食料の輸送距離。輸送に伴い排出される二酸化炭素が地球環境に与える負荷に着目したもの)の短い食材の利用、ASC(水産養殖管理協議会)認証やMSC(海洋管理協議会)認証といったサステナビリティ(持続可能性)度合いや、障がい者を積極的に雇う・・・etc.



●ホテル・旅館業でも可能!ライブハウスの画期的な事例

ライブハウスは、コロナ禍でどこも大変ですが、高知市のあるライブハウスでは、オンライン配信の撮影機器や専門のスタッフも準備して、誰でもオンラインライブを開催できる仕組みをつくり、コロナ禍でも繁盛しているのだそう。

例えば、全くオンライン知識の無いバンドであっても、この店で演奏しさえすれば、オンラインライブが開催でき、「投げ銭」などの課金の仕組みも付けられるように工夫もされているのです。

この仕組みをバンドだけに限らず、たとえばコロナ禍で公演が開催できずに困っている演劇、演芸、舞踏、伝統芸能・・・等々の方々に「当店のオンラインライブの仕組みをご利用ください!」と伝えるだけで、彼らがこぞって利用するようになり、大繁盛になるのではないでしょうか。

そして、この仕組みはライブハウスのみならず、演奏や演劇などができる舞台を持っている料亭や、ホテル・旅館業でも実施可能なビジネスモデルであるといえるでしょう。



●最後の手段は「攻めの閉店」! 

 六本木の豚しゃぶ専門店「豚組しゃぶ庵」は、早くからツイッターで予約を取るなどの取り組みでIT系の方々に人気でしたが、コロナ禍で6月末に「10月末に閉店します」とツイッターに投稿し、たちまち話題に。

さらに7月には「オンライン移転&店舗再出店プロジェクト」と銘打ち、クラウドファンディングをスタート。

店の貸し切りや豚しゃぶのオンラインセットなどをリターンに、開始から1時間も経たずに目標の250万円を達成したというのです。

この成功は、もちろん同店が長年顧客と関係を深めてきた努力がもたらしたもので、他店が手法だけマネても同様の結果の達成は難しいでしょう。

しかしここで参考にしたいのは、その「攻めの閉店」の姿勢です。

同店は、現在の状況を論理的に分析した結果、あえて閉店という選択を早めに決めました。

そして、結果的にコロナ禍の後にも、同店の味を残すためのオンライン化という道を見出すことができているのです。(出典:日経MJ<7月10日>「奔流eビジネス」:徳力基彦)

また、コロナ禍で都心部に出向かなくなった人々が、地方都市の地元のこだわりの飲食店に目を向けはじめているのだそうです。

実際に、ある地方都市の某小さな飲食店は、緊急事態宣言下でも来店客が急増しているのだとか。

こうした「地元に注目が集まる」流れは今後もしばらく続き、定着する可能性も大でしょう。

リモートワークが浸透し、大都市圏に通勤することが少なくなり、地元で過ごす人たちが今後も増えていくでしょうから。

ならば、大都市圏の飲食店が、このコロナ禍であえて「攻めの閉店」に打って出て、地方都市に引っ越すという選択をするのもありなのではないでしょうか。



【顧客づくり:「絆づくり」の実践と「顧客コミュニティづくり」の実践】

「動機づくり」同様「顧客づくり」においても、DMかSNSか、いずれかの「飛び道具」は必須です。

ただし目的は異なります。

「動機づくり」では、お客様の気持ちのスイッチを押して、行動を起こしてもらうためのDMやSNSでしたが、「顧客づくり」では、お客様1人1人との「絆づくり」のためと「顧客コミュニティづくり」のために、DMやSNSを送ることになります。

「動機づくり」のDMやSNSは、お客様からすれば「売り込み」です。

一方「顧客づくり」のDMやSNSは「絆づくり」ですから、それで売り上げが上がることはありません。しかし、効果は見えにくいですが、確実に顧客流出率は下がっていくのです。

そんな「顧客づくり」のコツや内容などについては、以下の通りです。



●コツ:ひんぱんにつながり続ける

DM送付やSNS送信は、どの程度のペースで行えばよいかというと、答えは「ひんぱんに」です。

最低でも毎月1回は送るべきでしょう。なぜならお客様は必ず忘れるからです。

どれだけ大好きな飲食店でも、いつの間にか疎遠になったりするのです。

そしてその一番の理由は、単純に「忘れている」からです。こうして大切なお客様が流出してしまいます。

この率を顧客流出率といいますが、コロナ禍では顧客流出率を下げることが、平常時以上に重要になります。

では、どうすれば顧客流出率を下げることができるのかというと、「ひんぱんにつながり続ける」ことしかないのです。

毎週来店してくれる常連客なら別ですが、他のお客様は来店がない限りつながることはできませんから、DMやSNSを使ってひんぱんにつながり続けるしかないのです。

お店にしばらく来ていなくても、たとえ離れていても、「お店とつながっている」という感覚を、お客様に常に持っていただくことが大事なのです。



●内容➀:お客様の気持ちに寄り添う

 では、「顧客づくり」のDMやSNSには、どのような内容を書いたらよいのでしょう。

ここは「根本精神」です。自店が大変だからこそ、お客様のためにできることを考え、それを行動に移す。

その具体的な行動が「動機づくり」になります。

では、「顧客づくり」としては何が必要かというと、まずは「お客様の気持ちに寄り添う」ということです。

コロナ禍では特にここが大切です。1人1人のお客様の顔を思い浮かべ、彼らの気持ちを慮り、「あなたの気持ちに寄り添っています」ということを、ハッキリと伝えることが重要でしょう。



●内容➁:ちょっとした自己開示

 お客様に、お店に対しての絆を感じてもらうためには、お客様に心を開いてもらうことが必要です。

DMやSNSでお客様に心を開いてもらうために最もよい方法は、「ちょっとした自己開示」
です。まずはこちらから先に心を開くのです。簡単な自己紹介から始めるとよいでしょう。

自己アピールではなく、こちらが心を開くことで相手も心のガードが解けていくような、心が近づくお便りを目指すことが大切です。

お店が目指していることや、自分たちのちょっとした個人的なことや趣味、最近感動したことや失敗談など、こちらの人となりを理解してもらえるように、自分を語っていくのです。

これにより、お客様も自分のことを語りやすくなり、相互に理解が深まり、関係性が深まっていくのです。



●内容➂:心が通う体験を共有する

 過去に開催したことがある楽しいイベントなどの写真(特にお客様の満面笑顔の写真など)やお客様の悦びの声などを、DMやSNSに掲載しましょう。もちろん新たにイベントを開催し、その写真や悦びの声を掲載することができればそれに越したことはないのですが、コロナ禍では難しいでしょうから、過去のイベントを活用するのです。

他には、「さりげない心づかい」や「笑顔になるサプライズ」や「ちょっとした特別感」などを演出することで、お客様と心が通う体験を共有することにつながります。



●内容➃:紹介をお願いする・応援団やサポーター組織を作ってもらう

 常連のお客様や絆が育まれてきたお客様に、思い切ってお友達や知り合いの紹介をお願いしましょう。絆を感じてくれているお客様なら、悦んで紹介してくれるはずです。

これが、「根本活動」の「顧客リストを作り常に更新する」ことにつながります。

また、さらに一歩進んで、常連のお客様や絆が育まれてきたお客様に、自店の応援団やサポーター組織を作ってもらえるようお願いしてみましょう。

お客様には必ず1人くらいは世話好きな方がいますので、そんな方に中心になってもらい、応援団やサポーター組織を作ってもらうのです。

これによりファン・コミュニティが形成され、自店との絆だけでなく、お客様同士の絆も育まれていきます。

ファン同士がつながると、気持ちの共鳴が起きて盛り上がったり、新しいアイデアや企画が出たりするかもしれません。このようなファン・コミュニティの存在は、お店にとって精神的な安心感をもたらし、楽しく長く商売を続けていく基盤となるのです。



【店づくり:毎日でも通いたくなるような店づくり・サービスづくりの実践】

私はコロナ禍において、「オンライン飲み会」を開催する中で、「飲食店は、生のライブ感がウリのエンターテインメント業だ!」と気づきました。

確かに「オンライン飲み会」は、遠く離れていても一堂に会すことができるなど、リアル飲み会にはない利点も多く、コロナ終息後も新しい飲み会として残っていくことは間違いありません。

しかし、何かが物足りないのです。

その後、緊急事態宣言が解除となり、久々に開店した馴染みのお店で、久しぶりにリアルな飲み会を開催して気づきました。

店主や従業員の人柄や彼らとの何気ない会話、そして他のお客さんも含め共に醸成される店全体の雰囲気・・・等々。絶対にオンラインでは体験できない大切なものが、そこにあったのです。

涙が出そうなほど嬉しかったです。

今まで当たり前だと思っていたことが、いかに有り難いことであったか。

そのお店の存在自体に、心から感謝している自分がいました。

「オンライン飲み会」は、飲食店の営業妨害になるという声も聞こえてきますが、私は逆に飲食店の有り難さに気づいてもらえる大チャンスだと思っています。

実際、私の周りにも、「オンライン飲み会」に参加してこのことに気づいた方々が少なくありません。

「オンライン飲み会」は、所詮はコンサートをビデオで観ているようなもので手軽ではありますが、生のライブ感満点のエンターテインメントであるリアル飲み会には、比ぶべくもないのです。

ただし、全ての飲食店がそうかというと、残念ながらそれは違います。

コロナ禍で出現した新しい世界では、人々の選択は極めて厳しいものになるからです。もはやお客様は、自分好みでないお店にはびた一文落としたくないのです。

ならば、自店は生のライブ感がウリのエンターテインメント業なのだという意識をしっかりと持ち、お客様が毎日でも通いたくなるような店づくり・サービスづくりを実践しなければならないということなのです。


写真2 まとめの図

































●自店らしい雰囲気づくりの徹底

あなたのお店のお客様は、何を求めて来店しているのでしょう。お客様から「このお店、何かいいよね」と言われたときの「何か」とは何でしょう。

その「何か」こそ「自店らしさ」です。それは、お店全体の雰囲気から匂い立つように立ち現れるものです。

それは、実家へ戻ったような安心感であったり、日常を忘れ去らせてくれる非日常性であったりと、お店によって全く違います。

この自店らしい雰囲気づくりを徹底することが、コロナ禍では一層求められます。

店全体の内装、机や椅子、飾り付け、制服、BGM・・・等々を、「自店らしさ」で統一することを徹底すべきです。なぜなら、コロナ禍で出現した新しい世界では人々の選択が極めて厳しくなるからです。

選択眼が厳しくなると、ちょっとした違和感でも気づきやすくなり、それで一気にファンの気持ちが醒めてしまうこともあり得るのです。



●お客様の気持ちを察した臨機応変のサービス

飛沫防止シート、アクリル板、マスク、消毒の徹底など、感染対策の徹底は当然のことですが、そこにはお客様の気持ちを察した臨機応変のサービスという考え方も必要でしょう。

たとえば、一緒に住んでいる家族4人で最近ランチに行った際、アクリル板の仕切りがあるままで食事をしましたが、ちょっと違和感があり、あまり会話が弾みませんでした。

一緒に住んでいる家族の場合はアクリル板を取りはずすなど、それぞれのお客様の気持ちを察した臨機応変のサービスがあってもよいのではないでしょうか。(※ただし、同居家族でもソーシャルディスタンスを徹底している場合がありますので、その確認が必要。)




●お客様と共に創る

 飲食店は生のライブ感がウリのエンターテインメント業ですから、店主や従業員だけで創るものではなく、お客様と共に創るものです。

ならば、お客様に「自分も共に創り上げている!」という意識を持ってもらうことが重要です。たとえば、メニューの1品1品に、その料理ファンのお客様のコメントを掲載しているお店がありますが、これだけでも掲載されたお客様には、「共に創っている」意識が芽生えてくるものなのです。

このような小さな活動の積み重ねが、「ここでならお金を使いたい!」と思ってもらえるような、毎日でも通いたくなるような、店づくりやサービスづくりの実践となるのです。

そして、それができるかどうかが、ウィズコロナ時代にはお店の競争力を大きく左右することになるでしょう。






















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Posted by tsukasabotan at 09:46Comments(6)

2020年08月19日

コロナ禍の悪い流れにのみ込まれんための小阪先生のライブ配信ぜよ!

8月13日(木)は、「ワクワク系マーケティング実践会」主宰の小阪裕司先生(http://www.kosakayuji.com/)が、公式Facebookにて、コロナ禍における緊急の無料LIVE配信を開催されたがやき。
2020.8.19写真1 小阪先生Facebook

そりゃあ、「悪い流れにのみ込まれんために、今、知るべきこと」っちゅうタイトルでの講演やったがよ。
写真2 悪い流れに〜

どなたやち無料にてご覧いただけるきに、詳しゅうは以下のFacebookを是非ご覧くださいや。


https://www.facebook.com/1509165609408046/


内容について紹介さいていただきゃあ、長期化するコロナ禍で政治が迷走し、テレビのニュースらあがさらに恐怖感をあおり、それらあが原因で消費者も迷走しはじめだいたことで、人々の動きがグチャグチャになり、世の中が転げ落ちるようにドンドン悪い方向に向かって行きゆうような感覚になってしまうこと・・・これが悪い流れにのみ込まれるっちゅうことやと、小阪先生は指摘されるがやき。


ほんで、人間の感情っちゅうんはコントロールするこたぁ不可能やき、怖れや不安を感じること自体はしょうがないことやけんど、一番イカンがは、その怖れや不安にのみ込まれてしもうて、冷静な判断ができんなることやっちゅうがよ。


ここで大事なことは、怖れや不安をコントロールしろっちゅうことやのうて、「いま自分は、のみ込まれそうになっちゅう!」っちゅう具合に、自分を客観視することやっちゅうがやき。


商人がこの悪い流れにのみ込まれてしもうたら、思考停止してしまいがちで、ただただ嵐が過ぎ去るがを待つだけになってしまうきに、それが危険やと小阪先生は指摘するがよ。


ほんじゃき、自分を客観視することが大事ながやけんど、ほいたらどうすりゃあ客観視できるがか、どうすりゃあ悪い流れにのみ込まれんでおれるかっちゅうポイントを、以下のとおり挙げられちゅうがやき。


コロナ禍で、いま確かに自分のお店にお客さんが来てないとして、そりゃあ確かに来てないけんど、ほいたらそのお客さん一人一人の時間は減っちゅうかっちゅうたら時間は減ってない、しかも世の中の誰一人として時間は減ってないがよ。


まず、この点に気づくことが大事やっちゅうがやき。


さらにそこから、ほいたら他のところに行ってしもうちゅう、そのお客さんらあの時間を、ウチに取り戻すためにゃあ、どうしたらえいがかっちゅうことを、一生懸命に考えにゃあイカンっちゅうがよ。


まず、その視点を手に入れた瞬間に、自分を客観視することができ、少のうたち悪い流れにのみ込まれんで済むっちゅうがやき。


たとえば自店がバーやったとして、時短営業で夜8時以降はお店を閉めにゃあイカンっちゅうて言われたら、何ちゃあするなっちゅうことかよと思うてしまうかもしれんけんど、たとえそうやったとしたちそんな中で、「けんどお客さんの時間は減ってない!」っちゅうことに気づき、その時間をウチに使うてもらうにゃあ何をすりゃあえいかっちゅう方向に、頭の中を切り替えにゃあイカンっちゅうがよ。


さらに小阪先生は、コロナ禍であろうがなかろうが、実はこの大きな方向性は変わってないっちゅうがやき。
写真3 ライブ配信中の小阪先生

コロナ禍で、ちくと未来が前倒しでやってきただけやっちゅうがよ。


そりゃあ、選別消費やっちゅうがやき。


つまり、「ここにゃあ時間もお金を使う」「ここにゃあ時間もお金を使わん」っちゅう具合に、みんなあがドンドン消費を選別していくっちゅう選別消費は、いまに始まったことやのうて、すでにかなり以前から始まっちょって、そのスピードがアップして選別の規準が厳しゅうなっただけやっちゅうがよ。


ほんじゃき、お客さんに選ばれる存在になるしかないんやっちゅうがやき。


自店にお客さんが来てないがやったら、お客さんの時間は減ってないがやき、その時間はどっかに動いちゅうし、結構な数のお客さんはお金も減ってないき、そのお金はどっかに動いちゅうはずながよ。


ほいたらその時間やお金は、どこに動いちゅうがか?


それを自分のところに持って来るこたぁできんか?


この発想ができるかどうかやっちゅうがやき。


ここで小阪先生は、事例として、高知の桂浜水族館を挙げられたき、ちくとビックリやったがよ。


小阪先生も報道番組か何かで知ったらしいがやけんど、報道によりゃあ桂浜水族館の来場者も、コロナ禍で9割減やったっちゅうがやき。


そこで桂浜水族館が打った手は、「オンライン餌やり体験」やったっちゅうがよ。


ウミガメ400円、アシカ500円、カワウソ700円・・・ちゅう具合に、寄付(おそらく投げ銭)してくれた方の苗字や地域の紹介をしもって、オンライン餌やり&飼育員による解説をしてくれるっちゅうがやき。


小阪先生は、このオンライン餌やりで、おそらく「アシカの○○くん推し」とか、「カワウソの○○ちゃん推し」とか、「推し」が出てくるやろうっちゅうがよ。


こりゃあ、オタク系の人らあがハマっちゅうゲームのキャラクターの一人一人に、「推し」(推しのメンバーの意味)が出てきて、そのキャラクターに投資しはじめるがとおんなじ行動やっちゅうがやき。


桂浜水族館がどんな発想でこの手法を考え出したかは分からんけんど、ゲームの「キャラ推し」に流れたお客さんの時間やお金を、「オンライン餌やり」で取り戻したっちゅうて、考えることもできるっちゅうがよ。


まっこと、この視点は、ワシも目からウロコやったがやき!


キャラ推しのオタク系の人らあの行動を見りゃあ、たとえば水族館の動物らあに名前だけやのうて、性格や好物やクセとかも伝えたら、まっと「推し」が増えるがやないかとか、そんな発想も生まれてくるろうっちゅうがよ。


これが、小阪先生がいっつも語られゆう、「人にフォーカスする」っちゅうことやっちゅうがやき。


ゲームの「推し」につぎ込みゆう人らあの時間やお金を、ウチに置き換えて持って来るっちゅう発想は、人にフォーカスせにゃあ出てこんっちゅうがよ。


いま、ソーシャルゲームは絶好調で、オタク系の人らあはゲームにつぎ込みゆうように見えるけんど、実はゲームそのものにつぎ込みゆうわけやのうて、彼らは「推し」に時間もお金もつぎ込みゆうがやき、それをウチに持って来るにゃあどうするかっちゅうこの観点!この文脈、この発想が、のみ込まれんっちゅうことやっちゅうがやき。


さらに小阪先生は、「推し」につぎ込むっちゅうんは、不要不急やろっちゅうがよ。


ほいたら、人間にとって、不要不急って何やろかっちゅうがやき。


ここで小阪先生は、未来の商売を読み解くキーワードのひとつとして「アート」を挙げるがよ。


ここで言う「アート」は、単に芸術作品っちゅうような意味やのうて、そりゃあ「人の精神にエネルギーを与えるもん」やっちゅうがやき。


ハーレーのバイクが大好きなオッサンが、ハーレーに乗っちゅうだっけで「人生最高!」っちゅうて叫ぶっちゅう、そういうことながよ。


世の中は間違いのう「精神性」に向こうて行きゆう・・・それがコロナ禍で前倒しされただけやっちゅうがやき。


ほんで、「アート」は、つまり「人の精神にエネルギーを与えるもん」は、世の中がどんなに変わろうとも、決して無くなるこたぁないっちゅうて、力強うに断言されるがよ!


ただしそれを、こんにち的に、商売で表現しょうとするがは、カタチにするがは、なかなか大変なことでもあるき、一人でやるがはシンドイきに、同じ方向を向いて実践しゆう仲間と共に具現化していくことがお薦めやっちゅうて、小阪先生は締め括られたがやき。


ここでFacebookでの無料講演のパートは終了したがやけんど、実はワシも含めた「ワクワク系マーケティング実践会」の会員メンバーは、Zoomを使うてアクセスしちょって、そのメンバー向けにもう30分ばあの追加講演と、チャットを使うての質問タイムらあがあったがよ。


その内容らあについて、以下にちくとご紹介さいていただきますぜよ。


悪い流れにのみ込まれんためのポイントは、「お客さんの時間は減ってない」っちゅう視点と、お客さんが時間を使いだいた他のもんについてを、どうやって自分くに持って来るかっちゅう「置き換え力」やっちゅう話しをさいてもうたけんど、もうひとつポイントを挙げるとしたら、次のようなことやと、小阪先生は語られたがやき。


そりゃあ商売を、常に顧客の数とその年間の平均購入金額で見ることやっちゅうがよ。


ほんで、たとえお店に来てもらえんかったとしたち、この顧客の数とその年間の平均購入金額を維持するために、これまでの商売の延長線上にゃあないところで考え、何をするかを考えることやっちゅうがやき。


また、コロナ禍の嵐が過ぎ去るがを待ちよったちイカンき、もはや過ぎ去るこたぁない、ズーッとこのまんまやっちゅうふうに、潔うにそう考えりゃあどうかっちゅうがよ。


小阪先生は、実はコロナ禍が無かったとしたち、未来の商売はそうなるっちゅうがやき。


つまり、わざわざお店にまで出向いて、モノを買うたり、飲食をしたりするっちゅう行為は、特別な体験になるっちゅうがよ。


お客さんがわざわざお店に出向くっちゅうんは、モノを買いに来たり、飲食をしに来たりやのうて、本質は精神エネルギーを浴びに来るっちゅうことやき、そりゃあ特別な体験やないとイカンっちゅうことながやき。


ほいたら、お店での体験は、「モノの価格+精神エネルギーの価格」になるき、高うたちえいっちゅうことながよ。


未来の商売は、通販でモノだっけ購入したらモノだっけ(+送料)の価格で、お店で購入したら「モノの価格+精神エネルギーの価格」になって、お店で購入した方が高うなるろうっちゅうがやき!


ほんで、いま既に、その萌芽が現出しはじめちゅうっちゅうがよ。


ワクワク系の会員さんのお店に毎日のように顔を出して、いろいろ会話らあを楽しんだりして、帰り際に「さて、今日は何を買うて帰ろうか?」っちゅうお客さんは、既にモノを買いに来たがやのうて、お店に精神エネルギーを浴びに来ちゅうがやっちゅうがやき。


ディズニーランドが「ディズニー+」や「ソーシャルゲーム」を、満を持してスタートさいたがもそんな流れで、ディズニーランドに行くっちゅう行動を、さらに特別な体験にするための仕組みやっちゅうがよ。


もはや自分くを、小売業やとか、飲食業やとか、思わん方がえいっちゅうがやき。


ここで、会員の方からチャットで、「小売価格がメーカーに決められちゅう業界はどうすりゃあえいか」っちゅう質問があったがよ。


ここで小阪先生は、会員のあるクリーニング店さんの事例を挙げられたがやき。


そのクリーニング店さんは、既に顧客をファン化しちょって、店主が映画好きやっちゅうことをみんなあ知っちゅうっちゅうがよ。


ほんじゃき、店主は自分が惚れこんだ映画のDVDを店頭で販売しゆうがやけんど、定価で販売しゆうそのDVDは、古い映画のDVDなもんやき、近所の「TSUTAYA」らあに行きゃあこぢゃんとこぢゃんと安い価格で販売されゆうに、お客さんはみんなあ悦んで高いお金を払うて、クリーニング店で買うっちゅうがやき。


実はその映画のDVDにゃあ、店主の解説が付いちゅうき、お客さんはそっちの方に価値を見出だして、高いお金を悦んで払いゆうがやっちゅうがよ。


これを小阪先生は「価値のパッケージ化」、「バリューパッケージ」やっちゅうがやき。


ほんで、モノで課金しょうたぁ思わんほうがえい、むしろお客さんにとって価値あるもんは、もはやモノやないがやっちゅうがよ。


このあたりで、ワシもチャットで「ありがとうございました!以前からやろうとしよったことを、実際に行動に移すかどうかを迷いよりましたが、今回のお話を聴いて、行動に移そうと決断することができました!」っちゅうて書いたら、小阪先生がその言葉を取り上げてくださったがやき。


しかも、「今日は(2020年8月13日)は大安で、種をまきゃあ大きゅう育つっちゅう一粒万倍日でもあり、決断するにゃあ最高にえい日!皆さんも決断しましょう!」っちゅうて、背中を押す言葉をかけてくださり、勇気百倍になったがよ。


「人の精神にエネルギーを与える」っちゅうこたぁこういうことながやっちゅう、その意味やパワーを、身をもって体感さいてもうて、まっこと身震いするばあ感動したがやき。


小阪先生、まっこと、まっこと素晴らしい講演を、ありがとうございましたぜよ!














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2020年07月07日

小阪裕司先生のコロナ禍における緊急の無料ライブ配信ぜよ!

7月1日(水)は、「ワクワク系マーケティング実践会」主宰の小阪裕司先生(http://www.kosakayuji.com/)が、公式Facebookにて、コロナ禍における緊急の無料LIVE配信を開催されたがやき。


そりゃあ、「元に戻っちゃあいかん!あと3ヶ月の間にやるべきこと」っちゅうタイトルでの講演やったがよ。
写真1 小阪先生Facebook

どなたやち無料にてご覧いただけるきに、詳しゅうは以下のFacebookか、YouTubeを是非ご覧くださいや。


https://www.facebook.com/1509165609408046/


https://www.youtube.com/watch?v=_IWTe4notY4


ちくと内容について紹介さいていただきゃあ、小阪先生は緊急事態宣言が解除されて以来、多くの方々があまりにもそのまんま元に戻りゆうことに、こぢゃんと危機感を抱いちゅうっちゅうがやき。


ほんで、「これまで通りの元に戻っちゃあいかん!あと3ヶ月の間にやるべきことをやっちょかんと大変なことになる!」っちゅうて、警鐘を鳴らすがよ。


ほいたら、なんで元に戻っちゃあいかんがか。なんで猶予が3ヶ月ながか。


これにゃあ二重の意味があるっちゅうがやき。


まず、次の有事に備えちょかにゃあいかんっちゅう意味ながよ。


次の有事たぁ、言うまでものうコロナの第2波のことながやき。


パンデミックの歴史に学びゃあ、第1波よりか第2波の方が被害が大きいっちゅうがよ。


ほいたら第2波の可能性が高い時期っちゅうたら次の秋冬、つまり10月頃ながやき。


ほんじゃき猶予が3ヶ月っちゅうことながよ。
写真2 LIVE配信写真3 LIVE配信2

10月頃にゃあ、コロナの第2波っちゅう最悪の事態がやって来ることを想定して、資金繰りの手立てらあの最善を尽くしちょかにゃあいかんっちゅうことながやき。


また、もし第2波が起こらんかったとしたち、日本は災害大国ながよ。


水害も、台風も、地震もあるがやき。


ほいたら早速、九州にて豪雨災害が起こってしもうて、いまも続きゆうがよ。


この度の豪雨災害によりお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますと共に、被災された皆様にお見舞い申し上げます。一刻も早い復旧を、心からお祈り申し上げます。


つまり、九州以外の方々やち、誰やち、今年も「ある!」と思うちょった方がえいっちゅうことながやき。


そりゃあ「コロナ+台風」かもしれんがよ。


とにかく、あらゆるリスクや有事に、常に備えちょかにゃあいかんっちゅうことながやき。


ほんで二つ目の意味は、コロナ禍によって人々の意識が変わり、もはや別の世界に突入してしもうちゅうっちゅうことながよ。


小阪先生は、「これは異常事態とかやのうて、未来が前倒しして来ちゅうがや!」っちゅうて語られるがやき。


ほんで、人々は今、自分のあらゆる行動を選択しはじめゆうっちゅうがよ。


こりゃあ、オンラインのビジネスが伸びて、オフラインのビジネスが駄目になるっちゅうようなことじゃあないがやき。


こっからはワシの私見やけんど、コロナ禍によって、人々は人生がいかに短いか、あらゆるくだらない物事よりかどれっぱあ重要かっちゅうことを自覚したっちゅうことながよ。


つまり、自分の人生に本当に必要やと思われることにしか、お金を使いとうないと思いはじめゆうっちゅうことながやき。


こっからは小阪先生の講演に戻るけんど、人々の意識が変わるっちゅうことは、産業構造が変わるっちゅうことながよ。


ほいたら、この人々の意識変革が生煮えのうちに、ワシらあの商売も、彼らの意識にシンクロしたビジネスに「変態」(イモムシ→サナギ→蝶のように、形態を変えること。)していかにゃあいかんがやき。


その生煮えの期間が、10月頃までやっちゅう意味ながよ。


ほいたら、その10月頃までに、ワシらあが真っ先にやるべきことは何やろうか?


そりゃあ「顧客リストを作ること」やと、小阪先生は語られちゅうがやき。
写真4 講演中の小阪先生

あまりにも顧客リストを持ってない商人らあが、いまだに多すぎるっちゅうて、小阪先生は嘆かれるがよ。


「ワクワク系マーケティング実践会」メンバーの大阪のバーは、コロナ禍でお店を休業しちょったにも関わらず、休業期間の売り上げを6%しか落とさんかったっちゅうがやき。


休業しちょりながらこれが実現できた秘密は、テイクアウトの料理を販売したきにやけんど、この売り上げを作れたがは、まさに顧客リストのお陰ながよ。


同店は、お客様を会員化してファン組織をつくっちゅうがやけんど、その会員数、つまり顧客リスト数は500人ながやき。


わずか500人のリストやけんど、この方々にテイクアウトでの応援を呼び掛けたことで、その半数の250人の方々が行動し、この売り上げを築くことができたがよ。


これが、もし顧客リストがなかったとしたら、どうぜよ?


お店は休業しちゅうがやき、1円の売り上げも上げるこたぁできんかったはずながやき。


こんにちのビジネスにとって、顧客リストがないっちゅうがは、お話にならんっちゅうことながよ。


ほんで小阪先生は、願わくば全ての商人の方々に、コロナ禍であったち顧客リストの方々とつながり続け、「絆づくり」をしっかりと行い、ファン化していっていただきたいっちゅうて、強うに訴えられるがやき。


ほんでさらにもう一つ、小阪先生は、まず真っ先にやるべきこととして、「新しい世界に対して一歩踏み出す!」ことを挙げちゅうがよ。


こりゃあ、先にもワシの私見で紹介した通り、コロナ禍で人々の意識が変わっちゅう、つまり自分の人生にとって本当に必要やと思われることにしか、お金を使いとうないと思いはじめちゅうっちゅうことに対して、商売を彼らの意識にシンクロしたビジネスに「変態」していくために、一歩を踏み出すっちゅうことながやき。


猶予はあとわずか3ヶ月しかないがよ!


全てのビジネスパーソンの皆さん、この新しい世界に向こうて、今すぐ一歩を踏み出しましょうぜよ!





















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Posted by tsukasabotan at 10:21Comments(39)

2020年06月05日

全ビジネスパーソン必携!「売れるコピーライティング単語帖」ぜよ!

 今回は、もちろん1冊を通して読んでも面白いがやけんど、全てのビジネスパーソンがビジネスにおける辞書として常に座右に置いちょくべきやと思うお薦め書籍、「売れるコピーライティング単語帖」〜探しているフレーズが必ず見つかる言葉のアイデア2000〜(壇直仕 衣田順一 著 SBクリエイティブ株式会社 2020年4月7日発行 1780円+税)をご紹介さいていただきますぜよ。
写真1 売れるコピーライティング単語帖2020.6.5写真2 裏表紙
















 「売れるコピーライティング?いやいや、自分はコピーライターでもないし、営業マンでもないき、ワシにゃあ関係ない!」・・・と思うた、おまさん!


 そんなおまさんにこそ本書は、驚きの結果や飛躍的な成果や莫大な富を、もたらしてくれる魔法のランプになるかもしれんっちゅうたら、ちくと読んでみたいと思わんかよ?


 実際、本書の「まえがき」にゃあ、次のように書かれちゅうがやき。


 世界的ベストセラー作家のダニエル・ピンク氏の調査によりゃあ、「他人を説得し、影響を与え、納得させること」っちゅう広い意味でのセールスに、どんな職種の人やったとしたち、仕事時間の40%がとられちょって、しかも年齢が高うなるばあ、その重要性は増しゆうっちゅうがよ。


 つまり、自分自身がセールスっちゅう仕事に関わってなかったとしたち、言葉の使い方をマスターするっちゅうことは、仕事で成功を収めるうえで、もはや誰にとったち不可欠になっちゅうっちゅうことながやき。


 さらに今や政治分野やち、コピーライティング技術は、選挙戦の決定打を握るばあになっちゅうっちゅうがよ。


 2008年の大統領選でオバマ陣営は、ウェブサイト上の申込ボタンのコピーを「Sign Up(登録する)」から「Learn More(もっと情報を知る)」に変えることで、18%多くの講読者を獲得したっちゅうがやき。


 また2016年の米国大統領選で、トランプ陣営は得票数の確保に効果の高い言葉を見極めるため、56000パターンもの広告テストを行うたっちゅうがよ。


 そんな人を動かす言葉は、通信販売ビジネス分野で蓄積してきた、約100年におよぶ広告テストの実証結果にもとづいちょって、その効果測定が、デジタル革命によって精緻化されたことで、飛躍的に成否がコントロールしやすうなったっちゅうがやき。


 デジタル変革の時代に、誰やち擦れる「魔法のランプ」があるとすりゃあ、そりゃあ、すでにワシらあが日常で使いゆう言葉の力を、最大限に引き出すコピーライティングの技術やっちゅうがよ。


 ほんで、その技術にゃあ、「何を」「どう」言うかっちゅう「言葉」と、「何を」「どの順番で」言うかっちゅう「構成」が、重要な要素となるっちゅうがやき。


 つまり、読み手の反応を上げる文章の最小単位は、「構成×言葉=反応率」となるっちゅうがよ。


 この縦糸と横糸を紡ぎ、販売する商品を分かりやすう提示できたとき、「売り手」のもとに、ぴったりの「買い手」が集まることになるっちゅうがやき。


 ここで本書を眺めてみりゃあ・・・横糸である「構成」と縦糸である「言葉」とによって、成り立っちゅうことがよう分かるがよ。
写真3 構成×言葉写真4 オビの言葉
















 ほんじゃき、本書をパソコンの傍らに用意すりゃあ、すぐに手を動かして始められるっちゅうわけながやき。


 しかも、「日本のトップマーケター」と言われる、プロフェッショナル中のプロフェッショナルの壇直仕祇萓犬醗疆捗膂貔萓犬、あたかも隣におってサポートしてくれゆうかのような、そんなノウハウ書やっちゅうがよ。


 ちなみに、本書の横糸となる「構成」が、すぐに身につく法則が、後で紹介する「PASONAの法則」ながやけんど、実はワシゃあこの法則を壇沈萓犬ら以前に学んじょって、こりゃまっこと全てのビジネスパーソンが学ぶべき凄い法則やと実感したがやき。


 何が凄いかっちゅうたら・・・


 まずコピーライティングとか、マーケティングとか、セールスとかっちゅうたら、すぐに「お客さんを言葉巧みに丸め込んで、たいしたことない商品を売りつける手法」やと思うちゅう人が少のうないかもしれんけんど、実はまったくその逆やっちゅうことが、この法則でハッキリと理解できるっちゅう点が、ワシゃあ一番凄いところやと思うちゅうがよ。


 「PASONAの法則」のエッセンスは、‖梢佑痢崢砲漾(Problem)を、⊆分の「価値」(Offer)によって、「解消」(Solution)するっちゅうことながやき。


 つまり、この法則を学んで、コピーライティングすりゃあするばあ、お客さんのかかえちゅう「問題」や「痛み」がハッキリと分かるようになり、さらにおまさん自身やおまさんの会社が持っちゅう真の「価値」や隠れた「才能」らあが自然に引き出されるようになり、それによってお客さんのかかえちゅう「問題」や「痛み」を「解消」して、幸せに導いていくことができるようになるっちゅうことながよ。


 さらに、「PASONAの法則」は、あらゆる文書に活用でき、しかも「他人の痛み」を「社会の痛み」と置き換えたち、そのまんま使えるきに、社会的難問の解決にまでもつなげることができるっちゅうことながやき!


 ほんじゃき著者は、本書の冒頭で、「ペンは剣より強し」っちゅう言葉を掲げちゅうがよ。


 さて、ほいたら以下に、その「PASONAの法則」を、簡単にご紹介さいていただきますぜよ。


 要するに、「P(問題)A(親近)S(解決)O(提案)N(絞込)A(行動)」っちゅう順番が、人を動かすことのできる、典型的な「構成」やっちゅうことながやき。


<Problem:問題>買い手がかかえちゅう「痛み」を明確化する。


<Affinity:親近>売り手が、買い手の「痛み」を理解し、解決する術を持っちゅうことを感じてもらう。


<Solution:解決>問題の根本原因を明らかにし、「解決」へのアプローチ法を紹介する。


<Offer:提案>解決策を容易に取り入れられるように、具体的な商品・サービスの提案を行う。


<Narrow:絞込>解決策が功を奏して、購入後、満足いただける買い手の条件を「絞込」む。


<Action:行動>「痛み」を解決するために必要な、具体的「行動」を呼びかける。


 具体的な例として、本書の販売メッセージを「PASONAの法則」を使うて表現すりゃあ、以下の通りになるがよ。


 「結果を具体的な数字で上げにゃあならん、強烈なプレッシャー(P)にある、今まで販売に関わったことすらない人(A)が、本書をペラペラとめくりもって10分で書いた投稿で、目を疑うばあの売上数字を上げた秘密は、厳選された2000語×実証された構成パターン(S)。ベテランコピーライターが自らの仕事を、弟子に引き継ぐために編纂した、世の中に広う使われるコピーの蓄積ファイル(O)を、ついに公開。売るがに苦手意識がある方(N)に、売れる喜びを。これで売れんかったら、一生売れん。人生100年時代を豊かに生き抜くバイブルを、おまさんの手元に(A)。」


 一見難しそうに見えるけんど、ちょっと練習して慣れりゃあ、以外に簡単に、予想をはるかに超えるパワーで、人を動かすことのできるコピーライティングが誕生するがやき。


 しかも座右に本書がありゃあ、まさに鬼に金棒ながよ!


 本書の共著者である衣田先生が、初めて壇沈萓犬離灰圈璽薀ぅ謄ングの書籍に出会うて、感じた最初の衝撃は、ワシもまさに同感やったがやけんど、「こんな世界があったがやぁぁぁぁぁ!」やったっちゅうがやき。


 ほんで、本書のオビにも書かれちゅう壇沈萓犬量掌世、いまコロナ禍で苦境に陥っちゅうビジネスパーソンの心に、ズシッと響くはずながよ。


 「コピーライティングたぁ、焼け野原に立ったち、翌日から、紙とペンだっけで立ち上がる力のことである。」


 「売れるコピーライティング単語帖〜探しているフレーズが必ず見つかる 言葉のアイデア2000〜」・・・このコロナ禍における全てのビジネスパーソンにとって、まさに福音となるであろう、超お薦め書籍ながぜよ!

















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2020年05月15日

今、読むべき壇直仕祇萓犬凌郡「マーケティング・ジャーニー」ぜよ!

 今回は、超お薦めのまさに今読んじょくべき、日本のトップマーケッター壇直仕祇萓犬凌郡、「マーケティング・ジャーニー」〜変容する世界で稼ぎ続ける羅針盤〜(壇直仕 著 日本経済新聞出版本部 2020年4月8日発行 1600円+税)をご紹介さいていただきますぜよ。
写真1 マーケティング・ジャーニー
















 「日経MJ」の人気連載「未来にモテるマーケティング」に大幅加筆して誕生した本書は、オビに書かれちゅう通り、「新時代のビジネスモデルの構築法」であり、「トップ・マーケッター20年・2万人検証の集大成」であり、裏面オビにある通り「壇直仕気遼楜ぁλ棆察λ楹福」の書籍ながやき。
写真2 マーケティング・ジャーニー 裏表紙
 まず著者は、「本書は、すべての人を、優れたマーケッターになるよう、駆り立てる本」やっちゅうがよ。


 そりゃあ、この時代の変わり目において、マーケッターはきわめて価値ある職業やからやっちゅうがやき。


 シンプルにいやあ、専門領域で経験を重ね、マーケティング力を身につけていきゃあ、鬼に金棒やっちゅうがよ。


 さらに、マーケティングの実践を積み重ねりゃあ、優れたリーダーが多数生まれるっちゅうがやき。


 人は、マーケティングを実践しもって、事業を成長させもって、同時に社会的な存在へとなっていくがじゃっちゅうがぜよ。


 さらに壇沈萓犬蓮現代の中高生らあは、知らず知らずのうちに、企業が必要とするマーケティング力を身につけちゅうっちゅうがよ。


 動画を作うてYouTubeに投稿したり、メリカリで売り買いしたり・・・遊びもって、企業が成長を加速するために必要なデジタルマーケティングの基礎力を身につける環境が、自然に生まれちゅうがが、ワシらあが生きちゅう時代やっちゅうがやき。


 ほんで、多くの大人らあは合言葉のように「先が見えん時代」やっちゅうけんど、それにゃあ嘘があるっちゅうがよ。


 AI革命、グローバル経済や高齢化社会が本格化するがは、みんなあわかっちゅうがやき。


 しかも、その変化に合わせて、子供らあは、すでに遊びもって、未来に活躍する準備を始めちゅうがよ。


 今、見えんがは、未来の社会やのうて、社会が変わっていくがに合わせて、自分はどう変わっていきゃあえいがか・・・変容の道筋(トランスフォーメーション・プロセス)が見えんっちゅうことながやき。


 ほいたら、その道筋が、わかっちょったら、どうぜよっちゅうて、著者は問いかけるがよ。


 未来への不安は、ないなるろう。どこにたどり着くがかわかっちゅうき、その過程で直面する経験がどればあ辛うたち、乗り越えられる力が湧いてくるろうっちゃうがやき。


 こりゃあまた、商品としての「自分」や、その自分が取り組む「仕事」を、未来に売り込むために、必要な変化を経験していく道筋やっちゅうがよ。


 壇沈萓犬蓮△海離沺璽吋奪拭爾寮長の道筋を、「マーケティング・ジャーニー」と呼びたいっちゅうがやき。


 ほんで、この「マーケティング・ジャーニー」は、壇沈萓犬20年以上にわたって、2万人以上の経営者とダイアログを積み重ねてきた結果、把握・検証したもんで、新しい成長を実現する事業・・・すなわち「新成長事業」を作り上げるプロセスを図式化したもんやっちゅうがよ。


 どんな規模の事業を立ち上げるにも、プロジェクトの初期のうちは、事業を存続させるために、とにかく顧客を集め続けにゃあならんがやき。


 そこでまず求められるがが、効果的な広告メッセージやっちゅうがよ。


 ほんで顧客が集まりだいたら、実はまっと重要な問題があったことに気づくっちゅうがやき。


 顧客は集まったち、利益が出ん、満足せん、リピートせん・・・つまり、事業モデルに、そもそも欠陥があったことが明らかになるっちゅうがよ。


 次に、利益が出始めりゃあ、さらに重要な問題が浮かび上がるっちゅうがやき。


 利益が出たち、苦情が入る、社員が辞める、トラブルが続く・・・つまり、リーダーシップが、そもそも足りんかったことに、否応のう気づかされるっちゅうがよ。


 このように、経営者は、マーケティングを実践しもって、事業を成長させもって、同時に社会的な存在へとなっていくがやっちゅうて、そんな流れを体系化したがが、「マーケティング・ピラミッド」やっちゅうがやき。
写真3 マーケティング・ピラミッド


 最終目的地は、社会から応援される事業を創ることやけんど、そこに到達するまでに、3ステージがあるっちゅうがよ。


【第1ステージ(戦略)】収益をもたらすビジネスモデルを作る道筋


【第2ステージ(戦術)】顧客を創造するメッセージを作る道筋


【第3ステージ(マネジメント)】社会を形成するリーダーシップを作る道筋



 ステージごとに、8つのテーマをたどっていく道筋が設定されちゅうき、「戦略」「戦術」「マネジメント」の3ステージ×8テーマ、つまり合計24テーマがあるっちゅうがやき。


 ほんで実は、それぞれがバラバラのもんやのうて、相互に関連するように設計しちゃあるっちゅうがよ。


 その結果、ビジネスモデル、メッセージ、そしてマネジメントがズレることのう、一貫したもん・・・社会から信頼されるブランドへと育っていくっちゅうがやき。


 つまりこりゃあ、売上をあげもって、社会的リーダーシップを発揮していく、経営者・経営幹部養成プログラムやといえるっちゅうがぜよ!


