ほんで、蔵元有志会のメンバー10蔵元(大山・一ノ蔵・開華・久寿玉・若戎・春鹿・嘉美心・五橋＜欠席＞・司牡丹・西の関＜欠席＞)中8蔵元の社長メンバーらあと山形の武田庄二商店の武田社長さんが集まって、14時半から岡永さんの幹部の方々らあと、情報交換を含めた新年会議を開催したがよ。
まずは飯田社長さんからの新年のご挨拶があり、今年は日本名門酒会が発足50周年を迎える記念すべき節目の年やっちゅうことで、まずは原点に立ち返る意味で50年の活動の中で、業界や社会に残してきた足跡を辿りたいっちゅうがやき。
ほんで、大事なことはそれを起点とし、将来に向けた展望と次なる展開を示していくことやき、新たな模索が始まる大事な1年になると思うっちゅうて語られたがよ。
続いて、日本の「伝統的酒造り」がユネスコの「無形文化遺産」に登録されたことは、大いなる喜びであり誇らしいっちゅうて、その登録の意義について語られたがやき。
�‘�本の伝統的な酒は日本の文化やっちゅうことを、広うに内外に宣言したっちゅうこと。
��海外市場への強い後押しになるっちゅうこと。
�２燭茲蠡膸�なことは、日本人への再認識っちゅうこと。→日本の酒の話題と露出が増える→ホンマに追い風になるがか？
図書館らあにも「伝統的酒造り」に絡めたコーナーらあができちょったり、日経新聞の社説に登場したりっちゅうて、話題やニュースにゃあなっちゅうけんど、それだっけじゃあ追い風にゃあならん、動いた人にしか風は吹かんっちゅうがよ。
また、あらためて「人が継承する」っちゅうことからすりゃあ、「メーカー技術交流会」の意味は大きいっちゅうて語られたがやき。
お次は、2023年度(4〜3月)の清酒の全酒類に占める構成比は、4.8％と5％を切ったっちゅうて語られ、ショッキングな数字はまさに「産業の危機」であり、ワシらあは50年間いったい何をやってきたがかっちゅう複雑な思いもあるっちゅうがよ。
今後も4.8％の日本酒市場での差別化と勝ち残りの活動は続けるけんど、95％に対する明確な意志を持つべきやろうっちゅうがやき。
ほんで、「95」からしか「ゼロイチ」は始まらんっちゅうて、昨年の「肉フェス」の経験についてや、「日本酒需要創造会議」が発足し、「日本酒ハイボール」が一定の成果を上げちゅうことらあを語られたがよ。
また、「立春朝搾り」や「一年52週の生活提案」や「食品」や「試飲会」……らあの活動が、あらためて重要になるっちゅうて語られたがやき。
続いては、小阪裕司先生の著書「顧客の数だけ、見ればいい」は、先生からの学びとして受け止めたいっちゅうがよ。
「顧客は誰か」、「2種類の顧客」(ピーター・ドラッカーいわく「活動対象としての顧客」と「パートナーとしての顧客」の2種類の顧客が存在する。)を意識し、「顧客を増やす」ことを考えて、実践したいっちゅうがやき。
具体的にゃあ、一般消費者(BtoC)にゃあSNSの活用、流通・料飲店(BtoB)にゃあ加盟店増とネットワークをオープンにすることやっちゅうがよ。
最後に、不確実・不透明・混迷の時代っちゅう「時代の変わり目」に、50周年を迎えるっちゅうことに、運命的な巡り合わせを感じるっちゅうて締め括られたがやき。
お次は、石木支店長さんから、営業第二部の売上進捗の報告らあがあったがよ。
直轄スーパーの総括についちゃあ、ラベルやPOPで訴求できる分かりやすいウリがある商品や、いっぺん飲んだら他じゃあ替えが効かんような商品(例:亀泉CEL-24)が求められちゅうっちゅうがやき。
続いては、宮原部長さんから、営業第一部の売上進捗の報告らあがあったがよ。
また、都内営業にゃあ新しい営業マンが4名加わったっちゅうがやき。
支部で良かったがは特に関西で、新規店が増えたがが功を奏したっちゅうがよ。
お次は、田村企画部長さんから報告があったがやき。
「一年52週の生活提案」も27年目になるけんど、今年はこぢゃんと機能する年になるやろうっちゅうがよ。
「52週」の中でいやあ、ドンドン夏が長うなり、4月〜9月を夏やと捉える業界も出てきたっちゅうがやき。
新たに7、8、9月に提案できる商品なり、飲み方なりを考える必要があるかもしれんっちゅうがよ。
一方で、お客さんは秋がないなったち秋を探すっちゅう視点もあり、マクドナルドの「月見バーガー」らあがえい例やっちゅうがやき。
とにかく、企画部としちゅあ、何か新しいことを始めろうと思うっちゅうて締め括られたがよ。