 ほんで、本書じゃあ、この3ステージのうち、今ビジネスパーソンに特に重要な、土台部分の「ビジネスモデル構築プロセス」にフォーカスしたっちゅうがよ。


 本書でお話しする第1ステージのプロセスは、すでに成熟した事業のリニューアルであれ、スタートアップの新規事業であれ、力強う成長するビジネスモデルを構築するためにゃあ、必須な道筋やっちゅうがやき。


 「図0-5」の平面チャートに描かれちゅうがは、仕事上で問題に直面したビジネスパーソンが、自ら問題を解決するために、自分自身について深う思考し行動していくうちに、自らの強みを生かせる解決アイデアを発見し、それをビジネスモデルとして構築していくプロセスながよ。
写真4 ビジネスモデルを構築するまでの自分の成長プロセス

 このステージの流れを本書の内容と共にざっと見りゃあ、以下の通りながやき。


 【市場】今まで不自由がなかった市場(環境)に変化が生じ、思うように売れんなった。➡「第1章 すでに日常にある、未来への突破口」(ちんまい変化をきっかけに、新成長事業の種を探す)


 【隙間】そこで、おまさんは新しい隙間(もしくは新しい売り方)を探しに行かにゃあいかんなった。➡「第2章 圧倒的に勝利する、隙間(ニッチ)を探す決意」(事実を知って、変化に立ち向かう)


 【顧客】顧客の心に深う触れることで、今まで自分が理解しちょらんかった「痛み」や「喜び」が、世界にゃああることを思い知らされる。➡「第3章 顧客の痛みを感じにゃあ、道は閉ざされる」(ここで走りだいたら、必ず失敗する)


 【着想】今までの偏狭な思い込みを手放した途端、ひらめきが訪れる。➡「第4章 再現性ある着想力をマスターする」(どん底・・・。イノベーションはそっから生まれる)


 【調整】さまざまな立場の人々に意見を求めもって、自らの提案を具体化していく。➡「第5章 他者を巻き込み行動するために、チームを組む」(ここまでは思考を深める段階。いよいよ行動する段階へ)


 【経済】提案(プロジェクト)を推進するための、資金源を確保・設計する。➡「第6章 予測可能な成長をもたらす、集客モデルを組み立てる」(百貨店型のビジネスモデルは終わった)


 【協力】応援してくれるメンバーを、プロジェクトに巻き込んでいく。➡「第7章 顧客を創造するために、仲間と結束する」(まったく同じ商品が、突如売れだいた。そのワケたぁ?)


 【突破】各メンバーは、プロジェクトの推進を通して、自らの新しい才能・能力を発揮することで、望んじょった状況を実現していく。➡「第8章 事業成功は、社会建設へのアプローチ」(顧客満足じゃあ不十分。今、求められゆうことたぁ?)


 この流れを、さらに要約すりゃあ、「マーケッターが仕事上で結果をあげろうとすりゃあ、失敗せにゃあいかん」っちゅうことやっちゅうがよ。


 その失敗を克服するきにこそ、当初考えちょったビジネスモデルは、大きゅう形を変えて、成長し始めるっちゅうがやき。


 つまりマーケッターと共に、ビジネスモデルも変わりもって、育っていくわけやっちゅうがよ。


 壇沈萓犬蓮△海寮功するまでの流れを知っちゅうがと知らんがとじゃあ、大違いやっちゅうがやき。


 「ずくに望む結果を手に入れたい」っちゅうことしか目に入らんかったら、壁が立ちふさがった途端に諦めてしもうて、ゲームオーバーとなるがよ。


 けんど、ひとつの壁を乗り越えるごっとに、またひとつ歯車が噛み合い始めゆうと考え、前進し続けることで、大きな現実が動き出すがやき。


 流れのパターンを知っちょくことで、ビジネスモデルを完成させる「やり抜く力」を同時に身につけられるっちゅうがよ。


 ワシも本書をじっくり読み込まいてもうて、線を引きまくりやったがやけんど、とにかく何がスゴいかっちゅうたら、本書に書かれちゅう順番に実践して行きゃあ、どこでつまづきやすいか、失敗しやすいかまで分かり、しかも各章にゃあそれぞれのテーマにそった現実の企業らあの詳しい事例も掲載されちゅうきこぢゃんと参考になり、ひとつひとつのセクションをクリアしもって進んでいく中で、独自のビジネスモデルが完成し、ヒーローが育っていくように、自身も立派な経営者・経営幹部として育っていくっちゅうんやき、こればあ至れり尽くせりのビジネス書らあて、いまだかつて見たことないがやき!


 コロナ禍自粛で出現したたっぷりの時間を利用して、本書を座右に置き、各セクションを順番にひとつひとつクリアして行きゃあ、いつの間にか世の中を変えるばあの、新時代の、独自のビジネスモデルが誕生するかもしれんゅうっちゅうことながぜよ!

















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2020年04月17日

世界のビジネスエリートが大注目!「教養として知りたい日本酒」ぜよ!

 今回のお薦め書籍は、ニューヨークで250銘柄の日本酒を扱う老舗日本料理店「酒蔵」の経営者、八木・ボン・秀峰さんの著書「教養として知りたい日本酒」〜世界のビジネスエリートが大注目!〜(八木・ボン・秀峰 著 PHP研究所 2020年3月24日発行 1700円+税)を、ご紹介さいていただきますぜよ。
写真1 教養として知りたい日本酒
















 まず著者の八木さんについてやけんど、1968年に渡米され、最初はアメリカンダイナーズレストラン「103」をニューヨークにオープンし、まだ無名やったマドンナやアンディー・ウォーホルやキース・ヘリングらあの、新進のアーティストらあが通う人気店に育て上げた方ながやき。
写真2 著者プロフィール

 その後、1984年に江戸前鮨の専門店「波崎」を皮切りに、しゃぶしゃぶ専門店「しゃぶ辰」、日本酒レストラン「酒蔵」、日本酒バー「でしべる」、手打ち蕎麦「蕎麦屋」、醤油ラーメン「来々軒」、抹茶の和カフェ「茶庵」・・・らあを次々とオープンし、現在17店舗を経営する、TICレストラングループの代表取締役社長を務められゆうがよ。


 さらに八木さんは、2009年にゃあNPO法人FBOおよびSSI(日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会)から「名誉きき酒師」の称号を授与され、2017年にゃあ農水省からの日本食海外普及功労者表彰を受章され、2019年にゃあ日本食普及功労者として旭日双光章を授与されちゅうがやき。


 それぞれのお店のレベルも高うて、特に「酒蔵」は、ニューヨークで最も歴史のある日本酒レストランであり、しかも世界中で活躍されゆうたくさんの優秀な卒業生を輩出しちゅうがよ。


 現在ニューヨークで酒PRエージェンシー「SAKE DISCOVERIES」代表として活躍されゆう新川智慈子さんや、香港でSAKE BAR「吟」を経営し「酒サムライ」に叙任されちゅう百瀬あゆちさんも、「酒蔵」の卒業生ながやき。


 さらに、「ミシュランガイド東京2017」で一ツ星を獲得した日本料理店「築地すず木」のオーナーシェフ・鈴木秋信さんも、「酒蔵」の料理長を務められよったがよ。


 また「でしべる」は、店名からも分かるように音楽がウリの日本酒バーで、オープン当初から若者に大人気の行列店やったがやけんど、それから25年以上になる現在でも、若者たちで連日満席状態やっちゅうがやき、こりゃあスゴイことながやき!


 ちなみに「でしべる」じゃあ、以前ワシがお土産として置いていった土佐のお座敷遊びの可杯(べくはい)が、来店する若者たちに大ウケで、「可杯」遊びをやりもって「船中八策」(超辛口・純米酒)をガンガン酌み交わして大盛り上がりやっちゅうがよ!


 そのきっかけは、平成26年に開催された「でしべる」の20周年パーティやったがやき。


 そんときに、8月の2日間に渡り「20周年パーティ・可杯ナイト」を開催したらしいがやけんど、何と2日間で「船中八策」が57本(720ml)出て、過去最高の大盛り上がりやったらしゅうて、以来「可杯」が定着しちゅうっちゅうがよ。
写真3 「でしべる」の可杯ナイト

 近い将来、「BEKUHAI」が、ニューヨークのトレンドになるかもしれんがぜよ!


 さて、長い前置きはこのへんにして、本書の内容やけんど、まず第1部は、八木さんがお薦めする50銘柄の日本酒を、八木さんならではの視点で、1蔵1蔵詳しゅう紹介されちゅうがやき。





 5つのテーマが掲げられちょって、まず「米と水と酵母の力」っちゅうテーマで、「龍力」や「新政」等の11蔵。
写真4 教養として知りたい日本酒 裏表紙

 次に「杜氏の技術、手間をかけた仕込」っちゅうテーマで、「出羽桜」や「大七」等の10蔵。


 続いては「バラエティに富む日本酒の世界」っちゅうテーマで、「賀茂泉」や「月の桂」等の9蔵。


 お次は「欧米での高い評価」っちゅうテーマで、「南部美人」や「一ノ蔵」等の12蔵。


 最後に「地域の歴史と文化を背負って」っちゅうテーマで、「司牡丹」や「黒龍」等の8蔵が紹介されちゅうがよ。



 「司牡丹」についちゃあ、世界初の「土佐宇宙酒」についてや、「船中八策」のキレ味の鋭さに度肝を抜かれた話や、坂本龍馬さんとの縁についてや、司牡丹の歴史や由来、「酒ギャラリー ほてい」らあについてまで、3ページ半に渡って紹介されちゅうがやき。
写真5 著者お薦めの銘柄

 八木さん、まっことありがとうございますぜよ!


 第二部は、「世界に日本酒を広めるための7つの戦略」っちゅう内容で、もちろん一般の方々が読んでも面白いがやけんど、特に業界関係者の方々は、必読の内容となっちょって、ワシゃあこぢゃんと学びになったがよ。


 詳しゅうは、是非本書をお読みいただきたいがやけんど、以下にその7つの戦略のタイトルだっけ、ご紹介さいていただきますぜよ。


〈その1〉世界のトレンド発信基地NYに醸造所を造る

〈その2〉日本酒にアメリカ人が関心を持つ仕掛け作り

〈その3〉世界各地のクラフトSAKEが売れるように応援する

〈その4〉卒業生を世界各地に送り出し日本酒関連事業への従事を応援する

〈その5〉アメリカ人の料理人をスカラシップで日本へ送る

〈その6〉「JOY OF SAKE」をNY、ホノルル、東京で開催して日本酒の知名度アップに貢献

〈その7〉世界の乾杯酒を目指す「awa酒」の応援



 今は、コロナ禍で世界中が大変なことになっちゅうけんど、コロナが去った後、世界のビジネスエリートの方々が、「教養として日本酒を知りたい!」っちゅうて大注目する時代が到来し、この書籍がそのバイブルとなることを、心からお祈り申し上げますぜよ!



















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2020年04月10日

いま買わんと入手不可能に!「つらい仕事が天職に変わる!」ぜよ!

 今回はお薦め書籍で、ワシの師匠ともいえる小阪裕司(https://kosakayuji.com/ )先生公認の「ワクワク系マーケティング チーフエバンジェリスト」、肥前利朗さんの処女作である、「つらい仕事が天職に変わる!〜私と1万人の人生を変えたワクワク系マーケティング〜」(肥前利朗 著 商業界 2020年3月10日発行 1500円+税)をご紹介さいていただきますぜよ。
写真1 つらい仕事が天職に変わる!

 とにかく、もし今おまさんが「仕事がつまらん」とか、「転職しょうか」とか考えゆうとしたら、動くがはこの本を読んでからにした方がえいっちゅう、そんな書籍ながやき。


 ところで、内容についてご紹介する前に、この書籍は初版第1刷が先月の3月10日っちゅう新刊ながやけんど、実は発行所である「商業界」さんが、つい先日の4月2日に東京地裁から破産開始決定を受けてしもうたもんやき、間ものう手に入らんようになってしまうがよ!


 ほんじゃき、この書籍に興味を持たれた皆さんは、今すぐ書店に走るか、今すぐAmazonらあでのご注文をお願いいたしますぜよ!


 けんど、かの「昭和の石田梅岩」と呼ばれた倉本長治さんが創立した創業70年を超える老舗出版社が、新保民八さんの「正しきによりて滅ぶる店あらば滅びてもよし 断じて滅びず」を唱え続けてきたあの商業界さんが、まさか自己破産するらあて思うてもなかったき、ワシゃあまっことかなりの大ショックながやき。


 株式会社商業界さんのご冥福を、心からお祈り申し上げます。


 ちなみに、小阪裕司先生の6刷にもなっちゅう人気の著書、「『ありがとう』と言われる商い〜価値を生み出し繁盛するワクワク系商人の道〜」(小阪裕司 著 商業界 2010年6月21日発行 1429円+税)も、商業界さんやき、この名著も間ものう手に入らんなるっちゅうことやき、まだ読んでない皆さんにゃあ今すぐの購入をお薦めしますぜよ!


 さて、肥前さんの著書の内容やけんど、オビに小阪先生がドカンと登場し、「私には書けない本を書いてくれました。0から実践し成果を出し続け、いまや多くの実践者をサポートする彼ならではの一冊です」っちゅうて語られちゅう通り、「ワクワク系」の知識らあ一切ない普通の方やち、この書籍を参考にすりゃあ簡単に一歩を踏み出すことができ、仕事を天職やと思えるようなばあになれるっちゅうことながよ。


 まず「はじめに」にゃあ、「あるレストランオーナーから届いた手紙」が紹介されちゅうがやき。


 あんまり立地に恵まれちゅうわけやない、とある地方都市のハンバーグレストランのオーナーシェフが、廃業を考えるばあ困っちょったに、その2年後、場所も内装もメニューも変えんまんま、特別なことも何もせんまんま、逆に客席数を減らして夜の営業までやめてしもうたに、ファン顧客5000名を抱え、業績は右肩上がりを続け、楽しゅう幸せに商売をされゆうっちゅうがよ。


 このたった2年の間に、彼に何が起こったがか?


 それが、この書籍でお伝えしたいことやと、著者は語るがやき。


 ほんで第1章じゃあ、「仕事と人生が輝き出す普通の人たち」っちゅうタイトルで、たくさんの事例が紹介されちゅうがよ。


 ほんで、飲食業やろうが、商社の法人相手の一営業担当やろうが、法人相手のカット野菜メーカーやろうが、自動車ディーラーの店長やろうが、ファッションチェーンの店員やろうが・・・「おまさんの商売やビジネスの相手が“人”であること」っちゅう条件さえクリアすりゃあ、おんなじことが誰やちできるっちゅうがやき。


 しかも、たった1枚のPOPからっちゅうような、ほんのささやかなことから始められるっちゅうがよ。


 それが、彼らあ全員が実践しゆう、「ワクワク系マーケティング」やっちゅうがやき。


 ちなみにかつては、「ワクワク系」っちゅうたち、「小阪裕司」っちゅうたち、誰っちゃあ知らんかったし、アヤシイ団体やないかと誤解されたりもしよったけんど、今や小阪先生は、日本感性工学会の主要会員となられ、博士号も取得され、いろんな大学にて教鞭もとられ、さらに「ワクワク系」は、経済産業省の認定までいただき、金融庁や内閣府の方々が応援してくださるばあになっちゅうがやき、まっこと隔世の感があるがよ!


 さらに、20年間で会員数は1500社を超えちゅうっちゅうがやき、「法人1500社」っちゅう規模で、具体的な実践を蓄積し、今日に至るも成果を出し続け、さらにそれを科学的に研究し続けゆう団体らあて、間違いのう他にゃあないがやき。


 さて、そんな「ワクワク系マーケティング」の大前提となるフレームワークは、「人にフォーカスすることから、すべてが始まる」っちゅうことながよ。


 商品や価格ばっかし見ちょらんと、お客さんを見ましょうっちゅう意味ながやき。


 著者いわく、「仕事がつらい」「業績が悪い」っちゅう方々にゃあ共通点があり、それが「人にフォーカスできてない」っちゅう、この一点やっちゅうがよ。


 考え方の基本は2つあり、まず1つめは、「お客さんの行動が売上を生み出す」っちゅうことながやき。


 なんぼ人気の商品をズラリと大陳しちょったち、お客さんが「手に取ってレジに持って行く」っちゅう行動をしてくれんかったら、売上は生み出されんっちゅうことながよ。


 考え方の基本の2つめは、「収益源は顧客の数」っちゅうことながやき。


 たとえば年間売上1億円が必要な食品スーパーやったとしたら、年間36万円買うてくれるお客さんが300人必要やっちゅうふうに考えるっちゅうことながよ。


 こりゃあ法人営業やちおんなじで、現在継続的に注文をくれゆうお客さんは何社おって、平均の年間購入金額はいくらながかとか、お客さんの数は増えゆうがか減りゆうがか、足りてなけりゃあ何社増やさにゃあいかんがかとか、こうした考え方ができちゅう会社は、実はこぢゃんと少ないっちゅうがやき。


 ほんで、こうした考え方にもとづいて、具体的に「やるべき実践の2本柱」を紹介するがよ。
写真2 考え方の基本と実践の2本柱

 まず1本めは「動機づけ」。


 「お客さんに働きかけて、お客さんに行動してもらう」っちゅうことながやき。


 「動機づけ」たぁ、人の心に働きかけて、行動を変える、または生み出すことながよ。


 その鍵は、「お客さんが価値と感じる、心が動く情報」やっちゅうがやき。


 それを見つけるための「究極の質問」が、「どうして、ワシが今、おまさんから、この商品を買わにゃあいかんがぜよ?」やっちゅうがよ。


 この「究極の質問」に答えるコツは、「お客さんにもたらされるもんを答える」ことと、「五感を使うて答える」ことやっちゅうがやき。


 また、動機づけの取組みをした結果、売上が変わらんかった場合にゃあ、「どこでお客さんの行動が止まっちゅうがやろう?」っちゅうて考えるようにせにゃあいかんっちゅうがよ。


 お客さんにしてほしい「買う」らあの行動まで、お客さんの行動を分解して丁寧につなげていくことを、「ワクワク系」じゃあ「行動デザイン」と呼ぶっちゅうがやき。


 一方、POPや看板、チラシらあを、お客さんが価値を感じるように、どんなデザインにして、どんな情報を載せて発信するかっちゅうんは、「情報デザイン」っちゅうがよ。


 この「行動デザイン」と「情報デザイン」が合わさることで、おまさんのしてほしい行動をお客さんがスムーズにしてくれるようになる、つまり、お客さんが買うてくれるようになるがやき。
写真3 肥前利朗さん

 それが「売る」っちゅうことやっちゅうがよ。


 2本めは、「絆づくり」。


 「顧客をつくり、顧客でい続けてもらう」っちゅうことながやき。


 「ワクワク系」じゃあ、「3回以上買い続けてくれゆうお客さん」を「顧客」と定義しちゅうがよ。


 ほんで、絆づくりたぁ、「人の心に働きかけて、人と特別な関係性を築き、育むこと」やっちゅうがやき。


 ちなみに、なんで「絆づくり」をやらにゃあならんかっちゅうたら、「お客さんは何ちゃあせんかったら必ずおらんなる」きやっちゅうがよ。


 さらに、「満足だけじゃあ安定的なリピートは生まん」「絆が安定的なリピートを生む」っちゅうがやき。


 ほんじゃき、お客さんを育てていき、「顧客」を増やしていくっちゅう感覚が大事やっちゅうがよ。


 著者の実体験の事例じゃあ、絆づくりをせんかった場合とした場合じゃあ、2回目の来店で2倍以上の差となり、5回目の来店じゃあ5倍ばあの差となったっちゅうき、凄い差ながやき。
写真4 「ありがとう」と言われる商い

 けんど、この「絆づくり」が世の中じゃあまったく取り組まれんがは、「コストだっけが出ていきゆうように見える」きやっちゅうがよ。


 けんど、実は「絆づくり」にゃあ、次の9点ものえいことが得られるっちゅうがやき。


〇慳召気譴襦
顧客流出率が改善される。
H娠率・成約率が上がる。
じ楜勸貎妖たりの年間購入額が伸びる。
ッ涌きをせいじゃち売れるようになる。
Εレームがないなる。
У戮澆とれるようになる。
┥匆陝Ωコミ客が増える。
次に何を提供すりゃあえいかがわかるようになる。



 ほんで著者は、「絆づくり」にかけるコストは、コストやのうて将来への投資やっちゅうがよ。


 ほんで、そんな「絆づくりを育む4つの要素」は、以下の通りやっちゅうがやき。


‥度な接触
適切な自己開示
A蠎蠅砲箸辰突益な情報
ぞ霆鐡な体験



 詳しゅうは、是非本書をご覧くださいや。


 ほんで、最後に著者は以下の、「ワクワク系マーケティングで得られる5つの果実」を挙げちゅうがよ。
写真5 ワクワク系マーケティング実践会について

’笋譴襪茲Δ砲覆襦
△客さんとの関係性が変わる。
やるべきことがわかるようになり不安がないなる。
ど要とされる人材になる。
セ纏が愉しゅうなる



 小阪裕司先生のただ一人の直弟子、肥前利朗さん初の著書、「つらい仕事が天職に変わる!」は、最初にお伝えした通り、出版社の自己破産で間ものう手に入らんなるき、ちびっとやち興味を持たれた方はお早めの購入を、強う強うお薦めいたしますぜよ!

















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2020年04月02日

祝!「ワクワク系マーケティング実践会」創立20周年ぜよ!

 昨日の令和2年4月1日は、ワシの師匠ともいえる小阪裕司先生が主宰されよって、こぢゃんと学ばいてもらいゆう「ワクワク系マーケティング実践会」(http://www.kosakayuji.com/ )が、創立20周年を迎えられたがやき。
写真1 小阪裕司先生

 小阪先生、そして青野さんをはじめとする事務局の皆さん、まっことおめでとうございます!


 ワシが学ばいてもらいだいてからも、ほぼ20年に近いと思うがやけんど、まっこと永年に渡りお世話になり、心から感謝申し上げます!今後とも宜しゅうお願い申し上げますぜよ!




 ほんで今回は、事務局から「情報誌20周年特別号」が送られてきたき、その内容について、ちくとご紹介さいていただきます。
写真2 ワクワク系20周年記念号

 かつては、「ワクワク系」っちゅうたち、「小阪裕司」っちゅうたち、誰っちゃあ知らんかったし、アヤシイ団体やないかと誤解されたりもしよったけんど、今や小阪先生は、日本感性工学会の主要会員となられ、博士号も取得され、いろんな大学にて教鞭もとられ、さらに「ワクワク系」は、経済産業省の認定までいただき、金融庁や内閣府の方々が応援してくださるばあになっちゅうがやき、まっこと隔世の感があるがよ!


 さらに、20年間で会員数は1500社を超えちゅうっちゅうがやき、「法人1500社」っちゅう規模で、具体的な実践を蓄積し、今日に至るも成果を出し続け、さらにそれを科学的に研究し続けゆう団体らあて、間違いのう他にゃあないがやき。


 ほんで、この度の「情報誌20周年特別号」にて小阪先生は、会員として学び実践し続けゆうワシらあに対して、「みなさんが時代の最先端である3つの理由」を語られちゅうがよ。


 まず1つめは、最近「社会はコミュニティの時代に向かいゆう」っちゅうて指摘する有識者やインフルエンサーらあが増えてきたけんど、「ワクワク系」の基本中の基本が「コミュニティの育成」やし、そのコミュニティ実績に至っちゃあ圧倒的ながやき。


 つまり、コミュニティの時代が来るとすりゃあ、時代の最先端やっちゅうことながよ。


 次に2つめは、これからは「価値の時代」やとも言われゆうけんど、これまた「ワクワク系」の基本中の基本が「価値創造」やし、さらに「付加価値の向上によって高い生産性を実現すべし」っちゅう国の方針においても最先端やっちゅうがやき。


 日本の企業は国際的に見て生産性が低いっちゅうんが国としての大課題となっちゅうけんど、生産性を向上させるにゃあ決まった式があるっちゅうがよ。


 すなわち、分母が「効率の向上」、分子が「革新ビジネスの創出」と「付加価値の向上」ながやき。


 大企業らあやと、分母の「効率の向上」に注力することが「生産性の向上」にゃあ重要となるろうけんど、ワシらあ中小企業にとっちゃあ、そっちよりか分子の2つの方に注力すべきやっちゅうことながよ。


 特に「付加価値の向上」についちゃあ、「ワクワク系」の得意とするところで、それによって「生産性の向上」を実現しちゅう例は、枚挙にいとまがないばあながやき。


 会員で有名な山奥のスーパー・エスマートさんは、かつて年中無休やったけんど、現在は定休日を増やしてかつての5分の3ばあしか総営業時間がないに、売り上げ・利益とも過去最高を更新中やっちゅうがやき、その生産性の高さは圧倒的ながよ!


 その秘密を、一言で無理矢理説明するとしたら、あらゆる価値創造活動で店内が埋め尽くされちゅうきながやき。


 これこそが、いま国が推し進める生産性の向上対策の最重要事項「付加価値の向上」に結びつくもんながよ。


 まさに、価値創造の時代の最先端やっちゅうことながやき。


 ラストの3つめは、金融機関から見た優良な融資先としての最先端っちゅうことながよ。


 経産省や金融庁、内閣府の方々が「ワクワク系」を応援してくださるがは、業績がえいからとか、明るく元気に商売しゆうからやとかっちゅうだけやのうて、「中小・零細企業は、付加価値の向上をビジネスの核にすべし」っちゅうんを、すでに実現しちゅうきに応援してくださりゆうっちゅうがやき。


 地域の金融機関が「ワクワク系」の活動と連携してくださるがも、おんなじ理由やっちゅうがよ。


 ご存じのとおり、日本の金融政策は数年前に大きゅう変わり、かつての「担保を取って融資する」やのうて、「事業性評価によって融資する」方針に大転換しちゅうがやき。


 「事業性評価」たぁ、「将来伸びるかどうか」っちゅうことで、それをどこで見分けるかっちゅうたら、「ワクワク系」のようなことを学び、実践し、「価値創造活動」(ほぼ=付加価値の向上)を行いゆうかどうか、それを行い続けられる人材・組織が育っちゅうかどうかながよ。


 つまり「ワクワク系」は、金融機関から見た優良な融資先としての最先端やっちゅうことになるっちゅうがやき。


 そんな3つの最先端を走りゆう団体、それが「ワクワク系マーケティング実践会」やっちゅうことながよ。


 ワシも、その末席を汚さいていただいちゅうがやけんど、いま新型コロナ危機の真っ只中で、一番ヒシヒシと実感しちゅうことは、以前会員のクリーニング店、シルクの石井さんが語られた「ワクワク系は希望の商い」っちゅう言葉ながやき。


 かつて石井さんが、大きゅう資金を借り入れし、新店をオープンしたがは、東日本大震災の4日後やって、関東にある石井さんの店の売上はガタ落ちで、大赤字が続き、その影響は3年も続いて、人生で最もつらかったときやったっちゅうがやき。


 売上は減り、資金繰りに苦しむ中で、けんど石井さんは不思議と不安はなかったっちゅうがよ。


 それは、それまでの実践を通じて得た結果と手ごたえ、実際の顧客のリアルな姿と数が、石井さんに「この人らあはこの店を潰さんやろう」と感じさいてくれたきやっちゅうがやき。


 そんな希望が、石井さんを支えたっちゅうがよ。


 ほんじゃき石井さんは、「ワクワク系」を「希望の商い」と呼ぶっちゅうがやき。


 長年商売や仕事をしよったら、自分にゃあどうにもならんことが起こることもあるがよ。


 けんど石井さんは言うがやき。


 『どればあ現状が厳しゅうたち、「希望」があり「仲間」がおることは最強ぜよ!』


 ワシも今まさに、そんな思いながよ。


 どればあ苦しゅうたち、「希望」があるし「仲間」がおるし、まだまだやれることはある!!


 ピンチを言い分けにして、何もせんっちゅうことだっけはない!!


 やれることのすべてを、全身全霊でやるだっけぜよ!


 あらためまして、小阪先生と「ワクワク系マーケティング実践会」と、その仲間の皆さんに、心から感謝を申し上げますと共に、20周年のお祝いの言葉を延べさいていただきます。


 まっこと、おめでとうございます!!














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2020年02月25日

「社長のアカデミー賞カーニバル2019」ぜよ!

 2月19日(水)は、ジャズの殿堂「ブルーノート東京」(http://www.bluenote.co.jp/)にて17時半から、小阪裕司先生(http://www.kosakayuji.com/)が主宰する「ワクワク系マーケティング実践会」最大のイベント、年に1度の「社長のアカデミー賞2019」が開催されたがやき。
写真1 ブルーノート東京

















 この「社長のアカデミー賞」たぁ、「ワクワク系マーケティング実践会」の会員さんに月刊で送られてくる情報紙に実践報告をエントリーした会員さんの中から、毎年10人ばあがノミネートされ、そん中からその年のグランプリが決定されるっちゅう一大イベントながよ。
2020.2.25写真4 会場

 ほんじゃき年度が「2019」になっちょって、実は今回が「第20回記念」となるがやき。


 ちなみにもちろんワシも古うからの「ワクワク系マーケティング実践会」の会員ながやけんど、決して怪しい団体やのうて、それどころか今や小阪先生は、「ワクワク系」をさらに進化さいて科学とされ、情報学の博士号も取得され、日本感性工学会理事にも就任され、九州大学や静岡大学の客員教授にもなられちょって、さらに「ワクワク系」を全国展開する事業が経済産業省の認定を受けて進行中やっちゅうばあながよ。


 ほんで今年も、例年通り満員の150名ばあの会員さんやゲストの方々らあが集まられちょって、熱気ムンムンやったがやき。


 ドレスコードは正装、もしくは盛装やき、正装の方々以外にも、ミョーな仮装の会員さんらあもおられ、アチコチで笑い声が聞こえまくりで、まっこと毎年のことながら、えい雰囲気の和気あいあいやったがよ。


 ワシゃあもちろん、スーツに司牡丹の半纏ながやき。


 今年は、会場に「美薫司牡丹」(純米吟醸酒)を提供さいてもうちょって、既に飲める準備も万端やったき、ワシゃあ早速「美薫司牡丹」をグラスでいただいたがよ。
写真2 美薫司牡丹
















 席に着いたら、ドリンクメニューにも掲載してくださっちょって、まっこと有り難いことながやき。
写真3 メニュー写真5 アミューズと美薫












 開会時間の17時半ちょい前、実践会事務局の青野さんの司会でまずは前座の開会となったがよ。


 初参加の会員さんや、1人で参加された会員さんや、さらに過去の伝説のグランプリホルダーの皆さんらあが紹介されたがやき。


 さて、いよいよ小阪先生の登場ながよ。


 プロのバンドをバックに、拍手喝采の中、まずは小阪先生のミニライブの開始で、いきなりみんなあで大盛り上がりとなったがやき。
写真6 小阪先生オープニングミニライブ

 ほんで小阪先生が開会宣言を告げられ、続いては乾杯で、ご発声は毎年前年度のグランプリホルダーながよ。









 2017年度グランプリホルダー「株式会社浜松ベジタブル」の池田さんから、2018年度グランプリホルダー「坂井善三商店」の坂井さんに、「乾杯ご発声カップ」が手渡されたがやき。
2020.2.25写真7 乾杯

 ほんで坂井さんのご発声にて、会場を埋め尽くす約150名の皆さんが、声高らかに乾杯したがよ!


 ワシゃあもちろん、「美薫司牡丹」にて乾杯さいてもうたがやき。


 そんな合間にお料理が配られ、アミューズの「マッシュルームのカクテル キャビア添え」が出されたがよ。


 これがまっこと、「美薫司牡丹」とバッチリやったがやき。
写真8 アペタイザーと美薫

 もちろん、周囲の皆さんにも振る舞わいてもうて大好評やって、小阪先生からお酒の寄贈のご紹介もいただき、皆さんから拍手もいただいてしもうたがよ。









 お次の「真鯛と鮑のタルタル 旬野菜とルッコラの香り」と「美薫司牡丹」を合わせていただきゃあ、まっこと美味しかって、皆さんからも絶賛やったがやき。
写真9 会場風景












 続いては「第20回記念スペシャルインタビュー」で、これまで紹介されたことのなかったゲストや来賓の方々を小阪先生がご紹介され、インタビューしてくださったがよ。
写真10 ゲスト紹介写真11 ゲスト紹介2












 ゲストにゃあ、金融庁の方や内閣府の方、さらに慶応大学総合政策学部の井庭教授、フォレスト出版の太田社長、商業界の笹井編集長、アストロロジャー&スピリチュアリストの來夢先生、そしてかの超人気のベストセラー作家本田健さんもおられたがやき。
写真12 本田健さんとの対談












 ほんで何と本田健さんが舞台に登壇され、小阪先生とのミニ対談まで実現したがよ!
写真13 小阪先生ミニライブ2部写真14 ミニライブで総立ち












 本田健さん、まっことありがとうございました!


 さて、お2人のトークが終わりゃあ、再び小阪先生のミニライブがあったがやき。


 最後はみんなあ総立ちになって、会場は大盛り上がりとなったがよ。


 ほんで一旦小阪先生は下がられ、続いてはちくと懇親&交流タイムながやき。
写真15 交流タイム写真16 交流タイム2













 アチコチで会員さん同士で名刺交換や、歓談する姿が見られたがよ。


 ワシが提供さいてもうた「美薫司牡丹」も、皆さん楽しんでいただきゆうようやって、ワシも他のテーブルの方々らあと交流しもって、「美薫」を注ぎまくらいてもうたがやき。


 そんな中、かの來夢先生の方からワシに話しかけてきてくださりビックリしたがよ。


 大変御無沙汰しちょります、來夢先生!


 もう話しかけていただいただっけで、こぢゃんと運気が上がった気分になるき、やっぱしサスガは來夢先生ながやき。


 さてお次は、ベストドレッサー賞の発表ながよ。


 今年は、派手な着物の方や「白雪姫」や「超人ハルク」や「ダース・ベイダー」や「カオナシ」や「幼稚園児」らあの方々が受賞されたがやき。


 メインディッシュの「国産牛肉の赤ワイン煮込み ポムドピュレ トリュフ風味」が出され、美味しゅういただきだいた頃、いよいよ「社長のアカデミー賞2019」ノミネート者10組が壇上に上がられ、まずは皆さんのご紹介ながよ。
写真17 メインディッシュ写真18 ノミネート10人














 小阪先生がお1人お1人にインタビューされたがやけんど、皆さんそれぞれ、素晴らしい実践内容で、これまでの概念でいうところの「商売」の枠を超えて、新しい時代のモデルを築き上げつつあるっちゅう印象やったがやき。


 ワシゃあ肉料理と「美薫」をいただきもって、こぢゃんとメモらいてもうたがよ。


 大企業の一店長でありながら、自腹で個人入会され、店舗スタッフさんを巻き込みもって実践し、素晴らしい成果を上げられ、入会2年にして社内トップ店に輝いたっちゅう、トヨタカローラ博多の池田さん。


 何と社員やのうてパートさんでありながら、自腹で個人入会され、制約だらけの中で幾多の実践をされて、さらにスゴい結果を出しまくられちゅう、「ペットサロンchouchou」の高橋さん。


 医療系の研究者でありながら、「ワクワク系が科学なら、私にできないはずはない」「旦那様に『2年で成果が出なければ退会しろ』と言われた」っちゅう中で入会され、大きな成果を出されて、今が入会2年目やっちゅう「一般社団法人うちナース」の錢谷さん。


 3年前の入会時にゃあ廃業も考えたばあ業績が落ち込んじょって、顧客リストもゼロやったところからスタートし、今や客席と営業時間を減らしても、8000人のファン客を得て、過去最高売り上げ利益を実現しちゅう奇跡のハンバーグレストラン、株式会社森下実業の森下さん。


 ・・・とにかく、皆さん短期間でスゴい結果を叩き出しちゅう方々だらけで、まっことこぢゃんと刺激になり、また大いに学びになったがやき。


 ノミネート者の皆さんが席に戻られ、続いては「小阪裕司のグランプリホルダーインタビュー」ながよ。
写真19 グランプリホルダーインタビュー

 小阪先生がマイクを持って会場を回り、歴代のグランプリホルダーの方々らあにインタビューされたがやき。


 ここでも、皆さんが語られるお言葉は、まっことこぢゃんと学びになったがよ。







 また、2009年のグランプリホルダー肥前さんは、現在は小阪先生の弟子になられ、「ワクワク系マーケティング チーフエバンジェリスト」として活躍されゆうがやけんど、この度商業界さんから初の著書「つらい仕事が天職に変わる!〜私と1万人の人生を変えたワクワク系マーケティング〜」(2020年3月10日発行 株式会社商業界 1500円+税)を出版されたっちゅうことで、笹井編集長さんとお2人で登壇され、小阪先生と3人でいろいろ語ってくださったがやき。
写真20 肥前さんと笹井さんインタビュー写真21 つらい仕事が天職に変わる!
















 ちなみにこの書籍は会場にて販売されよって、もちろんワシも購入さいてもうて、この翌日にゃあ読了したがやけんど、こりゃあ「ワクワク系」の入門書としちゃあ最高の一冊やき、興味がある方にゃあこぢゃんとお薦めしますぜよ!


 このあたりでデザートが出されたがよ。
写真22 デザート

 「ムースショコラ フランボワーズの香り」は、甘いもんがあんまり得意やないワシやち、美味しゅういただけたがやき。










 さあ、いよいよ「社長のアカデミー賞2019」各賞受賞者の発表ながよ!
写真23 授賞式スタート

 プレゼンターは、昨年度グランプリホルダーの坂井さんやったがやき。










 壇上の映像、ライティング、BGMらあでグッと盛り上げ、まずは「動機づけ大賞」は、「ペットサロンchouchou」の高橋さんが受賞されたがよ。
写真24 動機づけ大賞

 パートの星!まっことおめでとうございます!










 お次の「絆づくり大賞」は、国産ウィスキー専門バー「バー キース」の山本さんが受賞されたがやき。
写真25 絆づくり大賞

 本格派やからこそ、活かされるワクワク系の数々の事例、まっことありがとうございました!おめでとうございます!









 続いての今年の準グランプリは、「一般社団法人うちナース」の錢谷さん、そして「トヨタカローラ博多」の池田さんも受賞されたがやき。
写真26 準グランプリ2名

 お2人とも、まっことおめでとうございます!


 皆さん、会場から拍手喝采が贈られ、それぞれの受賞の言葉も、こぢゃんと学びになったがよ。


 さあ!いよいよ最も栄えある「社長のアカデミー賞2019」グランプリの発表!


 今年は皆さんの予想どおり、奇跡のハンバーグレストラン、「株式会社森下実業」の森下さんが、グランプリを受賞されたがぜよ!
写真27 グランプリは森下さん!

 壇上に向かう森下さんに、皆さんから「おめでとう!」の賞賛の声と握手の嵐と拍手喝采やったがやき。


 森下さん、まっことおめでとうございます!


 壇上に上がられた森下さんと奥さんは、まっこと晴れ晴れとした最高の笑顔を見せてくださり、会場はさらに割れんばかりの拍手喝采となったがよ。


 こうして大盛り上がりの中、お開きになるかと思いよったら、「第20回記念」やっちゅうことで、特別に「20 years グランプリ」を授章さいていただくっちゅう発表が小阪先生からあって、会場が一気にドヨめいたがやき!


 しかも2名の方やっちゅうことで、まず1名は、「有限会社シルク」の石井さんっちゅう発表があり、会場全体が拍手喝采の歓喜の渦となったがよ。
写真28 10 years グランプリ 石井さん

 石井さんは足をケガされちょって壇上にゃあ上がれんっちゅうことで、小阪先生が降りて来られ、石井さんの元に駆けつけ、インタビューをされたがやき。


 「油断してました・・・」っちゅう言葉を発した後は、感極まって絶句する石井さんに、会場全員がもらい泣き状態の感動に包まれたがよ。






 ほんで2人目の「20 years グランプリ」は、「すずきや」の鈴木さんっちゅう発表があり、会場全体が再び拍手喝采の歓喜の渦となったがやき。
写真29 20 years グランプリ 鈴木さん

 人口減・高齢化が急激に進む雪深い新潟の山奥にポツンとある個人スーパーで、地域のお客様に悦びと楽しさを提供して今も業績を伸ばし続けられゆうその姿は、全国の地方の中小企業経営者に希望を与え続けてくれゆう鈴木さんの姿は、まさに「20 years グランプリ」にふさわしいがよ!


 ほいたら、ケガをおして壇上に石井さんが上がられ、「クリーニング業っちゅう仕事は、今やち大変でツラいこともあるけんど、頑張れるがは何の不安もないから。それは『ワクワク系』が希望の商いやから!」っちゅうて高らかに宣言され、会場全体が涙ながらの大拍手喝采となったがやき。


 石井さん、鈴木さん、まっことおめでとうございます!
写真30 石井さんと鈴木さん












 こうして大盛り上がりと歓喜と感涙の中で、「社長のアカデミー賞2019」は大団円のお開きとなったがよ。
写真31 大団円のフィナーレ

 帰り際に会員の皆さんお一人お一人と握手と言葉を交わされる、笑顔の小阪先生。


 まっことお疲れ様でした!


 そして、また明日から地道な実践活動に携わる元気を、ワシらあに足るばあいただき、心から感謝申し上げますぜよ!

















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2020年01月21日

「酒販ビジネス実践会・15周年記念セミナー」ぜよ!

1月15日(水)は東京に飛んで、「江東区産業会館」にて13時から開催の、増田健治先生の「酒販ビジネス実践会」(http://syuhan-business.com/)主催「15周年記念セミナー」に参加したがやき。


 増田先生は、彼が日本名門酒会(http://www.meimonshu.jp/)の営業をされよった15年以上前から、様々なマーケティングセミナーらあに共に参加しよった盟友で、ワシも「酒販ビジネス実践会」に入会さいてもうちょって、こぢゃんとお世話になりゆう方ながよ。
写真1 セミナー会場写真2 セミナー開会












 さて、東京を中心に、静岡や沖縄らあからも、酒販店や酒造メーカーの方々らあが40名ばあ集まられ、早速セミナーのスタートながやき。


 17時までの4時間に渡る長丁場のセミナーやき、その全てをこのブログで紹介するこたぁできんけんど、だいたい以下のような内容やったがよ。


 まず増田先生は、全ての人間の行動は「手段」と「目的」で形成されちゅうっちゅうがやき。


 ほんで、スポーツの目的は試合に勝つ(個人競技なら記録を出す)ことで、その目的を達成するための手段が練習やトレーニングやっちゅうがよ。


 ビジネスやちおんなじで、ビジネスの目的は商品を売って利益を得ることで、その目的を達成するための手段が、マーケティングやっちゅうがやき。


 ちなみにマーケティングの増田先生流の定義は、「商品(サービス)を売るための準備作業やその土台づくり」ながよ。


 つまり、マーケティングたぁ、スポーツにたとえりゃあ練習やトレーニングにあたるっちゅうがやき。


 練習やトレーニングを何ちゃあせんまんま試合に勝とうとするスポーツらあてあり得んのとおんなじで、ビジネスやちマーケティングを何ちゃあせんと商品を売って利益を得ることらあてあり得んっちゅうことながよ。
写真3 セミナー風景写真4 セミナー風景2













 また、元は酒の業界におって15年前からコンサルタント業界に変わった増田先生から見りゃあ、酒の業界のかつて見えんかったもんが見えるようになったっちゅうがやき。


 たとえば「イベント盛況・販売不振」っちゅう怪奇現象の理由が見えるようになったっちゅうがよ。


 そりゃあ、本来手段であるはずのイベントが、目的になってしもうちゅうことが原因やっちゅうがやき。


 本来の目的は、商品を売って利益を得ることやに、イベント自体が目的になってしもうて、まったく売りにつなげられてないっちゅうがよ。
写真5 セミナー風景3

 イベントを売りにつなげるためにゃあ、たとえばイベントの目的を「新規客の獲得」にせにゃあイカンっちゅうことながやき。


 売上の定義は、「仝楜區堯澂購買単価×9愬祺鷽=総売上」やっちゅうがよ。


 こん中で最も重要ながは、,慮楜區瑤覆やき。


 SNSらあの普及により、顧客流出率はかつて(15年ばあ前)85%ばあやったもんが、現代は96%に跳ね上がっちゅう時代やき、新規客を獲得し続けよらにゃあ、顧客がおらんなってしまうっちゅうことながよ。


 ほんじゃき、「酒販ビジネス実践会」の今年のメインテーマは、「新規客の獲得」やっちゅうがやき。


 また、「イベント盛況・販売不振」のもうひとつの原因は、マニアやヘビーユーザーや既存客ばっかしを集客して、ライトユーザーや新規客が入りにくいイベントになってしもうちゅうことやっちゅうがよ。


 ほんで、いよいよこっからが本題ながやき。


 かつては、商品力が大事であり、経営における商品力のウエイトは80%ばああったけんど、現代の経営における商品力のウエイトは、もはや20%ばあやっちゅうがよ。


 つまり、「何を売るか」より「どう売るか」が大事になったっちゅうことで、この「どう売るか」がマーケティングやっちゅうがやき。


 「商品2分に売り8分」、つまり経営におけるウエイトは、「商品力」は20%で「売り方(マーケティング)」が80%やっちゅうがよ。


 そんな「どう売るか」の「売り方」が上手な企業がズラリ揃うちゅうがが、通信販売業界やっちゅうがやき。


 「ジャパネットたかた」「やずや」「山田養蜂場」等々。


 ちなみに「ジャパネットたかた」の売上比率のトップは、テレビ通販でも、ラジオ通販でも、ネット通販でものうて、「チラシ・DM」やっちゅうがよ!


 年商2000億円のうちの44%、つまり880億円を「チラシ・DM」で稼ぎゆうっちゅうがやき。


 ちなみに「やずや」にいたっちゃあ、年商の70%以上が「チラシ・DM」やっちゅうがよ。


 ほんじゃき、通販会社のチラシやDMは、どんな言葉やキャッチコピーを使うちゅうか等々、学びの宝庫やっちゅうがやき。


 そんな通販会社のマーケティング、ダイレクト・マーケティングが、「酒販ビジネス実践会」で主に伝えゆう内容やっちゅうがよ。


 また、かつて焼酎ブームで日本酒が売れんかった頃、増田先生は「実演販売の巨匠」マーフィー岡田さんの講演会に参加し、講演会後の懇親会でマーフィーさんに、「日本酒が売れないんですよ」と愚痴ったことがあるっちゅうがやき。


 ほいたらマーフィーさんは、「じゃ私が売ってあげましょうか」っちゅうて、事も無げに語ったっちゅうがよ。
写真6 セミナー風景4
 当時の増田先生が、「でもマーフィーさんは、日本酒のことなんか何も知らないでしょ?」と語ったらマーフィーさんは、「あなた、そんな考えだから売れないんですよ!」っちゅうて語ったっちゅうがやき。


 さらにマーフィーさんは、「私は包丁を売ってますが、その包丁がどんな作り方なのか、誰が作ったのかとか、何も知りません。しかし、私は昨日デパートで、包丁を30万円売りました。」っちゅうて語ったっちゅうがよ。


 「でも、日本酒は包丁とは違って・・・」と増田先生が言いかけたら、「ほら!そんな考えだから売れないんですよ!」っちゅうて、さらにマーフィーさんは、こう語ったっちゅうがやき。


 「包丁だろうが、日本酒だろうが、その商品の必要性を感じてお客様はお金を払うという点ではまったく同じでしょう!」


 当時の増田先生にゃあ、目からウロコの言葉やったっちゅうがよ。


 いままた日本酒業界は売れんなってきたみたいなけんど、つまりそりゃあお客への、伝え方がおかしい!伝わってない!っちゅうことながやき。


 どっかでこの流れを変えんと大変なことになるっちゅう危機感を、まずは持たにゃあイカンっちゅうがよ。


 かつて、一般酒販店がまだ元気やった頃、入会金や会費まで払うて日本名門酒会に入り、専門店化した皆さんのことを、当時の一般酒販店はバカにして笑いよったけんど、結果としちゃあ笑うた方が消えたがやき。


 新しいことをやる人間は笑われるけんど、生き残るがは笑われた方やっちゅうことながよ。


 当時笑われながらも頑張って専門店化した皆さんの背中を押したがは、危機感やったがやないかよっちゅうて、増田先生は強うに語るがやき。


 当時の一般酒販店の店主は、昔の栄光バナシと愚痴しか語らんかったけんど、専門店化した店主は、未来を語りよったろうがよっちゅうがよ。


 いままた、未来を語るにゃあ、「商品2分売り8分」、つまり売り方を変えにゃあイカン、マーケティングを学ばにゃイカンっちゅうことながやき!


 マーケティングを学んで、新規見込客を獲得し、明るい未来を語りたいやったら、最初に商品を語ったらイカンっちゅうがよ。


 新規見込客たぁ、まだ日本酒に興味を持ってない上に、おまさんの店とも信頼関係が構築できてないがやき、そこに対して商品を語ったら、下心見え見えになるがやき。


 商品自慢や店自慢は嫌われるがやき、ほいたら何を語るかっちゅうたら、人が一番興味関心を持っちゅうもんを語るべきやっちゅうがよ。


 そりゃあ、「自分にふりかかかる特典やメリット」やっちゅうがやき。


 つまり、皆さんが売りたい商品を買うたら、お客さんにゃあどんなメリットがあるかについてを語らにゃあイカンっちゅうがよ。


 さらに増田先生は、1960年代のアメリカで、それまで一時代を築き上げてきた鉄道会社が衰退していくがを見て、当時の有名なマーケターが語った文章を紹介されたがやき。


 その頃のアメリカといやあ、産業が発達し、飛行機や車らあの、鉄道たぁ別の移動手段が次々と登場しよったし、また電話らあも普及し始め、わざわざ移動せいじゃちコミュニケーションが取れるようになっちょった時代やき、多くの人は鉄道会社が衰退した理由は、こうした環境の変化やと考えちょったっちゅうがよ。


「車が普及したきに鉄道に乗らんなった」
「飛行機の方が速いきに鉄道に乗らんなった」
「電話で済ませれるきに鉄道を利用する人が減った」



 けんど、そのマーケターは違う見方をしたっちゅうがやき。


 そもそも鉄道は、たとえば「目的地に行きたい」っちゅう願望を叶えるための手段やったがよ。


 いわば鉄道会社は、「その願望を叶えるための手段を提供する事業者」やったがやき。


 けんど現実は、「自分らあのビジネスは鉄道を提供することや」としか考えんと、その結果鉄道っちゅうモノに固執してしもうたがよ。


 消費者にとって、商品やサービスの購入自体が目的になるこたぁ、まずないがやき。
写真7 セミナー風景5


 人は何らかの目的を達成するために、その手段として商品やサービスを買うがよ。


 「目的地に行きたい」っちゅう願望を達成するために鉄道に乗るがやき。


 ここを履き違えちゃあイカンがよ。


 そこで考えてみてほしい・・・「おまさんはどんな事業をしゆうぜよ?」・・・この問いに正しゅう答えることが出来るやろうか?


 もし「花屋です」「肉屋です」「バイク屋です」「整体師です」っちゅうように、商品やサービスが答えになるがやったら、そりゃあ危険信号やと考えてえいがやき。


 体の痛みを取りとうて整体に来る人はおっても、整体を受けとうて整体に来る人はおらんがよ。


 「患者の体の痛みを取って、健康的な毎日を過ごせるようにすること」が事業の目的になりゃあ、出来ることはグンと広がるやろう。


 「自分は整体師や」と思うちょったら、おまさんは「整体」しか出来んがやき。


 けんど、患者の健康的な毎日を手助けすることがおまさんの仕事やったら?・・・考えてみろうや。


 おまさんの事業の目的は何ながか?


 顧客の悩みや願望を中心に考える。これがマーケティングの第一歩ぜよ!


 この話は、まっことズッシリ心に響いたがよ!


 ワシらあも、「酒造会社や」「酒屋や」っちゅうて考えよったら、危険信号やっちゅうことながやき。


 つまり、本来お客が求めゆうがは「モノ・商品」やないっちゅうことながよ。


 ほんじゃき今後ワシらあが学ぶべき内容は、商品の差別化から学習の差別化へ!つまり売り方の学習、マーケティングの学習やっちゅうことながやき。


 さらに言やあ、人は「言葉」で行動を変えるがやき、まずは自分がお客に語る「言葉」から変えにゃあイカンっちゅうことながよ。


 さらに増田先生は、お客に伝わる伝え方、伝わる言葉のヒントとして、「人間の基本的欲求・Huban8(Human basic needs-8)」を紹介されたがやき。


【人間の基本的欲求・Huban8(Human basic needs-8)】

/誉犬魍擇靴漾△茲蠶浩犬したい。

△茲蠅いしい食べ物、飲み物を味わいたい。

6寡檗痛み、苦痛、危険から逃れたい。

ぞ錣肪かと繋がって(関わって)いたい。

イ茲蟆適に暮らしたい。

β梢佑茲蠅睛イ蝓△海寮い肪戮譴鮗茲蠅燭ない。

ОΔ垢訖佑魑じい、守りたい。

╂ご屬貿Г瓩蕕譴燭ぁ感謝されたい。



 つまり、ワシらあが伝える言葉が、伝える内容が、この8つに合致しちゅうかが、重要やっちゅうことながよ。


 幸いお酒はこの8つ全てに関連付けることができる・・・否!この世の商品は実は全て関連付けることができると、増田先生は語られるがやき。


 増田先生が知り合いを日本酒の会に誘うたら、「日本酒に詳しゅうないけんど、行ってもえいが?」っちゅうて、しょっちゅう言われるっちゅうがよ。


 そういう人らあをつくってしもうたがは、本来面白うて楽しいはずの日本酒を普通の人にとって何だか難しいもんにしてしもうたがは、ワシらあの責任ながやき!


 米がどうやとか、酵母がどうやとか、そんなこたぁ知らんけんど、日本酒を飲んでみたい人は潜在的にゃあまだまだいっぱいおるっちゅうて、増田先生は力強う締め括られたがよ。


 こうして拍手喝采の中、「酒販ビジネス実践会・15周年記念セミナー」は無事終了し、その後は有志のメンバーにて懇親会やったがやき。
写真8 懇親会

 10名ばあの方々が懇親会に残られ、予約もなしやったき、そのまんま会場のご近所の「一番食堂・酒場」に飛び込みで入ったがよ。









 そこで増田先生を囲んで、飲んで食べて語り合うて、盛り上がったがやき。
写真9 料理写真10 懇親会風景













 だいたいセミナーの後の懇親会での会話の中から、より役に立つネタが現れることが多いがやけんど、今回もいろいろ参考になるネタがいくつか飛び出したがよ。


 マーフィー岡田さんがホンマに日本酒を売ったとしたら、どんなことを語って売るろうかっちゅう話題が出たがやけんど、この質問は価千金の質問やったがやき。


 おそらくマーフィーさんやったら、目の前の主婦たちに向こうて、「今夜の夕食、何ですか?」とか、「今晩の夕食で、ご主人を大悦びさせたくないですか?」とか、「メニューを変えないで今夜の夕食の美味しさが倍増するとしたら・・・」とか、間違いのう日本酒から入らんと、身近な食の話題から入っていくはずやっちゅう話になって、こぢゃんと盛り上がったがよ。


 盛り上がりついでに、さらにみんなあで2次会に行こうっちゅうことになり、せっかく近所やき、「立ち飲みの聖地」と言われる茅場町の「ニューカヤバ」に行こうっちゅうてワシから提案さいてもうたがやき。
写真11 ニューカヤバ写真12  ニューカヤバ店内













 サスガは聖地、お客様でいっぱいやったけんど、何とかワシらあも入らいてもらうことができたがよ。


 ワシにとっちゃあ初体験の「ニューカヤバ」やって、嬉しゅうてさらにさらに盛り上がりまくったがは当然ながやき。


 増田先生、まっこと素晴らしいセミナーと懇親会を、ありがとうございました!そして、あらためまして15周年まっことおめでとうございますぜよ!



















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2019年07月29日

「酒販ビジネス実践会」15周年記念セミナーぜよ!

 7月23日(火)は、博多駅前の「ホテルクリオコート博多」にて13時から、福岡在住の酒販コンサルタント増田健治先生が代表を務められゆう、「酒販ビジネス実践会」の発会15周年記念セミナーが開催されたがやき。


 会場にゃあ、九州を中心に全国各地から、「酒販ビジネス実践会」の熱心な会員酒販店の皆さんらあが、25名ばあ集まられたがよ。
写真1 セミナー会場に来場者












 まずは増田先生から、開会のご挨拶があったがやき。
写真2 増田先生開会ご挨拶

 日本名門酒会本部・株式会社岡永さんを退職され、酒販コンサルタントとして独立されて15周年やっちゅうことで、増田先生まっことおめでとうございますぜよ!


 皆さんからも拍手喝采やったがよ。


 増田先生からは、独立して何とか成功できた理由は、業績を上げちゅう人のところに行って、「教えてください」っちゅうて言えたことやっちゅうがやき。


 そん時に相手の教えに対して、「でも・・・」っちゅう言葉は絶対に厳禁とし、できん理由を言わんことを徹底して、全て実践したっちゅうがよ。


 さて続いてはいよいよ、記念セミナーの第1部「利益2ケタ成長への道!急成長の酒蔵ビジネス、その裏側を徹底公開!」っちゅうタイトルで、岐阜県飛騨市「蓬莱」醸造元(有)渡辺酒造店の渡邉久憲社長さんの講演ながやき。
写真3 渡邉社長講演スタート

 渡邉社長さんの講演は、3つのパートに分かれちょって、まずはパート1の「廃業寸前の酒蔵がエンタメ化経営で大逆転!」ながよ。


 ほんでまずは自己紹介からで、渡邉社長さんは、来年創業150年を迎える渡邉家の9代目として1968年に生まれ、長野の「白馬錦」さんや広島の「賀茂泉」さんらあで修行し、1998年に渡辺酒造店に入社し、2011年から社長を務められゆうっちゅうがやき。


 現在の渡辺酒造店の強み5選は、―名する市場の中で18年連続売上増(約2億円やった売上を12億円に!)直販比率が高い(約3億円が消費者直販。うちWebが7000万、他は紙媒体。)情報発信力(年間35本以上のプレスリリース配信!)ぞ暖颪慮従譴杷笋譴詢呂鮖つテき方改革に着手・・・やっちゅうがよ。
写真4 渡邉社長講演資料写真5 渡邉社長講演












 けんど、21年前の入社時は、売上3.7億円、社員10名、販路の99%が地元飛騨エリアで、ジリ貧状態やったっちゅうがやき。


 最初に取り組んだがは、糖類添加の廃止や精米歩合の向上や冷蔵貯蔵システムの導入らあで、品質を向上させりゃあ必ず売れると信じちょったっちゅうがよ。


 ところが、飛騨の酒販業界にゃあ、普通酒市場にも厳然としたヒエラルキーが存在しちょって、当時の「蓬莱」のような底辺の銘柄は、品質らあ必要とされてのうて、リベートのことしか言われんかったっちゅうがやき。


 さらに、2000年にゃあ地元有力取引先酒販店が「ゴリラ」っちゅう名前の酒DSに業態転換し、破竹の勢いで3年間で5店舗に増えたけんど、周りの取引先酒販店からの圧力により、泣く泣く取引停止。


 最盛期4億円あった売上は2億円に激減し、古参社員は相次いで自主退職、杜氏は心臓病で引退、渡邉さん自身も離婚、背中に腫瘍等、危機的状況に陥ったっちゅうがよ。


 こんな状況から経営再建への挑戦が始まったっちゅうがやき。


 そりゃあ次の3つの改革やったっちゅうがよ。


 まずは、お客様がホンマに求めるもんを知るために、直接の繋がりを持つっちゅうこと。


 2つめは、日本酒を体験としてエンターテイメント化するっちゅうこと。


 3つめは、造り手が造りたいもんやのうて、お客様がホンマに求める味わいを造るっちゅう、この3つやったっちゅうがやき。


 ほんでまずは駅前でのチラシ配りから始めたっちゅうがよ。


 手配りチラシにゃあプレゼント付きのアンケートを同封し、コツコツと顧客リストを集め、お客様の声を収集、サンキューレターの送付、絆つくりのための蔵便りの送付・・・等々、考えられること全てを実践したっちゅうがやき。


 さらに商品を見直し、ユニークで企画性の高い日本酒を次々と創っていったっちゅうがよ。


 新聞紙で巻いたまんまの「蔵元の隠し酒」、オンザロックで楽しむ「ガリガリ氷原酒」、しぼりたての純米酒を半年間監禁熟成させた「無修正の酒」等々やっちゅうがやき。


 さらに、ダイレクトメールやチラシや頒布会らあもエンタメ化していき、「東スポ」ならぬ「飛騨スポ」は、キャッチーな見出しで話題になり、「商業界」の「チラシDM大賞」も2年前に受賞したっちゅうがよ。


 毎年3月に開催しゆう「蔵まつり」は、2日間で12000人が来場されるまでになったっちゅうがやき。


 また、造り手が造りたいもんやのうて、お客様がホンマに求める味わいを造るっちゅうんは、ある日蔵見学に来た方が、たまたま蔵の奥に置いちゃあった新聞紙でくるまれた出品用の酒を見つけ、言い値で買うき売ってほしいっちゅうたことから気づいたっちゅうがよ。


 秘蔵感がハートに刺さるがやと気づかされたっちゅうがやき。


 これをきっかけに誕生した「蔵元の隠し酒」は、大ヒットしロングセラーとなり、今やち売上の半分近うを占めるっちゅうがよ。


 さらにさらに、国内外の様々なコンクールらあに全て出品しまくり、2018年にゃあ日欧米亜18大会で51メダルを獲得したっちゅうがやき。


 ほんで、今後さらに売上を伸ばいていくために、次の4つを重点政策として掲げちゅうっちゅうがよ。


 KKD(観光・海外・デジタル)市場」っちゅう、ツイちゅう市場でのさらなるシェアUP!


▲張い舛紊商品をツイちゅう市場で販売!(自社ツキ、他社ツキ商品の研究)


縮小市場は自社の業界だけを考えん。(菓子業界は?アパレル業界は?)


づ亙媼鯊ぅ錙璽襯匹粒(世界観の核)は変えんと時流適応へ。


 続いてのパート2は「成長戦略ストーリー」で、教材として「獺祭」を取り上げたっちゅうがやき。


 なんで「獺祭」は有名経済マスコミが取り上げるがかっちゅう疑問から、日経テレコン21を利用し、「獺祭」の過去の新聞記事を全て調査し研究してみたっちゅうがよ。


 その結果分かったことは、急成長の秘密は「共感ストーリー」やっちゅうがやき。


 持続的成長に繋がるストーリーの肝たぁ、商品そのものをメインにせん、商品を支えちゅう要素や周辺を語り、主人公である人間を際立たせることやっちゅうがよ。


 まずレベル1は、「成長戦略ストーリーの可視化」、レベル2は「持続的なストーリー発信」、レベル3は「地方紙の特集記事」で、まずはここに掲載されりゃあ、全国紙がチェックしゆうき、次につながるっちゅうがやき。


 続くレベル4は全国紙(朝日・毎日・読売・日経)、レベル5は経済雑誌(日経ビジネス・東洋経済)、レベル6が有名経済メディア(ガイアの夜明け・ワールドビジネスサテライト)やっちゅうがよ。


 この「獺祭」の成長戦略ストーリーから学んで早速実践してみたところ、東海地区で圧倒的シェアを誇る中日新聞の特集記事(5月15日)で渡辺酒造店の成長ストーリーが掲載されたっちゅうがやき。


 最後のパート3は、「大逆転のマーケティング」ながよ。


 元々は酒造りから入ったけんど、「お酒を飲む行為はフィジカルな快楽、お酒を買う行為はエモーショナルな快楽である」っちゅうことに気づき、「造る技術と売る技術は別物や!」と理解できたっちゅうがやき。


 売る技術、即ち「お客様のハートに火をつける」技術を身につけると決心したっちゅうがよ。


 そっからは、ひたすらダイレクトマーケティングを学び、研究を続けたっちゅうがやき。


 その習得と実践は、要約すりゃあ次の3つやっちゅうがよ。


 「お客様の声を収集せよ!」(第三者の評価)、「権威づけせよ!」(メダルコレクター、受賞歴)、「返報性の法則を活用せよ!」(人は他人から何らかの施しを受けた場合に、お返しをせにゃあいかんっちゅう感情を抱く)


 ほんで、「一般的な酒蔵の商品=品質+デザイン」やけんど、渡辺酒造の場合は、「商品=品質+デザイン+ネーミング+パッケージ+物語+キャッチコピー+権威づけ+受賞+POP+売場陳列+お客様の声」となったっちゅうき、こりゃ凄いがやき。


 商品だっけ見せられたち興味はわかん、お客様がリアルに興味をしめすがは、⚫魅力ある「物語」とドラマチックな商品説明 ⚫権威のあるお墨付き ⚫有名人の推薦の言葉 ⚫消費者の体験談 ⚫ユニークなネーミング・・・これらあが揃うちゅう場合であって、実は商品そのものは二の次やっちゅうがよ。


 売れる売り場の研究も続け、「陳列ノウハウ」や「売れるPOP」や「繁盛酒販店事例」らあを収集しまくったっちゅうがやき。


 これまでの日本酒業界は、 岼造η笋詢呂鬚發帖廚、◆屮屮薀鵐瀕呂鬚發帖廚の2つの道しかなかったけんど、渡辺酒造は第3の道、すなわち消費者直売で培うた、「消費の現場で売れる力を持つ」っちゅう道を歩みゆうっちゅうがよ。


 小が大に勝つ唯一の方法は、「尖る!」やっちゅうがやき。


 それが証拠に、「尖る」っちゅう字は、大の上に小が乗っちゅうやいかっちゅうがよ。


 かつて赤字で苦しんじょったスカンジナビア航空をたった1年で立て直したヤン・カールソン氏の著書に、「真実の瞬間」っちゅうんがあるけんど、こりゃあ顧客満足を左右するがは、実は全体のほんの一部の瞬間だけやっちゅう考え方ながやき。


 酒屋で考えりゃあ、第一の瞬間は、店頭で商品を購入さてもらう3〜7秒の時間であり、第二の瞬間は、実際に消費者が商品を使用する時間(せの経験でリピートされるかどうかが決まる)であり、さらに近年はゼロの瞬間、店舗に行く前にネットで検索して購買行動を決定しゆう、つまり来店前に勝負が決まるっちゅうがよ。


 さて、皆さんのお店における「真実の瞬間」は、一体どの瞬間やろうか、今一度振り返ってみろうっちゅうて、渡邉社長さんの講演は締め括られたがやき。


 引き続き熱心な質疑応答らあがあり、セミナー第1部が終了し、ちくと休憩タイムがあったがよ。


 続いてセミナー第2部は、司牡丹酒造のワシから、『日本酒業界「イベント盛況・需要低迷」を打破する秘策!』っちゅうタイトルで、講演をさいてもうたがやき。
写真6 竹村講演会場風景

 ワシからは、まずは「全体の同質化は全体の地盤沈下につながる!・・・ほんじゃき全体が伸びん!」っちゅう話で、最近いっつもアチコチで語らいてもらいゆう、「グルコース濃度の高い甘い日本酒」が、様々なコンテストらあでの賞獲りに有利やっちゅうことで、全国の市販酒がドンドン甘うなって同質化していきゆうっちゅう話をさいてもうたがよ。


 何が問題かっちゅうたら、そんな甘い日本酒だっけがえい酒やとされかねん風潮があるき、全国の日本酒の本来持っちゅう最大の魅力、地域の個性が消え去りかねんっちゅうことながやき。


 「旨い酒」にゃあ、少のうたち2つの方向性があり、「一口飲んで旨いと分かるグルコース甘口酒」と、「食事を美味しゅうしてくれてついつい杯が進むグルコース辛口酒」があるっちゅうことを、しっかりとみんなあで伝えていかにゃあ、このまんまやと益々日本酒業界は地盤沈下するっちゅうことながよ。


 日本酒造組合中央会も、各蔵も、流通も、みんなあで地域ならではの個性を守り伝えていく施策をせにゃあいかんっちゅうことながやき。


 ワシからの2番目は、「顧客都合を無視した自社都合は顧客に伝わる!・・・ほんじゃきレギュラー酒が売れん!」っちゅう話をさいてもうたがよ。


 実は日本酒業界は、長年「自社都合」のレギュラー酒造りに終始してきちゅうっちゅうことながやき。


 たとえば、火入れひとつ取り上げてみても、賞らあに出品する酒についちゃあ、一番品質的に良うなるタイミングで火入れをするに、レギュラー酒についちゃあ、忙しいときにゃあ後回しにするとかの自社都合で火入れをしゆうとかっちゅうことながよ。


 今の時代は、インターネットの普及もあるし、モノの豊かさよりか心の豊かさをみんなあが求めゆう時代やき、そんな自社都合は、顧客に伝わってしまう時代やっちゅうことながやき。


 ほんじゃき全国の日本酒蔵元は、本気でレギュラー酒を復活させたいやったら、自社都合を排除さて全ての工程を丁寧にしていかにゃあいかんっちゅうことながよ。


 ほんで、このことに気づいてない蔵元にゃあ、酒販店の皆さんから伝えていただきたいっちゅうことながやき。


 続いてワシからの3番目は、「売りの現場が体験型になってない!・・・ほんじゃき現場でモノが売れん!」っちゅう話をさいてもうたがよ。


 こちらは、「司牡丹時報(ボタンタイムス)・Vol.61」(平成31年2月号)の「巻頭提言」を参考に、「小売再生〜リアル店舗はメディアになる〜」っちゅう書籍から学ぶっちゅう話ながやき。


 まず、この書籍の第1部は「小売はもう死んでいる」っちゅう衝撃的なタイトルで、つまりこれからの時代は、アマゾンやアリババらあのネット通販の驚異的な成長とAI技術の驚異的な進歩により、既存の小売店はもはや淘汰以外に選択肢はないっちゅう意味ながよ。


 さらに第2部は「メディアが店舗になった」っちゅうタイトルで、これからの時代はあらゆる形態のメディアから直接購入できる時代になるき、圧倒的なデジタルの刺激に囲まれて育った消費者は、ほとんどの実店舗に足を運んだち、もはや退屈でつまらんと感じるだけやっちゅうがやき。


 けんど、第3部は「店舗がメディアになる」っちゅうタイトルで、確かにほとんどの実店舗は淘汰されるろうけんど、「メディアとしての店舗」となって、心をゆさぶるような体験を提供できるような実店舗が誕生し、どんどん発展していくやろうっちゅうがよ。


 たとえば、ドイツのアウトドア用品販売最大手のグローブトロッターは、スキューバ・カヌー・セーリングが楽しめる22万リットルのプールを併設しちょったり、豪雨が襲う環境で防水衣料が試せる暴風雨実験室があったり、様々な地形が再現されたハイキングコースが体験できる靴売場があったり・・・等々、冒険に対する愛情とアウトドアへの情熱に満ちあふれた本物のストーリーが至るところから伝わってくる店で、そりゃあ、ふらっと訪れた客までもアウトドア愛好家に変えてしまうばあの転換力を持ったストーリーやっちゅうがやき。


 ほいたら、日本酒も、こんな事例のような、至福の「日本酒体験」空間づくりをせにゃあいかんがよ!


 具体的にゃあ、「日本酒は、食の最高のパートナーであり、ネットに勝る最強のコミュニケーションツールである!」をベースにした体験空間づくりやともいえるがやき。


 まずその第一歩は、「辛口酒&珍味 ペアリング試飲」やないろうかと、提案さいてもうたがよ。


 グローブトロッターやち、1号店開店時に配ったがは、釣り餌の生きたミルワームやったっちゅうがやき。


 これが、アウトドア愛好家への旅立ちのストーリーの第一章として、最高の手土産やったがよ。


 つまり、豊かな日本酒の世界への旅立ちのストーリーの第一章として最高の手土産は、「辛口酒&珍味 ペアリング試飲」体験やないろうかっちゅうことながやき。


 ワシからは、だいたいこんな話らあをさいてもうて、質疑応答らあがあり、再び休憩タイムとなったがよ。


 ほんで続いては、セミナーの第3部で、「なぜ日本酒はわかりにくうなってしもうたがか?」っちゅうタイトルにて、「酒販ビジネス実践会」代表の増田健治先生の講演があったがやき。
写真7 増田先生講演写真8 増田先生講演2












 まずは、かつて増田先生も勤められよった日本名門酒会じゃあ、まだ誰っちゃあに知られてない地酒を提案するために、初期(昭和50年発足)の頃はどんな展開をしよったろうかっちゅう投げかけがあったがよ。


 答えは、朝から晩まで店頭試飲会に明け暮れ、地酒コーナーにゃあ「普通酒・本醸造酒・純米酒らあで米1俵から何本できるか?」の図が貼り出され、「食用米・山田錦・五百万石らあの玄米と60%精米・40%精米のサンプル」が置かれ、それらあを駆使して、何も知らんお客様に説明をしよったっちゅうことながよ。


 これらあの図やサンプルは、こぢゃんと分かりやすかったっちゅうがやき。


 ところが、最近はどこの酒屋さんに行ったち、ほとんどそんな図やサンプルは見んなったっちゅうがよ。


 なんでかを酒屋さんに聞いたち、「そんなん、もうお客様は知っちゅう!」っちゅうて聞く耳を持たんけんど、果たしてそうやろうか?


 確かに日本酒に詳しいマニアやヘビーユーザーが増えて、そんなお客様ばっかしのように一瞬見えるけんど、結局そんなマニアやヘビーユーザーが、地酒酒販店や日本酒イベントを回遊しゆうだっけやないかよっちゅうて、増田先生は喝破するがやき。


 つまり、今の日本酒業界の問題は、マニアやヘビーユーザーっちゅうピラミッドの上位ばっかしに向けての提案ばっかしで、ピラミッドの下位のライトユーザーに向けての提案がまったくのうて、この2つのピラミッドがつながってない、途切れてしもうちゅうことやっちゅうがよ。


 日本酒についちゃあ知識はほとんどないけんど、飲むのは好きとか、飲んでみたいとは思うちゅうとか、興味はあるっちゅうようなライトユーザーっちゅう巨大な巨大な市場を、みんなあで見落としてないかよっちゅうことながやき。


 増田先生は、日本酒業界以外でもアチコチで講演をされるらしいがやけんど、そんなところで訊ねると、「日本酒が好き」やとか「興味がある」っちゅう人が、まだまだナンボやち存在しちゅうっちゅうがよ。


 ところが、そんな彼らが口を揃えて語るがは、「けんど、日本酒は難しゅうて分かりにくい」とか、「日本酒専門店は敷居が高いき、よう入らん」とか、「日本酒の会にも行ってみたいけんど、知識がない人は行ったらいかんがやない?」とか、「何を選んだらえいか分からん」とかっちゅう、悲痛なライトユーザーの叫びだらけやったっちゅうがやき。


 ほいたら、かつてやってきたような、知識のない顧客に向けての活動を、もう一回あらためてやっていくべきやないかよっちゅうて、増田先生は声を大にして語られるがよ。


 「日本酒は好きやけんど、よう分からん」っちゅうお客様は、まだまだ日本全国各地に星の数ほど存在しちゅうがやき、彼らが笑顔で振り向いてくれるような提案ができりゃあ、日本酒の伸びる余地はまだまだナンボやちあるっちゅうことながやき!


 また、マーケティングとセールスを、混同しちゅう方々が意外に多いけんど、ここは酒販店の皆さんは、しっかり認識しちょかないかんっちゅうがよ。


 セールスは、モノを売ることやけんど、マーケティングたぁ、モノを売るための準備作業とその土台づくりやっちゅうがやき。


 スポーツにたとえりゃあ、セールスは試合であり、マーケティングは試合に勝つためのトレーニングや準備やっちゅうがよ。


 たまに蔵元や地酒専門店の方々に、「自分はマーケティングは嫌いや」っちゅうて憚らん方がおるけんど、増田先生に言わせりゃあ、そりゃあトレーニングや練習もなしに試合で勝とうしゆうがと、おんなじことやっちゅうがやき。


 増田先生の講演は、拍手喝采で終了し、この後は、日本名門酒会本部・株式会社岡永の飯田永介社長さんから、お祝いのお祝辞があったがよ。
写真9 飯田社長お祝辞

 こうして17時前にゃあ、「酒販ビジネス実践会」発会15周年記念セミナーは、無事お開きとなったがやき。


 さてこの後は引き続き、「街の酒屋が選んだ日本酒大賞」の「晩酌審査」と「酒屋マーケティング大賞」の発表会らあがあったがやけんど、この続きはさらに長うなるき、明日のブログに譲らいていただきますぜよ。












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司牡丹酒造株式会社

  
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2019年02月14日

「酒販ビジネス実践会」土佐会議ぜよ!

 2月12日(火)は、福岡の増田健治先生が主宰する「酒販ビジネス実践会」(http://syuhan-business.com/)の土佐会議が開催されたがやき。


 まずは11時過ぎばあに増田先生が司牡丹本社に来られ、12時ばあに2人でJR佐川駅に、岐阜からの渡辺酒造店の渡邉社長さんと東京からのリカーショップすぎうらの杉浦社長さんご夫婦をお迎えに行ったがよ。


 ほんで5人で、昼食は「大正軒」さんへ。


 鰻の蒲焼き定食を、美味しゅうにいただいたがやき。
写真1 鰻の蒲焼き定食












 その後は司牡丹の酒蔵見学で、まずは玄関の酒林と江戸時代末期建造の白壁蔵と煙突からご案内さいてもうたがよ。
(1)江戸時代末期建築の白壁蔵内

 続いて、瓶詰め工場、「酒蔵の道」を通って町内の他の施設らあもご紹介し、「平成蔵」内の「蒸米機」「放冷機」「洗米機」「麹室」「酒母室」らあを回って、「仕込み蔵」にてモロミの発酵を見学し、さらに「吟醸仕込み蔵」と「酒槽」もご案内し、「司牡丹 酒ギャラリー ほてい」にて試飲タイムながやき。


 ここでしか手に入らん、酒蔵見学限定の「司牡丹・しぼりたて純米吟醸生原酒」、「司牡丹・しぼりたて純米生原酒」、「司牡丹・しぼりたて本醸造生原酒」や、その他の司牡丹のお酒らあを、いろいろ試飲していただいたがよ。








 ほんで、佐川駅15時半ばあ発のJRにて高知に向こうて、16時45分ばあから「土佐料理 花鶴」さんにて、この日のメインである土佐会議がスタートしたがやき。
2019.2.14(3)花鶴

 ちなみにこの会議やけんど、増田先生の提案で始まったもんで、第1回は福岡にて昨年5月(「2018年5月14日」のブログ参照)に開催され、第2回は岐阜は飛騨古川にて昨年12月(「2018年12月21日」のブログ参照)に開催され、今回で3回目になるがよ。


 今年、「酒販ビジネス実践会」にて、ビッグプロジェクトを立ち上げようっちゅう計画が持ち上がっちょって、そのプロジェクトについて、侃々諤々5人で意見を出し合うて盛り上がったがやき。
(4)土佐会議風景

 まだちくと内容についちゃあヒミツやけんど、実現すりゃあ結構な話題になるろうき、まっこと楽しみながよ!


 ちゅうことで、1時間半ばあで会議は終了し、18時半からは懇親会ながやき。


 まずは生ビールで乾杯の練習をして、その後はワシが持ち込みさいてもうた日本酒4本が登場ながよ。






 司牡丹は「司牡丹・封印酒」(純米吟醸酒)と「船中八策」(超辛口・純米酒)、渡辺酒造さんは「蓬莱・家伝手造り純米吟醸」(純米吟醸酒)と「飛騨の田んぼ」(純米酒)の4本で、これらあを注ぎ合うて、正式な乾杯をしたがやき。
写真5 4アイテムの日本酒












 「前菜」らあをいただいた後は、「ハガツオの塩タタキ」が登場!
(6)前菜とハガツオの塩タタキ

 ワシゃあ当然「船中八策」を合わせていただいたがやけんど、旨いこと旨いこと!
写真7 船中とハガツオ塩タタキ

 皆さんも、そのあまりの美味しさに大悦びながよ。











 その後も「グレのタタキ」、「川エビ唐揚げ」らあが登場し、どれもこれも絶品なもんやき、「司牡丹」と「蓬莱」が進むこと、進むこと!
(8)グレのタタキ2019.2.14(9)川エビ唐揚げ

 さらに、メインの「鯨と潮江菜のハリハリ鍋」が登場し、一気にヒートアップながやき!














 土佐の幻の伝統野菜「潮江菜」と鯨肉や野菜らあの具材の美味しさに、皆さんノックアウトながよ!
(10)潮江菜ほか鍋の具材(11)鯨鍋(12)鯨と潮江菜のハリハリ鍋

















 食べて飲んで語り合うて、食べて飲んで語り合うて・・・大盛り上がりに盛り上がったがやき。


 〆の「フキノトウ天ぷら」と「仁淀川の川ノリ天ぷら」もまっこと絶品で、さらにお酒も会話も弾みまくったがよ。
(13)フキノトウ天ぷらと川ノリ天ぷら

 ふと気がつきゃあ、既に23時になっちょって、大団円のお開きとなったがやき。














 「花鶴」さん、遅うまで長時間、まっことありがとうございました!
写真14 懇親会終了記念撮影

 そして、増田先生、渡邉社長、杉浦さんご夫妻、遠くからわざわざ土佐会議にご参加いただき、まっことありがとうございましたぜよ!














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司牡丹酒造株式会社
  
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2018年12月21日

飛騨古川で「蓬莱」見学&「酒販ビジネス実践会」会議ぜよ!

 12月18日(火)は、早朝6時に高知駅を出発し、岡山・名古屋経由にて飛騨古川にゃあ13時半に到着したがやき。


 福岡から出発された「酒販ビジネス実践会」(http://syuhan-business.com/)増田健治先生と、新幹線内にて岡山から合流し、名古屋からワイドビューひだ7号に乗り替えたがやけんど、この社内広告が向かって左側がこれからうかがう「蓬莱」さんの広告やって、右側が高知県の仁淀川の広告やったがよ。
写真1 電車内広告

 まっこと偶然たぁいえ、何か運命的な導きみたいなもんを感じさいてもうたがやき。


 さて、この会議やけんど、「酒販ビジネス実践会」主宰の増田先生からの提案で始まったもんで、前回の第1回の会議は福岡にて5月(「5月14日」のブログ参照)に開催されたがよ。


 福岡在住の「酒販ビジネス実践会」増田先生から、岐阜の「蓬莱」(http://www.sake-hourai.co.jp/)渡辺酒造店の渡邉久憲社長さんも交えて、ちくと3人で飲もうっちゅう提案があったがやき。


 実はこの3人は若かりし頃、同じダイレクト・レスポンス・マーケティングを学んだ同士でもあり、増田先生いわく、「この3人で話し合やあ、日本酒業界を変革できるばあのインパクトが起きるがやないか」っちゅうことで、集まることになったっちゅう流れながよ。


 渡辺酒造店に到着し、渡邉社長さんにご挨拶さいてもうて、まずは酒蔵見学にご案内いただいたがやき。
写真2 飛騨古川の街並













 ウチと同じ、フジワラテクノアートさんの洗米機が、今期から入ったっちゅうことで、杜氏さんが悦んじょったがよ。
写真3 渡辺酒造店写真4 渡辺酒造店2













写真5 渡辺酒造店3

 造りの現場を、蒸米、麹室、酒母、仕込、上槽・・・と詳しゅうにご案内いただいたがやき。











 大ヒットしたアニメ映画「君の名は。」のモデルになった地域でもあるき、その映画にからめた「酒の名は。」っちゅうインスタ映えしそうなパネルや、遊び心満載の「顔出しパネル」や、見学者の皆さんが寄せ書きできる「ありがとうパワー貯蔵タンク」など、まっこと様々なアイデアを実践されゆうことがハッキリと分かり、まっこと尊敬に値するがよ。
写真6 酒の名は。写真7 顔出しパネル












写真8 ありがとうパワー貯蔵 タンク












 見学のラストは利き酒で、米の品種違いの「W」っちゅうシリーズを、6種類利き酒さいてもうたがやき。
写真9 きき酒


 どれも素晴らしい出来やったがやけんど、なかでも「雄町」を使うた「W」が、最も膨らみや柔らかさらあを感じ、ワシゃあ一番気に入ったがよ。


 さてその後は、3人でちくと会議ながやき。





 実は前回の福岡での会議にて、来年あたりビッグプロジェクトを立ち上げようっちゅう計画が持ち上がっちょって、そのプロジェクトについて、侃々諤々3人で意見を出し合うて盛り上がったがよ。
写真10 会議風景

 まだちくと詳細についちゃあヒミツやけんど、実現すりゃあ結構な話題になるろうき、まっこと楽しみながなき!