続いては、森顧問さんから、米問題についてのお話があったがやき。
いろんなところから、日本産の米の将来像についての予測が出されちゅうけんど、将来減るっちゅう予測と減らんっちゅう予測に意見は分かれちゅうっちゅうがよ。
けんど、足りんなるっちゅう予測もあるがやき、蔵元としちゃあここ10年ばあの間に、必要な米の量の半分ばあは自前で何とかできるばあにしちょいた方がえいっちゅうて、森さんは提案するがやき。
ここで、米の価格問題と将来性らあについて、ワシからちくと意見を語らいてもうて、皆さんからもいろんな意見らあがドシドシ出され、意見交換で盛り上がったがよ。
お次は、飯田室長さんから「『0から1』を創るために」っちゅうことで、「ひめぜんソーダ割提案」(〜肉フェスで感じた「ひめぜんソーダ」の可能性〜)っちゅうお話があったがやき。
また、「日本酒需要創造会議」の日本酒のソーダ割は、「カクヤス」さんが1000店ばあで提案しちゅうらしいがやけんど、ソーダ割をキチンと提案しちゅう店は、日本酒の売上が伸びるっちゅう結果が出ちゅうっちゅうし、「ぐるなび」のトレンドランキングにも上がってきちゅうっちゅうがよ。
続いては宮本部長さんから、今年の「メーカー会議」は3月19日(水)に開催し、50周年記念の「全国大会」は9月10日(水)に京王プラザで開催するっちゅう報告があったがやき。
また、加盟店についてやけんど、これまで毎年20店ばあが新規加盟し、毎年それをチビッと上回る店数が廃業らあで退会しよって、チビッとずつ加盟店数は減りよったけんど、今年度は増加に転じたっちゅうことで、今後も新しい仲間を増やしていきたいっちゅうがよ。
次に、米の価格問題の話題がたくさん出たけんど、今年の2月から4月にかけて価格改定したいっちゅうて報告のあったメーカーは、20蔵弱あるっちゅうがやき。
他にも価格改定を考えちゅうメーカーさんがおったら、改定の3ヶ月以上前にゃあ報告してほしいっちゅうがよ。
ほんで、小阪先生流にいやあ、価値の掘り下げと価値の伝え方が大切やき、価格改定をされるメーカーさんはこの価格改定を期に、新たな価値の情報をキチンと発信することが重要やっちゅうがやき。
その後は、有志蔵元会メンバーの蔵元らあが、1人10分ばあで前年度の報告や今年度の方針らあについての発表がスタートしたがよ。
ワシからは、司牡丹酒造の今期のメインテーマ、「司牡丹の価値創造を成し、付加価値を上げ、ファンを増やす！」について語らいてもうたがやき。
まずは、前期の売上と現状らあについて語らいてもうて、今期の売上はこぢゃんと厳しいっちゅう話をさいてもうたがよ。
その理由は、昨年末の柚子大不作により、今期の柚子果汁は例年の3分の1ばあしか入ってこんことになってしもうたき、司牡丹にとって売上2位商品の「山柚子搾り」が大激減（年間約5,000万円の減少！）になるきにながやき。
そんな状況において売上アップにつながる秘策たぁ……一発逆転の秘策らあないっちゅうことが秘策で、あらゆる場にてコツコツとちんまいことを積み重ねるしかないっちゅうことながよ。
司牡丹の全社員が、自分の持ち場で自分にできるちんまいことを、コツコツと積み重ねることにより、司牡丹の価値創造を成し、付加価値を上げ、ファンを増やしていくしかないっちゅうことながやき。
「付加価値が上がり、ファンが増えていく」取り組みたぁ、新商品や新企画等も必要じゃああるけんど、最も重要ながは、まずは全社員の意識であり、売上を塊で見るがやのうて、あらゆる場所での1本1本の積み重ね、1人1人の消費者の行動の積み重ねで出来ちゅうと見ることながよ。
ほんで、「売れる」っちゅう現象は、目にゃあ見えん様々な因果がからみ合うて起こる出来事やき、一番大切ながは、人と人との「関係性」、つまり「つながり」やっちゅうことながやき。
あらゆる場で成すべきは、商品や会社や自分自身等の価値を、自分視点やのうてお客様視点で捉え直して伝え、お客様に「売ろう」とするがやのうて、お客様に「買いたい」「飲みたい」「ありがとう」っちゅう気持ちが起こるように働きかけるっちゅうことながよ。
……ちゅうことで、「今期以降の売上アップのために」、以下の内容を実践するっちゅうて発表さいてもうたがやき。
●全社員があらゆる場にて、「価値創造」を成し、付加価値を上げファンを増やす！（問屋、酒販店、飲食店、取引先、消費者……全ての現場でファンを増やす！）