 ちゅうことで、2時間ばあで会議は終了し、宿泊ホテルに送っていただいたがやき。







 ほんで、ちくとホテルにて休憩し、再びお迎えに来ていただき、18時ばあから老舗の「料亭旅館 蕪水亭」さんにて、懇親会のスタートながよ。
写真11 蕪水亭

 渡邉社長さんと弟さんの渡邉専務さんとワシらあ2人の合計4名で、かの池波正太郎さんもよう利用されよったっちゅうお部屋にての懇親会ながやき。









 渡邉社長さんは、全国の蔵元のお酒をかなりの数コレクションされちゅうようで、今回はそん中から、「司牡丹・酒槽搾り純米大吟醸」(純米大吟醸原酒)と「船中八策」(超辛口・純米酒)を持ち込みしてくださっちょったがよ。
写真12 船中八策と酒槽搾り

 まっこと、お気遣いいただき、感謝感謝ながやき。


 早速、女将さんが「酒槽搾り純米大吟醸」をみんなあに注いでくださり、このお酒にて乾杯し、宴席がスタートしたがよ。







 前菜盛り合わせや〆サバらあをいただきもって、「酒槽搾り純米大吟醸」や「船中八策」や「蓬莱」の燗酒らあをガンガン酌み交わしゃあ、会話も弾みまくりの大盛り上がりとなったがやき。
写真13 前菜盛り写真14 前菜アップ













 女将さんかがまっこと上手にお酌してくださるもんやき、とにかくお酒が進むこと進むこと!


 名物の「漬物ステーキ」が出てきた時にゃあ、ワシゃあ既に立派な酔っぱらいになっちょったがよ。
写真16 漬物ステーキ

 さらにメイン中のメインの飛騨牛が登場した時にゃあ、かなりの酔っぱらいになっちょって、こぢゃんと美味しかったはずやに、ちくと記憶がおぼろげながやき。
(17)飛騨牛のステーキ

 お陰で、メイン中のメインやに、飛騨牛の画像だっけガラケーでちくとボケちょって、まっこと残念ながよ。













 とにもかくにも、渡邉社長さんと渡邉専務さん、そして増田先生、こぢゃんと学びになり元気になる一時をご一緒さいていただき、まっことありがとうございましたぜよ!
2018.12.21写真18 宴席風景5













 ちなみに翌朝は雪が降っちょって、こぢゃんと寒かったがやき。
写真19 翌朝積雪写真20 朝食













 けんど、朝食に出された朴葉味噌は、こちらのお店が発祥らしゅうて、サスガの美味しさやったがぜよ。















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2018年05月15日

福岡2日目で「ちきゅう屋」と「風の館 ギャラリー よしき」ぜよ!

 5月10日(木)は、昨日のブログの続きの福岡2日目で、まずは博多南に移動し、こちらの駅前にて、「酒販ビジネス実践会」(http://syuhan-business.com/)の増田先生と、10時半ばあに待ち合わせしたがやき。


 ほんで、増田先生の車に乗せてもうて、2人で糸島方面に向こうたがよ。


 ログハウスの面白い酒屋がコンセプトの「酒みせ ちきゅう屋」(https://chikyu-ya.jimdo.com/)さんに、久々にうかがわいてもうたがやき。
写真1 ちきゅう屋

 ユニークな巨大看板とログハウスが見えてきたがよ。










 しっかり「船中八策」のノボリもはためきよって、嬉しいかぎりながやき。
写真2 船中八策のぼり

 ログハウスの店内に入り、まずはご主人の末松さんにご挨拶。


 ザッと店内を見学さいてもうたがよ。


 1本1本のお酒に手書きのPOPが付けられちょって、これが相変わらず見事ながやき。





 ちなみに「船中八策」の1升瓶にゃあ、「おいしい酒は人と人とをつなぐ“にかわ”である。」、720瓶にゃあ、「うまい酒飲めればみーんな仲間じゃき、この酒まず飲もうぜよ!」っちゅうPOPが掲げられちょって、さすがの秀逸なコピーながよ!
写真3 船中八策1升瓶写真4 船中八策4合瓶












 季節物の「船中八策・零下生酒」(超辛口・純米生酒)は、入荷したばっかしっちゅうことで、まだPOPは付けられてなかったかやき。


 どんなコピーのPOPが付けられるがか、まっこと楽しみながよ!


 さらに和リキュールも充実しちょって、「司牡丹・山柚子搾り・ゆずの酒」にゃあ、「美容にいいといわれる高知の柚子使用。いつ飲むの?いまでしょ!」っちゅうPOPが付けられちょったがやき。
写真5 リキュール

 また、他のリキュールにゃあ、「ぷるぷるからふわふわへ。河合奈保子さんのような味。」とか、「お世話になりました。桜樹ルイさんの○○○並みにとろけてます!」とかっちゅう、結構キワドイPOPもあって、かなり笑わいてもうたがよ。


 さすがは「酒販ビジネス実践会」の会員酒販店ながやき!






 末松さんといろいろお話さいてもうて、帰り際にせっかくやきっちゅうことで、2人で「船中八策」を持って、記念写真も撮らいてもうたがよ。
写真6 末松さんと

 末松さん、アポなしで突然おうかがいしてしもうて、まっこと申し訳ございませんでした。ありがとうございましたぜよ!


 さてその後は、再び増田先生の車で出発。


 お昼時間を過ぎちょったき、途中で福岡名物「牧のうどん」をいただいたがやき。







 ワシゃあ、「肉ゴボウ天うどん」と「かしわご飯」のセットをいただいたがやけんど、まっこと美味しかったがよ。
(7)肉ゴボウ天うどんとかしわ飯写真8 ギャラリーよしき

















 ほんで、飯塚市の偉大な詩人・山本よしき先生のギャラリー、「風の館 ギャラリー よしき」(福岡県飯塚市八木山1389 TEL:0948-52-3100 http://www.yamamotoyoshiki.com/)にうかごうたがやき。
写真9 ギャラリー内写真10 ギャラリー内2














写真11 ギャラリー内3

 ちなみに山本よしき先生といやあ、2007年夏の甲子園の佐賀北高校優勝の奇跡も、山本先生の一編の詩「ピンチの裏側」から始まったことで有名で、アノみのもんたさんも「心の救急箱や」っちゅうて絶賛されて、こぢゃんと話題になったがよ。


 さらに2008年にも、また別の山本先生の詩がちょっとした奇跡を起こしたっちゅうて、またもや話題になったっちゅうがやき。


 2008年11月14日の朝日新聞によりゃあ、山本先生の一編の詩を、担任教諭が教室に張り出いたことがきっかけになって、私立自由ヶ丘高校(北九州市)3年の受験勉強漬けの特別進学クラスの生徒37名が、誰に頼まれるでものう、なんと「一日一善」を始めたっちゅうがよ。


 2008年夏、クラス担任の教諭が「風の館ギャラリーよしき」を訪ね、たまたま見つけた「神様を味方にして金メダルをとった男」っちゅう詩を生徒らあに読ませちゃりたいと頼んだがやと。


 山本先生は53行のこの詩を白い紙に筆で大書して贈り、2学期初日から教室に掲示されたっちゅうがやき。


「男は世界のトップクラスの
実力を持っているのに
大きな大会になると
いつも実力を発揮でき
ないでいた
(中略)
自分が神様だったら
どんな選手を応援する
だろうか

男は決心した
神様を味方にするために
「一日一善」
人のためになることを良い事
を実行しようと」
(抜粋)


 ほいたら、ほどのう生徒の1人ひとりから手書きの感想文が寄せられたっちゅうがよ。


 「自己中心的やったことを反省した」


 「せっぱつまった時も『自分自分』やのうて、周りを見て配慮する余裕と思いやりが持てるような人間になりたい」


 「努力たぁ違う行動が心に余裕を持たいてくれ、自分の力が発揮できるがやと思うた」・・・。


 受験勉強漬けで笑顔も余裕もなかった特別進学クラスの高校3年の生徒らあ37人が、詩が掲示された後は、「お母さんの肩たたきをする」「家事の手伝いをする」「通学途中でゴミを拾う」らあの、できることから「一日一善」を始めだいて、みんなあの表情も明るうて笑顔が絶えんなったっちゅうがぜよ。(平成20年11月14日・朝日新聞より)


 そんな山本よしき先生のギャラリーにお邪魔するがは、ワシゃあ約9年ぶり2回目ながやき。


 ギャラリー内にゃあ、魂の琴線に響くような言葉が並んだ詩の作品の数々が所狭しと並べられちょって、確かに奇跡を起こしそうな詩だらけやと、あらためて体感さいてもうたがよ。


 さらに!今回は何と!よしき先生から直接、奇跡の起こし方っちゅうか、「成功の方程式」っちゅうんを教えていただけたがやき!


 そりゃあ、次の簡単な方程式で表されるっちゅうがよ。


【想念(夢・目標)の完成=行動(知識・技術・勉強・努力・一生懸命)+愛のエネルギー(愛の心を持つことで得られるエネルギー)】

※「愛の心」=プラス思考(悪いことが起こっても良い方に考える。)、プラスの言葉(うれしい、楽しい、ついてる・・・etc.)、感謝の心(全てのものに、ありがとう。)、愛する心(人に限らず全てのものを愛する。)


T=A+L
<想念の完成(Think)=行動(Action)+愛のエネルギー(Love energy)>
LはAの不足分をカバーすることがある。Lが一番大事。


●羽生選手の場合
想念の完成(夢の舞台で夢の演技をする。金メダル。)=行動(スケート4回転、練習・努力・一心に。)+愛のエネルギー(感謝の心、応援してくれる人に喜んでもらう)


●誰でもできるコーヒーの実験
想念の完成(まろやかな美味しいコーヒーになれ。)=行動(手をあてる。信じる。素直な心で。一心に。)+愛のエネルギー(コーヒーに対して「愛してます」の念をおくる。)


 ほんで早速コーヒーをいれてくださり、直接指導による実験開始ながやき。


 コーヒーを入れたコップを両手で上下から包み込み、素直な心で一心に、「まろやかなコーヒーになれ。愛してます。愛してます。愛してます。」っちゅうて、念じるがよ。


 声は出しても出さいでもえいき、ただひたすら、約2分間ばあ念じ続けるがやき。


 ほんで2分後、その念じたコーヒーと、元は同じ念じてないコーヒーを飲み比べるがよ。


 ほいたら何と!!


 確かに念じたコーヒーの方が、明らかにまろやかになっちゅうがやき!


 ワシも増田先生も、ビックリ仰天やったがよ!


 コーヒーでできるがやったら、他の自分の夢や目標やち、この方程式通りにやりゃあ実現できるっちゅうことながやき!


 山本よしき先生、まっこと大きな気づきを与えていただき、感謝感謝ながよ。


 ありがとうございましたぜよ!


 こうして「風の館 ギャラリー よしき」をあとにして、増田先生の車で福岡空港まで送っていただいたがやき。


 増田先生、中身の濃い学びだらけの2日間を過ごさいていただき、まっことありがとうございましたぜよ!














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司牡丹酒造株式会社
  
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2018年05月14日

福岡で「酒販ビジネス実践会」増田先生と「蓬莱」渡邉社長と痛飲ぜよ!

 5月9日(水)は、福岡に飛んだがやき。


 こちらに在住されちゅう「酒販ビジネス実践会」(http://syuhan-business.com/)の増田健治先生から、岐阜の「蓬莱」(http://www.sake-hourai.co.jp/)渡辺酒造店の渡邉久憲社長さんも交えて、3人で飲もうっちゅう提案があったがよ。


 実はこの3人は若かりし頃、同じダイレクト・レスポンス・マーケティングを学んだ同士でもあり、増田先生いわく、「この3人で話し合やあ、日本酒業界を変革できるばあのインパクトが起きるがやないか」っちゅうことで、この度実現したっちゅうわけながやき。


 ワシゃあ渡邉社長さんにお会いするがは初めてやったがやけんど、増田先生から「凄いパワフルなDMやホームページを作る稀有な蔵元!」っちゅうて、噂はかねがねお聞きしちょったき、楽しみにしちょったがよ。


 さて、17時半に博多駅にて待ち合わせ、3人で徒歩にて中洲に移動したがやき。


 ほんで、増田先生お薦めの炭火焼き料理「ひら山」さんの個室にて、宴会のスタートながよ。
(1)ひら山

 まずは生ビールにて乾杯の練習をして、つきだしらあをいただいたがやき。
2018.5.14(2)つきだし
















 ほいたらお次は、お造りが登場したき、こりゃ日本酒やっちゅうことで、早速日本酒に切り替え、あらためて日本酒で乾杯したがよ。
(3)お造り写真4 宴席風景




 残念ながら「司牡丹」も「蓬莱」もなかったけんど、いろんな銘柄を次々に注文さいてもうて、盛り上がったがやき。


 当初は他愛もない話題からスタートし、次第に突っ込んだ話題になっていったがよ。


 渡辺酒造店さんのホームページの「酒造りの思想」の部分に、「酒の本質たぁ、『つながりの回復』、あるいは『失われた関係性の回復』やないかと感じちゅう」っちゅうて書かれちゅうけんど、まっこと同感やっちゅうて伝えさいてもうて、盛り上がったがやき。


 ワシゃあ、「日本酒たぁ、料理の美味しさを出汁のように下から支え、一層引き立ててくれる『食の最高のパートナー』やっちゅうことと、さらに、人間関係を良好にする潤滑油であり、ネットに勝る『最強のコミュニケーションツール』や!」っちゅうて、アチコチで語らいてもらいゆうけんど、おんなじような思いやっちゅうことながよ。


 さらに、美味しい炭火焼き肉をいただきもって、最近のグルコース濃度の高い甘い日本酒だっけが人気銘柄になるっちゅう流れは、日本酒業界全体にとっちゃあ全体のさらなる地盤沈下を招く恐れがあるっちゅうような話題や、渡辺酒造店さんのユニークなDMやホームページの話題らあで、大いに盛り上がったがやき。
(5)炭火焼き肉(6)炭火焼き肉2
















 箸も杯も進みまくり、会話も弾みまくりで、〆の炭火焼きおにぎりが出された頃にゃあ、3人とも立派な酔っぱらいになっちょったがよ。
(7)焼きおにぎり




 お店を出た後は、当然2次会は中洲名物の屋台に行ったがやき。
写真8 中洲の屋台













 屋台にて、ビールやツマミや博多ラーメンらあをいただき、こちらでもこぢゃんと盛り上がったはずながやけんど、ワシゃあこっから後は、ほとんど記憶がないがよ。
写真9 酔っぱらい3人

 とにもかくにも、増田先生、渡邉社長、こぢゃんと学びになり元気になる一時をご一緒さいていただき、まっことありがとうございましたぜよ!
















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2018年02月19日

「社長のアカデミー賞カーニバル2017」ぜよ!

15日(木)は、ジャズの殿堂「ブルーノート東京」(http://www.bluenote.co.jp/)にて17時半から、小阪裕司先生(http://www.kosakayuji.com/)が主宰する「ワクワク系マーケティング実践会」最大のイベント、年に1度の「社長のアカデミー賞2017」が開催されたがやき。(1)ブルーノート


 この「社長のアカデミー賞」たぁ、「ワクワク系マーケティング実践会」の会員さんに月刊で送られてくる情報紙に実践報告をエントリーした会員さんの中から、毎年10人ばあがノミネートされ、そん中からその年のグランプリが決定されるっちゅう一大イベントながよ。


 ほんじゃき年度が「2017」になっちゅうがやき。


 ほんで今年も、例年通り満員の150名ばあの会員さんやゲストの方々らあが集まられちょったがよ。


 ドレスコードは正装、もしくは盛装やき、正装の方々以外にも、ミョーな仮装の会員さんらあもアチコチにおられたがやき。


 ワシゃあもちろん、スーツに司牡丹の半纏ながよ。


 開会時間の17時半ちょい前、実践会事務局の青野さんの司会でまずは前座の開会となったがやき。
(2)前座開会

 初参加の会員さんや、1人で参加された会員さんや、さらに過去の伝説のグランプリホルダーの皆さんらあが紹介されたがよ。


 さて、いよいよ小阪先生の登場ながやき。


 プロのバンドをバックに、拍手喝采の中、小阪先生のミニライブの開始ながよ。
(3)オープニングミニライブ(4)オープニングミニライブ2
















 今年は、安室奈美恵さんの「Baby Don't Cry」と「Hero」の2曲やって、みんなあで盛り上がりもって堪能さいてもうたがやき。


 「君だけのためのhero どんな日もそばにいるよ」っちゅうフレーズと曲が、まっことグッときたがよ。


 ほんで小阪先生が開会宣言を告げられ、続いては乾杯で、ご発声は毎年前年度のグランプリホルダーながやき。
19(5)乾杯ご発声カップ授与

 2015年度グランプリホルダー「キングラン東海株式会社」の原田さんから、2016年度グランプリホルダーに「合資会社西島眼鏡店」の西島さんに、「乾杯ご発声カップ」が手渡されたがよ。


 ほんで西島さんのご発声にて、会場を埋め尽くす約150名の皆さんが、声高らかにスパークリングワインにて乾杯したがやき!


 そんな合間にお料理が配られ、前菜の「カリフラワーのブランマンジェ キャビア添え」が出されたがやけんど、会場が暗うて写真が撮れてなかったがよ。


 ちなみに、司牡丹から「船中八策」(超辛口・純米酒)を協賛さいてもうちょったき、ワシとワシんくのテーブルの皆さんに、ワシゃあこのお酒を配らいてもうたたがやき。


 もちろん、周囲の皆さんにも振る舞わいてもうて大好評やって、小阪先生からお酒の寄贈のご紹介もいただき、皆さんから拍手もいただいてしもうたがよ。


 お次の「真鯛のマリネ 野菜のグレッグ マスカルポーネチーズのムスリーヌとミカンのヴィネグレット」と「船中八策」と合わせていただきゃあ、まっこと美味しかったがやき。


 続いては「未来予測対談」で、昨年に引き続いてのスペシャルゲストの慶應義塾大学総合政策学部准教授・および同大学院政策・メディア研究科委員の伊庭崇博士がご登壇されたがよ。
(6)未来予測対談

 ほんで、小阪先生とのミニトークショーのスタートながやき。


 毎年この対談がこぢゃんと学びになるきに、これが聴けるだけやち、高知から出てくる価値が十二分にあるっちゅうもんながやけんど、今年は特にこぢゃんと学びになったがよ。


 伊庭博士は小阪先生とこぢゃんと懇意で、博士の知見は、「まねぶ」効用や「つかる」効用等、既に「ワクワク系」のメソッドの中に組み込まれちゅうっちゅうがやき。


 さらに伊庭博士は、現在「ワクワク系」の商人の方々を研究対象として、「ワクワク系」の「パターン・ランゲージ」を制作中やっちゅうき、まっこと楽しみながよ。


 ほんで伊庭博士は、重要なキーワードとして、「無我の創造」っちゅう言葉を挙げられるがやき。


 真に創造的な人っちゅうんは、実は「自分がこうしたい」っちゅうんやないっちゅうがよ。


 自分を思いっきり総動員して、全身全霊で考え抜くがやけんど、自分がああしたいこうしたいっちゅう作為はない、つまり「自我は抜く」っちゅう状態やっちゅうがやき。


 クリエイティブな映画監督が語る「映画は映画になろうとする」っちゅうんもこの境地やし、クリエイティブな小説家が語る「言葉が自分を選んでくる」っちゅうんもこの境地やっちゅうがよ。


 つまり、たとえば商売におけるPOP作成らあで、「どういう言葉を使うたら売れますか?」っちゅうような質問が出ること自体が、この境地からは最も遠いっちゅうがやき。


 それが最も創造的な「無我の創造」の境地であり、「パターン・ランゲージ」はその境地に至る手助けをするためにあるっちゅうがよ。


 伊庭博士、小阪先生、まっことこぢゃんと学びになるお話しを、ありがとうございました!


 会場の皆さんも、食べる間も惜しんでお2人のトークを必死でメモりゆう方が大半やったがやき。


 ワシも「船中八策」をワイングラスでいただきもって、「真鯛のマリネ」もいただきもって、お2人の会話を必死でメモらいてもうたがよ。


 さて、お2人のトークが終わりゃあ、再び小阪先生のミニライブがあったがやき。
(7)再びミニライブ

 今度は、懐かしいビーチ・ボーイズのナンバーや、田原俊彦さんの「抱きしめてTONIGHT」らあが披露され、会場は盛り上がりまくりやったがよ。


 続いてはちくと懇親&交流タイムながやき。


 アチコチで会員さん同士で名刺交換や、歓談する姿が見られたがよ。


 ワシが提供さいてもうた「船中八策」も、皆さん楽しんでいただきゆうようやって、ワシも他のテーブルの方々らあと交流しもって、「船中八策」を配りまくらいてもうたがやき。


 さてお次は、まずはベストドレッサー賞の発表から。
(8)ベストドレッサー賞

 今年は、「機動戦士ガンダム」のアムロやシャアになりきった方々や、悪代官と町娘と侍や、プレスリー姿の女性や、カッコエイ正装の方々らあが受賞されたがよ。


 メインディッシュの「国産牛サーロインと牛挽き肉のパイ包みベリーソース」が出された頃、さあいよいよ「社長のアカデミー賞」ノミネート者11組が壇上に上がり、まずは皆さんのご紹介ながやき。
(9)社長のアカデミー賞ノミネート者

 小阪先生がお1人お1人にインタビューされたがやけんど、皆さんそれぞれ、素晴らしい実践内容で、これまでの概念でいうところの「商売」の枠を超えて、新しい時代のモデルを築き上げつつあるっちゅう印象やったがよ。













 ワシゃあ肉料理と「船中八策」をいただきもって、またまたこぢゃんとメモらいてもうたがやき。
19(10)肉料理19(11)船中八策

 ちなみにちくと会場が明るうなって、やっと料理とお酒の画像がまともに撮れたがよ。


 さて、ノミネート者の皆さんの実践内容についてやけんど、まず「株式会社原鉄」の中塚さんの売上が2年で56倍に伸びたスコップの事例も、「株式会社森下実業」の森下さんのイカメンチカツが年間32000個も売れるようにったっちゅう事例も、スコップやイカメンチカツだけの話やないっちゅうことながやき。


 スコップやイカメンチカツでできるこたぁ、その他の全ての商品に落とし込めるっちゅうことで、それで全て説明できるっちゅうことながよ。


 1つの商品の売上アップっちゅう現象を意図して起こせるようになったっちゅうことは、その他の全ての商品でも同じことができるっちゅうことながやき。


 また、「株式会社ベネ・ヴィベレ」の磐梨さんの、様々な取り組みを「ちりばめる」1つ1つを洗いざらい書き出して全体が俯瞰できるようにした、「ちりばめの見える化」らあて、まっこと学びになったがよ。


 さらに、「有限会社明友商事」の染野さんの牛乳販売店の事例は、毎朝全てのお客様の家を訪ねるっちゅう凄い「事業資源」に気づき、この凄い「事業資源」を使うて何ができるやろうかと考えることから、新たなビジネスモデルへとシフトしていったっちゅう好例やっちゅうことながやき。


 世の中のビジネスモデルのほとんどが賞味期限切れになっちゅう現代において、自社の「事業資源」をニュートラルに見直していくことが鍵になると、小阪先生は語られるがよ。


 ノミネート者の皆さんが席に戻られ、続いては「小阪裕司のシークレットインタビュー」ながやき。


 小阪先生がマイクを持って会場を回り、歴代のグランプリホルダーの方々や会場の有名会員の方々らあにインタビューされたがよ。


 ここでも、皆さんが語られるお言葉は、まっことこぢゃんと学びになったがやき。


 このあたりでデザートが出されたがよ。
19(12)デザート

 「クレームフロマージュとジュレアグリュウム」は、甘いもんがあんまり得意やないワシやち、まっこと美味しゅういただけたがやき。


 さあ、いよいよ「社長のアカデミー賞2017」各賞受賞者の発表ながよ!
(13)アカデミー賞授与式スタート



 プレゼンターは、昨年度グランプリホルダーの西島さんやったがやき。













 壇上の映像、ライティング、BGMらあでグッと盛り上げ、まずは昨年から新設された「普及貢献大賞」は、「日本石材工業新聞社」の山口さんと、「坂井善三商店」の坂井さんご夫妻らあが受賞されたがよ。
(14)普及貢献大賞

 続いての「動機づけ大賞」は、「有限会社明友商事」の染野さんが受賞されたがやき。
(15)動機づけ大賞
















 お次の「絆づくり大賞」は、「株式会社森下実業」の森下さんが受賞されたがよ。
(16)絆づくり大賞

 続いての今年の準グランプリは、「株式会社原鉄」の原社長さんと中塚さん、そして「坂井善三商店」の坂井さんご夫妻も、「普及貢献大賞」に続いてダブル受賞されたがやき。
(17)準グランプリ

 皆さん、会場から拍手喝采が贈られ、それぞれの受賞の言葉も、こぢゃんと学びになったがよ。















 さあ!いよいよ最も栄えある「社長のアカデミー賞2017」グランプリの発表!
(18)グランプリ!

 今年は、入会から2年4ヶ月っちゅう史上最速のスピードで、「株式会社浜松ベジタブル」の池田さんが、グランプリを受賞されたがぜよ!


 壇上に向かう池田さんに、皆さんから「おめでとう!」の賞賛の声と握手の嵐と拍手喝采やったがやき。


 池田さん、まっことおめでとうございます!
(19)グランプリ、準グランプリ

 入会から1年間は、日本各地で開催されるセミナーや場のすべてに参加され、「ワクワク系」につかりまくって「つかり王」の異名を取った池田さんしか、やっぱし今年のグランプリホルダーはおらんがよ!


 これっぱあつかりまくりゃあ、これっぱあ速うに、これっぱあ深うに、脳は書き換えられるっちゅう、最高の実例を示してくださり、まっことありがとうございます!


 壇上に上がられた池田さんは、まっこと晴れ晴れとした最高の笑顔を見せてくださり、会場は割れんばかりの拍手喝采となったがやき。


 涙の受賞のコメントも、まっこと素晴らしゅうて、これまたこぢゃんと学びになり、またワシらあも涙があふれるばあ感動的やったがよ。


 こうして大盛り上がりの中、「社長のアカデミー賞2017」は無事お開きとなったがやき。


 帰り際に会員の皆さんお一人お一人と握手と言葉を交わされる、笑顔の小阪先生。


 まっことお疲れ様でした!


 そして、また明日から地道な実践活動に携わる元気を、ワシらあに足るばあいただき、心から感謝申し上げますぜよ!


 その後は場所を変え、受賞者の皆さんらあを囲んでの2次会で、さらに大盛り上がり!
19(20)2次会風景

 2次会場でも、手持ち込みさいてもうた「船中八策」を、アチコチに振る舞わいてもうたがよ。


 そんな中でのたくさんの同志の方々との会話は、まっこと大いに刺激にもなり、また学びにもなったがやき。


 本年度ノミネートされた皆さん、各賞を受賞された皆さん、そしてグランプリの池田さん、まっことおめでとうございましたぜよ!
















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2017年07月07日

「デザインの次に来るもの」―中小企業の生きる道はコレぜよ!

 今回は、久々のお薦め書籍、「デザインの次に来るもの」〜これからの商品は「意味」を考える〜(安西洋之 八重樫文 著 発行:クロスメディア・パブリッシング 発売:インプレス 2017年5月1日発行 本体:1680円)をご紹介さいていただきますぜよ。
(1)デザインの次に来るもの(2)デザインの次に来るもの・裏表紙

 まず、ワシが何でこの書籍を購入したかっちゅうたら、たまたま書店で見つけ、サブタイトルの『これからの商品は「意味」を考える』と、オビの『9割の会社は「技術」より「意味」を突き詰めろ! ロウソクは、なぜ今も売れ続けるのか?』『欧州が一歩先をゆく経営戦略「意味のイノベーション」の全貌』っちゅう言葉らあに、ビビッと反応したきながよ。


 全体の内容やけんど、イタリアデザインの歴史やとか、世界のデザインの潮流やとか、デザイン関係者やない一般のビジネスパーソンにとっちゃあ、あんまり興味をソソらん部分もあるこたぁあるけんど、こりゃあまっこと現代の全てのビジネスパーソンにとって、特に中小企業にとって、新たな道を見出だすカギとなる、必携のビジネス書やと感じたがやき。


 著者も「はじめに」で、「製品の質に差がのうなり、差別化できん。モノが売れん。そうした八方ふさがりに見える状況のなかで、新しい道を探していらっしゃるビジネスパーソンに読んでいただきとうて、この本を書いた。」っちゅうて語られちゅうがよ。


 さて、1990年代以前、デザインはモノの色やカタチを指すことが主流やった、つまりモノの外観っちゅう限定的な領域を指しちょったっちゅうがやき。


 その後、デザインはモノ以外も対象にするようになり、問題解決の手段として、あるいは社会全体を対象にしたデザインも視野に入れるようになり、企業のなかでもクリエイティブな分野だけやのうて、経営のデザインが必要やと言われるようになったっちゅうがよ。


 ほんで著者は、こりゃあ「イノベーションにデザインは有効である」との考え方が普及してきた証やっちゅうがやき。


 さらにその重要なケースが欧州にあるっちゅうて、2010年、EUが10年計画の6つの重要なプロジェクトの1つにイノベーションの推進を掲げ、その実行にあたっちゃあ、デザインの考え方を官民ともに定着させることで、あらゆる分野とレベルでイノベーションを実行するがに適切な土壌をつくり始めたことを挙げるがよ。


 ほんで、この政策の1つに、地方の「技術を売りにしない中小企業」のイノベーションを推進することを念頭に置いたプログラムがあり、このプログラムに採用されちゅうアプローチが「意味のイノベーション」で、本書はここに注目するっちゅうがやき。


 こりゃあ、極端な言い方をすりゃあ、製品の仕様やパッケージをまったく変えることのうイノベーションを起こす方法であり、ソーシャルメディアらあが力を持ってきた時代に多くの企業が挑戦できるテーマやっちゅうがよ。


 ちなみに「意味のイノベーション」っちゅうんは、イタリア・ミラノ工科大学の経営工学研究所のロベルト・ベルガンティ教授が著した「デザイン・ドリブン・イノベーション」に登場する言葉やっちゅうがやき。


 ほいたら、「意味のイノベーション」たぁ、何か?


 一般的に「イノベーション」は、「技術革新」と訳されるけんど、そりゃあテクノロジー開発の背中を押す、「技術のイノベーション」のことで、「どうやって?」を求めるがよ。


 これに対し「意味のイノベーション」は、市場に“新しい意味”をもたらす土壌をつくるっちゅうことで、こちらは「なぜ?」を追及するがやき。


 たとえば、電灯がこれっぱあ普及しちゅうに、ロウソクはなんで今も売れ続けるかっちゅうたら、もちろん停電になったときの緊急用としちゃあ必要やろうけんど、「食事のムードを楽しみたい」っちゅう“新しい意味”に気づいた人がおったき、売れ続けゆうっちゅうことながよ。


 このように、「技術のイノベーション」やのうて、「意味を突き詰めて、新しい意味を生み出す」っちゅう「意味のイノベーション」に力を入れるがが、「デザイン・ドリブン・イノベーション」やっちゅうがやき。


 投資のかかる技術開発競争に巻き込まれるテクノロジー依存よりか、中小企業はこちらのイノベーションに注力すべきやっちゅうがよ。


 また、「技術のイノベーション」は、「製品・サービス・プロセス」の変化である「どうやって?」が中心になるけんど、「意味のイノベーション」は、「使い方・シンボル・ユーザーの感情」の変化である、「なぜ?」を起こしていく、「なぜ?」を追及するもんやっちゅうがやき。


 さらに、意味はメタファー(暗喩)によって伝わりやすいっちゅうがよ。


 人はモノそのものよりか、モノとそれが関わるサービスの意味を買うがやき。


 けんど、意味は同じモノやコトでも人々の生活様式や文脈によって変わってくるがよ。


 たとえば、100年前の「走る」と現代の「ジョギング」は、まったく意味が違うがやき。


 また、寿司もそうやっちゅうがよ。


 かつては、欧米一般じゃあ、生魚を食べるらあて「信じられん」っちゅうゲテモノやったがが、ダイエット食、ヘルシー食っちゅう意味になり、いまや世界中で一般的に食べられるようになったがやき。


 次に、「意味の転換を人々にどう伝えるか」が問題になるっちゅうて、スイスの時計メーカー、スウォッチの例を挙げるがよ。


 1970年代半ばまで、スイスは機械式の時計大国やったがやけんど、その後クオーツとデジタル表示が登場し、日本をはじめとするアジア系メーカーの低価格帯商品に押され始め、10年後にゃあ3分の2のスイスの時計メーカーは廃業せざるを得んなったっちゅうがやき。


 この危機に直面して、スイスの2社が合弁して設立したががスウォッチで、高価な機械式やのうて、クオーツで真っ向からアジアメーカーに対抗するためやったっちゅうがよ。


 同社は、それまで一生モノやった時計の意味を変え、ファッションに合わせる多数の時計を提供することにし、そこでメタファーが活用されたっちゅうがやき。


 「ネクタイは100本持っていても新しいネクタイを買う。時計も同じ。」


 「時刻を示す機器からファッションアイテムへ」っちゅう意味の転換ながよ。


 このネクタイのたとえにより、毎年新しいデザインの時計を買うことに抵抗がないなったっちゅうがやき。


 スウォッチは、ネクタイとおんなじ季節ものの商品ながやき、いくつ持ったちえいっちゅうことながよ。


 またメタファーは、顧客の購買動機をつくり出すだけやのうて、企業内の開発段階でコンセプトを社内に広めたり、製品やサービスのコンセプトを取引関係者に伝えるがにも役立つっちゅうがやき。


 ユニークなコンセプトを、幅広い協力者らあに短い時間で直感的に共有してもらいたいときらあに、メタファーが活躍するっちゅうがよ。


 ほんで著者は、スウォッチの例は、「どんな規模の企業であろうと、新しい意味をつくることができる」との確証を持つにふさわしい例やっちゅうがやき。


 さらにこの他にも、こぢゃんと参考になる事例が目白押しながよ。


 たとえば、アメリカのGEヘルスケアにおける、MRI装置のデザインの事例。


 2年半かけて自信を持って開発したMRIの装置を使う際、子供の患者やと怯えてしもうて、その80%に鎮静剤の投与が必要やったっちゅうがやき。


 その驚きの改善策は、「体験」を設計し直すことやったっちゅうがよ。


 つまり、子供がMRIをどう体験し、利用するかを総合的に考え、装置一式を冒険物語にすることを考えたっちゅうがやき。


 装置の内部の技術にゃあ一切手を加えんと、機器の外側と床や天井、部屋のあらゆる面にカラフルなイラストを施し、冒険を演出するっちゅうがよ。


 さらに、子供を冒険に誘うための、操作担当者向けの台本も考えたっちゅうがやき。


 「これから海賊船に乗って旅をするき、じっとしちょかにゃあイカンぜよ」っちゅうようなもんながよ。


 ほんで、競合他社はいまだにMRIのスキャンの速度や解像度の向上らあの技術的な仕様ばっかしに目を向け、そこで熾烈な競争をしゆうっちゅうがやき。


 新しい意味を見出だすにゃあ、様々な分野の専門家らあで構成される、解釈者のネットワーク(=デザイン・ディスコース)が大事やっちゅうがやけんど、そこにおいて探究されるがは、モノの「物質的な質」や「機能」やのうて、人々がモノに与える「意味」やっちゅうがよ。


 加えて「人々は、実利的な理由だけやのうて、深い感情的な理由や、心理的・社会文化的な理由からモノを買う。つまり、人々は製品を買うがやのうて、その意味を買いゆう」っちゅうがやき。


 ほんで、モノの意味を劇的に変える方法論が、デザイン・ドリブン・イノベーションやっちゅうがよ。


 さらに、そんなデザイン・ドリブン・イノベーションを実践しゆう企業の実例として、北イタリアの日用雑貨・家庭用品メーカーのアレッシィと、同じゅう北イタリアの照明器具メーカーのアルテミデが紹介されちゅうがやき。


 ここじゃあ長うなるき、アレッシィの事例のみを紹介すりゃあ、ワインのコルク抜きながやけんど、回転する頭に腕みたいなレバーがついちゅう、まるで玩具の人形みたいな「アンナG」の事例ながよ。


 ワインの栓にクルクル頭をねじ込みゃあ、両腕がドンドン上がっていき、上がり切ったところで一気に腕を下げりゃあ、ワインのコルクが抜けるっちゅう仕組みながやき。


 その様子は、アンナGが楽しゅう優雅に踊りゆうようで、1994年の発売以降、「1つは自分のために買うて、もう1つは友人のために買う」っちゅうて言われるばあ、いまなお世界で売れ続けゆうっちゅうがよ。


 ほんで、アレッシィがこのアンナGの開発にあたって取った戦略は、ユーザーが感じちゅう既存の問題の解決やのうて、新たな意味をユーザーに提案するような戦略やったっちゅうがやき。
(3)アンナG

 もしアレッシィが、ユーザーの家庭に赴いて、彼らがどんなふうにワインのコルク栓を抜くかをツブサに観察したりしよったら、このような愛らしいもんやのうて、まっと効率的で便利な道具が考案されちょったやろうっちゅうがよ。


 けんど、アレッシィが目指しちょったがは、ユーザーがすでに頭ん中に思い描いちゅう「いま欲しいもん」やのうて、人々がそれを目にしたときにはじめて、「そうや!これを待ちよったがや!」と感じられるようなもんやったっちゅうがやき。


 そのためにアレッシィは、ユーザーと一歩距離を置き、社会、経済、文化、芸術、科学および技術の進化を研究し、小児科医と精神分析医が行うた研究に注目したっちゅうがよ。


 そりゃあ、子供が毎日手にするもんが、どのように日常的な感情に結びついちゅうか、ちゅうもんやったっちゅうがやき。


 特に彼らは、子供らあが母親から自立する際に重要な持ち物に注目したっちゅうがよ。


 そりゃあ、ぬいぐるみや安心毛布のようなもんで、このような持ち物にゃあ、誰もが特別な愛着がある、つまり誰もが日常生活で特別な意味を見出だすことに気づいたっちゅうがやき。


 著者は、こりゃあ単なるアレッシィの思いつきやないっちゅうがよ。


 このような着想に至る過程に、企業やったら誰やち利用できる考え方があることを理解することが重要やっちゅうがやき。


 ユーザーと一歩距離を置くっちゅうことは、「問いの立て方を変える」っちゅうことであり、「人がどのようにワインの栓を抜きゆうか」を注意深う観察するように、対象に最接近するがやのうて、まっと引いて社会や人々の生活全体を見ることが必要になるっちゅうがよ。


 つまり、ここでの問いはこう変わるっちゅうがやき。


 「おまさんの家族が、家で夕食をとるとき、そこにどんな意味を求めちょりますか?」


 問いがこのように変わったとき、台所用品メーカー、家電メーカー、テレビ局、インテリア・デザイナー、食品ジャーナリスト、食品小売店っちゅう他の企業も、これと同じ調査をしゆうことに気づくやろうっちゅうがよ。


 いろんな人らあが「自宅で家族とともに夕食を取る」っちゅう同一の生活背景を見て、それぞれの立場から解釈しゆうことになるっちゅうがやき。


 言い換えりゃあ、彼らは人々の生活の「解釈者」といえるっちゅうがよ。


 デザイン・ドリブン・イノベーションを実践する企業は、こうした解釈者らあとの相互作用を重要視しちゅうっちゅうがやき。


 ほんで、これがデザイン・ディスコースやっちゅうがよ。


 彼らは互いにここで、自分らあの考えについて情報交換を行うて、自分らあの仮説がどれっぱあしっかりしちゅうかを試し、自分らあの持つビジョンについて継続的に議論し、ほんで企業はこっから人々が生活に与える「意味」を見出だすっちゅうがやき。


 アレッシィはここで、家族の夕食における意味を見出だし、それをワインの栓抜きに与えたっちゅうがよ。


 ベルガンティは、デザインを「モノに意味を与えること」と定義しちゅうっちゅうがやき。


 さらに著者は、デザイン・ディスコースが独特でありゃああるばあ、他者が真似できん知見があふれていき、そりゃあ企業の長期的な資産となり得るっちゅうがよ。


 アレッシィがいまなお魅力的な製品を発表し続けゆうがも、独特なデザイン・ディスコースを維持・発展させゆうおかげやっちゅうがやき。


 さらに著者は、ありがたいことに、「意味のイノベーション」を導く4つのプロセスを、詳しゅうに紹介してくれちゅうがよ。


 簡単に紹介すりゃあ、以下の通りながやき。


<ステップ1>「個人による熟考」


一人ひとりが自分の持つモノゴトの前提に疑問を投げかけて、自社が解決できる顧客の問題を新たな解釈で捉え直すっちゅうことながよ。


「自分自身の考えを起点にすること」が重要なポイントやっちゅうがやき。


<ステップ2>「ペアによる建設的な批判」


 信頼できる仲間の建設的な批判にさらされることで、自分のビジョンやアイデアはより強いもんになるっちゅうがよ。


<ステップ3>「小さなサークルによる厳しい批判」


10人未満ばあのグループで、議論をさらに厳しい批判にさらすっちゅうがやき。


この批判も否定的なもんやのうて、比較検討することを重視し、より優れた価値提案が見つかる可能性はないか検討していくっちゅうがよ。


ここでのポイントは、みんなあの「共通の敵」をつくることで、好きなもんよりか嫌いなもんを話し合うたほうが意見はまとまり、仲間が団結し、強力な一体感が生まれるっちゅうがやき。


<ステップ4>「解釈者による批判」


ここでまとめられたビジョンは最後に、新鮮な視点を持つ広範な領域の専門家の批判にさらされるっちゅうがよ。


この専門家が解釈者で、こりゃあ新たなアイデアの創出が目的で解釈者を関与させるがやのうて、的確な疑問の声を得て、新たなモノの意味を確固たるもんにするために、厳しい意見をもらうことが目的やっちゅうがやき。


以上、ブログとしちゃあ長うなったけんど、簡単に本書の内容を紹介さいてもうたがよ。


これだけやち、自社でも「意味のイノベーション」が起こせそうな、そんな気になってくるがやないろうか?


「デザインの次に来るもの」〜これからの商品は「意味」を考える〜・・・ほんじゃき、あらゆるビジネスパーソンに必携の書籍やっちゅうことながぜよ!

















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2017年06月24日

酒販ビジネス実践会「お酒という商品価値の伝え方セミナー」ぜよ!

 6月21日(水)は東京に飛んで、「都道府県会館」にて13時から開催の、増田健治先生の「酒販ビジネス実践会」(http://syuhan-business.com/)主催「お酒という商品価値の伝え方セミナー」に参加したがやき。


 増田先生は、彼が日本名門酒会(http://www.meimonshu.jp/)の営業をされよった15年以上前から、様々なマーケティングセミナーらあに共に参加しよった盟友で、ワシも同会に入会さいてもうちょって、こぢゃんとお世話になりゆう方ながよ。


 さて、東京を中心に、静岡や福島らあからも、酒販店の方々らあが30名ばあ集まられ、早速セミナーのスタートながやき。


 4時間に渡る長丁場のセミナーやき、その全てをこのブログで紹介するこたぁできんけんど、だいたい以下のような内容やったがよ。
(1)セミナー風景(2)セミナー風景2

 まず増田先生は、「価値たぁ、目的の実現に役立つ性質、もしくは人間の肉体的・精神的欲求を満たす性質」やと語られたがやき。


 ほんで、目的は人によって様々やけんど、もし目的が実現できんかったら価値はないっちゅうことで、価値基準は誰が決めるかっちゅうたら、100%お客様やっちゅうがよ。


 さらに、見込み客はおまさんの店・商品・サービスに一切関心がないっちゅうことを大前提に考えにゃあイカンっちゅうがやき。


 ほんじゃき増田先生は、いまアメリカで最も注目されちゅう、小が大を制すばあの強力なマーケティング手法、人間の脳の働きに基づいた商品価値の提案方法である、「ニューロ(脳科学)マーケティング」を提唱されるがよ。


 まず、「人間がこの世に生まれながらにして持っている8つの基本的欲求」<Human basic needs>(Huban8 ヒューバンエイト)を示されるがやき。
(3)ヒューバンエイト

/誉犬鬚茲螻擇靴漾△茲蠶浩犬したい。

△茲蠅いしい食べ物、飲み物を味わいたい。

6寡檗痛み、苦しみ、危険、不安、不満から逃れたい。

ぞ錣肪がと繋がっていたい。

イ茲蟆適に暮らしたい。

β梢佑茲蠅睛イ蝓△海寮い肪戮譴鬚箸蠅燭ない。

ОΔ垢訖佑魑じい、守りたい。

╂ご屬貿Г瓩蕕譴燭ぁ感謝されたい。


 ほんで、「ヒューバンエイトを組み入れた案内文と組み入れん案内文」の実例を紹介され、結果は10倍以上違うちょったっちゅうがよ。


 けんど、多くの商品告知の内容が、この「ヒューバンエイト」に基づいてないっちゅうて指摘されるがやき。


 つまり、「生酒入荷!」やとか「ひやおろし入荷!」とかの単なる商品紹介じゃあ、マニア以外誰っちゃあ振り向かんし、反応はせんっちゅうがよ。


 自分にゃあ関係ないし、どう行動したらえいかも分からんっちゅうがやき。
(4)セミナー風景3

 重要ながは、「生酒を飲みゃあどうなる?」「ひやおろしを飲んだらどうなる?」っちゅうこと、「それを買うたら生活がどう変わるがか?」が重要やに、そこが書かれてないっちゅうがよ。


 ほんで、以下の「VAKOG(バコグ)の法則」を紹介されるがやき。


Visual(視覚・見えるもの)

Auditoy(聴覚・音)

Kinesthetic(身体感覚・触覚)

Olfactory(臭覚・匂い)

Gustatory(味覚・味)


 人はこれまでに体験した記憶を、「VAKOG」に基づいて記憶しちょって、「VAKOG」を再度体験することにより、当時の記憶がよみがえるっちゅうがよ。


 ほんじゃき、チラシやDMらあで重要ながは、人々の頭ん中の再現力を高めさせること、過去の記憶がリプレイされるような言葉やっちゅうがやき。


 さらに増田先生は、アメリカの心理学者ロバート・チャルディーニさんの「チャルディーニの希少性の法則」を紹介されるがよ。


 取引先の酒販店をA班、B班、C班に分けて、電話で酒をセールスする実験ながやき。


 A班にゃあいつものセールストーク、B班にゃあいつものセールストークに加え「この蔵の酒の供給が減りそうや」と説明、C班にゃあいつものセールストークに加え「この蔵の酒の供給が減りそうや」と説明し、さらにもう一言加えさいたっちゅうがよ。


 ほいたら、B班はA班の2倍の注文が入り、C班はA班の6倍の注文が入ったっちゅうがやき。


 そのC班が付け加えた言葉たぁ、「お宅だけの情報です!」(orここだけの話です!)やっちゅうがよ。


 さらに、誰も知らん、効果抜群のキラー・フレーズも、紹介されたがやき。


 広告の最後にこのキラー・フレーズをつけるだっけで、価格訴求の広告は7%アップ、品質訴求の広告は30%アップ、サービス業の広告は25%アップ、業務遂行の広告は33%アップしたっちゅうがよ。


 そのキラー・フレーズたぁ、「私たちにおまかせください!」やっちゅうがやき。


 さらに、ガッツポーズの写真を加えりゃあ、効果はテキメンやっちゅうがよ。


 人間同士の間に信頼関係が構築されるとき、オキシトシンホルモンが分泌されるらしいがやけんど、このキラー・フレーズにゃあ同様の効果があるっちゅうがやき。


 ちなみに握手にも同様の効果があり、両手での握手はさらに効果があるっちゅうがよ。


 次に増田先生は、告知広告たぁ、人に行動を促すもんやないとイカンっちゅうがやき。


 見た人にどうしてほしいがか、どう動いてほしいがからあが重要やに、モノの説明だっけの広告が99%やっちゅうがよ。


 ほんで、真の商品説明たぁ、人の頭ん中のスクリーンに動画を再生させることやっちゅうがやき。


 その事例として、映画「男はつらいよ 第13作『寅次郎恋やつれ』」のセリフを紹介されるがよ。


 「朝、目が覚める。耳もとで波の音がパシャパシャ〜雨戸をガラッと開ける。パア〜ッと一面、目に染みるような青い海、これが日本海だ。『今日もお天気でありますように』と新鮮な空気を胸いっぱいに吸ったとき、下から女中さんの声が聞こえる。『番頭さん、朝ご飯ですよ〜』『はい、すぐ行くよ〜』そう答えといて、ポンポンポンと布団をたたみ、トントントンと階段を下りて、ガラッと湯殿の戸を開けてザブ〜ン!と朝風呂に入る。身も心もさっぱりしたところで朝ご飯ですよ。さっきまで活きていたイカの刺身、こんなドンブリに山盛りだ。ショウガをパラッとかけ、醤油をつるつるっとたらし、一気にパア〜と食っちまう。あとは鯵のタタキに新鮮な卵。これで朝ご飯をたっぷりいただいて、さあ、仕事ですよ。」


 商品説明は、こうやないとイカンと、増田先生は断言されるがやき。


 日本酒で言うたら、ゴクゴクゴクとか、キュッとか、トクトクトクとか、擬音をフルに使うてより具体的に、そのお酒に最もふさわしいシーンを具体的に表現してあげにゃあイカンっちゅうがよ。


 簡単な事例じゃあ、ある店で全然売れてなかったメニューの「豚足」を、「コラーゲンたっぷり!プリプリ豚足」と書き変えただっけで、ガンガン売れだいて人気メニューになったっちゅうがやき。


 さらに、アメリカのガールスカウトのアンドリュー・マルキタさんっちゅう女性の、「マルキタの法則」も紹介されたがよ。


 ガールスカウトが、寄付金集めのために、クッキーを焼いてそれを5ドルで売るがやけんど、通常は10軒回って1軒売れりゃあえい方ながを、マルキタさんは、一番多くの寄付金を集めたっちゅうがやき。


 彼女はどうしたかっちゅうたら、最初はクッキーを出さんと、100ドルの寄付金をお願いするっちゅうがよ。


 ほんで断られたところで初めてクッキーを出して、「このクッキーを5ドルで買うてください」っちゅうて言うたっちゅうがやき。


 さらに増田先生は、正しい質問からしか正しい答えは見出だせん、間違うた質問からは間違うた答えしか見出だせんっちゅうがよ。


 「どうすりゃあ売れるか?」「どうすりゃあ生き残れるか?」「どうすりゃあ利益が出るか?」らあは、すべて間違うた質問やっちゅうがやき。


 これらあはすべて、主語が自分もしくは商品やっちゅうがよ。


 答えの出る正しい質問たぁ、主語をお客様にすることやっちゅうがやき。


 つまり、「どうすりゃあお客様は店に入ってくれるか?」「どうすりゃあお客様はこの商品を手にとってレジに持ってきてくれるか?」「どうすりゃあお客様は当店を必要としてくれるか?」っちゅうんが、答えの出る正しい質問やっちゅうがよ。


 さらに、人気講演家の中村文昭さんのお話をご紹介されたがやき。


 彼が惚れ込んで弟子入りした師匠の教えは、以下の3つだっけやったっちゅうがよ。


0.2秒の返事。

△任ない理由を言わない。

M蠅泙譴瓦箸六遒気譴瓦函


 例えば、ある夏の暑い日に来客があった時、師匠からお金を渡されて冷たい飲み物を買いに行ったら、戻ってきた時にこぢゃんと怒られたっちゅうがやき。


 「おまんの仕事は、飲み物を買いに行くことやない!相手の予測を上回ることや!頼まれごとは試されごと!暑い日にダッシュで飲み物を買いに行って、滝のよいな汗を流しもって冷たい飲み物を届けたら、お客様は絶対おまんのことを忘れんろう!」っちゅうたっちゅうがよ。


 また、数ヶ月後にバーをオープンすることになり、バー経験の全くない中村さんがその店を任されることになって、あるホテルに修行に入ったっちゅうがやき。


 ほいたら、来る日も来る日も皿洗いばっかしで、オープン日はドンドン近づいてくるに、いつまで経ったちバーの仕事らあ任せてもらえんかったっちゅうがよ。


 ほんで師匠に泣きついたら、また怒られたっちゅうがやき。


 「おまんは、皿洗いの仕事を本気で一生懸命やったかよ?バカにしちゃあせんかったかよ?日本一の皿洗いを目指して仕事に当たってみい!バーのオープン日は、おまんが一人前になるまでは先伸ばしにするだけや!」っちゅうたっちゅうがよ。


 その日から中村さんは心を入れ替え、ホテルの周囲の人らあに「日本一の皿洗いになります!」っちゅうて公言しまくり、全身全霊を込めて皿洗いに打ち込んだっちゅうがやき。


 ほいたら、数ヶ月も経たんうちに上司から認められ、異例の短期出世でバーの担当に抜擢されたっちゅうがよ。


 また、増田先生の出張中の体験で、ある何でもない居酒屋のアルバイトのチャラい兄ちゃんにビールを頼んだら、「お仕事お疲れ様でした!」っちゅうて、冷えたビールの栓を抜いて、注いでくれたっちゅうがやき。


 そんなことだっけやけんど、増田先生は感動し、その居酒屋のことは一生忘れんやろうっちゅうがよ。


 頼まれごとは試されごと、相手の予測を上回るような、ちょっとしたことを、毎日毎日一生懸命に継続していくこと!


 こういう意識で経営しよりゃあ、間違いのうビジネスは黒字になるやろうっちゅうがやき!


 ほんで最後に増田先生は、結局経営たぁ、,客をつくり、△弔ったお客を維持しもって、ファン(信者)を育成(商品のファンやのうて自身のお店のファン)していくこと、この3つの単純作業から目をそらさんことで、おんなじ繰り返しやと飽きるかもしれんけんど、継続は力であり、飽きちゃあイカン、ほんじゃき商いやっちゅうて、締め括られたがよ。


 こうして、途中で休憩や名刺交換タイムを含めた4時間に渡るセミナーは、拍手喝采の中で終了したがやき。


 増田先生、まっことこぢゃんと学びになる素晴らしいセミナーを、ありがとうございましたぜよ!


 ちなみに、名刺交換タイムの際に、もう1社参加されちょった蔵元、飛騨市の有限会社渡辺酒造店(「蓬莱」)の蔵人&セールスの渡邉隆さんとご挨拶さいてもうたがよ。


 通販のパンフレットやニュースレターらあをいただいたがやけんど、こりゃまっことスゴイ内容やって、こぢゃんと学びになったがやき。
(5)渡辺酒造店のパンフレット等

 さてその後は、増田先生も含めた17名ばあの方々が、懇親会にも参加されるっちゅうことで、有楽町の「酒蔵レストラン 宝」に移動し、みんなあでこぢゃんと痛飲しもっとこぢゃんと語り合うて、大盛り上がりに盛り上がったがは当然ながぜよ。
(6)「宝」での懇親会風景

















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2017年02月10日

「社長のアカデミー賞カーニバル2016」ぜよ!

2月8日(水)は、ジャズの殿堂「ブルーノート東京」(http://www.bluenote.co.jp/)にて17時半から、小阪裕司先生(http://www.kosakayuji.com/)が主宰する「ワクワク系マーケティング実践会」最大のイベント、年に1度の「社長のアカデミー賞2016」が開催されたがやき。
10(1)ブルーノート東京

 この「社長のアカデミー賞」たぁ、「ワクワク系マーケティング実践会」の会員さんに月刊で送られてくる情報紙に実践報告をエントリーした会員さんの中から、毎年10人ばあがノミネートされ、そん中からその年のグランプリが決定されるっちゅう一大イベントながよ。
10(2)会場舞台

 ほんじゃき年度が「2016」になっちゅうがやき。


 ほんで今年も、例年通り満員の150名ばあの会員さんやゲストの方々らあが集まられちょったがよ。


 ドレスコードは正装、もしくは盛装やき、正装の方々以外にも、ミョーな仮装の会員さんらあもアチコチにおられたがやき。







 ワシゃあもちろん、スーツに司牡丹の半纏ながよ。


 開会時間の17時半ちょい前、実践会事務局の青野さんの司会でまずは前座の開会となったがやき。
(3)青野さん前座

 初参加の会員さんや、1人で参加された会員さんや、さらに過去の伝説のグランプリホルダーの皆さんらあが紹介されたがよ。


 さて、いよいよ小阪先生の登場ながやき。


 プロのバンドをバックに、拍手喝采の中、小阪先生のミニライブの開始ながよ。
(4)小阪先生ミニライブ

 今年は、映画「君の名は。」の主題歌2曲やって、みんなあで盛り上がりもって堪能さいてもうたがやき。


 ほんで小阪先生が開会宣言を告げられ、続いては乾杯で、ご発声は毎年前年度のグランプリホルダーながよ。


 2014年度グランプリホルダー「快足楽歩カンパニーおさだウイズ店」の長田さんから、2015年度グランプリホルダー「キングラン東海株式会社」の原田さんに、「乾杯ご発声カップ」が手渡されたがやき。


 ほんで原田さんのご発声にて、会場を埋め尽くす約150名の皆さんが、声高らかに乾杯したがよ!


 ちなみに、司牡丹から「船中八策」(超辛口・純米酒)を協賛さいてもうちょったき、ワシとワシんくのテーブルの皆さんは、このお酒で乾杯したがやき。
(5)船中八策10(6)乾杯

 もちろん、周囲の皆さんにも振る舞わいてもうて大好評やって、小阪先生からお酒の寄贈のご紹介もいただき、皆さんから拍手もいただいてしもうたがよ。














 また、小阪先生から重大発表があるっちゅうことやって、何と「ワクワク系新プログラムによるサービス業の生産性向上・企画力底上げ“希望の商い”全国展開事業」が、経済産業省・関東経済産業局の「新連携計画」に認定されたっちゅう発表があったがやき!
(7)経産省より認定発表

 会場全体が歓喜の渦となって、拍手喝采やったがよ。


 小阪先生、まっことおめでとうございますぜよ!


 そんな合間にお料理が配られ、前菜の「豆乳と湯葉のムース 山椒のジュレ」が出されたがやき。
10(8)前菜

 「船中八策」と合わせていただきゃあ、まっこと美味しかったがよ。














 続いては「未来予測対談」で、スペシャルゲストの慶應義塾大学総合政策学部准教授・および同大学院政策・メディア研究科委員の伊庭崇博士がご登壇。
10(9)未来予測対談

 ちくと小阪先生とのミニトークショーながやき。


 毎年この対談がこぢゃんと学びになるきに、これが聴けるだけやち、高知から出てくる価値が十二分にあるっちゅうもんながよ。


 伊庭博士は小阪先生とこぢゃんと懇意で、博士の知見は、「まねぶ」効用や「つかる」効用等、既に「ワクワク系」のメソッドの中に組み込まれちゅうっちゅうがやき。


 ほんで伊庭博士は、今自分で作った衣服を身につけちゅう方はほとんどおらんろうけんど、10年後にゃあ大半の方々がAIらあを駆使して衣服は自分で作るような時代になっちょって、「10年前までは服を買いよったがや!」と驚くような時代になっちゅうかもしれんっちゅうがよ。


 ほんで、20世紀はエネルギーの時代で、21世紀はクリエイティビティの時代やっちゅうがやき。


 さらに今後は、大きなクリエイティビティはAIに取って変わられるかもしれんけんど、地域のコミュニティについちゃあ、人間のナチュラルクリエイティビティが中心になるやろうっちゅうがよ。


 そん時に求められるがが、ワクワク系の商人たちの力やっちゅうがやき。


 伊庭博士、小阪先生、まっことこぢゃんと学びになるお話しを、ありがとうございました!


 会場の皆さんも、食べる間も惜しんでお2人のトークをメモりゆう人が少のうなかったがよ。


 ワシも「船中八策」をワイングラスでいただきもって、「魚介のヴァリエーション オマール海老 くぬぎ鱒 ホタテ」もいただきもって、お2人の会話をメモらいてもうたがやき。
(10)魚介のヴァリエーション

 さて、お2人のトークが終わりゃあ、再び小阪先生のミニライブがあったがよ。
(11)ミニライブ・パート2
















 今度は、昨年亡くなられたデヴィッド・ボウイさんとアースウィンド&ファイヤーさんの曲が披露され、会場は盛り上がりまくりやったがやき。
(12)ミニライブにノリノリ










 続いてはちくと懇親&交流タイム。


 アチコチで会員さん同士で名刺交換や、歓談する姿が見られたがよ。


 ワシが提供さいてもうた「船中八策」も、皆さん楽しんでいただきゆうようやったがやき。


 さてお次は、まずはベストドレッサー賞の発表から。
(13)ベストドレッサー賞(14)ベストドレッサー賞2









 今年は、ディズニーの「アラジン」になりきった方々やアフロヘアー軍団や、カッコエイ正装の方々らあが受賞されたがよ。







 メインディッシュの「マグレ鴨のローストとフォアグラのポワレ バルサミコソース」が出された頃、さあいよいよ「社長のアカデミー賞」ノミネート者10組が壇上に上がり、まずは皆さんのご紹介ながやき。
(15)鴨のローストとフォアグラのポワレ(16)ノミネート者紹介(17)ノミネート者紹介2
















 小阪先生がお1人お1人にインタビューされたがやけんど、皆さんそれぞれ、素晴らしい実践内容で、これまでの概念でいうところの「商売」の枠を超えて、新しい時代のモデルを築き上げつつあるっちゅう印象やったがよ。


 ノミネート者の皆さんが席に戻られ、続いては「小阪裕司のシークレットインタビュー」ながやき。
(18)シークレットインタビュー

 小阪先生がマイクを持って会場を回り、歴代のグランプリホルダーの方々らあにインタビューされたがよ。


 ここでも、皆さんが語られるお言葉は、まっことこぢゃんと学びになったがやき。


 このあたりでデザートが出されたがよ。
10(19)デザート

 「マスカルポーネのクリームと赤ワインソース 苺とフランボワーズ」は、甘いもんがあんまり得意やないワシやち、まっこと美味しゅういただけたがやき。


 さあ、いよいよ「社長のアカデミー賞2016」各賞受賞者の発表ながよ!













 プレゼンターは、昨年度グランプリホルダーの原田さんやったがやき。
(20)授賞式

 壇上の映像、ライティング、BGMらあでグッと盛り上げ、まずは今年新設された「普及貢献大賞」は、「射場石利石材株式会社」の射場さんと、「株式会社ロコレディ」の羽富さんが受賞されたがよ。
(21)普及貢献大賞

















 続いての「動機づけ大賞」は、「坂井善三商店」の坂井さんご夫妻が受賞されたがやき。
(22)動機づけ大賞

 お次の「絆づくり大賞」は、「株式会社浜松ベジタブル」の池田さんが受賞されたがよ。
(23)絆づくり大賞


















 続いての今年の準グランプリは、「株式会社原鉄」の原社長さんと中塚さんが受賞されたがやき。
(24)準グランプリ

 皆さん、会場から拍手喝采が贈られ、それぞれの受賞の言葉も、こぢゃんと学びになったがよ。


 さあ!いよいよ最も栄えある「社長のアカデミー賞2016」グランプリの発表!
(25)グランプリ

 今年は、「合資会社西島眼鏡店」の西島さんが、グランプリを受賞されたがぜよ!


 壇上に向かう西島さんに、皆さんから「おめでとう!」の賞賛の声と握手の嵐と拍手喝采やったがやき。


 西島さん、まっことおめでとうございます!


 やっぱし今年のグランプリホルダーは、西島さんしかおらんがよ!


 壇上に上がられた西島さんは、まっこと晴れ晴れとした最高の笑顔を見せてくださり、会場は割れんばかりの拍手喝采となったがよ。


 受賞のコメントも、まっこと素晴らしゅうて、これまたこぢゃんと学びになったがやき。


 こうして大盛り上がりの中、「社長のアカデミー賞2016」は無事お開きとなったがよ。
(26)フィナーレ

 帰り際に会員の皆さんお一人お一人と握手と言葉を交わされる、笑顔の小阪先生。


 まっことお疲れ様でした!


 そして、また明日から地道な実践活動に携わる元気を、ワシらあに足るばあいただき、心から感謝申し上げますぜよ!









 その後は場所を変え、受賞者の皆さんらあを囲んでの2次会で、さらに大盛り上がり!
(27)2次会乾杯10(28)2次会風景(29)2次会風景2

















 たくさんの同志の方々との会話は、まっこと大いに刺激にもなり、また学びにもなったがやき。


 本年度ノミネートされた皆さん、各賞を受賞された皆さん、そしてグランプリの西島さん、まっことおめでとうございましたぜよ!















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2017年02月01日

ビジネス戦略の鬼才!「セス・ゴーディンの出し抜く力」ぜよ!

 今回は久々のお薦め書籍、「セス・ゴーディンの出し抜く力」(セス・ゴーディン 著 神田昌典 監訳 三笠書房 1500円+税 2016年12月5日発行)をご紹介さいていただきますぜよ。
(1)「セス・ゴーディンの出し抜く力」1(2)裏表紙
















 著者のセス・ゴーディンさんは、元Yahoo!の副社長で、今、もっとも影響力のあるビジネス著作家と言われちゅう、ビジネス戦略の鬼才ながやき。


 その著書は世界35ヶ国語で翻訳され、「新時代のアイデア」について語らせりゃあ右に出るもんはおらんと言われ、「米国屈指の名声を誇るカリスマ的マーケット戦略家」と賞賛され、現代において最重要のビジネス思想家50人のランキング「THINKERS 50」にも選ばれちゅうばあながよ。


 さらに今回の著書の監訳者は、日本を代表するカリスマ・マーケターで、ワシもこぢゃんとお世話になっちゅう神田昌典先生であり、しかもその神田先生が、ゴーディンさんの言葉は「おまさんの今後の収入に直結する」っちゅうがやき!


 もうちくと詳しゅう言うたら、「ゴーディン氏の一連の著作は、一般的なビジネス書たぁまったく異なるジャンルというたちえいばあ、読み手を行動に駆り立てる言葉にあふれちゅう。しかも、彼の言葉は、単にモチベーションを引き上げ、おまさんを非現実的な夢へと向かわせるがやのうて、マーケティングっちゅうおまさんの収入に直結する、現実的な活動への一歩を踏み出させるがよ。」っちゅうて、神田先生は「監訳者のことば」で語られちゅうがやき。
(3)見返し

 ちなみにこの書籍は、大人気のゴーディンさんのブログを凝縮したもんやき、1つ1つの項目が短うて、こぢゃんと読みやすいがよ。


 にもかかわらず、1つ1つの文章が、目からウロコやったり、思わず膝を打ったり、即使えるアイデアを誘発さいてくれたりして、しかも確かに行動に移しとうなってワクワクしてくるがやき。


 ほいたら、こっから後は、ワシが思わず「こりゃこぢゃんと重要!」っちゅうて、グリグリに線を引きまくったゴーディンさんの言葉の中から、ごく一部を以下にご紹介さいていただきますぜよ。


●ここで「マーケティングにもっともよう効くアドバイスを1つあげてください」っちゅうていわれたら、そりゃあ「とにかくいま、何かをする」ことながよ。


●ワシの経験上、何かをつくり出すことにおいて一番の難所は、「それまで誰っちゃあ思いつかんかったことを思いつくこと」やない。本当に難しいがは、「思いついたことを実行に移すこと」ぜよ。


●人びとは教育を受けるために多くの時間を費やす。彼らは教師が何か貴重な知恵を授けてくれるがを待ちゆう。多くのビジネスピープルもおんなじや。彼らは上司が、キャリアのあと押しになるような仕事や権限を与えてくれるがを待ちゆう。けんど、一部の人びとはそれを自分から取りにいくがやき。


●手品や料理、ガーデニングのハウツー本と、ビジネス書が根本的に違うがは、「相手をいかにやる気にさせるか」っちゅうところにある。


●新しい商品やサービスを売り出すがに最高のタイミングは、そのマーケットが枯渇し、消耗しゆうように見えるときぜよ。


●最初は初級者レベルで、この段階じゃあやればやるばあ努力が結果に反映され、大きな進歩が見込めるがやき。次は中級者レベルで、重ねた努力が目に見えんばあの微妙な質の向上をもたらすがよ。ほんで最後は上級者レベル。ここまで来りゃあ競争に勝ち、口コミが広がり、実際に商品が売れていくがやき。上級者レベルに達する人はほとんどおらんけんど、彼らは大きな努力によって他の追随を許さんばあの魅力を持っちゅうがよ。見た目にゃあほんのわずかな差かもしれんけんど、「運命の谷底」をくぐり抜けたことで、誰もが認めるクオリティを保っちゅうがやき。ここで強調しておきたいがは、しょせん「中級者レベル」の準備じゃあ何の役にも立たんっちゅうことながよ。


●たとえば、ブログをはじめるがは簡単やけんど、それじたいは大したことやない。けんど、毎日欠かさず書いて、4100もの投稿を続けるこたぁ簡単やあない。それは可能やけんど誰もやらんことであり、だからこそ、やる価値がある。成功しちゅう企業が求めゆうがは、この「可能やけんど誰もやらんこと」ながやき。


●遠回りな方法に思えるけんど、一人の客が購入を決意するその一瞬にこだわることで、大きな見返りを得ることができるがよ。つまり、商品の一部を改良したり、あるいは全面的に見直したりするこたぁ、店舗の数を二倍にすることよりか、時間をかけるだけの価値があるがやき。


●ワシの製品を買ってくれた人が、その取扱説明書を読まんとしたら、そりゃあお客の責任やない。ワシの責任や。ワシのブログを読んでくれた人が、ワシのいうことを誤解したとしたら、そりゃあその人のミスやない。ワシの失敗や。(中略)コミュニケーションするときにゃあ、何であれ、伝達する側に選択肢があることを知るべきながよ。


●もし、その業界がおまさんの商品をあつかうことで利益を得られんとしたら、その商品を選ぶわけがない。こりゃあ厳然たる事実であり、永続的かつ重要なシステムの一部ながやき。ただ、業界の要望に合わせるあまり、消費者のことを忘れてしもうちゃあいかん。彼らを無視したアプローチは決してうまいこといかん。


●何かを生み出し、それを世の中の役に立てろうとする能力は、生まれつき決まっちゅうわけやない。そりゃあ「選択の問題」ぜよ。


●機械的で無機質な企業にならんためにゃあ、「人を喜ばせること」をモットーに組織をつくることながよ。社員が自由にものをつくり、つながり、人を感動させろうとする会社であり、そうしたことが期待される会社ぜよ。


●何か欲しいもんがあるときにしか姿を見せん人は、信頼を得られんがよ。次のハードルを超えるがに必要最低限の努力しかせん人は、必ず失敗するがよ。(中略)重要な決断を迫られたとき、人びとは目先の利益に飛びつくような軽薄な人間よりか、その土地に根を下ろし、ずっとコツコツ街に貢献してきた人を支援するはずながやき。


●大企業に支配され、利益ばっかしが先行しゆう世界に、どうすりゃあ風穴を開けらるがか。その方法はズバリ、「つねに何かを気にかけること」ながよ。いままで以上に、期待される以上に、必要とされる以上に気にすることながやき。(中略)経済学者によりゃあ、顧客維持率を高め、収益性を高め、ブランド価値を高めることにおいて、何かを気にかけるこたぁ重要やっちゅうがよ。けんど、ワシにいわせりゃあ、そりゃあまったくの見当違いであり、本来の目的に反するもんながやき。何かを気にかけることで、進むべき方向性を見出だすことができ、何よりも、自分が何のためにその仕事をしゆうがかっちゅう理由がわかってくるがよ。何かを気にかける―こりゃあごくシンプルな言葉やけんど、何がそのビジネスの核であり、土台であるかを知っちゅう賢明な企業にとって、これ以上強い理念はないがやき。


●大切ながは、ほかの人びとが世界をどう見ゆうかを理解し、それをひたすら気にかけるっちゅう地道な努力ながよ。


●マーケティングたぁ「人びとにストーリーを語り、それを広めること」ぜよ。(中略)最高のストーリーたぁ、何か新しいことを教えろうたぁせん。最高のストーリーたぁ、人びとがすでに信じちゅうことに同意し、彼らにやっぱし自分は正しかったがやっちゅう安心と自信を与えてくれるもんながやき。


●「習慣」を広めたもんが勝つ。「習慣」は、利益を上げることにおいて不可欠なキーワードながよ。朝、「スターバックス」に立ち寄るがは一つの習慣ながやき。(中略)喫煙者に聞きゃあわかるけんど、習慣をつくるこたぁ、捨てることよりずっと簡単ながぜよ。


●ほとんどの場合、人びとはこの三つの感情のどれかにもとづいて行動を起こす。◎不安 ◎希望 ◎愛着 成功したマーケット戦略家(政治家を含めて)っちゅうんは、これらの基本的欲求の少のうたち一つを巧みに利用しゆうがよ。(中略)愛着っちゅうんは、しばしば一方的なもんやと思われがちやけんど、じつはそうやない。いま、人びとに愛されちゅうブランドの多くは、まず顧客を愛することからはじまった。確かに、ブランドを築くための手っ取り早い方法は、不安を売り物にすることながよ。けんど、一番えいがは、人びとの愛着を得るために、その希望をかなえる努力をすることやろう。


●マーケティングにゃあ次の5つの要素がある。.如璽 ▲好函璽蝓 製品(とサービス) ぅ灰潺絅縫院璽轡腑 イ弔覆り (中略) 製品とサービスは、ストーリーの“物理的な表現”であり、マーケティングでつねに考えるべきことは、「このコミュニケーションはつながりをもたらすか?」「この製品は自分らあのストーリーに合うちゅうか?」「このストーリーは効果を実証するだけの数字を稼げるか?」ながよ。


●マーケット戦略家が売るがは、粉末でもなけりゃあ、科学薬品でもない。ゴム製品でも、鋼鉄でも、シリコンでもない。トークでも、装置でも、砂糖水でもない。彼らが売るがは「希望」ながやき。人びとはもっと希望を必要としちゅうがよ。この世界にゃあ希望が足りん。そのため、それを補充する必要があるがやき。希望は慢性的に供給不足ながぜよ。


●優れたマーケット戦略家はジャンルの違いを巧みに利用する。本であれ、サービスであれ、製品であれ、技術であれ、「他のジャンルの何かに似いちゅうけんど、それよりずっとえい商品」っちゅう売り方をするわけながよ。


●有能なマーケット戦略家は、ただ事実を売り込むがやない。対象となる人びとの世界観に合うたストーリーに仕上げてから売り込むがやき。


●客を魅了するパッケージにゃあ、次の二つの要素が必要ながよ。 ◎自信をもって語れるストーリー。 ◎買い手が自分自身に語る世界観。 これらあが揃やあ、その商品は必ず売れる。


●クライアントや顧客が求めゆうがは次の三つながやき。一番目だけやないし、三つ全部っちゅうわけでもないけんど、少のうたち一つは要求されるがよ。  峽覯未鬟魯奪リさいてほしい」◆屐抜待値以上”のことをして感動さいてほしい」「自尊心をくすぐってほしい」


●「売れん人」7つの大罪。「短気」「利己主義」「自己陶酔」「嘘」「矛盾」「怒り」「嫉妬」。


●人びとのニーズに近づきゃあ近づくばあ、高い報酬を請求することができるがやき。たとえば、空港のピザ店は、空港へ行く途中にあるピザ店の5倍の料金をとることができるがよ。(中略) より高い報酬を得るための唯一簡単な方法は、「人びとの悩みを救う」ことながやき。実際、「グーグル」は、どんな大規模な広告ベンチャー企業よりか、人びとの悩みに寄り添い、救うてきた(ほんで大きな成功を収めちゅう)。


●キャッチコピーの第一の目的は、とにかく読ませること。第二の目的は、広がりのあるストーリーを語ること。ほんで最後の目的は、そのストーリーによって人びとに行動を起こさせることながよ。


●ブランドたぁ何か。そりゃあ次の二つを掛け合わせたもんやと思うがやき。「安心感」×「期待感」。(中略) 次は何が出てくるかわからんっちゅう予測不能なワクワク感(期待感)と、いっつも期待したとおりのもんが出てくるっちゅう安心感を、うまいこと両立させる必要があるがよ。


●大きな約束をし、ほんで約束した以上のもんを提供すること。優れたマーケティングたぁ何かと聞かれたら、ワシゃあこう答えるがやき。(中略) どんな約束であれ、大切ながはそこに込められたストーリーながよ。多くの場合、人びとが買おうとするがは、そのストーリーながやき。(中略) 「約束した以上のもんを提供すること」たぁ、自分がするというた以上のことをするっちゅう意味であり、これが口コミを生む秘訣ながぜよ。


●1000人の顧客を見つけ、彼らを主導することができりゃあ、そりゃあ大きなチャンスにつながると思うがよ。1000人がまとまった行動をとりゃあ、ビジネス(そして生活)を変えるがに十分な力となるはずながやき。


 まだまだご紹介したいけんど、キリがないきこのへんでストップさいていただきますぜよ。


 ちなみにワシゃあ、この書籍を1回読んだだっけで、15個のアイデアを思いつき、そのうち2つは既に実践中ながよ。


 「セス・ゴーディンの出し抜く力」・・・1冊1500円(+税)の書籍から、成功するアイデアをたった1つやち思いつけたとすりゃあ、その費用対効果は抜群やっちゅうことながぜよ!















土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
司牡丹酒造株式会社
  
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2016年08月17日

【地酒専門店必読!】「新・PASONAの法則」を活用した「ひやおろし」販促事例ぜよ!

 今回は久々のお薦め書籍のご紹介ながやけんど、ちくとこれまでと違うて、地酒専門店の皆さんが、この書籍に書かれちゅう最強メソッドをバッチリ使いこなせるようになるように、「ひやおろし」の販促事例も併せてご紹介さいてもうちゅうき、地酒専門店必読ながよ。


 ちくと長いけんど、間違いのうこぢゃんと学びになるはずやき、よろしかったら是非お読みくださいや!


 さてその書籍たぁ、カリスマ経営コンサルタントの神田昌典(http://www.kandamasanori.com/)先生の「稼ぐ言葉の法則」〜「新・PASANAの法則」と売れる公式41〜(神田昌典 著 ダイヤモンド社 1,500円+税 2016年2月12日発行)っちゅう書籍ながやき。
(1)「稼ぐ言葉の法則」(2)「稼ぐ言葉の法則」(裏表紙)

 ちなみにこのブログじゃあ、「売れる公式41」についちゃあ一切ご紹介してないけんど、この公式も現実にこぢゃんと使える凄い公式だらけやき、こちらも知りたい方は、書籍のご一読をお薦めしますぜよ。


 さて、まず書籍の中で神田先生は、次のように語られちゅうがよ。


 「売ることを避けていると、本来持った、あなたの才能が磨かれず、世の中にも活かせない。あなたが『売る力』を活用しないのは、世の中にとって大きな損失なのである。私は、今まで2万人を超える経営者、起業家を育ててきた経験から断言するが、『売る力』は、人間誰しもが持った、自然な力である。その本質は、出会った相手の中に才能を見出し、自分が提供できる価値とつないでいくコミュニケーション能力にあり、それは言葉の使い方で決まる。」と。


 その「言葉の使い方」たぁ、次のような意味ながやき。


 多くの人は、商品を売るためにゃあ、気の利いた表現で描写すること――すなわち、どう言うか(HOW)に注目するけんど、こりゃあ間違いで、誰(WHO)に、何(WHAT)を、どの順番(WHEN)で言うかが、実は最も重要やっちゅうがよ。


 ほんで、質問に答えるだっけで、「誰(WHO)に、何(WHAT)を」を見出せるようになるがが「稼ぐ言葉を掘り当てる『5つの質問』」で、見出したWHOとWHATをどの順番(WHEN)で説明すりゃあ「売る力」を最大限に発揮できるようになるっちゅうんが、「新・PASONAの法則」やっちゅうがやき。


 この2つについてを、以下にご紹介さいていただくがやけんど、ここじゃあ当然かなり省略してご紹介することになるきに、もっと詳しゅう知りたい方は、やっぱし神田先生の書籍「稼ぐ言葉の法則」のご一読をお薦めいたしますぜよ。


 ほいたら早速、まずは「稼ぐ言葉を掘り当てる『5つの質問』」から。
(3)「5つの質問」と「新・PASONAの法則」

【質問1】「あなたの商品は、ズバリどんな商品か?その特徴2つを、20秒以内で、直観的に分かるように説明すると?」


 神田先生いわく、売上が上がらんと相談を持ちこまれた場合、その原因の8割が「商品説明が分かりづらい」っちゅうことやったっちゅうがよ。


 ワシらあ地酒メーカーにとったち、地酒専門店にとったち、耳が痛い話やないろうかのう。


 そこでこの「質問1」ながやき。


 ここじゃあ、間ものう発売になる「ひやおろし」について、ワシの考えた事例を挙げさいていただきます。


 たとえばこんな感じながよ。


 「サンマ、戻り鰹、キノコ・・・秋の味覚の美味しさを倍増させる、秋しか飲めない季節限定、今が旬の日本酒です!」


 この程度やったら、ちょうど20秒ばあながやき。


【質問2】「この商品を20秒以内で説明しただけで、『なんとか売ってくれ』と頭を下げて、懇願してくるお客は、どのようなお客か?」


 神田先生は、人が行動を起こす原因は、「苦痛を避けるため」と「快楽を得るため」の2つだけやと断言されるがよ。


 ほんで、そのような顧客の痛みを自分の痛みとして、顧客の願望を自分の願望として、感じられるような感性を、おまさんが持てるかどうか?それが売るためのコミュニケーションを取る上で、最も重要な資質やっちゅうがやき。


 ほいたら、先ほどの「ひやおろし」の事例で考えてみろうぜや。


 だいたい次のような答えになるがやないろうか。


<答えの例 篆の好き嫌いが多い旦那さんのために、今晩の食卓に秋の味覚を出そうと考えちゅう主婦(旦那さんの文句っちゅう苦痛を避ける)。


<答えの例◆篆にうるさい上司(や取引先)への贈答用(うるさい人への贈答品を探すっちゅう苦痛を避ける)。


<答えの例>美味しいもんが大好きなグルメなお客様(美味しいもんをもっと美味しゅうして食べるっちゅう快楽を得る)。


<答えの例ぁ篏椶里海世錣蠖材で勝負しゆうけんど酒の知識は乏しい飲食店(旬の食材に合う酒を探すっちゅう苦痛を避ける)。


【質問3】「いろいろ似たような会社がある中で、既存客は、なぜ自分の会社を選んだのか?同じような商品を買えるような会社がいろいろある中で、なぜ既存客は、自分の会社から、この商品を買うことにしたのか?」


 神田先生は、取引をスムーズにするために絶対必要となるがが、おまさんの会社の「信頼性」であり、それを表現する言葉を見出すがが「質問3」やっちゅうがよ。


 「ひやおろし」の事例で考えりゃあ、次のような答えになるがやき。


 「当店は、全国で1,700店ほどしか存在しない、『日本名門酒会』という地酒専門販売組織に選ばれている、○○地区で唯一の地酒専門店であるため、全国の選りすぐりの名門蔵の秋限定の希少な『ひやおろし』が、優先的に入荷いたします。そしてさらにそんな蔵元の中から、本年度『全国新酒鑑評会』にて最高位金賞を受賞した蔵元の『ひやおろし』のみを、当店店主が選りすぐりました!」


【質問4】「いったい、お客は、どんな場面で、怒鳴りたくなるほどの怒りを感じているか?どんなことに、夜も眠れないほどの悩み・不安を感じているか?どんなことに、自分を抑えきれないほどの欲求を持つか?その『怒り・悩み・不安・欲求』をお客が感じる場面を、『五感』を使って描写すると?」


 神田先生は、この「質問4」で、さらに顧客の内面に入り込み、「共感」を得ることができると語られちゅうがよ。


 顧客の内面を深う想像することで、「この会社は、どういて私をここまで分かってくれちゅうがやろ?」と、感心されることになるがやき。


 商品だっけを販売し、ビジネスとして関わってくる会社たぁ大きゅう差別化されるがよ。


 ほいたら、「ひやおろし」の事例で、顧客の内面を深う想像してみろうか。


 ここじゃあ「質問2」の「答えの例 廚里客様を取り上げてみたがやき。


 「ウチの旦那は食べ物の好き嫌いが多く、毎日の夕食のメニューが悩みのタネ。特に今頃が旬のサンマは、私は大好物なのに、旦那はあまり好まない。でも、旦那は酒好きだから、もし『ひやおろし』と合わせてサンマを食べることで、サンマ好きになってくれたらとしたら・・・。・・・そういえば最近、食卓での夫婦の会話が少ないような気がする。食卓で『ひやおろし』を差しつ差されつキュッと酌み交わせば、会話も弾んで、出会った頃のような2人に戻れるかも!」


 ・・・このような想像と共感から、「食卓に、料理を美味しくするお酒を届け、弾む会話と笑顔を生み出し、家庭円満を創る!」・・・これこそが当店のライフワークや、と気づくことにでもなりゃあ最高やろう。


【質問5】「なぜこの商品は、その悩みを簡単に、短時間で解決できるのか?それを聞いた途端、お客はどんな疑いを持つか?その猜疑心を吹き飛ばす“具体的・圧倒的な”証拠は?」


 神田先生は、大げさに言やあ、商品・サービスを購入するっちゅうことは、顧客にとっちゃあ「自分の抱えちゅう問題を解決する」っちゅうことであり、もっと言やあ「“今の自分”から“新しい自分”に変化する」っちゅうことやと語られちゅうがよ。


 ほんで、どれっぱあその商品・サービスが自分にとって“えい変化”やとしたち、人は変化にゃあ慎重になるもんながやき。


 そこで、その「変化」に対して、できるだけ安心してもらえるように、事前に、十二分に、購買判断に役立つ情報、圧倒的な「安心の証拠」を挙げちょかにゃあならんがよ。


 その情報を引き出すがが、この「質問5」ながやき。


 「ひやおろし」の事例で言やあ、まず「『ひやおろし』は秋の味覚の美味しさを、本当に倍増させる」っちゅう証拠が必要ながよ。


 ここは、食とお酒の相性のセオリーと共に、昨年「ひやおろし」を購入されたお客様の「悦びの声」らあを、いくつも挙げることが有効ながやき。


 ほんで、さらに重要ながは、おまさんのお店が「食卓に、料理を美味しゅうするお酒を届け、弾む会話と笑顔を生み出しちゅう」っちゅう証拠ながよ。


 ここで圧倒的に有効ながは、やっぱしお客様の数多くの「悦びの声」と、もう1つは「写真」ながやき。


 以前に開催した「ひやおろし試飲会」や「ひやおろしを楽しむ会」等のイベントのアンケートの中から、使えそうな「悦びの声」を探し出し、さらにその際の写真の中からお客様の楽しそうな笑顔の写真らあを探し出しゃあえいがよ。


 毎年「ひやおろし」を購入してくださりゆう常連客の方に、家庭にて秋の味覚と共に楽しまれゆう写真を撮ってもろうて、それを使わいてもらうっちゅう手もあるがやき。


 次に、「新・PASONAの法則」ながやけんど、ちなみに「PASONAの法則」たぁ、実は神田先生が17年も前に開発し命名された手法で、あまりに簡単に圧倒的な結果が出るきに、当時マーケッターの間じゃあ「最強メソッド」と大絶賛されちょったがよ。
(4)「新・PASONAの法則」

 けんど、あまりの効果に、悪用されることを恐れた神田先生は、これまで一度も書籍化されんかったがやき。


 ほんでこの度、時代に合わいて改善を加え、初公開されたきに、「新・PASONAの法則」っちゅうて「新」が付いちゅうがよ。


 要するに、「P(問題)A(親近感)S(解決策)O(提案)N(絞り込み)A(行動)」の順番に伝えりゃあ、圧倒的に売れるようになるっちゅう手法ながやけんど、詳細は以下の通りながやき。


<Problem:問題>買い手が直面しちゅう問題、もしくは顧客が切望する欲求を明確化する。


<Affinity:親近感>買い手と同じ痛みや、同じ望みを持っちゅうことを、ストーリーや五感を通じて描写する。


<Solution:解決策>問題が解決、もしくは欲求が実現できる方法があることを伝える。


<Offer:提案>具体的な提案を行う。サンプル、モニター、お試しや、価格、特典を明示する。


<Narrowing down:絞り込み>提案を受け入れ、問題解決できる、もしくは欲求実現できる人が満たさにゃあならん条件を挙げる。


<Action:行動>緊急に行動せにゃあならん理由を挙げ、行動のあと押しをする。


 ほいたらいよいよ、前項の「稼ぐ言葉を掘り当てる『5つの質問』」で出した「ひやおろし」の事例の答えを、この順番通りに変えた「ひやおろしのセールスレター事例」を、以下にご紹介させていただきます。


 この「セールスレター事例」を参考に、自店ならではの「ひやおろしセールスレター」や、今後の季節商品や新商品等の「セールスレター」を、ドンドン書いてみられることを、強う強うお薦めしますぜよ。


 尚、このセールスレター事例についちゃあ、土佐弁やのうて標準語で書かいていただきましたきに、ご安心くださいや。



○○町にお住まいの主婦の皆様に朗報!サンマ嫌いもサンマ好きに!?秋の味覚の美味しさを倍増させ、食卓に弾む会話と笑顔を生み出すお酒とは!?【ここまでキャッチコピー】


○○町にお住まいの主婦の皆様、毎日の家事本当にご苦労様です。特に旦那さんが好き嫌いが多かったりしたら、日々の夕食の献立は、本当に悩みのタネですよね?【ここまで「P」:<質問2>より】

実は私は、○○町2丁目の「××酒店」の女房なのですが、ウチの旦那さんもちょっと前までは好き嫌いが多く、日々の夕食の献立を考えるのが、毎日毎日、本当に苦痛でした。しかも、食卓に会話も笑顔もなく、テレビを見ながらただ黙々と食べるだけ・・・。ところが、それがあるキッカケから、旦那さんの好き嫌いが減り、しかも食卓に会話と笑顔が生まれたのです!