●特に大定番「船中八策」を、あらためて飲食店の必須アイテム（酒も食も進み、会話も弾む）等として「価値創造」を成し、付加価値を上げファンを増やす！
●2025年は「坂本龍馬生誕190年」！このネタを如何にお客様視点の価値として捉え直して伝え、お客様に司牡丹商品を「買いたい」「飲みたい」という気持ちが起こるように働きかけるか！「船中八策」への活用、または新商品としての提案もあり得る。
●前年、国内外のコンテストで受賞した商品の「価値創造」を成し、付加価値を上げ、ファンを増やす。（「号外」チラシの活用：「伝統的酒造り」無形文化遺産登録も併せて）
●日本酒、ジン、リキュール、焼酎……国内外のあらゆるコンテストに出品し、大量受賞を狙う！→受賞を活用して付加価値を上げファンを増やす！
●「山柚子搾り」大減産の意味をお取引先にしっかり伝え、たとえ売場から一旦消えたとしても増産の際には復活できるように、しっかりと「つながり」を築いちょく。
●「大阪・関西万博」に向け、関西市場への「価値創造」＆営業力の強化。※「四国×酒国 2025」（5/25 京セラドーム）、「國酒フェアin大阪」（6月中下旬土日予定）
●朝ドラ「あんぱん」による県内観光客増→記憶に新しい朝ドラ「らんまん」関連商品も併せての提案を実施→ファンを増やす！
●「週刊現代」1/17発売号：「dancyu」元編集長植野氏記事（司牡丹取材）の有効活用。
●NHK BS（隔週金曜23：30〜59）の「チャリダー★」取材：3月頃放送→有効活用。
ワシからはだいたいこんなお話をさいてもうて、「高知県酒造組合新聞」の「号外チラシ」も配らいてもうて、また参考までにワシが理事長を務めさいてもらいゆうNPO法人「土佐伝統お座敷文化を守る会」制作の「酒国土佐人の飲酒美学【宴中八策】」も配らいてもうて、皆さんに署名もしていただいたがよ。
そんな具合で、8蔵元と武田社長さんの発表と質疑応答が終わりゃあ、既に17時過ぎになっちょって、これにて無事新年会議は終了したがやき。
その後は、みんなあで東日本橋駅まで歩いて移動し、電車で新宿三丁目に向こうて、「天ぷら綱八つのはず庵」さんにて、新年懇親会ながよ。
8蔵元と武田社長さんと、飯田社長さんと飯田室長さんっちゅうメンバーで、蔵元は各社1本ずつ持ち込みさいてもうたお酒を、皆さんが出されたがやき。
「開華」の島田社長が、スパークリングの「開華・AWASAKE」を持ち込んじょったき、みんなあのグラスに注ぎ合うて、このお酒にて乾杯したがよ。
さあ、そっから後は、絶品天ぷら料理のフルコースをいただきもって、名門酒を酌み交わしまくって盛り上がる、新年懇親会のスタートながやき。
まずは「先付」や「お造り」をいただきもって、「司牡丹 AMAOTO」(純米酒)や「嘉美心・冬の月」らあをいただいたがよ。
続いて「海老の天ぷら」らあが登場し、「一ノ蔵」や「若戎」らあをいただいたがやき。
お次は、「もずく酢」や「ウニ海苔巻きの天ぷら」らあが登場し、その他のお酒を次々にいただいたがよ。
続いては、「茶碗蒸し」が登場し、さらにいろんなお酒をガンガン堪能さいてもうたがやき。
とにかく、各社のお酒を次々と飲み比べまくりもって、飲んで食べて語り合うて、飲んで食べて語り合うて盛り上がったがよ。
「綱八」さんの天ぷらは、こぢゃんと美味しゅうて且つ胃もたれせんもんやき、こればあいろんな天ぷらをいただいたち、お腹は大丈夫やったがやき。
さらに「赤だし」と「お漬け物」と「天ぷら混ぜご飯」が登場し、こちらもチビチビいただきもって、各社の日本酒をガンガンいただいたがよ。
とにかく飲んで食べて語り合うて、飲んで食べて語り合うて……いろいろ参考になるお話らあも聞けて、まっこと有意義なひと時やったがやき。
〆にゃあ、デザートの「アイスクリームの天ぷら」や「抹茶くず餅」らあが登場し、こちらもペロリといただいてしもうたがよ。
こうして大盛り上がりのうちに、21時過ぎばあにゃあお開きとなったがやき。
ちなみにその後も、二次会で新宿の居酒屋「天狗」さんにうかごうて、さらに飲んで食べて語り合うて、盛り上がりまくったがは当然やったがよ。
日本名門酒会本部の皆さん、蔵元の皆さん、今年も1年、何とぞ宜しゅうお願い申し上げますぜよ！
土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック！
司牡丹酒造株式会社