そのキッカケとは、ある蔵元の社長から教えてもらった、「旬の食と旬の日本酒を合わせて楽しむ」というもので、実際に我が家で実践してみて、その素晴らしさに正直驚きました。この時から当店は、「食卓に、料理を美味しくするお酒を届け、弾む会話と笑顔を生み出し、家庭円満を創る!」がライフワークとなったのです。少なくとも、○○町の食卓に弾む会話と笑顔を生み出すことは、当店の義務であると考えています。【ここまで「A」:<質問4>より】


数年前の秋、ある蔵元の社長から聞いた「旬の食と旬の日本酒を合わせて楽しむ」という手法を我が家で実験してみようと思い立った私は、当時旦那さんが苦手だったサンマの塩焼きを夕食の献立とし、高知県の銘酒「司牡丹」の「船中八策・ひやおろし」という旬の日本酒を食卓に加えたのです。ちなみに「ひやおろし」とは、サンマに限らず、戻り鰹やキノコ料理等々・・・秋の味覚の美味しさを倍増させる、秋しか飲めない季節限定、今が旬の日本酒です。


さて、最初は嫌がっていた旦那さんでしたが、蔵元の社長から聞いた話で、本当にサンマが美味しくなるかの実験だと説得し、食べてもらいました。特に嫌っていたのがサンマのハラワタの苦味だったのですが、これを「ひやおろし」と合わせていただくと、アラ不思議!苦味が静まり、旨味に変わって口中に膨らんでいくではないですか!これには旦那さんも本気で驚いたようで、自分は長年酒屋を営んでいながら、日本酒のこんな凄い力を知らなかったのかと、ちょっとショックを受けていました。


以来、我が家の食卓には「旬の食と旬の日本酒」が置かれるようになり、ウチの旦那さんの好き嫌いも減り、食卓に会話と笑顔まで生まれたという訳です。【ここまで「S」:<質問1>より】


ある蔵元の社長から教えてもらった、「旬の食と旬の日本酒を合わせて楽しむ」手法によると、秋の旬の食材は豊富な旨みを持った食材が多く、「ひやおろし」も蔵の中で一夏を越して秋までゆっくり熟成し、旨みがのったお酒であるため、お互いが引き立て合うように相性が良くなるのだそうです。このことを知ってから、毎年「ひやおろし」を購入されるお客様には、「サンマ、戻り鰹、キノコ・・・秋の味覚と一緒に楽しんでね!」と、必ず一言付け加えるようにしました。以下は、そんなお客様方からいただいた、「悦びの声」のごく一部です。

●「美味しかった!特にこのお酒がサンマのハラワタの旨みを倍増させるのにはビックリでした!」<○○町1丁目××様>

●「ウチの旦那もサンマのハラワタが苦手でしたが、『ひやおろし』と合わせると美味しくなることを知ってから、『今まで棄ててきたサンマのハラワタに申し訳ない!』と、後悔しています。」<○○町3丁目△△様>

●「毎年、秋が来るのが楽しみです!ウチの旦那は、『ひやおろし』が届いたことを知ると、早く帰ってきて、我が家で2人で晩酌する機会が増え、お陰でケンカも減りました!」<○○町3丁目□□様>


また以下の写真は、当店主催にて開催された「秋の味覚とひやおろしを楽しむ会」の、一昨年度と昨年度の写真です。お客様の満面の笑顔が、あちこちで弾けています。

※ここに「楽しむ会」の写真を何枚も掲載。【ここまで「S」(圧倒的な証拠):<質問5>より】


ところで当店は、全国で1,700店ほどしか存在しない、「日本名門酒会」という地酒専門販売組織に選ばれている、○○町で唯一の地酒専門店であるため、全国の選りすぐりの名門蔵の秋限定の希少な「ひやおろし」が、優先的に入荷いたします。そしてさらにそんな蔵元の中から、本年度「全国新酒鑑評会」にて最高位金賞を受賞した蔵元の「ひやおろし」のみ5種類を、当店店主が選りすぐりました!


さらにさらに!この「ひやおろし」の中から、より皆様のお好みのモノを選んでいただくため、9月○日〜○日までの3日間のみ、無料にて全種類を試飲していただくことが可能です!ご心配なく!ご購入の無理強いは、絶対にいたしません!「ひやおろし」の美味しさをまずは知っていただくことが目的ですので、飲み逃げ大歓迎です!【ここまで「O」:<質問3>より】

ただし大変申し訳ございません。当店取り扱いの「ひやおろし」は毎年大人気で即完売している蔵元の商品ばかりですので、本年度の確保数量5種類各36本(720ml)のみにて本年度分は完売となってしまい、以降は来年秋まで入手は不可能となりますので、その点はご了承ください。【ここまで「N」:質問から導き出すのではなく、自分で工夫して加える】


興味を持たれましたら、取り急ぎ「ひやおろし試飲会」(無料!)のご予約をお願い申し上げます。ご予約方法は簡単です。下記の当店フリーダイヤルの電話番号に、今すぐお電話をお願い申し上げます。もちろん、別紙の通りの5種類の「ひやおろし」(※「ひやおろし」の紹介チラシを同封)を、即ご購入、ご予約も可能です。【ここまで「A」:質問から導き出すのではなく、自分で工夫して加える】


××酒店 ××××(氏名)
□□□市□□□町□□□□□□
TEL:□□□□-□□□-□□□□















土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
司牡丹酒造株式会社  
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2016年02月15日

「社長のアカデミー賞カーニバル2015」ぜよ!

 2月9日(火)は、ジャズの殿堂「ブルーノート東京」(http://www.bluenote.co.jp/)にて、小阪裕司先生(http://www.kosakayuji.com/)が主宰する「ワクワク系マーケティング実践会」最大のイベント、年に1度の「社長のアカデミー賞2015」が開催されたがやき。
15(1)ブルーノート東京(2)開会直前の会場


















 この「社長のアカデミー賞」たぁ、「ワクワク系マーケティング実践会」の会員さんに月刊で送られてくる情報紙に実践報告をエントリーした会員さんの中から、毎年10人ばあがノミネートされ、そん中からその年のグランプリが決定されるっちゅうイベントながよ。


 ほんじゃき年度が「2015」になっちゅうがやき。


 ほんで今年も、例年通り満員の150名ばあの会員さんやゲストの方々らあが集まられちょったがよ。


 ドレスコードは正装、もしくは盛装やき、正装の方々以外にも、ミョーな仮装の会員さんらあもアチコチにおられたがやき。


 ワシゃあもちろん、スーツに司牡丹の半纏ながよ。


 開会時間の17時半ちょい前、実践会事務局の青野さんの司会でまずは前座の開会となったがやき。
(3)開会

















 初参加の会員さんや、1人で参加された会員さんや、さらに過去の伝説のグランプリホルダーの皆さんらあが紹介されたがよ。
(4)歴代グランプリホルダーご紹介


 さて、いよいよ小阪先生の登場ながやき。















 プロのバンドをバックに、拍手喝采の中、小阪先生のミニライブの開始ながよ。
(5)小阪先生ミニライブ


 今年は、30年前の1985年しばりの楽曲で、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の主題歌や「ビバリーヒルズ・コップ」の主題歌らあを熱唱する小阪先生のミニライブを、みんなあで堪能さいてもうたがやき。













 ほんで小阪先生が開会宣言を告げられ、続いては乾杯で、ご発声は毎年前年度のグランプリホルダーながよ。
15(6)乾杯


 2013年度グランプリホルダー「株式会社山本呉服店」の山本さんから、2014年度グランプリホルダー「快足楽歩カンパニーおさだウイズ店」の長田さんへ、「乾杯ご発声カップ」が手渡されたがやき。


 ほんで長田さんのご発声で、会場を埋め尽くす約150名の皆さんが、声高らかに乾杯したがよ!











 ちなみに乾杯にゃあ間に合わんかったけんど、司牡丹から「船中八策」(超辛口・純米酒)を協賛さいてもうちょったき、そのお酒を持ってきてもうて、前菜の「カブのムース 小さなパイを添えて」と合わせて堪能さいてもうたがやき。
(7)船中八策とカブのムース


 もちろん、周囲の皆さんにも振る舞わいてもうて大好評やって、小阪先生からお酒の寄贈のご紹介もいただき、皆さんから拍手もいただいてしもうたがよ。













 続いては「未来予測対談」で、スペシャルゲストの日本経済研究所チーフエコノミスト・専務理事・地域未来研究センター長の鍋山徹さんがご登壇。
(8)未来予測対談


 ちくと小阪先生とのミニトークショーながやき。


 毎年この対談がこぢゃんと学びになるきに、これが聴けるだけやち、高知から出てくる価値が十二分にあるっちゅうもんながよ。


 いきなり鍋山さんは、だいたい10年に1回はクラッシュが来るがやき、オリンピック前にゃあクラッシュは来るやろうっちゅうて、爆弾発言で会場を沸かせたがやき。


 その大きな原因は、中国と日本やっちゅうがよ。


 日本はサボりゆう会社が多い、特に大企業が惰性でおんなじことをやりゆう会社が多いっちゅうがやき。


 次に鍋山さんは、スマホやコンビニらあの暴力的な資本に飲み込まれてしもうたら勝ち目はないがやき、賢明な中小企業は「高台に逃げる」ことをお薦めするっちゅうがよ。


 そりゃあすなわち、自分んくならではのコミュニティを創り、そこからシッカリと収益を上げていくっちゅうビジネスモデル創りであり、まさに「ワクワク系」の皆さんがやられゆうことやっちゅうがやき。


 また、これからの生産性は、昔の生産性たぁ違うっちゅうがよ。


 これからの生産性は、1人1人の創造的生産性をいかに高められるかにかかっちゅうっちゅうがやき。


 自ら提案し、自ら創り上げ、自ら収益を上げていく、クリエイティビティが1人1人に求められるに、本来優秀なはずの大企業の社員らあは、まったくそんな動きがないっちゅうがよ。


 小阪先生も、たいていの商売やったら、顧客が1500人おったら事業は充分成り立つっちゅうがやき。


 要は簡単に言うたら、1500人のお客が悦んでお金を払いとうなるネタを創造すりゃあえいだけやっちゅうがよ。


 さらに小阪先生は、今後は日本も中国も、さらに格差が拡がっていくっちゅうがやき。


 その要因は、仝⇔呂粒丙后↓個々人の社会に対する貢献度の格差、1燭粒丙后△海3つやっちゅうがよ。


 特に「運の格差」は、人との出会いで決まるっちゅうがやき。


 鍋山さんも、20世紀の情報と21世紀の情報は違うっちゅうて、ネットの情報らあて反応だけの情報であり、クズ情報やっちゅうがよ。


 ほんで、人と人とが出会う中での情報こそがホンマの情報であり、行動する人にしかそんな情報は入って来んっちゅうがやき。


 けんど、行動せん人が多すぎるっちゅうて嘆かれるがよ。


 行動せにゃあ、本物の情報は入って来ん、本物の情報が入って来にゃあ、次の一手が打てん、ほんじゃき行動できん・・・ちゅう悪循環やっちゅうがやき。


 さらに、行動のための3つの条件は、〔滅鬚いどうか、¬しいかどうか、ちょっとあやしいかどうか、ちゅう3つやっちゅうがよ。


 鍋山さんは、あやしいもんにゃあパワーがあるっちゅうて、ちょっとあやしい陰の世界のもんに、これからは光が当たる時代になるやろうっちゅうがやき。



 ちなみに、デパートらあで背広を買う場合、だいたい15万円を超えるもんを買おうとしたら、担当者が変わり、ちょっとあやしい人が出てくるっちゅうて、笑いもって語られ、「けんどこりゃあ事実や」っちゅうがよ。


 鍋山さん、小阪先生、まっことこぢゃんと学びになるお話しを、ありがとうございました!


 会場の皆さんも、食べる間も惜しんでお2人のトークをメモりゆう人が少のうなかったがやき。


 ワシも「船中八策」をワイングラスでいただきもって、「カンパチと菜の花のタルタル 柚子風味」もいただきもって、お2人の会話をこぢゃんとメモらいてもうたがよ。
(9)カンパチと菜の花のタルタル


 さて、お2人のトークが終わりゃあ、再び小阪先生のミニライブがあったがやき。














 ここで、「小阪先生にはナイショ!」っちゅうて、受付時点で渡されちょったペンライトを全員が点灯し、それを振り回しもって、大盛り上がりになったがよ。
(10)2回目ミニライブにペンライト


 続いてはちくと懇親&交流タイム。


 アチコチで会員さん同士で名刺交換や、歓談する姿が見られたがやき。


 ワシが提供さいてもうた「船中八策」も、皆さん楽しんでいただきゆうようやったがよ。








 さてお次は、まずはベストドレッサー賞の発表から。
(11)ベストドレッサー賞



 今年は、スーパーマリオやルパン三世らあになりきった方々や、ハデハデ衣装の方々や、カッコエイ正装の方々らあが受賞されたがやき。












 メインディッシュの「国産牛サーロインのポワレ 赤ワインソース」が出された頃、さあいよいよ「社長のアカデミー賞」ノミネート者11組が壇上に上がり、まずは皆さんのご紹介ながよ。
(12)牛サーロインのポワレ


 小阪先生がお1人お1人にインタビューされたがやけんど、皆さんそれぞれ、素晴らしい実践内容で、これまでの概念でいうところの「商売」の枠を超えて、新しい時代のモデルを築き上げつつあるっちゅう印象やったがやき。













 ノミネート者の皆さんが席に戻られ、続いては「小阪裕司のシークレットインタビュー」ながよ。
(13)ノミネート者紹介
















 小阪先生がマイクを持って会場を回り、ゲストの方や歴代のグランプリホルダーの方々らあにインタビューされたがやき。
(14)シークレットインタビュー


 ここでも、皆さんが語られるお言葉は、まっことこぢゃんと学びになったがよ。














 このあたりでデザートが出されたがやき。
15(15)デザート


 「クリームチーズとグリオット・チェリーのクレムー」は、甘いもんがあんまり得意やないワシやち、まっこと美味しゅういただけたがよ。














 さあ、いよいよ「社長のアカデミー賞2015」各賞受賞者の発表ながやき!
(16)社長のアカデミー賞2015発表


 プレゼンターは、昨年度グランプリホルダーの長田さんやったがよ。














 壇上の映像、ライティング、BGMらあでグッと盛り上げ、まずは今年新設された「オールラウンド大賞」は、「株式会社アベニュー」の阿部さんが受賞されたがやき。
(17)オールラウンド賞


















 栃木でダスキンの代理店を展開されゆう阿部さんは、お客様に対する動機づけや絆づくりのみならず、社員に対する動機づけや絆づくり等々も秀逸で、「ワクワク系」を広範囲に活用し、そしてしっかりと結果を出され、まさに「オールラウンドプレイヤー」ながよ。
(18)動機づけ大賞


 続いての「動機づけ大賞」は、「株式会社原鉄」の中塚さんが受賞されたがやき。


 建設機器具のレンタル事業を中心に幅広う事業展開されゆう会社で、パンチャースコップの動機づけで爆裂さいた結果を、「ある商品で生み出せた結果はあらゆる商品・サーピスで同様に生み出すことができる」っちゅう教えを体現するかのように他の商品に順次展開し、結果を出すっちゅう姿は、まさに「動機づけ大賞」にふさわしいがよ。


 続いての今年の準グランプリは2名で、まずは「合資会社西島眼鏡店」の西島さんが受賞され、さらに「株式会社メガネドラッグ」の織田さんが、昨年に引き続き再び受賞されたがやき。
(19)準グランプリ2名


 まず西島さんは、圧巻の仕組み発想と仕組みづくりが特徴ながよ。


 たとえば、「稼働顧客の母数を○人に増やしたい」とすりゃあ、それを実現するにゃあ見込み客と出会う機会を3倍にする必要があり、出会うた方々をファン化する必要があり、そのためにどのような仕組みをつくるか、常に目標を明確に立て、緻密に取り組まれゆう姿は、まっこと素晴らしいがやき。


 一方織田さんは、大型チェーン店の最年少部長でありながら、「ワクワク系」の様々な実践を15店舗に展開して取り組まれ、見事な結果を出され、今や「勤め人の星」と呼ばれゆう方ながよ。


 さあ!いよいよ最も栄えある「社長のアカデミー賞2015」グランプリの発表!
(20)グランプリ!

 今年は、「キングラン東海株式会社」の原田さんが、初の法人営業の会社としてグランプリを受賞されたがぜよ!


 カーテンのリースとメンテナンスっちゅう法人対象の分野での様々な事例は、「法人といえども人の営みに変わりはない」っちゅう小阪先生の言葉そのもんであり、まっことワシらあ酒造メーカーにとっても、こぢゃんと学びになったがやき。


 壇上に向かう原田さんに、皆さんから「おめでとう!」の賞賛の声と握手の嵐やったがよ。


 原田さん、まっことおめでとうございます!


 やっぱし今年のグランプリホルダーは、原田さんしかおらんがやき!


 壇上に上がられた原田さんは、まっこと晴れ晴れとした最高の笑顔を見せてくださり、さらに従業員の方々も一緒に壇上に上がられ、会場は拍手喝采となったがよ。


 こうして大盛り上がりの中、「社長のアカデミー賞2015」は無事お開きとなったがやき。
(21)お開き



 帰り際に会員の皆さんお一人お一人と握手と言葉を交わされる、笑顔の小阪先生。


 まっことお疲れ様でした!


 そして、また明日から地道な実践活動に携わる元気を、ワシらあに足るばあいただき、心から感謝申し上げますぜよ!

 






 その後は場所を変え、受賞者の皆さんらあを囲んでの2次会で、さらに大盛り上がり!
(22)2次会風景


 たくさんの同志の方々との会話は、まっこと大いに刺激にもなり、また学びにもなったがよ。


 本年度ノミネートされた皆さん、各賞を受賞された皆さん、そしてグランプリの原田さん、まっことおめでとうございましたぜよ!















土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
司牡丹酒造株式会社  
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2015年06月05日

神田昌典先生の新刊「挑戦する会社」ぜよ!

今回のお薦め書籍は、日本を代表するカリスマ・マーケターの神田昌典(http://www.kandamasanori.com/)先生の新刊、「挑戦する会社〜世界を変えるビジネス実践法〜」(神田昌典 著 フォレスト出版 2015年3月23日発行 1500円+税)をご紹介さいていただきますぜよ。
 崢戦する会社」◆崢戦する会社」裏表紙







 ハッキリ言うてこの書籍は、酒造メーカーも酒問屋も酒販店も、もちろん他のあらゆるビジネスパーソンやち、みんなあが今すぐ読んじょくべき超重要な内容がテンコ盛りやき、強う強うご一読をお薦めさいていただくがやき。


 さてまず神田先生は、オビにも記載されちゅう通り、「2022年までに日本は大変化」するっちゅうがよ。


 「明治維新のような、価値観が一変する時代に突入」し、「顧客心理、マーケティング、ビジネスモデル、稼ぎ方すべてが変わる」ことになり、「この間に経営変革せにゃあ、確実に取り残される」っちゅうがやき。


 ほいたら、今後どういう方向に日本は大変化していくがか?


 神田先生は、次のように語られちゅうがよ。


 「高齢化社会で、これから放っちょいたち話題になっていくがは『医療・健康』。(中略)こりゃあ、今までの人口動態論からすりゃあ、日本経済が年を取ったっちゅうことで、もはや日本は終わり。若い人が少ないと、どれっぱあ素晴らしい技術が生まれたとしたち市場が育たんきに、結局、日本はイノベーションを失うていく。それが人口動態論に基づく典型的な景気予測ながやき。


 ここに大きな見落としがある。若い人がおらんとイノベーションが起きん・・・がやない。若い人が多い時にゃあ、若い人向け市場があるきに、『若者向けのイノベーション』が起こった。自動車や家電で、どんどん新製品・新技術を生み出せた。それが世界へ輸出されたきに日本は世界のリーダーとなった。


 けんど、これからは年配者が多うなる。ほいたら、『年配者向けのイノベーション』が起こる。高齢者向けの市場がでこうなるきに、介護や健康、医療市場にどんどんお金が注ぎ込まれ、新しいサービスや技術を生み出せる。先進国中、日本は最も高齢化社会が進んじょって、それが今後10年、20年かけてアジアへと広がっていく。高齢者向けの新しいサービスや技術が輸出できりゃあ、再び日本は世界のリーダーになれるがよ。


 ほんじゃき今、日本でしっかりと発芽するビジネスモデルは、全世界に広がっていく可能性がきわめて高いわけながやき。自動車を輸出する国やのうて、医療技術、健康サービスを輸出する国になる。すべての産業が、医療や健康産業と何らかの関わりを持ってくる。


 『けんど、自分のビジネスは医療や健康と関係がないきに・・・』と思われるかもしれん。けんど、今のビジネスに医療や健康っちゅう切り口をプラスすりゃあ、それだっけで付加価値が高うなるがよ。」


 ほんで、たとえばっちゅうて、いくつかの例を挙げられちゅうがやき。


 いまや世の中にあふれかえっちゅう経営コンサルタントについて考えたち、もし医療分野への新規参入のための経営コンサルタントやったら、こりゃあ引っ張りダコになるっちゅうがよ。


 また、価格競争の激しいネット広告会社やち、薬事法をはじめとした規制に詳しゅうなり、医療・健康分野に特化したサービスを提供できるようになりゃあ、まったく異なるレベルの料金を請求できるようになるろうっちゅうがやき。


 ほんじゃき、次世代のリーダー企業は、自分自身も年を取ることを考えりゃあ、なんらかの形で、健康・医療を含めた人間の安全保障っちゅう視点を、いずれ必ず持つようになるろうっちゅうがよ。


 また神田先生は、「これからの時代、事業で成功するための鍵は何か?」っちゅうたら、そりゃあ「時流を見る目」やっちゅうて、以下のように語られちゅうがやき。


 「私自身、経営コンサルタントとして成長してみてあらためて実感するがが、時流を見る目が命やっちゅうことながよ。


 結局、すべては流れながやき。


 いったい、世界にゃあどんな流れがあり、それぞれがどこに向かいゆうがか?時代が進む方向へと流れていく主流に乗って行きゃあ、必ず可能性の大海にたどり着く。けんど、時代の進む方向性たぁ異なる亜流に入り込んでしもうたら、一時的に儲かったとしたち持続するがは一瞬。数年後にゃあ、そこの水は枯れ果てちゅうがよ。


 大きな流れに乗って行きゃあ、ことさらにテクニックを使うことのう、時代の先頭に躍り出すことが可能になる。そうした意味で、すべての会社が、これから少のうたち10年の潮流を読まにゃあならんがやき。」


 さらに、これから10年の潮流を大きゅう8つの頭文字で表現されちゅうがよ。


 先述の通り、これからは世界の向かう先が「人間の安全保障」となり、誰もが医療・健康分野に関わるようになると言われちゅうけんど、そこに至るまでにゃあどんな流れに乗って行きゃあえいがか、重要になる8つの潮流やっちゅうがやき。


G(=Graying Society)・・・高齢化社会、ポスト資本主義のモデル社会

R(=Reuse/Recycle/Reinvent)・・・循環型社会、物々交換、社会の再創造

A(=Asia/Art)・・・アジア経済圏、誰もがアーティスト

C(=Community/Care)・・・コミュニティの時代、ケア・ホスピタリティ尊重

E(=Education/Empathy)・・・教育の時代、思いやり、共感

F(=Free Agent/Finance)・・・フリーエージェントネットワーク型社会、新たな金融コンセプト

U(=Utilities/Ubiquitous)・・・エネルギー革命、ユビキタス社会

L(=Legend)・・・誰もが英雄になる時代



 以上8つの潮流の頭文字を取って、神田先生はこの潮流を「GRACEFUL JAPAN(優雅な国、日本)」と呼びゆうっちゅうがよ。


 ほんで、時代が経つにつれ、この8つの流れが合流する先に、すべての産業が医療・健康産業に、何らかの形でリンクしてくるやろうっちゅうがやき。


 だからこそ、これから誰っちゃあ予想もせん大変化が起こるっちゅうがよ。


 ほんで、この「GRACEFUL JAPAN」のコンセプトをなぞるように急躍進を遂げちゅう、会宝産業株式会社っちゅう会社を事例として挙げられちゅうがやき。


 この会社は、ほんの10年前は、石川県で普通の自動車解体業を営みよったらしいがやけんど、創業者の近藤社長が、「社会を変革するためにゃあ『静脈産業』を作らにゃあイカン」と気づいてから、「自分らあがどんな理想の社会を実現したうがか」が明確に見えちゅう、「世界観で作られた会社」に生まれ変わったっちゅうがよ。


 「静脈産業」たぁ、産業から排出された不要物や廃棄物を再利用することで生まれる産業を意味するがやき。


 ほんで、自動車解体業から静脈産業に事業領域を拡大した会宝産業は、農業や医療など、さらに幅広い分野に影響を与え、世界的な会社にまで成長したっちゅうがよ。


 具体的にゃあ、どこがスゴイがか、一部を列挙すりゃあ以下の通りながやき。


●「リオ+20」っちゅう世界環境会議に招待され、静脈産業の意義を世界へ発信。


●自動車のリサイクルスタンダード「ジャパン・リユース・スタンダード」を国際会議で作り上げ、さらにこれを国際標準規格ISOにしょうとしゆう。


●自社で年間10万リットルも出る廃油を利用し、エネルギーコストをゼロにして、温室栽培農業に進出。


●BOP(ボトム・オブ・ピラミッド)っちゅう、途上国における貧困層を対象としたビジネスを形にするために、JICAから助成金を受け、途上国の人材を招く。


●電気自動車を開発したり、自己資金でNPO国際リサイクル教育センター「IREC」を石川県内に作ったりと活躍の裾野を広げゆう。



 つまり会宝産業は、自動車解体業っちゅう成熟産業を、静脈産業っちゅう位置づけに切り替えたとたん、一気に成長産業となったっちゅうことながよ。


 自動車を解体して鉄くずを売る産業が、それぞれの部品を、価値を高めて全世界へ提供していくっちゅう、小規模ながらグローバル産業に変身してしもうたがやき。


 ほんで神田先生は、次世代ビジネスの決め手はビジョンの高さやっちゅうて、断言されるがぜよ。


 ここまでが第1章の抜粋ながよ。


 このペースやと終わらんなるき、こっから後はちくと飛ばさいていただきます。


 東京オリンピックの開催を的中さいた神田先生は、未来を予想する最も簡単な方法は、未来を作ることやっちゅうがやき。


 未来を作るためにゃあどうすりゃあえいかっちゅうたら、そりゃあ「場」を作ることやっちゅうがよ。


 個が努力して、目標を実現する方法は山登りアプローチになるけんど、それに対して、「場」を出現さいて、未来にアプローチする方法は、サーファーが、時空のくぼみから生じた大きな波に乗って未来へと運ばれていくようなイメージやっちゅうがやき。


 どっちも未来に進めるけんど、サーファーのほうが汗をかかんですむっちゅうがよ。


 また神田先生は、2020年の東京オリンピックは、道州制への移行プロセスの一部やっちゅうがやき。


 神田先生が、地域の対話をベースに創り上げた道州制のイメージは、以下の図の通りやっちゅうがよ。
F蚕制のイメージ


 ほんで、やるべきこたぁナンボやちあるっちゅう神田先生が、何から始めたらえいかをズバリ言うたら、そりゃあ「講座」やっちゅうがやき。


 そもそも講座は、ほぼ原価ゼロやき参入しやすいし、学びたい人は教えたい人よりか多い状況やき、誰にやちできるっちゅうがよ。


 今後は、日本全国の至るところで、様々な講座が開催されるようになるろうっちゅうがやき。


 ほんで神田先生は、2章のラストを以下の文章で締め括られちゅうがよ。


 「それにしたち、時代の動きは速い。今までは自動車のアクセルを床まで目一杯、踏み込んじゅう感じやった。けんど、もはやこれからは、離陸しょうとするジェット機に乗っちゅう。そのようにビジネス身体感覚を変化させにゃあ、時代から振り落とされる。そう、映画『マトリックス』のモーフィアスのように言うやったら、
『速う動こうとしたらイカン。速う動くと知れ!』
おまさんが乗っちゅうがは、もはや自動車やない。離陸寸前のジェット機ながぜよ。」


 さて、第3章じゃあ神田先生は、ドラッカーが10年以上も前に予言した「非営利型コミュニティ時代」がやってきたっちゅうがやき。


 ほんで、営利と非営利が両輪で動くことで、速う前へ進むことができるとして、非営利型の一般社団法人の設立を薦められるがよ。


 続いての第4章じゃあ、お金たぁ貨幣っちゅうメディアに記録した「感謝」であり、「感謝=想像力」やき、お金も想像次第で自在に増えるっちゅうがやき。


 「お金は努力せんと稼げん。お金は実力以上にゃあ稼げん・・・」っちゅう呪文はもはや時代遅れで、「いったいどうすりゃあ、世界が必要とすることを、ワシの才能を使うて提供できるがか?」っちゅう呪文を唱えりゃあ、稼げるチャンスが、忽然と目の前に現れるっちゅうがよ。


 ただ重要ながは、稼げる機会を探したり追いかけたりするがやのうて、稼げちゅう現実が「すでにある」ことを感じることやっちゅうがやき。

 
 それが目の前に現れるがは時間の問題やと、楽しみにしちょったらえいっちゅうがよ。


 目の前に見える現実らあ実は幻想で、世の中は多次元で構成されちょって、おまさんの意識次第でどの次元へもシフトできる、そんな時代になったっちゅうがやき。


 そうは言うたち、この多次元移動を前提とした経営が世の中に一般化していくためにゃあ、あと5年ばあはかかるやろうき、今、こんな実験を始めるがは、マイノリティの変革リーダーに限られると思うっちゅうがよ。


 けんど、次第にそういう考えが浸透していきゃあ、物事はそのように動いていくっちゅうがやき。


 “思考の重力”を集めると、現実が歪み始めるっちゅうがよ。


 歪んだ現実を手放すと、新しい現実へと移行するためのできごとが異次元から送り込まれるっちゅうがやき。


 このできごとは、今の思考からの延長線上で想像できるもんやあない。
 

 ほんじゃき、考えたち意味はない。楽しみに待っちょりゃあえいっちゅうがよ。


 ほんで神田先生は、「どうぜよ?新しい現実を創る実験を始めてみんかよ?」っちゅうがやき。


 また神田先生は、経営者は徹底的に数字にこだわれっちゅうがよ。


 「言葉」と同様、「数字」は新しい現実をつくる突破口やっちゅうがやき。


 「言葉」と「数字」が鏡の表裏になった時、未来が出現するっちゅうがよ。


 ただし、「経営者のビジョンが輝いちゅうか?」「会社が取り組むテーマに夢中になれるか?」「それが世の中の流れに沿うちゅうか?」っちゅう前提条件があるっちゅうがやき。


 続いての第5章じゃあ、神田先生は、今後は稼ぐ仕組みが変わっていくっちゅうがよ。


 それを以下の図のような、「V理論」っちゅう理論で解説されるがやき。
V理論


 「受注型」→「コンテンツ型」→「プロダクト型」→「コミュニティ型」→「ショップ型」と、これまで進化してきたビジネスは、今後は「プラットフォーム型」→「メディア型」→「マネー型」っちゅう領域に進化していくやろうっちゅうがよ。


 時代が大きゅう変わりゆうきに、次の時代を見た場合、市場規模が大きゅうなって、なおかつ利益率を高う維持できる会社は、まずは「プラットフォームを提供できる会社」やっちゅうがやき。


 プラットフォームは、「場作り」っちゅうたちえいっちゅうがよ。


 そりゃあ具体的にゃあどんなもんながか?


 1つの例として、「White Dog Cafe」っちゅうアメリカのカフェの事例を挙げられちゅうがやき。


 こりゃあ、ペンシルバニア州、フィラデルフィアで始まった事業らしゅうて、地域の農家の方々から仕入れたもんを地域のレシピで作って提供するカフェやっちゅうがよ。


 通常、今までの方法やったら、このカフェの売上を上げていくために、お店の内装を同じようにしてフランチャイズにするか、仕入れ先を拡大するためにフランチャイズをするか、もしくは、ここの一番の売れ筋商品をお菓子か何かにしてデパートらあに卸したり通信販売にしたり、全世界中に拡販したりっちゅう、そんなモデルを取ったろうっちゅうがよ。


 けんど「White Dog Cafe」の場合、事業がある程度軌道に乗ったところで、オーナーはまったく違うた方法で展開したっちゅうがやき。


 地域の中でサステナブルな飲食経営を可能とするカフェ運営のノウハウ自体を、欲しい人に無料で提供し始めたっちゅうがよ。


 ほんで、BALLE(Business Alliance for Local Living Economies)っちゅうプラットフォームを作ったっちゅうがやき。


 なんでかゆうたら、有機野菜を探したり、地域の農家を探したりっちゅうんは大変なことで、地元の中で始める試みをしょうとすりゃあ、1社だけじゃあフランチャイズをやったとしたち限界があるっちゅうがよ。


 ほんじゃき、ノウハウ(プラットフォーム)自体を全部公開してしもうて、おんなじように地域の暮らしや経済を意識しちゅう飲食店を、ブランド・看板問わんと、ネットワーク化していったっちゅうがやき。


 これが、こぢゃんと面白い広がりになっちゅうとして、神田先生は、新しいモデルやないかっちゅうて絶賛されるがよ。


 受注型からコミュニティ型にいくに従うて、利益率が落ち込む前に、自分のノウハウやフィロソフィー、ビジネスのビジョンを使うて、他の会社に収益を持たせる選択肢を広げられる会社、他の会社がそこに集える場を作ってあげられる会社は、これからこぢゃんと安定していくがやないかっちゅうがやき。


 持続的に展開できるビジネスがなかなか見えん中、これからのビジネスを提案できる会社は、それをプラットフォームとして提供することによって、周りの会社に次の時代の稼ぎ方を教えることができるっちゅうがよ。


 そうすることで、利益が上がってくる時代になってきゆうっちゅうがやき。


 さらにプラットフォームができりゃあ、次はメディア型になるっちゅうがよ。


 ほんで、メディア型の次はマネー型へ移行していくっちゅうがやき。


 こりゃあ、プラットフォーム型からメディア型にいきなりいくケースもあるし、マネー型をいきなり作り出すっちゅうビジネス形態も出てくるっちゅうがよ。


 いきなりメディアを作った好例がLINEやっちゅうがやき。


 ただ、こういうのがいくつも作れるかっちゅうたら、そうやないっちゅうがよ。


 コミュニティが広がっていきゃあ、お次はマネー型に展開できる可能性が出てくるっちゅうがやき。


 いきなりマネー型にいって一世を風靡したがが、仮想通貨「ビットコイン」やった(破綻したけんど)っちゅうがよ。


 このように、いきなり「マネーを発明してしまう」事業もあるけんど、神田先生が言う「マネー型」たぁ、もっと簡単なことやっちゅうがやき。


 おまさんが顧客を大切に想い、顧客間のコミュニティを作っちゅうがやったら、「ポイント(価値)」を発行することから始めるっちゅうがよ。


 ほいたら、その価値は、将来、リップル(グーグルが投資しゆう仮想通貨)らあの仕組みを使うことで、簡単に「自社発行の仮想通貨」として流通できるようになるっちゅうがやき。


 このように特定事業で活用されやすいコンセプトの仮想通貨は、一気に日本でも広がる可能性を秘めちゅうっちゅうがよ。


 こうした「価値」の発行は、以前は高い信用力が必要やったけんど、デジタル革命によって、低い信用力によったち、それなりに価値換算される仕組みが整うたきやっちゅうがやき。


 誰やち、「全国百貨店共通商品券」「図書券」「ビール券」らあを発行できるようになるイメージやっちゅうがよ。


 楽天らあが、金融事業、電子マネー事業で、多額の収益を稼ぎだしゆうことから分かるように、直接「お金」を扱う事業を展開するこたぁ、極めて影響力が高うて、安定的な経営基盤を築くっちゅうがやき。


 ほんじゃき神田先生は、あと5年もせんうちに、多くの企業が、仮想通貨の仕組みを学び始め、価値発行に伴うビジネスチャンスに気づくことになるろうっちゅうがよ。


 ほんで、次の時代を考えりゃあ、コミュニティ内の人の成長を支援するプラットフォーム型、コミュニティ内で富が循環していくマネー型の事業を広げていくことが、日本が世界で輝き続けるための鍵となるっちゅうがやき。


 ソーシャルの時代に入ってから、事業としちゃあ「魔のV字カーブ」が見え始めゆうっちゅうがよ。


 この「魔のV字カーブ」から抜け出すにゃあ、個々の企業が伸びる、売上高を大きゅうする発想やのうて、他の企業・他の人材が伸びるプラットフォームを作れるかどうかっちゅうことが重要やないかっちゅうがやき。


 さらに神田先生は、プラットフォーム型の経営は「場作り経営」、これまでの受注型からショップ型までの経営は「我作り経営」やっちゅうがよ。


 それぞれの特性らあを解説し、「我作り経営」よりか「場作り経営」のほうが、展開が広がり、持続性があり、夢があるろうがよっちゅうがやき。


 ほんでさらに、プラットフォーム型ビジネスは、全業種が対象になり、特にアナログビジネスのプラットフォーム化は、チャンスやっちゅうがよ。


 そう考えりゃあ、昔のように社員を雇わんとイカンかったとか、労働環境が固定化しちょった時は、我作りをせんかぎり市場を伸ばせんかったけんど、SNSで全世界がつながりゃあ、場作り経営で利益を生み出し続けることが可能になるっちゅうがやき。


 個別の企業、我作りだけで考えゆうかぎり、日本の企業は東南アジアとの競争にやち勝てん、うまいことやったとしたち収益は下がっていくっちゅうがよ。


 それやったら、場を作って、その場に東南アジアや中国企業が乗ってきたら、結果、日本人らしい経営になるがやないろうかっちゅうがやき。


 他者との調和を重んじる日本人は、ファシリテーション能力が優れちゅうき、アジアに日本人が入ってくりゃあ、物事がまとまりやすかったりするっちゅうがよ。


 場作り経営は、日本人がこれからのビジネスのあり方を思考するうえにおいて、こぢゃんとえいヒントになるはずやっちゅうがやき。


 ほんじゃき、これからの世界のビジネスは、日本から生まれたプラットフォームが席巻することになるろうっちゅうがよ。


 「“日本発”の未来が、楽しみや。」っちゅうて、神田先生は第5章を締め括られるがやき。


 続いての第6章は、神田先生が米国で開催された「フューチャーマッピング・マスター講座」について、上海で開催された特別セミナーについて、中国で急成長中のSNS「ウィ・チャット」のビジネスチャンスについて、モバイルデバイスを持つ世界30〜40億の中間層を寄付対象とする全世界規模のチャリティ・プロジェクト「100%MAD」について、等々が詳しゅう紹介されちゅうがよ。


 なお、「フューチャーマッピング」についちゃあ、神田先生の前著「ストーリー思考」(「1月7日」のブログ参照)をご参照くださいや。


 ほんで神田先生は、日本発のツールが世界から受け入れられる時代になり、世界ビジネスが加速する時代になったっちゅうがやき。


 ラストの第7章は、「おまさんのビジネスを次世代型に変えるヒント」っちゅうタイトルながよ。


 神田先生のところにゃあ、たとえば「畳を販売しよります。成熟産業やけんど、どうしたらえいがでしょう?」っちゅうような、内容自体が時代に乗り遅れてしもうちゅう相談が、いまだに多いっちゅうがやき。


 畳の場合、日本式家屋の良さを見直すっちゅうビジョンのもと、日本式家屋のファン層をネットワーク化し、畳屋さんが日本家屋を販売するっちゅうようなアプローチが有効やろうっちゅうがよ。


 けんど、実は本質的な突破口はテクニックにゃあのうて、未来に向かうストーリーにあるっちゅうがやき。


 自分が取り組む事業の成長とともに、自分が成長するストーリーを作れるかどうか?それが突破口やっちゅうがよ。


 おまさんの愛と才能をめぐらせることが止まっちゅうきに、売上が止まるっちゅうがやき。


 正直、心に火がついちゅう時にゃあ売上減に悩みゆう暇がないばあ、目の前にやらにゃあならんことが次から次へと押し寄せるっちゅうがよ。


 そこで、成熟産業を新しい産業へと生まれ変わらせる、こぢゃんと分かりやすいストーリーを紹介しょうっちゅうて、浜松市の柳原新聞店の事例を挙げられるがやき。


 新聞店といやあ、業界的にゃあ完全な衰退期に突入したと言うてえいろう。


 急速にインターネットが広がりゆう今、新聞社自体がデジタルに移行しよって、新聞の購読数もモノスゴイ勢いで減りゆうがよ。


 こういった伝統産業の会社に対して、どんな対策が取れるっちゅうがか?


 柳原新聞店は何を始めたかっちゅうたら、新聞配達だけやのうて、牛乳の宅配や、地域の野菜の宅配、お弁当の宅配も始めたっちゅうがやき。


 これだけやち、実は簡単なことのように見えてなかなか大変なことながよ。


 そんな中で彼らは、自分たちは新聞配達だけを生業としちゅうがやのうて、「生活情報サービス業」をやりゆうがやと気づいたっちゅうがやき。


 地域経済に根ざした新しい業態転換を成し遂げたわけながよ。


 それを自覚した柳原新聞店は、今度は自分の社屋を使うた趣味の講習会や講演会を始めたっちゅうがやき。


 オリジナル情報誌を発行し、コンテンツを埋めるためのさまざまな講座を始め、さらに「エムズ倶楽部」っちゅうカルチャーサロンも始めたっちゅうがよ。


 さらにゃあ、さまざまな宅配商品が出てきたき、コールセンター業務も始めたっちゅうがやき。


 新聞配達員は、朝夕に新聞を配ったりチラシを折り込んだりするだけにゃあとどまらんなったっちゅうがよ。


 地域に役立つ企画を行い、情報誌を発行し、さらにゃあ電話受付部門を持つようにもなったっちゅうがやき。


 結果、「マイクロ物流」っちゅう、地域に根ざした流通網を作ることができるようになったっちゅうがよ。

 これからは更なる高齢化社会で、家から出歩かん人らあが増えるろうけんど、この流通網はそんな人らあのところへ最も高頻度に深いところまで入り込めるがやき。


 それが新聞配達員の強みでもあるっちゅう捉え方もできるろう。


 つまり、新聞店は、高齢者層の家庭に高頻度・高深度まで到達できる唯一の物流業界やっちゅうがよ。


 リフォーム会社や電気店らあも深いところまで入れるけんど、高頻度やないき、そう考えりゃあ、高齢化社会においちゃあ、頻繁に見回りができるがは新聞店以外の何物でもないっちゅうことながやき。


 柳原新聞店は、孤独死への対策らあも含めて、街の防災や防犯にも関わりゆうっちゅうがよ。


 そのように高深度、高頻度で入り込めりゃあ、高齢化社会に必要なさまざまなサービスを提供できるようになるっちゅうがやき。


 地域全体の情報を最もつかんじゅうががこの会社やき、そこが地域情報誌を発行し、情報発信することによって、地域の情報ネットワーク社会のインフラとも呼べるような位置づけになれるがやないかっちゅうがよ。


 投資の神様と呼ばれゆうウォーレン・バフェット氏は、ハイパーローカルな市場、ハイパーローカルなミニコミ誌がこれから発展すると考え、2012〜2013年にかけて、ハイパーローカル・メディアと称されるミニコミ誌発行社を相次いで買収したそうながやき。


 ほんで神田先生は、今後も、こういった小商圏型で地域のニーズを吸い上げるビジネスは発展していくやろうっちゅうがよ。


 日本の高齢化社会に向けて、柳原新聞店のネットワークと同じような教育サービス、仕組みを提供することができりゃあ、柳原新聞店と同じようなモデルが広がっていくはずやっちゅうがやき。


 高齢化社会に対応する物流および情報網、さらにゃあ情報網を通じての、ネットやのうてリアルに街を見守る情報物流ネットワークが、日本全国に構築可能になるっちゅうことながよ。


 こういった仕組みを構築することで、柳原新聞店は、数店舗の新聞取次店から地域にドンドン根を生やして急速に成長していったっちゅうがやき。


 新聞店にこんなことができるがやったら、街の酒屋さんにやち、できんはずはないがぜよ!


 今からやち遅うない!柳原新聞店を見習うて、業態革新に今こそ真剣に取り組もうぜや!


 神田先生も、柳原新聞店の事例をただ「スゴイのう」と見ゆうだけやのうて、「自分の会社が新しい業態を生み出すとすりゃあ、いったいどんな進化の方法があるがやろうか?」と、おまさんにも是非考えていただきたいっちゅうがやき。


 ほんで、目の前におるお客のニーズを最大限に満たすところから、まずは始めてもらいたいとして、「答えは常に、現場に落ちちゅう」っちゅうがよ。


 さらに神田先生は、「夢中になって取り組みゆう仕事に、リスクはない!」、「おまさんも次世代ビジネスへ向けてワクワクすることを、できるところからやってみろう!」、「こんなエキサイティングな時代に、おまさんも立ち止まっておれんはずぜよ!」っちゅう言葉を連ね、本書を締め括られちゅうがやき。


 神田昌典先生の「挑戦する会社」(〜世界を変えるビジネス実践法〜)・・・過去最長の長い長いブログになってしもうたけんど、それっぱあ超超お薦めの必読書籍やっちゅうことながぜよ!






















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2015年04月08日

「月刊商業界・5月号」特集〈小阪裕司の選ばれる理由〉ぜよ!

 今回は、今月4月1日に発売された「月刊商業界・5月特大号」(発行所:株式会社商業界 特別定価:1224円)の、特集「小阪裕司の選ばれる理由」をご紹介さいていただきますぜよ。
 峽邊商業界・5月号」


 中身の方は表紙たぁちくとタイトルが変わっちょって、総力特集「あなたの店が選ばれる理由」(〜その理由は、あなた自身の中にある〜)になっちゅうがやき。
特集「あなたの店が選ばれる理由」

















 ほんで、まずは我らが小阪裕司先生(http://www.kosakayuji.com/)の、「岐路の手前で悩む君に行くべき道をここに示そう」っちゅうタイトルの誌上講演が、6ページにわたって掲載されちゅうがよ。


 実はこの内容、2月に催された「第83回商業界ゼミナール」で多大な反響を呼んで伝説の講演と言われゆうがを、誌上に再現したもんながやき。
小阪先生誌上講演ぞ阪先生誌上講演2




















ゾ阪先生誌上講演3






 詳しゅうは、是非本書をお読みいただきたいがやけんど、簡単にまとめりゃあ次の通りながよ。


 まず、今、すべての商人が分かれ道にさしかかっちょって、2つの道のどちらかを選ばんと、社会での役割がのうなって、消える店になるっちゅうがやき。


 ひとつは、利便性(安さを含む)を提供するインフラとしてこれからも世の中の期待に応え続けるか、もうひとつは心の豊かさ、ハッピーをもたらす存在としてその役割を担うていくかっちゅう、2つの道ながよ。


 ほんで小阪先生の提唱されるがは、もちろん後者の道ながやけんど、そこで選ばれる存在となるにゃあ何が必要かとして、まずは「今、やっちゃあイカン3つのタブー」を挙げられちゅうがやき。


〇代に合うてない。


価値を生み行動を生み出す働き掛けがない。


eがない。


 これを逆説とすりゃあ、選ばれる存在となるための3つの鍵は、次の3つになるっちゅうがよ。


〆の時代に合うたこと。


価値を生み、行動を生み出す働き掛けを考え行うこと。


eを築き育むこと。


 この3つの鍵を踏まえて全体の仕組みをつくり、商売を営んでいくことが大切やとし、そのために現場でやることが、「顧客創造」と「価値創造」やっちゅうがやき。


 こん時に大切ながが、正しい“基本的な視点”であり、その視点たぁ、「人にフォーカスする」ことであり、もうひとつは「生涯顧客数×生涯消費」っちゅう捉え方やっちゅうがよ。


 ほんで、お客に選ばれる店であるための具体的な行動指針を、3つ挙げられるがやき。


ーらの役割を問うこと。


売上げを追わんこと。(売上げが自然に生まれてくる状態をつくり、その全体を整えていくことが重要。)


「考える力」を高め続けること。(これこそ今日の商いにおける命脈!)


 さらに、選ばれる店であり続けるための重点課題にゃあ、以下の3つの仕組みづくりがあるっちゅうがよ。


,客を獲得して育てられる仕組み。(・見込み客に最初の買物をしてもらう仕組み・顧客と生涯付き合うための仕組み・お客を教育するための仕組み)


△客を知り続けられる仕組み。(「顧客創造」と「価値創造」を実践することで自然と構築される)


「考える力」を高め続けられる仕組み。(・豊富な事例に触れ、仲間と場につかり、自分で考える・粘り強く身に付ける・一発より全体を)


 尚、この内容の講演・・・つまり多大な反響を呼んで伝説と謳われゆう、小阪先生の「第83回商業界ゼミナール」の講演が、全世界にネット配信されるっちゅうがやき。
小阪先生講演ネット配信のお知らせ


 要は、会社や家庭におりながら、PCから受講できるっちゅうことながよ。


 開催日は5月12日(火)、受講料は3240円(1接続)らしいきに、詳細・お申し込みについちゃあ、以下のサイトをご覧くださいや。


http://www.kosakayuji.com/


 ほんでその後は、小阪先生の主宰されゆう「ワクワク系マーケティング実践会」の仲間の方々3店の事例が、各4ページずつ掲載されちゅうがやき。


 まずは、「人にフォーカス」で選ばれる事例としちゃあ、水戸市の美容室「OHANA」さんが取り上げられちゅうがよ。
АOHANA」さん事例

 美容室、カフェ、パーティイベント、グッズ販売・・・全てをハワイ様式で統一し、美容室の概念にとどまらん価値と世界観を提供しゆうがが「OHANA」さんながやき。


 1人当たり年18万円、30回も利用され、美容室やにウエディングパーティが殺到する理由らあについて、岩上巧社長さんに詳しゅう取材されちゅうがよ。










 続いては、「徹底した顧客対応」で選ばれる事例としちゃあ、広島・庄原市の書店「ウィー東城店」(総商さとう)さんが取り上げられちゅうがやき。
─崛躱Δ気箸Α(「ウィー東城店」)さん事例


 ネット書店が台頭し、町から書店が消えゆう中、信用ゼロ、どん底の業績から立て直し、今じゃあ「町のよろずや」として頼りにされゆう書店やっちゅうがよ。


 「本屋にこそ、町再生のヒントがある」っちゅうて、本を中心に広がる独自の店づくりに取り組む店主・佐藤友則社長さんに取材されちゅうがやき。


 最後に、「固い絆づくり」で選ばれる事例としちゃあ、東京都江戸川区の「とんかつ二条」さんが取り上げられちゅうがよ。





 「以前は暇やと不安やったけんど、今は全く気になりません」と語られるがは、「とんかつ二条」のマスター、古藤昭博さんながやき。
「とんかつ二条」さん事例


 駅近くやけんど、飲食店にゃあ不利な空中階で、しかも通常は来店頻度が限られるとんかつ店であるにもかかわらず、足しげく通うファンは多いっちゅうがよ。


 特に、昨年6月にコンロの火の消し忘れから火事になって、「もう人生終わった。ここじゃあ二度と商売はできん。」と絶望しちょったところ、鎮火後すぐに顔馴染み客らあが駆け付け、片付けらあの手伝いをしてくれたっちゅうがやき。


 ほんで、そんな常連客らあの姿を見たビルのオーナーから、「ぜひ、ここでもう一度店をやってほしい」っちゅう信じられん言葉を掛けられたっちゅうがよ。


 この時の古藤さんは、「火事に遭うたけんど、何も失うてない。」と気づき、店を再興することができたっちゅうがやき。


 お客様との絆、人と人とのつながりを、心と心のつながりに昇華さいた店ならではの言葉ながよ。


 「月刊商業界・5月特大号」特集〈小阪裕司の選ばれる理由〉・・・まっこと全ての商人必読の書ながぜよ!















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2015年03月23日

平出淑恵さんの「土佐酒海外販路開拓セミナー」ぜよ!

 3月17日(火)は、14時から高知県中小企業団体中央会研修室にて、「土佐酒輸出促進共同事業体」の「土佐酒海外販路開拓セミナー」が開催されたがやき。


 ちなみに「土佐酒輸出促進共同事業体」たぁ、今年の9月ばあにイギリスはロンドンにて「土佐酒賞味会」を開催し、イギリス向けの市場開拓や輸出促進をするために設立された事業体で、高知県の蔵元9社(美丈夫、土佐鶴、安芸虎、土佐しらぎく、豊能梅、酔鯨、亀泉、司牡丹、無手無冠)で構成されちょって、ワシが代表を務めさいてもらいゆうがよ。


 ほんで今回のセミナーの講師は、「酒サムライ」や「IWC(インターナショナルワインチャレンジ)」の「SAKE部門」創設にご尽力された、平出淑恵(http://coopsachi.jp/)さんで、「日本酒を世界へ」っちゅうタイトルながやき。
(1)セミナー会場







 平出さんが登場され、まずはワシから開会のご挨拶。









 続いて、平出さんの講演がスタートしたがよ。
(2)平出さんご講演(3)平出さんセミナータイトル
















 まず、平出さんは、1983年民営化前のJALに新卒で入社されたCAで、その後ソムリエ、シニアソムリエ、米国ワイン教育者の資格、英国WSET(Wine & Sprit Education Trust)資格、Beer Judge、 きき酒師の資格らあも取得されたっちゅうがやき。



 また、1999年にゃあJALのグループ会社が提携する英国のワイン学校「WSET」の立ち上げスタッフとして出向され、世界的なワイン教育組織とつながりを持たれたっちゅうがよ。


 その過程で出会った海外のワインの一流の専門家らあは、皆さんしっかりした世界観を持たれ、ワイン産業による社会貢献のところまで最終的にゃあ語られるっちゅう点に、大きな刺激を受けたっちゅうがやき。


 さらに、ワインを学んで、「日本酒の価値と可能性」に気づき、ワインの世界が実現しちゅうことは日本酒にも出来ると考えたっちゅうがよ。


 しかも、きき猪口の中にゃあ日本が詰まっちゅう、日本酒は日本そのものやとも考えるようになったっちゅうがやき。



 ところが、数字で見る現実は、現在でも日本酒輸出は全生産量のわずか2%であり、輸出額は約110億円やっちゅうがよ。


 ちなみにフランスワインの輸出額は約8000億円、英国のスコッチウィスキーの輸出額は約5000億円やっちゅうがやき。


 米国で日本酒は人気やと言われよったち、米国内での販売シェアは何とまだわずか0.1%やそうで、これが日本酒の認知度の現実やっちゅうがよ。



 つまり、日本酒の海外進出での大きな問題点は、日本酒の市場(マーケット)が小さすぎ、知られてない、そして関係者が少ないっちゅうことやっちゅうがやき。


 ほいたら、世界中に広がるワインビジネスネットワークを日本酒に活用出来りゃあえいがやないか、彼らが持つ人材、商流、そしてブランド構築のノウハウらあを、日本酒に活用すりゃあえいがやないかと考えたっちゅうがよ。


 ちなみにワインの海外啓蒙に必須と言われる3活動は、以下の3つやっちゅうがやき。


Education(教育):世界に通じる体系的な教育プログラム→価値を伝える人材育成→教育活動の多方面からの支援


Competition(コンクール):品質で世に出る場をつくる


Promotion(宣伝活動):「業界向け」と「消費者向け」を絶え間のう続ける



 そんな中で、2003年に、「浦霞」の佐浦社長らあ有志蔵元らあによる日本酒講座をオーガナイズし、WSETロンドン本校にて初めて実施されたっちゅうがよ。


 その年に最優秀マスター・オブ・ワインに合格されたサム・ハロップ氏も、この講座で日本酒の美味しさに衝撃を受け、日本酒の蔵元を見学したいっちゅうことで来日され、それを平出さんがアテンドされたっちゅうがやき。
(4)「ディスカバリーサケ」映像


 その後、2005年にサムさんは、最年少でIWCのCo-Chairman(最高責任者)の1人に就任されたっちゅうがよ。


 ほんで、彼からの提案により、2007年からIWCにSAKE部門が創設されたっちゅうがやき。


 IWCは、世界で最も影響力があり、世界最大規模のワインコンペティションやき、そこにSAKE部門が誕生した意義は、こぢゃんと大きいっちゅうことながよ。


 また、「浦霞」の佐浦社長らあが会長を務められよった日本酒造青年協議会が、2006年から「酒サムライ」を創設する際も、平出さんにこぢゃんとご尽力いただいちゅうがやき。


 ちなみに「酒サムライ」は、国内外に日本酒の応援団を増やす目的で、ワインのシュバリエを参考に創られたっちゅうがよ。


 その後、「IWC・SAKE部門」は話題になり、昨年は725銘柄の出品があったっちゅうがやき。
(5)IWC・SAKE部門表彰映像


 純米酒、純米吟醸酒&純米大吟醸酒、本醸造酒、吟醸酒&大吟醸酒、古酒、スパークリング、オーディナリー(普通酒)の7カテゴリーから金賞受賞酒37銘柄が厳選され、そん中から最も優れちゅうもんに「トロフィー」が授与され、さらにそのトロフィー受賞酒7銘柄から、「チャンピオン・サケ」が決定されるっちゅうがよ。


 毎年、「チャンピオン・サケ」を受賞した蔵元が話題になるように必ず仕掛けもされ、毎年日本酒の世界にヒーローが登場するように意識されちゅうっちゅうがやき。


 そんなお陰で、「チャンピオン・サケ」になった蔵、2011年の「鍋島・大吟醸」、2012年の「福小町・大吟醸」、2013年の「喜多屋・大吟醸」、2014年の「酔翁・熟成古酒」らあは、いまだに大人気で品薄状態になっちゅうっちゅうがよ。


 また、「IWC」にゃあ「ワインジャッジ」っちゅうスペシャリストが400人おるらしいがやけんど、「サケジャッジ」も40人おるらしいがやき。


 こりゃあ、世界に通用するSAKEスペシャリストの身分を生み出したっちゅうことで、この意義も大きいがよ。


 さらに平出さんは、2011年からIWC受賞酒を在外公館らあに発送されゆうっちゅうがやき。


 そんな関係から、外務省が、在外交館長赴任前研修にて日本酒講習会を開催するようになり、さらに在外公館最重要行事である「天皇誕生日レセプション」が、原則日本酒で乾杯になったっちゅうがよ。


 さらに2012年、前政権の国家戦略室(古川大臣)が「國酒プロジェクト」を誕生さいて、これにより日本酒振興を国策とし、全ての省庁が日本酒を支援できる環境となったっちゅうがやき。


 この流れは、その後の安倍政権になっても変わらいで、成長戦略として「日本産酒類の輸出振興」継続推進を決定し、次々と各省庁が施策を開始しだいたっちゅうがよ。


 たとえば、観光庁に酒蔵ツーリズム推進協議会が誕生し、官民協働の魅力的な観光地創り事業で酒蔵ツーリズム地域を発信できるようになったっちゅうがやき。


 また農水省の予算を使うて、「Discovery Channel」でグローバル市場で活躍されゆうワイン専門家が日本酒文化を世界に紹介するっちゅう、「ディスカバリーSAKE」っちゅう番組を創って流したり、世界62ヶ国に展開するワイン教育機関「WSET」に、昨年から日本酒コースが誕生したけんど、こちらも農水省から支援いただきゆうっちゅうがよ。



 どんなワインの教育やち、まずはフランスの地図から入るっちゅうんが基本中の基本やき、つまり日本の地図が外国人の頭の中に入るっちゅうことで、WSETに日本酒コースができたことの意義はこぢゃんと大きいがやき。


 また、2011年のIWCチャンピオンサケの「鍋島」をきっかけに、佐賀県鹿島市は地域の意識統一を図り、鹿島酒蔵ツーリズム協議会を結成、受賞翌年にゃあ6蔵合同の蔵開きを実施し3万人が鹿島市に来訪され、2日間で2000万円のお金が地域に落とされたっちゅうがよ。


 そんな流れを経て、現在の平出さんは「SAKEから観光立国」をメインテーマに掲げ、様々な活動を繰り広げられゆうがやき。


 約2時間の講演は、まっことアッちゅう間やって、皆さんから拍手喝采やったがよ。


 平出さん、まっこと素晴らしいご講演を、ありがとうございましたぜよ!


 その後は、土佐酒海外販路拡大事業の第2回運営委員会が16時から開催されたがやき。
(6)運営委員会風景







 まず英国賞味会の日程は、9月24日に決定したがよ。


 その他、いろいろ打ち合わせや報告事項らあがあり、17時過ぎにゃあ運営委員会は終了したがやき。


 ほんで18時からは、講師の平出さんを囲んでの懇親会。


 まずは「土佐酒バル」(高知市追手筋1-9-5 TEL:088-823-2216)にて、いろんな土佐酒の美味しさを体験していただこうっちゅう試みながよ。
(7)土佐酒バル






 リーデル大吟醸グラスに注がれた司牡丹の最高峰「深尾」(斗瓶囲い純米大吟醸酒)で乾杯し、いろんな土佐酒をご堪能いただき、さらにいろいろなお話を聴かいてもうたがやき。
(8)「深尾」とつきだし


 19時過ぎにゃあ会場を変えて、土佐料理「花鶴」(高知市本町3-2-45 TEL:088-872-3321)にて懇親会第2部ながよ。



 こちらにゃあ、蔵元の皆さん自慢のお酒を持ち込みしていただき、「花鶴」の大将・刈谷さんが腕を奮うた土佐料理の数々と合わせてご堪能いただこうっちゅう趣向ながやき。




 鮮度抜群の刺身盛り、「花鶴」名物・鰹の塩だれタタキ、土佐巻き&サバ寿司、若竹煮、川エビ唐揚げ、四万十川のアオサノリの天ぷら・・・等々、高知初上陸の平出さんも大絶賛の大悦びで、さらに弁舌豊かになり、いろんなヒントになるお話をガンガンしていただき、大盛り上がりになったがは当然ながよ。
(9)「花鶴」刺身盛り(10)司牡丹・仁淀ブルーと寿司
















(11)若竹煮(12)川エビ唐揚げとアオサノリ天ぷら


 平出さん、そしてご参加いただきました皆さん、まっことありがとうございましたぜよ!














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2015年01月07日

神田昌典先生の最新刊「ストーリー思考」ぜよ!

 今年最初のお薦め書籍は、かの神田昌典(http://www.kandamasanori.com/)先生の最新刊「ストーリー思考」〜「フューチャーマッピング」で隠れた才能が目覚める〜(神田昌典 著 ダイヤモンド社 2000円+税 2014年12月5日発行)ながやき。 屮好函璽蝓嫉弭諭◆屮好函璽蝓嫉弭諭徇


 実は偶然にも最近ご紹介した書籍は、「物を売るバカ」(「2014年12月26日」のブログ参照)は「ストーリーブランディング」がテーマやったし、『「新しい日本人」が創る2015年以降』(「2014年12月29日」のブログ参照)でも著者の日下公人さんは「今、求められゆうがはストーリー」やと語られちょって、まっこと今の時代に最も重要なキーワードは、「ストーリー」やっちゅうことながやないろかのう。


 さて、本書のオビにゃあ、「世界155ヶ国に向けて発信、日本発の新・目標達成法!」「3000人が3週間で現実を変える実験にのりだした!その結果は?・・・」「目標を軽々超える「全脳思考」進化版」「トヨタ、NTT、ソニー、人事院をはじめとした一流組織のメンバーも実践!」っちゅうて、凄いコピーがあふれちゅうがよ。


 さらに裏面のオビにゃあ、「アメリカ・ミネアポリス、中国・上海で開かれたセミナーで、スタンディング・オベーションの大絶賛!」「たった3週間で、これだけ変わる!!」っちゅうコピーが記され、以下のような悦びの声が紹介されちゅうがやき。


 「新しい事業がワシの知らんところで計画されちょって、突然の参加の辞令が出たがやき。うれしゅうてタマランぜよ!」


 「社内ベンチャー制度に応募したところ、役員会でのプレゼンテーションにより、正式に採用が決定。半年後に、社長に就任する予定ながよ!」


 さらに、表紙をめくったくのカバーの部分にゃあ、「物語の力を目覚めさせりゃあ、成功に努力はいらん。」とまで書かれちゅうがやき。
カバー折り返しのキャッチ


 おいおいホンマかよ、と思いもってページをめくりゃあ、様々な国の方々が実際に「フューチャーマッピング」を学びゆう笑顔の写真が、カラーで掲載されちゅうがよ。
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 さらに、あのフォトリーディング開発者のポール・シーリィ博士も、「マサノリが創り上げたがは、プレゼンシング(出現する未来)を実現する、信頼できる効果的な方法論ぜよ。」と語られちゅうがやき。


 さて内容やけんど、まず「プロローグ」は、神田先生が約3000人に呼び掛けてスタートした、たった3日間で夢を叶える実験の紹介からながよ。


 3日間で現実が変わるらあて「うまい話」を信じて、実際に実験に参加したがはほんの一部やったっちゅうがやき。


 ほいたら、実践したもんらあの結果が徐々に、Facebookのフィードに流れだいたっちゅうがよ。


 そこでさらに神田先生は、今度は21日間で、より大きな課題を達成する実験に参加せんかと声をかけたっちゅうがやき。


 課題を達成するためにとるアプローチは、今までたぁまったく違う手法ながよ。


 問題が生じた原因を追求したり、外部から情報を集めて分析したりするがやのうて、子どものときに誰やち授業で取り組んだような物語づくりをしゆううちに、仕事上の難しい課題の解決策が生まれ、ワクワク行動しゆううちに課題が達成されるっちゅうがやき。


 「そんな都合のえい現実が、自分に起こるがやろうか」っちゅう不安は拭えんまんま、チャレンジ精神旺盛な一部の方の、21日間の実験はスタートしたっちゅうがよ。
3週間プロジェクトの結果


 ほいたらその結果・・・「都合のえい現実」がはじまったっちゅうがやき。


 その実験結果を集計したら、この図の通りやったっちゅうがよ。



 実験参加者の、実に95%に都合のえい現実がはじまったっちゅうがやき。


 ほんで本書の目的は、この21日間の実験で、参加者らあが自分のもんとした夢を叶える方法を、おまさんと共有することやっちゅうがよ。



 「フューチャーマッピング」と呼ばれるこの課題達成法は、仕事上の現実的な結果をだすもんやっちゅうがやき。


 営業成績を向上さいたり、新規事業を開発したり、人事制度を構築したいビジネスパーソンから、運動会で優勝を狙うたり、楽しい遠足プランを作ったり、夏休みの自由研究テーマを決めたい小学生まで・・・目に見える結果を確実にだしていくためのメソッドやっちゅうがよ。


 結果をだすためにゃあ、自分に足りん何かを補わんとイカンと思いがちやけんど、フューチャーマッピングじゃあ、課題をらくらくと達成する才能や、お金・人脈らあのリソースをすでに自分がもっちゅうことに気づくことで、無理のう結果をだしていくっちゅうがやき。


 理想の現実を得るためにゃあ、努力はまったくいらん。人間やったら誰やちもっちゅう物語の力を使えるようになるだけで、新しい現実がらくらくとスタートするっちゅうがよ。


 この方法論自体は、実はすでに5年前に神田先生の著書「全脳思考」(ダイヤモンド社)で発表されたメソッドながやけんど、それ以来まったく別物というてえいばあの大幅な進化を遂げたっちゅうがやき。


 また、もともと本手法は、神田先生がマーケターとして15年にわたり手掛けてきた数多くの販促企画・メッセージのうち、うまいこと売上が上がったもんと、そうやなかったもんたぁ何が違うがかっちゅうパターンを分析し、うまいこといったメッセージを生みだした思考プロセスをチャート化したもんやっちゅうがよ。


 ここまでやったら、通常のちくと便利なビジネスツールと変わらんがやけんど、フューチャーマッピングの物語は、実にこっからはじまるっちゅうがやき。



 フューチャーマッピングにゃあ、未来に向かう想像上の物語を描くプロセスがあるがやけんど、その物語上に書かれた出来事が、現実に起こる事例が報告されはじめ、こうした偶然をきっかけに、フローといわれる「仕事に夢中になる状態」に突入。当初想定しちょった未来そのもんにならんかっても、明らかに高いステージの現実に辿りつけるようになったっちゅうがよ。


 フューチャーマッピングが、想像以上の現実を生みだす最大の理由は、その底流に「物語」をおいちゅうからやっちゅうがやき。


 誰やち生まれたときから慣れ親しんじゅうコミュニケーション方法である「物語」にゃあ、人間の才能を解放していく底しれん力が潜んじゅうっちゅうがよ。


 ほんで、理想の未来を創りだすプロセスの、はじめの一歩は、ひとつの重要な問いからはじまるとして、次の問いを紹介して、「プロローグ」は終わっちゅうがやき。
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 「おまさんは、誰をハッピーにするために本書を手に取ったぜよ?」


 その後は「はじめの部」で、第1章と第2章があるがよ。


 まず第1章は、「ストーリーは、人を突き動かす原動力」。


 神田先生は、ストーリーにゃあ、分析的手法だけじゃあ行き詰まってしもうた問題を、創造的に解決してくれる力があるっちゅうがやき。


 そんなストーリーを活用した課題達成法、「フューチャーマッピング」は、過去6年間でありとあらゆる年齢、立場、職業の1万人超の方々が実践し、結果を出してきたっちゅうがよ。


 実際に試してみりゃあ、間違いのう、おまさんの人生は前向きに展開しはじめるし、しかも努力はいらんっちゅうがやき。


 面白い映画を見続けるがに努力はいらんがとおんなじやっちゅうがよ。


 しかも、「描いたストーリーに応じて、おまさんの現実は動く」っちゅうがやき。


 世の中を見渡しゃあ、ワシらあに必要なもんのほとんどは、未来を想像するストーリーの中から生まれちゅうっちゅうがよ。


 たとえば、「電話を持ち歩けて、地図もニュースも見られ、買い物もできて、銀行振込もできて・・・」っちゅうストーリーを思い描く人がおらんかったら、現在のスマートフォンはなかったろうっちゅうがやき。


 ほんじゃき、ストーリーは、人間が生みだした、最古・最高のテクノロジーやっちゅうがよ。


 ほんで神田先生は、アンテナの鋭い人らあがストーリーを語りはじめたっちゅうがやき。


 もはや企業が繁栄するためにゃあ、競走原理で奪い合うよりか、若い人々がワクワクするような未来を描いた物語をつくることが、重要な鍵となったっちゅうがよ。


 現在、富を生みだすがは、土地でも、工場でも、会社でものうて、知恵と発想さえありゃあ、誰やち富を生みだせるようになった、誰もがもっちゅう「脳」が、資本になったっちゅうがやき。


 その結果、資本家になるか労働者になるかは、個人の選択でしかのうなったっちゅうがよ。


 このような時代に、企業が優秀な労働者を確保する方法はひとつしかないっちゅうがやき。


 そりゃあ、「この会社で働きゃあ、毎日ワクワクできる」と思えるような新たなストーリーを描きつづけることやっちゅうがよ。


 会社にストーリーがないがは、舞台上の役者が脚本を渡してもらえんようなもんで、モチベーションが上がるはずがないっちゅうがやき。


 つまり突き詰めていやあ、ストーリーは「人を突き動かす原動力」やっちゅうがよ。


 また、神田先生が過去のすべてのマーケティングキャンペーンを分析したとき、うまいこといった企画の背景にゃあ、必ずストーリーがあって、さらにいやあ、顧客がヒーローになっていく物語が描けちゅうかどうかが、売上に直結する重要な要素やっちゅうことがわかったっちゅうがやき。


 ほんで神田先生は、「ストーリーの定義」を述べるがよ。


 まず神話学者のジョセフ・キャンベルさんによりゃあ、「日常の世界から非日常へと旅立つ。その過程で宝を獲得し、再び日常の世界に帰ってくる」っちゅう形式が世界中の神話に共通するパターンやっちゅうがやき。


 ほんで神田先生が行き着いた定義は、「神話の法則」(クリストファー・ボグラー著)の監訳者、岡田勲さんの定義やっちゅうがよ。


 そりゃあ、「ストーリーたぁ、『はじめ・なか・おわり』であり、この3つがハッキリした構成になっちょりゃあ、すべて『ストーリー』」やっちゅうシンプルなもんながやき。


 ほんじゃき本書も、「はじめ・なか・おわり」に分けられちゅうっちゅうがよ。


 続いて第2章は、「おまさんの中に眠っちゅうストーリーの力」。


 まず、ストーリー思考がもたらす5つの仕事力が挙げられちゅうがやき。


.好函璽蝓爾蓮頭にこびりつく。


 とても覚えきれんばあたくさんのバラバラの単語も、1つのストーリーにすりゃあ記憶に残りやすうなるっちゅうことながよ。


▲好函璽蝓爾蓮危機をチャンスに変える。


 仕事で結果が出ん最大の原因は「直線」にあるっちゅうがやき。


 確かに、何のトラブルものう、真っ直ぐに直線的に事が運ぶらあて、非現実的な想定ながよ。


 こりゃあ静止画の行動計画やっちゅうがやき。


 「直線」やのうて、「曲線」で行動計画を立てりゃあ、そりゃあ「動画」になるっちゅうがよ。


 さらに、トラブルは想定済みやき、障害があったち心が折れんっちゅうがやき。


 つまり「曲線」は、しなやかに伸びていく竹のように、計画を実現するまで諦めん強さを、チームメンバーに与えるっちゅうがよ。


ストーリーは、真の問題をあぶりだす。


 アインシュタインさんの言葉に、「ワシらあの直面する重要な問題は、その問題をつくったときと同じ考えのレベルじゃあ解決するこたぁできん」っちゅうんがあるっちゅうがやき。


 要は、目の前の問題は、自分が創りだしたがやき、自分の考え方を変えん限り、また同じ問題を創りだしてしまうっちゅうことながよ。


 ほんじゃき「考え方」自体を根本的に変えにゃあイカン・・・けんど・・・思考の習慣を変えるがは、日常生活の繰り返しの中じゃあ、簡単やないっちゅうがやき。


 ところが、ストーリーの力を使やあ、真の問題をあぶり出せるようになるっちゅうがよ。


 逆説的やけんど、根本的な問題解決を望むやったら、問題を解決しょうとする自分を、問題から切り離す必要があるっちゅうがやき。


 そのための突破口が、ストーリーの力を借りることやっちゅうがよ。


ぅ好函璽蝓爾蓮売れるネーミングを生みだす。


 一言でいやあ、ストーリーが満ちたときに、ネーミングは降ってくるっちゅうがやき。


ゥ好函璽蝓爾蓮異なる才能を統合する。


 能力がある専門家らあが、お互いの共通言語がないためにバラバラになりかねんがが、現在の知識社会やっちゅうがよ。


 この分裂を食い止め、逆にチームワークで相乗効果を出していくうえで強力な効果を発揮するがが、ストーリーやっちゅうがやき。


 ほんで最後に神田先生は、ストーリーは、新たな欲求、新たな技術、新たな市場をつくり、さらにゃあ新たな産業をつくるっちゅうがよ。


 ストーリーは、無から有を生みだす、現代の錬金術やっちゅうがやき。


 続いては「なかの部」で、こちらは第3章と第4章から成っちゅうがよ。


 この部は、フューチャーマッピング実践講座になっちょって、ストーリー思考を身につけるための7つの実験が紹介されちゅうがやき。


 神田先生いわく「本書は、知識を得るための本やのうて、結果を得るための本や」っちゅうことで、こっから先はハウツー本になっちゅうがよ。


 この「なかの部」は、全260ページにもなる分厚い本の、160ページを占めちゅうメイン部分ながやき。
А屬覆の部」フューチャーマッピング・チャートの描き方


 けんど、内容は実際に自分でトライせにゃあ意味がない7つの実験やき、このブログじゃあ割愛さいていただきますぜよ。


 ちなみにワシゃあもちろん、この実験に順番にトライ中ながやけんど、まだ結果は出てないがよ。


 けんど、こぢゃんとワクワクしもって実践しゆう自分がおるこたぁ確かながやき。


 また、この「なかの部」を体験できる特設ウェブサイトもあるきに、興味がある方は、こちらをご覧くださいや。


http://future-mapping.com/


 さてお次は、「おわりの部」で、第5章と第6章から成っちゅうがよ。


 まず第5章は、「未来をつくる行動事例」っちゅうタイトルで、実際に行われた4つの会社での「フューチャーマッピング」の事例が掲載されちゅうがやき。


 トヨタ自動車、NTTアドバンステクノロジ、富士そば、アイウィルらあの事例が、結果と共に掲載されちょって、こぢゃんと刺激的ながよ。


 ここで神田先生は言うがやき。


 なんぼ素晴らしいフューチャーマッピングが書けたち、まだあとひとつだけ重要な仕事が残っちゅうっちゅうがよ。


 そりゃあ結果を出すことやっちゅうがやき。


 神田先生は、どんなときに、今の自分を創りあげた、最も重要な学びを得たかっちゅう問いに対する答えとして、自分で「発想」したことを、自分で「実行」し、「結果」を出したっちゅう体験こそ、最も大きな学びになるっちゅうがよ。


 ほんで、「世界を変えるらあて、できん」っちゅうんは、もはや過去形やっちゅうがやき。


 この時代においちゃあ、世界を変えるらあっちゅうんは、野望ですらないっちゅうがよ。


 実のところ、世界を変えるらあて、懸命になる必要もないっちゅうがやき。


 なんでかゆうたら、もはやそりゃあ日常やきながよ。


 世界が変わっていく方向に、おまさんが希望の旗を立てるだけでえいっちゅうがやき。


 そうすりゃあ、押し寄せてくる波の力で、自分の生まれもった才能は、おまさんが思うたよりか、よほど遠くへ行き渡っていくっちゅうがよ。


 ほんでまた、おまさんにつづく、子どもらあの才能を開花させる道が築かれていくっちゅうがやき。


 そうした情報技術のインフラが、地球上すべてに築かれ、世界がひとつになるっちゅう夢物語が現実になっちゅう時代に、ワシらあは生まれ落ちたっちゅうがよ。


 この時代に、大きな希望を描き、どれっぱあちんもうたちえいき、一歩を踏みだしはじめるこたぁ、人類にとっての大切な歴史を創ることになると思うっちゅうがやき。


 ほんで、インド建国の父・ガンディーさんの言葉が紹介されちゅうがよ。


 「見たいと思う世界の変化に、おまさん自身がなりなさい」


 ガンディーさんは、人類の歴史を変えた人物にもかかわらず、「世界を変えなさい」たぁ、一切要求してないがやき。


 「世界の変化に、おまさん自身がなりなさい」・・・つまり、世界に変化を求めちゅうがやのうて、おまさんに変化を求めちゅうがよ。


 自分が変わることで、世界はよい方向に変わりだす・・・このアドバイスがいかに実際的かは、おまさんが描いたフューチャーマッピングを行動に移すことによって、体得できるやろうっちゅうがやき。


 続いての第6章は、「フューチャーマッピングについて、よう聞かれる13の質問」。


 ほんで締め括りの「おわりに」で、神田先生は、「ストーリー思考」で伝えたかったがは、ワシらあにゃあ、誰かをハッピーにすることにより、想像を遥かに超えた、理想の未来を創る力があるっちゅうことやっちゅうがよ。


 ようやく世界は戦うことで富んできた時代を終焉し、「和をもって貴しとなす」っちゅうリスペクトとハーモニーにより繁栄する時代にシフトする準備が、この日本から整うたっちゅうがやき。


 日本は貴い国。地球のためを考え、仕事をしたいと思う仲間らあが、この国に集まってきちゅうっちゅうがよ。


 ほんで、以下の文章で締め括られちゅうがやき。


 「ワシゃあ、この国を拠点に活動できちゅうことを、ほんで、おまさんとこうして新しい世界を創る共同作業をしゆうことを、心から誇りに思うちゅうがよ。」(神田昌典)


 「ストーリー思考」・・・こりゃあもしかしたら、全人類必携の福音の書かもしれんがぜよ。














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2014年09月19日

まさに「神話の原稿」が書籍化!「神話のマネジメント」ぜよ!

 今回は、かのカリスママーケター神田昌典(http://www.kandamasanori.com/)先生のご著書、「神話のマネジメント」(神田昌典 著 フォレスト出版 1600円+税 2014年7月20日発行)をご紹介しますぜよ。「神話のマネジメント」「神話のマネジメント」裏表紙

















 2007年「GQJAPAN」の「日本のトップマーケター」に選出され、2012年にゃあアマゾン年間ビジネス書売上ランキング第1位となり、近年はビジネス分野のみならず、教育界らあにも活動の幅を広げられ、もはや押しも押されもせん大御所的な存在になられた神田先生の、まさに「神話」と言われた原稿がついに書籍化されたがやき。


 かつて1998年から2004年にかけての約6年にわたって神田先生が主宰されよった、今や神話となっちゅう「顧客獲得実践会」(のちにダントツ企業実践会)は、全国の4000社を超える企業の経営者が参加し学び実践を繰り返し、累計3000億円を超える売上増を生んだと言われゆうがよ。


 実はワシもその端っこにおったメンバーの1人で、よう知っちゅうもんやき、決して誇大表現でも何でもないと断言できるがやき。


 当時、毎月送られて来る「ニュースレター」にゃあ、その4000人を超える経営者の実践事例と、神田先生の詳しい解説が掲載されちょって、それを彼ら(ワシも含め)が貪り読んで、また実践を繰り返すっちゅう、まさに6年間の血と汗の結晶やと言えるがよ。


 そんな結晶の中から、神田先生が選りすぐった、現在やち効果絶大の「神話」づくりのマネジメントノウハウを満載にしたがが本書ながやき。


 神田先生は、本書の前書きで、「『神話のマネジメント』について理解を深めりゃあ、おまさんは同時に、一瞬にして豊かになる術を知る。なんでかゆうたら、ビジネスリーダーは、周りを魅了するストーリーを語ることで、同時に富を生み出せる存在やからながよ。」っちゅうがやき。


 さらに、ここは重要なポイントやき、声に出して読んでみてほしいっちゅうて、再びこう語られるがよ。


 「富たぁ、努力や労働時間が創り出すもんやのうて、ストーリーを描き出した瞬間に、出現するもんながぜよ。」


 この結論にゃあ、違和感を覚えるかもしれんと、神田先生は続けられるがやき。


 ストーリーを描いただっけじゃあダメで、想像をカタチにするまでの努力が必要やろうと考えるがが、今までの教育やからやっちゅうがよ。


 けんど、神田先生の観察によりゃあ、「ストーリーの創出」と「富の出現」は、イコールやっちゅうがやき。


 神田先生がこの結論にたどり着いた理由についちゃあ、ちくと長うなるき、ここじゃあこれ以上触れんきに、本書の前書きを是非ご覧くださいや。


 また、ちなみに本書は、かつて1998年から2004年にかけて神田先生が主宰されよった、「顧客獲得実践会」(のちにダントツ企業実践会)のニュースレターの内容から選りすぐった3部作の3作目ながよ。


 1作目が「不変のマーケティング」(「2月17日」のブログ参照)、2作目が「禁断のコピーライティング」(「8月7日」のブログ参照)で、今回の「神話のマネジメント」で3部作は完了となるがやき。


 さて、ほいたらその内容やけんど、まず第1章は、「アクセルを踏み続けると、必ず急カーブがやってくる」っちゅうタイトルながよ。


 これまで(1998年から2003年のダントツ企業実践会に改名する前まで)、「顧客を獲得すること」=「儲けること」のみを目的とし、数々のダイレクト・マーケティング手法の実践で多くの会員企業の業績アップを実現さいてきた神田先生が「儲けの先」に見たもんが、この章の内容やっちゅうがやき。


 つまり、儲けるだけじゃあ十分やないっちゅうことながよ。


 それにゃあ3つの大きな理由があるっちゅうがやき。


 アクセルを踏むタイミングやないに、売上を追い求め続けりゃあ・・・


〜反イ傍砧が生じる。


気づいた時にゃあ現金がのうなっちゅう。


収入はどんどん増える。けんど家族の心はバラバラ。


 けんど、このマネジメント法を学びゃあ、人の動きが予測でき、問題が起こるタイミングが予測でき、ほんじゃき事前に問題が先取りできるようになり、人を育てるシステムが会社の中に定着していくようになるっちゅうがよ。


 ほんで、そのマネジメント哲学が、経営者の家庭のみならず、社員の家庭にも大きな影響力を持つことになるっちゅうがやき。


 経営者が自らのマネジメント法を変えることにより、社会全体が変わってくる仕組みを共有していくっちゅうがよ。


 経営者、社員、すべての家庭が幸せになる仕組みが、会社を成長させることと同時に、実現可能になるっちゅうがやき。


 ほんじゃき、それを実現していくためにゃあ、経営者としての哲学が重要やっちゅうがよ。


 またこの章じゃあ、資金繰りが厳しいっちゅう古うからの友人に、神田先生が巨額のお金を貸した時の話が、事例として赤裸々に掲載されちゅうがやき。


 「秋期(「春夏秋冬理論」における)の借金は、貸したお金は帰ってこん。借りるほうは返せんなる。唯一流れを変える方法は、返ってくるこたぁ期待せんと、そこから学びを得ること。」


 「この問題を解決すりゃあ、おまさんの会社は年商10億円を超えて、大きゅう飛躍するステージに入ることができる。」


 「悲劇っちゅうんは、突然起こるように見えて、実はその前にシグナルが何回か出ゆうがよ。けんど、そのシグナルに気づかんと、警告音が徐々に大きゅうなっていくがやき。」


 「この問題からいったい何を学ぶがか?・・・その答えたぁ、それまでの私の人生のうち、もっとも大きな学びになった。ほんで、私だけやのうて、多くの経営者にとっての根本的な学びになるもんやった。会社が年商数億円の規模から年商10億円を超えるための必要条件、家業から企業に変革していくための必要条件やったがぜよ。」


 「借金体験から学んだこたぁ、私自身も経営の原動力が自己評価の低さを克服するっちゅう、ネガティブなエネルギーやったこと。その結果、社員そして会員を依存させることで、私自身の心の安定性を保っちょったことが分かったがよ。社員や会員は、魔法を求める。「神田さんに聞きゃあ、何じゃち解決できるやろう」と。(中略)ところが、答えを与え続けるかぎり、社員や会員が育っていくはずがない。魔法を見せろうとしゆうかぎり、考えられん人々を量産することなるがやき。」


 「このことに気づき、私は社員を依存させるっちゅうゲームをやめることにした。そのゲームをやめたとたん、変化は絶大やった。私は自由になった。自分が育つ代わりに、社員が育った。社員は自ら工夫して、自らの方法で目的を達成するようになったがよ。」


 「自分で決断し、自分で実行したことがうまいこといくことで、社員は急速に成長する。短期間で、どの会社に出したち一級のマネジャーとして誇れる社員になったがやき。」



 「学びを得りゃあ、問題が解決するこたぁ分かっちょった。(中略)必要な学びに集中すりゃあ、問題は問題やのうなり、そりゃあギフト(ご褒美)になる。」


 続いての第2章は、「成長にゃあ「落とし穴」も付き物」っちゅうタイトルながよ。


 この章じゃあ、企業経営で避けて通れん「マネジメントの危機」を事前に察知する術を分かりやすう紹介しちゅうがやき。
問題発生の神話パターンの図



●問題が起こるタイミングを予測する「劇場思考」。


●問題発生の「神話パターン」。


●2つのミラクル・クエスチョン。
・いったい、この問題によって私はどんな学びを得ようとしゆうがか?
・この問題が第1幕の終わりやとしたら、第2幕にゃあどんな問題がくるがやろう?


●会社組織が崩壊するタイミング。


●組織を動かす4つの役割「桃太郎理論」。


●なんでビジネスの成功は、家庭の危機を生むがか?


 ・・・等々、まっこと目からウロコの視点や理論がズラリで、こぢゃんと学びになるがよ。


 お次の第3章は、「組織が安定的に成長するために」っちゅうタイトルで、ズバリ「組織の問題・解決編」ながやき。


●EQが高い「まとめ役」を育てるには?・・・「7回繰り返して教えるシステム」=「クレド」(信条・憲法)の活用。


●ワープして新規事業を素早う立ち上げる方法。


●マネジャーの定義とは?・・・マネジャーはティーチャー(教師)と同義語。それ以上を求めちゃあイカン。

・メンバー:与えられた目の前の仕事をとにかく効率ようこなすこと。

・マネジャー:仕事のやり方の見本を示して部下に教え、結果を出すこと。

・チーフ:自分で新たなプロジェクトを創造して仕事の段取りを考え、そして結果を出すこと。

・戦略リーダー(社長):インスピレーションを与え、社員のやる気を引き出し、そして新たな発想に基づく事業やプロジェクトを考えついて、そして結果を出していく。別の言葉で言うたら、将来のビジョンを示すっちゅうこと。そのビジョンを示すことによって、社員の背筋に電流が流れ、ゾクゾクとさせる。


●「個人と会社の成長がリンクするための目標設定・実績評価シート」(社員と会社が同時に幸福になるシステム)・・・成長し続ける組織は、必ず成長がストップする。これから発展する企業たぁ、成長やのうて、幸福を基準にして経営を進める会社。


 続いて第4章は、「ビジネスのライフサイクルを考える」ながよ。


 現在の神田先生の真骨頂は、「未来予測」やと言えるがやき。


 その核となるがは、様々な事象の「ライフサイクル」ながよ。


 ダイレクト・マーケティングっちゅう「小手先のテクニック」だけじゃあ通用せん時代にゃあ、「ライフサイクル」の意識を持つことが絶対条件やっちゅうがやき。


●現在は、あらゆる産業分野で60〜70年の長いライフサイクルが終わり、新しいサイクルが生まれる直前。今後数年間は、今までとまったく異なる文化・技術が顔を出し始め、それが市場化されていくと考えられる。


●つまり、今までの技術の改善は行われるけんど、それと同時に、新技術が急速に市場に浸透し、ある限界まで到達した時にゃあ旧技術がぷつりと切れるようにのうなっていく。歴史的な存在になってしまう。このような流れを知っちょかざったら、ワシらあは座礁する船に乗り込むクルーになってしまうがよ。


●つまり、成長カーブから見りゃあ、明らかに資本主義的な会社が衰退期に入り始めちゅうことが分かるがやき。ちゅうことは、今後、今までの資本主義的な会社、すなわちプロフィットを求める会社っちゅうコンセプトが大きゅう崩れて、まったく新しい経済モデルが浮上する可能性がある。私はNPO的な経済モデルが生まれるがやないかと予測しちゅうがよ。日本においちゃあ、NPO的は税制的にゃあまだまだメリットがないきに、ミッション・コンシャス(理念をかなり意識し、それを存在意義とする)な会社が、これから多数生まれるやろう。


●どんな天才コンサルタントをもってしたち、小手先じゃあ延命が難しい時代に入ったっちゅうことながやき。


●人は現実に痛みを伴わんと行動せんがよ。ところが、痛みが起こったとたんにアタフタする。このような人間の習性が分かっちょったら、痛みが起こる前にゃあ準備だけをしちょいて、痛みを感じ始めたとたんに、計画を実行すりゃあえいががよ。痛みを感じてないうちから仕掛けるっちゅうと費用がかかり過ぎて、ほとんど商売ベースにゃあ乗らんがよ。


●人はギリギリになるまで動かん。チャイルドシートの義務化もそう。義務化されるまでは、ほとんど準備する人はおらん。義務化されて、消費者がやっと重い腰を上げる。


●結局、ノアの方舟がそこにあったとしたち、ほとんどの人は洪水がくるまで、行動を起こさんがやき。まぁ、これっぱあ鈍感な人が大多数なわけやき、時流の動きを予測できる敏感な人にゃあ、簡単に儲かるビジネスができるがよ。

●3人程度の少人数でやりよった中国ビジネスで3億円の利益が出たと言いよった。彼は4〜5年前、「中国が伸びる」と予測して、どんな商売をしたらえいかと考えた。「まぁ、中国経済の場合は、伸びるっちゅうたち乱高下はするやろう。そうすりゃあ、経済成長が7%になるまでは、中国政府はかなりの公共投資をするはずながやき。ほいたら、公共投資で必要になるもんは何か・・・パワーシャベルである。」このように考えて彼は、日本のパワーシャベルの会社に掛け合うて、中国に会社を設立。その会社に投資し、さらに自分は販売会社を設立した。初年度は、パワーシャベルが数台売れた。2年度目は数十台売れた。3年目は二百数十台売れた!伝票を右から左へ流すだけで3億円の利益ながよ。(中略)こういう発想をしゆうがやき。儲ける人っちゅうんは。


●日本人は、これが起こったらどうなるやろうかと発想する。ほんじゃき、いつになったち世界から一歩遅れて、欧米のプロ投資家から食い物にされる。イラク戦争が起こるこたぁ、すでに織り込み済み。将来、こんなことが起こるきに、現在、これが起こりゆうと発想せにゃあならん。


●ほいたら、時代の流れにどのように乗っていきゃあえいがか?私が考えるこれからの流れの一部を挙げりゃあ、次の通りながよ。

・NPOや使命感をベースにした理念がある企業の繁栄。

・世界の価額差を是正していく動き。

・許認可から守られた業界の破壊。

・高齢化社会への動きに対する対応。

・団塊ジュニアの起業教育。

・老後生活のファイナンス。

・より怠惰な生活への移行サポート(中食や宅配サービスの増加)。

・よりスピーディに成果が出る商品・サービス。

・団塊世代の青春時代を懐かしむニーズ。

・起業家の子どもに対する教育サービス。

・精神・内面世界へ傾倒。

・ナノテクノロジー、バイオ等の先端技術の産業への移行。


●適切な戦略っちゅうんは、社長のビジョンが明確やなけりゃあ、生まれんがやき。ランチェスター経営の竹田陽一先生によりゃあ、結果における重要性を考えると、「戦略が8割、戦術が2割」という。私もその通りやと思う。要するに、戦略が正しけりゃあ、どんな人が売ったち、そこそこ売れる。戦略が正しゅうて、さらに戦術が正しけりゃあ、どんな人やち、億万長者になれてしまうっちゅうことながよ。こりゃあ、けっして、誇張やない。億万長者は、頭がえいわけやあない。人生の戦略と戦術が、他人と違うだけながぜよ。


●現在、景気が悪いと言われゆうけんど、今回の不況の根っこは相当深い。ちゅうんは、単なる景気循環による不景気やのうて、そもそも「欲しい」っちゅう欲求自体が変化してしもうちゅうがやき。ひと言で言やあ、「欲しいもんがない」っちゅう段階から、「持っちょったらマイナスの価値を生む」商品が増えてきたがよ。


●戦略のないリフォーム会社はチラシの改善に情熱を上げるばかり、周りで起こりゆうことが目に入らんがやき。その結果、気づいた時にゃあ、ガーデニングで大量のお客を集めた2番手、3番手の会社に引っくり返されてしまうがよ。この市場の動きは、予測可能ながやき。数年前に激戦区でリフォーム市場が成熟した。成熟したっちゅうことは、季節で言やあ冬の時期。冬は、すべての終わりと同時に、すべての始まり。つまり、その時期にゃあ、頭のえい賢い会社は、次の新しい成長カーブを描くようになるがよ。流れに乗っちゅう会社は、事業ライフサイクルの秋の時期に収穫することができる。投資が少のうなるきに、利益が残るがやき。


●一生懸命やることばっかしが能やない。今や世の中の流れを予測すること。これが経営者の絶対条件になってしもうちゅうがよ。


●ほいたらワシらあは、具体的にゃあ、いったい何をすりゃあえいがか?この答えは、オーディオセミナーでインタビューされる人が、それぞれ違う言葉は使うけんど、ほとんどの方が、おんなじことを言いゆうがやき。「コンテンツビジネスの時代」、「モノやのうて、コトを売れ」、「モノやのうて、体験を売れ」・・・私は、共感を核にしたメンバーシップ・マーケティングが鍵と見ちゅうがよ。結局、ほぼ全員がおんなじ結論にたどり着くわけながやき。要するに、商品に情報っちゅう付加価値を付けて、お客から共感を得られるようにせんと、利益がますます取れん時代になるわけながよ。個別具体論になると、さっぱり分からんと思う。もっとも確実ながは、既存ビジネスをコンテンツ化すりゃあえいがやき。既存の商売を、コンテンツビジネス化するがは、さほど難しゅうないがよ。結局のところ、おまさんの業界で、お客様に役立つ情報を発信すりゃあえい。そういう単純な話ながぜよ。


 続いての第5章は、「あなた自身のライフサイクルを知る」っちゅうタイトルながやき。


 「自分の人生をコントロールする」「人生の波に乗る」・・・これらあ成功法則の「究極の目的」とも言えるテーマの、神田先生流解釈ながよ。


●「難しい」と口に出して言うこたぁ、難しいっちゅうことを今度は自分で証明し始めるがやき。ほんじゃき、「こんなんできん」と思うたとたんに、ホンマにできんなるがよ。この病気を治す、こぢゃんと簡単な方法があるがやき。「難しい」っちゅう口グセが出たとたん、「もし簡単やとすりゃあ・・・」っちゅう質問をしてみるがよ。「分からん」っちゅう口グセが出たとたん、「もし分かるとすりゃあ・・ 」ちゅう質問をするがやき。ほいたら何も問題のうできてしまうがよ。質問するだけでえいがやき。お金がかからん。質問したとたん、脳はその質問に答えざるを得んっちゅう機能を使うわけながよ。


●衰退業界に身を置くがは辛いけんど、使命を担うヒーローもおる!私は日本の文化や伝統がこれからますます脚光を浴びるようになると見ちゅうがやき。なんでかいうたら、現在のキリスト教とイスラム教の争いの中で、良識ある世界の人々は東洋を見直すようになるきながよ。その際、日本の文化、伝統、思想は大きな役割を果たすやろう。ほんじゃきこそ、彼のように若い世代で、ビジネスとして日本の伝統に取り組む存在はきわめて重要ながやき。現在、実践会じゃあ、日本酒の蔵元の若い経営者が何人もひそかにがんばりゆうけんど、彼らあとおんなじ流れに彼(和ダンス業界)はおるがやと思うがよ。つまり、日本の伝統的な商品の販売を通して、日本の文化を世界に広げる役割ながやき。商品は、思想を伴う。ジーンズが日本に輸入された時に、ワシらあは着るもんを買うたがやのうて、アメリカの思想を受け入れた。ほんじゃき彼は、タンスっちゅうイレモノを販売しゆうわけやのうて、日本の思想を伝える役割ながやろう。


●彼のように、日本の伝統を引き継ぐ1人の男が成功すりゃあ、そのほかの日本の伝統文化の、すべての後継者が勇気づけられるがよ。そりゃあ単なるビジネスの損得勘定よりか、数段価値あることながぜよ。


 ラストの第6章は、「人生をマネジメントする成功法則」っちゅうタイトルながやき。


 この「非常識な内容」が、多くの「非常識な成功者」を生み出したがよ。


●「ミッション」を作り、自分を催眠術にかける。


●セルフイメージで、一瞬で自分を変える!


●おまさんにゃあ、先頭に立つ義務がある!


 こぢゃんと長いブログになってしもうたけんど、この書籍、神田昌典先生の「神話のマネジメント」は、まっこと全てのビジネスパーソン必読の、まさに「神話」となるであろろう、永遠の座右の書ながぜよ!













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2014年09月08日

「価値創造型サプライチェーンの構築」セミナー【後編】ぜよ!

 今回は、先週9月5日(金)のブログの続きをご紹介さいていただきますぜよ。


 すなわち、「モノづくり日本会議」(http://www.cho-monodzukuri.jp/)主催「価値創造型サプライチェーンの構築」セミナーの【後編】ながやき。


 さてセミナーも後半に入り、15時半ばあから、いよいよ日本名門酒会(http://www.meimonshu.jp/)本部・(株)岡永さんの飯田社長さんとワシの2人での事例講演ながよ。


 本セミナーの基調講演を担当された小阪裕司先生(http://www.kosakayuji.com/)から依頼を受けた事例講演のタイトルは、「地酒における価値創造型サプライチェーンはいかに構築されたか」で、問屋の視点とメーカーの視点の両方から語ってほしいっちゅうことで、ワシらあ2人の登壇となったがやき。


 まずは飯田社長さんから、「日本名門酒会発足(1975年)の目的と背景」、「日本酒の現状・環境の変化」、「日本名門酒会/40年間の活動」、「一年52週の生活提案」(「モノ」から「コト」へ)らあについて、お話いただいたがよ。
事例講演「地酒における価値創造型サプライ…」


 その合間合間に、ワシからもチョコチョコと、例えば「日本名門酒会発足以前に、東の新政と西の司牡丹っちゅう成功事例があった」っちゅう話や、「飯田社長さんのお父様の飯田会長さんと、ワシの父の竹村会長の2人が社長やった時代にスタートしちゅうき、日本名門酒会は実に2代に渡って継続されちゅうサプライチェーンじゃ」っちゅうような話らあを付け加えさいてもうたがやき。


 続いては、飯田社長さんから、最も日本名門酒会らしい活動として、「立春朝搾り」のお話があったがよ。
飯田社長さん講演


 1998年にたった1蔵からスタートしたこの活動も、2014年にゃあ全国39蔵、908加盟酒販店、1665名が参加し、23万9414本(720ml)をたった1日で販売するっちゅう、一大イベントに成長したがやき。


 続いてワシから、メーカーの視点で、高知県における「立春朝搾り」活動について話さいてもうたがよ。








 高知県は、加盟酒販店の販売力もあんまり強うのうて店舗数も少ないき、ちくと伸び悩んじょったがやけんど、3年ばあ前からの新聞オリコミチラシの効果的な活用により、数字を伸ばすことができ、それをきっかけに加盟酒販店の販売力も増してきたっちゅう話をさいてもうたがやき。
8「立春朝搾り」オリコミチラシ


 また、その新聞オリコミチラシの資料が皆さんに配布されちょって、そのキャッチコピーのポイントは、「今年1年の招福・無病息災・家運向上を祈願したい、○○にお住まいの皆様に朗報!」っちゅうもんで、かつてのウリの「立春の日の早朝に搾られたお酒がその日の晩に飲める!」っちゅう言葉よりか、より感性価値に響くもんになっちゅうっちゅう話らあをさいてもうたがよ。


 さらに飯田社長さんから、「定番の革新」についてのお話があり、続いてワシから、日本名門酒会の月刊の情報誌に同封さいてもらう形で、隔月刊で発行される加盟酒販店さん向け情報紙「司牡丹時報(ボタンタイムス)」を、資料としてご紹介さいてもうたがやき。
「司牡丹時報」


 この「司牡丹時報」こそ、以前小阪先生と高知で2人で飲むチャンスがあり、その際の助言から気づきを得て発行を開始したもんながよ。


 メーカーの想いや情報を、これでもかっちゅうばあ詰め込んで、ワシの言葉でつづったレターで、これがなけりゃあ今の売り上げは築けてなかったろうっちゅう話らあをさいてもうたがやき。


 締め括りにゃあ、飯田社長さんから、「日本酒の価値創造」(足許にある価値の掘り起こし)についてのお話があったがよ。


 すなわち、「品質的な価値」「情緒的な価値」「新・価値」「社会的な価値」「日本としての価値」の5つながやき。


 こうしてワシらあ2人の事例講演は、無事終了したがよ。


 飯田社長さん、まっことありがとうございましたぜよ!


 お次は、愛知県豊川市に本社を置く、キングラン東海株式会社の代表取締役社長原田浩史さんの事例講演ながやき。
原田社長さん講演と小阪先生


 演題は、「価格競争からの脱却を果たした価値創造型法人営業とは」ながよ。


 キングラン東海さんは、主に医療・福祉施設向けにカーテンをリースし、クリーニングらあのメンテナンスをするっちゅう事業をメインにしちゅう会社ながやき。


 その取り巻く環境は、医療費抑制、施設の経営難、入札の増加、競合の参入らあで、なかなか厳しいもんがあり、原田さんが2代目として入社された2008年から2011年までは、価格競争が激しゅうて利益率も落ちっぱなしっちゅう状況やったっちゅうがよ。
原田社長さん講演


 そんな中で原田さんが取り組んだがが、「価値創造」と「顧客創造」っちゅう2つの柱やったっちゅうがやき。


【キングラン東海の「価値創造」】


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 メイン事業のネーミングは、かつては「カーテン・メンテナンス・リース」やったがよ。


 これやと、「カーテンをリースする」「定期的にメンテナンスする」っちゅうだけのイメージで、どの会社でも提供できるサービスやき、参入障壁が低うて、価格競争が発生するっちゅうがやき。


 ほんじゃき、価値を捉え直し、このネーミングを、「カーテン管理システム」に変えたっちゅうがよ。


 このネーミングやと、「カーテンの管理一切を委託する様々なサービスの束」っちゅうことになり、ノウハウや設備が必要やき、キングラン東海にしか出来んサービスになったっちゅうがやき。


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 「カーテン管理システム」を分かりやすう図示し、「お客様の声」らあも掲載したパンフレットを作成したっちゅうがよ。


 ほいたらお客様から、「こりゃあキングランさんにしか出来んサービスながやね。」っちゅう声が上がりだいたっちゅうがやき。


「情緒的価値」の発見


 社員に、自分くの事業の「情緒的価値」を発見したいっちゅうて伝え続け、どんなちんまいことでも報告してほしいっちゅうて言い続けよったら、ある時こんな報告があったっちゅうがよ。


 ある病院の病室で、メンテナンスのためにカーテンを外したら、隣の患者さん同士で会話が始まったっちゅうがやき。


 それって「情緒的価値」やない?・・・ちゅうことから、さらに発見を促したら、いろいろ見つかり始めたっちゅうがよ。


 ある長期入院の患者さんのカーテンを、春先に花柄のもんに替えたら、「お花見ができて嬉しい!」っちゅう声が上がったとか・・・次々に発見されたっちゅうがやき。


【キングラン東海の「顧客創造」】


ヾ存客との「絆づくり」


 既存客向けに、月刊「キングラン通信」の発行を始めたっちゅうがよ。


 内容は、「自己開示」「仕事の姿勢」「お役立ち情報」らあで、全16ページで、毎月370部の発行ながやき。


 これを継続することで、現場スタッフが顧客と世間話をする機会が増えたり、契約更新が値引き無しで完了することが増えたり、クレームの質が変わったりと、徐々に「絆づくり」の成果が出始めたっちゅうがよ。


見込客との「絆づくり」


 福祉用具業界の常識として、「ケアマネージャーが利用者を紹介する」、「ケアマネに100件通うて1件の新規受注」、「アフター(点検等)も重要なポイント」っちゅう3つがあるがやと。


 そんな業界で、この事業の担当者が、以下の3つの決意をして、それを実践したっちゅうがやき。


 「新規営業訪問はせん」「アフターはしっかりやる」「キングラン通信に毎月投稿する」の3つながよ。


 これを地道に継続した結果、半年で15件の新規受注が取れたっちゅうがやき。


「情緒的」なつながり


 さらに顧客との情緒的なつながりをつくろうと、ある時社内で「カーテンつりンピック」っちゅう、カーテンの交換タイムを競うイベントを計画し、それを競馬のオッズ表みたいにして、通信に掲載したっちゅうがよ。


 ほいたら、何件かの情緒的反応がいただけ、そっから次第に情緒的なつながりができだいたっちゅう手応えが見えてきたっちゅうがやき。


 ほんで、これらの「価値創造」と「顧客創造」の最初のポイントになるがは、社内にいかに伝え、変化を起こすかにつきるっちゅうがよ。

 
 そんな取り組みを徹底した結果、2012年度の利益率は急激に改善され、アップさせることができたっちゅうがやき。


 また、原田社長さんがメーカーさんに求めるもんとして、以下の3つやっちゅうお話もあったがよ。


●顧客にとっての「価値」情報


●「価値」を伝えるツール


●価格競争からの脱却



 さらに締め括りとして、取り組みの中で得た3つの気づきのお話をされたがやき。


●法人といえど、人の営み


●実践知


●「モノを売るな、価値を売れ、人を売れ」



 こうして16時40分ばあに、原田社長さんの事例講演は終了したがよ。


 原田社長さん、まっことワシらあにとったちこぢゃんと学びになる素晴らしいご講演をいただき、ありがとうございましたぜよ。


 〆として小阪先生から、全体のまとめのお話をいただき、17時ばあにゃあ「価値創造型サプライチェーンの構築」セミナーは、無事お開きとなったがやき。


 小阪先生、そして「モノづくり日本会議」事務局の日刊工業新聞社の皆さん、まっことお世話になりました!


 ありがとうございましたぜよ!


 さてその後は、小阪先生と講師の4社のメンバー5名と事務局の日刊工業新聞社の方々3名の合計9名にて、お疲れ様の懇親会ながよ。


 実は懇親会場は、せっかくやき司牡丹が堪能できる店を市ヶ谷の近くで探してほしいっちゅう依頼を、小阪先生からワシと飯田社長さんが受けちょって、飯田橋の「さくら本店」(http://r.gnavi.co.jp/g879700/)さんを予約さいてもうたがやき。



 さらに、せっかくやきっちゅうことで、まだ出荷前の秋限定の「船中八策ひやおろし」(超辛口・純米原酒)も用意さいてもうて、当然みんなあで、このお酒で乾杯したがよ。
8乾杯!















 さあ、そっから後は、飲んで食べて語り合うて、飲んで食べて語り合うての大盛り上がりながやき!


 酒肴盛り、刺身盛り、串揚げ・・・と、美味しいお料理をいただきもって「船中ひやおろし」を酌み交わしゃあ、箸も杯も止まらんなって、さらに小阪先生からも次々と学びになるお話が飛び出し、講師メンバーもドンドン饒舌になって、会話も止まらんなるっちゅうもんながよ。
8酒肴盛り8刺身盛り
















8串揚げ


 まっこと、ひとつのセミナーを終えた後の、講師メンバーでの懇親会は、飲みもっての会話もこぢゃんと学びになるもんながやき。8宴席風景

















 けんど、〆の名物「和風麻婆豆腐」が出された頃にゃあ、みんなあ立派な酔っぱらいになっちょって、ワシもこのあたりからの記憶が曖昧ながよ。
和風麻婆豆腐


 小阪先生、日刊工業新聞社の皆さん、飯田社長さん、そして他の講師の皆さん、まっこと最高の1日を、ありがとうございましたぜよ!












土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
司牡丹酒造株式会社
  
Posted by tsukasabotan at 10:51Comments(2)TrackBack(0)

2014年09月05日

「価値創造型サプライチェーンの構築」セミナー【前編】ぜよ!

 9月2日(火)は、小阪裕司先生(http://www.kosakayuji.com/)から依頼を受け、「モノづくり日本会議」(http://www.cho-monodzukuri.jp/)主催の「価値創造型サプライチェーンの構築」セミナーにて、日本名門酒会(http://www.meimonshu.jp/)本部・(株)岡永さんの飯田社長さんと2人で事例講演を担当することになり、同セミナーに参加さいてもうたがやき。


 ちなみに本セミナーは、正式にゃあ『価値創造型サプライチェーンの構築〜「いい製品・サービス」だからこそ売れていく仕掛けと仕組み作り』っちゅう、長いタイトルながよ。


 今の日本は「モノが売れん時代」とも言われゆうけんど、エンドユーザーの購買行動をよう見りゃあ、商品やサービスが購入に値する価値を持っちゅうと判断すりゃあ、類似の商品やサービスより価格が高うたち購入されゆうがやき。


 実は今日、売れん状況の多くは、製品が持つ「価値」がエンドユーザーに伝わってないことによっちゅうがよ。


 本セミナーじゃあ、作り手と売り手が協働して商品の価値を伝え、それをエンドユーザーに働きかけることで購買行動に結びつける活動の実践を指導する小阪裕司先生の基調講演のほか、業種・業態、企業規模の異なる4社の事例報告及び解説を通じて、「価値創造」たぁ何か、創造した価値をどのように伝えていくか、作り手と売り手がどのように協働していくかを探るっちゅうもんながやき。


 会場のアルカディア市ヶ谷にゃあ、13時過ぎから100名近いお客様が集まられつろうか。


 まずは開会時間の13時半にゃあ、モノづくり日本会議実行委員会委員長の、日刊工業新聞社(http://www.nikkan.co.jp/)論説主幹の四釜さんから、開会のご挨拶があったがよ。
5開会ご挨拶


 ほんで、我らが小阪先生が基調講演として、「価値創造型サプライチェーン構築のための重点課題と具体的取り組み」っちゅう演題で、1時間ちょいばあ語られたがやき。
5小阪先生基調講演


 まずは、「価値創造型サプライチェーンの構築」が、なんで必要ながかっちゅう、そもそも論からながよ。


 ちなみにサプライチェーンたぁ、簡単に言うたら、原料の段階から製品やサービスが消費者の手に届くまでの全プロセスのつながりながやき。


 このモノの流れがあり、それにのっかって価値の流れがあるがよ。


 こちらはバリューチェーンであり、顧客に価値が届けられるまでに企業間で付加される価値のつながりながやき。


 このサプライチェーンとバリューチェーンは、本来は一体のはずながやけんど、ほいたら現状そうなっちゅうかっちゅうたら、結構そうなっちゃあせんことが問題ながよ。


 つまり、モノすごくえいもんを作りゆうに、売れいでツブれるっちゅう中小企業が、現実にゃあ増えゆうっちゅうがよ。


 このまんまやと、いくつもいくつも日本中からえい商品が絶滅してしまうがやき。


 価値創造を上手にやれる店じゃあ売れるに、おんなじもんがそうやない店じゃあ売れんっちゅうんは、本来持っちゅう価値が伝わってないっちゅうことながよ。


 それがもし全取引先で全お客様に伝わっちょったら、つぶれんかった中小企業が、どれっぱああったことか!


 ちなみに価値にゃあ2つの視点があって、認知的価値と情緒的価値があるがやき。


 情緒的価値たぁ、感性価値ともいえるがやけんど、現代はますますコチラの価値の方に消費者は重きを置くようになっちゅうがよ。


 現代の消費者が求めるもんは、「モノの豊かさ」よりか「心の豊かさ」に、どんどんシフトしていきゆうがやき。


 そりゃあモノが売れんなるっちゅう意味やのうて、モノを買う理由も、心の豊かさを求めて買うようになるっちゅう意味ながよ。


 国民っちゅう規模でこれっぱあ大きな意識変化が起こるがは、600年に一度ばあしかないっちゅうほどの大変化やっちゅうがやき。


 つまり情緒的価値(感性価値)に重きを置いて、サプライチェーン全体で価値創造に取り組まにゃあ、そんな大きな意識変化にゃあ、ついていけんっちゅうことながよ。


 この流れは、アメリカらあでも同様で、先進国はどっこも同様やっちゅうがやき。


 続いては、人が「価値を感じるメカニズム」(価値創造の決め手)と、それを左右するもんは何かっちゅうお話があったがよ。


 「感性」たぁ、美的・芸術的なもんと思われがちやけんど、そんな狭い意味やないがやき。


 「感性」たぁ、例えば「何かえいね」とか、「この店が好き」とか、「この商品が欲しい」とか、そんな気持ちが湧き上がってくるときの脳の働き(高次情報処理)のことながよ。


 たとえ正確な商品説明をしたち、あんまり売れんっちゅうんは、感性に関する働きかけが弱いっちゅうことながやき。


 消費者からすりゃあ、「ピンとこん」「買う理由が分からん」っちゅうことながよ。


 人の五感を通じて、まっと感性を刺激する情報を入力しちゃらなイカンっちゅうことながやき。


 そうすりゃあ情動が発動するがよ。


 本来価値は商品に帰属しちゅうもんやけんど、お客様からすりゃあ、価値たぁお客様の頭の中で生まれるもんやっちゅうことながやき。


 ほんじゃき、価値創造実現のためにゃあ、商品が持つ価値要素を掘り出し、概念化・言語化して、お客様が「価値」やと感じるように情報を整えて発信することが必要やっちゅうことながよ。


 これを感性情報デザインっちゅうがやき。


 発信された感性情報が動機づけを発生さいて、意志決定を促し、行動を生み、それが売り上げを創り出すっちゅう流れながよ。


 行動する人の数が増えりゃあ、さらに売り上げは上がる、つまり価値を創りゃあ売り上げを創り出すことができるっちゅうことながやき。


 続いては、「価値創造型サプライチェーンの構築」のためにゃあ、どんな取り組みが必要かっちゅう話ながよ。


 それを簡単にまとめりゃあ、以下の通りながやき。


〈1〉価値の見直し・概念化・言語化

ヾ存商品の価値の見直しを行う(既存商品の価値の再創造を行う)

概念化・言語化を行う

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〈2〉価値伝道の仕組み作り

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価値伝道ツールを作成する

仕組みを試行し修正しながら構築する


〈3〉チェーンの同志化

≦作り活動を行う

∧儚廛廛蹈札垢鬟妊競ぅ鵑垢

チェーン内に「学びのシステム」を作る



 ワシのブログじゃあ、書ききれんばあ、小阪先生からはこぢゃんと参考になる話が次から次へと飛び出し、まっことこぢゃんと学びになったがよ。


 小阪先生、まっことありがとうございましたぜよ!


 さて続いては、成功事例研究・解説で、朝日ウッドテック株式会社の取締役営業副本部長兼マーケティング部担当の上野幾夫さんの講演と、小阪先生の解説があったがやき。
朝日ウッドテックさんの上野さんと小阪先生


 演題は、「ライブナチュラルが価値創造を成し得た過程をひもとき、カギを読み解く」ながよ。


 朝日ウッドテックさんは、大阪に本社を置く、木質内装建材の製造・販売会社で、主力商品はJAS複合フローリングやっちゅうがやき。


 売上高は319億円で、日本の木質フローリング市場の約18%のシェアを誇っちゅうがよ。


 ところで、床材選びは誰が主導権を握っちゅうかっちゅうたら、80%近くは「プロの奨めで」ながやと。


 また、朝日ウッドテックさんは産業ブランドメーカーであり、商品の流れは、当社→プロユーザー様(ハウスメーカー、マンションデベロッパー、リノベーション会社etc.)→お施主様で、「B to B to C」ながやき。


 そんな朝日ウッドテックさんが、ターゲットマーケティングを掲げ、「顔の見れる化」を追求し、まず「1stage」は、「説明する」から始めたっちゅうがよ。


 テクニカル・データブックらあをツールとし、優れた基本性能を説明し、環境活動らあを説明し、銘木商での創業から101年の建材技術開発の歴史らあを説明したっちゅうがやき。


 ほんで2002年、「木味革命。」っちゅうキャッチコピーで、「ライブナチュラル」が発売されたっちゅうがよ。


 この商品は、シカモア、ブラックチェリー、ウォルナット、メープル、カバ・・・らあの天然木を自然のまんまを生かして合板に貼り付けるっちゅう技術で作られた床材ながやき。


 この商品が発売されたあたりから、「2stage」の『「説明する」から「語る」』に入っていったっちゅうがよ。


 「木味活性化処理」や「不揃いの調和の美」らあを語り、作り方のこだわりらあを語ったっちゅうがやき。


 例えば素材についちゃあ、ハードメイプルにゃあバークポケットっちゅう傷がある場合があるがやけんど、こりゃあキツツキらあに突かれて、樹皮が傷付けられりゃあ、木材は傷が付いた部分を体内に取り込み、自ら癒そうとするらしゅうて、そん時にできる痕跡が、バークポケットやっちゅうがよ。


 つまり、この木が自然の中を生き抜いてきた証しであり、勲章とも呼べるもんがバークポケットやっちゅうがやき。


 この語りにより、かつては傷でしかなかったもんが、逆転して付加価値になったっちゅうがよ。


 こんな、思わず人に話しとうなるような語りを、社員に、プロユーザーに、エンドユーザーに、それぞれに対して語れる場を設けていったっちゅうがやき。


 こんな活動により、「ライブナチュラル」は、通常の床材であるカラーフロアの倍ばあの価格でありながら、大人気を博したっちゅうがよ。


 さらに、機能・性能価値から、より感性価値を伝えられる場に進化さいていったっちゅうがやき。


 ほんで2012年、「裸足の記憶」っちゅうキャッチで、無垢材挽き板フロアの「ライブナチュラル・プレミアム」を発売し、「3stage」の『「語る」から「体感」し「語って頂く」』に進んでいったっちゅうがよ。
「ライブナチュラル・プレミアム」パンフ「エッセンス・オブ・ライブナチュラル」


 2012年の60周年イベントじゃあ、東京国際フォーラムに大面積の「ライブナチュラル・プレミアム」を敷き詰め、お客様に「靴脱ぎ体感」をしてもうたっちゅうがやき。


 この「機能価値訴求」+「感性価値訴求」の企画は、大好評やったっちゅうがよ。


 これをきっかけに、あちこちのショールームにて、大面積体感の場ができるようになり、床選びがワクワクする仕掛けがあちこちにできることになったっちゅうがやき。


 さらに、「4stage」は「啓蒙する」やっちゅうがよ。


 日本人にとっての床の価値を見つめなおそうっちゅうことで、ちんまい頃の床の記憶を募集したところ、1000通ばあ集まったっちゅうがやき。


 また、「床は大事。」っちゅうプロジェクトも始まったっちゅうがよ。
「床は大事」冊子


/佑蓮⊂欧両紊蚤燭の時間を過ごします。


⊂欧牢蔽韻紡悗┐蕕譴泙擦鵝


床は「暮らしの印象」を決めるポイントです。



 ほんじゃき、「床は、単なる住宅部品の一つではありません。」っちゅうことで、「床は大事。」っちゅう流れながやき。


 こういった取り組みにより、「ライブナチュラル」の実績は伸びな続け、月平均12万坪を突破し、3年で60億円を売上げるまでになったっちゅうがよ。


 さらに、ここじゃあ詳しゅう書けんけんど、異種同業社とのコラボとして、××××家具さんとのコラボのお話が、こぢゃんとリアルで、まっこと学びになったがやき。


 朝日ウッドテックの上野さん、そして要所要所で解説をしてくださった小阪先生、まっことありがとうございましたぜよ!


 さてこの後は、ちくと休憩をはさんで、いよいよ飯田社長さんとワシの事例講演、「地酒における価値創造型サプライチェーンはいかに構築されたか」ながやけんど、さらにブログが長うなってしまうきに、この続きは来週9月8日(月)のブログに譲らいていただきます。


 楽しみにお待ちくださいや!











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Posted by tsukasabotan at 09:24Comments(0)TrackBack(0)